暖冬/インフルエンザ回避
ぼんやり、うっかり毎日を過ごしていると、いつの間にか2009年も最終月也。
数日前、甥の結婚式にて老父老母の健在をたしかめました。もう息子世代が結婚するようになったんだな、という感慨とともに、時の流れの非情さをちょっぴり感じたものです。世間一般のサラリーマンに比べたら、ずいぶんとラクチンなる中年おじさんと自覚してはいるが、先月は(うかつにも)かなりハードなお仕事しちゃいました。今年初頭にお仕事大ちょんぼ発覚、その尻ぬぐいで胃袋に穴が開きそうな労苦もありました。それも笑い話になっちゃって職場内外、安定した状況に落ち着いたことを感謝しましょう。ま、不況だから思うように数値はコントロールできない。種々様々諸問題は日常化しているんだけれど、それでもワタシは幸せ・お気楽サラリーマンだ、そう自分に言い聞かせております。お仕事は愉しんでするもの。
ここ数年、21世紀に入ってから冬の声を聞くと風邪ばかりひいておりました。今年は新型インフルエンザ大流行なんだけど、なぜかセーフ!大阪転居して3年目、ずっと体調は悪かったんだけれど11月は快調でした。毎週耳鼻科で咽を診てもらって、点滴打って、ヤクいただいて、というのがよろしかったのか。それと職場やらあちこちで手を消毒するでしょ?あれも良かったんじゃないか。スポーツクラブはもう2ヶ月もサボっちゃったが(左膝不調との言い訳も有)。ここ数年、ある種の”鬱症状”だったのか、そこから脱却できたのか。
CD購入は一ヶ月で3枚のみ。(オーマンディのウィンナ・ワルツ+Copland)ネットでけっこう音源が拾えるから、それはそれで安易に音楽聴けちゃうんですよね。演奏会は結婚式と日程が重なってアウトに。残念。どんどん出不精になりつつあります。映画だって見たいものはない。結婚式絡みでずいぶんと出費をして日本経済の復興に寄与した(つもりだ)が、今月のボーナスがおそらく、”ラストまともな金額”になることは予想されます。幸いワタシは無借金無財産家計なので当面困らないが、若い人はたいへんだろうな。
スキャナMustek600CU/WMは、ウィンドウズ7では動かない。すると【♪ KechiKechi Classics ♪】読者より、(ちゃんと動く)スキャナEPSON GT-9300UFをプレゼントしていただきました。愛用のHTMLエディターである”EditHTML”はちゃんと稼働するけれど、Graniで「ソース表示」を(何故か?)呼び出せない。(なんどか問い合わせ中/ていねいな対応をしていただいております/感謝)
数日前、5年ほど愛用したポータブルCDプレーヤー(Panasonic SL-J905)の外付け乾電池電源部分がアウトに。購入したのは中国製プレーヤー中古300円〜昨日から稼働しております。イヤホンは買い換えたばかりだからね。ワタシ如き粗雑な耳にはこれ充分〜おそらくは7代目くらいの購入だけれど、最初に購入した機器の1/100くらいじゃないか。少々の不便なんのその。気合いと音楽に対する”愛”で乗り切りましょう。
あと一ヶ月残っておるが、ことしはエエ一年やった、と思って締めくくりたいですね。まずは健康だ。
● 恒例、先月のヴェリ・ベスト。(少々ネタ切れ気味だけれど)
●Holst 組曲「惑星」 作品32〜レオポルド・ストコフスキー/ロサンゼルス・フィル(1956年)・・・ストコフスキーの「惑星」はステレオ録音で、けっこうエエ音で鳴っております(米Capital録音)。じつは初耳。なぜかLP時代より入手の機会を得なかった。
ロサンゼルス・フィルって、1962年以降ズービン・メータ時代に腕を上げたと信じてきたが、この時期でも充分上手い。華やかで骨太、明るい響きが効果的です。あちこち楽譜に手を入れているみたいだけれど、表現そのもは(意外や)オーソドックスであり、リズム感もヴィヴィッドに躍動しております。「天王星(魔術師)」がまさにそれ。著名なる「木星(快楽をもたらす者)」はスケールたっぷりに、グラマラスに歌います。ストコフスキーって時にスカみたいな演奏もあるから要注意なんだけど、これは噂に違わぬ立派な演奏でした。
(翌日追加)ポータブルCDプレーヤー+イヤホンで聴いても、印象変わらず。立派な演奏、厚みのある瑞々しくも明るいオーケストラの響き。但し、「著名なる「木星(快楽をもたらす者)」はスケールたっぷりに、グラマラスに歌います」というのは少々違っていて、さほどでもない。そんな大見得でも、タメもなくて、それなりの表現でありました。
●武満徹 ノヴェンバー・ステップス/アステリズム/グリーン/弦楽のためのレクイエム/地平線のドーリア〜小澤征爾/トロント交響楽団(1967/69年)・・・1990年頃2,000円也で購入したCD。たしか「トゥランガリーラ交響曲」と一緒に購入したから出費4,000円也、当時の金銭感覚はどーなっておったのか。まさにバブル時代。それだけ枚数厳選してしっかり聴いていた、ということでしょう。表現が安易で申し訳ないが、幻想的和テイスト作品はこどもの頃から(もっぱらラジオ経由だったが)大好きでした。「ノヴェンバー・ステップス」の琵琶、尺八の渋い響き、(その作品に限らず)幽玄の間、みたいなものは日本人特有の静謐なる呼吸を感じさせます。久々の拝聴だったが、音質極上なんですね。
●Bartok 管弦楽のための協奏曲〜ヘルベルト・カラヤン/フィルハーモニア管弦楽団(1953年)/弦、打楽器、チェレスタのための音楽〜フェレンツ・フリッチャイ/ベルリンRIAS交響楽団(1953年)・・・新品イヤホンとの相性か?両者とも音質抜群。フィルハーモニア管弦楽団は滅茶苦茶上手いっす。基本、ベルリン・フィルとの再録音(1965年)の路線ながら、オーケストラがクリアに響いて躍動感はこちらが(おそらく)上。若いということかな?後者のRIAS響って、そんなに技術的に特筆すべきオーケストラではないと思っていたけれど、驚異的な集中力+熱気に溢れたノリがヴィヴィッドで驚くほどでした。ブーレーズのクールで緻密な世界も素敵だけれど、こちら作品への入れ込みが尋常ではない。通勤車内で興奮したら、危ういオジサンになっちまうので、抑制に必死でした。
●R.Strauss 交響詩「ドン・ファン」(1973年)「英雄の生涯」(1970年)〜ベルナルト・ハイティンク/コンセルトヘボウ管弦楽団/ヘルマン・クレッバース(v)・・・この辺りの音楽にもようやく慣れてきた感じ。「英雄の生涯」といえばカラヤンの壮絶ゴージャスな演奏を連想するが、こりゃまたずいぶん素直で、地味だな、と、そんな印象でした。でもね、パソコンのキーボードを叩きながらぼんやり聴いていたら、やがて・・・じわじわ感銘が〜これがハイティンクのパターンでして、とくに特異でオーバーな表現ではないのに、オーケストラの魅力を素直に引き出して、やがて怒涛の感動がひたひたと押し寄せるんです。クレッバースのヴァイオリンも、シュヴァルベみたいな甘美はないけれど滋味深い味わいたっぷりです。
(2009年12月1日)
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