ご近所・これはお隣のマンション

微妙な充実


 あまりに手広く、お仕事守備範囲(落穂ひろいも含め)一気に広げたためか、実務的なミスを自覚することが多くなりました。いまに始まったことじゃない?じっくり準備してから着手(親父は25年前、息子払下げのワープロ、説明書を穴があくほど熟読してから初めてスイッチを入れたらしい)〜そんな性格とは真反対、走りながら形を作っていく、もとより粗忽な性格ですから。いろいろ顰蹙を買いつつ、周りに叱られつつ、なんとか継続していくしかない。

 自分の責任・非責任含め、大小種々様々なトラブル処理も充実しているとみるべきでしょう。一年前の超・ヒマな日々よりずっとよろしい。その頃、女房殿が(ご当地にはまま出現する)クソ不味い魚を買ってきて激怒、ちょうど一年経って、また似たようなものが食卓に出てきて(激怒はしなかったけれど)嗚呼、一年前にそんなこともあったっけ、そんなことを思い出しました。代わり映えせぬ、似たような日々の繰り返しも、一年経てばけっこう変化しているもの。

 体調はそう悪くないけど、尿路結石の復活にはまいりました。七転八倒〜幸い小一時間ほどで収束、あとは違和感程度。なにか食生活悪かった?体質ですかね。基本佳き、爽やかな季節、旅行には最適な時期でした。岩国はGW、偶然息子の転勤を機会に初訪問出来、駅前商店街は想像通り草臥れ気味、それでも飛び込みで入ったお魚のお店は絶品でしたよ。その場で息子が北海道の婆さんに電話したら(あたりまえのように、即)秋には行く!との宣言有。

 できるだけ系統的な音楽拝聴を心掛けて数ヶ月、先月は”結石七転八倒”事件以降、生活リズムも崩れてしまいました。5月はCD処分計45枚、おお!けっこう減ったやないか。大物ボックスも動いて+2枚@1の駅売海賊盤も無事(いくつか)売れました。CD媒体はじょじょに勢いを失って、オークション苦戦気味なのは不況理由のみに非ず。2040年には若い女性半減!な地方自治体続出(≒消滅)らしいですね。社会全体が縮小していくリアルな話題。

 朝晩涼しいけど、昼はもう真夏の気温に汗ばみます。昨年はあまりの猛暑に体調を崩したけど、冷夏との予測も有、さてどーなりますことやら。

 恒例、先月の音楽ヴェリ・ベスト。なんか印象よろしくない、そんなものもけっこうありました。

SBT1060Bartok 舞踏組曲/Ravel ラ・ヴァルス/Satie パラード/Busoni ワルツ/ LYADOV 藁抜き遊び(キキモラ) /Chabrier ポーランドの祭り/Liszt メフィスト・ワルツ〜イーゴル・マルケヴィチ/フィルハーモニア管弦楽団(1952〜54年)・・・これは選曲、演奏、音質(モノラル)とも最高!40歳気力体力充実して、こんなに引き締まってアツく燃えるフィルハーモニア管弦楽団も珍しい。明るい響き、アンサンブルの充実はそのまま、指揮者によってこれほど雰囲気変幻するとは・・・冒頭のBartokからノリノリの興奮の渦(この辺り、粗野な暴力的旋律リズム大好き)、ラ・ヴァルスの色気+強烈アッチェランドは実際に、これで踊るのは絶対不可能でしょう(もとよりウィンナ・ワルツへのシニカルな幻影作品のはず、これでエエんです)。Chabrierの祝祭的吹き上げるような華やかさ、例の如し無意味?無機的な旋律サウンド羅列するSatieは、嗜好ツボ中のツボ・・・

