2015年1月京都駅にて

思うようにならぬから、流されるように


 寒いですね。

 昨年、ぐずぐず微妙に風邪症状の挙句インフルエンザに倒れたのは3月でした。 職場に数人既に数人罹患していたからなぁ、潜伏期間にウィルスをいただいたのでしょう。今年はなんとか避けられぬか、彼(か)の苦しみは幾度も経験したくはない。青天の霹靂、一生縁のないと思っていた名古屋への異動を告げられてちょうど2年、ぼちぼち職場には馴染んできたけれど、正直なところ長久手から名古屋駅方面の方向感覚、距離感も未だわからない。取引先にはナビが案内してくれますから。県内数箇所しか出掛けたことしかない。

 味が濃い、喰いもんがマズい、口に合わん、そう感じるのは文化の違い、嗜好の問題。職場に仲良しがいないというのは初体験、地理的な問題もあって「仕事帰りに一杯」なんてこともなくなって、そもそも新興高級住宅街ご近所に呑み屋もありませんし。ありきたりなロードサイドのチェーン店ばかり。歩いて20分、バスですぐの最寄りの駅迄出掛ければ良さげな呑み屋はあって、週末は女房殿と順繰りに通って、意外と美味いもんみつけております。

 冬寒さ厳しく、夏モウレツに暑い。空気は澄んで、朝のウォーキング時未だ真っ暗だから満天の星空が美しいですね。前任の大阪は空気澱んで、星なんか見たことがなかったかも。あと数日で転勤の内示、当選確率はせいぜい10%ほど、こちらの都合(義母の介護都合による異動希望)はなかなかムツかしいはず、業務上の都合ならば若い人優先ですから。異動がなければ自分はあと2年(ここ)で正規雇用定年、女房殿のお仕事が軌道に乗りそうで、順調に行けばこちらの生活は長引くかもしれません。引退後喰わせてもらうようになるかも。それもまた可し。(更新翌日。ご当地残留が決まりました)

 やたらと高いNTT回線+(こちら通常相場な)Yahoo!BBのプロバイダ契約、2年満期が開けて契約解除いたします。前任尼崎ではケーブル回線+ケーブル電話3,000円ほど激安でした。もう固定電話もほとんど使いません。月数千円をケチるわけじゃなし、使わぬものに支払う金が無駄なんです。ネット環境はポケットWifi的なものを探しましょう。女房殿のお仕事都合もあって、あと数ヶ月したら自家用車復活させるかも知れません。仮に大阪に転勤になっても介護や通院の問題があって、自家用車は必須でしょう。

 さて、どーなるか。人生は思ったとおりにはならんもんでっせ。

 前月のヴェリ・ベスト。

DHM GD77054Mozart フルート協奏曲ト長調K.313/ニ長調K.314/アンダンテ ハ長調K.315〜バルトルド・クイケン(fl)/シギスヴァルト・クイケン/ラ・プティット・バンド(1986年)・・・無条件幸福なアマデウス中、やや、ほんのちょっぴり苦手系音楽(アンダンテの愉悦には文句なし)古楽器の精鋭たちによるヴィヴィッド、コクのあるサウンドにそんな(要らぬ)先入観吹っ飛ぶ快演であります。現代楽器に比べソロが云々といったコメントには”ほんまでっか?”と訝るくらいクリア、線のしっかりとしたバルトルドの暖かい音色に満足、シギスヴァルトのオケも息の合った伴奏。音質も極めて優秀でした。

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Beethoven 交響曲第6番ヘ長調「田園」/交響曲第8番ヘ長調〜ミハイル・プレトニョフ/ロシア・ナショナル管弦楽団(2006年)・・・旧態巨匠時代の衣を纏った演奏か、ベーレンライター版使用古楽器系の快速キビキビしたリズム表現なのか、の埒外、例え話として宇野功芳さん?現代のゴロヴァーノフといったコメントも発見すれば、興味津々でっせ。特に「田園」の評判がよろしくないようなのでそれから拝聴〜馴染みの冒頭第1主題はゆったり+大きな”間”(第1楽章最終版の再現も同じテンポ)そこから、滞在時間は短いのだよとばかり超・快速で駆け抜けます。「田舎に到着したときの愉快な感情の目覚め」トンデモない!嬉しくてあちこち駆けまわっているみたい。第2楽章以降は第1楽章ほどの非常識さはないにせよ、あちこちほとんど感興の赴くまま、勝手に走ったり止めたり休んだり・・・しかし、分厚い響き、爆発、迫力、テンションの高さ、意欲、情熱、どれだけ自在にテンポが揺れてもアンサンブルの縦線の合い方は尋常ではない優秀なオケ。思わせぶり大柄ありきたり立派な演奏より、ずっと”やる気”を感じさせて鮮度抜群であります。音質もよろしいし、往年のやりたい放題演奏と異なって、洗練と気品も感じさせます。

