AKI PLAYS Satie  EASTWORLD CC38-3111

音楽の価値


「4月はなんとか体調崩さず乗り切りました」と先月書いたばかりだったが、5月は二回も風邪にやられました。歯の治療もずいぶんと久々。東京に三回も出張に行ったしなぁ。運動不足と太りすぎか。息子のノートパソコンが壊れて大散財したり、出張スケジュールと偶然の合致でハイティンク/シュターツカペレ・ドレスデンの演奏会に行ったり、岡響倉敷管と連続して地元で充実した演奏会を楽しんだり、いつもの如くたっくさん(安い)CD買ったり・・・の毎日は変わりません。ま、基本はありきたりのサラリーマンではあるけれど。

ワタシはクラシック音楽廉価盤サイトを開いているし、実際に「高い」(一枚単価1,000円以上の)CDを購入することはありません。音楽の価値評価は様々、人それぞれだけれど、価格のリミッターを付けることは息長く、無理なく趣味を継続させる知恵でもあります。ワタシなりの制限を設けても、聴ききれないくらいの量質的多種多様なるCDは手に入るし、もちろん経済的な負担にムリはないんです。

価格と音楽の価値は無関係〜だからほんまに感動があれば、少々出費が嵩んでもそれはそれで素晴らしいこと〜例えば先日のシュターツカペレ・ドレスデン演奏会がそうだったと思います。つい最近、新星堂SRC-5Beethoven 交響曲第5番ハ短調〜ライナー/シカゴ響(1960年 新星堂SRC-5 定価1,000円)を中古200円で購入しました。お恥ずかしいが、1991年に発売されたときに即購入していて、かつて「在庫整理」(時々思いつきで大量処分する)したものでした。これ、交響曲のみの収録で+尾高さん/NHK交響楽団の「楽曲解説」が入ります。(正直興味なし)

ワタシはLP時代から「詰め込み」好きで、録音媒体には制限いっぱいいっぱい収録いただかないともったいない〜だからこのCD「運命のみ」は気に食わなかったハズなんです。(愚か者ですな)これは〜大昔のFMエアチェック以来知っていたことだけれど〜引き締まって、ノリノリの演奏がまったく素晴らしい。(音質少々難有はマスタリングと国内プレスのせいか?)ま、定価1,000円がどうだ、中古200円がどうの、と言う問題ではないが、Beethoven の傑作劇的交響曲は、これだけで精神的満腹状態に至って、連続して聴けません。ひとつだけ収録で充分。集中力が摩滅してしまうんです。ワタシは音楽の劇的影響力やら、価値やらを再発見しましたね。


標記のCD写真は「AKI PLAYS Satie」( EASTWORLD CC38-3111)〜高橋アキが1983年に録音したものです。1980年代中盤に発売されたものでしょう。残念ながら現役ではないみたいですね。静謐で透明な世界が広がって、息をひそめて聴くべきピュアでデリカシーに充ちた演奏でした。高知BOOK・OFFにて@250で購入〜きっとどなたも興味を示さず、売れ残っていたんでしょうね。

これは定価3,800円なんです。この当時、CDプレーヤーも高かったなぁ、たしか。3,800円の価値はじゅうぶんあると思いますよ。でも、所有者はどういう経過かは知らぬが中古屋さんに手放したんですね。CDを大切にされる方だったのか、それとも手付かず状態だったのか。とてもキレイです。1980年代中盤の物価は今とそう変わりないでしょう。それでも3,800円はずいぶんと高価ですね。大切にありがたく聴くべき金額。(そんな問題じゃないか)

じつは、先日Satieのピアノ作品全集(?5枚組)を購入しております。チッコリーニがイタリア製ファッツィオーリで演奏した定評あるもの。たよりなく、線の細い響きが独特で、かつてない繊細な味わいを楽しみました。これが税込2,490円(EMI 7243 5 74534 2 4)なんです。「価格と音楽の価値は無関係」〜その通りだけれど、「5枚2,490円」と「3,800円」(但し、ワタシは中古250円で購入)の違いは、あまりに感慨深い。

千度言うが(何度書いても誤解が解けないので)ワタシのサイトは「安いもの買い自慢」ではないんですよ。CDの価格と、収録された音楽になんらの価値関係も比例も存在しない。当たり前のことだけれど、事実としての「3,800円」価格に感慨はあります。そういうことです。いずれ音楽は大切に聴きたいものです。

今年は梅雨が早いみたいです。昨年とはうって変わったアツい夏になりますように。

(2004年6月1日)

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written by wabisuke hayashi