2004年9月高松にて

秋へ


 8月は苦しかったな。体調はここ数年より改善したけれど、毎週出張(しかも内容の濃い)連続、新人への付きっきり指導(よーやく育成目処)、連続する締め切り作業、小さなトラブル回避対策・・・残業常態化、やたらと酒席での出費も増えたような・・・それでも、営業予算達成できず。ま、夏休みも数日取ったし、読書量も回復し、毎朝の(ちょろ)ウォーキング+新聞熟読+「音楽日誌」執筆、職場一番の出勤、この生活リズムは崩れておりません。半年ぶり?演奏会にも行きました。

 お隣チーム欠員2名、ひとり(若い女性)は親の介護問題にて休職〜退職へ、ひとりは若手中堅男性(ほんまの病なのか「新型」なのか不明。いずれ生真面目、融通効かぬ性格であった)にて大苦戦。上司(旧友)は全面フォローに入っているけれど、担当マネージャー(旧友)は”やや鬱”(既往歴有/みごと5年前に快復したんだけれど)復活の気配微妙です。以前はいつも呑みに行って、愚痴合戦してお仕事憂さ晴らしていたけれど、ここ最近お互い時間が合いません。20日後に東京より新人異動決まっていて、KOボーイ新卒、生粋お江戸人、声が小さく、大人しいとの噂(先日、家捜し時訪問は若い者だけで夜対応)大丈夫か?我が職場は(自分以外=誰も北海道出身とは気付かぬけれど)全員こてこての関西人、野次罵倒罵声飛び交う凄いところなんですけど。

 昨日、10月上旬福井にて取引先「肉体系労働」のスケジュール内部案内したら、さっそく上司より「ワシが新人連れて対応する!」との返答有。ま、現場体感には最高の場面ですから。帰り、福井駅辺りで呑んで帰るのでしょう。お願いしまっせ。

 その”やや鬱”(旧友)と数日前、久々酒呑んだ時の話題。華麗なる加齢と興味、意欲減退問題、彼はクルマが好きで、ぼろぼろ中古車(外車)をネットにて格安確保、自分でいろいろ修理案配するのが趣味なんです。いまはアルファ・ロメオだっけ?ブレーキパッドの交換は自分で仕入れて、自分で交換すると安く上がる〜以前はその作業そのものが楽しみだったのに、最近は苦痛ばかり。自分も中古激安パソコン仕入れてパーツ替えて云々なんて、ここ4年ほどで止めちまいました。OS入れ替えはできんことはないけれど、する機会はなくなりました。Linuxもいろいろ試して(今でも必要あれば時々CD起動させるけれど)OSなんてなんでもエエじゃない、みたいな結論に至りました。ま、マシンそのものが安くなったということもあるんですけど。(でも、スマホやらタブレットPCに手を出さぬ言い訳にはならない)

 CDもエイドリアン・ボウルト11枚組入手が(シモン・ゴールトベルク8枚組入手以来)半年ぶり?ずいぶんと処分したけれど、棚中には未だ聴くべき在庫はたくさん揃っているし、自主CDは日々貯まるばかり〜物欲は枯れたというべきか、これも”鬱症状”(鬱病に非ず)なのか。旧友は”華麗なる加齢と興味、意欲減退”と言うんです。これってお仕事も同じでしょうか。本丸事情に詳しい彼は、来年、ワタシは役職定年の年齢だとの情報有。ふ〜ん、別に望んでこんなハードな状態になっているワケでもなし、ちゃんとリアルな歯応えあるお仕事の場を与えて下さったら、文句ありません。給与の多寡にかかわらず。サラリーマンの晩年やな。

 先月のヴェリ・ベスト。

EMI 6356572Mozart 交響曲第35番ニ長調K.385(1974年)/歌劇「魔笛」K.622序曲(1967年)/Beethoven 交響曲第6番ヘ長調「田園」(1977年)〜エイドリアン・ボウルト/ロンドン・フィル・・・なんというか、盤石の貫禄スケールというか、慌てず騒がず、骨太の楷書であり、細部神経質な風情皆無、朗々たる歌もあります。あまり、テンポを動かさず、自然な呼吸、テンポは中庸、バランス抜群。ハイティンク時代のロンドン・フィルかな?のびのびムリなく鳴っておりますよ。とくに「田園」に深い感銘を得ました。どれも初耳音源であり、オリジナルやらかつて出ていたと思われるCDとの音質比較はできません。やや曇りがちであり、艶々の音ではないが、充分鑑賞に堪えうる水準でしょう。

