2026年9月某日/●引退生活。アラ古希の壁に抗う日々
昨日朝一番は青空が広がって、いつも通り市立体育館を目指したら、微妙に風が涼しい感じ。トレーニングルームにしっかり鍛えてシャワーを使って帰宅する時には曇って昼頃一時小雨の予報もけっきょく降らず、本日は小雨模様の予報、気温はちょっぴり落ち着くようです。さすがに9月の声にゆっくり、秋は接近しているのでしょうか。帰る途中、愛用のリュックのジッパーがとうとうアウト(息子のお下がり)以前からやや怪しくて、だましだまし約2年ほど?毎日使って力尽きました。一時使っていた別のを数年ぶりに引っ張り出したら、それはとっても使い勝手がよろしくなかったことを思い出しました。
帰宅して涼んでいたら爺友よりLINE有。先日スマホに連絡があったことに気付かず失礼したのと、誰ともお話さぬ生活もナニ、いつもの梅田駅前ビル地下激安居酒屋を目指しました。いつも通りの昼酒、馬鹿話しに花を咲かせて、居酒屋街は空いておりました。斜視の手術を受けるとかなんとか云っておったなぁ。かなり呑んで喰って夕方、最寄りの駅よりタクシーにて帰宅、ヴェテランの運転手は大きな車両なのにみごとに千円に収めてくださいました。その結末は最悪の67.1kg+750g、今朝背中の不快感もかなり、連続だけど軽くトレーニングに出掛けようかな?食欲もまったくありません。
玉村豊男さん亡くなったんやなぁ、享年80歳。若い頃彼の著作を熱心に読んで、オシャレな田舎暮らし、みたいなライフ・スタイルに憧れたものです。まさか引退後に大阪の衛星都市、準工場地帯の街に団地住まいするなんて、思いもよりませんでしたよ。なんとなく、つぎつぎ、どんどん昭和の価値観や思い出が終わってしまう寂しさを感じました。
Schubert 交響曲第8番ハ長調〜デニス・ヴォーン/ナポリ管弦楽団(1965年発売)・・・Denis Vaughan(1926-2017濠太剌利)はトーマス・ビーチャムの弟子らしい。The Orchestra Of Naplesの実態は不明、放送交響楽団なのか、サン・カルロ歌劇場のオーケストラか、それとも録音用の臨時編成か、伊太利RCAにかなりの録音が残って、アンサンブルは予想外に優秀。これはLP5枚分のSchubert交響曲全曲録音より。CDにはなっていないようで、LP復刻音源を拝聴いたしました。音質はまずまず、残響豊かなステレオ録音。ものものしいスケールを強調しない親密な演奏でした。
Symphony No.8 in C "Great"の初演は1839年(Mendelssohn)。二管編成をベースにトローンボーンが3本に強化され、厚みのある巨大なる人気作品。
第1楽章「Andante; Allegro Ma Non Troppo」中庸のイン・テンポを基調に素直な表現と、スウィングするようなリズムが快い始まり。提示部繰り返しなし、冒頭2本のホルンから明るい音色、主部への突入はすっきりとした自然な流れに、整ったアンサンブルは荘厳さをあまり強調せぬものでした。(13:30)
第2楽章「Andante Con Moto」テンポはやや速め。優しい旋律は哀愁を帯びて、ここもリズミカルなノリよろしく、よく歌って、浮き立つように歌う緩徐楽章。中間部の情感の盛り上げにも力みやムリはなく、冒頭のテンポに戻る神妙な流れも作為を感じさせない。(14:50)
第3楽章「Scherzo; Allegro Vivace」躍動するリズムがヴィヴィッドに軽快、明るいスケルツォ。3/4拍子のリズムも優雅に、トリオには木管やホルンが気持ちよろしく、のどかに、民謡風に牧歌的な旋律を歌いました。(10:35)
第4楽章「Finale; Allegro Vivace」ここも繰り返しなし。ハ長調による晴れやかな付点のリズムに快速、弦の細かい音型が繰り返されえる熱狂のフィナーレ。ラストまでアンサンブルの緊張感や勢いは維持され、弦も管も意外と優秀なテクニック、明るい音色に駆け抜けました。(11:31)
