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音楽日誌

比叡山
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2025年7月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

台風5号は北海道方面に抜けていったらしい。こちら雨は降っておりません。
昨日朝一番にいつものクリニックに通院。そうとうヘロヘロ、入口よりインターホンで「発熱咳があります」と申告すると二階の別室に案内されるのは経験済み、医師の診立ては咽からくる夏風邪とのこと。クスリの処方をいただいて薬局へ、するとお薬手帳の履歴より耳鼻科と同じものが処方されている指摘有、医師に差し戻して変更してもらいました。そしてまた炎天下ゆっくり戻ったら、途中幾度も着信有。帰宅後出てみたら、別な方と間違ってカード処理をしてしまったとのこと。昼から婆さんのところに出掛ける女房殿に再処理お願いしました。

結局、市立体育館に出掛けるような体調に非ず。医師からもトレーニングはしばらく休め、との指示でした。さて間に合うか、萩旅行まであと5日。頭痛があるので音楽は聴けない。壱年前の「音楽日誌」を見ると、やはり夏バテによる風邪をひいてますね。今年のほうが症状はキツいような気がする・・・昨日の「音楽日誌」を受けて、読者よりお見舞いメールをいただきました。

・・・昼食後服薬して横になっていたら顕著な体調改善、熱が下がったらあちこちの痛み、頭痛も軽快いたしました。これは服薬による一時的な鎮痛解熱か、未だ咽の痛みは残って、洟水痰の絡みは盛大。咳き込んでほとんど眠れません。本日よりストレッチ、YouTubeエアロビクス、体調を考慮しつつ市立体育館に出掛けるか逡巡中です。そういえば新調した眼鏡も出来上がっているはず。それをとりにいかなくては。参院選の期日前投票もあります。今朝の体重は65.55kg▲750g、ちょっと身体を動かせば減ります。基本寝たきりなので筋肉が落ちただけかも。

以下は倒れる前に聴いて、メモしていたもの。
EMI Classics 50999 0 88796 2 2題して「British Light Classics」EMIの選りすぐり音源集めたCD2枚分の一枚目。これも英国の伝統なのでしょうね。 Percy Grainger(1882-1961英国)の「ロンドン・デリーの歌(Danny Boy)」辺りが一番有名か、1950年代のモノラル音源から1970年代のもの迄、音質はけっこう良質。どれも短く、懐かしく落ち着いて、わかりやすい旋律ばかり。気軽にたっぷり堪能いたしました。
Charles Mackerras(1925-2010濠太剌利亜)Charles Groves(1915-1992英国)辺りが一番有名、Kenneth Alwyn(1925-2020英国)は英DECCAに録音があって、ここではDaniel Adni(1951-以色列)とともに協奏的作品(ほとんど映画音楽風)をしっとり、立派に仕上げてくださいました。
John Lanchbery(1923-2003英国)はバレエに活躍した人、おそらくはKetelbeyだけで録音をまとめていたのでしょう。異国情緒たっぷりの「ペルシャの市場にて」はなぜか小学生時代文部省推奨音楽に入っていて17cmLPをねだって買ってもらった記憶有(モンテカルロ・プロムナード管弦楽団/片面は「波濤を越えて」?「スケーターズ・ワルツ」?「タイスの瞑想曲」だっけ?記憶も曖昧)「ペルシアの市場にて」は爾来60年ぶりの拝聴と思われます。
あまりに俗っぽく、安易な旋律リズムは頼まれても絶対聴かん!そう決意していたのにこども時代の記憶力は驚くべきもの!細部迄作品詳細記憶していて、安直にオリエンタルな風情満載。たしか団員が歌う指定だったはずの声楽部分はアンブロジア・シンガーズ、器楽アンサンブルともども当たり前にとっても上手くて作品そのものを見直しました。
Coates(1886-1957)「静かな潟(By The Sleepy Lagoon)(チャールズ・マッケラス/ロンドン交響楽団/1956年/3:07)/「全労働者諸君(Calling All Workers)(レジナルド・キルビー/バーミンガム市交響楽団/1971年/3:10)/Ketelbey(1875-1959英国)「ペルシャの市場にて(In a Persian Market/version for orchestra with male choir)(ジョン・ランチベリー/フィルハーモニア管弦楽団/アンブロジアン・シンガ−ズ/1977年/5:51)/Coates(1886-1957)「メリーメーカーズ(The Merrymakers)(ギルバート・ヴィンター/プロ・アルテ管弦楽団/1964年/4:16)/ロンドン組曲「日常のロンドン」第3曲 「ナイツブリッジ行進曲(London Suite, "London Everyday": III. Knightsbridge: March)(チャールズ・グローヴズ/ロイヤル・リヴァプール・フィル/1970年/4:21)/Grainger(1882-1961)「デリー地方のアイルランド民謡(Irish Tune from County Derry/version for orchestra)(ヴィヴィアン・ダン/ライト・ミュージック・ソサエティ管弦楽団/1969年/3:33)/「モック・モリス(Mock Morris/version for orchestra)(ヴィヴィアン・ダン/ライト・ミュージック・ソサエティ管弦楽団/1969年/3:45)/Ketelbe「修道院の庭にて(In a Monastery Garden/version for orchestra)(ジョン・ランチベリー/フィルハーモニア管弦楽団/1977年/5:38)/Grainger「カントリー・ガーデン(Country Gardens/version for orchestra)(ヴィヴィアン・ダン/ライト・ミュージック・ソサエティ管弦楽団/1969年/2:16)/「羊飼いの呼び声(Shepherd's Hey)(ヴィヴィアン・ダン/ライト・ミュージック・ソサエティ管弦楽団/1969年/2:13)/Charles Williams (1893-1978)「私が生きている間に - オーウェンの夢(While I Live: The Dream of Olwen)(ダニエル・アドニ(p)/ケネス・オルウィン/ボーンマス交響楽団/1979年/4:02)/Cecil Armstrong Gibbs (1889-1960)「ファンシー・ドレス 作品82 - ダスク(Fancy Dress, Op. 82: Dusk)(ヴィヴィアン・ダン/ライト・ミュージック・ソサエティ管弦楽団/1969年/3:32)Ketelbey 「牧場を渡る鐘(Bells across the Meadows)(ジョン・ランチベリー/フィルハーモニア管弦楽団/1977年/4:53)Hubert Bath (1883-1945)「恋の物語 - コーニッシュ・ラプソディ(Love Story: A Cornish Rhapsody)(ダニエル・アドニ(p)/ケネス・オルウィン/ボーンマス交響楽団/1979年/5:36)/Coates 組曲「ロンドン再び」より「第1曲 オックスフォード通り(London Again Suite: I. Oxford Street)(チャールズ・グローヴズ/ロイヤル・リヴァプール・フィル/1970年/3:27)/Charles Williams (1893-1978)「悪魔のギャロップ(Devil's Galop)(チャールズ・ウィリアムズ/チャールズ・ウィリアム・コンサート・オーケストラ/1948年/2:50)/Arthur Wood (1875-1953)「バーウィック・グリーン(Barwick Green)(シドニー・トーチ/シドニー・トーチ管弦楽団/1951年/2:49)/Ray Martin (1918-1988)「マーチング・ストリングス(Marching Strings)(レイ・マーティン/レイ・マーティン・コンサート管弦楽団/1952年/2:43)/Ronald Binge (1910-1979)「セーリング・バイ(Sailing By)(ジョン・スコット/ジョン・スコット管弦楽団/1965年/3:00)


2025年7月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

・・・やっちまいました・・・昨日日曜朝一番に洗濯を済ませて外に干したら、著しい体調不良を感じて横になりました。エアコンも入れずモウレツに気温は上がったけれど、手足が冷えて冷や汗が出ました。毎日欠かさずストレッチとかYouTubeエアロビクスを継続していたけれど、まったく不可能な体調。昼くらいには37度くらいまで発熱してぐったり、身動きが取れません。腰も背中も痛い。頭痛もあります。先日、女房殿が風邪をひいた時に残った薬をいただいて終日じっとしておりました。

昼も夜も軽く喰って、食欲もありません。週末には萩旅行が待っているけれど、間に合うのか。今朝の体重は66.3kg+100g、あまり喰っていないけれどなんせほぼ身動きしておりませんから。朝一番に通院いたしましょう。

女子バレー強豪伯剌西爾戦は0-3完敗、ぎりぎりということもなくて、一方的な実力の差を見せつけられました。残念。


2025年7月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

台風発生、週明けには関東地方に影響を与えるそう。こちら西日本いかがでしょうか。朝一番より蝉の声はかなり強まって、こちらでは無事地中より出てきたようです。前夜鼻詰まり痰の絡み悪化して、さらに温度管理に失敗して途中覚醒、二度寝もほとんどできずに朝を迎えました。体調はさほどに悪くないし、ヒマな毎日なので昼寝すれば睡眠不足は補えます。いつものストレッチもYouTubeエアロビクスもしっかりこなしてから朝一番、市立体育館へ向かいました。やはり猛暑のせいか週末のトレーニングルームに人数はいつもより少なめ、マシンは順繰りゆっくり使えて、しっかり身体を鍛えておきました。帰宅したら女房殿ちょうどご帰還、そのまま入れ替わりに体育館へ。今朝の体重は66.2kg+400g、通常の夕食でも増えてしまいました。前日より痰が絡んで咳き込むのは夏風邪?悪化させぬようにしなくっちゃ。

参院選某1人区にて与党元実力者の後継息子が立候補して「中国よりパンダを!」が主たる訴えとか、それって政治家個人の個性ある政策に入るのでしょうか。ま、某現役議員の情けない応援?暴言さておき、全国あちこち話題の候補者に殺すぞ!とか、妨害行為とか、シャレにもなりません。危うい外国人問題は急激に焦点となって、節度を持った正しい主張と過激な排外主義は区別するべきでしょう。日本社会は空気に流されやすい傾向もあって、現在の状況に漠然とした不安を感じているのかも。今回の声の高まり、流れ、勢いもいつ迄続くのか冷静に、数年単位で結果と様子を眺めるべきかと思います。
後半に向けて盛り上がるべき万博には、この異常な猛暑は思わぬ逆風。なかなか客足が伸びないとのこと。自分は基本「今更万博の時代かよ」という一貫した主張だけど、嗜好が多様化した時代に30%ほどの支持があるのは立派、好きな方には通ってもらって、但し、赤字を税金で補填するのはいただけません。それと建築費用工事代未払いはもってのほかでしょう。ブルーインパルスの飛行には多くの人々が押し寄せたそう。いずれ場末の引退爺(=ワシ)が呟いてもなんの影響もないけれど。

夜は女子バレーは強豪波蘭戦、2m超え選手ごろごろ高さとパワーある相手に一歩も引かず、3-1勝利! 石川絶好調、若い秋元、北窓も躍動しました。日本のお家芸リベロの岩澤最高。本日はまたまた強豪伯剌西爾との戦いです。

RCO Live RCO 15002Stravinsky ピアノと管弦楽のためのカプリッチョ(エマニュエル・アックス(p)/2011年ライヴ)/Varese 「アメリカ」(2011年ライヴ)/Messiaen「聖体秘蹟への賛歌」(1932年/2008年ライヴ)/Stravinsky 詩篇交響曲(ベルリン放送合唱団/2012年ライヴ)〜マリス・ヤンソンス/コンセルトヘボウ管弦楽団・・・音質極上のライヴ音源。
Stravinskyは1929年初演、ちょっと粗野なわかりやすい風情の作品。これはコンセルトヘボウは極上のマイルド・サウンドにニュアンスたっぷり、ちょっぴり哀愁のピアノもしっとりとしたタッチ、ノリノリの乾いたユーモアを感じさせるもの。
「Presto」(7:08)/「Andante rapsodico」(5:13)/「Allegro capriccioso ma tempo giusto」(5:48拍手有)
Varese 「アメリカ」はたしか初耳作品、初演は1926年。巨大なる編成に打楽器は14名、この人には必須のサイレンがあちこち鳴って、破壊的暴力的な喧騒に快感が続く作品。(25:20)
Messiaenは作品の由来詳細は調べが付きませんでした。幻想的な不協和音が神秘に静謐、華やかに妖しい響きの作品。ラストはパワフルな爆発がありました。(13:25)
ラスト詩篇交響曲は1930年初演(エルネスト・アンセルメ)。声楽、フルート5本!先頭に管楽器大量、弦はチェロとコントラバスしかない。新古典的な風情に荘厳な宗教的作品。声明(しょうみょう)を連想させるベルリン放送合唱団が充実して力強い。コンセルトヘボウのサウンドは濃く、かつて聴いた演奏中もっともパワフル、明晰骨太に感じました。
第1楽章「Prelude: Exaudi orationem meam, Domine」決然とした厳しい声楽の始まり。(3:00)
第2楽章「Double Fugue: Expectans expectavi, Dominum」木管が美しく映えます。(5:45)
第3楽章「Allegro symphonique: Alleluia. Laudate Dominum」金管が雄弁。そして敬虔な静謐のうちに終了。(12:03/拍手有)

