連休中です。ボンヤリしてます。良い天気。太りすぎ以外は体調も良好。時間はたっぷりあるし、ちゃんと聴いていない気になるCD在庫もたくさん部屋にあります。以前サイトに掲載した、恥ずかしい文書の書き直しもしたい。サイト更新用の原稿補充も然り。でも、集中力が切れてます。やっぱり、ばたばたお仕事の合間に音楽聴くのが楽しいんだろうな。ビンボー症か。
最近、「相変わらず」・・・ということで、Beethoven の交響曲手持ちCDについて愚にも付かない一文を更新しました。BBSで「苦手と公言されている割に膨大なコレクションですね」とか「ホントに苦手なの?と思ってしまうほどいろいろとお持ちですね。わたしなんぞ?は苦手な曲は『0枚』以外に考えられないんですけど・・ 」などと、呆れ顔の読者書き込み有。ほんまやで。
やはりBeethoven に対して、とくに世界的に人気高い交響曲に対する畏敬の念はあって、時にその劇的前向きな推進力には威圧を感じてしまうが、音楽は聴いているんですよね。そして、鳩派ビンボー症だから、眼前に安いCDが出現すれば、いろいろ自分自身に理由を付けては買ってしまう。どんどんCDは貯まっちゃう。
好き嫌いは誰でもあるけど、なんでも一応聴きます。音楽は好きだし、出会いは拒まない。これも先日、ハンガリー舞曲全曲についても書いたけど、
音楽は嗜好品だから、好き嫌いはあるでしょう。コーヒーはダメだけど、紅茶は好き、いえいえワタシは昆布茶一筋・・・みたいな。でもね「クラシック音楽」(←この呼び名なんとかならんのか)は、歴史の波風を乗り越え生き残ってきたものでしょ?先人達の歴史評価蓄積を尊重して、その魅力を発見する努力は続けないと。やがて、その真価に目覚める日が来るかも知れませんから。
そんな姿勢です。
ワタシはBrahms 、Schumannの交響曲も少々苦手、じつはTchaikovskyも同様なんです。(あくまで交響曲に限定して。ちなみにShostakovichも)それでもBrahms 、Tchaikovskyは、ここ最近かなり聴くようになっていましたか。Haydnは絶対量を聴いていなかった自覚がありまして、数年前(2002年)アダム・フィッシャー全集を購入したことをきっかけに(やっぱり根性座りますよ、全33枚揃うと)お気に入りの作曲家へと変身いたしましたね。
Tchaikovskyの交響曲は、例えばムラヴィンスキー、カラヤン(1960年代のDG録音)で有名なる第4/5/6番、ほか「悲愴」を中心に有名無名な録音はけっこう買っているはず。聴く機会の少ない、第1/2/3番+マンフレッド交響曲もいちおう手元に置いておかなくちゃ。それは演奏問わず、まず「いつでも実際の音に出して確認できる」ということが大切なんです。
モーリス・アブラヴァネル/ユタ交響楽団(1972/3年)による交響曲全集+マンフレッド交響曲+スラヴ行進曲/「1812年」/フランチェスカ・ダ・リミニ/ハムレット/ロメオとジュリエット〜これだけ入って5枚組1,990円。例えば、他の作品の話題で「初期Tchaikovskyの影響を受けている」なんていう話題が出たら、即聴けるようにしたい、ということなんです。
演奏の質云々じゃなく、まず「音に出して」聴かなくっちゃ。(楽譜だけ見て感動できる人はそれでも良いのかもしれないが)だから”価格が安い”ということは重要なんです。(アブラヴァネルの演奏はジミだけれど、ちゃんとした味わい系演奏だと思いますよ)いままでは苦手だったかもしれないが、どんなキッカケで”お気に入り”に変身するかわからない。聴き手である自分の感性もどんどん変遷します。他の方の音楽サイト、そしてワタシのサイト/BBSも、そんなキッカケのお手伝いになっているかも知れませんね。
小菅 優さんという若いピアニストのライヴが、あちこちのサイトで話題になっておりました。ま、ナマには特別な感慨があるのは当たり前だけれど、嬉しいですね、期待の若手登場!って。一度聴いてみたいものだ・・・と思ったら、昨日BOOK・OFFで売ってました。(500円)Liszt 「ヴェネチアとナポリ」、Schumann 「アレグロ 変ロ短調 作品8」、幻想曲 作品17(ram 50081 2000年録音)。
Lisztの輝かしい技巧はともかく、Schumannはつい先日デ・ラローチャの、これ以上ない瑞々しく優しい演奏を聴いたばかりだからいかにも分が悪い。まだ表現が青いんですよ。でも、これも出会いでしょう。これでいいんです。こうして音楽を楽しめる幅を広げたいな、と思います。
「究極の名演」ばかり求めなくても良いじゃないの。でも、そんなものこの世に存在するんだろうか。「青い鳥」じゃないのかな?
(2005年5月1日)