2025年11月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
南洋には大型台風が発生しているらしいけれど、昨日は好天、本日は雨予報となっております。スマホを常に注視する習慣はなくて、リビングに置きっ放し、幾度も着信があって気付かず、それはインフルエンザ予防ワクチンを予約したクリニック。掛け直すと「ワクチン接種と同時診療はできません」とのこと、それは注意書きに書いてありましたよ。ストレッチとYouTube体操実施してから市立体育館へ、ここ最近空いていて土日祝日常連も人数少なく、筋トレマシンはスムースに使えました。エアロバイク15分実施してシャワー後の血圧測定は正常値より15ー20オーバー。あかんなぁ。
電話ついでに眼科の予約を取ったら、当日午前中ラストがいけるとのこと。帰宅して洗濯して、コミュニティバスに乗りました。忘れていたけれど眼科は視野検査、結果は一応正常範囲だそう。もともと緑内障?なんだけどドライアイもひどい。帰り、コミュニティバスは眼の前を通り過ぎて残念、歩いて帰りました。本日は昼から京橋にて久々の演奏会へ。なんか最近、出掛けるのが億劫になってしまって・・・今朝の体重は66.55kg▲550g。まだまだ。
唐津を訪問して、新しい見聞を広げた旅行だったけれど、大学同期は京都より故郷に戻って結婚したんやな、そんな当たり前のことに感慨を覚えました。自分は次男坊、継ぐべき家業や家屋敷、田畑もないということはあるけれど、大学時代の友人は七割ほど?故郷(乃至その比較的近所)に戻っております。世代もあるのか。
自分は北海道札幌で生活しようと思ったことは一度もなかったなぁ、でも、こどもが生まれてからは毎年帰省して、地元に愛着はありました。西日本あちこち転勤生活を続けて、お仕事引退後はは婆さんの介護の関係で女房殿の出身地に住んで、もともと土地勘もあるけれど、とくに求めて転居したわけでもありません。知り合いも女房殿の親戚のみ。だからどうの、ということもないけれど、人生の行方というのはわからんものです。
Chabrier 狂詩曲「スペイン」/Ravel スペイン狂詩曲/de Falla バレエ音楽「三角帽子」第1/第2組曲〜リッカルド・ムーティ/フィラデルフィア管弦楽団(1979年)・・・Riccardo Muti(1941-伊太利亜)がオーマンディの後継としてフィラデルフィアに就任する頃、未だ30歳代若手時代の録音。フィラデルフィア管弦楽団は優秀なアンサンブル、華やかなサウンドだけど、明らかに筋肉質に変貌、そして若い輝きに充ちた眩いほどの熱を感じさせる演奏。音質も極上だけど、オーマンディ時代の音とは随分違ってからりと響きました。
元気いっぱいにテンション高い狂詩曲「スペイン」(6:09)気怠いセクシーなアンニュイとは無縁、健全な陽光と歯切れのよろしいリズムを刻む「スペイン狂詩曲」(「夜への前奏曲」「マラゲーニャ」「ハバネラ」「祭りの日」/15:45)
そしてスペインのリズムと云ったらこれ!「三角帽子」にはタメとか泥臭いリズム、鄙びた味わいとは無縁、正確なアンサンブルに一気呵成の勢いと熱狂。音楽に一番大切なものは?その回答を体感させてくれるノリノリの推進力を堪能いたしました。
第1組曲/「序奏部」「粉屋の女房の踊り(ファンダンゴ)「市長の踊り」「粉屋の女房」「ぶどう」第2組曲/「近所の人々の踊り(セギディーリャ)」「粉屋の踊り(ファルッカ」「終幕の踊り(ホタ)」(21:56)
Britten イリュミナシオン/シンフォニエッタ/夜想曲〜ジェーン・グラヴァー/ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ/アンソニー・ロルフ・ジョンソン(t)(1989 release)・・・NMLのリンクを眺めてASV音源は英DECCAに吸収されたことを知りました。
Jane Glover(1949-英国)はLondon Mozart Playersの音楽監督を1984-1991年迄在任、その時の録音でしょう。音質良好。CDにはなっていないようです。日本では英国音楽はほんまに人気はなくて、旋律風情が落ち着いてジミだから?Brittenは知名度高い方と思うけれど、それは「青少年のための管弦楽入門」のお陰でしょう。Anthony Rolfe Johnson(1940-2010英国)はいかにも英国風、端正に気高いテナーは美声、作品演奏音質とも立派なものでした。
Les illuminations Op.18は著名なランボーの詩集より9曲選んで歌曲集としたもの。1940年初演、ソプラノまたはテノール独唱と弦楽オーケストラのための作品(Wikiより)仏蘭西語歌唱。高揚する前向きの歌唱が続きました。
「Fanfare」 は軽やかに明るく、爽やかな始まり。(1:57)「Villes」(大都会/2:28)「Phrase」 ここはヴァイオリン・ソロのオブリガートが優雅、ほか幾度も登場します(3:11)「Antique」 (1:43)「Royaute」(王権)*「Marine」(0:59)「Interlude」は 寂しげな弦楽合奏からの静かな嘆き(2:34)「Being Beauteous」は情感込めた 優雅な朗唱(3:56)「Parade」は威圧感のある切迫(2:44) 「Depart」は落ち着いた静謐に前向きの決意を感じさせつつ収束(出発/2:49)自分が入手した音源にはなぜか*「Royaute(王権)」が抜けておりました。LP収録の都合?