米Columbia LPデザインR.Strauss 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」/歌劇「サロメ」より「7つのヴェールの踊り」/楽劇「薔薇の騎士」より第2幕「ワルツ」組曲〜アルトゥール・ロジンスキー/クリーヴランド管弦楽団(1940-42年)・・・Artur Rodzinski(1892-1958波蘭→亜米利加)はクリーヴランド管弦楽団の音楽監督在任1933-1943年、わざわざ求めて聴かなくても良いような太古音源だけれど、乾き気味に音質はまずまず、演奏はテンション高く激烈でした。ホルンの色気とかは期待できないけれど、この時期からクリーヴランドは立派な技量。当時亜米利加を席巻していたトスカニーニを彷彿とさせる強靭な演奏でした。
速めのテンポに怒れるような勢いと推進力を誇る「ティル・オイレンシュピーゲル」にはユーモアの欠片もありません。(13:18)
「7つのヴェール」も危機感迫る激しい始まりから、速いテンポに前のめりのテンション。官能性よりドライな風情満載、ちょっと強引に大仰な表情付けも愉しめました。(7:57)
「ワルツ」は懐古的風情を優雅に強調せず、これも速めのテンポに熱気に充ちた明るいサウンド。楽劇「薔薇の騎士」はロジンスキーの十八番だったそう。ツボを抑えた雰囲気はそれなりあっても、やや素っ気なく走り去りました。(7:29)


2025年7月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

蝉があまり出現していないのは全国的な話題らしい。あまり気温が上がりすぎると地中から出てこれないんだそう。彼らもエラい災難ですね。テレビ報道で見たけれど首都圏関東の豪雨はタイヘン、こちらは曇ってもほぼ雨はなく、湿度も気温は強烈に高いまま、エアコン必須の日々が続きます。背に腹は替えられぬけれど、電気代はどうなるのか。前夜は女子バレー宿敵韓国戦3ー0完勝、若手の活躍を確認して快く、幸い途中覚醒もなく夜はしっかり眠れて、但し早々に眠くなって早朝覚醒。いかにも年寄り臭い生活リズムに至っております。昨夜はエアコン温度調整に失敗して、痰も咽に不快に絡んで途中覚醒してしまいました。

自業自得な酒による体重増は壱日でほぼクリアして、左膝の状態はかなり良好にストレッチ実施、短いYouTubeは例のごとく亜細亜系女性によるエアロビクス実施してから、ウォーキングも兼ねてご近所スーパーに出掛けました。一週間前に撤退?工事中だったローソンは改装だったらしくて、ちゃんと営業しておりました。食材少々買い足して帰宅したら1日分の運動量を達成できました。
そのスーパーには備蓄米5kg(堂々とそう表示して)1,980円もたっぷり在庫ありました。引き続き売れているのでしょうか。記憶では前農水大臣は最初「備蓄米と明示して売らない」と云ってましたっけ。こちらようやく加州米「カルローズ」が消化できたので先日贅沢にも入手してあった「ななつぼし(たしか3,800円/税抜)炊いてみたら・・・美味い!甘い!ほとんど感動的。残りご飯半分冷蔵庫に冷やしたけれど、もちもち。そのままでも充分おいしい。思わず喰い過ぎました。今朝の体重は65.8kg変わらず。

婆さん(95歳)検査の結果、無事肺炎完治とのこと。その体力に感謝。本日より女房殿ご帰還して、以前の介護パターンに戻ります。音楽への集中力を失って、音源コメント在庫が枯渇しつつあります。

EMIRavel バレエ音楽「ダフニスとクロエ」〜アンドレ・クリュタンス/パリ音楽院管弦楽団/ルネ・デュクロ合唱団(1962年)・・・Andre Cluytens(1905-1967白耳義)は亡くなってもう半世紀以上経過、忘れられつつあることでしょう。LP時代鉄板の評価をだった「ダフニス」は初耳?乃至若い頃に聴いたかも?記憶もありません。オーディオに疎い自分にとっては、まずまず現役音質。レビューは概ね高評価だけど一部「クリュイタンスがやろうとしていることにオケの技術がついてこれていない。というか、音程悪すぎ」というコメントを発見、これには一理あるかも知れません。その後ブーレーズとかシャルル・デュトワ(この辺りも大好き)そして21世紀世界同時多発オーケストラの技術向上に伴って、Ravelが緻密に書き込んだ細かくも優雅な音型を正確に精緻に表現する演奏が増えました。おそらくはその辺りが自分の評価基準になっているのかも。音楽は嗜好品、その嗜好は多様化して、LPやCDが高価だった頃「失敗したくない」から、著名な評論家のご推薦に判断を委ねる時代は過ぎました。
パリ管弦楽団再編前の仏蘭西の管楽器の妖しい音色、怪しいピッチ、腰の軽い薄い響き。クリュイタンスの表情豊かに優雅な表現は時に想像以上のノリに高揚する場面もあって、たっぷりとローカルな個性や色を堪能できる記録でした。合唱も全体サウンドに溶け込んで文句なし。こうしてみるとブーレーズとかシャルル・デュトワはずいぶんとクール、怜悧だったのですね。
第1部 序奏(Introduction)(2:54)宗教的な踊り(Danse religieuse)(5:32)情景(Scene)(1:57)全員の踊り(Danse generale)(0:47)情景(Scene)(0:38)ドルコンのグロテスクな踊り(Danse grotesque de Dorcon)(1:55)ダフニスの優雅で軽やかな踊り(Danse legere et gracieuse de Daphnis)(4:31)リュセイオンの踊り(Danse de Lyceion)(3:18)夜想曲(Nocturne)(1:45)ゆるやかで神秘的な踊り(Danse lente et mysterieuse)(3:06)
第2場 間奏曲(Interlude)(2:13)序奏(Introduction)(0:11)快活に、かつ荒々しく(Anime et tres rude)(4:36)クロエの哀願の踊り(Danse suppliante de Chloe)(5:27)
第3場 序奏(Introduction)(0:22)夜明け(Lever du jour)(5:16)老いた山羊飼いラモン(Le vieux berger Lammon)(6:22)全員の踊り(Danse generale)(4:41)

懐かしいLPデザインMZ-5095Wagner 楽劇「トリスタンとイゾルデ」より「前奏曲」と「愛の死」/楽劇「神々の黄昏」より「夜明けとジークフリートの旅立ち」/「ジークフリートの死と葬送行進曲」〜カール・シューリヒト/パリ音楽院管弦楽団(1954年)・・・Carl Schuricht(1880ー1967独逸)はオペラ畑の人ではなかったらしいけれど・・・

すっきり爽快な推進力は雄弁にカッコ良い、魅惑の仏蘭西管楽器がエッチに明るく、解像度高く響き渡るもの、演奏会用に途中経過部は独自のものを使っております。いくら大好きな旋律でも聴き馴染み過ぎた作品、爽やかな語り口は新鮮そのもの
とは2021年のメモ。その後HDDお釈迦事件にファイルを失って残念に思っていたら、ようやく音源再入手なりました。記憶では以前聴いたものとまったく同じもののはず。記憶より音質はやや落ちに感じたけれど、さほどに悪くはない。Wagnerの代表的な美しくも雄弁な旋律を堪能できました。
「トリスタン」は、すっきりとした流れのよろしい風情にニュアンスたっぷり、オーケストラは淡い響き。爽やかな官能が押し寄せて感慨深い演奏でした。(17:00)
「黄昏」は速いテンポ、さっぱりとした語り口に仏蘭西の軽い管楽器はすっきりと雄弁。独墺系重量感たっぷりなWagnerとは一線を画す晴れやかな表情に、ノリノリの高揚感がアツいもの。セクシーなヴィヴラート満載なホルンは最高ですよ。「ラインへの旅」の爽快な雄弁、「死」の色彩は妖しいほどの効果、最高。(23:10)


2025年7月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

岐阜県とか関東地方では豪雨の注意報が出てましたね。こちらは幸い、降っていないけれど当たり前にいや増す夏の熱気。蝉の声はやや強まって空蝉もぼちぼち見掛けるけど、やはり少なめか。全国的に蝉は少ないそうで、異常高温要因とのことです。前日呑んで眠り浅く(途中覚醒はなし)いまいちスッキリしない体調+体重増を受けて、ストレッチは入念、例の東南亜細亜系女性が動き続ける短いYouTubeエアロビクスを実施してから市立体育館を目指しました。冷房完備はありがたいっすよ。さすがに暑いから常連メンバー▲αに空いていて、いつものメニューを根性入れて消化しました。血圧はやや高は仕方がない、帰宅して昼前参考計量は65.9kg、この時点朝から500g減。昼夜と食事を抑制して今朝は65.8kg▲600g。呑んだ翌日、夕方くらいには完全に体調は戻っております。

女房殿は昼前に一度帰宅して、体育館へ身体を鍛えてからまた昼過ぎに婆さんのところに戻っていきました。楽天モバイルは今月3gb迄の最低料金はムリっぽい状況、一番悔しいのは月末ぎりぎりにちょろ超えすることですよ。

前日の眼鏡屋さんの話題。平日の昼前なのにけっこうお客は入って待たされました。冷房はキンキンに効いて、慌ててリュックからもう一枚取り出して上に重ねました。スーパーと違って入口開閉は頻繁じゃないので、明らかに冷やし過ぎ。滞在1時間半ほど、すっかり身体は冷え込みました。女性やお年寄りはもっとタイヘンでしょう。久々なのでしっかり視力を正確に調べてもらったら「眼の治療受けてますか?」と見破られました。そして現状の眼鏡でどのくらい見えているか、その検査で「よくここ迄読めますね」目力?ありますね、そんな感心されました。(とても疲れるはず、と)カンが良いだけなのかも。昨日も書いたけれど出来上がりは来週、4つ持参した現状眼鏡を洗浄ネジ締めしてもらったら、驚くほどクリアに見えてこれで充分、新品は要らんかったかも。老眼鏡は使っておりません。

夜は女子バレー宿敵韓国戦。日本はキャプテン石川、司令塔関を休ませて、控え選手、若手を先発させるトライヤル体制でした。韓国も若く高く、粘り強い守りを見せて、第2セットはジュースにもつれ込んだけれど3-0完勝。エース佐藤、和田は好調でした。18歳秋元11得点、佳き経験になったことでしょう。

