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音楽日誌

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2025年12月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

天気は良いけれど、寒いですね。今度は能登半島中心にM4.9の地震、津波はなかったようだけど、被害は出たのでしょうか。大雪から北海道オホーツク海沿岸?根室管内?最大三万六千戸に停電との報道、あちらの寒さは想像を絶しますよ。生命の危険を感じさせる大事件、お年寄りも乳児もいらっしゃいます。人命被害はないのか、心配です。復旧工事を担当する電力会社も悲惨でしょう。

週末は義弟宅に過ごす婆さん(95歳)は熱を出したとのこと、昨日月曜朝一番早く、女房殿は病院に連れていきました。ちょっと風邪でも高齢者にとって油断大敵。デイ・サービスにも行けないでしょう。自分は相変わらず眠り浅く早朝覚醒、鼻詰まり痰の絡みは気になって、身体中怠いけれど熱はありません。ストレッチは入念に実施しました。肩が微妙に凝って、相変わらず食欲は落ちないけれど、外出はやめてじっとコタツに隠りました。体調快復とダイエットの両立が難しい。幸いその後発熱もなく、服薬のお世話にもならず、夕方くらいには体調は落ち着きました。加湿器はもちろん冬に必須、蒸気吸入も使っております。今朝の体重は66.8kg+150g。

独逸在住二十数年のお付き合いになる日本人の方より久々メール有。Carl Schuricht(1880-1967独逸)のScribendumボックスに収録される、ウィンナ・ワルツの1曲が違うのではないか?そんな質問もそれは現在不調なHDDに収録、閲覧はできるけれど再生ができません・・・確認不可。これは困ったなぁ。安物を狙っていることもあるけれど、HDDは当たり外れ、けっこう寿命が短い。これはニ度目の経験でした。今月聴いてコメントしている音楽のうち、偶然かなりの比率がそのHDDより再生しておりました。貴重な音源は多数集めているけれど、所詮「イメルダの三千足の靴」みたいなもの、人間に足は二つしかない。音楽を聴いて集中する時間は限られております。自分の人生が終える迄に全部は聴けないでしょう。ある日「嗚呼、あれがない!」ガッカリするのやろな。既に思い当たるものかなり・・・

奥様を先に亡くされたぺこりーのさんは自分と同世代。愛犬と暮らし、精力的に呑み歩き、遊び、故障続きの中古プジョーに乗って、料理も美しく上手。そしてYouTubeを撮影し、編集・・・羨ましくその意欲に学びたいところ。紙パンツも愛用されていることは伺っていて、今回前立腺がんとの診断 ・・・衝撃を受けました。自分は未だ、偶然それなり健康生活を維持しているけれど、他人ごとじゃないっすよ。身につまされます。明日は我が身。
まだ、治療方針は決めていないそう。誰でも迷いながら生きている、そう語っていらっしゃいました。「今夜も酒が美味いぜ」と締め括っていらっしゃったけれど、抗癌剤など治療が始まったら、そうもいかんやろなぁ、なんか気分は落ち込みました。

Arte Nova Classics 74321 87071 2R.Strauss 交響詩「ドン・ファン」/交響詩「ティル・オイレンシュピーゲル」/交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」〜デイヴィッド・ジンマン/チューリヒ・トーンハレ管弦楽団(2001年)・・・David Zinman(1936-亜米利加)は未だご存命ですか?トーンハレ管弦楽団の音楽監督在任は1995-2004年、その演奏には賛否はあったけれど廉価盤愛好家であった自分には彼(か)の爽やかに軽快な演奏はお気に入りでした。そういえば久しく聴いていなったような気がする。音質はクリアに、解像度は高いもの。
「ドン・ファン」は元気一杯だけれど、すっきりとした響きに期待のホルンはずいぶんと軽量に、スリムに響きます。豪快濃密な浪漫を期待される方には物足りないかも。(16:56)
「ティル・オイレンシュピーゲル」もさらさらと屈託のない、ユーモラスに弾むような歯切れよろしく、軽妙な勢いにリズムは重くない。オーケストラの技量、アンサンブルに優れたクール・サウンド、流れもよろしいもの。(14:12)
巨大なスケールを誇って雄弁な「ツァラトゥストラ」はテンポは中庸、詳細インデックス分けがないのは残念。冒頭低音オルガン、細みに響く金管、ティンパニの分離はクリアでした。ものものしい大きさを強調しないクリアな表現、静謐神妙な部分のデリケートな味付け、湧き上がる憧憬の念はすっきりとした表現に力みなく重くなく、響きに濁りもありません。この作品も圧倒的なパワーや詠嘆の表現に押し切ることはありがちだけれど、ストレートなスウィングに高揚して、ノリノリな演奏。ラスト「Nachtwandlerlied(夜のさすらい人の歌)」は名残惜しく消えていきました。(34:39)

ETERNA 826 052Bach ゴールトベルク変奏曲 BWV988〜ハンス・ピシュナー(cem)(1968年)・・・My favorite作品第1-2位を争う最好きな名曲中の名曲。重鎮Hans Pischner(1914-2016独逸)による、最近まず経験できない特異に濃厚な音色、強音はちょいと喧しいほどに雄弁に鳴り響くNeupert製チェンバロ演奏。各変奏曲ごとに変遷する音色とタッチ、繰り返しはなし。遅いテンポに楷書の表現、朗々と重厚、巨大、謹厳実直(頑迷?)なスタイルに肩が凝ります。それでもBachはBach、とは云うけれど半世紀を経てバロック演奏のスタイルは思いっきり変わりました。なんか凄いものを聴いてしまったような、恐ろしい気分に至りました。正直全部聴き通すのはつらいもの。(2:01-1:10-1:11-2:06-0:35-0:53-1:47-1:18-1:08-1:38-1:00-0:56-2:28-3:03-1:13-2:41-1:57-1:06-0:44-0:51-1:12-1:46-0:50-1:13-2:20-4:20-1:13-0:59-1:25-1:15-1:15-2:11)


2025年12月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

新しい一週間のサイクルが始まって、2025年もあと半月ほど。昨日日曜は「大東第九を歌う会」演奏会・・・だったけれど、どうにも体調が重いのと、第4楽章のみ演奏というのもちょっと苦しい(1-3楽章がお気に入り)。前半のアマチュア歌い手にも興味はあったけれど、ご遠慮いたしました。なんかとっても申し訳ない。昼食を摂ったら微妙に腹痛があって、鋼鉄の胃袋を誇る自分としては珍しいこと、風邪の症状かも?コタツにちょっぴり居眠りしたら寒気と肩こり少々、要注意。
ここのところずっと眠りが浅かったり、途中覚醒が続いて、それでも朝一番にストレッチ、朝食後の短いYouTube体操済ませて市立体育館へ。雨はほとんど上がっていたけれど、地面は濡れてどんより薄ら寒くて気分は塞ぎます。日曜のトレーニングルームは空いていて、筋トレマシンは狙い通り、順繰り消化できました。(マスク着用必須)血圧は正常値より10-15くらいずっと高いまま、帰りスーパーに寄って足りない食材を補充いたしました。昼からは料理など少々、体調を整えるべくじっとコタツに隠っておりました。今朝の体重は66.65kg▲350g、高め安定中。

伊東市長選は43歳の新人・元市議の杉本憲也氏(国民民主党推薦)当選。元市長小野達也氏(自民党推薦)お騒がせ前市長・田久保真紀氏も及ばず、ながいながい「田久保劇場」混乱は収束しました。票が割れて誰も法定得票数に達しないかも、といった事前予測は外れました。市議選市長選計壱億圓の要らん経費を掛けて、大切なのは”祭りの後”=これから日常の市政運営でしょう。でも伊東市は世間から忘れられ、マスコミの話題から消えるんやろなぁ、きっと。投票率は60%を超えたのは立派。

カーリングでミラノ五輪を決めた「フォルティウス」。北海道雨竜郡妹背牛町では街を上げての応援、祝福ムードとのこと。北海道出身の自分でも初めて名前を伺う人口2,500人の町とか、立派な妹背牛町カーリングホールという施設があって「フォルティウス」の合宿場所となっていたそう。パブリックビューングには30人が応援!って全町民の1.2%。北海道の中央、札幌からはクルマで3時間で到着できるのでしょうか。きっと雪深く、とっても寒いところ。宿泊所とか食事とか買い物するところはあるのでしょうか。こちら大阪府には雪の気配もなく、遠く見知らぬ街に思いを馳せたものです。北国は大雪とのこと、空港トラブル、クルマやトラックは立ち往生や事故が発生しているそう。

Signum SIGCD254Beethoven 交響曲第9番ニ短調「合唱付き」〜チャールズ・マッケラス/エイジ・オヴ・エンライトゥンメント管弦楽団/ザ・ニュー・カンパニー室内合唱団/アマンダ・ロークロフト(s)/フィオナ・ジェーンズ(a)/ジョン・マーク・エインズリー(t)/ニール・デイヴィス(b)(1994年ライヴ)・・・Charles Mackerras(1925-2010濠太剌利)による、リヴァプール・フィル(1991年)フィルハーモニア管弦楽団(2006年)との間に位置する別録音。これは古楽器による演奏でした。年末はこれですよ。やや茫洋として鮮明さを欠いて濁り気味だけれど、雰囲気はたっぷりの音質。これは現代に於ける「第九」のあり方を示して、いささか聴き馴染み過ぎた作品はリズム感にキレがあって新鮮な手応えがありました。
第1楽章「Allegro ma non troppo, un poco maestoso」テンポは適正、素朴に過ぎず古楽器の線の細さ、弱さを感じさせぬ、しっかりとしたパワーと熱気、緊張を感じさせるパワフルな始まり。(14:13)
第2楽章「Molto vivace」ここも力強くスウィングして、ヴィヴィッドなリズムを刻むスケルツォ。繰り返し有。管の粗野な響き、ノリノリの勢いにアクセントしっかり、ティンパニのやけくそ気味の乱打がはド迫力。(13:27)
第3楽章「Adagio molto e cantabile - Andante moderato」優雅な変奏曲は快速にスッキリ、弾むようにパワフルなリズムに流れよろしく、落ち着かぬ風情ではない。ここはホルンの大活躍に注目、意外と存在感は控えめに無骨、かつ不器用な音色が古楽器の魅力ですよ。ノン・ヴィヴラートの弦もさっぱりとした木管にも優雅な味わいがありました。(13:17)
第4楽章「Finale: Presto - Allegro assai」爆発的な勢いの始まり。「喜びの歌」旋律にフルトヴェングラーの陶酔を思い出せば、こちら淡々として率直なテイストにリズムとアクセントしっかりした速めのテンポ、ストレートな勢いと高揚を感じさせるもの。器楽より声楽前面に焦点を当てて、ソロも合唱も歯切れよく、迫力と熱気、厚みは充分。
「alla polacca」の剽軽なリズムから熱気を孕んだ高揚、そして器楽のテンポ・アップ、緊張感も素晴らしい。器楽は当時流行っていたトルコ軍隊の賑やかな風情を感じさせ、「喜びの歌」は叩きつけるようにアクセントしっかり、これほど素晴らしい歌は滅多に聴けぬもの。ノリノリの勢いにクライマックスに突入いたしました。(22:43/熱狂的な拍手入)

BIS1411Bach カンタータ 第210番「おお佳き日、待ち望んだ時(結婚カンタータ)」/カンタータ第211番「おしゃべりはやめて、お静かに(コーヒーカンタータ)」〜鈴木雅明(cem)/バッハ・コレギウム・ジャパン/キャロライン・サンプソン(s)/櫻田亮(t)/シュテファン・シュレッケンバッハ(b)(2003年)・・・日本が世界に誇るBCJのBach演奏。これは世俗カンタータだけど、教会カンタータも含め古楽器による全曲録音の偉業を成し遂げて〜って、いったいこの名曲の数々をいつになったら全部、心安らかに愉しめるようになるのか・・・世俗カンタータはその親しみやすさ、ユーモラスな風情に若い頃からけっこう馴染んできたつもり。
音質は極上(彩の国さいたま芸術劇場ホール)ここでも端正に清潔な声楽、練り上げられた音色に正確な器楽アンサンブル、軽快なリズム。ヴァイオリン(若松夏美)オーボエ(三宮正満)チェロ(鈴木秀美)フルート(前田りり子)の洗練さた古楽器の滋味深い音色に痺れて・・・ド・シロウトの不遜なカンチガイと思うけれど、まるで日本食の上品な薄味を連想させて、息を潜めて床しいほどにデリケート。BWV210はちょっと哀しいほどに透明、抑制が効いてクール。BWV211のユーモラスなやり取りも大人し過ぎ。歌い手も極上の完成度なのに、なにかが足りない。
BWV210(ソプラノ)
Recitative: O holder Tag, erwunschte Zeit(1:08) Aria: Spielet, ihr beseelten Lieder(7:04) Recitative: Doch, haltet ein, ihr muntern Saiten(1:05) Aria: Ruhet hie, matte Tone(8:13) Recitative: So glaubt man denn, dass die Musik verfuhre(1:57) Aria: Schweigt, ihr Floten, schweigt, ihr Tone(4:48) Recitative: Was Luft? Was Grab? (1:34) Aria: Groser Gonner, dein Vergnugen(2:48) Recitative: Hochteurer Mann, so fahre ferner fort(1:42) Aria: Seid begluckt, edle beide(541)
BWV211(t/s/b/Chorus)
Recitative: Schweigt stille, plaudert nicht(t/0:39) Aria: Hat man nicht mit seinen Kindern(b/2:57) Recitative: Du boses Kind, du loses Madchen(b/s/0:42) Aria: Ei, wie schmeckt der Coffee susse(s/4:45) Recitative: Wenn du mir nicht den Coffee lasst(b/s/1:08) Aria: Madchen, die von harten Sinnen(b/2:58) Recitative: Nun folge, was dein Vater spricht!(b/s/0:52) Aria: Heute noch, lieber Vater, tut es doch!(s/6:30) Recitative: Nun geht und sucht der alte Schlendrian(t/0:47) Die Katze lasst das Mausen nicht(Chorus/4:56)