Sinfonietta Op.1は1932年18歳の器楽作品。編成はflauto, oboe, clarinetto, fagotto, corno, 2 violini, viola, violoncello, contrabbassoとのこと。
「Poco presto ed agitato」は小味に剽軽、控えめに躍動する始まり(4:03)「Variations」は静謐に呟くような変奏曲がやがて晴れやかに広がります(3:44)「Tarantella」は細かい音型がリズムを刻んでノリノリ、勢いあるフィナーレ。(4:32)
Nocturne Op.60は1958年の作品。テナー独唱に弦、各曲ごと各々ファゴット、ハープ、ホルン、ティンパニ、イングリッシュホルン、フルートとクラリネットがオブリガートし、ラストは全員が伴奏に入るそう。これは英語歌唱。美しいテナーはデリケートに静謐な伴奏に支えられ、心安らぐ音楽でした。
On a poet's lips I slept(ひとりの詩人の唇の上で私は眠っていた/Percy Bysshe Shelley)(4:41)
Below the thunders of the upper deep(深き天の雷鳴のもと/Alfred Tennyson)(3:44)
Encinctured with a twine of leaves(木の葉の帯を絡ませたもの/Samuel Taylor Coleridge)(2:26)
Midnight's bell goes(真夜中のベルは鳴る/Thomas Middleton)(2:34)
But that night when on my bed I lay(しかしあの夜には 私はベッドに横たわり/William Wordsworth)ティンパニと弦が緊張感たっぷりにテナーを支えます(3:06)
She sleeps on soft,last breaths(彼女は穏やかな最後の吐息をつき眠る/Wilfred Edward Salter Owen)(4:41)
What is more gentle than a wind in summer(夏の風よりも優しいものは何だろう/John Keats)(3:50)
When most I wink,then do mine eyes best see(しっかりと閉じたとき、私の両目は一番良く見える/William Shakespeare)(4:07)
2025年11月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
週末も秋晴れの気持ちのよろしい天気が続いております。前夜、蒸気吸入をサボったら鼻詰まり痰の絡みに途中覚醒、二度寝もできません。でも、体調は悪くないのでいつものストレッチ、短いYouTube鍛錬済ませて、業務スーパーへ往復ウォーキング3km。醤油と味噌が切れておりました。途中いきつけのクリニックに寄ってインフルエンザ予防注射の予約をしておきました。それ迄に罹患せぬよう出掛けるときはマスク必須で対策しましょう。
平日泊まり込みの婆さん介護を終えて、昼頃女房殿ご帰還。昼食しっかり喰って昼寝、ぼちぼち夕食準備しようかな、と思ったら、居酒屋メニューが喰いたいとの希望。コミュニティバスの時間を待って最寄りの駅経由、梅田へ。ユニクロの巨艦店に寄って服を購入してから、ここ数回通っている梅田駅前ビル地下の新しい店へ。軽くビール一杯+恒例馴染みの料理+クジラ料理などいただいて充分安い。金曜夕方はこれから?さほどに混んでいなくて、隣の爺二人のダミ声が喧しい。帰り、最寄りの駅よりタクシー使って、いつもなら1,000円なんやけど1,200円、値上がったのか、それともそのタクシーのメーターの問題か。
そんなこんなで今朝の体重は67.1kg+400g逆戻り(涙)出すべきものがちゃんと、充分出ていない自覚症状もあるけど、基本は自業自得。仕切り直しが必要です。流行語大賞が発表されて、自分がぴんとこないものがほとんど、流行語故に後に定着するのものはわずか、すぐに消えゆく運命なのでしょう。
先日の旅行時、姪浜駅セブンイレブンにて初めて珈琲を購入。コンビニはATMくらいしか利用機会はないし、珈琲の買い方もわからぬ世間知らず(時代遅れ)。レジのお姉さんに珈琲Lをお願いしたらカップをくださいました。コーヒーメーカーはサイズ自動認識、濃いのを選択したけれど、やや薄く感じて味はまずまずでした。以前何処ぞの校長先生がMのカップにLを注いで捕まった記憶があったけれど、もうそんな不正はできない仕組みなのですね。別なコンビニだったのか。
すっかり味をしめて、帰りの博多駅新幹線待合でまたまたセブン珈琲購入しました。支払いは楽天ペイ。最近都度チャージから自動チャージに変更して便利になったけれど、心理的利用抑制はなくなってカンタンに使えるのはヤバい感じ。昨日も居酒屋の支払いは瞬間一発でした。
Bach ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調 BWV.1047/Telemann トランペット協奏曲ニ長調/Torelli トランペット協奏曲ニ長調/Haydnトランペット協奏曲 変ホ長調〜モーリス・アンドレ(tp)/リッカルド・ムーティ/フィルハーモニア管弦楽団/クリストファー・ウォーレン=グリーン(v)/ケネス・スミス(fl)/ゴードン・ハント(ob)/レスリー・ピアソン(cem/or)(1984年)・・・名手Maurice Andre(1933-2012仏蘭西)によるトランペット作品集。この人の音源はネットに出現したらできるだけ入手するように心掛けているけれど、同じ作品の録音がいくつも・・・あれ、ダブっちゃったかな?と思ったら伴奏が違う、そんな経験が続きました。申し訳ないけど、どれも同じに〜素晴らしく流麗に軽く、明るいサウンドは細身に嚠喨(りゅうりょう)そのテクニックに唖然と聴き惚れております。音質はかなり良好。
Bachはトランペットが快活に躍動する名曲、古楽器によるちょっぴり不器用なトランペットも魅力なんだけど、こちらモダーン楽器による旧態?かつ軽妙なスタイルの演奏。当時のザ・フィルハーモニアの首席によるソロも上々、もちろんフルート使用(とっても清潔な音色)。肩の力も抜けてしっとり、これはBachよりトランペットのスムースな妙技を堪能すべき演奏でしょう「Allegro」(5:40)「Andante」(4:22)「Allegro assai」(2:47)