Bartok ヴァイオリン協奏曲第2番(ロ短調)〜アイオナ・ブラウン(v)/サイモン・ラトル/フィルハーモニア管弦楽団(1980年)・・・Iona Brown(1941-2004英国)はAcademy of St Martin in the Fieldsに参加して、やがてリーダー兼指揮者へ。指揮者としても活躍したけれど残念、60歳そこそこに亡くなったのは残念。Simon Rattle(1955-英国)25歳の録音。これは珍しい音源、初めてその存在を知りました。音質は上々〜偶然だけど、この作品は歴史的録音やステレオ初期の音源に接する機会が多くて、音質条件のよろしいディジタル音源はあまり経験していなかったかも。
初演は1939年(ゾルタン・セーケイ(v)/初演の録音が残っているそう)大成功だったとのこと。二管編成をベースにホルンは4本、トロンボーンは三本、打楽器は6種と多彩、チェレスタとハープが入る伴奏。
第1楽章「Allegro non troppo」怪しいハープを伴奏に切ない民俗舞踊風旋律の始まり。アイオナ・ブラウンのソロは凄みとか骨太の激しさより余裕のテクニックと緊張感に+しっとりとした美しさが際立って、時にヒステリックな管弦楽の迫力とその対比は際立ちます。若きラトルのオーケストラはメリハリしっかりとしてクリア、ソロとのバランスはカッコ良いもの。(17:24)
第2楽章「Andante tranquillo」落ち着いた風情漂う「夜の音楽」の旋律に、ヴァイオリンはしっとり神秘に浮遊するよう、オーケストラも纏綿と歌って粛々と変奏されました。ティンパニの存在感はドキドキするよう。(10:44)
第3楽章「Allegro molto」民族風の泥臭い、激しいリズムと旋律は第1楽章を変形させたものらしい。ここのヴァイオリンも美しく洗練され、晦渋さを強調しない。フィルハーモニア管弦楽団もデリケートにソロを引き立てて、朗々とした清潔な響きに、キレのある打楽器の低音もしっかり響きました。ある種粗野な暴力性が魅力のBartokは、潤いある音色と響きに、パワーと気品を感じさせました。(12:20)
2026年9月某日/●引退生活。アラ古希の壁に抗う日々
昨日は「防災の日」だったのですね。スマホに連続して訓練メールが入っておりました。明日くらいから大雨の予報が出ております。
相変わらずの好天に高温多湿が続きます。南洋には台風が控えているらしい。前夜はエアコン30度C設定では追いつかず途中覚醒、ちょっぴりYouTubeを眺めて29度C再設定、二度寝していつもより朝寝坊しました。朝ゴミ出ししたら風がわずかに爽やか?・・・気のせいでしょう。いつのまにか蝉は完全に姿を消しました。朝、いつも通りのストレッチは入念、肩膝腰関節の可動域確保、腹筋と30秒プランクで締め括り、短いエアロビクスも欠かしません。思い立ってご近所ローソン迄ATM現金引き出し、ウォーキングは往復1kmにもならんけど、やらんよりマシでしょう。こちらに転居後4年以上経って、おそらくコンビニはATM以外利用したことはないと思います。なんせ現役時代お仕事は食品畑に関連して、価格と品質には一家言あるつもり(もう時代遅れだけど)。今朝の体重は66.65kg+300g、これからしっかり身体を動かして減らしましょう。
女子バレー亜細亜選手権優勝の泰、吉田コーチにネット上の誹謗があったらしい。ふだんはおとなしく、配慮もある日本人だけど、どうしてネット上ではケツの穴の小さい、アホな過激派になってしまうのか。嗚呼、情けない。日本に勝った泰が中国と決勝戦、泰を応援するのは当たり前でしょう。その強さや指導を称賛して、日本は謙虚に学ばなくては。
90歳のボディビルダー金澤利翼さん。今回で17回目のマスターズ優勝、2度の日本選手権優勝と合わせて19度目のタイトルとのこと。記事の表題は「生きているだけで凄いのに!」インタビューでは
「人生は一度しかない。お金もないから、死ぬまでたくさんの名誉と記録をつくりたい」〜泣けるなぁ。励まされるなぁ。「93歳迄現役を続けたい」とも。素晴らしい人生ですよ。日々身体を鍛える、追い込むと云うことはノーミソも健康なんでしょう。自分は安閑と漫然、だらだらと日々過ごして情けない。