2025年12月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

週末から天気は崩れる〜はずが、昨日は未だ雨は降らず、今朝はせっかくの日曜なのに小雨模様。ちょっと調味料など不足気味だったけれど、昨日はどこにも出掛けず、暖かいコタツに引き隠りました。女房殿が家中しっかり掃除してくれました。前夜左脚が攣って途中覚醒して、身体を動かしたのはストレッチと10分ほどYouTube体操のみ。昼夜しっかり喰って、途中菓子も喫して身体を動かさなかったら今朝の体重は67.0kg+350g!わずか2日で1kg近く増えました。最悪。

中国・ロシア両軍の爆撃機が東京方面へ向かう「異例のルート」を共同飛行
中国空母「遼寧」艦隊は大東諸島の周辺海域を一周して本国に帰投

要らんことしよって・・・そんなことすればするほど高市支持派は強固になっていくのに、もうちょっと物価高対策や、生活を改善する政治に集中させてくれよ・・・中露は外敵の存在を煽って、国内の不安や不満をそちらに逸らそうとしているのでしょう。困った考えですよ。一番の迷惑は日本を愛する良心的な在留中国人や露西亜人でしょう。

渋谷区では2026年6月よりポイ捨てに罰金とか。その善し悪しは論議していただくとして「ゴミの少ない美しい日本」は自然とそこにあるわけでもなく、努力して維持するもの。油断すれば、悪質な外来植物や外来魚、生物昆虫みたいに、あっという間にゴミや落書きが広がりますよ。トイレだって汚くなるかも。歴史的建造物/国宝の壁に落書きするのも、そんな流れなんやろなぁ、日本人も伊太利亜だっけ?落書きしたことがありましたっけ。この間の流れで迷惑な中国人観光客はしばらくやってこないでしょう。日本人の観光旅行が減っているのはリアルに生活に余裕がないから。
議員定数削減は今国会では立ち消えになったようだけど、維新はブチギレているそう。

MercuryRespighi 交響詩「ローマの噴水」/交響詩「ローマの松」〜アンタル・ドラティ/ミネアポリス交響楽団(1960年)・・・Dorati Antal(1906ー1988洪牙利→亜米利加)によるRespighiは「リュートのための古風な舞曲とアリア」と「鳥」「ブラジルの印象」の記憶も鮮明、肝心の三部作は2017年にちょろ聴きの記録・・・あれ?「祭り」がない・・・それは「教会のステンドグラス」と並んで1954年モノラル録音だったのですね。1960年前後のMercury録音を聴く度、それから半世紀以上経って録音技術について、その進歩を疑ってしまう・・・アナログ録音だから原本テープの劣化はもちろんあるけれど、21世紀に現役音質水準。その基本思想や姿勢、テクニックをもっと継承できなかったのか、そんな残念な気持ちに至ります。オーケストラ・ビルダーとして著名だったDorati Antal(1906ー1988洪牙利→亜米利加)はミネアポリス交響楽団のシェフとして1945-1960年在任。
交響詩「ローマの噴水」は三部作の第1作、1917年初演は評判いまいち、1918年トスカニーニの再演が盤石の評価を得たのだそう。fi-1/picc-1だから比較的編成は小さめ、但しティンパニのほか、シンバル、トライアングル、グロッケンシュピール、ピアノ、チェレスタ、ハープ、さらにオルガンも任意で登場する華やかなオーケストレーションでした。緻密なアンサンブル、色彩豊かなオーケストラの響きにデリケートな仕上げでした。
早朝の薄暗い静かな空気をデリケートに、弦と木管の優しい旋律にに表現する「夜明けのジュリアの谷の噴水」(4:10)
「朝のトリトンの噴水」ホルンと弦の絶叫は夜明けの強烈な日差し、繊細な木管はその光を反射する水の輝き。ホルンは神々や女神たちのほら貝なんだそう。(2:12)
「真昼のトレヴィの噴水」もりもりと力漲(みなぎ)る金管の絶叫は晴れやかな疾走。(3:40)
「黄昏のメディチ荘の噴水」やがて黄昏に沈静化して、ちょっと寂しい心情が表現されて、消えていく・・・名曲。(5:28)
一番人気の「ローマの松」初演は1924年。三管編成、舞台裏バンダのトランペット、ブッキナ(古代ローマ兵士が使用とのこと)も登場、打楽器は9種、チェレスタ、ピアノ、オルガン、ナイチンゲールの鳥の声も登場する大掛かりなもの。当時のミネアポリス交響楽団の力量全面発揮、クリアなど迫力を堪能できました。
金管も華やかに輝かしい陽光に照らされ、こどもたちが遊ぶ描写が闊達に表現される「ボルゲーゼ荘の松」(2:43)
静謐に響く悲嘆の聖歌は、トランペット(ですか?)の抑制された歌に引き継がれ、やがて弦の荘厳な旋律の繰り返しに高揚する「カタコンバ付近の松」(5:34)
「ジャニコロの松」月夜に妖しく浮かび上がる松の幻想的な姿は静謐。ラストにはナイチンゲールの啼き声も(初演はレコードだったそう)(5:37)
「アッピア街道の松」古代ローマ執政官の軍隊がサクラ街道を前進する堂々たる幻影、それは遠方よりじょじょにその足音を強めて接近します。金管の圧倒的な爆発に+バンダも参入(実演では客席上方に陣取って立体的なものも経験)打楽器やピアノも全力爆発、壮麗なるクライマックスを迎えました。(5:25)

ERATO LPBach ミサ曲 ロ短調 BWV232〜フリッツ・ヴェルナー/ハイルブロン・シュッツ合唱団/ハイルブロン=ヴュルテンベルク室内管弦楽団/インゲボルグ・ライヒョエルト(s)/エリザベート・フェルナー(s)/レナート・ギュンター(a)/ヘルムート・クレプス(t) /フランツ・ケルチュ(b)(1958年)・・・モノラル録音だけど、音質に不満はありません。これは廉価盤LP時代、最初に入手して作品に出会った演奏。今回は前半キリエ (Kyrie)〜グロリア (Gloria)迄拝聴。
ソロにラインハルト・バルヒェット(v)、管にマクサンス・ラリュー(fl)/ピエール・ピエルロ(ob)/ジャック・シャンボン(oboe d'amore)/ワルター・グライッスル(tp)(←この方は存じあげない)など仏蘭西系名手を揃えて、水際だった明るい音色を聴かせておりました。輝かしく軽快なトランペット、フルートの色気も最高。それはFritz Werner(1898-1977独逸)が独逸の巴里占領時代、音楽家を養護した信頼関係から、そんな逸話を伺ったことがありました(裏取り不明)
信頼する山岸さんによると残念「ヴェルナーのバッハ宗教音楽全録音中もっともできの良くない」そう。ド・シロウト(=ワシ)の耳には優しく、美しく、穏健な響きに不満を覚えないのは、これが作品との出会い、刷り込みだからでしょう。ジョシュア・リフキンのクリアに軽快なOVPP(One voice per part)に痺れて以来、それが自分の基準だけれど、強面に大仰な表情や表現に非ず、マイルドに豊かに響き合う壮麗な合唱も快いものです。ロ短調のミサ曲なのに、前向きに力強く、後半に向かうほどむしろ明るい喜びに充ちた作品を堪能できました。フランツ・ケルチュ(b)はちょっぴり雄弁に過ぎ、レナート・ギュンター(a)のウェットな表情にも時代を感じさせるけれど、ほとんど違和感はありません。(蛇足/恥ずかしい話だけれど数日後、比較的新しい古楽器のライヴを聴いたら・・・その清潔なリズムとアクセントが躍動して、古楽器の粗野な音色、そしてクリアな音質に驚いてしまいました)
キリエ
合唱「主よ、憐れみたまえ」(12:43)二重唱 (s/s)「キリストよ、憐れみたまえ」(5:27)合唱「主よ、憐れみたまえ」(3:42)
グローリア
合唱 「いと高きところには神に栄光あらんことを」(2:03)「地には善意の人びとに平和あれ」(5:58)アリア (s) 「われら主をほめ」(4:59)合唱 「主のおおいなる栄光のゆえにわれら主に感謝したてまつる」(v)(3:31)二重唱 (s/t)「主なる神、天の王」(6:21) 合唱「世の罪を除きたもう者よ」(fl)(4:07)アリア(a)「父の右に坐したもう者よ」(oboe d'amore)(4:50)アリア(b)「そはひとり汝のみ聖」(hr/Corno da caccia)(5:34)合唱「聖霊とともに」(4:23)


2025年12月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

変わらぬ寒い日々が粛々と過ぎております。全国各地カラカラの天気に火事が続いているそうですね。例年以上に雨は少なく、中期予報ではかなり暖かい日が続くとのこと。青森沖にて余震発生、そして津波注意報発令。被害状況はいかがでしょうか。NTTのタワーが倒れそうだ〜そんな報道は既に伺っておりました。
今年の漢字は「熊」とのこと。流行語大賞みたいに政治忖度な「働」にならんでよかった。第2位は「米」だったそう。

いつも通りの早朝覚醒、朝食後にまず軽いYouTubeエアロビクス先行、ストレッチ済ませて・・・意を決して市立体育館を目指しました。平日なので馴染みの常連メンバーに空いて、順繰りいつものマシントレーニングを消化できました。前回同様、いつものユルい負荷なのに妙に筋肉に負担を感じます。

早めの昼食をしっかり摂っていたら、平日介護生活終えて女房殿ご帰還、入れ替わりに市立体育館へ。戻ってきたら居酒屋に行きたいと曰う。コミュニティバスを待って、いつものJR北新地梅田駅前ビルに出掛けて(しっかりマスク着用)自分の下着靴下など購入してから(安い店がある)ビール一杯+種々居酒屋メニュー喰い過ぎてダイエット努力は台なし。挙げ句、深夜、左膝裏辺り痙攣して激痛に目覚めました。水分の摂り方が足らんかった模様、もう年内は酒は止めにしましょう。今朝の体重は66.65kg+400g。

毎日拝見する同世代のブログに「作成するのに実は1日3ー4時間費やしている 」だから簡易化するとあって、驚きました。自分はおそらく毎日の更新執筆は十数分、細かい修正(誤字脱字)はそのあと都度しております。内容がエエ加減というのが基本だけど、ネタは事前に貯めてあって、そこに代わり映えせぬ、特別事件など発生しない平凡な日々のことを加えるのみ。

時間を掛けているのは〜それこそ1日3〜4時間費やしているのは、音楽を聴くこと。できるだけ聴き流さず、都度メモを取っております。そして「音楽日誌」に上梓する前に更に聴いてさらに補筆集成。幾度も書いたけれど、アクセス数など一切不明、ほぼそれを気にしたこともない、完全なる自己満足、自分のための生活のリズムになっております。それでも稀にメールがぼちぼち届いて、時に海外からの英語の情報提供もあります。きっと英訳しても、もともとアヤしい日本語だから、ほんまに通じているかどうかは定かではありません。

NAXOS 8.553564 Elgar 変奏曲「エニグマ」/序曲「南国にて」/戴冠式行進曲〜ジョージ・ハースト/ボーンマス交響楽団(1995年)・・・George Hurst (1926-2012英国)による名曲は3年ほど前に拝聴記録はあって、あまり佳き印象を得られませんでした。今回はオーケストラのサウンドに少々色気は不足気味だけど(録音の印象かも)立派な統率に憂愁な変奏曲をしっかり描き分けて、フィナーレへの高揚もみごとに決まる〜そう受け止めました。
「Enigma」は息も絶え絶えの主題提示(1:27)憂鬱な第1変奏「C.A.E.」(1:43)不安に落ち着かない第2変奏 「H.D.S-P」(0:45)牧歌的な第3変奏「R.B.T.」(1:22)激しく叩きつけるような第4変奏「W.M.B.」(0:32)哀しみに耽る第5変奏「R.P.A.」(1:57)優しく落ち着いた第6変奏 「イソベル」(1:15)ティンパニの躍動に疾走してカッコ良い第7変奏「トロイト」(1:00)第8変奏「W.N.」は淡々とした風情に(1:53)
期待の第9変奏「ニムロッド」はみじみ黄昏れてしっとり、ここがこの変奏曲の白眉(3:28)そっと優しく呟くように可憐な第10変奏「ドラベッラ - 間奏曲」(2:36)カッコよく金管が疾走する第11変奏「G.R.S.」(1:02)詠嘆のチェロ・ソロから切なさ広がる第12変奏「B.G.N.」(2:38)第13変奏 「*** - ロマンス」は、ほっとするような落ち着きからの高揚(2:31)第14変奏「E.D.U. - フィナーレ」は抑えていた情熱が爆発、喜びが爆発して感極まりました。(4:31)
伊太利亜への憧れを表現した序曲「南国にて」はパワフルにスケール大きく(21:01)「戴冠式行進曲」は冒頭ティンパニから辺りを睥睨するような風情に立派な歩み、けっこう重量級の作品でした。(9:06)