Sergiu Celibidache(1912-1996羅馬尼亜) Mozart 交響曲第41番ハ長調K.551(セルジウ・チェリビダッケ/イタリア放送ミラノ交響楽団/1960年ライヴ)/交響曲第40番ト短調K.550(カルロ・マリア・ジュリーニ/イタリア放送トリノ交響楽団/1965年)・・・ 珍しさだけでわざわざ求めて聴くような音質じゃないと思うけれど、10年ほど前RAIのMozart交響曲歴史的放送音源まとめて8曲ほど入手しておりました。今風古楽器の軽快な響き、鋭いリズムも好きだけれど、こうした昔ながらのたっぷりとしたスケール演奏も味わい深く受け止めました。
Sergiu Celibidache(1912-1996羅馬尼亜)は1954年ベルリン・フィルとの大衝突から、しばらく伊太利亜を中心に活動していた頃の記録。
ハ長調交響曲K.551。テンポは中庸だけど、いかにも大曲の風情に充ちたスケール、アンサンブルを入念に整えて充実、たっぷり細部迄絵描き込んで陰影たっぷり、入念に歌うスタイルはこの時点完成されております。繰り返し実施。伊太利亜のオーケストラをかなり鍛えたと類推される、アンサンブルもおみごと。
第1楽章「Allegro vivace」から雄渾雄弁ににスケールの大きな表現
第2楽章「Andante cantabile」悠々として纏綿切々と歌って、延々と続く雄弁な緩徐楽章
第3楽章「Menuetto: Allegretto」ここは噛み締めるようにかなり遅いテンポ、がっちりとした足取り
第4楽章「Molto Allegro」勢いのある速めのテンポに颯爽にカッコよい、アクセントはしっかり刻んで、当時未だ若かったチェリビダッケによる前のめりの勢いを堪能できます。(36:37/拍手有)
ト短調交響曲。Carlo Maria Giulini(1914-2005伊太利亜)同時期にニュー・フィルハーモニア管弦楽団との名録音が残っておりました。こちら前曲より更に音質は落ちて乾き気味。
第1楽章「Molto allegro」音質印象か、RAIトリノのオーケストラの響きに潤いは足りないけれど、まったり噛み締めるように横流れの表現、細部忽せにせぬ表現はいつもと変わりません。
第2楽章「Andante」ここもメリハリ、リズムしっかり、たっぷり歌うデリケートな緩徐楽章。
第3楽章「Menuetto: Allegretto」ここもしっかりとしたリズムを刻んで、逡巡なくがっちり劇的な歩みは確信に充ちたもの。オーケストラが変わっても英DECCA録音と表現方法はそのまま・・・と思う(しばらく聴いておりません)
第4楽章「Allegro assai」テンポは常に中庸、前のめりに走らぬアクセントは明瞭、力みなく熱を加えていくジュリーニの手腕に(音質乗り越え)聴き惚れたものです。(23:22/拍手有)

Supraphone LPBerlioz 幻想交響曲〜ズデニェク・コシュラー/チェコ・フィル(1984年)・・・長さもちょうどよろしく、オーケストレーションも映える名曲。2024年HDDお釈迦事件(在庫音源消滅)を契機に、幻想交響曲はちょっと整理しようと考えました。例えば昔馴染みのピエール・ブーレーズ旧録音とか小澤征爾などは見掛けても手を付けないように意識していたのに、結局ネットに見掛けた種々音源をつぎつぎ入手、結果幾度も聴くことになりました。これはちょっと珍しいZdenek Kosler(1928-1995捷克)の録音、LP復刻音源らしい(第3楽章がA面B面に分かれている)。これが期待通り予想通り、音質的にもオーケストラのサウンド的にもじつにジミにオーソドックス、内省的に落ち着いた表現が好ましい。聴き疲れしないオトナの演奏。
第1楽章「夢、情熱」静謐誠実ていねいな始まり。木管もホルンも魅惑の音色なのに印象はずいぶんとジミでした。やがて「イデー・フィクス(固定概念)」が颯爽とカッコよく走り出す充実サウンドは、ちょいと(かなり)くすんだ響きに落ち着いたサウンドでした。提示部繰り返しなしは残念。(14:23)
第2楽章「舞踏会」小粋に肩の力が抜けた表現、華やかな情景とは無縁のしっとりと落ち着いた舞踏会。(6:40)
第3楽章「野の風景」茫洋として、薄曇りのように気怠い野の風景。(7:02-12:15) 第4楽章「断頭台への行進」抑制された金管、落ち着いた、と云うより、デーハーな盛り上がりとは縁遠い楷書の表現でした。繰り返し有。(5:30)
第5楽章「断頭台への行進」曖昧さのない、かっちりとしたフレージングに、狂気や激昂、煽りは見られぬ誠実な力強い表現に締めくくりました。(10:57)


2025年7月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

猛暑が続きます。女房殿は婆さん肺炎を受けてつきっきり、たまにしか戻ってこない。朝食後、コンピューター・オーディオ部屋に朝からエアコンを入れて歯科医の予約時間迄引き隠りました。ストレッチもYouTubeエアロビクスも涼しい部屋に実施。ちょっぴり音楽を聴いてから9時より工事と断水開始、眼鏡を持参しつつ猛暑の外界へ出掛けました。歯石の掃除をしていただいて、次回は秋。なんとかだましだまし歯の健康を維持したいものです。それから眼鏡の相談へ、自分はもう運転をする予定もないし、老眼鏡も使っていなくて読書やコンピューターには比較的度数の弱い眼鏡で充分。但し、在庫4個ともかなり草臥れて、レンズに傷が入っているもの、デザインが気に喰わぬもの、フレームがかなり剥げてきているもの〜まともなものはないんです。しっかり視力検査して弐萬園のものを入手、出来上がりは1週間後ほど。在庫眼鏡もしっかり洗ってもらってネジを締めてもらいました。それだけでも良かったくらい。

そのまま最寄りの駅に向かって、10日後に迫った萩旅行、帰りの切符を入手。JR住道からJR北新地迄東西線一本わずか20分ほど、ここはほんまに大阪繁華街には近くて、お仕事現役世代には便利なところでしょう。50年ほど前迄水害が多かったので、地代評価も比較的安いと思います。そういえばいつも利用するコミュニティバスのシルバー料金は2026年より100円→150円に上がるとか、トレーニング・ルーム利用料金1,500円/月(65歳以上)も値上げされる可能性もあります。引退身分の気楽さ、昼2時に待ち合わせて爺友と馬鹿話、高市支持者である爺友は参院選では自民公明は過半数を割らないと確信、さてどうなるでしょうか。酒はそこそこに抑制して気分転換程度、夕方に早々に帰宅しました。女子バレー千葉ラウンドがありますから。今朝の体重は66.4kg+800g!自業自得。本日壱日でなんとか減らしましょう。

強豪仏蘭西戦は、第1セットいきなりの0-5に追い詰められ、強烈で高い攻撃になかなか追いつけない。ようやくラストぎりぎりに同点に至ってギリギリ逆転しました。佐藤絶好調。あとは順調に粘り強く拾って、ブロックも攻撃も冴えて結果3-0完勝いたしました。やはりホームゲームの応援効果は凄い。今夜は韓国戦、相手は執念を燃やして試合に挑んでくるだろうから、油断禁物です。

Brilliant 92615Liszt ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調(ソヴィエット国立交響楽団/1949年)/Chopin ピアノ協奏曲第1番ホ短調(モスクワ・フィル/1962年)/アンダンテ・スピアナートと華麗なるポロネーズ 変ホ長調(ソヴィエット国立交響楽団/1952年)〜エミール・ギレリス(p)/キリル・コンドラシン・・・これはEmil Gilels Historic Russian Archives(Brilliant 92615)の10枚目。幾度聴いて記憶も鮮明なのに、拝聴メモは残っておりません。Emil Gilels(1916-1985烏克蘭)には膨大なる録音が存在して、ソヴィエット時代の音源情報は混乱しております。
Lisztは1952年録音と同じもの?いずれ音質はあまりよろしからぬもの。念のため比較してみたけれど、こちらのほうが低音がしっかりして聴きやすい音質でした。(タイミングもちょっと違う)先日リヒテルによる鬼気迫る演奏を聴いたけれど、あちら音質条件は整ってちょっと比べるのも可哀想だけれど、こちらも余裕の技巧にゆったり、優雅な風情に歌う演奏でした。(18:30)
Chopinの協奏曲は若い頃LP時代より愛聴していたステレオ録音。音質はまずまず。ギレリスのChopin?ちょっとした違和感は先入観、硬質なタッチは清潔によく歌ってChopinの甘い旋律がよく映える演奏でした。コンドラシンの協奏曲伴奏はなかなか配慮のあるもの。(20:00-9:52-9:41) 懐かしい旋律とポロネーズのリズムが大好きな「アンダンテ・スピアナート〜」は管弦楽伴奏。その管弦楽の音質がちょっと粗いけれど、ピアノはかっちりとした芯を感じさせるタッチに歌って、曖昧さのない輝やかしい表現でした。(5:05-8:54)

Reference Recordings FR-710 Dvora'k 交響曲第8番ト長調/Janacek 歌劇「イェヌーファ」管弦楽組曲 (arr. M. Honeck and T. Ille)〜マンフレッド・ホーネック/ピッツバーグ交響楽団(2013年ライヴ)・・・今どきのライヴは何回かの演奏会を編集しているのでしょう、音質は極めてクリア。Manfred Honeck(1958-墺太利)はウィーン・フィルのヴィオラ奏者を務めたあと指揮者へ転身、2008年以降ピッツバーグ交響楽団の音楽監督継続中。例の明るくキレのあるサウンドに、ちょっぴり色気が加わって、陰影は足らぬかも。二管編成+ティンパニ、1890年初演、20世紀はもうすぐ。アンサンブルもしっかりと、全体にテンポは気持ち速めの中庸。
第1楽章「Allegro con brio」ボヘミアの懐かしい風情たっぷりの旋律は溌溂、颯爽として若々しくテンションが高い。鄙びた味わい系演奏に非ず、速めのテンポに都会的に洗練されパワフルに明るく勢いのあるもの。ラストへ向けてのテンポ・アップも決まっております。(10:04)
第2楽章「Adagio」ここもちょっぴり哀愁と牧歌的風情が楚々として始まって、オーケストラの爆発は爽快雄弁。そしてヴァイオリン・ソロも効果的でした。かっちりとしたフレージングに響きは清潔でした。(11:45)
第3楽章「Allegretto grazioso - Molto vivace」スラヴ舞曲を連想させるような泣けるワルツ。ここはもっと泣いても良いところだけど、あくまでホーネックの表現は誠実に、ちょっぴり生真面目なもの。ここはDvora'kが作った音楽中最も美しい白眉のひとつだけど、ウェットなサウンドはもうちょっと欲しいところ。(6:03)
第4楽章「Allegro ma non troppo」トランペットのファンファーレから、チェロのしみじみ落ち着いた主題提示はBrahms風か。決然とした変奏曲はカッコよく、ホルンが豪快に叫ぶ金管大爆発、フルートが目まぐるしく歌ってパワフルな進撃が続きます。ラスト圧巻のテンポ・アップに締め括って、ていねいな仕上げにクリアなサウンドは清潔でした。(11:13)
歌劇「イェヌーファ」組曲は珍しい趣向。声楽は入りません。オリジナルのオペラは聴いたことがないので初耳旋律ばかり。とっても可哀想な筋書きなのですね。悲劇的に静かな哀愁、激しい叫びや舞曲が順繰りに続いて、魅惑のメロディを堪能できます。
第1幕/シュテヴァと合唱「遠くはるかで」/第2幕/イェヌーファのアリア「それじゃあの子は死んだのね、わたしのかわいいあの子は」/第1幕/シュテヴァと合唱が繰り広げるヴェルブンクの歌と踊り/第1幕/ブリヤのアリア「若い者は自分の苦難に耐えるものだよ」/第3幕/合唱「エイ、かあさん、かあさん、あたしのおかあちゃん」/第2幕/幕切れの音楽/第3幕/幕切れの音楽(22:57)


2025年7月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

夏の朝一番、ご近所の蝉が力なく啼いても風情はありません。日が高くなると声は消えました。昨日も強烈な日差しに蒸し暑く、くらくらしつつ市立体育館へ、トレーニングルーム到着時にはもうぐったり、いつものゆる筋トレメニュー消化にも四苦八苦、エアロバイク15分も70Kcal消化に届きません。シャワーを浴びても気分はよろしくなく、青息吐息往復4km帰宅して身動きも取れません。もう夏バテ土俵際。ま、食欲は落ちておりませんけど。昨日は予報通り昼から雨となりました。夜はまずまず途中覚醒もなく眠れるけれど、早々に眠くなって早朝覚醒、生活のリズムがおかしくなったと云うか、健康的と云うか、年寄らしい生活が続きます。今朝の体重は65.6kgほぼ変わらず。

本日はこれから朝9時より夕方迄工事により断水、日常生活は難しいので午前中歯医者の定期検診歯石除去を予約して、昼から爺友と酒席の約束を入れました。あまりリバウンドせぬように気をつけましょう。時間調整が中途半端だから、眼鏡屋さんに行こうか行くまいか逡巡中、なんせ在庫4個いずれもぼろぼろなので。マッサージを一度試すという手もあります。

