Beethoven 「エイプリル・フール」版だっせ

(主張)リッチでゴージャス、王道を歩むクラシック音楽を


日本人なら、まず”形から入る”〜これは重要です。クラシック音楽とは知的なライフ・スタイルであり、楽聖Beethoven からまず入るのが正しい。ロマン・ロラン「ベートーヴェンの生涯」(岩波文庫)は必読でしょう。有名作品にまつわる逸話集も忘れてはいけない。人類英知の結晶である交響曲集〜とくに「運命」「田園」「合唱」こそ、深い社会常識と暖かい家庭を持つ常識人として聴き込むべき音楽なのです。

Beethoven の胸像を置き、それを眺めながら、哲学的思索に耽りながら聴きましょう。グランド・ピアノの上が相応しい(が、諸般の事情によりそこまでは求めないにせよ)。オーディオも100万円の大台を越える一流ブランドで揃えていただきたい。なに、クラシック音楽を心より愛好する人種ならば、そのくらいの出費の覚悟はあって当然!

さて、誰の演奏で聴くか・・・愚問です。独墺系伝統を正しく伝える、巨匠・ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、それも細心テクノロジーを駆使したディジタル録音である、1980年代4度目ラストの録音にとどめを刺します。6枚13,457円(税込)で人類の知的集大成を堪能できるなら、こんなに安いことはない。

間違っても、ブロムシュテット/ゲヴァントハウス管弦楽団ケーゲル/ドレスデン・フィル辺りの「知名度の劣る安物廉価盤」に手を出すべきではない。それでも、コンヴィチュニー/ゲヴァントハウス管など、独逸伝統を墨守する演奏はまだ許容範囲だけれど、文化的新興国・亜米利加の薄っぺらい演奏(なに、オーマンディだとぉ?)やら、文化後進国たる日本人如きの録音や演奏会を喜ぶ輩(やから)の思想など信じられない。

無名演奏家による欧州地方オケの録音に手を出すなど笑止千万、地元アマオケ演奏会に時間をつぶすのも空しい行為です。行くのであれば三万/五万円払ってもウィーン・フィル/ベルリン・フィルに行くべき。精神生活に存分なる余裕のない社会人に、クラシック音楽の高尚なる世界を堪能する資格などない!と断言しておきましょう。

「廉価盤しか聴かない」という、悪い冗談のようなサイトのウワサを聞いたが、完全に無視すべきでしょう。知名度もほとんどないB級演奏家、怪しげレーベルを重用している、珍しい滅多に演奏されない作品も辞さず、(ましてや駅売海賊盤など笑止千万)というのも許せない。クラシック音楽は社会的ステイタスであり、一部選ばれた知的エリートのための高尚なる趣味なのですから。そのためには歴代著名評論家の推薦盤に熟知しておく必要があるのは当然でしょう。有名評論家のコメントは一字一句暗記して基準を確立し、音楽に臨みたいもの。コメントすべき評論は、表現をそのまま学ぶべき。

500円CDには500円の、3,000円CDには3,000円の音質、演奏の価値が存在するのは自明の理なのです。物には相応しい値段があり、貧乏人は所詮三流の音楽しか楽しめない、心の豊かさは得られない、ということであります。間違いない。

あまりに粗末な音楽論議が広がっていることに看過できず、ここに一文を披露いたします。

■西園寺侘麻呂(2005年4月1日)

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written by wabisuke hayashi