Concert Hall SMS 2585Bach クリスマス・オラトリオ BWV248〜ハンス・スワロフスキー/オーストリア交響楽団(ウィーン交響楽団?)/ウィーン室内合唱団(ハンス・ギレスベルガー)/ヒザー・ハーパー(s)/ルート・ヘッセ(a)/トーマス・ペイジ(t)/キート・エンゲン(b)/ヘルベルト・タヘツィ(or)(1968年release)・・・いちおう最後までぜんぶ聴いたよ、アリバイ掲載。悪名高きConcert Hallレーベル録音中、出色の音質。LP板起こしと類推されるけれど、響きに濁りもなくバランスよろしい解像度でした。劇的浪漫な大仰濃厚に非ず、もちろん最近の古楽器系リズムの強調でもない、力みなく清楚に穏健マイルドな表現。声楽や器楽に名人を揃えて、無神論者である粗忽な聴手を敬虔な気分に誘(いざな)いました。専門筋の評価はわかならないけれど、作品の美しさはしみじみ受け止めました。CDだったら2枚分、三日掛けて全曲聴き通して達成感有。これが引退生活の醍醐味ですよ。
第4部 新年用 (1月1日)
合唱「ひれ伏せ、感謝もて、讃美もて」(5:27)レチタティーヴォ「八日みちて」(0:37)レチタティーヴォとアリオーソ「インマヌエル、おお、甘き言葉よ!/イエス、こよなく尊きわが生命よ」(3:11)アリア「答えたまえ、わが救い主よ、汝の御名はそも」(5:22) レチタティーヴォとアリオーソ「ならばいざ!汝の御名のみ/イエス、わが歓びの極み」(1:45)アリア「われはただ汝の栄光のために生きん」(4:58)コラール「イエスわが始まりを正し」(2:31)
第5部 新年後の第1日曜日
合唱「栄光あれと、神よ、汝に歌わん」(8:36)レチタティーヴォ「イエス、ユダヤのベツレヘムにて」合唱とレチタティーヴォ「この度生まれ給えるユダヤ人の王はいずこにいますか?/その君をわが胸の内に求めよ」(2:12)コラール「汝の光輝は全ての闇を呑み」(0:54)アリア「わが暗き五感をも照らし」(4:25)レチタティーヴォ「ヘロデ王これを聞きて」(2:19)レチタティーヴォ「いかなれば汝らはうろたえ慄くか?」(0:54)レチタティーヴォ「王、民の祭司長ら」(2:12)アリア(三重唱)「ああ、その時はいつ現るるや?」(5:36)レチタティーヴォ「いと尊きわが君はすでに統べ治めたもう」(0:30)コラール「かかる心の部屋は」(1:02)
第6部 顕現節 (1月6日) 公現祭#カトリック教会、聖公会
合唱「主よ、勝ち誇れる敵どもの息まくとき」トランペットの華やかな響きと壮麗な合唱(5:23)レチタティーヴォ「ここにヘロデひそかに博士らを招きて」(0:49)レチタティーヴォ「汝偽り者よ、思うがままに主を倒さんとうかがい」(0:56)アリア「その御手のひとふりは」(3:40)レチタティーヴォ「彼ら王の言葉を聞きて」(1:09)コラール「われらはここ馬槽のかたえ汝がみ側に立つ」(1:10)レチタティーヴォ「ここに神、夢にて」第61曲 レチタティーヴォ「さらば行けよ!足れり、わが宝ここより去らずば」(2:22)アリア「さらば汝ら、勝ち誇れる敵ども、脅せかし」(3:57)レチタティーヴォ「陰府の恐れ、今は何するものぞ?」(0:53)コラール「今や汝らの神の報復はいみじくも遂げられたり」トランペットの嚠喨たる響きと「マタイ」旋律の流用で全曲を締め括りました(どちらが先かは知らない)(3:49)


2025年12月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

昨日も未だ雨はなくて、どんより曇ったり一時晴れたり、薄ら寒い一日でした。もう週末、粛々と年末は押し迫っております。隔日の市立体育館往復4kmは継続中だけど、その間の日は寒いので外に出たくない・・・そんな後ろ向きの気分を押して朝一番、ほんの短いYouTube鍛錬、ストレッチを済ませて業務スーパーを目指しました(往復3km)。食材は揃っていたけれど、黒豆(北海道産の安いもの)とか乾麺の蕎麦など揃えたかった。他、けっこう要らんものもたくさん買ってしまいました。帰宅して大根の下茹で、黒豆を圧力鍋に煮たりしました。今朝の体重は66.25kgほぼ変わらず、けっこう喰ったけれど思いの外増えていない。
カーリング日本代表「ファルティウス」ミラノ五輪出場決定。吉村紗也香さんっていつみてもステキですね。ロコ・ソラーレを応援していたけれど、日本代表として爽やかに戦って欲しい。

大津の自宅の庭より白骨二体発見、50歳無職が逮捕、両親は行方不明とのこと。なんか哀しい事件やなぁ。どんな親子関係、日常生活だったのでしょう。

じつは現在5個ある外付けHDDのうち一個の挙動が怪しい・・・貴重な音源お釈迦経験は2024年夏に経験済み、2025年にはBrahmsフォルダごと誤って廃棄(マウスの不調要因)もありました。外付けHDDはますます値上がりしているし、けっこう当たり外れあるんですよねぇ、2度ほど初期不良に交換してもらったこともありましたっけ。悩ましいなぁ。音源ファイルはサイズが大きいのですよ。今更DVD保存にも戻れません。My膨大なる音源ファイルのうち1/5がまたまたお釈迦になるかも・・・現在いったん外して休ませているところ。覚悟はしております。

音楽は幸い、いろいろ聴ける精神状態だけれど、Bachの声楽作品を聴きだしたらノーミソが「それ」になってしまって、人の声が入らぬ音楽(管弦楽作品)はどうも物足りない・・・
Archiv 22cds 4778735Bach マタイ受難曲 BWV244〜ジョン・エリオット・ガーディナー/イングリッシュ・バロック・ソロイスツ/モンテヴェルディ合唱団/ロンドン・オラトリー少年合唱団/アントニー・ロルフ・ジョンソン(福音史家)/バーバラ・ボニー、アン・モノイオス(s)/アンネ・ソフィー・フォン・オッター(ms)/マイケル・チャンス(ct)/ハワード・クルーク(t)/オラフ・ベーア(br)/コルネリウス・ハウプトマン(bs)(1988年)・・・Bachの宗教的作品中、もっともお気に入り。いつ聴いても自分の人生をシミジミ振り返って、心の底から悔恨を感じさせて胸がきゅーっと痛むような、涙涙の劇的旋律に打たれる名曲中の名曲。この演奏は幾度も聴いていて、かつての印象は

濃厚劇的なリヒター、そしてメンゲルベルクとは遥かに隔たった、スッキリ薄味(素っ気なくクール?)な世界であるのはたしか
合唱の透明なる洗練はもちろんだけれど、ソロの表情付けニュアンスの細かいこと!そして器楽アンサンブルは颯爽としてあまりにスムースなリズム感。日常座右に置いて、判断基準の標準として盤石の価値〜この印象に揺るぎありません。美しい旋律の連続に陶然
合唱は正確そのもの、響きは洗練されピッチも安定して爽快そのもの、独唱に著名なメンバー揃えて速めのテンポ。既にこのパターンにすっかり慣れて、昔風スタイル(1970年代以前のモダーン楽器)を聴く勇気も出ません。
惚れ惚れするほど上手過ぎる(とくに歌い手・合唱)というか正確端正を極めたというか、やや堅苦しく几帳面、愉悦から遠い(「マタイ」に愉悦感じちゃマズいけれど)優等生的な演奏か。もちろん音質も良好、濃厚な重苦しさから遠く、こういった”正確端正”こそ日常聴き、名曲中の名曲、美しい旋律に永くお付き合いして飽きがこないものかも知れません。
今回は1/3枚目のみ拝聴。十数年経って上記印象にあまり違いもありません。現在なら一世代前のあまりに濃厚劇的演奏も嫌いじゃないけれど、基本はもうこのスッキリと軽快なリズムに馴染みました。音質も良好。この時点古楽器アンサンブルの粗野素朴な音色、技量に優れ、声楽陣も優秀、とくにAnne Sofie von Otter(1955-瑞典)の知性を感じさせる深い声は最高。でも、もうぼちぼち40年ほど前なのですね。(タイミング記録はサボり)残りもちゃんと聴きますよ。

PROC-1092 Saint-Sae"ns チェロ協奏曲第1番イ短調 作品33/第2番ニ短調 作品119/チェロと管弦楽のための組曲ニ短調 作品16/チェロと管弦楽のためのアレグロ・アパショナート ロ短調 作品43〜クリスティアーネ・ワレフスカ(vc)/エリアフ・インバル/モンテカルロ・フィル(1973年)・・・Christina Walevska(1945-亜米利加)はピアティゴルスキーの弟子筋とのこと。若い頃活躍し、結婚して活動を休止したそう。残された録音は1970年台中心でした。かなり以前彼女の5枚組音源を入手して、ちょろ聴きした記憶では「音質の肌理が粗い」〜というのは誤り、なかなかリアルに鮮明な音質。
Saint-Sae"nsのチェロ作品は恥ずかしながらチェロ協奏曲第1番イ短調のみ聴き馴染んで、残りは初耳。骨太に雄弁、ヴィヴィッドな躍動する立派な演奏でした。未だ30歳代、若きインバルの伴奏も充実しておりました。
緊張感と浪漫風情あふれるチェロ協奏曲第1番イ短調は全曲続けて一気呵成。真ん中の緩徐部分も可憐に抑制が効いて、爽快自在なテクニックに骨太な熱気溢れる演奏でした。「Allegro non troppo -Allegretto con moto -Allegro non troppo」(18:03)
チェロ協奏曲第2番ニ短調は前作から30年語1902年の作品。演奏機会も録音もあまり見掛けません。
第1楽章「Allegro moderato e maestoso」かなり劇的な推進力に始まって、ソロは一貫して細かい音型に技巧的。よくできているけれど、第1番イ短調ほどの哀愁に不足して旋律はやや紋切り型っぽい。中盤以降は落ち着いて切々と優しく、緩徐楽章っぽい役割でした。(10:25)
第2楽章「Allegro non troppo」ここも壮絶なテクニックに激しく疾走するところ。ラストの明るい幕切れもちょっとありきたりな感じ。ソロの豊かな表情は文句なしでした。(5:43)
組曲ニ短調は詳細調べが付かなかったけれど、チェロとピアノの楽譜もあるらしい。作品番号的に若い頃の作品でしょう。これはBachへのオマージュじゃないのかな。多分に練習曲っぽい風情に、浪漫の色濃く甘い味付けたっぷり。意外なる名曲。
「Prelude: Moderato assai」(1:56)「Serenade: Andantino」(3:09)「Gavotte: Allegro non troppo」(3:21)「Romance: Molto adagio」(5:45)「Tarantelle: Presto non troppo」(3:31)
「Allegro appassionato」は魅惑の哀愁の旋律が疾走し、歌いました。(4:02)


2025年12月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

地震の被害や社会インフラの影響は出ているようだけれど、直接お亡くなりになった方は幸いいらっしゃらないようですね。未だ大規模余震には要注意な日々が続きます。(前夜最大震度4ほどの余震発生したとのこと)北国は雪が降っているけれど、こちらしばらく好天が続いて週末に崩れるとのことです。
眠りが浅いのはいつものこと、朝食後、短いYouTubeエアロビクスを先に済ませて、ストレッチもいつも通り。朝一番に市立体育館を目指して、トレーニングルームは常連メンバーに空いておりました。いつもどおりの負荷にゆるMyメニューをこなしたけれど、途中から妙に苦しい、身体中筋肉に効いている感じ・・・体調は悪くありません。帰りドラッグストアに寄って、切れていたティッシュとのど飴購入。ついでにアエリアルのラー油味(広瀬アリス監修/直筆)も購入。今朝の体重は66.2kg変わらず。

ドラマ「最後から二番目の恋」はことし2025年ラスト・シーズンが放送された人気ドラマ。脚本は岡田恵和。最初のは2012年放送、これがTVerに出てきたので、しっかり拝見中。当時は見ていなかったかも知れない。中井貴一も小泉今日子も若い!最新シーズンではすっかりステキな娘さんに成長したえりな(白本彩奈)も未だ思春期真っ最中のこどもでした。吉野千明+親友二人にはなんとなくバブル臭の余韻を感じるし、ガラケーが主流、ぼちぼちスマホが出現しつつあるのが見て取れます。けっこう喫煙シーンが多いのも時代でしょう。鎌倉の観光地にはインバウンド皆無、それからやがてコロナがあり、それが収まって現在へ・・・ 例のワン・シーン/ワン・テイク、長尺撮りはなかなかオモロいですよ。滅多にドラマは見ないけれど。ほぼオリジナル・メンバー、最新シーズンでは実際に出演者お二人亡くなっていらっしゃるのですね。吉田羊もシングル・マザーの端役に登場、未だ売れる前だったのでしょうか。

EMI 7243 5 73590 2 3Mozart 大序曲 変ロ長調K.311a/フルートとハープのための協奏曲 ハ長調K.299/交響曲第31番ニ長調K.297「パリ」 (4楽章版)/レチタティーヴォ「テッサリアの人々よ」アリア「不滅の神々よ、私は求めず」K.316〜フェルナン・ウーブラドゥ/フェルナン・ウーブラドゥ室内楽団/フランソワ=ジュリアン・ブラン(fl)/リリー・ラスキーヌ(hp)/アニック・シモン(s)(1955年)・・・Fernand Oubradous(1903-1986仏蘭西)はバソンの名手であり、仏蘭西室内管弦楽の嚆矢となった人。20年以上前に「Mozart a Paris (1)」を聴いていて、 これはMozartが巴里滞在時に作曲した作品を集めたCD4枚組の2枚目。一気に1955年に録音され、モノラルでも音質かなり良好。古楽器スタイルが本格化する遥か以前、浪漫の風情より明るく軽快、夢見るような音色とアンサンブルが続いて古さを感じさせません。
大序曲 変ロ長調K.311a(Anh.8) は現在では疑作とされているもの。ゆったりとした夜明けのように優しい光を感じさせ「Andante Pastorale」(1:41)から、ヴィヴィッド明るい勢いに快活に走り出す「Allegro Spirtoso」。Mozartの真作ではないにせよ、フルートとファゴットの掛け合いがとても愉しい。(6:27)
フルートとハープのための協奏曲はギャラントに優雅な名曲。華やかにウェットにならぬ、からりとした音色のFrancois-Julien Brun(1909-1990仏蘭西)は神様モイーズの弟子なんだそう。Lily Laskine(1893-1988仏蘭西)はおそらくは近代ハープ最高の名手でしょう。いったいこの作品はいくつ録音があるのか?いつものように華麗にしっとりした演奏を聴かせてくださいました。ホルンの浮き立つようなヴィヴラートがいかにもお仏蘭西風(Pierre del Vescovoでしょうか/1929-2021仏蘭西)。Allegro(11:13)Andantino(9:53)Rondo(9:42)
交響曲第31番ニ長調は本格的な二管編成にクラリネット+ティンパニも入って賑やかな作品。通常は三楽章で演奏され、ここでは「Andante」と「Andantino」ニ種緩徐楽章が録音されております。華やか軽快な勢いにヴィヴィッドな演奏でした。
第1楽章「Allegro vivace」湧き上がるような感興と跳躍に充ちて元気一杯の始まり。Mozartは巴里の聴衆の好みをわかって、演奏前から受けると確信していたそう。(7:27)
第2楽章「Andantino」こちらのほうが馴染んでいるゆったりとした緩徐楽章。ホルンは魅惑のヴィヴラートが響きました。(7:38)
第2楽章「Andante」こちら初版はシンプルに牧歌的。弾むようなリズムに陰影もあります。(4:15)
第3楽章「Allegro」細かい音型にそっと始まって、聴衆を驚かせる爆発的な躍動がやってきました。強弱の強調が巴里の聴衆に受けたのでしょうか。(3:48)
K.316はアロイジア・ウェーバーのための作品。後に妻となるコンスタンツェの姉、Mozartは彼女の歌にぞっこんだったそう。伊太利亜語歌唱、伴奏はob-1/fg-1/hr-2/b-1/v-2/va-1/vc-1。清楚なソプラノ(かなりの高音と技巧必須)が哀しく劇的なレシタティーヴォ「Popoli di Tessaglia!」(4:27)から、美しい器楽アンサンブルを挟んで(ここは夢見るよう)敬虔な明るいアリア「Io non chiedo, eterni Dei」(6:37)へと続きました。Annick Simonの詳細情報は探せませんでした。ドラマティック・ソプラノなんだそう。

