2014年1月長久手喫茶店

この年齢(とし)にして、未だ”荒削り”


 今年が特別なのか、いつもそうなのか。ご当地名古屋(実際は近接する長久手)はとても寒い。耐え切れぬほど北側の部屋は寒くて、とうとうエアコンもう一台入れました(本体+設置、電源工事費含め八萬圓弱大出費)。夏も暑過ぎて、体調維持には限界かと。AspireRevo4年3ヶ月しっかり働いて基板の電池切れ(交換実質不可)寿命、eMachines E732Z(「7」/メモリ4gb/参萬圓也)入手、年末年始(南北あちこち旅行)に引き続き贅沢三昧大散財継続、日本経済復興に(ささやかな)寄与いたしました。AsireRevoも(けっこうな金額にて)CDもオークションにて捌けました。

 こんな時もありますよ。無駄遣いじゃなく、有効に使ったというのがキモでっせ。幸い、体調はなんとか維持できました。世間ではインフルエンザやらノロ・ウィルス大流行なのに、職住接近、どこにも出掛けぬ規則正しい生活のせいでしょうか。ちょうど一年前「2013年2月近況」を振り返ると、青天の霹靂・名古屋への転勤の話題が・・・ちょうど一年経ったんやな〜懲役1/4年経過。ぐずぐずボロボロの一年・・・地域の風土、職場の歴史、空気全容把握するのに一年掛かりましたよ。ようやくまともな稼ぎ、それに見合うけっこう膨大なる物量のお仕事内容に、今月ようやく到達いたしました。

 ま、要らぬ過去の(些細なる)成功経験に拘泥しても仕方がない、ヴェテランにはヴェテランの役割もあります。しかし生来の粗忽者、お仕事少々粗雑な完成度、”だいたいあってりゃエエじゃないの”、”謝って済むミスは、ミスに非ず”〜そんなこんな純実務的には大甘、というか、お仕事の質がガラリと変わったんですよ。日々ちょんぼの連続、あちこちから指摘され、暖かくフォローしていただき、修正し、お詫びし、それでも絶対に歩みを止めない、お仕事を溜めない〜ま、こんなもんでっせ。微妙に風邪気味な一ヶ月、なんとか、辛くもクリア、春の訪れとともにお仕事習熟(カンタンに処理できる水準)狙います。これが充実ということかな?

 昨年2013年末久々、博多の喰いモンには仰け反るほど感動したけど、ご当地はもとより環境抜群、そう悪くはない。一年経てばいろいろ愉しみも発見もある・・・かも。まずは前向きに一年過ごしたということで、ちょっぴりシミジミ振り返り。日々の安閑とした生活を噛み締めております。

 先月のヴェリ・ベスト。意外と充実しておりました。

AspireRevo〜充実した4年間に感謝。中古eMachines E732Z、順調な出足であります。キカイというのはほんま、当たり外れなのだな。金額の多寡に非ず。

関原健夫「がん六回人生全快」(講談社文庫)・・・関原さんは辣腕の元・バンカーであり、現日本対がん協会常務理事。39歳米国にて大腸癌発症手術、肝臓、肺など計六回の手術を経、復帰というのが患者を励ますのでしょう。正確には更に悪性メラノーマ、そして2回の心臓手術、という強烈な病から快復、現役時代は検査や手術準備中、入院病室から通勤したり、引退後は公的な活動をされたり、その意欲、(病手術を経て創りだす)人脈には驚くばかり。症状的にラッキーもあったかも知れぬけれど、精神的に萎えずに、民間療法に逃げず、真正面から病に挑む姿勢に感銘を受けます。そこは人間、なんども動揺し、家族に遺書を書くこと数度、そんな淡々とした人生はなかったでしょう。ワタシは近藤理論を正しいと考える者、それでも関原さんの生き方に学ぶものは多いと思います。

