ぱっとせんな、いつもの、夏
日々、変わり映えせぬ、ツマラぬ、オモロない生活続いております。どのくらい変化していないかというと、記録が残っているから一目瞭然。
●2011年7月 肺炎で苦しんでおりました。
●2010年7月 5年継続したオークションを休止しました。(その後断続的に短期復活)
●2009年7月 大阪でのお仕事リズムができあがった、スケジュール完全自主管理みたいなことが書いてありますね。
●2008年7月 【♪ KechiKechi Classics ♪】10周年を述懐しております。
●2007年7月 大阪転勤3ヶ月の苦戦を嘆いておりました。・・・そうかぁ、もう5年以上経ったのだね、岡山から転居したのは。一昨日、金沢酒席にて岡山時代の取引先幹部(旧知の大学の先輩でもある)に出会ったのも感慨深いものです。息子が就職して5年、大阪→熊本→大阪へ(しかも彼女付き)自分はなにも変わらぬつもりだけれど、いろいろじつは激変しているのでしょう。お仕事は(弱音を言えば)年々キツくなって、これはほんまにお仕事フクザツ高度化していること+華麗なる加齢による知力体力の衰えかも知れません。若いものには絶対に”実務能力”では負けない!と決意、努力しておりますが。
パソコン、ネットワークは高級贅沢品でもなんでもなくなって、日常のものとなりました。スマートフォンには手が出ない(経費負担する価値を認めない/使えないし)けれど、業務支給ケータイがあるし、24時間いつでもどこでもネットワーク接続機器も貸与されております。ケータイは紐付き、常時接続接続パソコンはいつでもどこでもお仕事せよ、っつうことですもんね。
ここ最近、同世代旧知(若い頃取引先メーカー担当だった人)が社長になったし(知り合いで二人目)、先日呑んだネット知り合いも社長さんに就任とのこと。金沢でもそろそろ30年来の知り合いが専務、理事長ですもんね。立派やなぁ、感慨あるなぁ、自分だけは全然変わらんな!逆に営業一筋20数年、というのも貴重かも。ま、カネに困ってないし、そこそこ身体も動くし、人様を羨むような性格じゃありませんから。シアワセって、人それぞれですし。これはこれで毎日充実しております。
● 先月のヴェリ・ベスト。
●Mahler 交響曲第3番ニ短調〜ケント・ナガノ/ベルリン・ドイツ交響楽団/ダグマル・ペツコヴァ(a)/ベルリン放送合唱団女性団員/ハノーファー少年合唱団(1999年ライヴ)第1楽章のみ・・・目の醒めるようなクリアな音質、奥行き、会場空気、例えば小さな打楽器の存在感も自然、ライヴらしい感興(ノリ)+ライヴらしからぬアンサンブルの完成度に痺れました。まさに近代管弦楽の精華+ディジタル録音の成果がここにありました。こんなのを聴くと、歴史的録音というのは”別耳”なのだな、おそらくノーミソでいろいろ補っているのだろうな、と痛感いたします。
ベルリン放響の時代から、このオーケストラのアンサンブルは優秀でした。リッカルド・シャイーとのいくつかMahler 録音もみごとだった記憶有。そんな伝統の上にケント・ナガノは洗練と力強さ、素晴らしき構成力を誇って、これは屈指の完成度でしょう。ありきたりな賞賛になってしまったけれど、ほんまそんな感じ。
●Mahler 交響曲第9番ニ長調〜ピエール・ブーレーズ/シカゴ交響楽団(1995年)・・・かつてブーレーズ一連のMahler 出始めの頃、そのあまりの素っ気なさ、浪漫残滓抜けきった風情に閉口したものです。この録音も17年経過、ワタシは第5番のクールな演奏に好感を持つに至りました。こちらシカゴ響との第9番はいっそうハードであり、クールそのもの。サウンドが硬質モダーンであり、精緻クリアな響きが要らぬ余情とか情念を一掃して驚くべき完成度であります。世評ではバーンスタイン方面が鉄板だけれど、こりゃ嗜好の世界でっせ。オーケストラの技量は優れ、各パートやや金属的甘さ控え目な音色もほとんど理想的。
●Brahms ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調〜クリフォード・カーゾン(p)/ジョージ・セル/ニューヨーク・フィル(1953年ライヴ)・・・ライヴならではのミスタッチも生々しい、臨場感と集中力、興奮に溢れる演奏であります。聴衆は感動のあまり、第1楽章終了時に拍手!完璧主義コンビは相性が良かったんじゃないか、それにジョージ・セル+ニューヨーク・フィルの録音って、外れがないですねぇ。クリーヴランドより熱く、厚みがあってサウンドがふくよかなんじゃないか。いつもはクールなカーゾンも、端正な姿勢のまま激しく燃えておりました。
●de Falla 歌劇「ペドロ親方の人形芝居」/バレエ組曲「三角帽子」〜ペドロ・デ・フレイタス・ブランコ/マドリード・コンサート管弦楽団/語り:テレサ・トゥルヌ(s)/ペドロ:ペドロ・ラヴィルヘン(t)/ドン・キホーテ:レナート・チェーザリ(b)/ルイ・アントン(v)/ジェノヴェヴァ・ガルヴェス(cem)(Hispavox/ERATO)〜 ポルトガルの指揮者ペドロ・デ・フレイタス・ブランコ(1896-1963)の驚異的鮮明なるステレオ録音だから、1960年頃か?どこかネットからのダウンロード入手だけれど、しばらく経つとファイルの存在を忘れて、久々自主CD化したもの(故に出典失念→思い出しました)。ローカルなサウンド、思わぬ整ったアンサンブル、テンポはゆったりめで前のめりにノリノリを強調しない貫禄もの。本場モンの香りはぷんぷんとして、「ペドロ親方」には場末の空気もむんむんしております。「三角帽子」は全曲録音して欲しかったなぁ、アルヘンタ、フリューベック・デ・ブルゴスも素敵だったけれど、こちらの存在感は図抜けております。
(2012年7月1日)
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