BBCL40222Mahler 交響曲第2番ニ短調「復活」〜ルドルフ・ケンペ/ミュンヘン・フィル/ニュー・フィルハーモニア合唱団/シーラ・アームストロング(s)/アンナ・レイノルズ(a)(1972年ライヴ)・・・Rudolf Kempe(1910-1976独逸)による珍しいMahlerの記録。これは合唱も伴う屈指の巨大なる作品。英国への演奏旅行の記録でしょうか。少々茫洋と曇った音質だけど、バランスよろしく雰囲気はそれなりあって低音も響きました。
オーケストラのアンサンブル、指揮者との信頼関係もしっかりとして誠実、凄みのある壮絶な迫力!みたいなものとは違うけれど、Mahlerに存在する一種あざとい誇張した表情みたいなものは皆無、端正生真面目なアンサンブルに落ち着いた演奏でした。少々オモロさに欠けるけれど、作品の美しさを堪能できて、仕上げはていねいにスケールは大きい。けっこう好き。
第1楽章「Allegro maestoso」端正に曖昧さのない正確なアンサンブル、清潔なフレージングに緊張感高まる始まり。ティンパニ圧巻の素晴らしいアクセントは誰でしょう、ザドロが未だ入団する前のはず。(20:33)
第2楽章「Andante moderato」穏健な緩徐楽章。ここの入念な表情付けにも流したり、曖昧さはない。悠々として情感の高まりへ、自然なテンポの変化にも納得できる表現でした。(11:16)
第3楽章「In ruhig fliessender Bewegung」ユーモラスに揺れるスケルツォ。ティンパニの迫力は充分、ここが一番好きな「魚に説教するパドヴァの聖アントニウス」、ラストの追い込みもちょっとアツい。(11:48)
第4楽章「Urlicht(原光)」Anna Reynolds(1931-2014英国)登場。深みのある女声に、さわさわとした弦と静かな管が呼応して神々しい。(5:31)
第5楽章「Finale: Im Tempo des Scherzos - Langsam - Allegro energico - Langsam」は壮絶長大なるフィナーレ。音質的な印象もあるけれど、爆発的な威圧感に非ず、諄々と流れよろしく素直なバランスでした。(20:40)
「Aufersteh'n, ja aufersteh'n wirst du(蘇る、そうだ蘇えるだろう、おまえは)」神秘に抑制した合唱は静謐、荘厳な広がりにいや増す女声ソロは敬虔な空気に充たされ、遠い金管はまるで雲が切れて陽光が差し込むよう。やがて来たるべき壮麗なクライマックスも清潔感があり、力みは一切感じられませんでした。(15:10/大喝采有)


2025年12月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

東北北海道の地震の被害が気になります。大きな余震にも警戒が必要なんだそう。札幌の兄(4歳上)に「揺れた?」LINEしたら「それなりに揺れたけれど被害はない」そう。
寒くなるとできるだけ外に出たくはなくて、コタツに吸い込まれております。コーヒー・フレッシュが切れそうなんやけど、婆さん宅より一時帰宅する女房殿に買い物はお願いしました。そう云えば「不良品?」(到着時圧縮)と訝った安物マットレスは数日でそれなりの姿に戻って、試しに一晩使ってみたら背中の痛みはなくなったそう。ムダな買い物にならなくて良かった。いちおう、YouTube鍛錬とストレッチは継続出来。あとは終日身動きせず今朝の体重は66.2kg▲250g。

福山にて中国籍の17歳が万引きから果物ナイフで店員を刺したとのこと。外国籍、少年法、これは厄介ですね。これで高市内閣や参政党の支持がまた高まるのか・・・現在留置中の立花さん率いるNHK党辺りもそうなんやけど、時代は「ワン・イッシュー」一言にわかりやすいのが支持を受けるのでしょう。若い人の投票率が上がるのは喜ばしいことだけれど、リアルな生活への影響とか、なにかの施策を実行した後の影響とか、もっと論議を深めることがポイント・・・と思うけどなぁ。中国のZ世代は一人っ子政策の両親に生まれて、生まれたときからスマホが存在して貧しさを知らないそう。(おそらくは都市部のみ)若い人は日本が好きなんだそうです。中国国内のリアルな雰囲気はいかがでしょうか。
前橋の前市長とホテルに行っていた職員が依願退職とのこと。未だ辞めてなかったの?出勤していたら毎日針の筵だったことでしょう。役職高いし退職金はたっぷり出るんやろなぁ、きっと。54歳、再就職はなかなかタイヘンでしょう。ゲスな興味やけど独身?妻子はいらっしゃるのでしょうか。(いらっしゃるそうです)

Concert Hall SMS - 2585Bach クリスマス・オラトリオ BWV248〜ハンス・スワロフスキー/オーストリア交響楽団(ウィーン交響楽団?)/ウィーン室内合唱団(ハンス・ギレスベルガー)/ヒザー・ハーパー(s)/ルート・ヘッセ(a)/トーマス・ペイジ(t)/キート・エンゲン(b)/ヘルベルト・タヘツィ(or)(1968年release)・・・ようやく年末モードの音楽拝聴開始。こんな音源を所有していたことはすっかり忘れておりました。CD化はされていないと思います。1960年代の録音と類推、音質はまともなバランス。まず前半半分を拝聴いたしました。
国内盤LP抜粋には「ウィーン国立管弦楽団」となっているけれど、器楽担当のクレジットを確認すると概ねウィーン交響楽団のメンバーみたい。名伯楽Hans Swarowsky(1899-1975洪牙利→オーストリア)統率のもと声楽器楽に名手を揃えて意欲的な録音だったようです。もちろんモダーン楽器使用。大仰な力みとか、昔風大柄な詠嘆や過度なヴィヴラートも存在しない。神聖に敬虔な作品をたっぷり堪能できる清潔オーソドックスに穏健な演奏でした。
第1部 降誕節第1祝日用 (12月25日)
合唱「歓呼の声を放て、喜び踊れ」(8:03)レチタティーヴォ「その頃皇帝アウグストより勅令出で」レチタティーヴォ「今ぞ、こよなく尊きわが花嫁」(2:14)アリア「備えせよ、シオンよ、心からなる愛もて」(5:20)コラール「如何にしてわれは汝を迎えまつり」(1:21)レチタティーヴォ「しかしてマリアは男の初子を生み」コラールとレチタティーヴォ「彼は貧しきさまにて地に来りましぬ/たれかよくこの愛を正しく讃えん」(3:59)アリア「大いなる主、おお、強き王」(5:08)コラール「ああ、わが心より尊びまつる嬰児イエスよ」(1:07)
第2部 降誕節第2祝日用 (12月26日)
シンフォニア(5:09)レチタティーヴォ「このあたりに羊飼いがおりて」(0:51)コラール「差し出でよ、汝美わしき朝の光よ」(1:11)レチタティーヴォ「御使彼らに言う」(0:50)レチタティーヴォ「神いにしえの日アブラハムに約し給いしことの」(0:55)アリア「喜べる羊飼いらよ、急げ、とく急ぎて行けや」(3:20)レチタティーヴォ「かつその徴として」(0:25)コラール「かの暗き畜舎に伏す者」(0:38)レチタティーヴォ「さらば行けかし」(0:56)アリア「眠りたまえ、わが尊びまつる者、安けき憩いを楽しみ」(914)レチタティーヴォ「するとたちまち御使のもとに」合唱「いと高き所には神に栄光あれ」(3:13)レチタティーヴォ「その調べもて、汝ら御使よ、歓呼して歌えかし」(0:31)コラール「われらは汝の軍勢にま交りて歌いまつらん」(1:18)
第3部 降誕節第3祝日用 (12月27日)毎年のネタだけど、この作品との出会いはここ。若い頃年末に入院して早朝FM「バロック音楽のたのしみ」から流れたハンス=マルティン・シュナイト/コレギウム聖エメラム/レーゲンスブルク大聖堂少年聖歌隊(1977年)の演奏に一発で痺れました。トントントンとティンパニを呼び水に、トランペット、敬虔な合唱が始まると、もうドキドキ。
合唱「天を統べたもう者よ、舌足らずの祈りを聞き入れ」(2:16)レチタティーヴォ「御使たち去りて天に行きしとき」合唱「いざ、ベツレヘムに行きて」(1:52)レチタティーヴォ「主はその民を慰めたまえり」(0:51)コラール「主この全てをわれらになし給いしは」(8:25)アリア(二重唱)「主よ、汝の思いやり、汝の憐れみは」(1:11)レチタティーヴォ「かくて彼ら急いで」(0:51)アリア「わが心よ、この幸なる奇蹟をば」(4:24)レチタティーヴォ「然り、わが心には必ずや内に保たん」(0:27)コラール「われは御身をひたすらに保ち(1:04) レチタティーヴォ「しかして羊飼いらは再び踝を回して帰り」(0:27)コラール「喜び楽しめ」(1:02)合唱「天を統べたもう者よ、舌足らずの祈りを聞き入れ」(2:16)

英EMI 2C 151-03960Bach 管弦楽組曲第1番ハ長調 BWV1066/管弦楽組曲第2番ロ短調 BWV1067〜マルセル・モイーズ(fl)/アドルフ・ブッシュ室内管弦楽団(1936年)・・・昔馴染みの太古録音は久々、音質はこの時期にしてかなり良好。過日、フルトヴェングラーによる巨魁なスケールとモウレツな集中力Bachを聴いたけれど、こちらのびのびとして物々しさを感じさせぬ優雅な表情、ムダを削ぎ落としたブッシュのリズムは現在の耳にも違和感もありません。通奏低音はピアノ使用(ルドルフ・ゼルキン?)これもなかなか味わいがあって新鮮に受け止めました。
第1番ハ長調BWV1066はob-2/fg/弦楽+通奏低音。Paul Draper(fg)/Evelyn Rothwell(ob)かな?自信はありません。繰り返しは実行していいない模様。Bachの音楽はいつも巨大なスケールを感じさせて、それは最近の古楽器演奏でも変わりません。
「Overture」ゆったりとして落ち着いたリズムが躍動して、重すぎぬフランス風序曲。(6:38)
「Courante」ここも優雅な表情に浮き立つようなリズム。もちろん昨今の古楽器系より抑制されております。(1:19)
「Gavotte I-II」ここのアクセントも明晰だけど重くない、途中のオーボエも味わいがありました。(2:46) 「Forlane」華やかに弾む付点のリズム。(1:29)
「Menuet I-II」やや遅めのテンポに、噛み締めるような弦の扱いなどちょいと昔風に雅な風情、ていねいな仕上げでした。(3:25)
「Bourree I-II」躍動する闊達な舞曲はちょっぴり重い。(2:37)
「Passepied I-II」しみじみと回顧するように優雅極まるフィナーレ。Bachはどんな演奏スタイルでもその真価、骨格を失わない。(4:08)
第2番ロ短調 BWV1067は想像よりモダーンなスタイル、魅惑のフルート協奏曲。意外とウェットな音色、深みのあるフルートは神様Marcel Moyse(1889-1984仏蘭西)ここでも通奏低音はピアノでした。
「Ouverture」ほの暗い魅惑の緩急緩、フランス風序曲。カザルスの演奏(1964年)を思い出せば、そのリズムはぐっと軽快、弦にポルタメントもあるけれど、モダーンなセンスを感じさせるもの。(7:38)
「Rondeau」各声部の掛け合いが効果的なところ、テンポは慌てぬ中庸。(1:43)
「Sarabande」しっとりとした哀しみを湛えて、たっぷり歌うところ。ここも優雅に神妙だけど重さは感じさせない。(4:06)
「Bouree -2」リズミカルなノリを感じさせる舞曲。(2:09)
「Polonaise」ここも同様、リズムは軽くテンポも遅くない。途中のフルート・ソロは超絶技巧なのでしょう。(2:27)
「Menuet」優雅な表情に大きなメヌエット。(1:29)
「Badinerie」快速なフィナーレにモイーズの技巧を堪能できるところ。(1:26)


2025年12月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

群馬では山火事らしいですね。年末は火事が増えます。そして深夜、青森沖M7.5の地震発生、津波注意報も出て、東北新幹線は止まっているらしい。被害ができるだけ少ないように祈りましょう。自分はなにも知らず眠っておりました。

