博多丸天うどん。絶品!


 2017年、新しい年を気分一新して迎えました。好天の新春也。風邪もひかず、体調もまずまず。ワケのわからんアレルギーに洟水少々。

 物欲の枯れ方甚だしく、これといって欲しいもの、新たにやりたいこともありません。ご近所オープンの「イオン長久手」に興味も感慨もなし。自分の三大趣味は「音楽」「パソコン/ネット」「読書」または「美味い喰いもん」くらい、いずれも現状に不足不満はありません。酒の頻度はずいぶんと減ったし、美味いもんを喰う愉しみも、まず減量(=健康)優先でしょう。そうか、心身ともに元気であること、それこそが最大の「夢」なのかも。スポーツクラブ週三通い(できるだけ)継続中です。

 神仏に対する敬意はそれなりにあるつもり。でも、それにすがろうとは思いませんけど。

 2017年に入りあと数か月で38年に渡るサラリーマン生活、正規雇用ラストを迎えます。幸いそのまま、現状の職場にて継続雇用していただけるみたいだから、ま、あまり生活は変わらない、年収は激減!しかも転勤に伴う家賃補助もなくなって逆に基本出費は増えるし、医療福祉関係の負担増(現在もっとも大きな出費は医療費か)そして年金給付は減らされ・・・支給開始は5年先。サラリーマン生活の余禄、と云っちゃお仕事不如意な方に申し訳ない、延長というほど戦ってもいないから、延長線と考えましょう。

 女房殿はちゃんと忙しく働いているし、当面暮らしに困るようなことはなくて、それなり質素節約生活は身に付きました。「無財産無借金生活」とは後者は文字通り、前者は不動産など所有していない、親からの遺産もあてにし (でき) ないということ。高価な貴重品古美術書画骨董貴金属宝石(自家用車も)もありませんよ。競馬競輪競艇パチンコ麻雀、人生には一切関係なかったし、マネーゲームやら、某新興国の国債購入とか、労せずして世の中には上手い儲け話などあるはずがない!オレオレ詐欺も怖くない、息子はちゃんと躾けて大きくなりましたから。そういえば固定電話は廃止したんだっけ。

 若い頃一時、豆の担当もさせていただいたから小豆相場のからくりもお勉強済、真面目に夫婦で働いてきたお給料をちょっとずつ貯め続けただけ。知人がびっくりするほど高級なパソコンとかクルマ、家電を買っていることに驚いたこともありました。ウチは最低限機能があればよいんです。少々旧型でも、中古でも、必要な機能が揃って安かったら全然かまわない。知恵と工夫と少々の妥協で乗り切りましょう。ご近所中古屋、ヤフオク、大好きでっせ。(一年前に30年を超えて活躍する電子レンジを賞賛したけど、引き続き現役です)数日後に91歳になる北海道の親父もなかなかしぶとい。正月は兄のところで孫、曾孫に囲まれて過ごすらしい。

 ことしはますます周辺の持ち物は減らしたい。たくさん所有することがシアワセじゃないでしょう。憧れはミニマリストだけど、そんなストイックな生活はとてもムリ。せめてモア・シンプルライフを目指しましょう。(ちいせえなぁ、自分)

2016年年間ヴェリ・ベスト。

■2016年1月 ●ECM POCJ-2527/32Kieth Jarrett「サンベア・コンサート」〜「京都」(前半)(1978年)・・・LP時代大枚10枚組入手(たしか中古壱万円)社会人になって”オトナ買い”とはこのことか、グレン・グールドのBach /BOXと並んで宝物でしたよ。ほんま久々の、待望の再入手(データ)あれ?6枚分しかない、って、LP時代一夜2枚に渡ったものをCD一枚分収録+アンコールを別途まとめて計6枚といった計算でした。早朝より聴いて、陶然と聴き惚れておりました。今聴けば”ステキなミニマル・ミュージック”風、Michael Nymanに非ず(あれはあれで研ぎ澄まされ、計算し尽くされた緊張感が凄いけど)もっと自在なインプロヴィゼーション(即興演奏!)官能的であり静謐、幻想的、瞑想的、微細な揺れ、わずかな変化、沈黙、やがて変遷し、空気が変わって〜起承転結ではない、心象風景が刻々と変化して四十数分LP一枚分、途中で止めるワケにはいかぬ陶然とした、甘美な時間が過ぎました。もう40年ほど前、青春の記憶です。