Telemannはオットー・ザウター(tp)を聴いた時に一番気に入った作品。引き締まって飾りの少ない爽やかなな演奏でしたよ。こちらリッカルド・ムーティの趣向もあるのか、朗々と大柄なスケールを感じさせる、マイルドかつ雄弁なトランペット、これもバロック風情にちょっと遠い、これもしっとりと落ち着いた風情でした。
第1楽章「Adagio」ここのトランペット+弦はほとんど陶酔の始まり。第2楽章「Allegro」美音は鋭くならぬ余裕(5:22)第3楽章 「Grave」ソロはお休み。荘重に、という指示通り、寂しげな緩徐楽章。ムーティの表現はあまりにムーディ(2:37)第4楽章「Allegro」トランペットは悠々と急がず、晴れやかに歌うフィナーレ。(2:03)
Giuseppe Torelli(1658ー1709伊太利亜)はTelemannより一世代ほど先輩のイタリア・バロック。
第1楽章「Allegro」いかにもシンプルに屈託のない旋律は晴れやかな始まり。アンドレの余裕の表現は変わらない(2:34)第2楽章「Adagio - Presto - Allegro」ここの弦も陶酔するほどに荘厳かつセクシー。ソロはお休み。(3:07)第3楽章「Allegro」これも飾りのないシンプルな旋律が躍動して輝かしいトランペット、バロック音楽の喜びを堪能できるところ。(1:45)
Haydnは古典時代に入って表情は多彩、誰も知っているトランペット最高の名曲、アンドレはいったい幾度録音を繰り返しているのでしょうか。
第1楽章「Allegro spirituoso」雄弁かつ陰影豊かな旋律に、柔らかいソロの音色はデリケートな表情たっぷり、管弦楽も闊達なフォローでした。カデンツァはスムースな超絶技巧。フルートの呼応も爽やかでした。(7:07)
第2楽章「Andante」Haydnらしいリズムなんやけど、ムーティの手に掛かるとずいぶんとロマンティック。抑制されたトランペットの音色は、おそらくはとっても難物な弱音と類推します。(4:25)
第3楽章「Rondo: Allegretto」軽快軽妙に流れるような愉悦を感じさせるフィナーレ、ソロの技巧の冴えはスムースに際立って、その音色はマイルド極まって刺激的な響きはどこにも登場しません。(4:49)
Beethoven ピアノ協奏曲第4番ト長調〜ジュリアス・カッチェン(p)/ピエロ・ガンバ/ロンドン交響楽団(1963年)・・・この時期にしてさすがの英DECCA録音。21世紀に現役でしょう。Julius Katchen(1926-1969亜米利加)は前のめりにバリバリ疾走するピアノ。Piero Gamba(1936-2022伊太利亜)は当時未だ20歳代の若手、主に伴奏を担当として録音を重ねて、その後の活躍をあまり伺えませんでした。当時27歳、伴奏もそれに負けずアツく元気いっぱい。Beeやんのピアノ協奏曲は第1番ハ長調第3番ハ短調はまずまず好きだけれど、ほかはずっと苦手として、LP時代よりリファレンスはグレン・グールド、あれは作品そのものより特異な演奏個性を堪能すべきものでした。ここ最近、嗜好の変化は顕著、この第4番ト長調の優しい風情も妙に胸に染みるようになりました。 第1楽章「Allegro moderato」(17:13) 第2楽章「Andante con moto」(5:03) 第3楽章「Rondo: Vivace」(9:38)
2025年11月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
小雨上がりの外の空気は秋から冬、なんとなく落ち着かぬ年末が迫った風情を感じます。幸い途中覚醒もなく眠れて、朝はいつも通りのストレッチ、短いYouTubeエアロビクスをこなして市立体育館へ。ご近所の方の好意により、日曜演奏会の招待券をわざわざトレーニングルームに届けていただきました。しっかり鍛えて帰宅後、洗濯を済ませました。昼飯は勢いで喰い過ぎた自覚があって、あわてて血糖値を下げるエアロビクスを7分ほど実施してお茶を濁しました。今朝の体重は66.7kg▲350g。まだまだ。
延々と広がるクマ被害。札幌市南区藤野にクマ出現との報道。自分が住んでいた50年前はけっこうな奥地だったけれど、当時から札幌はほぼ人口も倍増、南部山の方に広がった住宅街と記憶します。我が家の墓地(墓仕舞い済み)があった清田区里塚はもっと南部、それでもけっこう拓けてショッピングセンターもありましたっけ、6年前に親父の納骨をしたあと、クマが出たとの報道もありました。
維新のどこかの市議が「クマを絶滅させろ」との主張。ま、ウケ狙いなんやろなぁ、どうせできっこないし、するべきでもないけれど、思いっきり声高に主張してくださいよ。それが維新の政策だと広く訴えて選挙したらよろしい。
トロント市長はドジャースのユニフォームを着てサイクリングしたそう。ロサンゼルス市長と賭けをしていたらしい、なんと粋なユーモアでしょうか。ニューヨーク市長選は民主党の急進左派マムダニさん(34)が当選。若いですねぇ、イスラム教徒というのも驚き。
Bach 復活祭オラトリオBWV249「おいで、急げ、走れ、駆け抜ける足よ」〜ロリン・マゼール/ベルリン放送交響楽団/RIAS室内合唱団/ヘレン・ドーナト(s)/アンナ・レイノルズ(ms)/エルンスト・ヘフリガー(t)/マルッティ・タルヴェラ(b)/カール=ベルンハルト・セボン(fl)/ギュンター・ツォーン(ob)/ギュンター・パッシン(オーボエ・ダモーレ)(1966年)・・・復活祭に相応しい明るく、喜ばしい作品。世俗カンタータ「逃れよ、消えよ、退き失せよ」BWV249aより7曲が流用されているそう。あとで聴いてみましょう。編成は声楽ソロ、合唱とtp-3/recorderー2/fl-1/ob-2/オーボエ・ダモーレ/tim-1/弦楽/通奏低音。音質は極上。古楽器云々関係なくヴィヴィッドなBachが堪能できました。声楽スタイルにも時代を感じさせず、RIAS室内合唱団は充実しております。
「Sinfonia」は三本のトランペットを先頭にした賑やかな協奏曲風(4:37)