Stravinsky 「兵士の物語」〜イーゴル・ストラヴィンスキー/コロンビア室内アンサンブル/ジェレミー・アイアンズ(1961年)・・・「L'Histoire du soldat」は1918年に初演(ローザンヌ)朗読・演劇・バレエを融合させた独創的な舞台作品。第1世界大戦がようやく終わり、スペイン風邪が大流行して社会は疲労しきって財政難、小編成の作品が求められた時代背景があるらしい。
第1部「悪魔の誘惑と喪失」第2部「富への飽くなき渇望と結末」欧州版浦島太郎?魔法の本(富をもたらす本)と、悪魔に自分のヴァイオリンを交換、すべての富を手に入れた挙句の結末は・・・そんな浅はかな人間欲望の筋書きか。種々いろいろ聴いてきたつもりだけど、起承転結メリハリはっきりしない(幾度聴くとちゃんと理解できる)ウィットに小粋なエピソードがだらだらと・・・そんな風情が大好き。言語は詳細理解できないけれど、そのシニカルな内容や流れはちゃんと楽しめる。音楽的にはジャズの影響を受けたラグタイム、タンゴ、ワルツ、そしてパロディ化されたコラールが厳選された編成に浮き立って、初耳はLP時代ストコフスキー?だっけ、爾来ずっとお気に入り作品。
編成はcl/fg/tp/tb/v/cb/打楽器は一人の奏者(スネアドラム-2/フィールドドラム/バスドラム/シンバル/タンバリン/トライアングル)+ナレーター。メンバーはIsrael Baker(v)/Charles Brady(tp)/Robert Marsteller(tb)/William Kraft(Percussion)/Richard Kelly(cb)/Roy D'Antonio(cl)/Don Christlieb(fg)。皆ヴィヴィッドにノリノリな腕利き揃い。これは数々聴いてきた演奏中の決定版、最高の演奏でした。ハリウッドでの録音は極めてリアル。
これはもともと1961年組曲版の録音、さらに1967年に一部追加録音して全曲へ、さらには Jeremy Irons(1948-英国)のナレーター(これは抑制が効いて味わい深い声)を2005年に加えて完成されたアルバムとのこと。監修はロバート・クラフト。日本語版(石丸幹二)も出ております。
Histoire Du Soldat
The Soldier's March(兵士の行進)(3:13)
第1部「悪魔の誘惑と喪失」
Airs By A Stream(小川のほとりの歌)(7:34)
The Soldier's March(兵士の行進)(4:37)
Pastorale(パストラール)(7:23)
Airs By A Stream(小川のほとりの歌)(3:55)
Airs By A Stream(小川のほとりの歌)(0:45)
第2部「富への飽くなき渇望と結末」
The Soldier's March(兵士の行進)(4:00)
The Royal March(王の行進曲)(8:32)
The Little Concert(小コンサート)(3:18)
Three Dances: Tango(1:56)
Waltz(1:54)
Ragtime(2:11)
The Devil's Dance(悪魔の踊り)(1:35)
Little Chorale(小コラール)(0:36)
The Devil's Song(悪魔の歌)(0:37)
The Great Chorale(大コラール)(4:57)
Triumphal March Of The Devil(悪魔の勝利の行進曲)(2:11)
Rachmaninov ピアノ協奏曲第3番ニ短調/Schumann ピアノ協奏曲イ短調〜マリア・グリンベルク(p)/カール・エリアスベルク/ソヴィエット国立交響楽団(1958年ライヴ)・・・Maria Grinberg(1908-1978烏克蘭?)は旧ソヴィエット時代に国内を中心に活躍したピアニスト。Karl Eliasberg(1907-1978白露西亜)は日本ではほとんど知名度がありません。もちろんモノラルだけど、予想外に解像度は良好、比較的聴きやすい音質。使用楽器は不明、スタンウェイにしてはタッチが少々硬質?
