趣味に生きる人
7月は全国各地で異常気象な豪雨。九州も新潟も東北もタイヘンな自然の猛威になす術もありません。こちら猛暑に負けそうな日々、一ヶ月前にようやく70kg切れを達成した体重は行ったり来たり、幾度も呑んだからなぁ。標準体重迄あと10kg!日暮れて道遠し。お仕事は例の如し、なんの記憶もありまへん。速攻で過ぎたような、ずいぶん掛かったような?不思議な一ヶ月也。2015年7月開始したスポーツクラブの成果でしょうか、それ以来夏バテしていないからOKとしましょう。
若い相棒は”いっちょ噛み”な中途半端野郎やなぁ、悪い人間じゃないけどね。人の顔色を見る、マニュアル指示待ち(現代教育風)人間っぽいかも。大器晩成型か、未だ26歳だから人生これからでっせ。職場には(今時珍しい)20歳代の若者5人揃、お隣のチームの若者は・・・こいつがオモロい。お仕事のセンスも良いし、集中力とケジメもなかなか。
じつはクワガタ専門の”虫ヲタク”。現在まさにシーズン最盛期、毎週土日はもちろん、場合によっては木曜夜より有休消化して九州離島を目指します。東京会議出張そのまま八丈島とか、人生すべてのエネルギーを(お給料も)そこに費やして、もちろん彼女などできるはずもなし。冬は標本整理に過ごすそう。平日の仕事はそのためにある!バランス感覚溢れる性格と併せて、まわりも好意的に見ておりますよ。こんな生き方だったら、人生に悔いはないやろなぁ、きっと。ちょいと羨ましい。
将来はサカナ君”虫版”になって欲しい。残念ながら知識をネットで公開して・・・みたいなこととは無縁みたいだけれど。
じゃ、ゆるゆる半分引退した自分は?ネットから全世界より音源探してダウンロード、実際に聴いたり、データ整理、そしてド・シロウト感想文をネットに上梓したり・・・いずれも内向きに引き隠りを誘発する趣味。ネットやコンピューターそのものにも興味はあって、でるだけ安く、できれば無料で済ませるようにフリーのOSやらソフトを駆使したり・・・これじゃアカンなぁ。一昨日、久々に名古屋中心街の演奏会に出掛けたけれど、ちょいと外出するのは億劫・・・暑かったし。
でもね。
当たり前に地下鉄内の広告とか、社内の乗客が多種多様なこと、繁華街の喧騒、若いカップルの楽しげな様子、練習帰りのスポーツ女子中学生の焼けた肌、真っ白な歯の輝かしさ・・・どれも新鮮!途中駅下車してBOOK・OFFにいってみたら、ドラッグストアに変わっていたのも驚きでした。浦島太郎でっせ、視野を広げないとなぁ、当たり前のことだけど。
(2017年8月1日)● 恒例、いつもの先月のヴェリ・ベスト。
Tchaikovsky ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調〜中村紘子(p)/エフゲニ・スヴェトラーノフ/ロシア国立交響楽団(1990年サントリー・ホール)・・・彼女が逝去して一年ほど(1944-2016)いつまでもお嬢様のイメージが抜けぬ美しいピアニストやったなぁ、これは45歳円熟の記録。素晴らしい臨場感溢れる音質、堂々たる貫禄スケールのピアノに+暑苦しい、粗野なド迫力オーケストラが絡んで一歩も引かぬアツい演奏であります。テクニックが先に立って怜悧な演奏とは一線を画す、演奏者の華やかな個性前面な骨太演奏でした。通俗名曲とは呼ばせぬ圧巻の説得力に、遅ればせながら合掌。皆、鬼籍に入ってしまったなぁ。
Beethoven 交響曲第1番ハ長調/第3番 変ホ長調「英雄」〜ヤープ・シュレーダー/スミソニアン室内管弦楽団(1987年)・・・サイト内検索すると幾度登場するお気に入り古楽器演奏也。Jaap Schro"der (1925-)はクリストファー・ホグウッドと組んで多く名演奏を録音しております。北海道の親父と同い年かぁ、とっくに引退してますよね。快速溌剌ヴィヴィッドな躍動、飾りの少ない表現は好みのツボ、咳いて前のめりに非ず、颯爽とカッコよい推進力とテンション、古楽器特有の時にビンボー臭い貧弱なサウンドに非ず、充実した素朴な響きに魅了されました。30年前でも技術的な洗練はたしかなもの。2曲だけかい!録音は。第2番第5番辺り聴きたかったなぁ。