昨日新しい一週間が始まって、相変わらず眠りは浅いけれど、いつも通りのストレッチ、短いYouTube鍛錬を済ませて朝一番、市立体育館を目指しました。トレーニングルームは常連シルバーメンバー(含むワシ)+学生4名はバーベル中心、まずまず空いておりました。いつものMy メニュー済ませて血圧は高いまま。この間調理味付けに失敗して、どうも塩分が多いような気がする・・・帰り、スーパーに寄って食材買い足しました。圧力鍋調理は久々、思い描いたような味付けに仕上がって、女房殿は婆さんのところへお裾分けを持っていきました。今朝の体重は66.45kg▲250g、昼食を調子に乗って喰い過ぎた自覚はあるけれど減って良かった。

前日夜届いたテレビ用スピーカーは結論的にまずまず実用になりました。光接続して低音も解像度もそれなり改善、でも、長く使っていた以前の木製スピーカーに比べるとかなり劣る・・・そう感じるのは20-30年前の価格水準がノーミソにあるから。その時期のおそらく2倍以上の相場になっていることでしょう。ま、8,000円ムダにならんで良かった。

高市内閣支持率はやや落ちでも引き続き高い。濱崎あゆみの中国コンサートが中止になったり、張本智和への度を越したブーイング、戦闘機にレーダー照射する・・・ほど支持は高まるのでしょう。議員定数削減も過半の支持があるようだけど、民意反映の幅が狭まるのはいかがでしょうか。定数一割下げても歳費一割上げますよ、きっと。おそらく質のよろしくない議員が濃縮され、人口の少ない地方の声が遠くなるだけかも。いずれ、熟議を望みましょう。本丸は物価高対策、生活支援。その辺りがちっとも具体策が出てこない・・・どころか米価高値誘導っぽいのは残念。
ま、場末の爺が呟いても仕方がない、なんの力にもならないけれど。中国の暴挙記事のあとに「ガチ中華料理がブーム」が掲載されておりました。

Erato 4509 95804 2Mahler 交響曲第4番ト長調〜アルミン・ジョルダン/スイス・ロマンド管弦楽団/エディス・ウィーンズ(s)/ロバート・ツィマンスキー(v)(1990年)・・・Mahlerは大好きだけど、その巨大な圧力を受け止められない精神状態の時もあります。この作品はMahler作品中もっとも小ぶり、穏健に牧歌的、シアワセな風情が静かに、大仰さとか威圧感とは無縁な愛すべき作品。明るい管楽器、薄い弦のイメージは昔のまま、アンサンブルの精度はぐっと上がっておりました。ヴィクトリア・ホールは魅惑の豊かな残響。Armin Jordan(1932-2006瑞西)はスイス・ロマンド管弦楽団の音楽監督在任1985-1997年、アンセルメ以来の高い評価を得たそう。
第1楽章「Bedachtig, nicht eilen」鈴とフルートの歩みから始まる、薄く淡い響きは優しく、わずかな不安、懐かしくも夢見るメルヘンな旋律が続きます。金管が高揚する場面でも、その響きに鋭さや重量感はありません。ホルンやトランペットの明るい牧歌的な音色は魅惑。(16:48)
第2楽章「In gema"chlicher Bewegung, ohne Hast」そのホルンから始まって(この楽章も活躍中)特殊調弦したヴァイオリン・ソロがちょっぴり不気味に活躍するスケルツォ。ここも全般に抑制が効いてそっと静謐、シニカルなユーモアが漂って、淡い弦にジョルダンの優しい、デリケートな語り口は続きました。(9:34)
第3楽章「Ruhevoll, poco adagio」この緩徐楽章が弦が静かに歌いだす変奏曲。気分は刻々と変化し、弦も管も引き続き魅惑の淡い響き際立って、ここも茫洋としたホルンが印象的でした。ラストは渾身の爆発!(20:38)
第4楽章「Sehr behaglich」Edith Wiens(1950-加奈陀)登場。しっとり浮き立つように表情豊か、ステキな声質でした。夢見るような天使の歌と、ヒステリックな躍動のバランスも素晴らしいフィナーレ。(9:03)

EMI  5 75502 2 Brahms 交響曲第3番ヘ長調/大学祝典序曲〜ヴォルフガング・サヴァリッシュ/ロンドン・フィルハーモニー(1991年)・・・かなり長期に渡ったBrahms(交響曲)Myアレルギーもぼちぼちクリアできたようです。かつての印象ではロンドン・フィルの響きにかなりの不満を覚えたような記憶が・・・(当時はショルティの時代)それが久々に拝聴して独墺系堂々たるスケール風情に感心いたしました。テンポは中庸。音質も金管のパワフルな響きを捕らえてクリア、状態はかなりよろしいもの。例の如く、二管編成+ティンパニのみ、それでもとっても立派に響くBrahmsのマジックが堪能できました。
第1楽章「Allegro con brio - Un poco sostenuto」冒頭、管楽器が力を貯めて弦が跳躍する爽快な始まりには適度な力感と厚み、広がりがありました。明るく落ち着いた歩みに、余裕を感じさせる浪漫の風情たっぷり。オーケストラはとくに管楽器が優秀だと思います。(13:47)
第2楽章「Andante」クラリネットとファゴットのシンプルな呼びかけに、ホルンと弦が呼応する安らぎと安寧の始まり。それは落ち着いて沈静化しつつ、高揚も控えめ、暖かく諄々と歩みを続けました。(9:23)
第3楽章「Poco allegretto」遣る瀬ないチェロの旋律がとっても甘く哀しいこの作品の白眉。寄せては返す情感の動きは濃厚に非ず、抑制が効いた表現が好ましい。(6:31)
第4楽章「Allegro - Un poco sostenuto」ファゴットと弦による蠢くような主題から開始。やがて情熱的な金管爆発して躍動のフィナーレがテンション高く展開されました。ラスト、静かに第1楽章が回想されて終わるのは人気がないと伺ったけれど、これはこれで美しい締め括りと思うけどなぁ。(9:11)
「大学祝典序曲」ヴィヴィッドにパワフル、元気いっぱい。ロンドン・フィルの金管パワー全開。(9:59)


2025年12月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

昨日日曜はどんより曇ったり晴れたり気温はあまり上がりませんでした。食材を買いに出たかったけれど、テレビ用のオーディオ・スピーカーが届くかも知れないのでストレッチとYouTube体操を済ませて、じっとしておりました。結局1日中待って、宅配便が到着したのは夜6時半頃、配達の方も忙しいだろうから文句は言えません。前夜、ひどい鼻詰まりに睡眠不如意だったし、身体を動かさず、ダイエット鍛錬は本日以降に先延ばし〜の覚悟だったけれど、何故か今朝の体重は66.7kg▲650g。ちゃんと喰ったのに。

大学OB会東京忘年会写真の続き。まるで敬老パーティみたいと女房殿に見せたら、先日のこども食堂昼食忘年会の集合写真を見せてくれました。これがまた(とっても失礼やけど)みごとに◯◯◯の集まり。吉永小百合とは云わんけど、竹下景子や風吹ジュンみたいなステキな人はおらんのかい!そう突っ込んだら「おるわけないやろ」と一蹴されました。ほとんど女房殿より歳上やけど、皆エネルギッシュに元気そう。ボランティアに尽力する意欲が若さと元気の秘訣なのでしょう。その姿勢に学ばないと。

丸亀製麺はクリスマス・イブの営業3:30迄。従業員のクリスマスに配慮してのこと、これは企業姿勢として佳きイメージ宣伝になったことでしょう。イブに「うどん」というのもちょっぴりナニだしね。
話題の伊東市長選には9人が立候補したとのこと。いったいどなたがまともな市政運営を任せられるのか、わかりにくい状況ですね。誰も法定得票に届かぬ可能性もあります。NHK党の立花さんは獄中出馬せぬそう。

12月はBachと決めているけれど、なかなか着手できないのは「ちょろ聴きメモ」がたくさん残って、中途半端になっているから。年末に相応しいHandel「メサイア」は11月にまとめて聴いて、「第九」は一発目のヴァレンティン・ラドゥ/アマデウス・アンサンブル に出鼻をくじかれてガッカリ、なかなか次に進めません。

LP RCA LM-2678Rachmaninov パガニーニの主題による狂詩曲/Franck 交響的変奏曲〜レナード・ペナリオ(p)/アーサー・フィードラー/ボストン・ポップス管弦楽団(1963年)・・・ 駅売海賊盤では「アール・ワイルド?」となっていた懐かしい演奏。変奏曲つながりでオリジナルはFranckとの組み合わせだったのですね。Leonard Pennario(1924- 2008亜米利加)は早熟の天才、日本での人気はさっぱりでした。名手Arthur Fiedler(1894-1979亜米利加)の伴奏も入念に分厚い響き、RCA録音も極上、21世紀に現役水準でしょう。
「パガニーニ狂詩曲」は1934年の初演、Rachmaninovは時代から勘案するとずいぶんと濃厚、遅れてきた浪漫旋律は魅惑。ハリウッド映画のゴージャスなイメージは彼のほうが先なのでしょう。水際だった技巧の冴え、明晰な音色とタッチ、露西亜の憂愁や官能、陰影に非ず、一点の曇りや陰りも感じさせぬ爽快にパワフルなタッチでした。ピアノと伴奏はぴたりと息が合って、曖昧さや逡巡皆無。白眉は第18変奏「Andante cantabile」、ここも英短期割るような表現に非ず、これはこれで作品の真価を引き出して、明るく健全でした。いかにもアメリカン!な輝きいっぱい堪能いたしました。(22:30)
「交響的変奏曲」はWikiに「CD時代に入って急速に忘れられた」とあって、たしかに演奏会演目にはあまり見ないような気もします。Franckには一種鬱陶しいような淫靡な風情を感じて、ここでも強引な管弦楽に躊躇いがちのピアノが呼応する始まりから、5回変奏が続きます。内省的なピアノ・パートはやはり明快そのもの、デリカシーにも不足せず、フランクの鬱陶しさは控えめな健全、美しい仕上げになっておりました。(15:14)

CULTURE CCD-1027  RCAの駅売海賊盤Mendelssohn ヴァイオリン協奏曲ホ短調(シャルル・ミュンシュ/ボストン交響楽団/1959年)/Tchaikovsky ヴァイオリン協奏曲ニ長調(フリッツ・ライナー/シカゴ交響楽団/1957年)〜ヤッシャ・ハイフェッツ(v)・・・2010年来の再聴。駅売海賊盤は大昔に売り飛ばしてしまったけれど、これはスタンラン(Theophile Alexandre Steinlen/1859-1923年)の「ヴィンジャンヌ産純正滅菌牛乳」宣伝ポスターでした。ネットにこのデザインのCD写真を求めても【♪ KechiKechi Classics ♪】のスキャン画像しか登場しないのは駅売海賊盤だから当たり前。(CULTURE CCD-1027)
Jascha Heifetzas(1901-1987立陶宛→亜米利加)による代表的録音。RCAの優秀な音質・・・だった記憶も、最近の録音に馴染んだ耳に確認すると、さほどでもないと感じるのは1950年代だから仕方がない。ま、悪くないけどね。これは入手したLP復刻音源の状態かも。さらさらと素っ気ない前のめりの快速テンポ、ヴィヴラートがお下品で好きになれないとの声を伺うこともあるけれど、自分は個性明快にお気に入りのヴァイオリニスト。以前の自らのコメントに

Mendelssohnの甘美浪漫、Tchaikovskyだったら纏綿たる叙情を期待(するならば)完璧快速な技巧、浪漫も叙情もクソもない、サラサラと淡々と音楽は流れて・・・素っ気ない、ツマらない、と感じるのかも・・・
久々に聴いて、これはこれでこの著名作品のヴェリ・ベストかも、そんな手応えを得ました。
Mendelssohnの初演は1845年、実質上のラスト作品でしょうか。
第1楽章「Allegro molto appassionato」ソロは快速に急ぎ足、前のめりに浮き立つように落ち着かぬ表現は甘さ控えめ。ミュンシュとの息も微妙でしょう。テンションの高さ、超絶技巧カデンツァ、魔法のようなヴィヴラートと節回しにやがて引き込まれます。(11:01)
第2楽章「Andante」ファゴットの音が続いて転調から、淡々粛々とした緩徐楽章へ。相変わらず前のめりの快速、クールな佇まいにはすっかり耳慣れて、流れの良さに身を委ねて、熱と情感は高まります。(7:01)
第3楽章「Allegretto non troppo - Allegro molto vivace」哀愁の経過部から転調して、快活なフィナーレへ。細かい音型を快速にこなしていくハイフェッツに、オーケストラが付いていくのはタイヘンそう。息も付かせぬ快速パッセージも余裕、一気呵成に疾走して軽快軽妙上機嫌、そして落ち着かない・・・けど、これが彼の個性ですから。(5:59)
Tchaikovsky ヴァイオリン協奏曲ニ長調初演は1881年。批評家エドゥアルト・ハンスリックはその豊かな民族色に辟易し「悪臭を放つ音楽」(Wikiより)と評判は散々だっけど、ある意味言いえて妙とはこのことでしょう。(自分も最初にこの作品を聴いた時にそう感じたもの)たっぷり纏綿と露西亜風粘着質表現も悪くない名曲と感じます。 こちらライナー/シカゴのアンサンブルはミュンシュよりぐっと充実してテンションが高い。音質印象もあるのでしょうか。
第1楽章「Allegro moderato」ここでも前のめりの快速表現は変わらないけど、ハイフェッツなりにたっぷり纏綿と歌って鮮やかに色彩と陰影深く、抜き方も絶妙、露西亜風粘着質表現と無縁な朗々たる表現でした。相変わらず快速パッセージは曖昧さ皆無、カデンツァも超絶みごとな技巧でした。シカゴ交響楽団の技量や各パートの美しさにも驚き。(15:52)
第2楽章「Canzonetta: Andante」懐かしくも憂愁な風情に溢れるTchaikovskyらしい内省的な旋律。ソロの抑制ぶりは絶妙な蠱惑、それに呼応するフルートもオーボエもみごとなオーケストラ。(5:32)
第3楽章「Finale: Allegro vivacissimo」風雲急を告げる緊張感たっぷりな管弦楽の始まり、それに呼応する暗鬱なヴァイオリンが参入して、速攻快速にテンポ・アップして表情は晴れやかでした。ソロはあいかわらず前のめりに蠱惑の表情を浮かべながら、完璧な技巧に全速力に、まるで軽業の如く疾走いや増す熱狂的なフィナーレ。時にオーケストラの哀愁の表情との相性もぴったり、作品の違うもあるのだろうけど、ミュンシュとは段違いの充実ぶりでした。(8:13)