Rachmaninov ピアノ協奏曲第3番ニ短調は1909年初演(ニューヨーク/作曲者)ピアニストの腕が試される屈指の難曲。全曲途切れずピアノは弾き続けます。ピアノのリアルなタッチに、ライヴの熱気は充分伝わりました。昔は苦手系だったけど、ここ最近濃厚露西亜風旋律は気に入っております。
第1楽章「Allegro ma non tanto」壮絶なOssia(大カデンツァ)使用。ピアノはパワフルに硬質、テクニックにはいささかの不安もなく、落ち着いたテンポに慌てず走らず余裕、濃厚な旋律はクールな表情に揺れて情感は高まります。エリアスベルクのオーケストラとはソロと息が合っていると感じました。(16:13)
第2楽章「Intermezzo: Adagio」哀愁のオーボエに、ヴィヴラート豊かな魅惑のホルンも響いて弦もたっぷり泣く始まり。やがて雪崩のようにピアノが参入して、纏綿と表情豊かに歌いました。ここも美しさ極まって激情に揺れ、終盤の軽快なワルツ風味も魅惑の間奏曲。例のホルンもたっぷり歌います。(10:36)。
第3楽章「Finale: Alla breve」そのまま沸き立つようなエネルギーを湛えて、細かい音型が疾走するフィナーレへ。ライヴでこの強靭なタッチ、パワーが持続する驚異、ニ長調に明るく上機嫌に転調した旋律を、余裕のテクニックにしっかりアツく歌わせて高揚いたします。ラストに向けての流麗なピアノはちょっと安っぽい音色?に感じるのは楽器のせいなのか、音質印象でしょうか。(14:45/大喝采有)
Schumann ピアノ協奏曲イ短調は1845年初演(クララ・シューマン)。浪漫派の人気作品であり、終楽章が「ウルトラセブン」に使われて一部のマニアには話題になっておりました。哀愁に切ない魅惑の旋律が続いて、こちらのほうが音質は比較的良好。
第1楽章「Allegro affettuoso」こちらもデリケートなタメに揺れて、濃厚な浪漫の旋律をピアノは切々と歌って力強く骨太、デリケートに躍動します。オーケストラはやや重い感じ。(15:07)
第2楽章「Intermezzo: Andantino grazioso」淡々と味わいある落ち着いた間奏曲。たっぷり甘いオーケストラとの絡み合いも切ないところ。(5:10)
第3楽章「Allegro vivace」流麗なテクニック、圧巻の力強いパワー自在、華やかな付点のリズムに躍動するフィナーレ。たっぷりワクワクするような感銘をいただきました。ラストのピアノのミスタッチや疾走はいかにもライヴっぽい。(10:52/拍手有)
2026年9月某日/●引退生活。アラ古希の壁に抗う日々
相変わらず厳しい猛暑続きのまま9月に入りました。気持ち的にはさっさと秋になって欲しいけれど、なかなかそうもいきません。相変わらずの途中覚醒、眠り浅く二度寝して朝、前日手抜きしたストレッチしっかり、YouTubeエアロビクス済ませて市立体育館迄の路上は日差しがきつく、厳しく感じました。月曜のトレーニングルームには常連メンバー集って、いつものメニューをしっかり消化して鍛えました。帰宅したら、女房殿は既に婆さん宅に出掛けて、せっかく前日仕立てた、ごぼうとこんにゃくの煮物を持参忘れ、冷蔵庫に残ったまま。好天に洗濯物も気持ちよく乾きます。終日高温が継続して、昼からエアコンを効かせて昼寝はいつもの生活。今朝の体重は66.35kg▲100g。ポップコーン一袋勢いで喰ってしまったワリに減ってくれました。
例のWifi変更に伴う、解約手数料バック却下の件。代理店の営業の方と連絡を取った結果、どうも契約手続きミスがあったみたい。代理店のほうで差額補填をしていただけることになりました。振込口座を教えてくれとの連絡がありました。(ほんの3,000円弱だけど)営業マンの甘言に乗って散々苦労いたしましたよ。半年の半額期間が終わったらNuroひかりに戻すつもり。どうせヒマだから、こんな手続き上の四苦八苦も佳きノーミソ鍛錬かも。(さっそく入金がありました)
