(昨日更新分は当然ジョーダンでした)
ワタシは学校を出てから長くサラリーマンを続けているが、途中取引関連の人事交流で移籍したものの、基本同じような業界一筋で働いてまいりました。でもね、いろいろ部署とか職種とか、もちろん転勤なんかもありました。ワタシは愚直に実直に、粘り強く同じ仕事をていねいに繰り返していく・・・ということが好きではなくて、だいたい数年単位で微妙にお仕事内容を変えていったものです。
ま、サラリーマンだから自分でお仕事は選べないけど、偶然そんな感じででここまでなんとかやってきた、というところ。やがて不況続きの21世紀、しかも融通の利かない中年街道まっしぐら・・・もう丸5年も同じお仕事やっていて、しかも幸いそれなりに成果は上げさせていただいて、今年度も(チームはメンバー・チェンジしたが)同じお仕事となりました。ワタシは(冗談+揶揄含め)”マジック”と仕事ぶりを評されることがある(オーソドックスじゃない、手順を飛ばしてしまう、ということか)が、ことしもいろいろ工夫しないとなぁ。
飽きちゃうから。自分なりのスタイルやリズム感を作ること、継続すること。それは基本だけど、目先の変化とか、今までにない切り口とか、毎日毎日工夫付加(修正)していかないとマンネリしてしまって、楽しくない。これは性格ですな。音楽だって同じ。ほんまの名人は「コレ一筋」的集中力で、真価や魅力を発見していくんだろうが、ワタシはダメなんです。生来の粗忽者で。どんどん考え方、対応の仕方は変えていきたい。浮気性か。
ワタシは無限残業的お仕事は絶対にいやだけれど、ことしもいろいろトライしてみましょう。なんやら滅茶苦茶毎日キツいが、ま、これが世間サラリーマン標準なんでしょう。”マジック”も徹底して粘り強く継続すれば、いつの日かそれが”標準”となる(かもしれない)。まだまだ前向きで、精神的に充分元気だっせ。
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贔屓の指揮者とか、管弦楽団、ピアニストとかヴァイオリニストはとくにありません。コンセルトヘボウとかバイエルン放響は好きだし、ハイティンク、クーベリック、コリン・デイヴィス辺りもお気に入りだけれど、無条件で、とか、「この人の録音は万難を排して入手したい!カネに糸目は付けまへんで」みたいな性癖はないんです。安く、入手しやすい、日常生活にムリのない価格でCDが眼前に出現したら「ま、とにかく一度聴いてみようか」という姿勢なんです。これもなにかのご縁かな。
カラヤンでも良いし、フルトヴェングラーでも良い。いえいえ、全然知らない名前でも、作品でもかまわないんです。いままでFMでしか聴いたことのない・・・とか、重要なのは出会い。
例えば、アシュケナージはつい数年前まで(ナマはもちろんCDでも)一度も聴いたことはなかったんですよ。昨年だったかな、Rachmaninov ピアノ協奏曲第2番ハ短調 作品18〜コンドラシン/モスクワ・フィル(1963年 FIC ANC-166)、Tchaikovsky ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調〜マゼール/ロンドン交響楽団(1963年 エールディスク GRN-522)いずれも 英DECCA録音の駅売海賊盤を入手しました。想像より、ずっと気持ちの良い、洗練された暖かいピアノだなぁ、と。
そうしたら即、ちゃんと正規盤でRachmaninov のボックス(独DECCA 467 003-2)が(望みの価格で)入手できました。彼の指揮ぶりも聴けちゃう。それですっかり彼のファンに・・・なったわけでもない・・・が、新たな音楽の視野が広がったのはたしかなんです。こうして飽き性/浮気性のワタシにも福音がつぎつぎと訪れる。新しい出会いがきょうも続いていく。
(2005年4月2日)