小倉にて。呑んでばかり

尻に火がついてきた


 昨日、総選挙終わりました。野党共闘は上手く行ったように見えて、比例で票が伸びず、結局は維新が伸びただけ、大物議員が小選挙区で敗北する例も多く見られました。ビミョーな結果でっせ。

 正式に退職届を提出して受理されました。2022年1月7日(金)を出勤ラストとしてあとは有休消化、そんなスケジュールを勝手に設定して完全引退まで実質あと残り2か月、尻に火がついてきた自覚有。一応形だけ目標面接があって、先日小一時間ほど上司と面談して(新人の時は自分が上司)話題は自分が担ってきた危ういワザ(+人脈)の引継ぎですよ。たいした内容じゃないけれど、コンピューターやO/L化に作業合理化平準化マニュアル化しても、ことの神髄・魂、型通りには進まぬイレギュラー対応の心掛けもちゃんと引き継ぎたいもの。「暗黙知」ってやつですよ。

 職場は新年度を待たずに残業対策必須に業務分担平準化、担当変更済。スタッフさんも業務担当を大幅に入れ替えてシャッフルしております。わが職場は基本さえ守って報告すればお仕事自主的自由裁量が多い。自分がかつて構築した営業データベース照合とか、ちゃんと引き継ぐのは当たり前だけど、時あたかもMS-Aceessを20年ぶりにアップデートすることが決まって、その件も少々不安、稼働する来年度には自分は影も形もないからそれは別世界の話題でした。あとは手の付けようがない。後任力を合わせて頑張っていただくしかない。

 おそらく一般に誰でも先のことを考えて、近い将来未来を見据えて、お仕事先手を打って工夫するもの。先のない自分は聖人君子に非ず、”虚心に日々誠実に粛々淡々・・・” なんてもうムリ、日々いや減少する気テンションダウン、お仕事手抜き日々連続を自覚して自己嫌悪に陥っております。でもね・・・

 昨年まで在籍した”妖精さん(一年先輩)は論外として、自分より2年後輩の継続雇用元幹部も、お仕事一生懸命やる気はない雰囲気(実力はある)それに比べて自分は現役そのもの(雰囲気のみ)。職場内外情報発信日々ガンガン、注意も助言もするし、けっこう若い連中はそれを緊張して(いやいや煙たく)受け止めてくれて、頼りにしてくださって、取引先も含めそんな誤解もありがたいことです。サラリーマン最晩年は若い連中に囲まれて佳き職場に恵まれました。

 一気に冷えるとアレルギー症状が悪化して久々耳鼻科に通いました。足腰関節など節々ちょっぴり鈍く痛む華麗なる加齢、体重増リバウンドも気になりつつ、風邪もひかず日々快食快便なのはそれなりに鍛えているから。コロナもインフルエンザもできれば避けて体調を整えつつ、できるだけ美しく、いつのまにかそっと静かに消えていきたいものです。この先、なにをやるのも自由、やらないのも自由。

 いつもお馴染み前月ヴェリ・ベスト振り返り。

CBSTchaikovsky 交響曲第2番ハ短調「ウクライナ」/交響詩「テンペスト」〜クラウディオ・アバド/シカゴ交響楽団(1984年)・・・懐かしい魅惑の民謡風旋律作品、年令を重ねるごとにTchaikovskyの交響曲はお気に入りに。よう歌って明るくノリと流れもよろしい、ローカルな旋律は洗練され泥臭さとは無縁、パワフルな金管に爽やかに映えます。10:52-7:11-5:10-10:24。「テンペスト」はほんま嵐のような激しい作品、シカゴの金管炸裂!気持ち良いっすねぇ、この演奏ぶり。21:58。

EVE-124-SBruckner 交響曲第4番 変ホ長調〜セルジウ・チェリビダッケ/シュトゥットガルト放送交響楽団(1966年ライヴ)・・・ネットより入手した音源は一本ファイル 71:59+Wagner 楽劇「トリスタンとイゾルデ」より「前奏曲と愛の死」も収録されました(写真はネットより類似のものを借用)。もの凄くカッコよく、緻密な演奏。ホルンも爽快なるオーケストラも上質、64歳の記録は充実して第3楽章「Scherzo. Bewegt - Trio. Nicht zu schnell, Keinesfells schleppend(能動的に)」は快速、息も付かせぬほどの一気呵成。終楽章には渾身の熱血”喝!”入。DG録音とは別物みたいです。音質はまずまず。