・・・Kieth Jarrett「サンベア・コンサート」〜「京都」(後半)(1978年)・・・激しい不協和音、ゴツゴツしたリズムは怒りに充ちた出足、はっきりと記憶は蘇りました。やがて怒りは治まり、リズムは整い、少しずつ平静さを取り戻し、静謐な美しさは上流の水源の一滴に至る30数分。これがインプロヴィゼーション!?録音として永遠の生命を保つ音楽に至るとは!

■2016年2月 ●Quartz QTZ2054Brahms 交響曲第3番ヘ長調/交響曲第4番ホ短調〜オウェイン・アーウェル・ヒューズ/シュトゥットガルト・フィル(2004-6年)・・・先月第2番ニ長調のなんとも素朴な響きに好感を抱いたもの。ウェールズ出身の指揮者はけっこう大柄、勇壮な表現な人、ぎゅ〜っと弓を引き絞って矢が飛び出るような第3番ヘ長調の冒頭から、ジミだけど暖かいオケのサウンドの魅力全開です。著名な第3楽章 「Poco allegretto」の遣る瀬ない甘美な旋律も理想的な”甘さ控えめ”、オケが上手すぎないというか、艶々し過ぎない質実な響きがBrahmsによう似合う。第4番ホ短調も息長く悠々、旋律の泣かせ方(弦)も決まって、Brahmsのキモはホルンとチェロであることを再確認いたしました。なんとも抑制というか”甘さ控えめ”な音色、その絡み合いに涙出そうなほど。南独逸のコンサート専用オケは拝聴機会は少ないけど、ド・シロウトがイメージするところの独逸ローカルな色が残っているんですね。

ライザップのCM、峯岸みなみちゃんの素晴らしい成果にすっかりファンになりましたよ。目指せ!彼(か)の腹筋。日暮れて道遠し

■2016年3月 POCA-1108Beethoven 交響曲第3番変ホ長調「英雄」/第4番 変ロ長調〜ジョン・エリオット・ガーディナー/革命的浪漫的管弦楽団Orchestre Revolutionnaire et Romantique/1993年)・・・音楽に優劣やら順位を付けるのもナニだけど、使用楽器演奏スタイルさておき、これがヴェリ・ベストの手応え有。ノン・ヴィヴラートの古楽器はテンションにも厚みにも不足なし、打鍵鋭いティンパニに快速イン・テンポ、切れ味たっぷり、ノリノリのアツい演奏であります。10年以上前から聴いていたはずなのに、これほどまでに響きが洗練され、充実していた!そんなことに気付きませんでした。演奏スタイルは第4番もまったく同じ、音質も極上。内声部の気付かなかった美しい旋律に新発見続々、この作品にこれほどの感銘を受けたのも久々。現役世代が一流オケを率いた演奏をいくつか拝聴して、響きが美しくない(濁る)ことが気になっておりました。もっとヤワい、響きの薄い古楽器系演奏も好きだけど、これは”アンチ古楽器派”さえ納得させる迫力かも。

●カンニング竹山「オレオレ詐欺をふせぐのは、オレだ」のCM、秀逸。感動的。

■2016年4月 熊本で大きな地震ありましたね。UCCG-90384Prokofiev 交響曲第5番 変ロ長調〜ヘルベルト・カラヤン/ベルリン・フィル(1968年)・・・帝王カラヤンも亡くなってぼちぼち一世代、残された膨大な音源をじっくり愉しめる時代がやって来ました。この作品は駅売海賊盤(たしかMade in Korea)にて25年ほど前入手、そのユルくも盛り上がらない風情にガッカリしたものです。当時”巨人カラヤン卵焼き”と云われ、野球にすっかり興味を失った現在、それでもジャイアンツが負ければ溜飲を下げ、卵焼きはけっこう好きだけど、アンチ権威としての”アンチ・カラヤン”も昔話となりました。ここ最近、拝聴機会のあった音源はどれも、ほとんど納得できます。

