2005年も既に折り返しを過ぎました。20歳台は坂道を下るように、30歳台は崖から転落するように過ぎ去ったが、40歳台はバンジー・ジャンプ(但し、ロープ切れ)状態か。来るべき50台が、どんなものか少々怖い感じ。若い頃、夏は好きでしたね。でも、”夏ばて”を実感するようになったのはいつ頃からだったろう・・・ツラいっす。オツカレ気味です。昨年は台風多数接近!大水害!だったが、ことしは異常渇水でございます。上手くいかない。ご近所(お気に入り)ディスカウント・ストアでは「水2L」が売り切れ状態。
相変わらず(激安)CDを湯水の如く購入しております。「湯水の如く」というのは、ふんだんに存在するものを惜しげもなく、といった意味だろうが、その例えにも違和感ある異常気象続き。冷夏よりマシですか?ワタシは性格的に「少数精鋭厳選集中拝聴」型音楽鑑賞はできないんです。足の向くまま気の向くまま・・・いろいろたくさん、おなかいっぱい、次々と音楽を聴きたい〜生活のあちこち、空気のように音楽は存在して欲しい・・・思いつき、無定見な”MUSIC LIFE”・・・「幅広く、いろいろ聴かれてますね」と言われることもあるが、少々耳に痛い。
愛する音楽に順列を付ける趣味は持たないが、年末には「各自勝手にアカデミー賞」を広く募集しております。早くもその候補が!昨月、東京出張の際、BRILLIANTが安かったので「試しに買うてみようか」と3枚組1,029円出費も出会いか。de Falla 歌劇「はかなき人生」〜マータ/シモン・ボリヴァール交響楽団(ヴェネズエラ)ほか、管弦楽作品など多数含まれる(6734)・・・いや、もう最高っす!
南米のオーケストラを聴く機会も滅多にないですからね、どんなもんか?と思ったら、これはかつての征服者スペインの深い文化的影響ですか?いや、もうノリノリのリズム(カスタネットの妙技)と哀愁、切なくも激しくかき鳴らすフラメンコ・ギターと、しわがれた歌声の説得力(ジプシー・キングス風)。貧しい娘サルー(マルタ・セン(s))の哀しい結末が予見できるような、清楚な味わい・・・すっかりココロ奪われましたね。バレエ「恋は魔術師/ペドロ親方の人形芝居」(イ・カメリスティ)も久々取り出したら、すっかり痺れました。
で、ちょっと「個人的スペイン・ブーム」がやってきて、他のde Falla作品とか、例えばTurina 「セヴィーリャ交響曲」〜マックス・ブラガド・ダルマン/カスティーリャ&レオン交響楽団(1995年)聴いたり、Ravel (のスペインもの)辺りを取り出したり・・・で、自分の嗜好について気付いたことが〜。
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イギリス、フランス、南北アメリカ、そしてスペイン辺りの音楽を聴いたときの愉悦感は、独墺音楽とは異なっている、と。ワタシは先人が評価を積み重ねた「古典的名曲」に敬意を表することに吝かではないが、やはりBeethoven 、Schubert 、Mendelssohn、Schumann、Brahms 辺りの交響曲は少々苦手意識があるんです。Bach は感動の嵐状態だけれど、少々立派すぎる親父から説教を受けている感じがないでもない。Haydn、Mozart 、Weberなら、まったくのところOKだけれど、一般的に独墺系は苦手なのかな?(室内楽、ピアノ曲などは楽しめますが。ああ、マンハイム楽派も悪くない)
ところが、先の「はかなき人生」には妙にココロにフィットする感覚があって、実質上初耳ですから。こどもの頃に初めて「ラプソディ・イン・ブルー」を聴いたような興奮を想起しましたね。音楽は嗜好品だから、人それぞれの好みには説明が付けがたい・・・北欧音楽に対する親近感は、北国育ちの血が騒ぐのかも知れないが、Mahler 、Brucknerに対する曰く言い難い中毒感はなんと説明すればよいのやら。
「空梅雨」の異常気象だけれど、存分に蒸し暑く、重苦しい毎日ではあります。体力的な問題か、偶然が重なったか、ことしは「ビール!」の機会激減。お仕事はどんよりしているが、先行きしっかり見据え、視野は広く、遠くを見据えながら、足下しっかり固め、細かい作業をひとつひとつ(お客との約束厳守!)消化しましょう。ここ半年、たいして大きな職場ではないのに、二人「ココロの病」に倒れちゃいました。
でもワタシには音楽がある。(入院手術一周年・元気です)
(2005年7月1日)