Music for Trampet & Orchestra /Stradella 8台のヴィオールとトランペットによるソナタ ニ長調/Biber Sonata IV a5/Sonata I a8 /Duets for 2 Trumpets/Sonata X a5/Vivaldi 2本のトランペットのための協奏曲ハ長調/Albinoni トランペットと3本のオーボエ、ファゴットと通奏低音のための協奏曲ハ長調/Telemann トランペット、2本のオーボエと通奏低音のための協奏曲ニ長調/Handel "Airs from Vauxhall Gardens"〜クリスピアン・スティール・パーキンス(tp)/ジーン・ラモン/ターフェル・ムジーク(1993年)・・・これは耳をつんざく朗々とした現代トランペットに非ず、素朴かつマイルドな音色が古楽器アンサンブルにバランスして出色の出来。Vivaldi辺りは著名な作品だけど、あとは初耳?Handelには「見よ、勇者は帰る」が冒頭に配置されております。トランペットもいろいろあるらしいけれど、ここでの技術はスムースそのもの。
Beethoven ピアノ協奏曲第4番ト長調/Schubert 即興曲第4番 変イ長調/Bach「主よ、人の望みの喜びよ」〜Eloise Polk(p)/ウラディミール・ゴルシュマン/セントルイス交響楽団・・・ゴルシュマンのこのオーケストラ音楽監督在任は1931年〜1958年だから1950年代のライヴ録音か(拍手有)エロイーズ・ポーク(?)って誰でしょう。DVDに保存した音源を確認したらこんなものが出てきました。ジャケットがレトロな魅力満載、音質は信じられぬほど鮮明なもの、華やか流麗な技巧を誇って、オーケストラも立派なサポートであります。しっとり情感たっぷりなアンコール含め、これは出色の発見でした。もちろんCDになっていない?ネット入手音源也。
Brahms 交響曲第1番ハ短調〜エイドリアン・ボウルト/ロンドン・フィル(1972年)・・・4年ほど前のコメント有。Brahmsの交響曲4曲はCD2-3枚分、長さボリューム的にも適度だから、けっこう音源は手許に集まって、できるだけ若い人現役世代を聴くように心掛けておりました。安易に昔馴染みの演奏が鳴り出したら・・・もうアカン、盤石の貫禄(テンポは遅くない)と推進力、スケールに打ちのめされ、第1楽章「Un poco sostenuto - Allegro」提示部繰り返しに納得、第2楽章「グラツィオーソ(優雅に)」に於けるシミジミとした情感にうっとり・・・ソロ・ヴァイオリンはメニューインでしたっけ。あかんなぁ、昔馴染みばかり聴いちゃ。
Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」〜ファジル・サイ(p)(1999年)・・・プリペアード・ピアノも使った多重録音(最高4回)とのこと。ピアノ・デュオ版もオモロかったけれど、こちら作曲者の描いた譜面をすべて音にしたい!といった執念、プリペアード・ピアノの乾いた音色の効果、リズム感の切れに唖然とするほど。聴き馴染んだ”ハルサイ”も思いっきり新鮮に響きます。まさに”20世紀の古典”〜Bach並みに種々手を加えても、原曲の革新性は失われません。ジャズ・トリオ版と並んで、これは衝撃。
(2017年8月1日)
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