アンサンブル・ジョワン第8回定期演奏会 J.S.バッハ名曲コンサート


Bach

ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調 BWV1048
無伴奏チェロ組曲 第1番ト長調 BWV1007
チェンバロ協奏曲 第5番ヘ短調 BWV1056
ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調 BWV1050
管弦楽組曲第2番ロ短調 BWV1067

上塚憲一 (指揮/vc)/内藤安佐子(fl)/高倉雅子(v)/千葉真由美(cem)/アンサンブル・ジョワン

2012年8月26日(日)14:00〜神戸市東灘区民センター うはらホール

 もうすっかり出不精になって、演奏会は半年に一回ほど。休日、ご近所、マチネ、そして(もちろん)お気に入り作品、久々に条件が整いました。ずらり大好きな作品ばかり最高の演目、しかもすべて生演奏では聴いたことがない(バロック音楽は意外と演奏会が少ないんです)、どんなスーパーオーディオでも生の鮮度に敵うわけもなし。うはらホールは音響のよろしい小ホールであり、千葉さんのチェンバロもよく聞こえます(こればかりはオーディオで聴いたほうがわかりやすい)。アンサンブル・ジョワンとは女性ばかりのアマチュア弦楽アンサンブルらしくて、そりゃ華やか、色鮮やかなドレスでしたよ。(指導者の上塚さん除く)チェンバロ協奏曲 第5番ヘ短調+管弦楽組曲第2番ロ短調にてフル・メンバー参加、残りは精鋭メンバーかな?(ソロはプロ担当)

 現代楽器だが、ヴィヴラート少なめ、軽快なリズム感は古楽器を意識したスタイル。大好きなブランデンブルク協奏曲第3番ト長調始まりました。弦パート3-3-3-3+コントラバス1+チェンバロ。柔らかいサウンド、微妙な強弱やニュアンスに充ちた穏健派アンサンブル。各パート複雑な絡み合いなんですねぇ。子供の頃から馴染みの作品故、細部まで旋律暗記しているつもりが、へぇ、この旋律はこの楽器が担当していたのかぁ、感心するばかり。第2楽章にはチェンバロの素敵なソロが入りました。愉悦に溢れた演奏でしたよ。

 無伴奏チェロ組曲 第1番ト長調はガット弦なんですって。上塚さんのMCもわかりやすく、配慮のあるもの。これも軽快、柔らかい響き、モダーンなスタイルは旧来の重苦しい、荘厳な世界に非ず。チェンバロ協奏曲は生演奏のソロと伴奏のバランスに注目いたしました。なんせ音量小さいですから。1970年台位までの録音を聴くと、相当メカニカルなゴージャスに鳴る現代チェンバロが多いですよね。これは古楽器系のレプリカなんでしょう、ちゃんと古雅な響きでした。弦のアンサンブルは温かい響きでソロを包みます。第2楽章「アリオーソ」、ピツィカートに支えられ、静謐な歌が素敵でした。

 休憩後、場所を2階席に移動(ちょっと暑苦しかったので)。内藤さんは背の高い若いフルーティストでして、骨太朗々と鳴る見事な演奏です。飾りはほとんどなく、ストレート華やか明るい音色。ブランデンブルク協奏曲第5番 のチェンバロの鮮やかなソロに痺れました。管弦楽組曲第2番ロ短調は(最近馴染みの)早いテンポ、フルートは凄いテクニックを誇って一気呵成に聴かせます。アンコールは「バディネリ」再び。そして、管弦楽組曲第3番ニ長調より「エア」〜ちゃんと最近の古楽器風演奏でした。

 お見事。

(2012年8月26日)


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written by wabisuke hayashi