2012年4月ご近所

風邪が治らない


 ようやく暖かい春がやってきたのに、先月は「胃が重い」(これは快復済)、先週来風邪が抜けません。久々の咽の腫れ、発熱、これは昨年以来、早朝ウォーキングを毎日欠かさなかった成果を覆すもの、油断しておりました。たまたま、偶然、お仕事立て込んでまして+連日のお付き合い(≒夜遊び)が過ぎたかも。この執筆時点、月次お仕事サイクルのラスト(締め切り間近)でして、既に半日計算が遅れております。でもね、体調悪くてにっちもさっちも・・・気ばかり焦って、どーしょーもならぬ。

 せっかくのGWも寝たきり中年状態。嗚呼、虚しい。ムリが利かんなぁ。年齢(とし)だからね。馬齢を重ねると謙虚さもノーミソの柔軟性も失いがち〜って、毎月毎月、もしかして毎日同じように愚痴っているような気がするけれど・・・発見をいくつか。Mozart 全曲!.mp3(または.wma)音源自由自在ダウンロードサイトは、読者のフォローもあってPHILIPS全集音源であった!というのは、目隠しテストに合格したような快感がありましたね。だからどーなの?と突っ込まれると苦しいけれど。96kbpsとやら、というビット・レート問題も初めて知りました。

 もうひとつ、キーボードのショートカット問題。ブラウザはChromeを愛用していて、唯一の不満は「文書内検索」がメンドーだったこと。右上「設定ボタン」→検索をたどってボックスが開く〜鬱陶しい。これはなんのことはない、Ctrl+Fであっという間に検索窓が開いちゃう、おそらくは誰も皆知っていることでしょう。愛用のHTMLエディターでもいっしょでしたもの。同様にCtrl+Cでコピー、Ctrl+Vで貼り付け、これもじつは最近知ったこと、GoogleDocumentにて右クリックが使えなくて、警告が出て気付いたもの。常識だったんですね。こんなこと。嗚呼、恥ずかしい。

 ファイラーにてファイル名を選択、F2を押すとファイル名変更が可能。これはもともと右クリックで「ファイル名を変更」していたもの。マウス腱鞘炎にて苦しんだ挙句、次の手を探した結果です。ま、お仕事上でも日々工夫して、無駄のない動きを心掛け、合理化し、できるだけお仕事ケジメ付けて趣味に勤(いそ)しむ・・・つもりが、風邪に倒れたんじゃ話になりません。

 数日前、甥の結婚式に出席して、若いって素晴らしいな、元気だったら何を喰っても、なにをやっても楽しいんだろうな、そんなことを感じたものです。

 先月のヴェリ・ベスト。

旧プラケースボックス BRILLIANT 99777 40枚組 6,814円(税込)Handel 「イタリア語カンタータ集」〜「静かな穏やかな夜」HWV142/「あなたに再びお会いしようとは、おお神よ(エロとレアンドーロ)」HWV150/「麗しのアマリッリ(愛の闘い)」HWV82*〜マリア・ザードリ(s)/ラルフ・ポプケン(ct)*/パル・ネーメト/カペラ・サヴァリア(1995年録音)・・・2004年に贅沢購入した40枚組6,814円(税込)より。HUNGAROTON原盤。大Bach に比べ、あまりに演奏やら録音機会の少ないHandel 、その魅力はより民衆市民の側にあって、世俗の香りたっぷりの親しみやすさであります。ザードリの高貴、濁りのない声質(まったくのノン・ヴィヴラートに非ず)にハンガリーの硬派オーソドックスな古楽器アンサンブルが絡みます。かっちり芯のあるサウンド+残響の音場が素晴らしくクリア。言葉の意味、由来もまったくわからぬけれど、清涼な空気に溢れました。

de Falla 歌劇「はかなき人生」〜ヴィクトリア・デ・ロス・アンヘレス(s)/ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス/スペイン国立管弦楽団/サン・セバスチャン合唱団(1962年)・・・ロス・アンヘレスの品のある声も素敵だけれど、フリューベック・デ・ブルゴスのリズム躍動もすばらしい!大好きなダミ声+ギターのローカルな歌に続いて有名なる「スペイン舞曲」連続〜これが強烈。聴き馴染んだ旋律は、激しい情熱にてアツく表現されました。かつて経験したことのない、フラメンコの魅力に目覚めます。

Mozart フリーメイスンのための葬送行進曲/ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K.219「トルコ風」〜カール・ズスケ(v)/ハインツ・レーグナー/ベルリン放送交響楽団(1991年サントリー・ホール・ライヴ TKCC-30417)・・・最高。しっとり落ち着いてジミ、かつ潤いあるオーケストラに乗って、質実素朴、柔らかくも深々としたズスケのヴァイオリンが鈍く光って自然体。きんきら刺激的世界とは無縁、おそらく今迄聴いた中では別格の完成度に至っていて、名曲を名曲として過不足なく表現して下さって痺れました。先月聴いたシモン・ゴールドベルクも手応え充分だったが、こちらなんせ残響充分、素晴らしい音響ですから。

SUPRAPHON 33C37-7702 1981年 中古オークション380円ほど(諸経費込)で2007年入手疲労困憊帰り音楽。Dvora'k 交響曲第9番ホ短調「新世界より」〜ヴァーツラフ・ノイマン/チェコ・フィル(1981年)・・・小学生時代より馴染みの作品、こちら自然な音場、内声部旋律リズムもしっかり聴き取ること可能な極上に自然なる音質。イヤホンを通して空気がさわさわと鳴るんです。チェコ・フィルの瑞々しく鄙びたサウンドも理想的、ノイマンの穏健派ムリのない解釈に文句の付けようもなし。33C37-7702定価3,300円1986年発売、この一曲収録のみ贅沢盤です。

(2012年5月1日)


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written by wabisuke hayashi