●「コンサートへ行こう」へ

かぶとやま交響楽団第39回 定期演奏会


2009年7月12日(日) 14:00開演〜伊丹アイフォニックホール

Mozart

歌劇「フィガロの結婚」序曲
Haydn

交響曲第104番ニ長調「ロンドン」

Beethoven

交響曲第3番 変ホ長調「英雄」(ベーレンライター版)

高谷篤義/かぶとやま交響楽団

 アイフォニック・ホールは一年ぶりであって、500席ほどの立派な小ホールは低音も良く響くが、残響がちょっと足りないかな?オケの技量はモロに試されます。演目がちょっとポピュラー過ぎだけど、ご近所だし、当日券1,000円だし、ということで、西宮北口コナミスポーツ経由で会場に到着。古楽器奏法を意識した小編成というのにも興味ありました。(対向配置)数年前、同傾向同趣旨にて岡山のアマオケで凄いのを聴いておりました。あれは滅茶苦茶上手かった!

 高谷篤義さんは団内指揮者だそうで、もの凄くきっちり、ていねいにリズムを刻んで、細部指示をされておりましたね。「フィガロ」始まりました。明るく、ぱりっとしたサウンドのオケなんですね。対向配置だと、とくに弦の内声部(第2ヴァイオリンとかヴィオラ)旋律が良く聞こえます。左手奥のコントラバスの存在感も明瞭。勢いもあって溌剌としているが、リズムがやや硬い印象があるのは、まだコンサートが始まったばかりのせいか。がんばれ!かぶ響。

 「ロンドン」交響曲はナマ初耳かも。古楽器によるHaydnというのはあまり(もちろんCDにて)聴いていなくて、斬新な表現を期待したいところ。結論的にはスケールもあって、わりとオーソドックスに立派な演奏でした。弦はヴィヴラートをほとんど使わない奏法みたいだけれど、それが大きな演奏上の個性として成果を上げているかというと、そうでもないかも?上手いんですよ、充分。それと木管群が優秀。但し、時にちょっと”走る”印象がある。最終楽章、ホルンの低い継続音はバグパイプを模しているんじゃないか・・・違うか。

 じつは一階席、真ん中辺りのエエ席に陣取ったんだけれど、開演直前にお隣に座った母娘のおしゃべりに、前半は余り集中できなかったんです(ナマではこんなトラブルにけっこう遭遇しちゃう)。この後、休憩時間中に舞台向かって左上方の2階席に移動しました。音質もこちらのほうが、残響が上に上るようでGood!

 「英雄」開始。リキ入っていますね。颯爽とした快速テンポはまさに「ベーレンライター版」(って、ドシロウトはなにもわからないんだけれど)の雰囲気で、凄い推進力です。ティンパニの迫力壮絶(席の関係でちょうど様子が見えやすい)、やはり木管が上手い・・・が、やはり時に走ってリズムが微妙にズレるのが気にならんでもない。第2楽章の葬送行進曲はいまいち味が足りないが、第3楽章「スケルツォ」(できればアタッカで突入して欲しかった)終楽章は入魂の集中力でした。全曲、あっという間。

 4人のホルンのみなさんは苦戦されておりました。ミスタッチ云々することなど考えてもいないが、数年前の記憶ではホルンが抜群に上手かった(岡大響OBの歴史だと思います)刷り込みがあるものですから。全体としてややリズムに柔軟さを欠く印象+細部の粗さ(これはアマオケには贅沢な要望)を感じました。エラそうにこんなこと書いてすみません。ご近所だし、これからも応援させていただきます。

written by wabisuke hayashi