Suppe 喜歌劇「美しきガラテア」序曲/「詩人と農夫」序曲/「怪盗団」序曲/「軽騎兵」序曲/「陽気な若者」序曲/「スペードの女王」序曲(1969年)+Volkmann 弦楽セレナーデ第2番ヘ長調 作品63(1962年)〜オトマール・スウィトナー/シュターツカペレ・ドレスデン・・・ボックスものオトナ買いの余録は”思わぬ発見有”、自ら進んで聴く機会のない作品に出会うことでしょう。「詩人」+「軽騎兵」くらいなか?なんとなく知っているのは。(幾度か拝聴しているはずなのに、記憶がない)ボックス開けたら偶然一番上にあった一枚、平易かつ変化色彩に富んだ旋律サウンド賑々しく、ドレスデンのマイルドなサウンドが魅力いっぱい!音楽を愉しむ原点みたいなものを思い出しました。名曲にはそれに相応しい演奏がある、ということでしょう。「陽気な若者」には「大学祝典序曲」に登場する学生歌"Gaudeamus igitur"「いざ楽しまん」登場して、思わぬところで知人に出会ったみたいな感じ。

Volkmann(フリードリヒ・ローベルト・フォルクマン 1815-1883)は独逸浪漫派の作曲家だそう。Schumann(1810-1856)と同じくらい、Brahms (1833-1897)のちょっと先輩世代?オリジナルはTchaikovskyとの組み合わせでしたっけ。ほんの13分ほど、シンプル穏健、素直、静謐、これも名曲であります。

The Producciones FONograficas labelB.Marcello チェロ・ソナタ 作品1/1-6(ヘ長調/ホ短調/イ短調/ト短調/ハ長調/ト長調)〜ボゼナ・スラヴィンスカ(vc)/ルイザ・デュロン(p)(Bozena Slawinska/Luisa Duron)・・・古楽器かな?人懐こくて落ち着いた、陰影取り混ぜた旋律が延々と続きます。イタリア・バロックってVivaldiばかりもてはやされるけれど、他もっといろいろありますよ、多彩に。

LP時代の画像今朝、R.Strauss 交響詩「英雄の生涯」〜トマス・ビーチャム/ロイヤル・フィル/スティーヴン・スターリク(v)(1958年)・・・これは正真正銘驚異的な鮮明音質、近代大規模管弦楽を余すところなく収録して下さって、半世紀前とは俄に信じられぬ・・・遅めのテンポ、じっくり腰を据え、絶好調のロイヤル・フィル金管軍団は荒々しく、美しく、華やかに鳴り渡りました。当時、カラヤンとか次々と凄い録音がステレオ黎明期に登場していたのだな。朝から、派手派手しく盛り上がった音楽聴いてしまった。

DG GCP-1028 @250にて入手クラウディオ・アバド追悼。Mahler 交響曲第5番 嬰ハ短調〜クラウディオ・アバド/シカゴ交響楽団(1980年)・・・旧録音。もしかして10年ぶり?拝聴かも。サイト内検索によると、

”・・・インパクトが大きい〜まるでスピーカーから疾風が吹き出すような!・・・有名なる「アダージエット」がとても清廉で、他にはない味わい”
”威圧感サウンドが強圧として鳴り響かない。金管の切れ味鋭い個性そのまま、弦だって無機的に響かない。現代機能の精華を見せつけられるようなオーケストラに酔いしれ・・・歌心に溢れ爽快そのもの”
そんな言及ありました。久々の拝聴印象は、シカゴ交響楽団の乾いたサウンド印象強烈、あちこちいじっていないのに、微に入り細を穿つ緻密な表現に圧倒されました。世界一上手いオーケストラ!(あくまで聴いた音源の中が前提)そんな確信を生むような説得力であります。この人はムリムリな自己主張とか、エキセントリックな仕掛けを作らぬのに、時に素晴らしい成果を挙げております。アナログ録音ラスト辺りかな?音質バランスも最近拝聴した中でピカイチ。ヴェリ・ベスト演奏かも。
(2014年2月1日)


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written by wabisuke hayashi