「Adagio」はしっとりとした哀しみを湛えた緩徐楽章風。ここでの独奏楽器は初稿のオーボエ担当。名手パッシンはオーボエ・ダモーレを担当して、Guenter Zornのヴィヴラートはちょっと味わいが違いました。(4:50)
「Kommt, eilet und laufet」 (Duet/Chorus)は勇壮な男声ソロとトランペットの華やかな掛け合いがヴィヴィッド。後半は合唱が同じ旋律を受け継ぎます。(6:00)
「Recitative: O kalter Manner Sinn!」 (Soprano, Alto, Tenor, Bass)ここは声楽ソロによるしっとり落ち着いたレシタティーヴォ(叙唱)。(1:15)
「Aria: Seele, deine Spezereien」(Soprano)は絶品のフルート(+通奏低音のみ)がオブリガートする清楚なソプラノの嘆きが延々。ここが一番長い全曲中の白眉か。 (11:15)
「Recitative: Hier ist die Gruft 」(Alto, Tenor, Bass)声楽ソロ三人によるレシタティーヴォ(0:49)
「Aria: Sanfte soll mein Todeskummer」 (Tenor)ここは落ち着いた器楽アンサンブル(フルートとオルガン)に乗せて、朗々と前向きなテナーが朗唱しました。(6:20)
「Recitative: Indessen seufzen wir」 (Soprano, Alto)女声ソロによる切迫したレシタティーヴォ(1:06)
「Aria: Saget, saget mit geschwinde」 (Soprano, Alto)そのまま女声ソロによる晴れやかな、喜ばしいアリア。Gu"nther Passin(1937-2014独逸)による、ちょっぴり鼻声のオーボエ・ダ・モーレが軽快に寄り添います。(7:44)
「Recitative: Wir sind erfreut」 (Bass)バスによる重厚なレシタティーヴォ(3:19)
「Preis und Dank」 (Chorus)トランペット三本が華やかに、合唱が至福の風情に祝福して、途中から力強いリズムに変わって全曲を締め括りました。(1:19)
Smetana 交響詩「モルダウ」/Dvora'k スラヴ舞曲作品46より第1番ハ長調/第8番ト短調/Brahms ハンガリー舞曲第1番ト短調/第3番へ長調/第10番へ長調/Borodin 歌劇「イーゴリ公」より「ダッタン人の踊り」/Liszt 交響詩「前奏曲」〜ダニエル・バレンボイム/シカゴ交響楽団(1977年)・・・バレンボイム35歳の記録。要らぬカッコや色付け、逡巡のない若々しいストレートな演奏。東欧や露西亜の詩情云々に非ず、オーケストラの優秀なアンサンブルとパワーを活かして、爽やかな勢いを感じさせる演奏でしょう。陰影とか細かいニュアンスや味わい、歌に足りないかも知れないけれど、それを補って余りある若いテンションはそれなり魅力的。誰でも知っている名曲集、やや乾いて硬質な優秀録音、作品を知り、味わうには充分でした。(13:03/4:09-4:36/3:09-2:34-1:46/13:12/15:56)
2025年11月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
今朝は14度Cとか、体感かなり冬は近いような印象です。一泊二日遊びに行っただけなのに疲れは抜けぬ華麗なる加齢。昨日は終日薄ら寒いくもり空、夜はまずまずよく眠れて、朝ストレッチ、そして短いYouTube体操済ませて、とくに用事もありません。旅行の時の居酒屋など支払いまとめてカードで落としたりしたので、現金で山の神に戻す必要があって、ご近所スーパーのセブン銀行端末迄現金引き出しに出掛けて、ほんの1.5kmほどのウォーキング。けっこうしっかり喰って今朝の体重は67.05kg▲100g、あと1kgぼちぼち減らしたい。
喬治亜のテリちゃんは人気動画(日本人と結婚)日本で育って日本の教育を受けたイェウォンさんがゲスト。仕草所作もほとんど日本人。ふだん外国人が日本を褒めているうちは良いのだけれど、韓国人が登場すると事態は急変。概ねコメントは良心的なんやけど、ヘンなのが多く集まっております。差別意識モロな感じは不快でした。
「日本固有の領土をK国が不法占拠し続けていることはご存じですか? 」〜んなこと日本に育った若い女性に云っても仕方がないじゃないの。その応答に(良心的な視聴者が)
このチャンネルには全く相応しくないですね! 他のチャンネルへどうぞご質問下さい
そんな返答もありました。考え方は人それぞれ、心のなかで思うのも自由。でも謂れなき差別を公に、しかも場違いなところ、声高に叫ぶのは日本の美学に反すると思うし、それは某隣国の反日主義者と(ひっくり返った)同じ行為に見える・・・場末の引退爺がつぶやいても無力やけど。(この件について、イェウォンさん自らの真摯な動画が出されておりました)
Bach ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調BWV1048〜ロリン・マゼール/ベルリン放送交響楽団(1965年)・・・LP処分以来30年ほど?なんとか音源入手したい!熱望第1位だったLorin Maazel(1930-2014亜米利加)/ベルリン放送交響楽団時代のBachをとうとう入手できました。まずは17cmLP時代が懐かしい1曲拝聴。生命躍動する合奏協奏曲との出会いはカラヤン/ベルリン・フィル(1964年)これも17cmLP、兄が友人から借りてきたものだったと記憶します。当時未だ小学生6年生か中学生になったばかり、まだデリケートな含羞いっぱいの思春期、一撃でこの作品の虜になりましたよ。爾来、ブランデンブルク協奏曲全曲はお気に入り作品の筆頭、若い頃の瑞々しい経験は一生もんの嗜好を方向を形作るものでしょう。
そしてレオンハルト/クイケン兄弟(1976-7年)によって古楽器演奏と出会った衝撃も忘れられない。いまやマゼールの記録はかなり大柄に厚みがあって、響きが豪華に大仰過ぎに感じるけれど、PHILIPS録音は鮮明。35歳若手のヴィヴィッドな熱気への感動は昔の記憶と寸分違わない。この時期のベルリン放送交響楽団は意欲あふれる充実、コンマスは豊田耕兒さん(1933-日本)ですよね。ちなみに息子さんの豊田弓乃さんも親子二代コンマスを務めたみたい。管弦楽組曲と併せて、これからゆっくりと全曲を堪能いたしましょう。