市立体育館の通り道にある大阪産業大学、新しい体育館増設工事が終わったようです。我が団地は未だ数ヶ月にわたる上水道工事中、ご近所工場外壁工事など現場はいろいろ。そこでよく見掛けるのが現場作業員のファン付きベスト、ウィーンという音と膨らんだ姿が印象的。この猛暑には必須のアイテムなのでしょう。きっと売れているんやろなぁ、昼休みに充電して、帰宅後にまた充電するものか、どのくらい保つのでしょうね。噂では体感かなり涼しいらしい。自分はぼんやり過ごして、暑くなったらエアコン入れて涼めるご身分でした。
世間ではあちこち短絡的に安易な殺人事件が続いて、なんかとっても不安です。世の中確実に日本の治安は悪化している感じ。

Eloquence 4842053Bach パルティータ第1番 変ロ長調 BWV825/第2番ハ短調 BWV.826/第3番イ短調 BWV.827〜イェルク・デムス(p)(1964年)・・・Jo"rg Demus(1928-2019墺太利)は幾度も来日、長命を保って晩年迄活躍されました。その録音も膨大、手許の音源在庫を点検して、のパルティータがダブったかも?確認したら1974年、別録音であることに気付いたもの(そちらは聴いておりません)。こちらWestminster録音後期、未だ40歳代の録音はちゃんとした良質なステレオ音質でした。世評はほとんど探せないし、作品も知っているようで40年ほど前に聴いたグレン・グールドのイメージまま止まって、以降あまり聴いておりませんでした。淡々と知的に愉悦ある旋律がつぎつぎとリズムを変えて飽きさせない名曲。おそらくデムスはリズムのエッヂを立てず、テンポやタッチの特異な変化もあまり強調しない、オーソドックスな表現でした。キレ味あるテクニックを披瀝するタイプに非ず、粛々と静かな感銘をいただいて、猛暑にはぴったりの涼やかな音楽でした。
第1番 変ロ長調は安寧に牧歌的な作品。Prelude(2:04)Allemande(1:45)Corrente(1:23)Sarabande(2:57)Minuet I(1:41)Minuet II(1:50)Gigue(2:23)
第2番ハ短調はちょっと深刻な詠嘆から寂しげな風情漂いました。Sinfonia(4:52)Allemande(2:18)Courante(2:36)Sarabande(2:09)Rondeaux(1:34)Capriccio(2:13)
第3番イ短調は淡々とした影が歩むよう。Burlesca辺り以降はしっかりリズムも刻んで劇的でした。Fantasia(2:21)Allemande(2:05)Corrente(1:29)Sarabande(3:05)Burlesca(1:38)Scherzo(1:13)Gigue(1:51)

UCCG4119Beethoven 交響曲第5番ハ短調/第7番イ長調〜クリティアン・ティーレマン/フィルハーモニア管弦楽団(1996年)・・・既に重鎮に至ったChristian Thielemann(1959-独逸)メジャー・デビュー盤は37歳の記録。もう30年ほど経ったのか・・・2016年に聴いたときには「この演奏の真髄(個性、狙い)が理解できません」とは情けないコメント。その後、あまり録音を見掛けぬフィルハーモニア管弦楽団との顔合わせは表現意欲に溢れて、最近の古楽器系演奏とは一線を画す「がっちり」骨太に意欲的に細部描きこんで、パワフル。聴き通す時に体調万全に気力体力必須、ちょっと疲れるけれど、なかなか気に入りました。後年のウィーン・フィルとの演奏も再確認しなくっちゃ。
ハ短調交響曲
第1楽章「Allegro con brio」噛み締めるように冒頭の「ジャジャジャジャーン」からリズムを大仰に刻んで、追い込んでテンポを上げて、たっぷり濃い表情に重い、ちょっと回顧風表現か。提示部繰り返し有。オーケストラの響きに今一歩の色気を望みたいけれど、ホルンの音色には満足。みごとな緊張感と集中力、スケールでした。(8:01)
第2楽章「Andante con moto」ここも思いっきり仰々しい表情はパワフルに神妙、ごりごりと大柄な歩み。ラスト、曰く有りげにテンポを落とす表現も決まっております。(11:50)
第3楽章「Allegro -」冒頭期待のホルンの音色がちょっぴりおとなしい感じ。相変わらず仰々しい風情の歩みは続きます。トリオの「像のダンス」(コントラバス)もゴリゴリとパワフル。やがて静謐に収束して力を貯めて・・・(5:58)
第4楽章「Allegro」噛み締めるように堂々たる爆発はテンポを上げて効果的。硬派に大きなアクセントを刻んで繰り返し有、ここの金管はなかなかの迫力とスケール、いや増すテンポ・アップも、ゴリゴリした低音もアツく決まってノリノリのフィナーレを迎えました。(10:55)
元気よろしい「舞踏の聖化」イ長調交響曲は、前曲と続けて聴くには心身とも根性と体力が必要でした。
第1楽章「Poco sostenuto - Vivace」中庸に慌てぬイン・テンポを基調に、アクセントは決然として清潔なフレージング。わずかなタメも入念に、オーケストラの響きは木管先頭に明快でした。重厚感はあるけれど、鈍重ではないスケールと湧き上がる高揚感。(13:34)
第2楽章「Allegretto」若い頃は弦による粛々とした変奏曲に心震わせて聴いておりました。表情やわずかなテンポのの変化は入念に入魂、ここも勢いに流さず細部描き込みやアクセントが時に強烈でした。ラストのテンポ・ダウンも妙に効果的。(9:40)
第3楽章「Presto, assai meno presto」スケルツォは明るい表情に躍動する重厚なリズム感、ノリ。トリオは圧巻の華やかな押し出しでした。後半に向けて熱を高めて、わずかなテンポ・アップとタメ、ここも大きな音楽。(9:17)
第4楽章「Allegro con brio」速めのテンポに決然たるスタート・ダッシュ。アクセントもメリハリしっかり重量級の推進力、強烈なテンションと熱気、そして大見得っぽいタメも決まっておりました。若者らしい恣意的なテンポの揺れも散見されるけれど、ラストに向けてのエネルギーの爆発は爽快そのもの。(7:02)


2025年7月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

暑いのはもちろんだけど、ここ数日夕方の雨もありません。本日の予報ではひと雨ありそう、期待しましょう。昨日もエアコンの力も借りて良く眠れて、ストレッチもYouTubeエアロビクスもいつも通り。そして朝二番くらいにゆっくり皮膚科を目指しました。意外と空いて診療はさっさと終わり、近くの歯科医へ定期的な検査の予約に寄って〜駅に隣接する市の施設に不在者投票〜しようと思ったら・・・やっていない。投票日の三日前開場だったそう。そしてようやく耳鼻科の予約時間となりました。鼻詰まり痰の絡みは継続中。業務スーパーに買い物を済ませて昼には帰宅いしました。総歩数壱萬歩ほど、汗どろどろ状態。帰宅したら女房殿が戻っていて、あちこち掃除をして、また夕方婆さんのところに戻っていきました。今朝の体重は65.65kgほぼ変わらず。昼夜ともけっこう喰ったけれど体重は維持できました。

「どうしてこんなに逆走や異常運転が増えてしまったのか 」そんな疑問に〜
爺友は車載カメラによる画像情報が増えたから話題になっているだけ、というご意見。それでも逆走事件は年間200件ほどから年々徐々に二桁は増えているのは確かなんだそう。ご高齢者が増えているの比例して、というのは理解できても、果たした飲酒など現役世代や怪しいガイコク人の事故は増えているのか、いないのか、マスコミの都度報道では見えてきません。高齢者へ免許返上の呼び掛けをしているけれど、地方都市ではクルマなしの生活は成り立たぬのもリアルな現実でしょう。
お騒がせ伊東市長は辞任、再出馬とのこと。市政を大混乱させて、それでも応援する人はいるのでしょうか。

NAXOS  8.55215-16Bruckner 交響曲第8番ハ短調(1887年版初稿)〜ゲオルグ・ティントナー/アイルランド・ナショナル交響楽団(1996年)・・・前回拝聴は2001年。Georg Tintner(1917-1999墺太利)のBrucknerは初出CD時代より愛聴して、あれほど感銘深く拝聴していたのに、やがて世評高く、定評ある演奏に接する機会が増えるとともに縁遠くなっておりました。今回久々の拝聴に、始めて出会った時の感動はしっかり蘇りましたよ。これはダブリンを本拠地とするIreland National Symphony Orchestraの代表的録音でしょう。イン・テンポを基調として、煽ったり、走ったり、要らぬ飾りのない誠実な表現は神々しいほど、粛々と胸を打つ演奏でした。ややユルいけれど、洗練されぬ初稿の風情に演奏個性は似合っておりました。Bruckner中屈指の巨魁な作品、版のことはあまりわかっていないけれど、通常版と随分違うことくらいはわかりました。
第1楽章「Allegro moderato」は記憶より各パート浮き立って音質はよろしいし、ベルリン・フィルとかコンセルトヘボウみたいな厚みのある響きは期待できないけれど、けっこう粗野に素朴な音色の金管は誠実に鳴り切って、さほどにパワーの不足を感じさせません。馴染みとはかなり違う初稿の粗野な旋律も新鮮。(17:48)
第2楽章「Scherzo: Allegro moderato - Trio: Allegro moderato」Brucknerのキモはスケルツォ。ここも力付くではない素朴な躍動と緊張感が漲(みなぎ)るところ。金管は悪くないなぁ、精一杯鳴ってけっこう壮絶ですよ。トリオのちょっと情けないような、枯れた語り口も味わいのうち。(15:19)
第3楽章「Adagio Feierlich langsam, doch nicht schleppend」弱音でテンションが下がる可能性もある、オーケストラの技量がものを云う集中力必須な、30分を超える長大なる天国的な緩徐楽章。ちょっと骨太な色彩は足りないオーケストラも、枯れた風情が粛々とした味わい系でした。(31:10)
第4楽章「Finale: Feierlich, nicht schnell」ラストも壮絶なラッシュに非ず、アッチェレランドもなく、淡々と語りかけるような風情に粛々とクライマックスを迎えました。(25:14)

Parlophone/Odeon PMA1008Chopin スケルツォ ロ短調 作品20/変ロ短調 作品32/嬰ハ短調 作品39/ホ長調 作品54(1954年?)/スケルツォ 変ロ短調 作品32(1977年シアトル・ライヴ)/夜想曲 変ロ長調 作品32(1954年)/同(1965年シアトル・ライヴ)/同(1988年シアトル・ライヴ)〜ベラ・シキ(p)・・・Bela Siki(1923-2020洪牙利)はバルビローリとの「皇帝」を聴いたくらい?馴染み薄いピアニスト。この度、ネットにかなりまとまった音源が出現したけれど、その情報はかなり不親切、四苦八苦してネットを探ったり、データファイルに附則している情報に準拠しておきました。音質は想像以上に良心的。ディヌ・リパッティに師事したそうな。ネットに「スケルツォ」の情報を探ると

「どうというものでもない/装飾音の処理に甘さがある/レガートの流麗さに欠ける/気品に足りない、平板」
そんな散々なコメント発見。
あまりChopinを聴き込んでいないけれど、スケルツォには一種キレのあるテクニック必須の緊張感漂う作品、ポリーニの演奏がベストとは思わぬけれど。彼(か)の技巧の冴えが脳裏に残っていれば、作品印象はかなり変わってしまうもの。結論的にネットの某ブログとまったく同じ受け止めととなって、とつとつとして名曲を味わうのにそらなりの味わい、心震わせる細部彫琢や個性にやや足りぬかも、わざわざ昔の音源を珍しさだけで取り出して聴くべきものでもないと感じました。(11:10-10:25-7:42-11:23)
懐かしく名残惜しい「夜想曲」三連発。演奏会に必ず取り上げるお気に入りだったのでしょう。これも淡々とした味わいでした。(4:55-4:46-5:32)


2025年7月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

未だ夏に入ったばかり、蝉も啼いていないのに昨日日曜も暑い!選挙運動はタイヘンでしょう。自分は涼しい部屋の中で動向分析の動画を興味深く眺めております。じつは大失敗。テレビの外付けスピーカーがお釈迦になって、三日間ほど悩んで・・・お、これは良いじゃないの、というのは一桁高い。安いものはいかにも安っぽい〜挙げ句三千円ほどの安物を注文したら、翌日午前中に届きました。このクソ暑い中、ご苦労さまですよ。で、早速テレビに装着すると・・・音量も低音もまったくパワーが足りない、音質もまったくアウト、それはムダ金になりました(画に描いたような安物買いの銭失い/涙)人生こんなこともあります。息子にLINEしたら、コンピューター用に使うとのこと。