2025年12月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

週末も冷えて、全国では大雪のところも、雪かき中にクマに襲われる事件もあったようです。幸いこちらは好天続き、前夜はまずまず眠れて朝一番のストレッチしっかり、短いYouTube体操済ませて往復4km市立体育館へ。けっこう空いていて週末お仕事現役メンバーも少なめ、ゆっくり筋トレマシンを使えました。帰り、スーパーに寄って食材を仕入れて帰宅後洗濯を済ませました。鍋の味付けにちょっと失敗、不味くはないけれど、思った味にならなくて残念。蒸気吸入をサボったら鼻詰まりひどく途中覚醒、深夜起き出して実施しました。どうも眠りは浅い感じ。今朝の体重は67.35kg+300g、増え続けて、65kg台どころか66kg台にさえ戻せない。最悪。

中国戦闘機が日本の戦闘機に対してレーダー照射を行ったとのこと。これって発射準備ということでしょ?上からの指示なのか、それとも現場の忖度なのか。マナーの悪い中国人観光客が減るのは好ましいけれど、それは結果論。勇ましい、安易な発言で隣国との緊張感がリアルに高まるのはよろしくはない。外交に於いては本音と建前を上手く使い分けないと。高市さんは靖国神社に参拝するのでしょうか。

昨日、JRよりメールが〜来年2026年SMART ICOCA廃止へ。既に昨年新規発行は停止になっていたそう。知らんかったなぁ、えらいこっちゃ、残高を使い切って解約しなくっちゃ。放っておいたら通常のICOCA(都度チャージ)として使えるのか、それともまったく使えなくなるのか、確認が必要です。代替としてモバイルICOCAに新規登録が必要とのこと、それってもしかしてスマホに入れるやつでしょ?なんか面倒、Myスマホは4年選手安物だし、なんでもスマホに頼るのはなんかいやだけど仕方がないかなぁ。クレジット・カードで直接改札通過は・・・最寄りの駅では対応していないみたい。残念。
大学の親しいOB連、東京にて関東チームの忘年会開催。写真が送られてきたけれど、これがみごとなクソ爺風貌で・・・ま、アラ古希ですから。自分も周りからそう見えているんやろなぁ、がっかり。しかも当日一人体調不良でお休みとは・・・仕方がないなぁ。

RGC-1046Sibelius 交響曲第2番ニ長調〜アンタル・ドラティ/ストックホルム・フィル(1967年)・・・写真は懐かしい廉価盤LP。今回拝聴の音源もおそらくどこかのLP復刻、第3楽章第4楽章が一つのファイルになっておりました。Antal Dorati(1906-1988洪牙利→亜米利加)がストックホルム・フィルの首席を務めていた頃(1966-1974年)意外と珍しい録音。北欧の清涼を感じさせる名曲は音質はまずまず、このオーケストラはちょっと渋い味わいのサウンドでした。
第1楽章「Allegretto - Poco allegro」ドラティの統率に間違いはない。しみじみと懐かしい旋律は明晰なアンサンブル、清涼に歌われてメリハリたっぷり。いまいち弦の鳴りはよろしくないけれど、ホルンには深みがありました。(9:31)
第2楽章「Tempo andante ma rubato」暗鬱なピチカートとファゴットが蠢くような始まり。雰囲気たっぷりに高揚して金管のコラールへ〜この辺りの盛り上げ方、自然な流れはお見事だけど、オーケストラの響きはジミ、爆発とキレには足らん感じ。(13:56)
第3楽章「Vivacissimo」細かい音型の弦は快速、アンサンブルをぴたりと揃える指揮者の技量に緊張感たっぷりなスケルツォ。トリオのオーボエは懐かしく歌い、チェロの合いの手も息が合って、息も付かせぬ快速部分との対比も文句なし。そしてじょじょに盛り上がりを見せてアタッカで
第4楽章「Finale: Allegro moderato」壮麗なるフィナーレに突入。スタイリッシュな旋律表現、魅惑の渋めのサウンド。でも迫力には今一歩、でも清涼爽やかな風情、立派な演奏に間違いはない。(計18:25)

SONY SRCS7763Mozart 「フィガロの結婚」序曲*/Boccherini 「メヌエット」(弦楽五重奏曲第1番ホ長調より)/Faure 「パヴァーヌ」/Stravinsky バレエ音楽「プルチネルラ」より「Menuetto」「Finnale」*/Vivaldi 2本のチェロのための協奏曲ト短調/Mendelssohn 「スケルツォ」(「真夜中の夜の夢」より)*/Bach ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調より第1楽章「Allegro」/Mozart アイネ・クライネ・ナハトムジーク ト長調*/Tchaikovsky 「アンダンテ・カンタービレ」(弦楽四重奏曲第1番ニ長調より)〜ボビー・マクファーリン(vo)/オーケストラ・セント・ルークス(1995年)・・・Bobby McFerrin(1950-亜米利加)による超絶ファルセット・ヴォイスのスキャット入り。*は管弦楽のみのオリジナル演奏。彼はジャズ・ヴォーカルの人だけど、ウィーン・フィルも指揮するくらい本格的な教育を受けた人。聖ルカ管弦楽を指揮して、とても軽快に素直、スッキリとした表現を聴かせてくださいました。
のりのりの「フィガロ」(4:16)軽妙な味わいの「メヌエット」(3:38)神妙に寂しげな「パヴァーヌ」(5:21)ユーモラスに闊達な「プルチネルラ」(4:03)Vivaldiには珍しく暗い風情がしっとりとしたチェロ協奏曲はチェロとファルセット・ヴォイスの掛け合い(10:32)
「スケルツォ」は付点のリズムが寂しげに躍動して、アクセントは明快(4:23)緊張感を湛えたBachは思わぬマクファーリンの声がソロとなって驚き。スイングル・シンガーズを思い出しました(3:51)名曲「アイネ・ク」はごくごく素直にスタンダードな表情(5:44-5:39-1:56-4:08)ラストは懐かしい「アンダンテ・カンタービレ」これがまるでオリジナルかのような暖かさに包まれました。(6:33)


2025年12月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

寒いですね。気温は低いようだけれど、冬晴れの気候が続きます。例の如く早朝覚醒してストレッチもカンタンなYouTube鍛錬も済ませたけれど、今度はちょっぴり頭痛が・・・昨年だっけ?処方されて残った解熱鎮痛剤を服用して、30分ほど横になったら快復いたしました。(ゴミ出しを失念いたしました)風邪でもひいたらタイヘン!流行り病も広がっているので外出は控えて、コタツ(=ブラックホール)に吸い込まれました。料理はちゃんと作りました。今朝の体重は67.05kg+700g、あっという間の増加が残念。

女房殿ご所望のマットレスは無事婆さん宅に到着したとの報告。(不良品?現在メーカーに問い合わせ中。圧縮してあるので、戻るのにちょっと時間が掛かるとか・・・ほんまか?)夕方女房殿ご帰還。じつはテレビ用のオーディオ・スピーカーも注文〜数カ月前に長年使用したものが故障して3,000円ほどのものを早速注文して到着したら・・・大失敗。まったくパワーが足りない、役に立たないので息子に上げてコンピュター用にしてもらいました。今回は8,000円ほど、到着は明日。パワーはいちおう確認しております。さて、結果はいかがでしょうか。

Archiv Produktion MA 5120Mozart 「ロンドン・ソナタ」チェンバロ、ヴァイオリン、チェロのためのソナタ 変ロ長調 K.10/ト長調 K.11/イ長調 K.12(トーマス・ブランディス(v))/チェンバロ、フルート、チェロのためのソナタ ヘ長調 K.13/ハ長調 K.14/ 変ロ長調 K.15(カールハインツ・ツェラー(fl))〜ヴォルフガング・ベトヒャー(vc)/バルデマール・デーリング(cem)(1972年)・・・1764年栴檀は双葉より芳し、Mozart13-14歳頃、チェンバロが中心、それに弦乃至フルートのオブリガートが支える可憐な作品。彼に駄作は存在しません。意外と録音が少ない・・・と思って調べてみたら、現在はピアノ・トリオとして扱われていっしょに録音されておりました。1972年当時のベルリン・フィルの首席によるモダーン楽器録音。LP復刻音源は音質上々でした。
Wolfgang Boettcher (1935-2021独逸)は1958-1976年在任、Waldemar Doling(1930-?)はベルリン・フィルと多く録音がありました。皆、水も滴る落ち着いた美音に息のあったアンサンブルは寛いだ風情。少年の作品といったイメージに非ず、立派な芸術作品に仕上がりました。
K.10(Allegro-Andante-Menuetto I-II)K.11(Andante-Allegro - Menuetto - Allegro)K.12(Andante-Allegro)はThomas Brandis(1935-2017年独逸)担当。ベルリン・フィルのコンサートマスター1962-1983年在任。まさにカラヤン絶頂期を支えていたのですね。牧歌的に晴れ晴れとした表情のシンプルな作品は意外と陰影豊か、しっとりふっくらとした瑞々しい音色に表現されて、ノンビリとして闊達、気品を感じさせるもの。(27:50)
ちょうどKarlheinz Zoeller(1928-2005独逸)は首席を一時降りていた頃(ゴールウェイが退団して復帰)。こちはツェラーのブリリアントな音色の成果、ぐっと華やかな風情に変貌して、いっそう快活さと広がりを増しました。
K.13(Allegro-Andante-Menuetto I - II)K.14(Allegro-Allegro-Menuetto I - II (en carillon))K.15(Andante maestoso-Allegro grazioso)(47:43)

American Recording Society ARS-24Herbert チェロ協奏曲第2番ホ短調(バーナード・グリーンハウス(vc)/マックス・シェーンヘル/ウィーン交響楽団)/Bloch 3つのユダヤの詩(ワルター・ヘンドル/アメリカン・レコーディング・ソサエティ交響楽団)(1952年)・・・LP復刻はかなり良好な音質。
Victor Herbert(1859-1924愛蘭→亜米利加)は往年の作曲家・指揮者・チェリスト。著名なDvora'kのチェロ協奏曲に影響を与えた作品とは伺っていて、1884年の作品はぜひ聴いてみたいと考えておりました。
Bernard Greenhouse (1916-2011亜米利加)はボザール・トリオの創立メンバー。Max Scho"nherr(1903-1984墺太利)はオーストリア放送交響楽団の首席を長く務めたそう(1931-1969年?)。「Allegro impetuoso」「Andante tranquillo」「Allegro」と続けて演奏され、上品なソロは雄弁な超絶技巧を駆使してオーケストラと対等。浪漫の劇性と緊張感を湛えて、わかりやすい大衆的な旋律、忘れ去られるにはもったいほどの多彩な表情を見せました。緩徐楽章の懐かしさにはDvora'kを連想させる纏綿とした歌がありました。終楽章のソロのテクニック必須な細かい音型も雰囲気が似ている。(22:29)
Ernest Bloch(1880-1959瑞西→亜米利加)による「3つのユダヤの詩」は1913年の作品。Walter Hendl(1917-2007亜米利加)も懐かしい、なんとなく伴奏指揮者のイメージが強いけれど、同時代音楽の擁護者でもあったとのこと。オーケストラは(ようわからんけど)現代音楽の録音が多く残されておりました。
「Danse」ちょっぴりオリエンタルに神秘な風情の始まり。そして賑やか追い込みに終了(7:30)「Rite」優しく穏健、やがて妖しい風情にゆったり歌うところ(6:30)「Cortege funebre」ここもオリエンタルにわかりやすい旋律から始まって、暴力とか晦渋とは無縁に慌てぬ懐かしい歩み。(8:54)


2025年12月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

昨日朝のワイドショウを眺めていたら、北国中心に降雪、あちこち本格的な冬らしい冷えがやってきたようです。コタツ・ブラックホールに吸い込まれた一日を過ごして、前日かなり睡眠不如意、早々にフロに入ったら眠くなりました。ちょっと生活リズムは崩れたけれど、それなりに眠れて早朝覚醒。朝食を済ませて、まず軽いYouTube鍛錬、そして一日サボったストレッチ入念に再開いたしました。一日サボっただけで脚腰膝肩関節微妙にちょっぴり痛みはあって、これは一日じっとしていた運動不足でしょう。市立体育館目指して外に出たら快晴だけど、空気は冷たいですね。トレーニングルームは常連メンバーに空いていて、順繰り筋トレマシン+エアロバイク15分、いつものメニューを消化しました。帰りスーパーに寄って食材入手、帰宅して洗濯も終えて圧力鍋を使って調理して〜これがいつもの生活リズム、気分や体調は整いました。今朝の体重は66.35kg▲300g、身体を動かして食事を抑制してもあまり変わらない(涙)

テレビはほとんど見ないけど、女房殿が某ボランティア仲間からドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」がオモロいとの情報、TVerをいっしょにお付き合いしました。鮎美(夏帆)は詐欺に遭い、勝男(竹内涼真)はアルハラ、おにハラ(おにぎり喰え)で訴えられて職場謹慎処分に。勝男はかなりKYな堅物真面目人間(なかなかの演技)その「アルハラ、おにハラ」への経過はいらいらするほど描写が上手い。ま、ドラマだから誇張して表現しているけれど、仕事が雑、手抜き、現役時代、そんな若手は実際存在して、それなり厳しく、幾度も注意したものです。人材育成も難しくなって、現在だったらパワハラで訴えられるのかも。但し、呑んでコミュニケーション、みたいな昭和の発想はありませんでしたよ。誘われれば付き合うくらいかなぁ(誘われんかったけど)酒は仲の良い人たちと私的に愉しむものです。