交響曲第8番ヘ長調には恣意的なテンポの変化ワザは少なくて、重量級のサウンドが響き渡りました。すごい迫力、推進力。上手いオケやなぁ。

DG 4776409Beethoven 交響曲第9番ニ短調「合唱付き」〜ミハイル・プレトニョフ/ロシア・ナショナル管弦楽団/アンゲラ・デノーケ(s)/マリアンナ・タラソワ(ms)/エンドリク・ヴォトリヒ(t)/マティアス・ゲルネ(br)/モスクワ国立室内合唱団(2006年)・・・ユーザーレビューによると「田園」に次いで保留コメントが多かったもの。生来の天邪鬼性格故、これも自分の耳で聴いてみましょう。第1楽章は中庸〜やや速めのテンポ採用、緊張と集中力横溢、時に(例の)タメも顔を覗かせて、それに妙な違和感を感じさせぬ表現意欲+推進力有。小編成による縦線の揃い方、テンション高いオケの技量はみごとであります。第2楽章「スケルツォ」はノリノリ熱狂ぶり、急いて前のめりな速めのテンポ、叩きつけるようなリズムも文句なし、提示部繰り返しもワタシの期待通り。オケの素直な音色(所謂ロシア風に非ず)もよろしい感じ。問題は第3楽章「Adagio」長大なる変奏曲であります。

3楽章の表現の乏しさは残念。また合唱が臨場感がない
・・・手厳しい声出てますね。これは昨年末ジョス・ファン・インマゼールを聴いた耳(ほとんど別作品に思える淡々とした超・快速。わずか12:32)にはなんということもない。むしろこちら響きに厚みがあって流麗に感じるくらい、早めのテンポを駆使して(11:43)駆け抜けるだけ。淡々とリズミカルな「Adagio」変奏曲は新鮮そのものでしょう。終楽章は大見得切った冒頭から切れ味あるサウンドに迫力躍動充分、例の「喜びの歌」変奏曲も洗練されて美しい。テンポは速め。声楽ソロは上手いですね。モスクワ国立室内合唱団は人数が少なく、やや力みはある(臨場感がない?強面赤軍合唱団風か)けれど、これはこれで正確なアンサンブル+ノリと熱気を感じさせてさほどに不満はありません。

全集全曲聴いていないけど、やれ解釈が恣意的、各曲ばらばら一貫性がない、との世評声有。でもね、”やる気、表現意欲”+みごとなアンサンブルの技量に鮮度たっぷり感じました。音質も悪くない。プレトニョフってなんとなく(指揮者としては)胡散臭いものを感じてきたけど、他の録音も聴きたくなりました。

これは最近の正規盤/SICC-30029Respighi 交響詩「ローマの松」(1953年)/「ローマの噴水」(1951年)/「ローマの祭」(1949年)〜アルトゥーロ・トスカニーニ/NBC交響楽団・・・これは20年以上前入手した駅売海賊盤(たしか1,000円→当時相場激安!)、少なくとも21世紀に入ってから聴いた記憶もなし(歴史的録音自主CD整理の流れ)久々の拝聴です。フルトヴェングラーもトスカニーニもLP時代それなり拝聴して、とくに後者は乾いて潤いのないキツい音に閉口気味、30枚ほどあったCDはほぼ全部処分して唯一残ったもの(ネットよりデータ入手可能ですし)・・・驚きました。ほとんどモノラルを意識させぬ驚異的音質(おそらくLP板起こし海賊盤CDでさえ)アンサンブルは非情なまでのテンションの高さ、華やか精緻な集中力、破壊的なほどの迫力・・・20世紀近代管弦楽の精華をみごとに表現して、CD一枚分圧倒され、息を呑んで興奮継続する驚きの鮮度。こういった作品には整った音質環境必須と考えてきたけれど、”歴史的音源”の意味合い価値を噛み締めて認識を改めました。

作品そのものの魅力をたっぷり思い出させて、じつはここ数年この(元気よい)作品を聴くのを敬遠していたんです。

(2015年2月1日)


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written by wabisuke hayashi