カッコ良い弦楽のみの合奏協奏曲は
第1楽章「Allegro」ゴージャスな響きにリズムは重くならない。(6:40)第2楽章「Adagio」あっさりと和音のみ。(0:13)第3楽章「Allegro」は重量級の響きに快速!(4:42)
Beethoven ピアノ協奏曲第1番ハ長調(1967年)/第3番ハ短調(1965年)〜アルトゥール・ルービンシュタイン(p)/エーリヒ・ラインスドルフ/ボストン交響楽団・・・Arthur Rubinstein(1887-1982波蘭→亜米利加)による、たしか二度目の全曲録音より。前回は2019年に拝聴。もうぼちぼち80歳!わずかに打鍵には枯淡が漂うけれど、まだまだ技術的な衰えは感じさせぬ記録でした。引き締まったライスドルフの伴奏も万全。音質は21世紀に現役の極上水準。
ピアノ協奏曲第1番ハ長調は1795年の作品。Beeやん25歳青春の作品は優雅に晴れやか。彼らしい力強い風情も感じられる名曲。
第1楽章「Allegro con brio」湧き上がる情熱を感じさせて、立派な行進曲のような始まり。ボストン交響楽団の実力は充分、ルービンシュタインのピアノは力みのない淡々とした風情に流れるよう。(17:08)
第2楽章「Largo」しみじみと情感漂う安寧の緩徐楽章。落ち着いて懐かしいピアノに、しっかりリズムを感じさせる伴奏も極上。(11:09)
第3楽章「Rondo: Allegro」躍動するフィナーレも肩の力が抜けて、余裕の表情が伺えるタッチと流れの良さ。(9:19)
ピアノ協奏曲第3番ハ短調は1803年初演。がっちりとした構成と切迫感は強まっていずれ名曲。
第1楽章「Allegro con brio」厳しい表情、緊迫感漂う始まり。引き締まった管弦楽と、淡々としたピアノの息は合って強面にならぬ味わい深い始まり。(17:30)
第2楽章「Largo」しみじみ落ち着いてゆかしいほどにデリケート、静かな緩徐楽章。ここは枯れた表現が似合うところ。前曲もそうだけど、こんな静かな楽章の完成度が高い。(8:56)
第3楽章「Rondo: Allegro」切迫するリズムに追い込んでいく劇的フィナーレ。軽やかな細かい音型も重くならぬ暖かいタッチ、急がず管弦楽と余裕の対話が続きました。威圧感たっぷりのパワフルな打鍵には遠く、それに不満を覚える方もいらっしゃることでしょう。(8:53)
2025年11月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
お仕事現役時代より出張先ホテルではあまり眠れぬ性癖、前夜は旅行疲れからかなりしっかり眠れました。左膝や右脚踵に鈍い痛み有、これは旅先で散々歩いたのと+唐津福岡大阪新幹線往復ずっと座っていた運動不足と類推、朝のストレッチ、短いYouTube体操、そして市立体育館トレーニングルームに出掛けてゆる筋トレ+15分エアロバイク実施。体重増加に伴って血圧も正常値から+15くらい上がっておりました。鍛え直し、減量必須〜なのに今朝の体重は67.15kg昨日と変わっていない(涙)
好天に恵まれた博多〜唐津の旅続報。姪浜から先、西は人生初訪問。古代史や豊臣時代の朝鮮出兵の関係に書籍を拝見したのみ。佐賀は幾度も訪問したけれど、唐津とはもともと藩が別。糸島半島沖の景色は強烈(ガイジンさんも一生懸命撮影)。虹の松原経由唐津へ。唐津湾上に見える唐津城の姿も美しく、落ち着いた城下町風情は観光客でごった返し。唐津は人口11万とか、我が大東市とほぼ同じだけど、祭りは盛大でした。曳山14台、祭りのクライマックス神幸祭を病より快復、思ったより元気だった大学同期の案内にしっかり拝見しました。曳山の大きさは我が街のとさほどに変わらないけれど、小さなこどもや若者が引っ張る人数と観客が多い(三日間で50万人とか)故郷から外に出た若者も皆戻ってきているのでしょう。
それとお接待?と云うのか、親戚や知り合いに振る舞う風習があるそう。外から来訪した我ら4人、地元の民家でゴージャスな料理をご馳走いただきました(ビール付き/さすが地元の住民は顔が広い)。唐津神社にお参りして自身と家族の健康を祈って博多に戻りました。新幹線の時間迄余裕があったので禁断の博多ラーメンを狙ったけれど、駅ナカ駅近所のラーメン屋はどこも行列。一軒のみすぐに入れる店があって、札幌で経験では、すぐに入れる店のラーメンはいまいち〜結果は博多ラーメンには珍しいやや平麺の細麺、洗練されバランスのよろしい豚骨醤油スープも悪くない〜けど、なぜ人気がないのか理解できて、例の臭みのある豚骨の濃厚さ、パンチが足りないんです。でも水準は高かったですよ。これが最悪の体重増、そしておそらく血圧を押し上げたと類推。
最寄りの駅に到着したのは夜の8時半、タクシーはおりません。疲れ果てた足腰を鼓舞して自宅迄2km歩きました。全部で伍萬圓くらいかな?使ったのは。病に倒れてしまえばどこにも行けない、旧友にも逢えなくなるから、元気なうちにあちこち出掛けましょう。
Brahmas ドイツ・レクイエム〜ヴィルヘルム・フルトヴェングラー/ストックホルム・フィル/合唱団/ケルステン・リンドベルイ・トルリンド(s)/ベルンハルト・ゼネルステット(br)(1948年ライヴ)・・・
「録音は劣悪、あくまでマニア向け/強音はダンゴ状態、弱音は聴き取りにくくデリカシーが感じられない」
「第1楽章からして陰々滅々、物々しさが過ぎて気持ち悪くなる。オーケストラの力量はかなり落ちるし、合唱ももやけ過ぎ」
との酷評を見掛けました。
オーディオは自分の縄張り外なので頓珍漢を前提に「Furtwangler The Legacy」(Brilliant)の復刻の成果なのか、さほどに聴きづらい音質に非ず鮮明!などと云うつもりもなし、音質的に全曲聴き通すのに苦痛はありませんでした。合唱実演参加は中学生時代がラストだから偉そうなことは云えぬけれど(担任が音楽の先生/とにかく精一杯歌え!という指導だった)声楽だって酷評するほどの水準とは思えない。管弦楽はちょっと引っ込み気味なのはたしかだけど、例の魔法のような入魂の演奏に打ちのめされました。フルトヴェングラー信者じゃないけれど、怒涛のような迫力に呑み込まれて声も出ないほど。
