2004年9月末 ご近所、岡山今村宮にて

Handel 合奏協奏曲 作品6(楽曲分析に非ず)


どーせ仕事の愚痴ばかりな毎日なので、珍しく「クラシック音楽ネタ」で行きましょう。ワタシの書くことなので、当然、もちろん楽曲分析のハズ、ありません。ワタシは標記の作品が気に入っていて、全12曲、三時間弱、ずっとずっとゆったりと明るい気分が続きます。ド・シロウトの的外れな感想だけれど、イタリア〜それもCorelli辺りの愉悦を感じさせる名曲。いつからでしょう?こんなお馴染みさんになったのは。記憶を辿ってみると・・・


レパード/イギリス室内管弦楽団(1960年代後半の録音)〜LP時代3枚組(PHILIPS SFX7819-21)で楽しんだものです。(1980年代中盤に購入。いくらだったか既に記憶もないが、きっと中古で2000円くらいだったんじゃないかな?立派な箱に入っていました)Handel より前に、Bach チェンバロ協奏曲集(これも3枚組だったか?レパードがソロだけれど、アンドルー・デイヴィスなんかもメンバーだったはず)を気に入っていて、ま、今から思えばオーソドックスな、それなりに几帳面な演奏だったはず。

時代的に考えると、軽快で現代的な演奏の先駆けだったはずです。当時、レパードはバロックもののスペシャリスト(との評価)だったし、イギリス室内管も人気ありましたよね。最近、とんとウワサも聴かんが。母国ではご健勝であることでしょう。作品6はCDになってますか?作品3(1971年録音)のほうはPHCP-9217-8で手に入りましたが。(正直、これが意外とツマらない演奏でして・・・)この録音が”出会い”だと思います。


アンゲラー/南西ドイツ室内管弦楽団(VOXBOX CD3X 3005)〜これも1960年代の録音ですか?1990年代前半にLPを全部売り払って、CDでLP時代のレパートリー(作品)回復せん!と、日々廉価盤を探しているウチに出会った3枚組です。「レパードの感動よ、もう一度!」との期待空しく、アンサンブル・録音とも相当厳しい水準(だった記憶有)でして、しばらくガマンしたがやがてで売り払いました。それは別途(円高当時だったので)海外個人輸入したCDが手には入ったからでした。(以下現役手持ち在庫)


ジョージ・マルコム/ノーザン・シンフォニア・オブ・イングランドジョージ・マルコム/ノーザン・シンフォニア・オブ・イングランド(ASV CD DCS 303 1986年録音。輸入価格失念。おそらく本体価格$3弱+送料有)〜今となっては珍しい録音かな?アンゲラー盤に比べると、音質的にずいぶんとしっかりとしたものだったし、アンサンブルの集中力もなかなかのもの・・・と購入当時感じました。現代楽器ながら清潔で引き締まった表現、リズム感も軽快、音質もなかなか・・・だったはずだけれど、と、久々取り出してみると、「清潔で引き締まった表現」に間違いはないが、オケの鳴りがよろしくない。音色に魅力が足りない。なぜ、そんなことを感じちゃうのか。

じつは、これに先立つこと、カラヤン盤(1966/67年)をしっかり聴いてしまったからなんですね。なんかもう屁理屈エエから、とくにかく豊かにゴージャスにいきまっしょい!的激甘演奏でして、そりゃこの演奏聴いちゃうと、ほかのは「オケが鳴らん」とか「ジミ過ぎんか?」みたいなことになってしまうんです。ある意味、ストコフスキーがバロック音楽の普及に尽力した行為を連想させる楽しさ!ああ、ちゃんと全曲CDで出ているんですね。欲しい。Handel って、意外とこんな表現でも違和感が少ない。

マルコム盤はワタシの大切な全曲盤として、時々取り出して確認しましょう。少々ジミだけれど飽きない演奏だと思います。聴き込むほどに味わいが深い。名曲は座右に常備する、というのが原則なんです。


LONDN POCL-4016/8「オーボエ入り」という版があるんです。ピノック/イングリッシュ・コンサートの来日公演?だったか、どこかの音楽祭の収録だったか〜FMで聴いていたら、馴染みの旋律にオーボエ(2本?)の合いの手が入って驚いたものです。古楽器系の演奏も揃えておきたい、オーボエ入りのもいつかは手に入れないとな、と決意したものです。やがて幾星霜〜2004年9月(つい先月)の東京出張で夜遅く入った五反田BOOK・OFFでマリナー/アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ(1964/68年)に出会いました。ナント作品6全曲+作品3も入って3枚組税込1,000円也(おそらく値付け間違い)。もちろん現代楽器だけれど、オーボエ入りなんです。

最近、すっかりカドが取れて面白みのない演奏になってしまったコンビだけれど、これは初期の録音(既に40年ほど前か!)で、しかも音質は上記マルコム盤を凌駕するでしょう。実直真っ直ぐな演奏ぶりも楽しめたが、こちらには優雅な躍動感がある。ソロが抜群に上手くて艶々と輝いております。数曲に含まれるオーボエも響きにアクセントを彩りました。(但し、記憶にあるピノックの演奏とオーボエの旋律が違う)大仰なスタイルとは無縁だけれど、どちらかというとカラヤンの豊かな世界にちょっと近くて、ワタシはずいぶん楽しんだものです。通奏低音にはサーストン・ダート、アンドルー・デイヴィス(オルガンが効果的!)の名も有。但し、全部聴くにはやや変化に乏しいかも知れない・・・

ワタシはHandel がもの凄く好き!というわけでもないし、「このCDを探してた!」みたいなこともないんです。でも、日常気を付けて、機会あるたびに探していると10年スパンくらいで名曲に相応しいCDにも格安で出会える、ということなんです。

いつのまにか10月で、一年は駆け足で過ぎようとしておりました。風邪、ひきかけです。

(2004年10月1日)

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written by wabisuke hayashi