ご近所の春2015年

一山超えて、春


 ぐずぐず薄ら寒く雨続きな4月上旬を経、後半は一気に暖かい日よりへとなりました。現職場引退まで残り2年、ちょうど2年経過して転居して以来の折り返し地点過ぎたところ、ようやく職場内外の文化や風習、取引先の様子も見えて、連続するトラブルもそれなりに後処理して、さほど不快に非ず、そんな日々は天候快復とリンクしておりました。おとといトラブル処理に休日出勤していたら、大阪時代親しく担当していた取引先の方々が久々に訪問してくださって、2年経てばどこでも概ねそんな信頼関係に至るものです。

 体調は相変わらず、それでも暖かいのと寒いのとでは全然違うもの。つい先日まで元気ハツラツだった(90歳に接近しても高速飛ばしていた)親父の不調が心配です。

 ここ数か月、準備に四苦八苦していた女房殿の新しいお仕事は目途が立って、我ら65歳まで年金が出ない世代、それなり蓄えは準備しているけれど、ま、経済的な心配はいったん延期へ。但し、60歳になったらご当地を離れて、どこか好きな土地に転居(例えば女房殿の母親の待つ大阪とか、楽しい思い出ばかりの博多とか)そんな選択肢はなくなりました。2年後には社宅扱いの賃貸マンションを追い出され市内に転居しなくっちゃ、安いマンションでも買うか。

 自分は60歳過ぎての再就職は半ばあきらめムード、少なくとも地域の人々との交流を始めなくては。自分もそうだけれど、同一業種経験(人事交流で別組織に移ったり、こちこち転勤したりしても)36年となって、どうしても知らず狭い視野に陥りがち、もしかしたら世間常識(?)というか、世界の水準から遠く離れたことになっていないか、不安です。例えばスマホなんて代表例、こちら(6代目?)ガラケーにも馴染じめぬまま2017年に製造中止とか。(休日はカバンに放置して先輩に叱られること度々)ラインとかなんとか、んなもの見たことも触ったこともない。

 「音楽日誌」にもちょろりと触れたけれど、女房殿の新しいお仕事絡みの相談を受けて、webとかネットとか、ま、オフィス・ソフト活用でも良いんだけれど、ちょっと驚くほど遅れていて、先進大企業は別としてローカル中小って、そんなものかと思います。そういえば昨日広告が入っていて「リース完了パソコン即売会」メモリ1gb、OS「7」=参萬円以上って、ちょっとぼったくりじゃないか。オフィス・ソフトはKing2013らしい。シロウトや年寄騙しか。今時メモリは4gb必要、自分でいろいろ按排するなら中古参萬円で入手可能でっせ。但し「自分でいろいろ按排する」のなら。

 CDは7年ほど掛けて大小4本あった収納棚を実質1本に削減しました。売るほう(オークション)はほとんど限界な時代に至って、残る手はBOOK・OFF持込み(二束三文)くらいでしょう。ネット音源から作成した自主CDもほとんど卒業、処分(=廃棄)始めました。CDRもなかなか入手できぬ時代になりつつありますよ。データからそのままコンポに電波飛ばして音楽拝聴が基本スタイルになりつつあって、現在はDVDにデータ保存しているけれど、やがてクラウドへ、そもそも「所有」概念が消えて、ストリーミングのみになるのは時間の問題かも。

 女房殿のガラケーは10年選手、ぼちぼち賞味期限を迎えつつあって(物理的な問題)いよいよスマホへの道を検討中。女性だし、お仕事の特性もあって「会話」が多いみたいだから「データ通信」+「通話アプリ」といった選択肢はないでしょう。云々ホーダイみたいなのが必要かも。自分に縁はありません。

 先月のヴェリ・ベスト。声楽ものマイ・ブーム継続。でも、基本落ち着かない、音楽に集中できぬ日々であった。

SONY 88697687172Bach マタイ受難曲 BWV.232〜ヘルムート・リリング/シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム/シュトゥットガルト・ゲヒンガー・カントライ/アーリーン・オジェー(s)/ユリア・ハマリ(a)/アダルベルト・クラウス(t)/ヴォルフガング・シェーネ(b)/ジークムント・ニムスゲルン(br)(1978年)・・・旧録音行ったり来たり、とうとうラスト迄拝聴。激情とか絶叫とは無縁、モダーン楽器によるアンサンブルは素直な響き、すっきり端正な声楽も充実して、これぞオーソドックスな「マタイ」。情感豊かな名旋律和声連続して、名曲!「主よ、あわれみ給え」〜甘美なアルトとヴァイオリン・オブリガートは胸を締め付けるような哀しみに充ちて、表現は演歌に非ず、淡々としたバランス感覚が光ります。声楽ソロ+器楽オブリガートはパターンだけど、どれも淡彩な響き。冒頭「来たれ、娘たちよ、われとともに嘆け」〜ラスト「われらは涙流してひざまずき」〜いくらでもドスを効かせ、揺れ動く表現は可能なところも、抑制されてこそ名曲は名曲たる真価を発揮して、リリングの声楽扱い、熟練のワザを堪能できました。

