2012年3月宮崎県高千穂

自信・自己満足


 2月はほんま、いろいろありました。とにかく寒く、雪も降りました。こちらの影響は知れていたけれど、東日本からの商品が入庫せず、その対応に難儀し休日出勤連続、それなり忙しい、充実した日々。精神的に緊張していたせいか、体調も悪くない、とうとう風邪もひいておりません。職場内外、転勤したら一年目は難行苦行必至、わかってはいたけれど、よーやくここ迄たどり着いた、といった手応え有。社会的地位とか役職の軽重に非ず、毎日お仕事工夫して、取引先と信頼関係を作り上げたり、職場内での立ち位置を確かめたり、作業改善合理化したり、それが愉しい。全貌が見渡せるようになると、素早い対応やムダのない行動が可能となるんです。

 実際上職場の空気を支配しているヴェテラン・パートさん(この道20年)やら、辣腕スタッフ社員、昨年来次々と引退、産休などに入って職場は否応なく変わりつつあります。息子世代、若く優秀なメンバーは東京方面に異動、月末には替わりに若い女性がやってきます。前年、年寄り参入(=ワシ)よりずっと新鮮。

 日常小さな成果(嬉しいこと)も〜プリンターHP B110aに、チップなし格安互換インク”チップ移植”みごと初成功!前月2014年1月に入手した中古ノートパソコンeMachines E732Z(7/64bit/メモリ4gb)は稼働順調中、2年選手Aspire AS5750(8.1導入済)2gbに+4gbメモリを足しました。4,000円程の贅沢三昧。入手一年経過、ドスパラタブレット”Nexus7”化に成功!見た目ガラリと新しくなって、凄く儲けたような気分であります。オークションは計63枚のCD処分出来、いっそう身軽になりました。メモリ代に充填したかたちかも。

 職住接近、ほとんど残業なしという潤沢な時間は音楽に費やしております。CDをどんどこ処分しても、まだまだ棚中在庫有、しかもネットから入手データ、自主CDも増える一方、いくらでも聴くべき音源はあるんです。ともすれば安易にちょろ聴き、さわり聴きばかり、少々苦手系(喰わず嫌い)音楽は後回し、棚中に居眠ってしまうことになりがち。一週間ごとに課題を決めて限定集中聴きを実施いたしました。Beethoven 交響曲全9曲→Bruckner交響曲全11曲+α→オペラ6作品→Schumann交響曲全4曲、ピアノ協奏曲、室内楽、ピアノ作品少々・・・エエ感じですね。

 知らず、ノーミソ硬くなって視野が狭まっていたことからの解放。新しい切り口、魅力の発見、演奏や作品の嗜好の明確化、中途半端に聴くことへの戒め。あとは生演奏拝聴への復帰だな、どーしても出不精になって演奏会へ出掛けるのは少々億劫になっております。

 先月のヴェリ・ベスト。

韓国製駅売り海賊盤KC-0014Beethoven 第4番 変ロ長調/第5番ハ短調〜ヘルベルト・カラヤン/ベルリン・フィル(1962年)・・・お恥ずかしい韓国製駅売り海賊盤(中古166円入手/先月処分成)は、あきらかにLP板起こしであって、ややどんより、厚ぼったい響きのCDであります・・・って、時は既にパブリック・ドメインへ。SACDを入手する勇気(+経済力)はないけれど、.flacファイル音源をネット入手、自主CDにて再聴確認しております。ずいぶんと響きはスッキリ印象一変、クリアに見通しよろしい・・・久々の拝聴印象は、ベルリン・フィル先代、古豪のサウンドが残って、後年のレガート前面砂糖甘いサウンドとは異なること。オケの厚みと艶は圧巻!ゴージャス(とくに第5番)であって、峻厳な集中力を誇るトスカニーニ系表現を基礎に、余裕とニュアンスを誇る名演奏でしょう。21世紀、散々古楽器(風)演奏〜それは当然音質も良好〜に聴きなじんだ耳にも”旧さ”を感じさせぬ、まさに現役。ベルリン・フィルの豊かな美しいサウンドのみでも、充分魅力的、それだけで快感、溌剌として力みはどこにも存在しない、作品終盤に向けての盛り上げ、キメは抜群に上手い・・・若いころの反発印象は何だったのか

