2008年8月高知・桂浜

梅雨空の盛夏に


 お仕事に支障なし、でも体調不調継続〜先月と同じ書き出しの「近況」であります。職場での確固たる立場と、お仕事手応えも同様(キツいけど、それは全国ご同輩同様)。毎日暑いんだけれど、そういえば今年は自宅エアコンの使用回数が少ないし、パソコン/オーディオ部屋の台湾製窓クール(10年もの/非ECO仕様)は一度も稼働しておりません。なんやかんや言いつつ、よう喰い、体重増を気にしつつスポーツクラブへ毎週かよっている・・・

 6月にはメインのデスクトップ・パソコンのグラフィックボード増設+マウス、キーボード交換を実施、先月末にはCDプレーヤー代用愛機ORIONのリモコン故障、なんせ毎日使用頻度の高いものなので、これはとても不便なんです。既にオークションにて次期プレーヤー入手済(総経費込2,308円)本日到着予定となります。まがりなりにも動いているマシンを見捨てるのは心苦しいもの。2000年辺り、岡山時代の購入だったっけ。

 CDはほとんど買わず、それでもアンタール・ドラティの6枚組ボックスをオークションにて入札、BOOK・OFFで2枚、あと昨日(珍しく)店頭でMahler を一枚入手。総出費は3,430円となります。出張時の交通費節約工夫(ほとんど趣味)にて大きくお釣りが来るが、肝心の「棚中CD総在庫削減計画」(オークション)のほうは売れ行き絶不調で、合計19枚。すぐ数えられるほど少ないし、売れ残りが3件もありました。前月は売れ行き28枚ですよ。その前だとカウント困難なくらい動いていたんです。お仕事ばかりじゃなく、ほんま不況を肌で感じちゃう・・・と言いつつ、夏休み女房殿との旅行計画を準備している贅沢者。

 音楽を聴く方は、体調に応じ、また猛暑時期でもあって集中力を失っております。それにNMLというのが、便利なようであって、一方で、聴き手に安易な音楽への対峙姿勢を助長しているかも知れません。ああ、それでも音楽会にちゃんと行ったっけ。本も(「音楽日誌」非掲載含め)けっこう読んだ。日常はマンネリ気味かな?お仕事に追われて、安易に日々が過ぎていくだけか。政権が変わることはほぼ確実だけれど、それが自分にとってどーなんだろう?ちょっと他人事っぽい手応えなんです。

 小さいことでも生活に「変化」を作りましょう。なんかネタはないのか。それなり健康であること、生活が維持できていることを感謝しつつ。北海道の爺さんの病と、婆さんの脚が悪いようなのが心配です。

 先月の”ヴェリ・ベスト”

PHCP-10581  BOOK・OFFにて@250●Bruckner 交響曲第9番ニ短調〜ベルナルト・ハイティンク/コンセルトヘボウ管弦楽団(1981年)・・・カラヤンの演奏を聴いたのは6月だったか?もっと無垢でストレートな演奏を!という願いの回答はここにありました。第1楽章途中でのアッチェランド以外、ほとんど虚飾もムリもない、ストレートな表現。ベルリン・フィルより渋く、柔らかく、深く暖かいサウンドはBrucknerに似合っている、ということです。1960〜70年代の全集も良かったが、1980年以降ハイティンク円熟した一連の録音は、どれも胸にストンと落ちるんです。ウィーン・フィル然り、シュターツカペレ・ドレスデン然り。指揮者の要求を前面に出さず、オケの個性を素直に引き出す〜と思っていたが、オケが変わっても彼の個性印象はほとんど変わらない、つまり!これはハイティンクの世界だ、ということですな。

神々しさ、ちゃんとありましたよ。胸が打ち震えるほどの誠実がありました。PHILIPSの中低音豊かな録音にも満足。

EMI 5744852 8枚組諸経費込2,700円●Sibelius 交響詩「大洋の女神」作品73/「カレリア」組曲作品11〜間奏曲/行進曲風に/組曲「歴史的情景」第1番作品25/交響詩「タピオラ」作品112/交響詩「フィンランディア」作品26/セレナード第1番ニ長調作品69a/第2番ト短調作品69b〜パーヴォ・ベルグルンド/ボーンマス交響楽団/イダ・ヘンデル(v)(1972/75年)・・・Sibelius には独墺系ではない独特の”言語”があって、馴染みが必要です。英国音楽に似て、濃い表情やら大袈裟な身振り、輝かしい大爆発が少ないから(嗜好によっては)全然ツマらないかも。

それに独墺系かっちりとした骨太濃厚なオケでは、少々違和感有。この8枚組セット(2,700円ほどにて入手/単品ダブり分処分済)中、個性的で魅力ある収録の6枚目であって、なぜか?「カレリア」に「バラード」が含まれないのは謎。知名度的に低い作品もあるけれど、「歴史的情景」第1番のリズム感(カスタネットも入る)も素敵だし、ボーンマス響のサウンドはザラリとして要らぬ艶や色気はなく、清涼な空気に溢れます。ベルグルンドの軸のしっかりとした表現は前提。

「タピオラ」には荒涼とした勢い(金管の粗野な迫力も充分)があり、一見ざっくりとして、じつは練達のツボ押さえも、繊細も有。茫洋として静謐、難解、幻想、氷の荒野を彷徨うようですね。これがこの作品の正しい神髄だ。「フィランディア」は呻くような暗さと詠嘆で始まり、やがて歓喜に疾走し、輝かしい「賛歌」へ。けっして洗練されてはいないし、響きも薄いが、魂の籠もった演奏であります。セレナードは可憐で繊細な旋律が歌います。このボックスにヴァイオリン協奏曲ニ短調が含まれぬのを残念に思うばかり。

(2009年8月1日)


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written by wabisuke hayashi