左膝はかなり軽快してストレッチもラクラク、オーソドックスな短いYouTubeこなして市立体育館を目指して、到着時点汗どろどろ、身体ヘロヘロ。なんとかいつもどおりのゆる筋トレ、エアロバイク消化してシャワー後、血圧改善を期待したけれど未だ高いまま。帰りも直射日光に悪戦苦闘しつつ、足取り重く帰宅いたしました。この猛暑になかなか音楽に集中するのは難しくて「音楽日誌」ネタは枯渇しつつあります。今朝の体重は65.6kg▲350g。女房殿は昼頃戻って、夕方また婆さん宅泊まり介護連続中、タイヘンです。

「エアコン24時間つけっぱなし」「この赤いボタンを押して」みたいな動画は自分のYouTubeのオススメにも出ていて、興味ないから見ていないけれど、それは「フェイク動画」だっただそう。ニュースで知りました。「ゆうちょから預金が下ろせなくなる!」みたいのもあるそうで、慌てて高齢者がご近所の郵便局に走ったという話題も。「高齢者バス無料」なんて真っ赤なウソ動画の問い合わせに追われたなんてのも。例の兵庫県知事選挙でもそうだけど、ネットに耐性が弱くてまるまる信じてしまう人がいるのですね。

芸能人「だれそれが死んだ」みたいな題名もあちこち出現して(フツウに元気な人達)失礼な「極秘離婚」みたいな根も葉もないショート動画もありましたっけ。いずれも馴染みの自動読み取り音声使用。大谷死球で話題のNBLパドレスの監督「電撃解任」動画もどうやら嘘っ八みたい。そんなニュース・ソースは探せません。
悪質なのは摘発されぬものか、また運営側より削除、そしてアクセス料金ストップ(または返還請求)はできないものでしょうか。困ったものだけど、自分だっていつそんなものに引っ掛かるのかわからぬので、油断できません。
そう云えば一昨日、日本は終わったんじゃなかったっけ?毎日拝見するブログに数か所、観光地なのに妙にガイジンさんが少ない、そんな報告もありました。迷信は世界的に現役なんですね。

NAXOS 8.553597Berlioz 幻想交響曲〜ヨアフ・タルミ/サンディエゴ交響楽団(1995年)・・・幾度も聴いているようでサイト内検索に記録を探せません。Yoav Talmi(1943-以色列)が1989年よりサンディエゴ交響楽団の音楽監督を務め、この時期目覚ましい活動をした後1996年財政難により一時活動を中止。現在は再開しているそう。この録音は発売当時話題になっておりました。音質もオーケストラの技量も驚くほど優秀。亜米利加の地方オーケストラ?とは俄に信じがたい、しっかりとした演奏、こども時代よりあまりに馴染み過ぎて、ちょっぴり食傷気味な作品は新鮮に響きました。二管編成だけど4本のファゴット、オフィクレイド など馴染み薄い管楽器やティンパニ4台、4種の打楽器などかなり華やか、時代を先取りした名曲。ここでは対向配置ですか?テンポは一貫して中庸を保って、音質は良好。
第1楽章「夢想と情熱」 弦も管も鳴りきって、浮き立つようにテンション高い、勢いのあるアンサンブルは爽やか。わずかなテンポの動きも効果的にムリはありません。残念ながら提示部繰り返しなし。(13:10)
第2楽章「舞踏会」 は優雅なリズムを刻むところ。コルネットなしは残念。木管は華やかに軽快なノリ、ラストに向けての金管も効果的でした。(6:16)
第3楽章「野の風景」イングリッシュホルンの牧歌が印象的に静謐な始まり。それは弦とフルートに引き継がれ、ていねいなアクセントとアンサンブルは上出来でしょう。集中力が問われる静かな緩徐楽章は表情豊かに、情感の高まり、安寧への移行も文句なしの完成度。フルートの音色は豊かでした。ラスト辺りティンパニによる遠雷も印象的。(15:30)
第4楽章「断頭台への行進」 金管の響きは意外と素朴に響いて、メタリックに喧しくならない。ティンパニにキレ味が感じられ、リズム感は充分でしょう。(4:48)
第5楽章「サバトの夜の夢」はあまりグロテスクを強調しない、端正なフィナーレ。金管は鳴りきって、低音もしっかり響くけれど、全体としてやや抑制気味に大爆発はしないクリアなバランス感覚。鐘の響きも常識的。響きに厚みはたっぷり立派だけど、ラストに向けての興奮の高まりや熱気には今一歩か。(10:00)

BrilliantMozart 5つのディヴェルティメント K.439b (Anh.229)〜第1-3番〜ヘンク・デ・グラーフ/ヤン・ヤンセン(cl)/ヨハン・シュタインマン(fg)(2001年)・・・Brilliantから出たMozart全集に含まれるもの。ロッテルダム・フィルの腕利きメンバーらしくて、音質はリアルに極上でした。作品詳細はこちら。マイナーな作品だけど、かねてより作品を聞いた痕跡が残っておりました。この演奏も2007年に聴いたことがサイト内検索できて、記憶はうっすらあるかないか〜その程度。聴いたのは3曲のみ、第5番迄存在して、第6番は著名なオペラからの編曲(おそらくは出版時に別人の手により追加)ほかバセット・ホルン三重奏とししての研究、録音もありました。いずれ三本の木管のみとは思えぬ豊かな広がりと、多彩な表情を持った牧歌的な旋律は落ち着いて、ノンビリ優雅、うっとりと眠くなるほどステキ。ここ数日の心情的に静かな音楽しか聴けない・・・シリーズでした。
変ロ長調 K. 439b, No. 1
Allegro(4:16)Menuetto: Allegretto(3:04)Adagio(2:39) Menuetto(2:35)Rondo: allegro(2:39)
変ロ長調 K. 439b, No. 2
Allegro(2:21)Menuetto(3:50) Larghetto(2:59)Menuetto(3:58)Rondo: Allegro(3:55)
変ロ長調 K. 439b, No. 3
Allegro(4:30) Menuetto(4:49) Adagio(3:57) Menuetto(5:28) Rondo: Allegro assai(4:22)


2025年7月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

学生時代一番親しかった先輩の逝去に衝撃を受けたのが5年前、今度はその同期2年先輩が逝きました。出会ったのはもう50年前、あっという間やったなぁ、ほんまに優しく、明るく、ユーモラスな人、お仕事もできて県庁のエラいさんになって、引退後もフル・マラソンにも挑戦されておりました。それでも病は襲うのですね。生命の儚さを感じて、終日落ち込んで脱力しておりました。日々、まったく前向きの意欲もない日々だけど、いっそう精神(きもち)はどんより落ち込んでおります。婆さん(95歳)の肺炎も心配、年寄に風邪は致命傷になりかねませんから。女房殿も付き添い続いて、昼一時的に戻って市立体育館へ。

例の如くインフラの老朽化の要因か?東淀川区の交差点にて水漏れ、交通止めとか。構造的なものだからずっと続くことでしょう。
昨日も朝から強烈な日差しにエアコンは必須です。左膝の調子はかなりよろしく、ストレッチに苦労はありません。久々にYouTubeにスワイショウを実施して体調を整えました。今朝の体重は65.95kg変わらず。

2025年7月2日(水)船井電機第1回債権者集会」偶然だけど、自分がご近所本社建物工場を眺めて諸行無常を感じた日に債権者集会が開催されたそう。一番心配していた解雇された従業員への未払い賃金支給は完了、即日解雇された530人中求人登録した357人のうち、266人の就職先が決まったとのこと。自分が知りたかったのはその辺りの情報でした。
いずれ一時代を築いたメーカーが哀れな末路を辿るのは切ないもの。我が街にかつて工場があった三洋電気も2012年にパナソニックに吸収され消滅、そのパナソニックも事業切り離し、大量人員整理の話題を伺っておりましたっけ。
他、テレビ事業の一部を中国家電大手の創維集団(スカイワース)に承継する方針。スカイワースはオランダ「フィリップス」のブランドを冠したテレビを販売する北米事業と、日本で販売する「FUNAI」のテレビを修理する子会社の人員などを引き受ける見通し、とのことです。

Brilliant/Piano ClassicsRavel 夜のガスパール/組曲「鏡」/高雅で感傷的なワルツ/水の戯れ/ソナチネ 嬰ヘ短調/クープランの墓/逝ける女王のためのパヴァーヌ/古風なメヌエット/ハイドンの名によるメヌエット/ボロディン風に/シャブリエ風に/グロテスクなセレナーデ/前奏曲/メヌエット〜コンスタンティノス・デスタウニス(p)・・・Konstantinos Destaunis(1991-希臘)によるRavelのピアノソロ作品全曲録音。ことし2025年にリリースされた新しい録音らしいけれど、ネットに録音年情報は探せません。親しい先輩の訃報を受けて激しい音楽を受け付けなくなって、静かな音楽を音量低く聴いておりました。「道化師朝の歌」や「高雅で感傷的なワルツ」「クープランの墓」「逝ける女王のためのパヴァーヌ」「古風なメヌエット」はどれも大好きな作品、管弦楽の色彩もステキだけど、ピアノのほうが音楽の骨組み骨格がいっそうわかりやすく、聴手の雑念を祓ってくださるような神秘な気分に至りました。演奏は充分な技巧、大仰なリズムを刻むものに非ず粛々とハデさのない表現、ずいぶんジミな抑制されたタッチと音色を堪能いたしました。それ以上なにも云えない。
夜のガスパール/「水の精(オンディーヌ)」(7:03)「絞首台」(6:12)「スカルボ」(9:35)/組曲「鏡」/「蛾」(4:46)「悲しげな鳥たち」(3:52)「海原の小舟」(7:23)「道化師の朝の歌」(6:45)「鐘の谷」(5:15)/「高雅で感傷的なワルツ」(15:12)/「水の戯れ」(5:28)/ソナチネ 嬰ヘ短調/「Modere」(4:03)「Mouvement de menuet」(3:20)「Anime」(4:01)/「クープランの墓」/「前奏曲」(3:03)「フーガ」(3:07)「フォルラーヌ」(5:40)「リゴードン」(3:09)「メヌエット」(4:42)「トッカータ」(4:20)/逝ける女王のためのパヴァーヌ(6:21)/古風なメヌエット(6:16)/ハイドンの名によるメヌエット(1:51)/ボロディン風に(1:41)/シャブリエ風に(2:15)/グロテスクなセレナーデ(3:49)/前奏曲(1:35)/メヌエット(0:54)

Scribendum SC818Haydn 交響曲第104番ニ長調「ロンドン」/協奏交響曲 変ロ長調(ヴァイオリン・チェロ・オーボエ・ファゴットと管弦楽のための)〜エルンスト・メルツェンドルファー/ウィーン室内管弦楽団(1960年前後)・・・Ernst Marzendorfer(1921ー2009墺太利)による史上初のHaydn交響曲全集より。限定された会員用販売だったため、忘れられた存在だったそう。4年ほど前に「ネットに出現した.mp3/198kbpsの情けない音源」を聴いたけれど、その後ちゃんとした音源ファイルを入手できました。既にステレオ時代の録音、これはLP復刻らしいけれど、いまいち曇ってぼんやりした音質、解像度それなり自然と云えば自然、オーディオ通の方には評価は高いそう。小編成のウィーン室内管弦楽団はマイルドにサウンドの芯を強調しない響き、穏健ユーモラス、オーソドックスな表現はHaydnに造詣の深い方によるとウィーン風なんだそう。
「ロンドン」は二管編成+ティンパニ。先日トーマス・ファイによるリズムも音質も、目の覚めるようなメリハリ演奏を聴いたばかり。こちら旧き佳き時代の風情が堪能できました。
第1楽章「Adagio - Allegro」堂々たる序奏もマイルドな響き、ティンパニの存在感はまずまず。主部に至ってノンビリと優雅に牧歌的、木管がよく歌って落ち着いた愉悦を感じさせました。(9:03)
第2楽章「Andante」ゆったり優雅に遅いテンポ、そっと囁くようにデリケートな緩徐楽章。トリオの対比は高らかに歌う木管、ティンパニが効果的でした。ラストのホルンはしみじみ名残惜しい。(9:04)
第3楽章「Minute」快活なメヌエットはティンパニが大活躍してリズミカル。トリオのユーモラスな抜き方も上々、ファゴットもフルートも晴れやかに歌いました。(4:19)
第4楽章「Allegro spiritoso」ワクワクするような神妙な始まりから、やがてティンパニと木管が際立つ軽妙な響きと勢い、微妙にアンサンブルがラフなのもHaydnには似合っていると感じます。ここもフルート・ソロがシミジミ晴れやかな音色に際立ちました。(6:30)
協奏交響曲 変ロ長調はヴァイオリン・チェロ・オーボエ・ファゴットが優雅に掛け合う名曲。1792年の作品、ロンドンで人気を博したらしい。ソロはオーケストラのメンバーなのでしょう。
第1楽章「Allegro」のんびりと牧歌的な風情満載にけっこうノリノリ、たっぷり優雅に歌うソロの存在が思っきり浮き立つ録音でした。(10:43)
第2楽章「Andante」ソロがしみじみ親密に歌い交わして絶品の緩徐楽章。軽い響き、ソロではないフルートも華やかに響いておりました。(5:25)
第3楽章「Allegro con spirito」賑やかな管弦楽の始まりから、しっとりヴァイオリンがそれを受け止めて、ソロが緊張感を保って陰影深い躍動が続きました。(6:31)