やがて幾星霜、この作品はすっかりお気に入りとなりました。Prokofievの乾いてシニカルなユーモア、みたいな風情を好ましく感じるように。荘厳なる決意や夜明けをイメージさせる第1楽章「Andante」から例のレガート奏法全開、分厚くセクシーなベルリン・フィルのサウンドはゆったり余裕に雰囲気たっぷり。若い頃、こんな表現を”ユルい”と勘違いしたのか。第2楽章「Allegro marcato」は切迫したスケルツォ楽章、もともと妙にユーモラスな風情を感じさせる楽章に、カラヤンはいっそう優雅に、美しく対峙しておりました。第3楽章「Adagio」の甘美(過ぎ)な弦の雄弁さにベルリン・フィルの威力を見ました。第4楽章「Allegro giocoso」はゆるゆると流したような・・・全然盛り上がらないうちにストンと終わる・・・ように記憶しておりました。これが、あまり力まずに各パート極上の技量に聴き惚れてしまう・・・

ちょいと”カラヤン節”全開な味付けに、作品より指揮者の個性前面を感じてしまうけど、耳の贅沢もエエかな、と宗旨替えでございます。

■2016年5月 Decca 4758454Poulenc ピアノ協奏曲/2台のピアノのための協奏曲/オルガン協奏曲〜パスカル・ロジェ(p)/シルヴィアーヌ・ドフェルヌ(p)/ピーター・ハーフォード(org)/シャルル・デュトワ/フィルハーモニア管弦楽団(1992年)・・・別なコンピレーションで各々聴いていたような?うっすら記憶はあるのに肝心の作品に対する印象が消えている・・・オルガン協奏曲はよう知っていて、ちょいと大仰な作品風情がちょっぴり苦手でした。冒頭寂しげに薄いオケの響き、嗚呼こりゃ仏蘭西系のオケじゃないなと思ってクレジットを確認したものです。ピアノ協奏曲は小粋な仏蘭西映画を連想させるような小粋なシャンソンのよう、大柄に権威主義的な作風に反発するかのように鼻歌でもつぶやくような旋律でした。個性はぜんぜん違うけれど、連想したのはRavelの自由奔放、初演は1950年(ボストン)時代はかなり下ります。2台のピアノのための協奏曲はほとんどMozart!第2楽章「Larghetto」って冒頭、ニ長調ピアノ協奏曲K.537第2楽章「Larghetto」そのもの。微妙に崩れて妖しさを加えて、これも小粋な名曲です。

■2016年6月 ●梅雨時の紫陽花。最高。

Warner Classics 2564664674Glazunov 交響曲第3番ニ長調/第9番ニ短調(未完)〜ホセ・セレブリエール/スコティッシュ・ナショナル管弦楽団(2009年)・・・Glazunovはかなり以前から聴いていたはずなのに、交響曲第3番イ長調ってこんなに甘く、美しく、わかりやすい作品でしたっけ?露西亜五人組の泥臭い民族的な世界から一線を画して、Tchaikovskyの影響が大きいとのこと、ワタシはRachmaninovの先駆を感じ取りました。爽やかに暖かくも優しい第1楽章「Allegro」、第2楽章「Vivace」は耳元でメルヘンを囁くよう、第3楽章「Andante」に懐かしい甘美な世界溢れ、第4楽章「Allegro moderato」堂々たる構えもあくまで親密、セレブリエールの表現も洗練されてわかりやすいもの。後人(ガヴリル・ユーディン)により補筆完成された第9番二短調(一楽章のみ)も、ほのかな露西亜風情漂う懐かしい旋律でした。

■2016年7月 ●SUPRAPHON SU 3880-2  11枚組6,581円(ポイントも活用)にて2008年入手Mahler 交響曲第2番二短調「復活」〜ヴァーツラフ・ノイマン/チェコ・フィル/合唱団/ガブリエラ・ベニャチャコヴァー(s)/エヴァ・ランドヴァー(a)(1980年)・・・これも旧録音。大柄大仰を強調しない、親密マイルドなサウンド。20年前のチェコ・フィルはいっそうローカルの色濃く、アナログ最末期の録音は自然なテイストに夢見るよう。連想したのはクーベリック(1969年)、合唱も加わって壮麗なるスケールを誇る名曲は、そのスケールや規模を強調せず、暖かい風情に充ちて、ラスト第5楽章「スケルツォのテンポで、荒野を進むように」に、万感の充実したクライマックスに仕上げました。