作品との出会いはヘルムート・コッホ/ベルリン放送交響楽団/合唱団(1972年)と記憶して、旋律には馴染んでいるけれど拝聴機会は少ない、自分にとってちょっと立派過ぎてハードルの高い作品でした。言葉の壁はもともと、独逸語による新旧聖書からの引用らしいから理解は断念、敬虔な風情のみ堪能中。二管編成(?+ピッコロ)ティンパニ、ハープ、混声4部、バリトン、ソプラノ。例の如く巨大なる世界が広がります。
第1曲「Selig sind, die da Leid tragen(幸いなるかな、悲しみを抱くものは)」ここはノイズ過多に聴くに耐えないとの声も多いところ。おそらくは音質改善顕著なのでしょう。じっくりとした重い足取りと、地の底から湧き出るような合唱に、ただならぬ静謐と緊張感が漂います。(12:50)
第2曲「Denn alles Fleisch es ist wie Gras(肉はみな、草のごとく)」深刻な男声合唱に、安らぎの女声合唱が続いて、じっくり神妙に足取り重く、延々と続くティンパニが印象的なリズムを刻んで深刻な歩み。中間部の安らぎの対比も美しい。ラストのフーガ、その高揚は凄い説得力。(16:30)
第3曲「Herr, lehre doch mich(主よ、知らしめたまえ)」美声だけどちょっと時代掛かった勇壮雄弁な男声ソロ。そこに清涼な合唱が力強く対応して、ここもティンパニのアクセントは印象的。(11:10)
第4曲「Wie lieblich sind deine Wohnungen(いかに愛すべきかな、汝のいますところは、万軍の主よ)」安らかに落ち着いた合唱。これが高揚して熱は高まります。(5:44)
第5曲「Ihr habt nun Traurigkeit (汝らも今は憂いあり)」清楚なソプラノは優しくデリケートな合唱と管弦楽に包まれ、心安らぐところでした。(9:00)
第6曲「Denn wir haben hie keine bleibende Statt (われらここには、とこしえの地なくして)」バリトンの勇壮雄弁なソロから叩きつけるようなど迫力劇的推進へ、情感は高まって圧巻のフーガへ。(11:51)
第7曲「Selig sind die Toten(幸いなるかな、死人のうち、主にありて死ぬるものは)」心が浄化されるような晴れやかな合唱。(13:04/拍手はカット)
2025年11月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
ドジャースがワールドシリーズ制覇、MVPは山本。俄ファンはとっても嬉しい。世の中は本日よりお仕事や学校再開。行ってきました新幹線にて博多〜唐津の旅。疲れ果てました。日常自宅引き隠り乃至ご近所狭い範囲の生活だから、ノーミソへの佳き刺激となりました。これから精算して、自分の小遣いより山の神に返却いたしましょう。
一昨日朝は睡眠不如意だけど、いつものストレッチ、カンタンなYouTube体操済ませて、ちょっと早めに最寄りの駅に出掛けたのは事故などで新大阪迄遅れる可能性はないでもないから。結果的に新大阪には出発より一時間ほど早く到着、久々に馴染みの店でラーメンでも喰おうかなと思ったけれどちょうどお昼時、ガイジンさんに激混み!それと20年前の価格イメージがあるから、ずいぶんと高く感じて(当たり前だよ)断念いたしました。
のぞみ指定席を取って居眠りしつつ、ゆったり博多に到着して、1年半ぶり。思ったより混んでいなくて車内はちょっと寒かったなぁ、それと広島迄はインバウンドの方々が多かった。いつも思うけれど亜米利加?欧州の方々は身体が大きいですよ。それに薄着。
新大阪駅の女性トイレは長蛇の列、博多駅も同様。集合時間には余裕があるので地下鉄で天神迄移動して、ホテルの場所を事前に確認しておきました。あの辺りも30年ぶり?はずいぶんと姿が変わって浦島太郎状態、まったく方向がわからず大苦戦。電話して教えを乞いました。
少人数のOB会は激安呑み放題、皆華麗なる加齢故、さほどには喰わんのです。呑み放題もほんまは必要ないくらい。さすが福岡は価格も落ち着いて、喰いもんの質にも間違いはない。終えて出る時にはぞくぞくガイジンさんが来訪しておりました。
さんざん呑んだあと、夜だからホテル迄の道順またまた行方不明に大苦戦! 結果的に弐萬歩の大運動に至りました。安いだけあってホテルは場所も不便、作りもそれなりの水準。大病院の前だから患者の家族や見舞客用なのか。
それなりに眠れて朝は和食しっかりいただいて、親不孝通りには若い親不孝たちの朝帰り屯(たむろ)多数、空き缶ゴミを横目に地下鉄経由姪浜にてJRに姿を変えて唐津を目指しました。(続く)
帰ってきたばかりなので、音楽の件はちょっぴり。散々喰って呑んだ結果、今朝の体重は67.15kg+900g! これから鍛え直して減量いたしましょう。
Mahler 交響曲第5番 嬰ハ短調より第4楽章「Adagietto」/Tchaikovsky 幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」〜ウラディミール・フェドセーエフ/モスクワ放送交響楽団(チャイコフスキー記念国立アカデミック・ボリショイ交響楽団)(2015年ライヴ)・・・名称がようわからんオーケストラの創立85周年記念ガラ・コンサート(モスクワ音楽院大ホール)のライヴ音源。かなり残響の脚が長い、やや混沌とした響きでした。Vladimir Fedoseyev(1932ー露西亜)は1974年来このオーケストラの音楽監督、もしかして未だ継続中?年齢的にはもう活動は難しいでしょう。露西亜の音楽業界の動静は最近伺えません。
Mahlerは豊かな残響に流れを委ねるようにゆったり、悠々茫洋と雰囲気たっぷり(10:10/拍手有)
Tchaikovskyは濃厚、例の憂愁な旋律を分厚く、スケール大きく歌っておりました。(23:18/拍手有)
2025年11月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
天気予報当たってますね。昨日は秋晴れ、高く薄く流れるような雲に季節を感じました。前夜途中覚醒もなくけっこうしっかり眠れて、いつも通りストレッチ、短いYouTube体操済ませて体調は良好、土曜の市立体育館へ。トレーニングルームは空いていて、なぜかお仕事現役世代土日常連が誰も来ていない。熱心なバーベル愛好家もお休み、新顔が鍛えておりました。いつものゆる筋トレ、エアロバイク15分こなして、血圧を計測すると正常値。体重はもちろんだけど、睡眠の質も血圧に影響があるのかもしれません。昨夜は蒸気吸入をサボってひどい鼻詰まり、断続的に覚醒して睡眠不足極まっております。