DG UCCG1794Wagner っ楽劇「神々の黄昏」〜ジークフリートの葬送行進曲/Bruckner 交響曲第7番ホ長調(ハース版)〜アンドリス・ネルソンス/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(2018年)・・・Andris Nelsons(1978ー拉脱維亜)によるゲヴァントハウス管弦楽団カペルマイスター就任記念のライヴ。拝聴した音源ファイルはビットレートがさほどに高いものではないので、音質はあまり云々できません。オーケストラのサウンドは質実に渋く、アンサンブルの精度は高いもの。
最初に配置されるWagner「Siegfried`s Funeral March」は彼を追悼する第2楽章「Adagio」に通じていて、作品配置に配慮が感じられます。緻密な味わいを感じさせて、大仰な劇性を感じさせぬ表現でした。(9:12)
交響曲第7番ホ長調はBrucknerの作品中、屈指の美しい旋律を誇る作品。巨魁な詠嘆とは無縁のモダーン、意外とオーソドックスな演奏でした。
第1楽章「Allegro Moderato」テンポは中庸に落ち着いたオーケストラのサウンド、煽ったり力んだりしない抑制を感じさせるさっぱり表現。湧き上がる感興とか情熱には至らぬ感じ。自分のオーディオ環境の責任かも。(21:41)
第2楽章「Adagio. Sehr Feierlich Und Sehr Langsam」ここが白眉。悠然たる静謐な感動が押し寄せる緩徐楽章。入念かつていねいな表現も、大仰なうねりや詠嘆の節回しなど伴わぬ素直、淡々としたスウィング。クライマックスへの道筋も力みなくスムース、ティンパニが入るのは「ハース版」でも有なのでしょうか。ラストの遠いホルンには痺れました。(23:07)
第3楽章「Scherzo. Sehr Schnell」Bruckner交響曲のキモはスケルツォ。アクセント明晰に力みはなく、絶叫せず煽らず悠々と重量級、リズミカルなノリを感じさせるところ。トリオの弦もジミに落ち着いた風情が魅力的。(9:43)
第4楽章「Finale. Bewegt. Doch Nicht Schnell」流麗かつ穏健な弦とホルンの深い響き合い。さらりと流す静かなところと、金管の絶叫部分での雄弁の対比に違和感はありません。(13:04)

DG LPStravinsky バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)/交響詩「ナイチンゲールの歌」〜ロリン・マゼール/ベルリン放送交響楽団(1957年)・・・Lorin Maazel(1930-2014亜米利加)27歳駆け出しの頃のステレオ録音。この頃から既にオーケストラ・コントロールは完璧、若気の至り走り過ぎみたいな未熟さを感じさせぬ、これはこれで完成された才気煥発な演奏でした。今回拝聴したのはあまり状態のよろしくないLP復刻音源、広がりも奥行きもあるけれどちょっと濁り気味でした。
「火の鳥」は短い組曲版。色彩豊かにメルヘンな作品はメリハリしっかりとして入念な細部描きこみ、テンション高い演奏でした。「魔王カスチェイの凶悪な踊り」の爆発(ここで一旦休止する版)静謐に妖しい「子守歌」から「終曲」への盛り上げ、追い込みも迫力充分。フリッチャイ時代のオーケストラは高い技量を誇って緻密なアンサンブルでした。(21:01)
1914年初演のオペラを換骨奪胎して上手くまとめた交響詩「ナイチンゲール」(1919年エルネスト・アンセルメ初演)は刺激的な名曲。前曲もそうだけど、金管の威力は聴きものでしょう。オリエンタルに中国風な旋律に絶叫する暴力的サウンドは賑やかに自在。皇帝の病を治すナイチンゲール(小夜啼鳥)に対して、機械仕掛けのうぐいすは日本からの貢物という設定がオモロい。二管編成だけれど打楽器多彩、チェレスタにピアノ、ハープも入って素っ頓狂に色彩豊かな作品であり、これも鮮やかな演奏でしょう。(22:33)


2025年12月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

今度は函館の五稜郭の近くですか、年末は火事が増えますね。繁華街や百貨店では休業が出たようだけど、この寒空に焼け出された方もいらっしゃったことでしょう。残念ながら火事場泥棒が出ているそう。他人が苦しんでいる時にそんなことしたら、バチ当たりますよ。

自業自得だけど、前夜ほとんど眠れず、朝食はいつも通り済ませて、ちょっと横になって見たけれどやはり眠れない。ストレッチもYouTubeエアロビクスもさぼってぼんやり、二日酔いではないけれど微妙な倦怠感があって身動きしたくありません。外はどんより曇って寒そう、じっとコタツのブラックホールに吸い込まれておりました。今朝の体重は66.65kg▲250gそうカンタンには減らない。鍛え直して体調を整えましょう。
平日婆さんのところに泊まり込んでいる女房殿が、朝起きると背中が痛いとのこと。自宅にて愛用しているマットレス(安いもの)希望、早速注文しました。

流行語大賞は流行語であるが故に生命短く、ほとんど速攻忘れられ消えていきます。大賞?「働いて、働いて、働いて・・・」は「ぶっちホン」以来の忖度でしょうか。「忖度」も流行語だけど、これは立派に日常に定着いたしました。テレビはほとんどみないので「長袖をください」のオモロさを理解できません。世の中の動きに疎いのか、かなり以前よりこれほんまに流行っているの?そんな事例は多くありました。

EMI TOCE 9041-45Beethoven 交響曲第4番 変ロ長調/第7番ニ長調〜ヴォルフガング・サヴァリッシュ/コンセルトヘボウ管弦楽団(1991年)・・・2年ほど前に交響曲第9番ニ短調を聴いて不遜にも

劇的な激しさ、力感とは無縁、素朴と云えば素朴、自然といえば自然、バランス感覚に優れてどこにも瑕疵が見当たらない、声楽も充実している、もちろんオーケストラの技量に疑念などあるはずもない・・・けどオモロくもなんともない。正直なところ、残り8曲に触手が伸びません
それ以来ようやくの拝聴。「響きが薄く、サウンドの芯や低音が弱い」とも、これは自らの貧者のオーディオ責任の可能性は自覚しておりました。今回拝聴の印象はやはり中低音に薄さを感じます。但し、コンセルトヘボウの個性はちゃんと堪能できる解像度。
交響曲第4番 変ロ長調はなんとフルート一本の全9曲中最小編成。明るいエネルギーに溢ちた名曲、ここでは第1楽章、第3楽章、第4楽章とも繰り返し実施とのこと。予想通り想像通りオーソドックスなバランス感覚に、特異なアクセントや動きもないけれど、中庸のテンポに作品旋律の美点やコンセルトヘボウの深みのあるマイルド・サウンドを活かして、どこにもムリがない。しみじみと味わいと熱気を感じさせる魅惑の演奏でした。
「Adagio - Allegro vivace」(12:22)「Adagio」(95:3)「Allegro molto e vivace」(5:39)「Allegro ma non troppo」(6:53)
交響曲第7番ニ長調は繰り返しなし。熱狂的なリズムを刻む人気作品、これも中庸のイン・テンポを維持して落ち着いたリズムに慌てた様子はみられない。威圧感や力みのない穏健なスケールに好感を抱きました。
「Poco sostenuto - Vivace」(12:28) 「Allegretto」(8:58) 「Presto, assai meno presto」(8:41) 「Allegro con brio」(7:15)

YRCD6010Beethoven 交響曲第9番 ニ短調「合唱付き」〜ヴァレンティン・ラドゥ/アマデウス・アンサンブル/合唱団/タチアナ・ガリツカヤ(s)/タチアーナ・ラシュコフスキー(ms)/ケネス・ガーナー(t)/エド・バーラ(b)(2008年ライヴ)・・・日本人なら年末は「第九」。ちょっと珍しいのを聴いてみたくなりました。Ama Deus Ensembleは1991年創立の室内アンサンブル、フィラデルフィアが本拠地なんだそう。モダーン楽器(?自信はない)。Valentin Radu(1956-羅馬尼亜)とは初耳・・・でもなくて、以前Handelを聴いていて、その記憶はまったくありませんでした。録音はけっこう多いようですね。オフ・マイクっぽい残響豊かな音質のせいか、演奏の加減かなぁ、どうも印象は茫洋と散漫でした。人数が少ないのか、響きに厚みや低音の迫力を欠きました。全体にちょっと残念な演奏。
第1楽章「Allegro ma non troppo, un poco maestoso」快速テンポに落ち着かぬ始まり。速い遅いは表現個性だけれど、フレージングが素っ気なくて、例の宇宙の果てから神秘なものが降っている〜そんなイメージではない。(13:19)
第2楽章「Molto vivace」このスケルツォも快速軽量に急ぎ足、さっくりと落ち着かない。繰り返し有。アンサンブルはそれなりだけれど、アクセントの緊張感や迫力に足らず、ホルンは流麗に明るい音色だけど、ちょっと色合いに魅力が不足します。(12:46)
第3楽章「Adagio molto e cantabile - Andante moderato」この緩徐楽章/変奏曲のテンポ設定やや速め。今更重厚長大詠嘆表現を求めないけれど、引き続き淡々としたイン・テンポ、弦の響きがとくに薄く淡く感じます。ノン・ヴィヴラートの古楽器系奏法なのか。ここはホルンの活躍に注目、技術的な問題はないけれど、どうも音色が好きになれない。(13:20)
第4楽章「Finale: Presto」風雲急を告げる始まりにテンションが足りない。「喜びの歌」主題提示に深遠さはもっと欲しいところ。もっとワクワクするような前向きの希望を!(5:55)「Presto recitativo - Allegro assai」朗々としたテナー登場、ここからかなりテンポはさくさくと進んで声楽陣は充実。alla marcia以降も引き続き快速、アンサンブルの精度は落ちます。「喜びの歌」大合唱は一段ギアを上げてさらにテンポ・アップ。(9:58)「Allegro energico, sempre ben marcato - Prestissimo」声楽陣は奮闘して晴れやかな合唱からクライマックスへ。やたらとホルンが目立つのは不思議、そして弦が響かない。ピッコロが響いてラストは渾身のテンポ・アップに終了・・・アンサンブルはやや乱れがち。(6:36/大喝采有)


2025年12月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

昼はけっこう日差しがあって暖かい日々が続きます。夜は冷えるから体調管理はタイヘン、インフルエンザ変異型?は感染しやすいそう、ちゃくちゃくと広がっているようです。日々眠り浅く。トンデモ早朝覚醒が続いて、いつものヘルシー朝食後YouTube「【食後の運動】血糖値の上昇を緩やかに♪ウォーキングエアロビクスで心も体も健康で豊かに」を先に実施、睡眠が足りないけれどストレッチして市立体育館を目指しました。トレーニングルームはシルバー常連メンバー+若者二人バーベル使用。80歳絡みの小さい小太りのお婆さんが久々に復活、ちょっぴり頬が痩けた印象があって、知り合いの方々の雑談に耳を傾けると体調を崩していたらしい。無事、快復してよかった。

昼から爺友と酒はいささか呑みすぎて後悔。夜は呑んだのと+痰が絡んでほとんど眠れない。体重は最悪の66.95kg+800g、本日はちゃんと減らしましょう。

インドネシア、スリランカ、タイにて悲惨な大水害。観光客や在留邦人にも影響はあったそう。日本から医療支援などに出動するらしいけれど、現地では治安の悪化、略奪が発生しているらしい。日本だったら大地震大水害でもそれは少ないでしょう。例の原発事故の避難家屋には泥棒は入ったようだけど、避難民の食材や支援物資奪い合いみたいなことはなかったと思います。
困った時は相身互い、支援の輪が広がるように願っております。それは香港の高層ビル大火災も同様のこと。

ALP1386 Brahms 交響曲第2番ニ長調 作品73〜ルドルフ・ケンペ/ベルリン・フィルハーモニー(1955年)・・・モノラルでも音質かなり良好、Rudolf Kempe(1910-1976独逸)の演奏は絶品。痺れるほどの弦主体のサウンド、慈しむようにていねいに仕上げるフレージング、深いホルン、ベルリン・フィルは厚みがあって、落ち着いた極上の響きでした。この作品は4曲の交響曲中、もっとも穏健に田園的風情の名曲。
第1楽章「Allegro non troppo」低弦によるD−C#−Dのシンプルな動機が魔法のように成長して広がっていくBrahmsのマジック。テンポは慌てず精神的に落ち着いた風情に充ちて第2主題(子守唄)のチェロも絶品。(15:38)
第2楽章「Adagio non troppo - L'istesso tempo, ma grazioso」は切々と懐かしく、内省的な緩徐楽章。マイルドなホルンの歌は朗々。デリケートに落ち着いて、遠い目に昔を懐かしむように粛々とした歩みが続きました。(10:51)
第3楽章「Allegretto grazioso (quasi andantino) - Presto ma non assai」ここはメヌエットでもスケルツォでもない、Brahms得意の息抜きのような間奏曲風。例のシンプルな動機が種々様々に変容して、そっと小走りに、そして時に雄弁に過ぎ去るところ。ラストはちょっぴり名残惜しい。よくできた作品ですよ。(5:16)
第4楽章「Allegro con spirito」冒頭の旋律は例のシンプルなものが変化したもの。内側に貯めていたエネルギーすべて放出される勢いに始まる終楽章。輝かしいけれど渋い金管炸裂!溌溂として清潔なフレージングはカラヤンとは明らかに異なって、これはこれで決然とカッコよい締め括りでした。(9:28)

Forlane UM 3514Satie ピアノ作品集〜フランス・クリダ(p)(1980年release)・・・France Clidat(1932-2012仏蘭西)はLisztの演奏で有名だけど、Satieも全曲録音しているとのこと。日本ではPHILIPSから出ていたけれど、どうやらForlaneレーベルらしい。おそらくはアナログ録音再末期、雰囲気のある暖かい音色が収録されております。Liszt弾きと云うと鮮やかな技巧に激しいタッチ・・・そんな想像をしていたけれど、安定した技巧に明晰なタッチは意外なほどデリケート。誰でも知っている官能極まるエッチな「ジムノペディ」やら、気持ちが行方不明になりそうなくらい不安な「グノシェンヌ」~ま、たいていのSatie演奏に不満を覚えたことはありません。ワルツ「Je Te Veux」、こんなステキに心沸き立つような作品は滅多に経験できない。すべての音楽の中で一番好きかも。
ジムノペディ(Gymnopedies)No. 1(2:55)No. 2(2:27)No. 3(2:03)
夜想曲(Nocturnes) No. 1(2:40)No. 2(1:40)No. 3(2:17)
グノシェンヌ(Gnossiennes)No. 1(3:05)No. 2(1:48)No. 3(2:16)
最後から2番目の思想(Avant-Dernieres Pensees) Idylle(0:55)Aubade(1:20)Meditation(0:48)
あなたがほしい("Je Te Veux" Valse)(4:52)
天国の英雄的な門への前奏曲(Prelude De La Porte Heroique Du Ciel)(3:59)
気むずかしい気取り屋の3つの高雅なワルツ(Les Trois Valses Distinguees Du Precieux Degoute)Sa Taille(1:05)
on Binocle(0:58)Ses Jambes(0:45)金の粉(Poudre D'Or)(4:20)