Mahler 交響曲第3番ニ短調〜ヴァーツラフ・ノイマン/チェコ・フィル/合唱団/キューン児童合唱団/クリスタ・ルーヴィヒ(ms)(1981年)・・・こんな長大なる作品が、じつは一番好き。第1楽章冒頭、8本のホルンぶちかましにもう打ちのめされます。ウキウキするような熱気に包まれた「メーデーの行進」最高。第3楽章「Comodo. Scherzando. Ohne Hast.(急がずに)」に於けるポストホルンの響きは夢見心地、第5楽章の天使の歌声に心癒され、終楽章「Langsam. Ruhevoll. Empfunden (ゆるやかに、安らぎに満ちて、感情を込めて)」人生素晴らしき黄昏眩く、万感胸に迫ります。全一時間半、フィル・アップなしのCD2枚収録も潔く、ディジタル初期の名録音はマイルドな管楽器を美しく捉えております。”弦のチェコ・フィル”とか云うけれど、管楽器がこの暖かい、懐かしい響きを作っていると思うんだけどなぁ。

■2016年8月 ●UCCG5083Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」(マイケル・ティルソン・トーマス/ボストン交響楽団1972年)/カンタータ「星の王」/バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1911年版/シャルル・デュトワ/ロンドン交響楽団/タマーシュ・ヴァーシャーリ(p)1976年)・・・デュトワのほうは以前から聴いていた40歳の記録。しっとりと瑞々しく美しい仕上げ+大きなリズム感がおみごと。ヴァーシャーリがピアニストとして参加しているのも、ちょいと時代を感じさせます。「春の祭典」MTT28歳の記録は初耳?なハズないけど、記憶が抜け落ちておりました。リズムのキレ、各パートの細部明晰な歌(例えばしっとりヴィヴラートも美しいフルートはドワイヤー?)若さゆえの未熟さなど微塵も感じさせぬ完成度+鮮度に打ちのめされました。(オリジナルLP通り)「星の王」(ニュー・イングランド音楽院男声合唱団)が収録されるのも彼なりのこだわりでしょう。音質は両者ともアナログ録音成熟の技に満足できるもの。馴染み過ぎたお気に入り名曲、たっぷり堪能いたしました。

■2016年9月 ●Brilliant BRL93264Guiliani ギター協奏曲第1番イ長調(クラウディオ・マッカーリ(g))/第3番ヘ長調(パオロ・プリエーゼ(g))〜オーケストラ・アンサンブル・オットチェント(リーダー:アンドレア・ロノーリ)(2002年)・・・マウロ・ジュゼッペ・セルジオ・パンタレーオ・ジュリアーニ(Mauro Giuseppe Sergio Pantaleo Giuliani, 1781-1829)は初耳かも。Beeやんが1770年生、Schubertが1797年生だから、同時代のギター・ヴィルテゥオーゾだったらしい(ナポリ出身)。このジャンルでは「アランフェス」があまりに有名、あとはVivaldiくらいかなぁ、あまり聴く機会はないんです。最近ではセゴヴィアのPonceがとても良かった。一時盛んに聴いていたBoccheriniも最近すっかりご無沙汰、閑話休題(それはさておき)いささかシンプルに過ぎるバロック風情とは違って、しっかりとした構成と旋律の多彩さにすっかり感心しました。Haydn?Paganiniってな感じか。古楽器オケによる小編成のデリケートな響き、第1番ではヴァイオリン・ソロとギターが絡み合って(もしかして伴奏パートが浮き立ってるだけ?)なんとも雅な風情を醸し出しました。ギターは音量が低いから録音のマジックかも、これはこれで得難いレコード芸術であります。

