金沢にて

2015年ぼちぼちまとめ。引き隠って前進?


 あっという間に2015年ラストの月突入、速い速い。今年1月の頃のできごとは記憶の彼方、ずいぶんと昔のように感じます。秋から冬、ずっと暖かくてここ数日、急に寒くなったら風邪をひいてしまいました。

 接近したサラリーマン引退、その後を展望して、某ボランティアにお試し参加しました。まったく知らない組織、若い人たちとの交流も楽しかった。以下、一年をシミジミ振り返って各月「音楽日誌」抜粋です。

<2015年1月>
 自主CD作成もぼちぼち卒業へ。.mp3音源一本、それを各楽章ごとに(耳で聴いて)分割.wavファイルに変換してCDRに焼き込む作業(趣味)もここ最近面倒い。(CDR2枚分)収録余白を埋める音源選定も、情報スリーブ印刷も以前は楽しみのウチやったんやけどなぁ、趣味の労苦を厭うようになったらいよいよ精神的にヤバい・・・このあと、自主CDはかなり大量に整理処分して、やがて新規作成はやめてしまいました。CDR60枚ほど過剰在庫として残っております。

 ONKYO CDプレイヤー/iPodドッグ CBX-Z10到着、送料込六千円程で入手。ONKYO CDプレイヤー/iPodドッグ CBX-Z10・・・iPodClassicsは12月に処分して、これに接続する機会はとうとうなし。リビングに配置して、そこは主にテレビを見るところ、あまり活躍しておりません。時々相性のよろしい音源もあります。

<2015年2月>
 ・・・NTT関係の回線ネットワーク機器の撤去〜PocketWifiへ・・・忌まわしいNTTよ!さらば。電話債権支払った分返せ!・・・使わん固定電話は撤去しました。

 俄に〜どーしょーもない腹部の違和感+吐き気発症、小一時間腰辺りマッサージしてもらって耐えてやや症状軽快(継続)なんの症状なんでしょ?あかんなぁ、風邪か、持病の結石か。これから(久々)お仕事なのに。胃の辺り、腰奥?あまりの不快感にて深夜目覚めました。

 ・・・11月の健康診断にて2年連続、同じところに腎臓の結石があるとのこと。おとなしくして欲しい。

<2015年3月>
 オーディオの件、思い立って「10円玉インシュレーター」実施。人様に誇れぬ激安オーディオは、小さなTOPPING デジタルアンプM1+スピーカーはONKYO D-102EX、DVDプレーヤー(SONYDVP-NS715P 中古840円)、ここ最近はパソコンからデータを飛ばして(ラトックシステム USB Wireless Audio Adapter REX-Link2S)音楽を聴くことが過半となりました。ほんまは音質云々どーのなんて恥ずかしくって云々できぬ・・・

 でもそれなり、けっこうエエ音で鳴っていると思うんだけどなぁ。

 富山出身の小説家、山内マリコさんの(朝日新聞)コラム「東京にときめかない」は、画一化され合理化され整然とした街に魅力を感じない、いくら寂れても故郷に叶わない、この間読んだ幾種かの書籍、そして自分の感じたことと共通します。街に限らず、すべてが合理化され、画一化され便利になることが近代化なんだろうけど、”その先”があるはず。

<2015年4月>

 ぼちぼち90歳の親父は転居(北海道白老→札幌に全面移転)直前に倒れたとのこと。家の外を歩いていたら足腰が立たなくなった、ノーミソ、言語は大丈夫らしいけどなんせ高齢だから、入院して寝込んだら一気に衰えるかも、とても心配です。自分は息子が生まれて初めて大人となった自覚出来、親が元気なうちはいつまでも爺さんになりえない〜そんな感覚でした。切ないなぁ、奇跡の復活はないのか・・・

・・・奇跡の復活なりました。たった今現在しぶとく日常生活を送っております。ノーミソも鮮明、さすがに運転免許証は返上したそうです。

 女房殿のお仕事は一応目処が立って、ワタシの扶養家族やら健康保険から抜ける(=それなりの収入がある)ことに。とうとう(遅れ馳せ)スマホ(Y!mobileスーパー誰でもカケホーダイ)に変更しました。こちら相変わらず業務用ガラケー一筋、時代遅れなオヤジっす。

