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岡山交響楽団 第39回定期演奏会


2004年5月23日(日)PM2:30〜岡山シンフォニー・ーホール 自由席1,500円

Mendelssohn

序曲「フィンガルの洞窟」作品26

Dvora'k

チェロ協奏曲 ロ短調 作品104
交響曲第8番ト長調 作品88

杉本 賢志/岡山交響楽団/井伊 準(vc)

 つい一昨日、花の東京はサントリーホールでシュターツカペレ・ドレスデンを・・・いえいえ、地元アマオケだって大切に、ありがたく聴きますよ。高校三年生の井伊君もいよいよほんまの協奏曲全曲ちゃんと弾いてくださるそうだし、ワタシ好みの交響曲第8番も聴けるし、ということで地元体操服屋の若旦那とご一緒してきました。

 井伊君のファンが多いのか、いつもより入場者多めで2000人(実際は1000人強だったそう)は来たでしょうか。パイプ・オルガンはないけれど、こちらのホールもなかなか立派。いつもの舞台向かって右上の袖二階に陣取りって「フィンガルの洞窟」開始。岡響は弦の厚みを増したと思います。しかし、正直、最初の曲では緊張からか弦も木管もピッチがビミョーに合わないのが気になる・・・(って、ワタシがこんなこと言うのは珍しいでしょ。エラそうに)でも、オケはよく鳴って杉本さんはメリハリ付けてオケを盛り立てます。

 で、井伊君登場。低弦を減らすのはソロを際だたせるためですか。前回のピアノとのデュオでも、この作品の第1楽章を弾いてくださっていたので、彼のテクニックはよく知っております。いや、もう想像を絶する切れ味、堂々とオケと渡り合って見事なソロは技術的不安の欠片も存在しません。但し、そこは高校生、自分もソロを堂々と主張して〜というよりも、指揮者やオケとの調和を重視していたみたいで、テンポは杉本さん主導だったんじゃないでしょうか。終楽章はやや速め。(後ほど関係者からメールをいただき、ソロ主導だったそう)

 ソロの音量としては少々ジミだったような気はするが、聴いた位置関係か、それとも楽器の問題か。木管が上手いですよね。ホルンを先頭に金管に文句もない。低弦がよく響きます。終楽章のコン・ミスとソロの絡みの緊張感には痺れました。(アンコールは「母が教えてくれた歌」)


 休憩後、美しい交響曲第8番〜これは小学生の時に聴いたペーター・シュヴァルツ/札幌交響楽団以来のナマじゃないでしょうか。冒頭のチェロの遣る瀬ない旋律から豊かに歌って、弦楽器躍進を実感し、第3楽章の懐かしいヴァイオリンが完全証明します。フルート、クラリネットは女性ばかり4人だけれど、カラダのうごきがピタリと同じです。オーボエもファゴットもまったく美しいが、最終楽章の華やかなフルート・ソロを易々とこなして、これは舌を巻く技量でしょう。

 ホルンの奥深さ、トランペットの朗々とした爆発(終楽章冒頭の少々の乱れなんのその!)、チューバの低音がズシリと決まって、ティンパニの的確なリズムが要所を締めます。息の合ったアンサンブル、オケの鳴りきった迫力、アマオケとしては相当な高水準と思います。腕を上げました。アンコールは、第3楽章を連想させるスラヴ舞曲にて。(2004年5月23日)

 

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written by wabisuke hayashi