【♪ KechiKechi Classics ♪】 実執念
ワタシはパソコンにも、ネットにも少々参入が遅れたほうなんです。Asahi-netと契約したら、ホームページスペースがちょっぴりいただけたし1998年7月(頃?)【♪ KechiKechi Classics ♪】 というふざけた名前のサイトを開設したのは、もっぱらHTMLのお勉強のためでした。(現在まで当時のテクニックから一歩も前進していない)たしか一年目のカウントは1,600位だった記憶があるけれど、当時はメールが一杯来ましたよ。(現在は寂しいもの)10年越しの熱心なる読者が現在まで継続しております。そういえばスパム・メールも、ブログもなかった時代だな。BBSは存在したけど、設置したのはずいぶんと後年のことです。
カウンターには興味を失っているが、ブログと異なって、トップページのみの設定となります。個別の記事へのアクセスはカウントされない。このサイトは自分のために作ってるんです。生活のリズムであり、「音楽日誌」は聴いた音楽の備忘録(衰退する記憶に、楽しい想い出を記録保存するため)であり、お仕事+生活のストレス解消(気持ちの整理)であります。ブログは嫌いだな。重いのと、字が小さいのも気になります。ま、どこでもネット環境があれば更新可能、というのは便利だけれど。
10年は長いなぁ、音楽日誌の最初の頃、息子が高校に合格した、みたいなことが書いてあったが、もう社会人ですもんね。居住地は岡山から尼崎に遷りました。CD在庫は膨張を続け、ここ2年ほどは在庫の整理精査を(劇的に)実行したのは既に報告済。生活は変わり映えしないようでもあり、音楽への姿勢はガラリと変わってしまったような、そんな気もしております。
いずれ「継続こそ命」。10年ずっと〜は執念ですなぁ。同時期に開設された(音楽関連)著名サイトが、更新が滞ってているのを目撃することもありますもの。意外と粛々淡々とムリなく更新して参りました。ほぼ毎日の「音楽日誌」、毎週金曜日2本ずつの定例更新。月一回の「近況」、(最近サボり気味だけれど)コンサート即感想文更新。ここ数年、毎週の定例更新がキツくなってきましたね。誰のためでもない、自分のためにやっているんです。聴き流し(”ちょろ聴き”→このコーナーは止めちまった)になりがちの音楽への姿勢は、文書にすることで緊張感と集中力を高められるんです。
【♪ KechiKechi Classics ♪】 実執念パーティでも開催するか、尼崎の居酒屋の片隅で。よく考えたら、年に何回も、あちこちで、いつもやっているが。
● 音楽への興味の対象は微妙に変化しております。無名で(当時相場では)安いCDを、知名度に関わらず虚心に愉しもう〜基本その辺りの音源からは卒業しました。CDの価格はずいぶんと安くなったし、有名無名に関わらず音楽を聴きましょう、というように。このサイトに掲載されているCDも、ずいぶんと処分してしまいました。
演奏会への訪問頻度は激減しているので、ちょっと反省しております。すっかり出不精になっちまったな。クルマも転居とともに処分しちゃったし。さて、また気持ちも新たに未踏峰「ミチョランマ」克服に邁進いたしましょう。
● 恒例の先月振り返り”ヴェリ・ベスト”。CD購入枚数は怒濤の5月に比べ、少々減りました。(当たり前だ)
●Soler ソナタ ト短調SR42/ニ短調SR15/ヘ長調SR89、Turina サパテアード(作品8-3)、Granados スペイン舞曲第2集より第4/5/6番、わら人形、Monnalvatge イベッテのためのソナチネ、MONNou 前奏曲第7番、Albeniz タンゴ(作品165-2)、イベリア第1集(エボカシオン/港/セヴィリアの聖体祭)、de Falla アンダルシア幻想曲〜アリシア・デ・ラローチャ(p)(1970/72年)・・・この人の技術の確かさ、旋律リズムの暖かさは聴き手を至福の世界に誘(いざな)います。母国の名曲は、初耳であっても懐かしさを感じさせる、心擽るひととき。これぞ”無人島への一枚”の価値有。Turina、MONNou辺りはとろけますよ。
●Brahms ホルン三重奏曲 変ホ長調〜エミール・ギレリス(p)/レオニード・コーガン(v)/ヤコヴ・シャピロ(hr)(1951年)・・・ギレリスの重心の低い、芯のあるピアノを中心に、気品のあるコーガンのヴァイオリン、そしてシャピロのホルンは期待通りのヴィヴラートたっぷりの露西亜風(少々お下品)セクシーで聴かせる魅惑の世界也。音質も悪くない。Giuliani ヴァイオリン、チェロとギターのためのセレナード イ長調〜コーガン(v)/フェードル・ルザノフ(vc)/アレクサンダー・イヴァノフ-クラムスコイ(g)(1951年)・・・これは初耳作品であって、YedangClassicsまとめてオトナ買い!しないと出会えぬ楽しげな作品でした。
次のHummel シェーンブルン宮殿のためのセレナード第1番〜コーガン(v)/ルザノフ(vc)/イヴァノフ-クラムスコイ(g)/グリゴリ・ギンスブルグ(p)/マメドフ(fl)(1951年)・・・これも初対面(って、購入何年経ってるんだ!)。これはCherbini、Spontini、そして我らがMozart のオペラからの引用で成り立っている作品でして、ラスト「フィガロ」序曲で締め括るという驚愕の娯楽作品也。わりとまともなコンピレーションだ。
●「ホロヴィッツ〜ザ・ラスト・レコーディング」(1989年)・・・85歳で亡くなる一ヶ月前の録音。技巧の衰えなど一切なく(幻想即興曲は、若手でもこれほど流麗に演奏できる人は少ないはず)、例の如しとろけるような美しいタッチが幽玄に響きました。Haydn ピアノ・ソナタ第49番 変ホ長調は、まるで鼻歌混じりのChabrierのように小粋に歌われます。Chopin 、Liszt、どれも個性的な、唯一無二ホロヴィッツの色前面だけれど、けっして恣意的とか不自然には感じさせない。
Liszt/Bach 「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」による前奏曲の深遠なる神聖、Wagner/Liszt「イゾルデの愛の死」はピアノ一台にて巨大なる楽劇のスケールを表現して余りある・・・
(2008年7月1日)
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