<2015年5月>

 草萌える春。

 家庭用吸入器到着、注文わずか一日でっせ。8,000円ほどの贅沢。これ健康管理に必須です。

<2015年6月>

 (一個除いて)家中の灯りをLEDシーリング・ライトに買い替え。時代やなぁ。珍しく左奥歯に痛み有、しばらく歯石も取りに行っていない・・・虫歯とか歯周病に非ず(歯磨き熱心ですので)華麗なる加齢の結果、歯が摩耗して知覚過敏に至っているのでは?この辺り、狙いつけてかぶせていただきました。

 ・・・数ヶ月「シュミテクト」にて熱心に歯磨き、症状は軽快いたしました。(11月に歯石を取ってもらいました)

<2015年7月>

 スポーツクラブのスタジオメニュー「初心者向けエアロビクス」5年ぶりに復活・・・大阪で初心者エアロビクスに通いだしたのが22−3年前、一貫して「初心者」延々と継続中。

 会費1,000円/月+都度利用1,000円(税抜)週2回通っております。12月現在迄サボらず継続中。体重1kg減は間食をやめたため。

 初心者エアロビクスを嘗(な)めておりました。早目にマシンエリアに到着、バイクをこぎだしたらわずか5分、尋常ではない汗噴出!これは久しく経験しなかったこと、膝腰尻辺りの負荷もけっこうあって30分弱、早くもヘロヘロ状態へ・・・初心者エアロ、5分で噴き出る汗!上がる息。前半15分はシンプルな繰り返し、後半はそれのコンピレーション・・・もうついて行けません。カラダが付いていかんのです。んもうボロボロ、情けないほど。ぐったり打ちひしがれました。

<2015年8月>

 自宅のノートパソコン2台(自分のと女房殿用)Windows10にアップデート。予想外に順調です。

 涼しめな夏。夏バテ症状弱め。上高地に遊び、京都で息子と呑んで〜OB会にて諸先輩と愉しい酒、大先輩80歳がひとり、密かに亡くなっておりました。急逝です。遺言により誰にも連絡しなかったとのこと。哀しいなぁ。

<2015年9月>

 じつはお仕事は順調に進んで、取引先との関係も、職場内の立場もいつの間にか様子や景色が変わりました。ま、異動して3年目だからな、当たり前か。

<2015年10月>

 熟睡感がない、鼻詰まりがひどい、眼の調子がよろしくない(とくに左)〜耳鼻科に久々寄って鼻詰まり+左耳の詰まり感?を診てもらったら、風邪とのこと。念のため聴力検査も実施したけれど、左耳がとくに悪いわけでもないらしい。抗生物質は気に喰わんが仕方がない、ちゃんと前回文句を云った(副作用が自分にはキツい)抗アレルギー剤の代わりに漢方薬が出ました。たしかに久々、鼻が通ってちゃんと呼吸ができた感じ。

 スポーツクラブは休まず、根性で継続。

<2015年11月>

 珍しく久々東京出張、旧知の友人と楽しく語り、呑みました。体調はいったりきたり、スポーツクラブはちゃんと継続中。お仕事は順調、でも風邪をひきました。

 オークション復活、CD少々、iPodClassicとタブレットPCは望外な価格で売れました。そして、某ボランティアに初めてお試し参加・・・

 佳き一年の締めくくりとして12月を過ごしたいものです。

 

 先月のヴェリ・ベスト。日々、集中力は落ちている感じ。

CROATIA CD5632207Tchaikovsky 交響曲第5番ホ短調(1975年)/Janacek シンフォニエッタ(1979年)〜ロヴロ・フォン・マタチッチ/ザグレブ・フィル・・・「我が祖国」(1979年ライヴ)2枚組の片割れ、オーケストラの技量的にも音質にも少々難はあるけれど、それをものともせず、スケール大きな泥臭い表現は味わい深いもの。この作品のキモは第2楽章「Andante cantabile」ホルン・ソロ、ここも残念音色の魅力に足りないけれど、洗練されて上手いオーケストラ→結果、凡百なツマラない演奏とは雲泥の差、若手の颯爽とした演奏も悪くないけど(例えばユロフスキの「悲愴」)こんな”大きな”演奏は21世紀に見掛けなくなりました。「シンフォニエッタ」も同様(こちらライヴ?やや金属的なクセのある残響有)作品の魅力をたっぷり引き出してくださる名人芸也。