●日曜夜10時BSのドラマ「珈琲屋の人々」〜全5回、とうとう最終回へ(偶然全部ビデオ収録出来)。これ上質な大人のドラマやなぁ、近来稀に見るような。寡黙誠実な高橋克典はカッコ良いし、不幸な女を演らせたら日本一!木村多江も素敵。周囲を取り巻く、世代の異なるキャラクターの描き分けもおみごと。40歳代オトナの恋、というのも題材として違和感ない時代になったのですね。お伽噺みたいに皆、仲良し旧知ばかり揃うご近所商店街、これもあり得ぬ夢なのでしょう。

cms7643422音質改善かなり、噂のケンペ/ドレスデン9枚組。●R.Strauss 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」/交響詩「死と変容」/歌劇「薔薇の騎士」よりワルツ〜ルドルフ・ケンペ/シュターツカペレ・ドレスデン(1970-73年)・・・現在手許にあるのはかなり以前のもの、なるほどなぁ、9枚わずか参阡圓を切って劇的に音質改善実感できるのなら安いのかも。しっとりとして落ち着いた味わい、オケの質実ブルー系の響き、ケレンのない表現・・・それが細部やや解像度低く、肌理荒く、強奏部分では音はちょっぴり濁って〜元々の録音はこんなんじゃないとのこと。(消えてしまった)EMIという会社は音質に対する考えが時に甘いのですね。「ツァラ」はトラック分けなし、というのも乱暴狼藉な製品。そんなことを差し引いても、カラヤン辺りとは別種の雄弁、うねり、深み、強烈なメリハリ、ベルリン・フィル艶々の個性とは異なる、夢見るように芳醇な美しいオケ、突出せぬけど存在感強烈なティンパニ(ゾンダーマンですか?)を堪能したものです。昨日、今朝と繰り返し確認しております。幾度拝聴するに相応しい、説得力と感動有。

ArteNova 74321496872Prokofiev ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調/第2番ト短調/5つのメロディ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタニ長調〜ルーベン・アハロニアン(v)/サミュエル・フリードマン/ロシア・フィル・・・これもデータ入手なので、録音詳細情報不明。1990年代でしょう。アハロニアンはたしかボロディン弦楽四重奏団の第1ヴァイオリン、伴奏はArteNovaに多く登場する正体不明オケ(音質も含め、伴奏に不足ない実力)。作品は知名度ほどに聴いていなくて、第1番はルジェーロ・リッチ第2番はハイフェッツくらいじゃないか。いずれ個性は違っても、さっぱりと素っ気ないというか、線は細め。こちら音質はクリアだし、アハロニアンは骨太、表情豊か、わかりやすい表現。さらさら流暢に、といったタイプに非ず、前時代的たっぷりクサく歌う、というのではないにせよ、その表現方向は”乾いたプロコフィエフはいつになくウェット”に仕上がっております。おそらくは初めて”名曲!”を実感させて下さいました。第2番最終楽章にカスタネット登場して、妙な躍動感ある(スムースではない)リズムも不思議なテイストであります。神秘的な「5つのメロディ」はもちろん初耳、収録作品にも配慮有、得難い価値の一枚は、既に入手困難っぽくて、音源所有している我らがSONYはんの英断を待つしかないところ。

Mozart ピアノ協奏曲第17番ト長調K.453/第27番 変ロ長調K.595〜アンジェラ・ヒューイット(p)/ハンヌ・リントゥ/マントヴァ室内管弦楽団(2011年)・・・新しい素敵な個性が出現する喜び。ここ最近、古楽器を拝聴する機会が増えたれけれど、現代楽器の豊かな響きも一興。これはイタリアのファツィオーリ(アルド・チッコリーニが愛用している新興メーカー)使用、馴染みのスタンウェイは切れ味のあるテンション、こちら丸くぽってり、暖かい音色が個性的です。Mozart に駄作なし!好き嫌い優劣付けることなど不可能!無条件幸福を前提として、K.453ト長調協奏曲は別格のお気に入り、春の野に駆け出す子供たち〜を連想させます。最晩年解脱しきったK.595変ロ長調協奏曲は、静謐透明な境地に至って、これも他の名作とは一線を画すもの。種々数々の感動をいただいた作品に、新たな魅力を加える、柔らかくふくよかな躍動、馥郁と気品漂うタッチ・・・CD発売一年、話題になってまへんなぁ、見知らぬオケ、音質含め、これまで拝聴した記憶中のヴェリ・ベストでしょう。

(2014年6月1日)


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written by wabisuke hayashi