バカやってます
相変わらずです。ちょっと感じたことを書きましょう。いつものことですが。
相変わらない、ということは幸せなのでしょう、きっと。ワタシが現在居住する岡山には、たまたま縁あって4年が過ぎたが「職住接近」が魅力です。ドア・ツー・ドアで25分くらいかな?大阪には長かったので、ラッシュの苦しさは知ってます。ちょっと長めの収録CD一枚分の片道通勤時間でしたね。東京はもっとひどいでしょ?地元の取引先が一番大きなところなので、自宅から直接おじゃますることも日常です。なんせ”時間”は誰にでも平等で、ワタシはもしかしたら一日二時間くらい得しているかも知れない。
その分、多く音楽に親しめる計算ですよね。短いバス通勤時間、いつもいつもお世話になっている新幹線出張でもポータブルCDは同行します。ずいぶんとバッテリーが保つようになりました。CDはたくさん手許にあります。お小遣いの範囲で、安ければどんどん買うから増える一方。250円CDが、まるで吸い寄せられるようにワタシの眼前に出現します。それも毎週のように。
9月のある日、PC/CD部屋の模様替えを思い立って、本棚二本分から溢れた主にボックスものの整理に困りましたね。で、苦労して自作したのが↑CDラック。ざっと1500枚収納。で、既存本棚収納もついでに虫干ししたでしょ?そうしたら、買った記憶がほとんど薄れてしまったCDがバンバン出てきました。なんか、ものすごく得したような、一方で空しいような、ああ、バカやってるな、と。さすがに新規CD購入の意欲がちょっと薄れましたね。(どーせ、咽元過ぎれば熱さ忘れる〜状態だろうが)
せめて真面目に、楽しく音楽聴きましょうね。眠らせちゃったCDにお詫びしつつ。
ネット上の世界というのは、ちょっと新しい概念ですよね。基本、ワタシは新しい民主的コミュニケーションの手段と考えます。犯罪とか、そこまでいかなくても諍(いさか)いとか、いろいろ発生しているけど、それはネットの責任ではなくて、使う側の問題なんです。授業をサボって釣りに行ったら、それはサボった生徒が悪いのであって、釣りのせいじゃないのは当たり前。
で、少々自らの反省もないではないが、ちょっとこの間気になったことを。
ワタシ、基本「どんなCDでも楽しんで聴きまっしょい」という姿勢でやっているつもりだけれど、時に「な〜んだ、がっかり」みたいなことも発言します。コレ、もともとこども時代から読んでいたいろいろな「評論」が、とにかくいい加減で、コロコロ変わっていって、という経験から、既存の権威を否定したい、との思いが(当初)ありました。
ところがねぇ、21世紀に入ると「既存の権威」なんて意味なくなっちゃうんですよね。クラシック専門のレコード屋さんもカラヤン、ベーム、フルトヴェングラー、ワルター、バーンスタイン・・・辺り売れ筋のみ揃えておけば商売OK!みたいな時代じゃなくなっているでしょ?だから手当たり次第、手許にあるCDを聴いて、自分なりに感じたことを・・・そんな更新生活。
正直、「執筆前に世の中ではどういう評価なのか?」みたいなことは一切検索しません。本も読みません。せいぜい録音データや、現在発売されているかどうかを確認するくらい。ま、検索しても滅多に出てこない音源も多いしね。ひたすら、自分なりの「感想文」を、という主義です〜当然、判断を誤ったりする場合もあるし、一年後くらいに顔から火が出るような思いをすることも有。
基本的に謙虚な人間ではないと自覚しているが、こと音楽に関しては、まったくのド・シロウトなので「天上天下唯我独尊」ではありません。自分なりの意見や言葉は持つが、ご指摘があれば再考するし、修正も、お詫びもまったく吝(やぶさ)かではない。拝聴すべきご意見は、とても勉強になります。音楽への味わいはいっそう深まります。視点の違い、多様性こそ素晴らしい。
世の中には”困ったちゃん”がいるんですよ。(オマエだよ!なんていう声も出そうだけれど・・・)
自分なりの感想を自由に述べあうことはネットならでは醍醐味。「なんとなく好き」「お気に入りになりそう」〜いいじゃないですか、そういった音楽を愛する気持ちが第一歩でしょう。でもね、自分なりの意見を言うときには、自分なりの表現で、他の人々に伝わる言語で語らないと、論議にならないじゃない。「ああ、ワタシもそれ聴いてみたいな」とならないじゃない。期待してます。
でもね、そんな人々は”困ったちゃん”じゃないんです。理由もまともに示さず「それはおかしい」「その曲、演奏、作曲家は嫌いだ」と断言する論議停止人間〜どうして?と訊けば「音楽を聴けばわかる!」と。ワタシは常々「Beethoven は苦手だ」と公言しているけど「嫌いだ」「ツマらん」って言わないでしょ?(思ってもいないし)ましてや「くだらない音楽は聴かないことにしている」なんて、ありえないでしょ?ブツクサ言いながらまたCD買ってくるじゃない。だってある日、その音楽の素晴らしさにに気付くかも知れないから。
もっと”困ったちゃん”は、「打たれ弱い人」だね。ワタシ、既存の権威無視(というか縁がないというか、裏街道まっしぐら)オトコなので、「なに言ってんだ、あのバ〜カ」呼ばわり状態は、意外と慣れているんですね。それに「もしかしたら間違ったかな」と思うこともあるし。逆に「自分のほうが正しいかもね」状態の時もあるし。ワタシが「この演奏、云々だからちょっとマズいんじゃない」(さきの「な〜んだ、がっかり」)なんて言ったり書いたり(もしくはそれを読んでいただいたりする)と、全人格的に自分が否定されたと感じる人がいるんだね。うむ、これは(もしワタシが原因なら)人徳の無さか。
「意見は人それぞれ」と言いつつ、もう怒りのやり場がないのね。発言途中から支離滅裂、クソミソ、ミソもクソもいっしょ状態になっちゃう人、たまにいますね。残念だな。お友達にはなれないみたい。あのね、ワタシが生意気な中学生の頃、日本でバルビローリがボロボロの評価だったなんて信じられます?存命中も、そして亡くなったときも。自分の耳を信じること、そしてそれは独りよがりの世界じゃなく、自分なりの言葉でネット上に発信していくこと。共感を求めて孤立も辞さず!カッコ付け過ぎか。
(2003年10月1日)
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