BRILLIANT BRL93674Dvora'k 交響曲第9番ホ短調「新世界より」/スケルツォ・カプリチオーソ 作品66/パーヴォ・ヤルヴィ/ロイヤル・フィルハーモニー(1993年)・・・BRILLIANTの全集に含まれるRPO録音也(なぜか「謝肉祭」が収録されない)、激安であちこち発売されたRPO録音はいずれも目の覚めるほど鮮明な音質、ロイヤル・フィルの明るく力強い、ちょっぴり粗野なサウンドも愉しめます。息子ヤルヴィ31歳、ほとんど最初の録音か、これがゆったりとしたテンポ、自信に溢れた揺れ、歌は効果的、オケを朗々と鳴らす手腕も上々にアツく、爽快、若々しい溌剌演奏にウキウキいたしました。提示部繰り返しも嬉しい。「新世界」との出会いは小学校4年生、バーンスタイン以来お気に入りの座は揺るがぬけれど、ここ最近ちょっとスランプ(心より堪能できない)気味でした。コレ一発で克服出来。

「スケルツォ・カプリチオーソ」はもっと凄い一気呵成の勢い、ダメ押しのような感慨押し寄せます。

Archive 439871Mozart 歌劇「フィガロの結婚」〜ジョン・エリオット・ガーディナー/イングリッシュ・バロック・ソロイスツ/ブリン・ターフェル(br:フィガロ)/ロドニー・ジルフリー(br:アルマヴィーヴァ伯爵)/ヒレヴィ・マルティンペルト(s:伯爵夫人)/アリソン・ハグリー(s:スザンナ)/パメラ・ヘレン・スティーヴン(ms:ケルビーノ)他/モンテヴェルディ合唱団(1993年ライヴ)・・・「フィガロ」(+「カルメン」)は数少ない昔馴染みのオペラ、躍動する序曲から著名なアリアに心躍る名曲であります。出会いはヴィットリオ・グイ(1955年)の抜粋LP、あとはエーリヒ・クライバー(1955年/リンク先はカルロス!になってる)かな?もう60年前の音源ばかりに恋恋としても仕方がないでしょ。第3幕、第4幕に於ける曲順の入れ替え云々は自分の範疇に非ず、聴き知った馴染みの旋律、筋書きを素直に愉しむだけ。

一部編集はあるのかも知れないけれど、臨場感溢れるまさに”ライヴ”の熱気、会場聴衆のウケ(大笑い)雑踏?歌い手は(なんせ60年前が基準となっているから)すっきりスリム、濃厚な個性を表出せぬ軽快なリズム感であります。古楽器アンサンブルのややラフな風情と躍動にも好感を持てました。もうこれも20年以上前なんやなぁ、音質は素晴らしい。

・・・ラスト迄、第1幕も再び摘み聴き。古今東西名曲中の名曲故、著名なマエストロはほとんど録音して、その個性を発揮しているはず。自分が(FM放送部分聴きも含め)聴き知ったものはほんの一部、それでも古楽器による(緻密さより)ややラフに躍動(序曲から)臨場感溢れるアンサンブル、歌い手は往年の”ご立派な!”風情に非ず、自在な歌い崩しも含め表情豊かに親密(小粒といっちゃ失礼)、作品の持つ娯楽性、愉しい軽快テイストを前面に感じたものです。ブリン・ターフェルの存在感が群を抜いて、女声ソロはアクが薄くて全体アンサンブルにバランスよく溶け込んで品がある。

「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」(躍動)「愛の神よ照覧あれ」(しっとり天国的な陶酔)「恋とはどんなものかしら」(冒頭は泣いているかのよう。さらりと素直な歌唱)〜聴きどころ満載。終盤は聴きなじんだものとちょっと違うような?

BC20352・・・「Das_Rheingold_kempe_1959」といった圧縮ファイル発見。先日、コヴェントガーデンでの「リング」は音質を勘案してダウンロード断念、1-2年前に一部入手済だったのか・・・内容確認して驚き!Wagner 楽劇「ラインの黄金」(抜粋)〜ルドルフ・ケンペ/シュターツカペレ・ベルリン/フェルナンド・フランツ (br)/ベンノ・クッシェ(b)/ヨハンナ・ブラッター(a)/ルート・ジーヴェルト(a)/リサ・オットー(s)/メリッタ・ムセリ(s)/ジークリンデ・ワーグナー(a)/ヨーゼフ・メッテルニヒ(br)/ルドルフ・ショック (t)/ヘルムート・メルヒャート(t)(1959年)・・・こんなセッション録音あったのか!音質極めて良好。ベルリン州立歌劇場で「リング」全曲演奏された流れですか?これが5場面計47:30という適度な長さ(さすがに一番短い「ラインの黄金」でも朝一番からの拝聴はツラいもの)オペラ関係の知識に暗いワタシでも(名前は)知っている往年の知名度高い歌い手ズラリ、貫禄充分だけど妙な重苦しさを感じさせないのは、ケンペのモダーンかつ明晰な統率の成果なのでしょうか。オケの深い響き抜群、金管をデーハーに炸裂させるイメージはジョージ・ショルティの刷り込み(あれはあれで凄い成果)、こちらマイルドなバランス快く金管がサウンドに馴染みます。

願わくば(当時の)東独逸の威信を掛けて「リング」全曲、この演奏音質水準で録って欲しかった。「抜粋」のみはいかにも残念。

(2015年5月1日)


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written by wabisuke hayashi