ERATO 2292-45082-2Debussy 牧神の午後への前奏曲/交響的素描「海」/夜想曲〜アラン・ロンバール/ストラスブール・フィル/ラン国立歌劇場合唱団(1981年)(ラプソディ第1番〜アルミン・ジョルダン/モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団)・・・アラン・ロンバール(Alain Lombard, 1940〜)は主にオペラ畑の人のせいか、日本ではあまり知名度はないでしょう。このオーケストラは歌劇場のオーケストラも兼ねているそう(パターンですね)。淡い色彩、薄っぺらい木管、ほんわかマイルドなサウンド、アンサンブルのバランスよろしく粋な風情漂う味わい演奏也。この系統では未だにアンセルメが人気ありそうだけど、録音で聴く限り、こちらのほうがずっとオーケストラは上手くて、隠れた実力派といったところ、作品は選ぶのかもしれません。音質も良好。

0289 477 9080 8Chopin スケルツォ(第1番ロ短調 作品20、第2番変ロ短調 作品31、第3番嬰ハ短調作品39、第4番ホ長調 作品54)/即興曲(第1番変イ長調 作品29、第2番嬰へ長調 作品36、第3番変ト長調 作品51、第4番嬰ハ短調 作品66「幻想即興曲」)〜ロベルト・シドン(p)(1976年)・・・1941年ブラジル生まれ、LisztとかScriabin、いかにも技巧派!といった録音が多くて、Chopin のイメージは意外でした。硬質、重量感あるクール、輝かしく洗練されたタッチ、スケルツォにはぴったり!な切れ味は爽快そのもの。甘美味わい系ならノクターンとかワルツも良いかも知れないけど、ラスト”いかにも”(安っぽいドラマに登場する深窓の令嬢が演奏する・・・っぽい)幻想即興曲の鮮やかな成果含め、シドンの魅力全面開花でした。

 UCCG-4675/6Brahms ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調/幻想曲集 作品116〜エミール・ギレリス(p)/オイゲン・ヨッフム/ベルリン・フィル(1972年)・・・この巨大なスケールを誇る4楽章はお気に入り作品、おそらくは世評最高の演奏を拝聴したのは初めてでしょう(大昔FMで聴いていたかも?ちなみにバックハウスも聴いたことがない)。重心の低さ、線の太さ、佳き意味で硬質な音色、深み、安定して文句ない技巧のキレを誇るピアノ・ソロに納得。あまりに期待通り、予想通りの完成度に拍子抜けするほど、やはりかつて聴いた可能性大でしょう。劇性を恣意的に強調せず、厳しい姿勢に苦み走った浪漫な旋律をひたすら誠実に表現して完成度は高い。ヨッフムのバックは抑制が効いて、いつもの煽りは影を潜めてソロを引き立てたベルリン・フィルは美しいもの。第3楽章安寧の「Andante」に於けるチェロ・ソロは歌に溢れて、このオーケストラはそんじゅそこらの伴奏オーケストラに非ず、音質も文句はないでしょう。幻想曲集はかつて聴いた記憶鮮明、これも「重心の低さ、線の太さ、硬質な音色」が際立ちました。

Capriccio C10620Mozart 交響曲第31番ニ長調K.297「パリ」(1984年/ウルフ・ビョルリン)/ヴァイオリン協奏曲第7番ニ長調K.271i(1987年/ヒロ・クロサキ(v))/交響曲第25番ト短調K.183(1988年)〜ハンス・マルティン・リンデ/カペラ・コロニエンシス・・・幾度拝聴して【♪ KechiKechi Classics ♪】をサイト内検索してもコメントなし。今となっては古楽器初期のスタイルは穏健マイルド、人によっては技術のキレ云々されることもあるでしょう。元より「パリ」は強弱を強調したウケ狙い作品、いくらでも過激な表現は可能だけれど、温かい響きは薄くなり過ぎず、バランスの良く味わい深い素朴なもの。(この指揮はウルフ・ビョルリン 1933-1993)終楽章「Allegro」のテンポも意外なほど速くない。ヒロ・クロサキ(1959-)は古楽のスペシャリスト、当時カペラ・コロニエンシスのコンマスだっけ?ニ長調K.271iは偽作でも、作品旋律の美しさには関係ないこと、ほとんどオーケストラと一体化したソロは激しい自己主張をしないもの。

いずれ、残響豊かな録音と古雅な響きを堪能しました。”自分は古楽器支持!”の原点って、この辺りにあったのかも。初期中期作品中屈指の劇性を誇るト短調交響曲K.183も基本その路線、但し、アンサンブルのバランスはリンデより、ビョルリンに一日の長があると受け止めました。

(2015年12月1日)


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written by wabisuke hayashi