東京の事件捜査や警備を担う警視庁で2026年度、4万3,619人の警察官の定員に対して3,060人の欠員が生じている。充足率は4月時点で93.0%と全国平均の97.1%を大きく下回り、最下位とのこと。
東京には若者が多いはず。でも、若者向けの就職口も多く、競合も激しいかもしれません。それに「警察」というお仕事そのものが嫌われているのかも。こんなところにもリアルに若者不足の影響が出るのですね。こればかりは外国人に補充というワケにはいかぬでしょう。
これは懐かしくも怪しいPILZ音源?激安CD付録付き雑誌にも登場した音源。なかなかのマニアックな収録作品、音質、演奏とも注目すべき内容でした。
de Falla バレエ音楽「恋は魔術師」(アントン・ナヌート/リューブリヤナ放送交響楽団/エヴァ・ノヴシャク=ホウシュカ(ms))・・・1980年代の録音と類推。Anton Nanut(1932-2017斯洛文尼亜)は数多い録音に、日本の廉価盤愛好家界隈に話題となり、2009年には来日も果たした指揮者。
El Amor Brujoは1915年舞台劇「Gitaneria」として初演。それを1925年管弦楽の規模を拡大、二管編成に改定して「恋は魔術師」になったそう。(大昔1915年版/室内楽編成を聴いていたけれど、記憶は完全雲散霧消)
これは音質良好、1980年代の録音と類推。西班牙のリズムがアツく滾(たぎ)る立派な演奏でした。ピアノのリズム感が印象的なアクセントに魅惑の旋律が続きました。リューブリヤナ放送交響楽団は絶好調、意外なる隠れ名演奏。
「Introduccion y escena(序奏と情景)」Eva Novsak-Houska(1946-斯洛文尼亜)の歌は端正。期待のセクシーかつ泥臭い風情は控えめ。(4:00)
「El aparecido - Danza del terror(亡霊- 恐怖の踊り)」(2:10)
「El circulo magico」(魔法陣)(2:29)
「A media noche(真夜中)Danza ritual(火祭りの踊り)」誰も知っているノリノリの「火祭りの踊り」(4:18)
「Escena Cancion del fuego fatuo(情景ときつね火の歌)」ここにもステキに遣る瀬ないメゾ・ソプラノ登場。(3:04)
「Pantomima(パントマイム)Danza del juego de amor(愛の戯れの踊り) Final Las campanas del Amanece(暁の鐘)」ここにもエヴァ・ノヴシャク=ホウシュカがしっとり骨太に登場して全曲の締め括り。先日、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴスの声楽なしライヴを拝聴したけれど、鰻に山椒がないみたい。(8:34)
組曲「7つのスペイン民謡」(ヴァイオリンとピアノのための/ブルーノ・ツヴィッカー(v)/ディター・ゴールドマン(p))・・・Suite Populaire Espagnole for Violin and Pianoは1915年ソプラノ用に初演された歌曲を、ヴァイオリニストPawel Kochanski(1887-1934波蘭)が1925年ヴァイオリン用に編曲したもの。これは匿名演奏家の可能性が高い。音質やや草臥れて、まずまずの(おそらく)アナログ録音には雰囲気がありました。ちょいと泥臭く、時にクサく、表情たっぷりなヴァイオリンは変幻自在、時に熱狂的、西班牙の濃厚な旋律に似合ってリズミカル。
ムーア人の織物(El pano moruno)/子守歌(Nana)/カンシオン(Cancion)/ポロ (Polo)/アストゥリアス地方の歌(Asturiana)/ホタ(Jota)(11:47)
Joaquin Turina (1882-1949) ピアノ・トリオ ニ長調 作品35は珍しい作品でしょうか?トリオ・ローレンツ(Matija Lorenz/Primoz Lorenz/Tomaz Lorenz)はリューブヤナ音楽院卒業後、更に伊太利にて学んだとのこと/1954年活動開始)Trio for Violin, Violoncello and Piano, Op. 35は1927年初演(倫敦)。初耳?なかなかの名曲。1960年代の録音かなぁ。時代を勘案するとずいぶんと保守的な、わかりやすい作風でした。