Brahms 交響曲第1番ハ短調〜エイドリアン・ボウルト/ロンドン・フィル(1972年)・・・Disky盤を処分してから久々の拝聴。先日、グイド・カンテルリのイン・テンポを基調としたストレート系溌剌演奏に感銘を受けたけれど、こちらもエエなぁ。”実直で飾りがない、質実で表面を磨かない。ムリなく作品の在り方をそのまま骨太に表現して、じわじわと味わい深い”4年前の印象と寸分違わぬ、但し、オケの厚み云々に言及したことがウソのように充実したアンサンブルでありました。イヤホン(iPod)での拝聴印象か、対向配置やら管楽器各パート、第2楽章に於けるヴァイオリン・ソロ(ユーディ・メニューイン)など位置関係かなりはっきり意識できました。

林 公一 それは、「うつ病」ではありません!(宝島新書)・・・先日の「新型うつ」の本よりいっそう、明快でわかりやすい実例たっぷり。自分のワガママ、合理化のために「うつ病」を利用しちゃいけんですよ。ほんまの症状で苦しんでいる人に迷惑掛けますよ。ほんまの病は、「ワタシ、ウツです」ブログ(ばりばり更新!)みたいなこと絶対にできないし、自分の症状に悩みぬいて・・・そして必ず治る!いつまでも治らない「ボクはウツなんです!もっと配慮して下さい」と強く主張する(テンション高い)人は別な病なんです。(どういう病名かはぜひ一読あれ)

UCCD-6014R.Strauss 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」/交響詩「死と変容」〜フリッツ・ライナー/ウィーン・フィル(1956年)・・・凄いねぇ、このストレートなテンション。そしてウィーン・フィルがしみじみ美しい。ジョージ・セルとか、ライナーとか、こんなゴリゴリの厳しい集中力ってもう聴けないんじゃないの?シカゴ交響楽団という自らの楽器だけじゃなく、こうして客演でも変わらんのだね。音質もそれなりの鮮度を保っておりました。

de Falla バレエ音楽「三角帽子」〜三つの舞曲〜エンリケ・ホルダ/ナショナル交響楽団(1945年)・・・SP復刻専門のブログであり、これは英DECCA録音か、驚くべき鮮明な音質であり、演奏もヴィヴィッドなリズムに溢れたもの(初耳)。エンリケ・ホルダ(1911-1996年)と聞いてぴん!と来た人は(おそらく)同世代であって、懐かしいコロムビア・ダイヤモンド1000シリーズの「三角帽子」、これが同時に音源アップされました。

http://satyrlp.blogspot.jp/2012/08/enrique-jorda-de-falla-mms-1959.htmlde Falla バレエ音楽「三角帽子」(全曲)〜エンリケ・ホルダ/ロンドン交響楽団/バーバラ・ホヴィット(ms)(1959年)・・・コレ、おそらく最初に聴いたのが小学生〜中学生時代。長じて同作品をいろいろ聴いたけど、当時の感激に至らず、あれは子供の誤解だったのか・・・後年、理解したのは「組曲版」では魅力半減(歌い手も、派手派手しいカスタネット合奏も登場しない!)、それにこの作品には20世紀近代の緻密な管弦楽法+情熱のリズムが必要ということですよ。

アルヘンタもフリューベック・デ・ブルゴス、ヘスース・アランバリも良かったけれど、エンリケ・ホルダ(吉田秀和さんはサン・フランシスコ響の演奏会を聴いていて、アンリーク・ヨルダと書いておりました)の土俗と洗練が両立したアツいリズム感抜群。ロンドン響は抜群に上手く、バーバラ・ホヴィットの強烈な声が粗野で素晴らしい(この人、1960年以前のオペラ・ライヴに時々登場します)。EVEREST録音と記憶するが、リンク先(画像)ではコンサート・ホールになっておりますね。極めて鮮明なる音質に驚かされます。

貧しきものこそ幸いなれ。当時LPレコードは高価(2,000円が標準/当時の、でっせ)であって、希に1,000円盤しか買えなかった貧しく音楽好きな子供(=ワシ)。でも、知名度低くてもけっこう名演奏を聴いて耳を肥やしていたんですね、じつは。

(2012年9月1日)


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written by wabisuke hayashi