閑谷学校

青息吐息/贅沢!


 たまにメールをいただいたり、他の方のブログにコメント書き込んだりすると「体調いかがですか」とお見舞いをいただきます。そういえば、そんなことばかり「音楽日誌」に書いているかな。とにかく(かなり、そうとう)青息吐息状況な体調2年ほど続いているのは事実なん(とくに睡眠不如意がツラい)だけれど、見た目職場では元気そのもの、溌剌快活!なんです。いつもニコやかだし。やかましいし。「明日朝、新型インフルエンザで倒れる予定!」と宣言しても、誰も信じて下さらない(実際、ジョーダンだけれど)。

 出張はツラくなりましたね。以前はあちこち出掛けるのを楽しみにていたんだけれど、もうたっぷり金沢方面も東京も充分堪能いたしました。もっと景気の良いときには、余裕で前泊のため昼過ぎに出発したものだけれど、経費節減の今日この頃、日帰りも増えたし、ぎりぎりまでお仕事粘って遅く(時に最終で)出発、ということも多い。それに自分だけ出張回数が減っていないのは巡り合わせです。スケジュールもタイトで、出張往復車中駅弁というのも、すっかり飽きちゃいました。幸いもともと残業嫌いで、全社的に”残業制限!”厳しくなって、早帰りの奨励もあるので、それはそれで助かっております。良い風潮だ。「林式お仕事合理化術」職場にて流行の兆しです。

 でもね、さっさとお仕事終えてどこか遊びに行くとか、呑みに行く(時々行かんでもないが)、お買い物をする、といったワケでもなくて、帰宅するか、(ジジむさく)病院へ直行するのみ。左膝痛いし、な〜んか人生黄昏っぽいなぁ。物欲はどんどん枯れているし。CD全然買っていない、というか、欲しくない。

 先月初頭、足掛け5年使い込んだPC、メインのデスクトップ・マシンが逝去いたしました。マザーボード関係なので打つ手なし、数ヶ月前に強化したメモリとグラフィックボード増設はすべてムダとなりました(HARD・OFFに売ったけど二束三文)。増設していたハードディスクも取り外すときに乱暴に扱ったせいか?1/3台アウト、画像ファイルを一部ダメにしちゃいました。バックアップの重要性を再認識(わかっちゃいるけど・・・)。

 嗚呼、復活望みなし、そう見極めて即日新品を購入へ(贅沢!)。時あたかも「Window s7」アップグレード・キャンペーン中であって、小さなサイズが魅力のAspire Revoを衝動買い、初体験の(評判悪い)「VISTA」だけれど、XPに比べてとくにどーのということもない。エクスプローラや検索の使い勝手が悪い、警告がうざったらしい、全体に重い・・・というのはあっても、ま、そう苦痛になるほどのものもない。いまのところ、長年愛用のフリーソフト+周辺機器も無事稼動しているし。それほど”こだわり”がなくなった、ということかな。すっかり日常機器ですから。贅沢品でもなんでもない。(マウスとキーボードは厳選してますよ、職場でも)ありがたみもなくなったけれど。

 とうとうスポーツクラブは一ヶ月サボっちゃったか。例年、この時期、必ずひどい風邪をひいちゃうので気をつけましょう。ああ、そういえばオークションは演奏会チケット処分で今月復活させ、ついでに9件ほどCDを出品したけど、キレいに売り切れました。そして、昨日「プレミアム会員」登録解除。また、しばらく様子を見ましょう。もう今年も残りわずかだ。一年なんて、あっという間。

 恒例、先月のヴェリ・ベスト。

● スキャナMustek600CU/WM(2000迄しか対応しない/2000年頃7,000円ほどで購入、やがてHARD・OFFに500円で売り払い、2年後まったく同じもの、同じ売り場にて525円にて買い戻し)は、”レジストリを無理矢理VISTA→2000に書き換える!”という荒技にて、2000用のドライバを投入成功って、この手は「XP」のときにも使っておりました。「7」で生き残るか?ビミョーです。しかし、ちゃんと稼働するものは、命あるものは、とことん使い果たしたい!(後述;やはりダメでした・・・XPノートにて稼働中)

● 二度目の登場?Profil  PH07057Bruckner 交響曲第8番ハ短調〜ベルナルト・ハイティンク/シュターツカペレ・ドレスデン(2002年ライヴ)・・・通勤で最終楽章、帰宅して第1〜3楽章(再)拝聴。ライヴ故の音質不如意少々有。大好きな作品だけれど、おそらくはヴェリ・ベストの演奏。まず、ドレスデンの音がよろしい。クールでひんやりブルー系サウンド(特に弦)を基調として、管楽器には木の質感がありました。ハイティンクの表現は、ほとんど恣意的な作為を感じさせなくて、テンポも強弱のメリハリも、間の取り方だってオーソドックスそのもの。なのに、印象はモダーンであり、沸き上がる感慨やら馥郁たる香り、脳髄に響く深い説得力っていったいなんなのか。洗練されているが、先鋭ではない。穏健ではあるが、旧守的頑迷保守ではない。

フィル・アップはMozart 交響曲第38番ニ長調K.504「プラハ」(同じく2002年ライヴ)だけれど、これも凄い。ハイティンクのMozart はオペラ以外聴いたことはないが、速めのテンポ(とくに第2楽章)で颯爽としたリズム感、明らかに古楽器方面の影響を感じさせます。

DISQUES REFRAIN DR-930052  250円Mendelssohn 交響曲第3番イ短調 作品56「スコットランド」(終楽章クレンペラー編)/序曲「フィンガルの洞窟」作品26〜オットー・クレンペラー指揮バイエルン放送交響楽団(1969年ライヴ)・・・浪漫派の交響曲は総じて苦手であって(後期除く)、SchumannもこのMendelssohnも(Brahms だって!)例外じゃありません。ところが!この演奏は凄い。自らのサイト検索すると購入2002年12月、一発で痺れ”深遠なる陰影に驚いた”とのコメント有。しっとりほの暗い雰囲気に支配され、リズムと呼吸のしっかりとした重量感+躍動に溢れるが、馴染みの作品が別の作品に聞こえる・・・のは実際に終楽章をかなり書き換えているから(相当劇的)・・・だけではありません。こうしてみると、クレンペラーは旧世代だけれど、サウンドが明晰なのはフィルハーモニア管弦楽団の個性ばかりじゃないんですね。ずず暗く、厚い明晰だけれど。でも、過度に”重く、粘着質”ではない。子供の頃から馴染みの「フィンガルの洞窟」だって、ツマラん作品かな?と不遜な感想を抱いていたけれど、この演奏だと練り上げられた深い響き+巨大なるスケールに感慨深いもの。

● Bach ブランデンブルク協奏曲第4/5/6番〜コレギウム・アウレウム・・・グスタフ・レオンハルト(cemb)/ハンス=マルティン・リンデ(fl-tr)/インゴ・ゴリツキ(バロックob)/エドァルト・タール(クラリーノtp)/ヨハネス・コッホ(gamb)/ゲルト・ザイフェルト(ナチュラルhr)/フランツヨーゼフ・マイアー(コンサートマスター)(1966/67年 フッガー城「糸杉の間」、キルヒハイム)・・・最高。折衷的な古楽器がどうのとかいう論議は別として、演奏は生き生きとして躍動して+残響豊かな録音が旧さを全然感じさせない。リンデの表情付けは素晴らしい、リコーダーもフルートも痺れるほど上手い。レオンハルトだって若々しい40歳前。

(2009年11月1日)


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written by wabisuke hayashi