2001年松山・道後温泉でのGW・家族旅行も想い出となりました。息子は未だ高校生か

頭がカタくなるということ


 地震も来ました。殺伐とした殺人事件やら、哀しい児童虐待も日常のニュースだし、けっして豊かではない生活がいっそう苦しい、そんな話題も〜あまり住み良い日本とは言えないような気もします。

 ワタシには市井のサラリーマンとして、自らの健康、家庭的(女房息子)にも、出色に恵まれた生活をしているという自覚があります。毎日音楽を楽しみ、サイ トを更新して読者の反応があり、幅広く読書をして見聞を広げ、おいしいものを探求し・・・で、大阪へお仕事の本拠地を遷して一ヶ月、大苦戦中也。人生折り返し地点を過ぎ、苦渋の色濃くなってくる今日この頃、異動先の新しい職場(12年前までその建物にてたしかに過ごしたが、メンバー一新!)、お仕事内容はガラリと変わり、巨大なる取引先相手との商談など、さまざまな”新しい仁義”の意味合い、調整、言葉の意味さえ理解できぬ日々。

 毎日、”な〜んもデケんおっさん”状態に、背中に脂汗滲ませております。ワタシは飽き性なので、エエ加減岡山で8年もすったもんだしていたから、 心機一転!真っ白な気持ちで再出発!と覚悟は決めてきたつもりだけれど、”な〜んもデケんおっさん”である自分が情けない、それはあたりまえの事実なのに、つまりは謙虚さを失っておる、ということなんです。岡山時代終盤、何故か”非常に器用な男”と回りからちやほや(誤解)され、もともとがドン臭い性格であったことを失念しました。地が出ただけなんです。

 あたふた、じわじわと毎日継続するしかない。

 連日疲れ果て(たいした残業はしていなっすよ)、土日はちゃんと休ませていただき、生活のリズムを確立することに腐心してまいりました。よく眠れ、都会は歩行距離が多くて(あちこちけっこう階段も有/意識して上るようにもしている)結果的に体重維持どころか少々減っております。しかし、とうとうGW前に風邪をひきました・・・そういえば、この時期いつも似たような症状出ますね・・・

 大脳皮質前頭連合野は使わなければ退化するんです。激しい環境の変化に柔軟性を失って、それに対処適合できなければ”心療内科”の世話にならざるをえない・・・酒席少ない職場なのは助かっておりますね。(ダイエット的にも/もっぱら自宅ご近所週末、女房と順繰り飲み屋制覇を狙う日々)もう少々お仕事の全体像、流れをつかんで、精神的にゆったりしたいものです。「頭がカタくなる」とは、知らず謙虚さを失って、後ろ向きになるということでしょう。

 基本、配慮ある佳き職場と思っております。問題はもっぱら自分なんです。

 スポーツクラブでの定例汗流しは未着手だし、BOOK・OFFがご近所にないのも少々ツラい。が、既に「音楽生活」は以前の水準に戻っております。女房 も含め、新しい土地での情報収集にはネットは有効ですねぇ。CDは処分するほうに傾注しているので、新しい音源に対する欲求は未だ起きてきておりません。(出張激減で、経済的不如意もあるしね)「人生折り返し地点を過ぎ、苦渋の色濃くなってくる今日この頃」〜まさにBrahms !的状態のはずが、なぜかそんな音楽を聴く気がしないんです。

 で、なにを聴いているか・・・幅広く、いろいろ聴いていることは前提だけれど、ナントそれはStravinskyなんですね。もちろん「アゴン」とか「アポロ 」「結婚」とか、少々マニアックな作品も大好きだけれど、馴染みの「火の鳥」「ペトルーシュカ」、そして定番名曲「春の祭典」を連日聴きつづけて飽きません。1年間以上行方不明だった、ジョージ・ショルティ/シカゴ交響楽団(恥ずかしい駅売海賊)盤も、転居/CD大整理とともに無事再出現しました。

 ま、情けない毎日だから、せめて自分を鼓舞したい・・・ということかな。音楽の嗜好は、どこでどう転ぶかわかりません。

(2007年5月1日)


●以前の「近況」です●最新の「近況」
2007年4月
2007年3月● ●2007年2月● ●2007年1月● ●2006年12月
2006年11月● ●2006年10月● ●2006年9月● ●2006年8月
2006年7月● ●2006年6月● ●2006年5月● ●2006年4月
2006年3月● ●2006年2月● ●2006年1月● ●2005年12月
2005年11月● ●2005年10月● ●2005年9月● ●2005年8月
2005年7月● ●2005年6月● ●2005年5月● ●2005年4月
2005年3月● ●2005年2月● ●2005年1月


【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
▲To Top Page.▲
written by wabisuke hayashi