2025年7月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

数日前にLINEに投稿もあり、2週間後には新山口駅にて会う約束していた大学の二年先輩逝去。享年71歳。奥様より連絡有、心臓癌という初めて伺う稀少な病。最期迄明るく、穏健な性格、こんなステキな先輩と人生に親しく出会えたことに感謝。そして合掌。

アニメの影響とか、本日事故か事件、災害が発生するとかしないとか、香港からの航空便が中止になるくらいの影響が出ているそう。あながち真っ赤なウソとも云い切れぬ連日のトカラ列島付近の連続する地震、今早朝も揺れたそう。悪石島からこどもや年寄は避難したそうです。なんとかこのくらいで収まってくださることを祈りましょう。大自然のことなので。婆さんは風邪より快復せず肺炎へ、入院はできず、女房殿は引き続き泊まりで介護が続きます。

未だ7月に入ったばかり、こちら蝉は外に出ていないのに相変わらずの猛暑続き。エアコン使用頻度上がって電気代が心配です。こちら夕方の雨くらいだけれど、あちこちじゃじゃぶりに冠水の報道も拝見いたしました。昨日朝いつもどおりの左膝腰の調子も上々にストレッチ、短いYouTubeエアロビクスを済ませて市立体育館へ。到着時既に汗まみれ、息も絶え絶えにいつものゆる筋トレ+エアロバイク15分も済ませました。常連メンバーの顔ぶれも少なく、空いておりました。血圧はやや高状態。今朝の体重は65.95kg▲100g、この辺りを突破できません。

伊東市長が学歴詐称。自分にはまったく理解できない。大学を卒業したのかできなかったか、そんなことを失念するわけがない。自分は引退世代に至っても、未だ試験に四苦八苦して「卒業できない・・・(汗) 」そんな悪夢を見ることがあるし、奇跡的に4年で卒業証書をいただいた喜びは忘れえぬもの。ちゃんと臙脂色の卒業証書は手許に大切に置いてあります。
さらに「詐称」する意味がわからない。大学中退でも良いじゃないの、それでも立派に現在働いて、人間としての知恵をちゃんと身に着けている方はいらっしゃいます。学歴は関係ない。政治の世界って、そんなブランド必須なんでしょうか。自分の発想や常識が世間から外れているのか。
怪文書が出たあとの対応も潔くない。事実は動かしようがないんやから、さっさとお詫びして、出処進退を明らかにするべきだったでしょう。市役所には苦情の電話が殺到しているとのこと。学歴云々に非ず、それを隠し、誤魔化そうとする姑息な姿勢がアウト、百条委員会を巡っての言い分もちょっと胡散臭い。ちなみに僅差で敗れた前市長は高卒だったとのこと。

Pan Classics PC19114 Stravinsky バレエ音楽「アゴン」/「頌歌」(しょうか)/ピアノと管楽器のための協奏曲(カール・エンゲル(p))/「ジェズアルド・ディ・ヴェノーサ400年祭のための記念碑」〜マリオ・ヴェンツァーゴ/バーゼル交響楽団(1994年)・・・「アゴン」は先日、ハンス・ロスバウトによる初演付近の緊張感漂う演奏を聴いて、こちら音質がいっそう鮮明。ドデカフォニーの難解晦渋な作品は1957年初演、三管編成+4種の打楽器+マンドリン、ピアノ、ハープ。Mario Venzago(1948-瑞西)による微に入り細を穿つ明晰な表現は、アルカイックな風情、リリカルにわかりやすく、いつになく美しく響きました。バーゼル交響楽団は放送交響楽団との合併が1997年だからその前の録音、ヴェンツァーゴは1993-2003年迄主席を務めていたそう。演奏至難と思われるけれど、高い精度のアンサンブルに緻密な仕上げでした。
Pas de quatre(1:36)Double Pas de quatre(1:32)Triple Pas de quatre(1:07)Prelude(0:54)First Pas de trois: Saraband-Step(1:29)Gaillarde(1:14)Coda(1:29) Interlude(0:54)Second Pas de trois: Bransle Simple(0:58) Bransle Gay(0:58)Bransle Double (Bransle de Poitou)(1:31) Interlude(0:53)Pas de deux - Piu mosso - L'istesso tempo - Refrain(4:05)Coda - Doppio lento - Quasi stretto - Coda(1:37) 4 Duos(0:34)4 Trios - Coda(2:25)
「Ode」( 副題「クーセヴィツキーの思い出に」)は1943年の作品。
静謐に思い出を辿る「Eulogy(追悼)(3:10) 快活に爽やかな「Eclogue(牧歌)(2:49)
切々たる思い溢れる「Epitaph(墓碑銘)」は同時代音楽の偉大なるパトロンであったSerge Koussevitzky(1874ー1951露西亜→亜米利加)への追悼音楽でした。(3:27)
「Concerto for Piano and Wind Instruments」は1924年初演、Mozartのピアノ協奏曲全曲など録音しているKarl Engel(1923-2006瑞西)がピアノを担当しております。
第1楽章「Largo - Allegro - Piu mosso - Maestoso (Largo con principo)」重々しく神妙な管楽器の伴奏から、やがて快活ノリノリに剽軽、バロック風にピアノは疾走します。(7:24)
第2楽章「Largo - Piu Mosso - Doppia valore - Tempo primo」重く神妙に、しっかりとした足取りの行進曲?風。(7:23)
第3楽章「Allegro - Agitato - Lento - Stringendo」妙に無感情な不協和音もカッコよい、勢いよろしく力強い打鍵のピアノが管楽器と明るく掛け合って、ラストはユーモラスに締め括りました。(5:18)
「Monumentum」は荘厳なルネサンス期Carlo Gesualdo (1566?ー1613伊太利亜)の風情そのまま、静謐敬虔に仕上げて再構成したものとか。1960年の作品。
「Asciugate i begli occhi(美しい目をぬぐいなさい)(2:42)
「Ma tu, cagion di quella(しかし、あのむごい苦しみの原因であるお前よ)(1:44)
「Belta poi che t'assenti(美しい人よ、心を持ち去るなら)(2:48)

EMI CMS 7 63835 2Bruckner 交響曲第8番ハ短調〜オットー・クレンペラー/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1970年)・・・Otto Klemperer(1885-1973独逸)による晩年の録音。音質はかなり良好でした。終楽章に200小節をカットしたとのこと、硬派Brucknerファンからは激怒された存在らしい。Bruckner交響曲中、屈指のスケールを誇る巨大なる作品。
第1楽章「Allegro moderato」はものものしさに走らない、クールに思い入れを感じさせぬ乾いた情感、怪しい情感の高揚を伴わぬ遅いイン・テンポ。(17:56)
第2楽章「Scherzo: Allegro moderato - Langsam」躍動するスケルツォも一歩引いて、淡々と醒めた風情に走らぬところ。(19:53)
第3楽章「Adagio: Feierlich langsam, doch nicht schleppend」ここは天国的な静謐と解脱した情感の高揚が慌てぬ足取りに、寄せては返す波のように粛々と説得力を呼ぶところ。ニュー・フィルハーモニアの弦と金管サウンドが爽やかに盛り上がる緩徐楽章でした。弛緩する場面はありません。ラスト辺り遠く響き渡るホルンの清潔な響きも聴きもの。(27:00)
第4楽章「Finale: Feierlich, nicht schnell」ずしりと重い、激遅な始まりも極めて冷静。呼吸深く、悠々として激昂とは無縁な落ち着いた風情、神々しいデリケートな歩みは止まりそうなほど・・・やがてそれはイン・テンポのまま金管パワーを増加させる冷静なヘンタイ的表現・・・(途中バッサリと噂のカット出現)粘って粘って遅い歩みが続くけれど、それは粘着質表現に非ず、醒めた眼で作品を俯瞰する個性的表現でした。(19:38)


2025年7月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

参院選公示。ご近所の掲示板にポスターが順繰り貼られております。この猛暑に候補者は体調維持にタイヘンでしょう、とくに高齢者は。我が家にも投票案内が届きました。どの党どの候補者に入れるのかはもちろん大切だけど、まずは投票することが最大のポイント、連休中日の設定に60%は超えてくださるでしょうか。海外ニュースを拝見すると、仏蘭西巴里にて記録的な猛暑、エアコン普及率は近年急速に高まっても40%程度とか、日本と違って暑さ慣れしていないらしい。学校が休みになったとか、エッフェル塔に上れなくなったとか、そんな話題より熱中症のことが心配なのは日本と同じでしょう。7月2日だけで西班牙4人、仏蘭西2人、伊太利亜2人が死亡との報道。

前夜エアコンの力をしっかり借りて(設定温度は30度C)途中覚醒せず眠れても、どうも眠りは浅い感じ。膝腰の調子はまずまず、ストレッチ、カンタンなYouTubeエアロビクスを済ませて炎天下、ご近所スーパーに出掛けたのも運動のため。自分用のシャンプーがぼちぼち切れそうなので、一番安いもの+食料品を入手してきました。残り髪は少ないのでなんでもよろしい。途中、ご近所に三件あるうちのローソンの解体工事に出会いました。次はなにができるのかな?小一時間外出なので、コンピューターオーディオ部屋のエアコンは点けたまま、結果まずまず1日分の運動としました。昼から予報通り雷有(BS放送が途切れました)夕方より思わぬジャジャ降りとなって風邪ひき婆のところに出掛ける女房殿も苦戦しておりました。相変わらず鹿児島海上辺りの地震はけっこう大きく継続しております。今朝の体重は66.1kg+250g。またまた逆戻り。

壁にあるカレンダーはダイソーのもの(女房殿入手)。2025年も残り半分、お仕事現役時代はカレンダーを買うことなんて考えられなかった。日々ほとんど用事もなくてカレンダーソフトを使う機会もなくなって、朝一番の体重と市立体育館通い、そして酒席をメモしております。2025年は累計トレーニング数に変更して、6月迄で78回、ん?おかしい。一年間の市立体育館の営業日数は358日(年末年始一週間休み)隔日欠かさず通ったら179回、ちょうど半分経過して89回ほどの計算、体調不良で一回休んだ記憶があるので88回のはず、カレンダーをめくる時にどこかで10回分誤ってメモしたらしい。往復4kmのウォーキング、ゆる筋トレ11種、エアロバイク15分(70kcal)倦まず弛まず積み重ねて、なんとか日常の健康を維持していると自覚しております。本日もこれから鍛えてきましょう。

