「場当たりと思いつき」〜これがワタシの日常です。その場なんとしのぎ取り繕い、出たとこ勝負、運が良けりゃなんとかなりまっせ、的生活の連続。「無計画主義」。嗚呼、これではいけない、そう思いつつ、ずいぶんとサラリーマン生活を継続してきたような気もしますね。それはそれで誠実に、約束だけは果たしてきたつもりだけれど。ワタシの理想とする生き方とは・・・そうだな、ハインリヒ・シュリーマンか。

「トロイの木馬」はお伽噺じゃなくて、本当の歴史なんだ、という信念から、お仕事で財を為し、40歳過ぎてから発掘を実現したんですよね。「道一筋」「大きな夢を失わず、その実現を追求する」〜ストイックですね。志（こころざし）は大きく、そのため日々苦行も乗り越えていける〜ワタシとはう〜んと縁遠い別世界。だいたい「大志」とか「夢」なんかないんです。あ、こんなことしたいな、と思うこともないではないが、そのうち忘れちゃう。アホなんっす。

無欲なのか。いえいえラクしたいだけ。楽しく、おもしろおかしく過ごしたいだけ。できればね。願わくば。でも、そうもいかないんだな。それに「ラク＝おもしろおかしい」とは限らないこともあるから、コトは複雑なんです。「クラシック音楽は長ったらしいからツマらん！」という人もいるし、「嗚呼、この素敵な旋律はいつまでも終わって欲しくない」という逆パターンも有。それに少々似ているかな。

お仕事は苦しいが、もしかしてお客様にちょっと喜んでいただいているかも、とか、思うこともあります。なんか少々難物なお仕事作業を、考え、苦しみ、工夫して抜群に改善しちゃう〜こんな労苦は楽しいものです。「ラクになるためだったら徹夜しても良い」・・・なんか矛盾しているみたいだけど、けっこうコレ楽しいんです。こうしてシュリーマンとはほど遠い、無為無策な日々が過ぎていって一年は暮れていきました。

あとは安物・・・を探すのが好きだな。正確に言うと「最低限ムダのない機能」を求めたい！（言い訳）ということかな。クラシック音楽のCD然り、激安ノートパソコン然り、家電もクルマも同様。（喰いもんは贅沢する）千度このサイトにも書いているが、ビンボー症は一生直らん！ということだね。ずっとずっと代わり映えしない。

ワタシは小学校低学年から、当時のロック（プロコルハルム）とか、フォーク（PPMとか）好きでしたし、「ペルシアの市場にて」という超・哲学的な名曲に出会ってからはクラシック音楽にも馴染みました。「LPは贅沢品である」「CDは高い」といったイメージが抜けません。実際にはCDはすっかり値下がりしてしまって、ワタシは「オトナ買い」（ごっそりまとめて買っちゃうこと）してます。今年もそんな罰当たり者ででした。

でもさ、「音楽をいっぱい聴きたい」というのは、ワタシの子供自分からの夢だったんです。だから夢は叶った、と。（シュリーマンとはエラい違いだけれど）風邪ばっかりひいて、体調悪くて挙げ句「切腹」も初経験。なんやらお仕事がツラくて（当たり前じゃ！）泣き言出ちゃったり、それでも粛々と季節は巡ってもう今年も終わりじゃないですか。

ま、ささやかなヨロコビを見つけながら、志（こころざし）も、行いも低く、態度だけは大きく、しみじみ年末を迎えました。嗚呼、戦争と殺戮、天変地異と異常事件ばかりの暗い2004年も暮れていく。（最近、音楽ネタがないなぁ）

（2004年12月1日）