これより新幹線で博多行き、夜の酒席後一泊して唐津くんちを見物、明日夜帰宅予定。体重増は覚悟しておきましょう。今朝の体重は66.25kg▲200g、これがどのくらい増えるのか・・・現地の病明け大学同期は唐津駅迄お迎えに出てくるとのこと。大丈夫か。明日朝更新「音楽日誌」お休み。
伊東市の田久保市長失職成って、関係者は「虚しい達成感」との感慨を述べたそう。市議会解散再選挙、市長選再選挙にムダな経費が掛かるのも残念なことだけど、これが民主主義の対価なんでしょう。だって、今回の経緯さておき、多数を頼んでカンタンに選ばれた人を解任できたら困りますもの。定数減の話題も似ていて、日本の議員さんは世界に比較して人口比では別に多くはないのはさておき「まともに働かない、役に立たない議員は減らしたほうが経費節減」という考えはちょっと短絡かと。一歩間違うと「まともに働かない、役に立たない議員」が濃縮されるだけかも。企業団体献金は禁止して(亜米利加みたいに)個人献金だけにしたらよろしい。個人的には政党助成金も廃止希望。政党を代表して比例当選された方は離党したら議員資格剥奪〜これは実現して欲しい・・・ま、場末の引退爺が呟いてもなんの力にもなりません。
Haydn 交響曲第96番 ニ長調「奇跡」/交響曲第94番 ト長調「驚愕」〜クリストファー・ホグウッド/アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック(1983年)・・・Christopher Hogwood(1941-2014英国)は古楽器ブームを牽引した人。Haydnの交響曲全曲録音はLP/CDが売れず途中頓挫したそう。たしか、ロバート・レヴィンとのMozart ピアノ協奏曲録音も同様(最近録音は再開されたらしい)ま、クラシック音楽市場はなかなか商売になりにくことでしょう。閑話休題(それはさておき)。
古閑に小粋、引き締まった響きとリズムはヴィヴィッド、腕の立つ古楽器アンサンブルの粗野な響きが堪能できます。音質も良好。
交響曲第96番 ニ長調「奇跡」は1791年の作品。古典的二管編成+ティンパニ。ニックネームにはあまり意味はないそう。
第1楽章「Adagio - Allegro」優雅にちょっぴり切ない序奏。やがてオーボエの歌からファゴットがユーモラスにリズムを刻んで晴れやかな主部が迫力たっぷりに登場いたしました。ティンパニが良いですね。(9:44)
第2楽章「Andante」はなんともノンビリ、素朴に揺れるような緩徐楽章。(5:42)
第3楽章「Menuetto: Allegretto」は優雅に上機嫌、軽妙闊達な3/4拍子。トリオのオーボエとファゴットがなんともユーモラス。ここも粗野なティンパニのアクセント効いておりました。(6:24)
第4楽章「Finale: Vivace assai」はフルートがユーモラスに急ぎ足、さっくり元気よく駆け抜けるフィナーレ。(3:09)
交響曲第94番 ト長調「驚愕」は人気の名曲。1792年初演。これも二管編成+ティンパニ。
第1楽章「Adagio cantabile - Vivace assai」は優雅な序奏から、魅惑の主部が快活に上機嫌に揺れつつ走り出しました。フルートの暖かい音色が印象的。(8:52)
第2楽章「Andante」いちばん有名な表題の由来。シンプルな弦の主題からティンパニ一撃!それが優雅に、時に劇的に変奏して多彩、ティンパニのアクセントが効いておりました。(6:35)
第3楽章「Menuetto」は3/4拍子、速めのテンポに軽快ノリノリ、上機嫌なメヌエット。やはりティンパニ大活躍。(5:03)
第4楽章「Finale: Allegro di molto」シンプルにムダのないフィナーレは素っ気ない。これはHaydnの個性かな?ちょっと様子見の始まりから、一気呵成に駆け抜けて終了いたしました。ラスト辺りのティンパにはなかなかの衝撃でしょう。(3:53)
Opus蔵による偉業「SPに聴くシュトラウス 20世紀前半録音集成」CD7枚より「ヨハン・シュトラウスのラッパ吹込みレコード」
J.StraussUワルツ「美しく青きドナウ」(カール・ドレッシャー/ドレッシャー楽団/1901年/2:01)/ワルツ「美しく青きドナウ」(レオポルド・ストコフスキー/フィラデルフィア管弦楽団/1919年/4:52)/ワルツ「芸術家の生活」(ヨーゼフ・ホルツァー/大オデオン管弦楽団/1910年/7:25)/ワルツ「ウィーンの森の物語」(ウィレム・メンゲルベルク/ニューヨーク・フィル/1923年/4:33)/ワルツ「千夜一夜物語」(フレデリック・ストック/シカゴ交響楽団/1917年/4:20)/ワルツ「南国のバラ」(プリンス-ハイドン管弦楽団/1914年/4:14)/ワルツ「ウィーンの森の物語」(マーセラ・ゼンブリッヒ(s)/1905年/4:29)/ワルツ「春の声」(マリア・バリエントス(s)/1917年/4:10)/喜歌劇「こうもり」〜侯爵様(マリア・イヴォーギュン(s)/1924年/3:40)/喜歌劇「こうもり」〜チャールダシュ(ゼルマ・クルツ(s)/1911年?/3:40)/喜歌劇「女王のレースのハンカチーフ」〜ワルツ(カール・マイスター(t)/ピアノ伴奏/1906年/2:59)/ワルツ「美しく青きドナウ」(ウルタード・ブラザース・マリンバ・バンド/1916年/4:23)/ワルツ「春の声」(アルフレッド・グリュンフェルト(p)/1913年/3:54)/ワルツ「美しく青きドナウ」(ロジャース/ビクター・ダンス楽団(ブラス)/1909年/2:49)/ワルツ「南国のバラ」(アーサー・プライヤー・バンド(ブラス)/1913年/4:18)/ワルツ「芸術家の生活」(ダヨス・ベラ楽団/1922年/3:37)/「宝のワルツ」(マレーク・ウェーバー楽団/1921年/3:38)/「皇帝円舞曲」(シュテルン/ベルリン・アドロンホテル楽団/1921年/3:44)・・・100年以上前に録音された記録がこうして現代に聴けるのは奇跡でしょう。ストコフスキーとかメンゲルベルク、フレデリック・ストックなど著名な指揮者の記録もあるけれど、他の演奏家情報は詳細調べる意欲もありません。電気吹き込みの前、ラッパからダイレクト・カッティングする録音方法だから、音質は想像通り。編成はその録音に嵌るよう改変をされていることでしょう。テンポは収録時間により制限されております。馴染みのステキな旋律ばかり、それでも当時からいかにウィンナ・ワルツが人気があって愛されていたか想像できるようなワクワク感に充ちておりました。