Acer Aspire 5750(AS5750-F58D)ノートパソコンAcer Aspire 5750(Zorin-OS-12-Light)ピンチ!スポーツクラブから戻って、電源を入れるとけたたましいピープ音発生、光学ドライブから起動させて修復試みても症状は変わりません。物理的にどこか故障した可能性大、幾度試してもう諦めて女房殿の遅い予備マシンを使ったりしたけど、なんとも残念な悔しいお釈迦状態(涙)もともとキーボード部分が壊れている(外付けで使用中)ジャンク品中古6,000円也、2年半経過。幾度か不調に至ってOS入れ替えのべ4度、とうとう寿命なのかも。

ダメモト半分ジョーダンででキーボード部分数回ばんばん叩いてから、再度電源を入れたら何事もなかったように起動いたしました。昔のテレビみたいに”叩いて治す!”昭和の発想ですね、どこか物理的に接点がおかしいのでしょう。メモリは8gbも積んで稼働は快調、なんとかだましだまし遣り過ごすのも人生に似ている。

MC199Beethoven 交響曲第4番 変ホ長調/第7番イ長調〜ウィン・モリス/ロンドン交響楽団(1988−89年)・・・Mahler指揮者として一目置かれていたWyn Morris(1929ー2010威勒士)のBeeやん交響曲全曲録音は”第10番”を収録したがゆえに”イロもの”と思われたけれど、これは思わぬ拾い物、”オーソドックスなバランス感覚、それこそヨゼフ・クリップスを連想される力みも重みも感じさせないもの、音質も良好” ”マイケル・ティルソン・トーマス時代のロンドン交響楽団は美しく洗練され、優秀な技量”とは数ヶ月前に「英雄」を聴いた印象、これは今回拝聴分もまったく印象は変わらない。いずれ中庸の美に溢れた推進力、イ長調交響曲最終楽章「Allegro con brio」は素晴らしいアツさとノリに感銘を受けたものです。(第4番)12:02-10:06-5:36-7:03、(第7番) 14:00-8:27-9:07-8:54。

NixaSchumann 交響曲第1番 変ロ長調「春」/第2番ハ長調〜エイドリアン・ボウルト/ロンドン・フィル(1956年)・・・20年以上前から聴いていて、少々音質が落ちる、そんな記憶もさほどに劣悪なものに非ず、広がりが少々足りないくらい。この時期にしてはかなり良心的でしょう。速めのテンポ、飾りのない一気呵成なストレート系”男らしい”(←いまや差別用語)マッチョでアツい演奏に感銘を受けました。自分にとっては苦手系作品、賑々しく語り過ぎに多彩なアツい旋律(「春」)も印象一変、数十年ぶりにSchumannの管弦楽作品に目覚めて、他いくらでも聴けそうな気分に至りました。じつは第2番ハ長調は例外的にお気に入り、深い眠りから覚醒するような第1楽章「Sostenuto assai - Allegro ma non troppo」、ハ長調快活なのに不安な陰がつきまとう第2楽章「Scherzo. Allegro vivace」この辺りけっこう好き。(第1番)11:21-6:10-5:00-8:25(第2番)9:00-6:28-7:04-8:04。

DG 4793922Mozart 2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448/Schubert 創作主題による8つの変奏曲 変イ長調 D.813/Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」(2台ピアノ版)〜マルタ・アルゲリッチ(p)/ダニエル・バレンボイム(p)(2014年ライヴ)・・・ヴェテラン二人による硬軟取り混ぜた横綱演奏。可憐なMozart、Schubertはしっとり美しくデリケート、そして「春の祭典」の暴力的な不協和音の迫力と色彩、これはフル・オーケストラに負けぬ魅力に痺れました。ライヴならではの熱狂に酔いしれました。

RussianDiscShostakovich 交響曲第13番 変ロ短調「バビ・ヤール」〜キリル・コンドラシン/モスクワ・フィル/ヴィタリー・グロマツキー(b)(1962年12月20日ライヴ)・・・初演の二日後のライヴとか、種々圧力があっても数回演奏されたということですね。かつて二十年ほど前ルドルフ・バルシャイをお勉強したけれど、根暗な男声の低音をこれほど愉しめるようになった自分に驚き!ズズ暗くも重いユーモラスなリズム、シニカルな風情のままヴィヴィッドな躍動、それなりにいろいろ聴いてきたと思うけれど、根性入ったこの緊張感は別格の熱気、テンションでしょう。モノラルでもかなり鮮明なる音質、ラストのチェレスタに感極まりました。15:03-7:52-11:06-10:30-12:05(拍手込み)