 DB70708Beethoven 交響曲第6番ヘ長調「田園」(1972年)/第7番イ長調(1971年)〜ルドルフ・ケンペ/ミュンヘン・フィル・・・これもなんやら”高音質”CD出たらしいけど、ワタシのはフツウのもの。EMIは時に音録りが淡白、しかもベルリン・フィルに続けてミュンヘン・フィル、いかにも響き淡彩ややジミというか、弱いというか・・・これが穏健派、優しい表現、順々とした暖かいサウンドにすぐに耳慣れ、カラヤンとは別世界が待っておりました。この2曲は”Beeやん苦手”中、最右翼だったはず、それがなんと心癒される感銘じわじわと・・・そんな変身をとげました。EMIは時に音録りが淡白〜これはとても鮮明な良い音質です(我が家の最低限オーディオ環境でも)。ゆったりとした落ち着いたテンポ、仕上げは細部までていねいに描きこんで、穏健であり、威圧感はどこにもない。壮年カラヤン/ベルリン・フィルの毒気に当てられ、”いかにも響き淡彩ややジミというか、弱い”と感じたのは幻か、暖かい、味わい深いサウンドにシミジミ感銘を受けました。子供の頃の素直な感動が蘇えりましたよ。

 VDC-1214 Bruckner 交響曲第7番ホ長調(ハース版)〜朝比奈隆/大阪フィルハーモニー(1975年聖フローリアン大聖堂ライヴ)・・・まだ彼が元気なうちに大阪に居住していたのに、一度も演奏会に行く機会を得なかったし、一時ずいぶん集めたCDも大多数処分済(な罰当たり者)。前回拝聴はもう5年前2009年12月に曰く

豊かな残響に支えられ、けっして慌てず、ゆったりと力みなく、粛々と自然体にて進む音楽。真摯であり、誠実、謙虚、希有の感動、永遠の価値を否定するものではありません。途中テンションが落ちることもない・・・しかし、(不遜なコメントと自覚しつつ)オケが弱い。響きが薄い、コシも芯も足りない。弦に震えるような官能が欲しい、金管にもっとキレと洗練があれば・・・でもね、この呼吸の深さ、静謐は尋常じゃないですよ。白眉は第2楽章「アダージョ」なんだろうな。盛大なる打楽器が入らない「ハース版」はこれで好きになりました。精神が落ち着き、ゆったりと安寧の気分に浸れる感動的演奏であります。
上記5年前コメントの前半のみ感動しっかり受け取って、オケの弱さはほとんど気にならない。作曲者が眠る教会は残響7秒?とか、慌てず騒がず、当時68歳の朝比奈さんは気力体力充分、ひたすらその残響に身を委ねて作為のない、ムリのない表現、流れは作品の美しさを際立たせ、静謐な緊張感は最後まで途切れない・・・冷静に聴けば弦は薄いし、金管は引っ込み気味、しかもミスタッチばかり、それでも昨夜〜今朝、数度拝聴してその感動に変化なし、いや増すばかり。ヴェリ・ベストかも。

eurodisc  353 266   3枚組$5.97(?)にて購入Debussy 歌劇「ペレアスとメリサンド」〜セルジュ・ボド/リヨン国立管弦楽団/アンサンブル・ヴォーカル・ドゥ・ブルゴーニュ/ブルゴーニュ合唱団/クロード・ドルモイ(ペレアス)/ミシェレ・コマンド(メリサンド)/ガブリエル・バキエ(ゴロー)他(1978年)・・・かつて数度聴いて歯が立たなかった作品であります。十数年前のコメントは

あまりに知識的に不足していてコメント不能状態。全編、囁くような音楽でホンワカと美しく、気持ちよ〜く眠くなる。RCA録音らしいが、なぜか本国では不遇のボドの演奏が楽しめるCD。ペレアスとメリサンドの対話の中で、個々の激情の高揚は散見されるが、延々と聴かせるサビ、みたいなアリアは存在しないようで、ひたすら夢見るような霧の中を彷徨う音楽か。リヨン管も録音も極上
このコメント以上のものを持ち合わせぬ情けない状態・・・でもね。”歯が立たない”みたいなことはなくて、仏蘭西語の抑揚をそのまま旋律に、といった風情に酔いました。筋書きも妖しいもの、言語理解不能でもその”妖しさ”をしっかり堪能出来、旋律、抑揚の繊細な美しさをしっかり受け止めること可能です。ここ数年、起承転結はっきり、メリハリ四角四面音楽より、こういった延々とエピソード続く危うい風情、時に激情も・・・みたいな作品が嗜好に変わっております。

著名な「海」よりずっと愉しい。演奏云々はようわかりまへん・・・ネット検索しても、あまり出現せぬ音源らしい。20年以上前、たしか円高の時期に激安個人輸入したはず(3枚組$5.97+送料)。オール・仏蘭西勢、おそらくは言語の正確さ美しさ際立って、リヨン管弦楽団も雰囲気たっぷり、音質も悪くない。ネットではオケが弱いとか音質が悪い、みたいな言及もありました(LP印象か)。ヘタクソなイラスト風デザインには少々ガッカリ。

(2014年3月1日)


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written by wabisuke hayashi