過ぎてしまえば/咽元過ぎれば
過ぎてしまえばあっという間だけれど、苦しく辛い一ヶ月はとてつもなく長く感じるものです。先月先々月に発覚した(というか、自分で発見した)大きなトラブルは、自分の直接のチョンボではないとは言え、組織的には取引先に大きな迷惑を掛けたのは事実であり、ワタシは現場実務担当として(深く)責任を感じました。上司が逃げまくったのには閉口〜でも、誰も誤魔化せませんから。職場内外、誰もワタシを責めたり非難する人はいません。毎日、日常業務+矢面に立ってその対応に追われる毎日・・・でも、根性座ったね。矢でも鉄砲でももってこい!てな感じ。いまのところ、なんのお咎めもなし。覚悟はできてまっせ。
ストレスで自棄酒自棄喰い続きで体重増を反省しなくては。そろそろスポーツクラブ通いを再開しましょう。人生悪いことばかりじゃなくて、体調(肩腰)戻った女房殿は無事再就職成〜パートだけれど経理の専門技能を生かせるというのは、この大不況の中、素晴らしいことです。オークションやら通販トラブル続きだった前月から、様子も変わって順調でした。CDいっぱい処分し、そしてたくさん購入しました。おそらくは(珍しく)累計枚数マイナスなんじゃないか。かなり収納棚は隙間空いてきました。エエ感じだ。
ますます世知辛い今日この頃、昨日一昨日に締め切りだったオークションは過去最高163枚のCD落札有。これだけみれば、二極分化なのか、値頃をしっかり押さえればちゃんと商品は動くということか。たしかに経済指標は悪化しているが、日本人は実態以上に先行き悲観する国民性らしい。バブル崩壊の後遺症かも。こうなると、かえって「マルチ商法」とか詐欺紛いに引っかかる人が増えるし、一攫千金を夢見て競馬競輪競艇博打パチンコなんかも流行るものです。ワタシは生来のビンボー症、しっかり引き締めて行きまっせ、ますます。
職場の同僚との呑み話だけれど、どんなに苦しい仕事トラブルも、気に喰わない上司も、絶対に5年は続かない。きっといつか笑い話になってますよ、と。その通りだと思います。処世術としてではなく、誠実にお仕事を粛々とこなしましょう。これ以上の出世は望ま(め)ない、お給料は充分にいただいております。振り返ると(恥ずかしながら)誕生月であり、サラリーマン生活も丸30年〜ぼんやりと、いつのまにか過ぎていったな、という感慨有。ありきたりだけれど、光陰矢の如し。
心身とも健康に気を付け、幸せな毎日を送りたい・・・それだけの30年目であります。
● 恒例、先月の”ヴェリ・ベスト”。
●Elgar 交響曲第2番 変ホ長調〜チャールズ・マッケラス/ロイヤル・フィル(1993年)・・・・エエですね。マッケラスの表現は明晰骨太で、曖昧さは微塵もなし、オーケストラの粗野な爆発(特に金管)がとても効果的です。英DECCAの録音もの辺りを良く捉えて、爽快な音楽に仕上がりました。元気とメリハリがあって、オーケストラの個性もあるのでしょうか。マッケラスには躍動と矜持が共存しております。作品に馴染んでいない人には明快で、キレもあるし、ずっとわかりやすいでしょう。
●Beethoven 弦楽四重奏曲第9番ハ長調 作品59-3「ラズモフスキー第3番」/Schubert 「死と乙女」〜スメタナ弦楽四重奏団(1980年前後?後者はライヴ)・・・何度聴いても、こんな重苦しい(しかし前向き!な)気分の時でも、これはモウレツにアツい、燃えるような演奏です。Beeやん苦手、と戯れ言ばかり言っているが、この巨大で緻密かつ輝かしい構成感には痺れるばかり。「死と乙女」はライヴ故いっそうの白熱があって、ちょっと食傷気味の歌謡的旋律に圧巻の説得力を生み出しました。 ●LILI BOULANGER 詩篇第24篇「地とそこに満ちるもの」/音楽的対話「ファウストとエレーヌ」/悲しき夕べに/春の朝に/詩篇第130篇「深き淵より」〜ヤン・パスカル・トルトゥリエ/BBCフィルハーモニック/バーミンガム市交響合唱団/ニコル・マットンジー(t)/ナヴェントゥーラ・ボットーネ(t)/ ジェイソン・ハワード(b)/アン・マリー(ms)(1999年)・・・初耳。なんと気高く、わかりやすく、お洒落で気品に充ちた旋律であることかっ!仏蘭西語かな?言語の意味を理解できなくても、切なくも敬虔なる世界に一気に連れて行って下さること、必定。オーケストラも合唱も充実しておりますね。ラスト、アン・マリー(ms)の優しいヴィヴラートに痺れました。んもう、なにも言うことなし。
(2009年3月1日)
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