2025年12月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

好天が続きます。昨日もいつものように眠り浅く、早朝覚醒したけれど体調は悪くない。ストレッチ、短いYouTubeエアロビクス10分ほど消化して、皮膚科へ塗り薬をいただきに出掛けて、そのまま食材入手して往復3kmほど、合わせて一日の運動量目標をクリアいたしました。クリニックの順番待ち中、とっても悪い爺友よりLINE有。本日、これから市立体育館にしっかり身体を鍛えてから第1回忘年会、梅田に出掛けます。しっかりマスクして流行り病には充分気を付けましょう。今朝の体重は66.15kg▲700g、食事抑制の成果。

日々激しく使うコンピューターはGoogle日本語入力。大昔(20世紀中)ずっとAtokを愛用していたから入力パターンはそれ、カスタマイズもそれなりしているつもりだけれど・・・いまいち変換精度や変換出現優先が定まらない。(毎度さくひん→「咲くひん」変換される)ひさびにIMEを調べてみたら、もう選択肢はほとんどなくなったのですね。MS-IME(しばらく使っていないけれど、機能改善されたのだろうか?)Atokは有料(値上げされるらしい)情報流出が懸念された中国産Baidu-IMEは消えたようです。ほかには見当たらず、これが淘汰なんでしょう。ソフト開発には手間と経費が掛かりますから。なんかオモロないなぁ、選択肢が少なくて。

年末は女房殿の介護休暇で前居住地である名古屋へ向かいます。大浴場付きホテル予約済、大須商店街には行ったことはないので、そこも覗いてみるつもり。夜は現地在住の先輩夫婦と呑むつもりで行きつけだった居酒屋に予約電話したら、転送されて・・・出ない。困りました。我が激安スマホは050番号、仕組みを理解していないけれど、なんかシステム上の不具合なのか。一日置いて再度連絡したら、つながりました。富山に魚を仕入れに行って運搬途中だったとのこと、前日は休みで留守だったのですね。無事、席の確保できてほっとしました。

ONYX4185Vaughan Williams 海の交響曲(交響曲第1番)/揚げひばり(ジェイムズ・エーネス(v))/アンドルー・マンゼ〜ロイヤル・リヴァプール・フィル/合唱団/サラ・フォックス(s)/マーク・ストーン(br)(2017年)・・・Andrew Manze(1965-英国)はバロック畑のヴァイオリニスト〜指揮者としての評価を確立したようです。ヴァシリー・ペトレンコ時代のオーケストラとVaughan Williamsの交響曲全曲を録音しました。
1910年初演、1913年が「春の祭典」初演だから、時代を勘案すると壮麗壮大なる穏健保守的作風、フルート二本+ピッコロ、チューバも入るしティンパニ、大太鼓、小太鼓、トライアングル、シンバル、ハープはニ台。挙げ句にオルガン、ソプラノ独唱、バリトン独唱、混声四部合唱迄入るけっこう大掛かりな作品。相変わらず日本では人気の薄い英国作品、この作品も演奏機会は少ない(=お客は呼べない)でしょう。Walter Whitman(1819-1892英国)の「草の葉」を使った歌詞なんだそう。勝手にネットより引用
英国版「千人の交響曲」(風/それほど人数は要らんやろ)だけど、こちらじつにジミな、ハデさのないマイルド・サウンドに落ち着いて、長丁場を飽きさせない・・・いえ申し訳ないけどちょっと飽きる?演奏。声楽ソロも端正でした。
第1楽章「すべての海、すべての船の歌(Song for all Seas, all Ships)」は合唱の国・英国を実感させる手応え充分。声楽ソロもあまりに雄弁に決まって、大海原の情景描写はちょっと気恥ずかしく感じるほど”いかにも”風、金管も壮麗に平明な旋律、前向きに高揚する始まりでした。(17:42)
第2楽章「夜、渚に一人いて(On the Beach at Night Alone)」落ち着いて静かな緩徐楽章。バリトンと女声合唱が内省的に対話して始まります。これが粛々と情感が迫り上がって雄弁、打楽器も参入。その決まり具合にはやはり、ちょっぴり気恥ずかしさを覚えるほど。後半の木管の落ち着いた静謐がとても美しい。(10:14)
第3楽章「波(スケルツォ/Scherzo: The Waves)」第1楽章に似た金管の始まりだけど、こちらは短調。細かい音型は波の揺れを表現しているのでしょうか。力強く躍動する合唱は決然として、オーケストラは力強い打楽器のリズムに情感の高まりを表現しておりました。後半にも第1楽章の名残が登場します。(7:35)
第4楽章「探求する人々(The Explorers)」最終楽章は長いなぁ。しみじみと遠い風景を眺めるように、合唱の落ち着いた始まり。それは粛々延々とゆっくり、緩い起伏に歩み続け、感銘深いオルガンのようなサウンド。やがて8分ころから明るく曲調が変化して、延々と合唱が続く体力勝負へ。やがて勇壮な声楽ソロがいかにも前向きに決然とした風情に登場して、どれも耳あたりのよろしい爽やか旋律なんやけど、Mahlerほどの万感胸に迫って押し寄せるような感銘を受け取れない。これが英国らしい含羞と抑制なのでしょう。20分辺りから剽軽な躍動に雰囲気を変えて、最後の締めくくりに向かいます。やがて朗々とした歌声が雄弁に、そして消えるように終了・・・やっぱりとっても気恥ずかしい。(27:26)
The Lark Ascending」これは姿は見えず、雲雀の啼き声のみが曇天の上空から〜そんな情景が広がる最高の作品。起承転結のない哀しげな静謐が延々と続いて、James Ehnes(1976-加奈陀)の抑制され、しっとりとしたヴァイオリンが胸に染みる演奏でした。(14:33)

LSO0832Shostakovich 交響曲第4番ハ短調〜ジャナドレア・ノセダ/ロンドン交響楽団(2018年ライヴ)・・・1936年に作曲されながら、初演は1961年(コンドラシン)という曰く付き作品。四管編成(+ピッコロ2本)13種以上の打楽器+ハープ2台に及ぶ巨大なる編成、Gianandrea Noseda(1964-伊太利亜)による録音。絶望的に重苦しい、そして狂気を感じさせる作品は、ここ最近お気に入り。宣伝文句に曰く「ものすごい迫力!」〜だけど世間は笛吹けど踊らず、ネットに言及話題はほとんど伺えません。デッドなバービカン・ホールの響きは我が貧者のオーディオではなかなか再生は難物、自分にはいまいち(かなり)鳴りが足りないと感じます。スーパー・オーケストラであるロンドン交響楽団は豊かに響かず、とってもしょぼい。かなりボリュームを上げてもその魅力を堪能できません。残念。高級オーディオでの再生ならば印象は変わるのでしょうか。しばらく寝かせて再挑戦いたしましょう。お粗末。
第1楽章「Allegretto poco moderato - Presto」(27:02)第2楽章「Moderato con moto」(9:03)第3楽章「Largo - Allegro」(28:34)


2025年12月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

12月に入って、新しい一週間が始まりました。昨日日曜も小春日和=Indian Summer、佳き天気でした。日々の生活は、別に変わらんなぁ一日くらいじゃ。朝一番にストレッチ、短いYouTube体操済ませて市立体育館を目指しました。受付で新たに一ヶ月定期(1,500圓也)を購入して、トレーニングルームに入ったらかつてない激混み!煮染まったヴェテランは少数(含ワシ)着々と筋トレマシンを消化していたら、若者たちが続々来訪、若い女性二人はイケメン男性の逞しい肩の筋肉を、後ろよりうっとり見つめておりました。←それをエアロバイクを漕ぎつつ眺める自分。血圧は高いまま改善していない・・・帰宅して洗濯はけっこう大量、残念夕方迄にちゃんと乾かない。今朝の体重は66.85kg減るどころか、若干の増(涙)
女房殿は某ボランティアの忘年会ランチに出掛けておりました。

悲惨な香港高層ビル火災のリアル。このブログの方は香港在住が長く旦那は未だ香港在住、会社を経営されているから、きっと言及があると予想しておりました。「私の経験では警報が鳴っても香港人は避難しません」警報に不備があるのだそう。このことが被害をいっそう大きくした可能性もあって、さすが現地通の情報には説得力がありました。それにしても高層ビルの工事に竹の足場というのも仰天!しかも、作業中にタバコは当たり前なんですって。この先、日本も年末に向けて火の用心と健康で新しい年を迎えたいものです。

fontana グロリア・シリーズ FG-2Brahms 交響曲第4番ホ短調 作品98〜エドゥアルド・ファン・ベイヌム/コンセルトヘボウ管弦楽団(1958年)・・・Eduard van Beinum(1901-1959阿蘭陀)はわずか58歳で亡くなったのですね。もったいない。
25年ぶりの拝聴。懐かしいなぁ、中学生の頃、お小遣いで買った900円LP、当時は消費税もありませんでした。たしかフィル・アップは「大学祝典序曲」(この音源は今回入手できず)Brahmsの作品との出会いはこれかな?カラヤンのハンガリー舞曲(17cmLP)どちらかだったと記憶します。
茫洋とした音質だけど、豊かな残響と広がり奥行き、コンセルトヘボウのマイルドなサウンドが雰囲気豊かに堪能できるステレオ。テンポは中庸乃至やや速めにヴィヴィッド、厚みのある重量級の演奏は安心して作品を堪能できるのは、なんせこれが若い頃の刷り込みだから当たり前。 ここ最近Brahmsの交響曲は苦手系に至ったけれど、久々に原点に帰ったような気分に浸りました。
第1楽章「Allegro non troppo」落ち着いてしっとりした哀愁の旋律、テンポは遅くない。分厚いウェットな響きに充たされて悠々たっぷり歌うけれど、粘着質な表現に非ず、要らぬ重さを感じさせぬもの。(11:56)
第2楽章「Andante moderato」冒頭魅惑のホルンのシンプルな旋律は、最近めったに経験できぬ色味の深い音色。やがてそれが意味深く変貌するBrahmのマジック。テンポの揺れも浪漫なんやけど、時代掛かったクサさを感じさせぬモダーンな落ち着きでした。弦のデリケートな響きに充たされた緩徐楽章は白眉。(11:21)
第3楽章「Allegro giocoso - Poco meno presto」快活な勢いに充ちて、速めのテンポに重量級戦車が疾走するようなスケルツォ。上機嫌に愉快だけどね。(6:00)
第4楽章「Allegro energico e passionato - Piu allegro」悲痛な旋律、古風なパッサカリア(変奏曲)ここもテンポは遅くはない。表情豊かに堂々たるスケールだけど、大仰さを感じさせぬもの。余裕のオーケストラのパワーは存分にクライマックスを堪能できます。(9:24)

Gennady Rozhdestvensky(1931ー 2018露西亜)Stravinsky バレエの情景/カンタータ「星の王」/バレエ音楽「アゴン」〜ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー/BBC交響楽団(1981年ライヴ)・・・いったいどこから?いつ入手したか記憶もないライヴ音源。年代を勘案するとかなりオン・マイクに肌理の粗い音質だけど、Gennady Rozhdestvensky(1931-2018露西亜)のヴィヴィッドなパワーを実感させて隈取はっきり、骨太な迫力に賑やかな表現でした。
「バレエの情景」は1944年の作品、二管編成のバレエ音楽、ピアノも入ります。アルカイック、乾いて淡々とした旋律だけど、どこかクールにノンビリ可愛らしい風情の作品・・・だけどロジェストヴェンスキーの表情は大げさにわかりやすいもの。英国ロイヤル・バレエ団のレパートリーに定着してるそう。
「Introduction」「Danses (Corps de Ballet)」「Variations (Ballerina)」「Pantomime - Pas-de-deux」「Pantomime」「Variation - Variation (Ballerina)」「 Pantomime」「 Danses (Corps de Ballet)」「Apotheose」(17:32/拍手有)
カンタータ「星の王」はクレジット不明だけどBBC交響合唱団でしょうか。三管編成+打楽器群+チェレスタなど大きな編成・・・なのに主役はあくまでフクザツ6声部の男声合唱。露西亜語らしい。初演は1939年。これがシロウト耳にも超絶技巧の神秘な響き、浮遊する管弦楽伴奏と荘厳な風情が漂いました。歌詞はこちら参照お願い。(5:29/拍手有)
「アゴン」は1957年初演(ロバート・クラフト)ドデカフォニーの作品。かなり難解な作品と思うけれど、初演は大成功だったそう。三管編成+多種打楽器+ハープ、マンドリンかなりの大編成なのに凝縮された響きと感じます。これがロジェストヴェンスキーの手に掛かると、アクセントや各声部の動き明晰に際立って(とくに金管のスウィング感や打楽器)こんなに明るかったっけ?不思議に感じるほどわかりやすく、無感情無機的な?作品風情が情熱的に変貌! 「Pas de quatre」「Double Pas de quatre」「Triple Pas de quatre」「Prelude」「First Pas de trois: Saraband-Step」「First Pas de trois: Gaillarde」「First Pas de trois: Coda」「 Interlude」「Second Pas de trois: Bransle Simple」「Second Pas de trois: Bransle Gay」「Second Pas de trois: Bransle Double」「Interlude」「Pas de deux」「Coda」「4 Duos」「4 Trio」(25:15/拍手有)

【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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