「春の声」の声楽版は現在でも聴けるけれど「ウィーンの森の物語」のソプラノ歌唱は初めて耳にしました。資料的価値と云えばそのとおりだけど、馴染みの旋律が当時の空気に乗って流れる感動を噛み締めておりました。とくに気に入ったのは喜歌劇「こうもり」〜侯爵様(マリア・イヴォーギュン(s)/1924年/3:40)かなり大胆にテンポは揺れてタメはたっぷり、超絶コロラトゥーラの技巧最高、可愛い色気は21世紀に現役でした。もちろん合唱は入りません。ピアノ版の「春の声」も小粋、マリンバは珍しいですよね。ブラス版はとっても健全な感じ。
2025年11月某日/●
隠居生活もやや馴染みつつある日々
11月がやってきて2025年もあとニヶ月。昨日は予報通り朝から薄ら寒い小雨、フロの残り湯があったのでシーツなど洗濯して室内干しいたしました。婆さん(95歳)をデイサービスに送り出して、週末は弟宅に過ごすから、女房殿は平日介護生活を終えて朝、早々に帰宅してきました。自分はゴミ出しして、いつも通りのストレッチとYouTubeエアロビクス10分弱ほど実施、前日はまずまず眠れたほう。あとは終日雨模様の天気に引き隠りました。今朝の体重は66.45kg、これは一ヶ月前と同じ。
明日より博多へ大学OB会〜唐津くんちへ(+見舞い)。
日々気温は下がって、婆さんはホットカーペットが欲しいとのこと。我が家には20年もののホットカーペットが2枚存在して、稼働率は少ないので一枚上げたら、との助言も新しいのを買ってあげたいとの意向。ネットを見たら人民中国製2畳だったら伍千圓くらいのがありますよ。一般には壱萬圓ほど?でも95歳の婆さんはPanasonicが良い!国産に限るとの希望、結局弐萬圓以上のを注文しました。65歳孤高を守っている爺友が居酒屋に「酒は一番高いものから注文する」行為と似ているのか、高ければ間違いない!自分は安くて、そこそこに実用的なもので充分と思います。
昨日付で伊東市の田久保市長ようやく失職へ。12月のボーナスは出ないそう。さて、市長選には再出馬するんでしょうか、熱心なスポンサーがいるのかな?
Mozart ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466(ジャン・ドワイアン(p))/Debussy交響的素描「海」/Ravel ラ・ヴァルス/左手のためのピアノ協奏曲(ジャック・フェヴリエ(p))〜シャルル・ミュンシュ/パリ音楽院管弦楽団(1941-42年)・・・Jean Doyen(1907-1982仏蘭西)やJacques Fevrier(1900-1979仏蘭西)など往年の仏蘭西のピアニストの雰囲気を味わうのならまだしも、若い頃のCharles Munch(1891-1968仏蘭西)による仏蘭西を代表する名曲、わざわざ太古戦前の録音で確認する必要があるだろうか・・・ちょっと悩みながら結果的に想像よりずっと良心的な音質を愉しみました。彼のEMI音源をまとめてネットより入手して、嗚呼なんとか聴いてあげなくっちゃ、そんな悩みも贅沢なヲタク趣味でしょう。
Mozart作品中屈指の浪漫的劇性に溢れた名曲、ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466はSP時代より幻の名演!と珍重された音源なんだとか?仏蘭西らしい軽さと流れの良さはあって、両端楽章のカデンツァは思いっきり華やかに雄弁。(誰のものか知識が薄いのでわからない)「Allegro」(11:42)「Romance」(9:12)「Rondo: Allegro assai」(7:20)
「海」(8:39-5:49-8:05)も「ラ・ヴァルス」(11:20)も彼らしい直截にストレート、勢いある表現、戦前のパリ音楽院管弦楽団は細身の淡いサウンドに華やかだけど、後年ボストン交響楽団との録音条件が整った音源があります。あちらはオーケストラもぐっと上手いし、ま、一応聴いておきました的不遜なリスナーをお許しください。
「左手」はピアノもオーケストラも思いっきり雰囲気たっぷり、重厚かつセクシーな作品を堪能できました。この組み合わせは1937年初めて「完全な形」で演奏された、そんなネット記事を拝見いたしました。大昔だけどジャック・フェヴリエのライヴFM放送を聴いた記憶があって、力みのない淡々としたタッチが詩情豊かに響くのに驚いた記憶がありました。(19:23)
Dvora’k 交響曲第8番ト長調〜ズデニェク・コシュラー/スロヴァキア・フィル(1977年)・・・Zdenek Kosler(1928-1995捷克)が1970年代に録音した交響曲全集より。かつてBrilliantからCD化された全集の第8番はメニューインの音源に差し替わっていて、第9番とともにCD入手困難な音源でした。久々の拝聴は記憶より音質はずっと良好。スロヴァキア・フィル(ブラティスラヴァ)はグラマラスではないけれど、素朴に質実なサウンドは胸に染みるように、たっぷり懐かしい味わいでした。コシュラーの表現は特異な個性を表出させる方向に非ず、誠実に旋律を歌わせて力みは感じられないもの。
第1楽章「Allegro con brio」は冒頭の弦も管もしみじみと響いて、メロディ・メーカーの面目躍如、快活に楷書の表現。颯爽としたキレはないけれど、オーケストラは滋味深い味わいのあるもの。(9:58)
第2楽章「Adagio」楚々として素朴な節回しが胸を打つ誠実な緩徐楽章。途中の金管の盛り上がりも爽やかでした。(12:07)
第3楽章「Allegretto grazioso - Molto vivace」ここが泣ける「スラヴ舞曲風」哀愁の旋律。最高。(6:36)
第4楽章「Allegro ma non troppo」冒頭のトランペットも力強く、チェロも味わい深く、フルートの難所もまずまず無難に切り抜けました。熱気とパワーには少々足りないかも知れないけれど、金管炸裂も渾身、無機的には響かぬ味わいでした。(10:44)