LPデザインBach ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調 BWV1046/第2番ヘ長調 BWV1047/第3番ト長調 BWV1048/第4番ト長調 BWV1049/第5番ニ長調 BWV1050/第6番変ロ長調 BWV1051〜シャルル・ミュンシュ/ボストン交響楽団/ジェームズ・スタリアーノ、ハリー・シャピロ(hr)/リチャード・バージン(v)/ラルフ・ゴンバーグ(ob)/ロジャー・ヴォワザン(tp)/ドゥリオ・アントニー・ドワイヤー、ジェームズ・バッポートサキス(fl)/ルーカス・フォス(p)(1957年)・・・現代の指揮者はコンサート・レパートリーにBachをあまり入れなくなりつつあります。リッカルド・シャイーやトーマス・ダウスゴーみたいな例外はあるけれど、BeethovenやBrucknerの交響曲といっしょの演奏会にはあまり出現しない。その辺りは別途専門筋に任せた感じ。でも5-60年前はけっこう日常のレパートリーになっていて、カラヤンやクレンペラー、エイドリアン・ボウルト、その後の世代であるマゼールとかアバドも辺りもブランデンブルク協奏曲全曲録音を残しておりました。
そして、とっても不思議なのがCharles Munch(1891ー1968仏蘭西)。彼もボストン交響楽団も、Bach録音はほとんどないそう。オリジナル音源よりモノラル復刻が出ていて、もしかして疑似ステレオ?まったくそんな違和感は覚えさせぬ明瞭な音質を堪能できました。
ネットの声を伺うと評判悪いっすねぇ、最近の技術的に洗練された古楽器演奏の軽快なリズムに耳慣れると、これは時代錯誤に大柄な違和感しかないのでしょう。これはボストン交響楽団の名人たちの腕を見せるための録音だったのかも。なんせ昔馴染みだから、こんな大きく優雅な演奏を心踊らせて久々に全曲拝聴いたしました。現代の演奏会場にはこんな楽器編成のほうが実用的な音量バランスなのかも。ピアノ・ソロのLukas Foss(1922-2009独逸→亜米利加/著名な作曲家)は別格としてソロには凄い面々が揃ってますよ。第2番第4番は時代的に当然フルート採用。
第1番ヘ長調 BWV1046
「Allegro」からJames Stagliano(1912-1987亜米利加)Harry Shapiro(1914-2014亜米利加)のホルンは抜群に雄弁でした。(4:35)
「Adagio」はオーボエとRichard Burgin(1892-1981波蘭→亜米利加)のヴァイオリンが切々と歌います。(4:22)
「Allegro」ここもホルンの存在感が大きく、ヴァイオリンは自在に闊達でした。(4:08)
「Menuetto - Trio - Menuetto - Polonaise - Menuetto - Trio - Menuetto」悠然と歌うフィナーレ。途中Menuettoのテンポの落とし方も時代を感じさせる優雅なもの。(6:53)
第2番ヘ長調 BWV1047。リコーダーならぬフルートは名人Doriot Dwyer(1922-2020亜米利加)トランペットも著名なRoger Voisin(1918-2008亜米利加)オーボエはRalph Gomberg(1921-2006亜米利加)、やや遅めのテンポに堂々として・・・ちょっと四角四面、大柄(味?)な演奏でした。「Allegro」(5:12)「Andante」(3:34)「Allegro assai」(3:06)
第3番ト長調 BWV1048は第5番と並ぶ人気作品。弦が力強いリズムを刻む合奏協奏曲。これもちょっと重く、噛み締めるように大きな演奏。「Allegro-Adagio」アダージョはニ小節のみ(7:47)「Allegro」(5:20)
第4番ト長調 BWV1049。これが一番上出来に感じました。
「Allegro」リコーダーに非ずフルート2本は違和感もない、爽やかに晴れやかな響き。ヴァイオリンは超絶技巧でした。(7:22)
「Andante」この緩徐楽章はちょっと大きな風情、大仰な嘆きっぽい。(3:28)
「Presto」線の太いヴィヴィッドな躍動が感じられるアツいフィナーレ。(5:00)
第5番ニ長調 BWV1050。一番人気の史上初鍵盤協奏曲はピアノ担当。弦は三声なんですよね。フォス(p)とドワイヤー(fl)バージン(v)の豪華掛け合いを愉しめました。
「Allegro」有名なカデンツァはチェンバロのほうが似合うけれど、ピアノもその旋律和声細部工夫が際立ってわかりやすい。晴れやかに雄弁な始まり。(10:49)
「Affettuoso」緩徐楽章は鍵盤とソロのみ。ピアノだと低音の動きがよく見えます。(5:45)
「Allegro」華やかな符点のリズムに躍動するヴィヴィッドなフィナーレでした。途中のテンポ・ダウンや最終盤のテンポ・アップは要らん表現かも。(5:21)
第6番変ロ長調 BWV1051はヴァイオリンを欠く特異な弦のみの楽器編成。
「Allegro」強弱もかなりしっかり、こんなに立派な、元気のよろしい大合奏は初めて聴いたかも。ラストのルバートもある意味新鮮。(7:01)
「Adagio ma non tanto」厚みがあってなんと荘厳に響く緩徐楽章。しっとり消える様子も妙に感動的。(5:01)
「Allegro」ゴージャスなまま大柄な響きが立派な推進力でした。(5:40)


2025年7月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

鹿児島方面の地震が続いて、ちょっと不安です。こちら曇り空でも朝からモウレツに暑い!幸いこちらは降らないので洗濯物は良く干せました。エアコンの力を借りてなんとか眠れても早朝覚醒はいつものこと、朝からストレッチ、短いYouTubeエアロビクスに汗たっぷり、意を決して市立体育館を目指します。途上の熱気に足取り重く、トレーニングルームに常連メンバーは少なかったのは、出掛けるのを断念したのでしょう。いつもどおりしっかり鍛えてシャワーも使って気分爽快だったけれど残念、血圧は未だ高めでした。今朝の体重は65.85kg+200g、なかなか思うように減らぬものです。

帰宅したら女房殿が婆さんのところより戻っておりました。先日、弟宅に泊まった時に婆さんは風邪をひいたらしい。年寄りに風邪は大敵! デイ・サービスもお休みしたとのこと。
世間ではいよいよ参院選挙へ。賑やかに話題の候補者も出ているようだけど、自分は与党の過半数割れを期待しております。あまりの猛暑に昼からまたエアコンのお世話になりました。もうエアコンは必須の日々がやってきました。

我が家のテレビは32インチのSHARP(懐かしい)亀山製。もう14年ほど経ったかなぁ、まだまだ現役です。そのテレビよりもっと長く愛用しているのがSANWA SUPPLY製の小さなマルチメディア・スピーカー、もう20年ほど利用しているかも。ここのところ音量を上げても聴きとりにくくて、これは華麗なる彼による耳の衰えかなぁ・・・ちょっと悩んでおりました。ところが・・・

なんのことはない・・・ある日、左のスピーカーが鳴っていないことに気付きました。それで聴き取りにくかったのか。自分がもっと電気製品の知識が深かったら治せるような気もするけれど、残念、そんな技量はないので諦めました。ネットに次のをいろいろ検索して、注文する勇気が出ません。オリジナルのテレビのサウンドで我慢しております。

Concerto Melante Bach ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調 BWV1049/Telemann 4台のヴァイオリンのための協奏曲ニ長調(TWV 40,202)/カンタータ「十字路のティルシス」(TWV 20,22)*/4台のヴァイオリンのための協奏曲ト長調(TWV 40,201)/カナリアのカンタータまたは葬送音楽(TWV 20,37)*/Handel オラトリオ「ソロモン」より「太陽は光の筋を出すことを忘れるだろうか」*〜アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(ms)*/コンチェルト・メランテ(Festspiele Mecklenburg-Vorpommern/メクレンブルク=フォアポンメルン音楽祭/2012年ライヴ)・・・Concerto Melanteはベルリンの古楽器団体らしい。いずれもラスト拍手入り。
二本のリコーダーが可憐なBachは軽快なリズム、古楽器初期の尖ったスタイルに非ず、晴れやかな躍動に充ちた速いテンポでした。「Allegro」(6:41)「Andante」(3:48)「Presto」(4:49)
Telemannの作品は初耳ばかり。4台のヴァイオリンのみによる珍しいスタイルの協奏曲はニ長調(5:47)ト長調(5:56)。軽妙な愉悦に溢れて軽快なテンション、これはこれで完成された作品でした。
ヴェテランAnne Sofie von Otter(1955-独逸)はさすがの存在感。「十字路のティルシス」(19:13)「カナリアのカンタータまたは葬送音楽」(16:49)言葉の壁があって意味合いは理解できないけれど、はしっとり優しく落ち着いた声を堪能いたしました。
Handelはアンコール。切々とした女声に粗野なオーボエが絡みました。(5:51)

Hanssler Classic CD98.340Haydn 交響曲第104番ニ長調「ロンドン」/第94番ト長調「驚愕」〜トーマス・ファイ/ハイデルベルク交響楽団(1999年)・・・Thomas Fey(1960-独逸)は残念、怪我により活動ができなくなったそう。Haydnの交響曲全集録音の完成はヨハネス・クルンプに引き継がれました。堂々たるスケールを誇るラスト交響曲、第2楽章「Andante」が題名の由来となっている「驚愕」揃えてメリハリたっぷり、ヴィヴィッドなアクセント満載に響きは濁らない。パワフルな古楽器演奏でした。音質も極上。両作品とも古典的二管編成にティンパニが迫力たっぷり。音質演奏とも過去の全集録音が霞むような存在と予想できます。
ニ長調交響曲「ロンドン」
第1楽章「Adagio - Allegro」堂々たる序奏から、ティンパニが躍動します。古楽器奏法特有のキレのあるリズムは力強くアクセントしっかり、やがて晴れやかな第1主題は優雅に快活、パワフル雄弁な歩み。陰影豊かにかつての古楽器印象を覆す立派なスケールに驚きました。(9:07)
第2楽章「Andante」は優雅な変奏曲。陰影たっぷりにノンビリなはずの緩徐楽章はいつになく雄弁でした。ラストのホルンがしみじみ美しく深い。(8:19)
第3楽章「Menuet: Allegro」優雅なメヌエットはいつになく快活なリズムを刻んで響き分厚く、ティンパニも雄弁に強烈でした。トリオは管楽器による可憐なト短調旋律。(4:38)
第4楽章「Finale: Spiritoso」は低音持続音(ドローン)が印象的な快活なフィナーレ、テンポは速く、アクセントは強烈、重さ鈍さとは無縁に快活、かつデリケートな疾走感と高揚がありました。ここもティンパニのアクセントは強烈。(6:39)
ト長調交響曲「驚愕」
第1楽章「Adagio - Vivace assai」夜明けのように爽やかな序奏から、軽妙にリズミカルな主部に突入してノリノリ、賑やか、そして表情豊かにユーモラス。金管の響きにコクと厚みを感じさせ、木管は伸びやかに、アンサンブルの集中力もみごとな古楽器の技量でした。そしてティンパニのアクセントは依然強烈。(8:50)
第2楽章「Andante」はハ長調の変奏曲。例の弦によるシンプルな旋律がそっと歩んで・・・ティンパニ一発の衝撃はなかなかのもの。変奏曲はデリケートに変幻自在な表情、時に涼やかに優雅な歌、ヴィヴィッドなものでした。ここもティンパニがなかなかのパワフル。ラストはぐっとテンポを落として静かに終わりました。(6:58)
第3楽章「Menuet: Allegro molto」前楽章ラストの抑制したラスト一転、快速テンポに3/4拍子が快活にスタートして、トリオはぐっと抑制してテンポも遅いもの。(4:24)
第4楽章「Finale: Allegro di molto」とぼけたような始まり、颯爽と肩の力が抜けて疾走するフィナーレも快速。一気呵成な勢いに乗り切りました。期待通りティンパニは大活躍。(3:52)


2025年7月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

こちらは結局降らなかったけれど、関東地方では急な豪雨があったそうですね。7月入ってちょいと朝から頭痛がするほどの高温続き。眠りが浅いから早い時間に眠くなって早朝覚醒〜そんな繰り返し。どこでエアコンを本格導入するか悩ましいところですね。

朝のストレッチと短いYouTubeエアロビクス(衣装から越南のお姉さんと類推)済ませて業務スーパーを目指したのは自家製ヨーグルト用の牛乳、たまごなどが切れていたため。往復3.5km歩いて1日分の運動量は目標達成しました。試しに向かいのセブンイレブンにローソン銀行の扱いを試してみたら残念、案の定弾かれました。帰宅してヨーグルト・メーカーを仕掛けて、久々に大正金時を圧力鍋に炊きました。さすがに昼過ぎ、あまりの気温にギブ・アップ、エアコンをささっと掃除してスイッチを入れました。夕方には切って、なんとかエアコンなしで就寝しようと努力したけれど、どうしようもない熱気に再びエアコンの力を借りて眠りました。今朝の体重は65.6kg▲150g。

