Brahms ハンガリー舞曲全曲
(ショルツ/ロンドン・フェスティヴァル管弦楽団)
Brahms
ハンガリー舞曲全曲(第1〜21番)
ショルツ/ロンドン・フェスティヴァル管弦楽団
PILZ CD160 201 録音情報不明 2枚組2,000円にて購入したウチの一枚
このサイトの趣旨は「音楽を楽しもう」ということです。演奏や作品に勝手な格付けしたり、ましてや余計なる蘊蓄披露などとんでもない縄張り外!まだ、サイトもブログもやったことのない読者の方、試しに聴いた音楽(CDが便利だと思う)を(一通り)文書にしてご覧なさいな、もの凄く音楽に集中する結果となりますから。つまりワタシはより自ら「音楽を楽しむ」ために、愚直にサイトを更新しているだけなんです。楽しみでやっているんですよ。閑話休題(それはさておき)。
音楽は嗜好品だから、好き嫌いはあるでしょう。コーヒーはダメだけど、紅茶は好き、いえいえワタシは昆布茶一筋・・・みたいな。でもね「クラシック音楽」(←この呼び名なんとかならんのか)は、歴史の波風を乗り越え生き残ってきたものでしょ?先人達の歴史評価蓄積を尊重して、その魅力を発見する努力は続けないと。やがて、その真価に目覚める日が来るかも知れませんから。
既に「軽音楽」とか「通俗名曲」というのは死語だろうが、音楽に軽重などあろうはずもないし、「通俗」とはなんたる言い種か。音楽に貴賤なし。ハンガリー舞曲は第1/5/6番辺りが有名でして、演奏会のアンコールとか、CDのフィルアップに使われたりして馴染み深い。全曲を聴く機会は、あまりないんじゃないかな。
でもね、こういうのはしっかり全曲座右に置くべきなんです。資料を調べたり、関連で話題が出たときには即、聴けるようにしておかなくっちゃ。ハンガリー舞曲ばかりじゃないですよ、たいていの著名な作品は(機会があれば、安ければ)購入しておく、聴いておく、それは音楽を愛する者として、基本的で大切な行為。
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ショルツもロンドン・フェスティヴァル管(ロス・ポープルのオーケストラに非ず)も、変名で実体はわかりません。響きに厚みはないし、表現も少々素っ気ない。旋律はもっとゆったり、ある時は溌剌快活に表現して欲しいですね。メリハリが足りない。落ち着きが足りない。時に響きが濁って美しくない。録音もさほどに期待できません。
それでも旋律の姿がわかるし、名曲は名曲〜第5/6番など、テンポが揺れに揺れるくっさい旋律がどれほど魅力的か。演奏機会の少ない他の作品だって同様。第10番ホ長調の太った爺さんが剽軽に踊っているような味わい、第13番イ長調の優しく、そして激しいリズム感、第16番ヘ短調/第17番 嬰ヘ短調の嘆き、第19番のほの暗いタメのあるリズムの面白さ・・・・キリがない。
おそらくこのCDを購入したのは1990年の前半で、現在の@1,000という単価は、少々高過ぎる印象になりました。でも、一通り名曲は常に手許に置いておかなくっちゃ〜そんな思いでこのCDを買ったはずです。「究極の名演」ばかり求めるのが、音楽ファンの生きる道に非ず・・・と言いつつ、もっと条件(演奏録音価格)の揃ったCDが手に入ったら、処分しちゃうかも。(ちなみにDVRAK スラヴ舞曲全曲は、ヘンリー・アドルフ/フィルハーニカ・スラヴォニカ名義〜匿名指揮者〜のCDが手許に有) (2005年4月1日)
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