2006年7月北海道

あっという間に2009年半年消滅に驚愕/贅沢三昧


 お仕事に支障はないんだけれど、あちこち体調不調は続きます。基本華麗なる加齢と自覚しております。6月ラスト、ほぼ2ヶ月ぶりにスポーツクラブを再開いたしました。4年ほど毎朝続けている腹筋と腰のカルい体操にプラス、半ブリッジのヨガを加えてみました。(職場は4階だけれどもちろん歩いて上がっております)左膝はもう完治しないのかも知れないが、動かした方がマシみたいなので、いろいろ使ってみましょう。扁桃腺が弱いのは持病だけれど、医者には「ストレス、睡眠不足」を要因として挙げられていて、もうずいぶんと長い睡眠不如意はよろしくないみたい。でも、仕方がないな、眠れないんだから。朝はちゃんと起きてますよ、もの凄く、異様に早く。

 サラリーマンである以上、お仕事のストレスからは逃げられないが、ここ2ヶ月、岡山時代のお仕事パターンに復帰〜つまりスケジュール完全自主管理に至りました。つまり、出勤も出張も休むのも自由自在コントロール(実際はそう休めないが)。もとより、取引先とは良好な関係だし、職場でも(ワタシの名前を冠した)「システム」(って、んなエラそうなものじゃないが)が稼働、成長しつつあります。これはお仕事作業を合理化するものであって、以前と異なるのはパートさん、派遣さんにデータ・メンテナンスを委託できたこと。ワタシは運用と仕組み作り、改善、修復が役割〜ま、営業職が基本で、そのためのツールなんだけど。

 職場の中で確固たる位置を占めること、人から信頼され、頼りにされること、それが幸せなんでしょう。お仕事は(年々益々)ハードだけれど、ド残業は絶対しない〜常に段取りを考えて、周りにレクチャーを・・・これで体調万全だったら、うんと休みが楽しいのだけれど。職場では「いつも元気ですね!」と言われるけれど。

 6月はとうとうCDを購入しませんでした。オークションの売れ行きますます鈍いということは、世間の音楽ファンも似たような状況なのか?別に”ガマンした”ということでもなくて、ほんまに欲しい音源がなくなった・・・処分はまだまだしたいのだけれど。小遣いなら余ってまっせ、なんせ出張は夜消費するようなスケジュールじゃなくて、列車移動中弁当生活で使うヒマがないんです。酒席も著しく減りつつあるし。あまり使わないから。

 先月はパソコン周りでちょっと贅沢しちゃいました。新しいキーボード、マウス、そしてグラフィック・ボード増設でディジタル接続。(これはマシンの性能アップより、気分転換、ノーミソ鍛錬の意味合い)5月に続いて、佳き演奏会にも出会えました。素敵な映画も2本見ちゃった。CDは買わなかったが、NMLで珍しい音源聴き放題(イヤホンだけれど)・・・これを贅沢三昧と呼ばずして、なんとする。

 先月のヴェリ・ベスト。音楽への集中力を失って”ちょろ聴き”増勢傾向を深く反省いたします。

Syuzo師匠宅の仔猫。既に段ボール一杯貢ぎ物をいたしました。住環境、生活スタイルで猫は飼えないが、ワタシ生粋の猫派であります。存在そのものがシアワセの素。

●宝塚市交響楽団のBruckner 交響曲第7番ホ長調・・・3度目の”ナマ7番”だけれど、これが一番素晴らしかった。悠然とした間、厚みがあって懸命に弾く姿に打たれる弦、音色の違いをはっきり理解できるワーグナー・チューバ・・・

http://ml.naxos.jp/album/CHAN10144-47XNMLにて、Debussy 管弦楽のための映像/遊戯/カンマ〜ヤン・パスカル・トルトゥリエ /アルスター管弦楽団(NMLは録音情報が見えないのが残念)・・・以前から注目していた音源でして、ベルファスト(北アイルランド)のアルスター管でお仏蘭西音楽というのも一興也。息子トルトゥリエのCDは、LILI BOULANGERの声楽作品を聴いたのが初めてだったんじゃないか。まず音質が極上であること、アンサンブルが精密で細部までクリア、バランスが良いことに驚きます。けっこう好き。

ここ最近お気に入りのアンセルメとか、ルイ・ド・フロマンの怪しくもへロヘロな雰囲気重視演奏(←コレも好き)とは一線を画して、クールで正確、しかも素っ気なくはない。方向としてはブーレーズ?(あまりに似ていないかな)アマゾンの読者レビューに「アルスター管弦楽団は、もう少し節回しなどにセンスが欲しい」とあるけれど、求めるものが違うのでは?と思います。

Debussy 「おもちゃ箱」「子供の領分」「小組曲」「民謡の主題によるスコットランド行進曲」「スティリー風タランテラ」〜ヤン・パスカル・トルトゥリエ/アルスター管弦楽団・・・淡彩繊細精密な世界は相変わらずだけれど、子供時代(17cmLP以来)お気に入りの「小組曲」だったら、あまりに清涼にさらさら流れすぎて、気怠さや色気が足りないか?

GREAT CONDUCTORS OF THE 20TH CENTURY 7243 5 75962 2 0 2枚組購入価格失念●Rossini 歌劇「アルジェのイタリア女」序曲(クリーヴランド管弦楽団1967年)/Tchaikovsky 交響曲第5番ホ短調(ケルン放送交響楽団1966年ライヴ)/Wagner 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲(ニューヨーク・フィルハーモニック1954年)/Josef Strauss 円舞曲「うわごと」(クリーヴランド管弦楽団1962年)〜ジョージ・セル・・・GREAT CONDUCTORS OF THE 20TH CENTURYより。最高。車中居眠りしていても、思わず目が覚め、背筋が伸びる恐るべき集中力、スケール、強靱なるアンサンブルの精華。 Rossiniの序曲なんて真剣に聴いたことなどなかったが、こんな深い味わいの音楽のだったのか、と反省を迫るテンションの高さ。

Tchaikovskyはオーケストラが変わっても、ジョージ・セルの表現は微塵も揺るがないという証明です。なんという高潔さ、露西亜風暑苦しさ皆無、クールで引き締まったサウンド(でもちゃんとアツく盛り上がりまっせ)、甘美な旋律は朗々と歌って、時にアッチェランドが掛かっても甘さ控え目。終楽章はカットがあるんですね。クリーヴランド管との演奏は聴いたことはないが、ちょっと興味出ますね。「マイスタージンガー」は、ああこりゃモノラルだね、と気付いたけれど、やがてその剛毅なスケールと推進力にぐうの音も出ないほどに打ちのめされます。

ラスト、粋な「うわごと」とには・・・ギブ・アップ。

(2009年7月1日)


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written by wabisuke hayashi