女房殿の楽天モバイルの契約は最強プラン一本。3gb/月迄だったら980円、それをを超えたらガクンと+1,000円請求が上がります。自宅ではWifi使用なので外出時に使用を抑制すれば良いのに、5月はちょろ超えして、後悔しておりました。6月はラスト3日を残して3gb迄ぎりぎり、そこで必殺技外出時にはスマホ置いていく!それにて見事クリアいたしました。そんな苦労や不便な思いしなくても、普段から外出時には動画など見ないようにするとか、中間点でデータ消費推移を確認するとか、計画的に使えばよろしいのに。前のTonMobileは中(低)速使い放題、Wifiなしでは動画も見られなかったから、こんどの楽天は外でも接続速度が速くて喜んでいたのでしょう。世の中に上手い話しはありません。ま、1,980円でも充分安いけれど。

TELEFUNKEN/LPBrahms 交響曲第1番ハ短調(ベルリン・フィル/1951年)/交響曲第3番ヘ長調(バンンベルク交響楽団/1963年)〜ヨゼフ・カイルベルト・・・とっても恥ずかしい四半世紀前のコメントが残って、Googleで検索すると自分の文書が出てくるから恥ずかしい。
当時はBeethoven、Brahms、Mendelssohn、Schumann(主に交響曲)そしてShostakovichも苦手として、やがて幾星霜、現在でもBrahms/Schumannには未だやや苦手意識が残っておりました。Joseph Keilberth(1908-1968独逸)はカラヤンと同い年、わずか60歳で亡くなって日本では知名度的にはジミだったかも。昔の文書には「LP時代から聴いていた」そう書いてあって、おそらくキング「世界の名曲1000シリーズ」これは恐るべき詰め込み、LP2枚片面の1曲ずつ全4曲収録されていたと記憶します。若い頃は体力もあったし、音質など気にせずに集中していたのでしょう。CD時代に再入手、やがてパブリックドメイン音源に至ってデータで聴くように至ったことに時の流れを感じます。
Brahmsの交響曲は堂々たる立派な、大きな響きだけれど、基本古典的二管編成であることにいつも驚かされます。
交響曲第1番ハ短調はカラヤンが復帰する以前、古豪巨匠時代のベルリン・フィルとのモノラル録音。音質は時代相応、それがいっそう剛直な印象を強めます。
第1楽章「Un poco sostenuto - Allegro」提示部繰り返しなし、テンポは一貫して中庸。重心低く、辛口に引き締まったサウンドが力強い表現に始まります。後半のホルンはメロウな音色でした。(13:34)
第2楽章「Andante sostenuto」木管やホルン、ヴァイオリン・ソロが切々と歌っても、優しいはずの緩徐楽章はごつごつとした手触り、質実に響きました。(9:00)
第3楽章「Un poco allegretto e grazioso」は優雅な間奏曲。ここもアクセントは優雅に非ず、中間部は雄弁にパワフルでした。ラストのテンポ・ダウンと力の抜き方は最終楽章の流れとして効果的。(4:44)
第4楽章「Adagio - Allegro non troppo ma con brio」序奏は厳しい緊張感、やがてメロウなホルンと痺れるようなフルートが遠方より歌い、しみじみとした「喜びの歌」を導いて、それはやや速めのテンポに浮き立つようにテンション高くテンポも速まるけれど、あくまで渋く辛口。後年の甘い響きの欠片もありません。(16:00)
交響曲第3番ヘ長調は手兵バンベルク交響楽団担当。音の広がりは嬉しいけれど、高音の劣化はちょっと気になりました。なにがアンサンブルが粗いだよ!これが個性ですよ。(←当時のワシへ)
第1楽章「Allegro con brio - Un poco sostenuto」冒頭からしみじみ素朴に味わい深く、オーケストラの質実ローカルなサウンド(とくに粗野な金管)は痺れるほど高揚する雄弁。(10:22)
第2楽章「Andante」木管の掛け合いが懐かしい風情、これは弦の涼やかな音色が絶品の緩徐楽章。(8:08)
第3楽章「Poco allegretto」とっても甘く遣る瀬ない旋律を奏でる弦はこの作品の白眉、それはジミに質実、しみじみとした泣き。かつてバンベルク交響楽団のホルンが素っ気ないと感じたことがあって、その記憶が蘇るじつに素朴な音色。今の嗜好だったらそれは褒め言葉ですよ。(6:15)
第4楽章「Allegro - Un poco sostenuto」緊張感とテンション、キレを感じさせるフィナーレ。ザラリとした豪快サウンドはベルリン・フィルとはまた異なる雄弁、むしろこちらの粗さが好ましい。ラスト付近のホルンも痺れる音色でした。(9:26)

DECCABrahms 交響曲第1番ハ短調〜ズービン・メータ/ウィーン・フィル(1976年)・・・Zubin Mehta(1936-印度)もご高齢、そろそろ活動もむずかしいでしょう。これは40歳気力体力充実した頃の記録、写真はイケメンやなぁ。昔馴染みなのに初めて聴いたはず。音質は現役、低音もティンパニもよく響きました。ウィーン・フィルの厚みと艶のある響きを活かして、オーケストラのコントロールはムリムリな力みを感じさせぬもの。いささか馴染みすぎた、二管編成なのにものすごく立派に響く名曲中の名曲、オーソドックスなスタイルに感銘深く受け止めました。
第1楽章「Un poco sostenuto - Allegro」テンポは悠々として急がず、提示部繰り返し。颯爽と軽いリズムによる古楽器風演奏も好きだけれど、これは浪漫の風情をたっぷり堪能させてくださって、余裕を感じさせる重心の低さ。(17:31)
第2楽章「Andante sostenuto」練り上げられた弦が悠々、濃厚に歌って、聴手を陶酔の世界に誘(いざな)う絶品の緩徐楽章。この時期のコンマスは誰ですか?ホルンの響きの深さにも魅了されました。(9:34)
第3楽章「Un poco allegretto e grazioso」は落ち着いた風情に微笑む優雅な間奏曲。ほんのちょっぴり浮き立つような流れに、各パートはまったりと溶け合う極上サウンド。ラストの名残惜しいテンポダウンも自然な表現でした。(4:46)
第4楽章「Adagio - Piu andante - Allegro non troppo, ma con brio - Piu allegro」深刻な序奏にティンパニはかなりの衝撃。続くピチカートのテンポの揺れも入念、やがて眩いホルンに導かれて「喜びの歌」風主題が弦、そして木管に引き継がれて、この高揚感、テンポ・アップは溌剌として若々しい勢いは爽やかに+渋い弦とホルンの響きに充たされた熱気でした。(17:19)


2025年7月某日/ 隠居生活もやや馴染みつつある日々

昨夜も寝苦しかった。名実ともに夏に入った7月、だけど既にここしばらく猛暑と湿度がやってきております。前夜それなりに眠れて体調は悪くないけれど、市立体育館道中は朝から強烈な日差し、トレーニング・ルームに入る頃にはかなりぐったり汗塗れでした。常連メンバーに顔ぶれはあまり変わらぬ月曜、注目すべきは注意書きいくつか〜曰く

「マシンは鍛えるための機器です。スマホは休憩エリアでゆっくり御覧ください。次の方が利用を待っております」
おそらく、苦情がいくつか事務局に寄せられたのでしょう。自分も心の中でそう願っておりました。若い世代を中心にスマホ中毒は多くて、座れるマシンにほとんど休憩している姿は良く見かけたものです。左膝にちょっぴり違和感はあるけれど、関節可動域や筋トレには問題ありません。短いYouTubeエアロビクスもサボらず実施できました。
鍛錬後の瞬間参考記録は65.9kg、血圧はやや高、未だ標準には遠いもの。今朝はついに65.75kg前日から▲650g。

相変わらず鹿児島辺りに地震が続いて、これが大きな事態に至らぬことを祈るばかり。
そう云えば古都・鎌倉にて水道管破裂、断水からタイヘンなことになっていたとのこと。一般家庭はもちろん、観光地の食事処も営業不可、影響は大きかったことでしょう。わずか一日で復旧したのは立派だけれど、下水上水あちこち老朽化はわかっていて、こうして一気に全国あちこちほぼ同時多発するものなのですね。あまりに発生は多過ぎて「その後」の様子は現地以外ではなかなか知る由もない・・・そして、ある日我が身の至近に発生する・・・かも。

参院選公示を直前にして各党目玉候補擁立が盛んなようです。各党を渡り歩く候補はあまり信用が置けぬような気がするけれど、いずれ世間が盛り上がって投票率が上がることを期待しましょう。なんの実績もない「顔(知名度)だけ」(元)タレント候補はさっさと退場されることを願う。新興政党もちょっと話題になったり、ならなかったり?悲喜こもごも、一時の風頼みはやがて虚しく消えていくように思います。投票日は旅行の予定なので、期日前投票を済ませましょう。連休中日投票日設定は政府与党が投票を抑制する意図があるとか、ないとか。法律では日曜とは決まっていないらしい。

PHILIPS 442 050-2Mahler 交響曲第1番ニ長調〜ベルナルト・ハイティンク/コンセルトヘボウ管弦楽団(1962年)・・・もう日常自分が聴く音楽の演奏者はほとんど鬼籍に入りました。これはBernard Haitink(1929-2021阿蘭陀)が未だ33歳若手だった頃の録音。クーベリックと並んで自分にとっては1960年代録音のリファレンス、オーケストラの豊穣な響きを活かして、中庸のテンポ、飾りのない表現に陶然と聴き惚れました。もしかして数十年ぶりの拝聴、こんなにリアルな会場の空気を感じさせる音質だったっけ?当時往年の名人がごろごろ生き残っていたコンセルトヘボウ、とくにトランペット、チューバ、ホルンのリアルな表情と存在感、コクのある音色に泣けました。発売当時、バーンスタイン辺りの濃い詠嘆表情の評価は高くて、こちらオモロない、フツウのおとなしい演奏、そんな評価だったと記憶します。これは極上のフツウだったのですね、青春の胸の痛みを感じさせる憧憬に充ちた旋律は、眩しいほど胸に染みました。名曲には耳目を驚かせるような異形な表現や力みを必要としません。
第1楽章「Langsam, schleppend」静謐なバランス感覚の歩み。提示部繰り返しなしは残念。(13:27)
第2楽章「Kraftig bewegt, doch nicht zu schnell」元気いっぱいの誠実な躍動。(7:45)
第3楽章「Feierlich und gemessen, ohne zu schleppen」淡々と歩む葬送行進曲。(10:56)
第4楽章「Sturmisch bewegt」前のめりにならぬ余裕の力感、けっして刺激的に喧しくならぬ金管の爆発。爽やかな幕切れが待っておりました。(20:11)

DGDvora'k スラヴ舞曲集 作品46/作品72〜ラファエル・クーベリック/バイエルン放送交響楽団(1973/74年)・・・この作品は大好きだから誰の演奏でも良いようなものだけど、作品との出会いはカラヤン(数曲)全曲はこのラファエル・クーベリック、懐かしい駅売海賊盤を聴いた昔の記録が残っておりました。これは絶品の郷愁の表現、厚みのあるオーケストラの質実な魅力、もちろん音質も上々。躍動する泥臭いリズムと推進力ははもちろん、しっとりとしたバラード作品が泣けるように美しく際立ちます。
作品46/第1番ハ長調(3:46)第2番ホ短調(4:50)第3番 変イ長調(4:18)第4番ヘ長調(6:47)第5番イ長調(3:16)第6番ニ長調(5:28)第7番ハ短調(3:11)第8番ト短調(4:05)
作品72/第9番ロ長調(4:02)第10番ホ短調(5:44)第11番ヘ長調(3:21)第12番 変ニ長調(5:38)第13番 変ロ短調(2:29)第14番 変ロ長調(3:44)第15番ハ長調(3:10)第16番 変イ長調は絶品の懐かしい締め括り(6:57)

【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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