2011年は楽しく、苦しく、なんとか、青息吐息・・・そんな一年の振り返り
世の中のサラリーマンご同輩はたいてい一緒なのかも知れぬが、50台も中盤に差し掛かると(一部の出世した幹部除き)最前線の戦力として扱ってくださいません。自分は営業の最前線に据えられ、日々新しい切り口を考え、お仕事スキルを上げ(ることを余儀なくされ)、充実した経験をさせて下さることに、日々感謝をしております。幸い担当お取引先とは(相変わらず)蜜月でした。ま、数年前、組織的に最悪関係の時でも自分だけ特別扱いして下さったけど。
そんな自分の現状に感謝。来年度はわかりませんよ。一気に閑職、ということだってありえぬことではない。
お給料は高いに越したことはないが、幸い借金も(財産も)ない生活、一人息子は立派に熊本で働いているし、夫婦二人それなりの生活でかまわない。大切なのは心身ともの健康です。昔馴染みでうんと出世したやつは、あまりの激務に入院したらしい・・・ワタシも6月に肺炎に罹り、体調不安に苦しみました。ほとんど休まなかったけどね。這ってでも出勤したのはサラリーマンの矜持であります。
これではいかん!サラリーマン生活の危機!を自覚して、以来毎朝ウオーキング継続(左膝が悪いのでジョギングはできんのです/する気もないけど)、同時に上半身下半身のストレッチも実施しております。2週間くらいですっかり慣れて5ヶ月継続、ここ一ヶ月ほどは女房殿も同行。あちこちビミョーに悪くて(蓄膿症とか膝痛とか皮膚とか腱鞘炎とか、挙げ句眼かい!体重増は前提/いまや出費No.1は医療費かも)通院は多いんだけれど、ま、体調はずいぶんと改善いたしました。風邪もひかなくなった。
10月には葬式含め連続21日休みなし!連続出張行事対応(日常業務継続しつつ)を乗り切ったのもその成果。さすがに【♪ KechiKechi Classics ♪】定例更新は2週間ほどサボりました。最近土日ゆっくりの時にしか執筆はできんのです。年々、意欲や集中力、そして物欲執着力も減っていて、これが枯れるということなのか、呆けの始まりか。
演奏会も5月以来行っていないもんな。すっかり出不精になったので12月はご近所演奏会を覗いてみましょう。ミニノート2台処分して、ワリと新型のノートパソコン購入したのは、女房殿マシンの買い替えに便乗。こわれたポータブルCDプレーヤー延べ2台入手理由はCDR(自主CD)を読み取らなかったから。やや不調なDVDプレーヤー(CDプレーヤー代替)を交換すべくHARD・OFFで中古購ったら、これもCDRを読み込まない・・・安物デジカメ入手したが(前のが動かなくなったので)一度も使っておりません。
いずれ(ノートパソコン別格で)あとは2,000円以内ですから。ささやかなる贅沢。但し、出張先(北陸中心)も含め、旨いモンを喰うのには出費を惜しみません。だから体重はいや増すばかり。
やや暖かすぎる冬、12月あと一ヶ月無事乗り切って、健やかに新しい年を迎えたいものです。今月はラスト12月30日たったひとりで留守番電話番出勤、あちこち掃除して、【♪ KechiKechi Classics ♪】の原稿でも書いていようかな。そのあと大型銭湯だな。
● 恒例先月のヴェリ・ベスト。我ながら保守的な選定也。
Debussy 交響的素描「海」/牧神の午後への前奏曲/Ravel 「ダフニスとクロエ」第2組曲(以上1964年)/ボレロ(1966年)〜ヘルベルト・カラヤン/ベルリン・フィル・・・LP時代以来の再聴か。どんよりとした音質、曖昧で重苦しい、リズムが緩い・・・そんな記憶だったはずが、かなり印象変わりました。音質かなり鮮明、LPの再生技術って難しかったのか、当時もとより安物オーディオ環境だったけれど(現在も)。”曖昧で重苦しい、リズムが緩い”というのはカラヤンの個性としてあるけれど、かなりメリハリもスケールあって、なによりオーケストラに厚みがあって、上手い。仏蘭西ものとしてクリア軽快な響きは足りないかもしれぬが、雰囲気はたっぷりあって悪くないと思いますよ。カールハインツ・ツェラーのフルート絶品。ボレロに於けるリズムは極めて正確な刻み、それでいて充分な昂揚を感じさせて秀逸。
・・・再聴。イヤホンにて集中すると、ベルリン・フィルの各パートの優秀さ、とことん細部ニュアンスの徹底ぶりに舌を巻くほど。痺れるほど上手い!これがツェラーか、ライスターか、ザイフェルトか・・・と類推つきますね(違うか)。アンサンブルが緩いんじゃなくて、カラヤンはオーケストラにかなり任せているんじゃないか。昔、感じた”緩さ”ってなんだったんだろう?リズムの刻みは(繰り返すが)極めて正確かつ有機的。
その関連だけれど・・・Ravel ラ・ヴァルス〜ピエール・デルヴォー/コンセール・コロンヌ(録音年不明のステレオ音源/ネットよりダウンロードしたもの)・・・これが先のカラヤンとは真逆な演奏。アンサンブルはへろへろ、縦線合わせる気など元より存在せぬ、各パートの響き薄く、ピッチも少々おかしい、はっきり言って技術的には少々マズいんじゃないの?テンポも縦横無尽に揺れちゃう・・・けど、最高!小粋とはこんな感じか、ヘタウマというのか。
味わいの深さ、深遠なり。
Mozart 交響曲第40ト短調K.550/第41番ハ長調K.551「ジュピター」〜カルロ・マリア・ジュリーニ/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1965年)・・・既に20年を超えるお付き合い(駅売海賊)CD也。現在のオーディオセットになってからは(おそらく)初耳、これが爽やか、よく歌う演奏。ジュリーニ当時51歳、晩年に比べテンポは中庸を維持して引き締まっており、細部明晰、朗々とした歌心に不足はない。自主団体として再出発した翌年のニュー・フィルハーモニア管弦楽団は清涼、明るいサウンドを誇って、大きなリズムと呼吸を感じさせるスケールと緻密なアンサンブル。記憶では濃密な集中力だったはずが、むしろすっきりと見通しの良い、軽快な響きに感じます。おそらくはLP板起こしの駅売海賊盤ながら、さすが往年の英DECCA録音、充分現役。大好きな作品、でもね、ト短調+ジュピターなんてここ最近滅多に聴きませんよ。これはオーソドックスなスタイルによる、ヴェリ・ベストな演奏也。
通勤音楽はHandel 組曲「水上の音楽」(ハーティ/セル編)/「王宮の花火の音楽」(ハーティ編)/「メヌエット」(歌劇「忠実な羊飼い」より)(ビーチャム編)/「ラルゴ」(歌劇「セルセ」より)(ラインハルト編)〜ジョージ・セル/ロンドン交響楽団(1961年)・・・今朝、アーノンクールの「四季」でも、と棚を探ったら「水上の音楽」が〜それならジョージ・セルをしばらく聴いていなかったな、と英DECCAコーナーへ視線を移したもの。ロンドン響がぐっと力量を付けたのは1970年以降プレヴィン時代から、とのことだけれど、ジョージ・セルの手に掛かると驚異的な迫力と切れ味、ピタリと縦の線が合って緊張感漂うアンサンブル、そしてゆったりとした部分での優雅な浪漫に至ってもの凄い!音質も完全に現役。通勤電車にて密かに仰け反っておりました・・・(BOOK・OFF@250の値札有)
(2011年12月1日)
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