■2016年10月 8.550696Satie 3つの夜想曲 第1番/第2番/第3番 /第4の夜想曲/第5の夜想曲/バラ十字教団の最初の思想/バラ十字教団の鐘 教団の歌、導師の歌、大修道士の歌/パンタグリュエルの幼年時代の夢想/貧しき者の夢想/2つの夜の夢/天国の英雄的な門への前奏曲/オジーヴ 1.2.3.4/サラバンド 1.2.3〜クラーラ・ケルメンディ(p)(1992年)・・・クラーラ・ケルメンディはハンガリーの女流らしいけど詳細情報を探せません。NAXOSのCDを最初に買ったのは彼女の選集、その数年後に別途CD4枚分の録音があったことを初めて知りました。全曲録音予定途中挫折でもしたのかな?これがさらりと小粋なテイスト、洗練されたタッチ、例の如し奇矯な題名、変幻自在の旋律風情は静謐、美しく響いて、やや精神的に落ち込んだ聴き手にぴったりであります。

■2016年11月  Delos DE3278Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」〜ジェームス・デプリースト/オレゴン交響楽団(2000年)・・・James DePreist(1936-2013)は亜米利加の指揮者、人種問題、障碍(ポリオの後遺症)乗り越えて活躍された方の音源は初耳?オレゴン響音楽監督在任は1980-2013。ほとんど話題にならぬ録音、ネット上での数少ない論評を拝見しても、特別な評価をされておりません。「ハルサイ好き」な自分としては久々、快哉を叫びたいような素晴らしい演奏に出会った気分。オケが驚くほど上手い、音質は自然な定位、奥行き、時に低音の迫力も充分、不自然にデーハーな効果を強調したものに非ず。流れは良いが細部を曖昧に流さない、ムリムリな個性を強調しない自然体(じわじわとアツくなる)表現も、好感を以って拝聴いたしました。

■2016年12月 ●1935-Mahler 交響曲第3番ニ短調〜小澤征爾/ボストン交響楽団/フランス国立放送女声合唱団/フローレンス・クイーヴァー(ms)(1998年パリ・シャンゼリゼ劇場ライヴ)・・・1993年のPHILIPS録音に非ず、おそらくは仏蘭西への演奏旅行時ライヴ放送音源がネット流出したもの。1986年の来日時もこの作品を演奏したそうだから、彼は得意の作品なんでしょう。.mp3/192kbpsだから音質はやや肌理が粗くても、オン・マイクにしっかり音量で収録され、かなりリアルなものです。ライヴの感興がみごとに捉えられた音質。演奏は素晴らしい!1973-2002年30年に渡り音楽監督を務めたオケとの盤石の信頼関係を前提に、いつもの中庸な表現、細部きっちり描き込んで神経質なほどの入念仕上げに+ライヴの熱気活力溢れて小澤の掛け声も要所に出現、オケへの的確な指示が眼前に浮かぶほどの躍動であります。第1楽章「力強く、決然と/Kraftig. Entschieden.」に於ける威力絶大!金管の切れ味と深みに悶絶、第2楽章「きわめて穏やかに/Tempo di Menuetto. Sehr masig. Ja nicht eilen!」第3楽章「急がずに /Comodo. Scherzando. Ohne Hast.」は長大なる第1楽章ぶちかましの後、流すところ?そう思っていたけど、いじらしいほどのニュアンスと緊張感に充ちて、たっぷり感銘をいただきました。

第4楽章「きわめてゆるやかに、神秘的に 一貫してpppで (Sehr langsam. Misterioso. Durchaus ppp.」はフローレンス・クイーヴァーの深遠な声とデリケートなオケに目眩がしそうなほど。第5楽章「快活なテンポで、大胆な表出で/Lustig im Tempo und keck im Ausdruck.」ここは児童合唱団の天使の歌声が可憐なところだけど、コンサート時間の都合かな?女声のみの表現に、いつになく整った風情を感じさせます。そして万感胸に迫る(できれば自分の葬式に使って欲しい)第6楽章「ゆるやかに、安らぎに満ちて、感情を込めて/Langsam. Ruhevoll. Empfunden.」端正な表現のまま、入魂の入念な味付けニュアンスがみごとに決まって、これは小澤/ボストン絶頂期の記録であります。最高。

(2017年1月1日)

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written by wabisuke hayashi