2007年前居住地岡山ご近所NTT

朽ちていくこと/変遷すること


 十数年ぶりに大阪方面に戻って10ヶ月が経ったが、尼崎方面は初体験でした。古い、というか、昔懐かしい商店街がけっこう生き残っているんですね。親しいメーカーに伺うと関西方面には意外と個人経営の喫茶店も生き残っているそうで、こんな街も味わい深いもの。なんせ大阪に近くて便利だし、物価は安くて、若い人も多いんですよ。幼稚園保育所、学校関係もたくさんあって、子供もたくさん見掛けます。

 でもね、やはり高齢化社会でして、どんどんお店が閉まっていく感じ。歩いて2分くらいのところに「中華料理屋の残骸」がありまして、往年の文化住宅が空き家になっております。ちょっと不気味。そのお向かいの「持ち帰り寿司屋」はちゃんと居住されている(家も新しい)が、(看板店構えのみで)営業はしておりません。その斜(はす)向かいの喫茶店は雰囲気名残だけで、既に閉めてかなり経っていると想像されます。

 ご近所に古本屋はあるけれど営業しているところを見たことがない。おそらくは平日、ワタシの出勤時間中に開け、帰宅時間迄には閉め、土日祝日はお休み、建物そのものはアパートになっているから、その家賃で暮らしていらっしゃるのでしょう。ご近所商店街は未だ、”シャッター通り”とは呼べない賑わいが残っているけれど、転居してから2軒ほど食堂、お好み焼き屋の店仕舞いを目撃しました。(一度も行ったことはなかったが)そのまま空き家になっているみたいです。寂しい。

 ウチの賃貸マンションはリフォーム済みでそれなりの作りだけれど、”一階に24時間コンビニ有”がウリだったんです。これが昨年半ばに閉店しました。駐車場がないし、経営が苦しかったのか。それとも24時間営業激務で、オーナーが体調を崩したのか。空き家のままです。ああ、それと最寄りの駅地下にあった100円ショップ・フロア内・古本屋も、いつの間にか消えておりました。なんかツラいなぁ。

 職場は飲み屋の多い繁華街近所だけれど、これはお店の顔ぶれ変わっても賑わいは継続しております。でも、せっかくオープンした(小さな)古本屋があっという間に閉店したのは残念無念。閉店セールで藤沢周平数冊購入したのがお別れでした。大阪方面は大都会で人口が多いし、若い人も暮らしております。8年に及ぶ中四国地方勤務で、あちこち地方都市に訪問したが、もっと悲惨でしたよ。悪循環。働き口がないから都会に出ていかざるを得ない。

 さて、自分もこれからどう生き残っていくか。どうやって喰っていくか、どこに住むか。

 東京に出張するたび、楽しみにしていた新橋でのCD購入も、(狙いの)店そのものが大手に吸収され、消えてしまいました。月一回の東京出張も苦痛になりつつあるので、4月以降辞退するつもり。転居に伴ってクルマを手放したこともあって、BOOK・OFFへの訪問頻度も減りました。ま、ワタシにとっては”潮時”ということなんでしょう。随分聴くべきCDは貯まって、貯まり過ぎて(意欲的に)処分しているのは千度述べた通り。聴くべき時間も、集中力もワタシにはそう沢山は残されてはないんです。

 ことしはこの時期、寒さがいっそう身に凍みます。風邪症状がぐずぐずいつまでも抜けない。精神的な落ち込みも影響しているのか。まずは健康だな。すっかりナマ演奏会からも遠のいてしまいました。なんとか、ゆるゆると過ごしたいものです。職場そのものに大事件が発生していて、ムリかな。

(2008年2月1日)


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written by wabisuke hayashi