「Prelude et Fugue」情熱的に悲痛な弦の不協和音が叫んで、西班牙の妖しい香り漂うピアノがそれを静かに諫めます。やがて優雅な甘い風情が漂って、晴れやかな旋律が走り出しました。(7:44)
「Thema con Variazione」夜想曲風のチェロから、遣る瀬なくピアノがフォローして、ヴァイオリンも纏綿と歌う甘い旋律から、軽妙なリズムに変奏します。(8:40)
「Sonata」ごりごりとした低弦から細かい音型が疾走して晴れやかな表情へ。優雅な歌謡的旋律が揺れるように歌って上機嫌。(6:58)
Mahler 交響曲第10番 嬰ヘ長調(Cook版第3稿/第1版/1972年)〜 サイモン・ラトル/ ボーンマス交響楽団(1980年)・・・ Simon Rattle(1955-英国)これが25歳時のデビュー録音だったのですね。既にBournemouth Symphony Orchestraの副指揮者を歴任し、この年よりCity of Birmingham Symphony Orchestraの首席に就任した英国期待の新星でした。オーケストラの響きはやや硬く、色気には足らんけど、端正に引き締まったアンサンブルと、この巨大な作品の統率は完璧と感じます。音質も良好、発売当時はLP2枚組。久々にこのラスト交響曲を堪能いたしました。
未完成のとっても怪しく魅惑の作品。詳細はわからないけれど「Cook版第3稿/第1版/1972年」補筆完成とのこと、これはウィン・モリスと同じ。NMLの「Wheeler, 1966 version」というのは表示間違い。
未完成の第1楽章第3楽章(Ernst Krenek版)は1924年初演(フランツ・シャルク)実質的な全曲初演(第2稿)は1964年(ベルトルド・ゴルトシュミット/ロンドン交響楽団)四管編成+ティンパニと種々打楽器とハープ。
第1楽章「Adagio」ここはMahler生前にほぼ完成されたところ。不気味に物憂いヴィオラから始まって、弦が纏綿と濃厚に歌って悲痛に盛り上がって成長していくところ。やがてラスト方面に「9声の巨大な不協和音(クライマックス・クラスター)」が炸裂してヒステリックなトランペットが絶叫!個人的な印象としては、ほとんど新ウィーン楽派を連想いたしました。この緊張感の維持とパワー、スケールは若者とは思えぬ立派な統率でした。(24:04)
第2楽章「Scherzo I」ユーモラスに愉し気だけど、シニカルな舞曲は5/4拍子-3/4拍子-2/4拍子とつぎつぎとリズムを変えて、けっこう元気よろしくノリノリにヴィヴィッド。(11:33)
第3楽章「Purgatorio(煉獄)Allegretto moderato」ここも生前ほぼ完成されたところ。間奏曲?短く可愛らしく、軽妙に素朴だけど、不気味に重量級であり巨魁。これもイメージは新ウィーン楽派。(4:03)
第4楽章「Scherzo II」ヒステリックに悲痛な叫びから始まって、変幻自在にデリケートな舞踏。草稿の余白に「狂気が私を捉える」「人形たち、踊れ!」と絶望的な書き込みがあった通り、不安定でグロテスクな3/4拍子。(11:57)
第5楽章「Finale」前楽章ラストの衝撃的な大太鼓一撃!そのまま終楽章にも延々継続して、チューバや低音弦が絶望的に不気味な風情に続きます。これはニューヨークの殉職した消防士の葬列にインスパイアされたものだそう。やがて安らぎのフルートに導かれ、陶酔する弦の旋律が纏綿と歌って、これはMahler特有の人生の終わりに救済を感じさせる魅惑のフィナーレ(第3番「Langsam. Ruhevoll. Empfunden」第9番「Adagio. Sehr langsam und noch zuruckhaltend」にも共通するもの
)でしょう。(24:29)