Bernard Haitink(1929ー2021阿蘭陀)Bruckner 交響曲第7番 ホ長調(ノヴァーク版)〜ベルナルト・ハイティンク/ウィーン・フィル(2019年ザルツブルク・ライヴ)・・・ハイティンク追悼。ロンドン、ルツェルン、そしてこのザルツブルクでの美しい最晩年連続ライヴ音源をネットより入手、.mp3/256bpsでも充分クリアな音質でした。Bruckner作品中屈指の安寧旋律を誇る名曲は、煽ったり走ったり流したりとは無縁な基本イン・テンポ。

第1楽章「Allegro moderato」より清明な境地に入っても老齢の枯淡を感じさせぬ、しっとり色気を感じさせる遅めのテンポ、(21:35)第2楽章「Adagio,Sehr feierlich und sehr langsam”(非常に荘厳に、そして非常にゆっくりと)」に於ける噛み締めるような大きな呼吸リズム表情の微妙な変化、間、極上の弦は艷やかな響き、ワーグナー・チューバの深い音色に痺れました。最高潮へムリのない流れ、クライマックスの打楽器は控えめでした(7:50辺り)。Wagnerへの追悼を意味する緩徐楽章は万感胸に迫りました。(21:36)第3楽章「Scherzo,Sehr Schnell(非常に速く)」Bruckner交響曲のキモであるスケルツォ楽章も慌てず、力まない、走らない。ゆったりとしたリズムを感じさせ、金管のマイルド余裕の響きは欧州の伝統でしょう。大音響に響きは濁らない。ここも間をしっかり取って刻々の表情の変化は鮮やか、テンポの落とし方は自然そのもの。(11:05)第4楽章「Finale: Bewegt, doch nicht schnell(運動的に、あまり速くなく)」明るい終楽章は木管の歌やそれを受ける金管の晴れやかな表情、そっとデリケートな弦の抑制、テンポは心持ち速め。第3主題金管のコラールは貫禄、それが短いのは残念に感じるほど。管楽器群のニュアンス自在、弦の涼やかな響き最高(13:27拍手除く)これはヴェリ・ベスト、いままで聴いてきた第7番の最良の姿と確信いたしました。

(2021年11月1日)

●歴代「近況」保存分●最新の「近況」
2021年10月2021年9月2021年8月2021年7月2021年6月2021年5月2021年4月2021年3月2021年2月2021年1月2020年12月2020年11月2020年10月2020年9月2020年8月2020年7月2020年6月2020年5月2020年4月2020年3月2020年2月2020年1月2019年12月2019年11月2019年10月2019年9月2019年8月2019年7月2019年6月2019年5月2019年4月2019年3月2019年2月2019年1月2018年12月2018年11月2018年10月2018年9月2018年8月2018年7月2018年6月2018年5月2018年4月2018年3月2018年2月2018年1月2017年12月2017年11月2017年10月2017年9月2017年8月2017年7月2017年6月2017年5月2017年4月2017年3月2017年2月2017年1月2016年12月2016年11月2016年10月2016年9月2016年8月2016年7月2016年6月2016年5月2016年4月2016年3月2016年2月2016年1月2015年12月2015年11月2015年10月2015年9月2015年8月2015年7月2015年6月2015年5月2015年4月2015年3月2015年2月2015年1月2014年12月2014年11月2014年10月2014年9月2014年8月2014年7月2014年6月2014年5月2014年4月2014年3月2014年2月2014年1月2013年12月2013年11月2013年10月2013年9月2013年8月2013年7月2013年6月2013年5月2013年4月2013年3月2013年2月2013年1月2012年12月2012年11月2012年10月2012年9月2012年8月2012年7月2012年6月2012年5月2012年4月2012年3月2012年2月2012年1月2011年12月2011年11月2011年10月2011年9月2011年8月2011年7月2011年6月2011年5月2011年4月2011年3月2011年2月2011年1月2010年12月2010年11月2010年10月2010年9月2010年8月2010年7月2010年6月2010年5月2010年4月2010年3月2010年2月2010年1月2009年12月2009年11月2009年10月2009年9月2009年8月2009年7月2009年6月2009年5月2009年4月2009年3月2009年2月2009年1月2008年12月2008年11月2008年10月2008年9月2008年8月2008年7月2008年6月2008年5月2008年4月2008年3月2008年2月2008年1月2007年12月2007年11月2007年10月2007年9月2007年8月2007年7月2007年6月2007年5月2007年4月2007年3月2007年2月2007年1月2006年12月2006年11月2006年10月2006年9月2006年8月2006年7月2006年6月2006年5月2006年4月2006年3月2006年2月2006年1月2005年12月2005年11月2005年10月2005年9月2005年8月2005年7月2005年6月2005年5月2005年4月2005年3月2005年2月2005年1月

【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
▲To Top Page.▲
written by wabisuke hayashi