吉野ヶ里遺跡

消費増税+増々病自慢


 9月は66-67kg台行ったり来たり、8月は時々追い風参考瞬間記録65kg台もあったけれど、逆に68kg台も出現する始末でした。8月末に尿路結石発作に苦しんで(3日ほど)9月初旬に左膝古傷悪化(未だに完治せず)挙げ句、全身倦怠感を伴うやや風邪症状行ったり来たり、日々筋トレ+有酸素運動に励んだけれど、そんな体調では知らず鍛錬は手抜きになっていたのかもしれません。こんな時期に至っても、昼間蒸し暑く、朝晩けっこう涼しいから体調維持は難しい季節の変わり目です。

 お仕事それなりに充実して、途中お休みを取って産休に入ったお嫁さん+息子に会いに小松まで行ってきました。北陸の食材はもちろん極上、なにより女房も含め家族揃って愉しく語らって、笑って、大騒ぎするからいっそう美味しいもの。もう半引退の身分だから、儀礼的な酒席に付き合う必要もありません。高価なもの、高級料理店じゃなくても、なんだったらジャンクフード+安酒だって、親しいメンバーとだったらたっぷり美味しいもの。

 本日より消費増税となって、庶民の財布の紐はますます引き締まるでしょう。わずか+2%でも、お給料や年金が+2%にはなりませんもんね。我ら下々の庶民はもちろん、オカネモチだって高騰した東京のタワーマンションの売上は鈍って、値頃な中古物件に興味が移っているそう。閑話休題(それはさておき)昨日、いよいよ音楽CDの断捨離を決意いたしました。10年ほど掛けて在庫は1/5ほどに縮小していたけれど、いよいよ新段階に大整理着手。それに限らず、生活一般に質素、ムダを省いてますよ。喰いもんだけは贅沢してますけどね。

 女房殿はお仕事を辞めて5月より月半分ほど大阪に通ってます。札幌の母親は今のところ元気だし、ご近所には立派な長男もおります。大阪の義母は近所に長男(弟)がいるけれど、お嫁さんの母親を引き取っているし、女房殿は心配なんです。そのことでいつも揉めてますよ、こちらに引き取るとか、さっさと大阪に引っ越したい!とか。こちらにも(ささやかな)お仕事都合もあるし、見知らぬ土地の賃貸マンションに引き取っても、難しいやろなぁ、いろいろ。ここは坂道ばかりだし。自分も気ままな”音楽生活”はできなくなるでしょうし。

 なかなか人生思うようにならぬもの。せめて日々鍛えて健康を維持しましょう。

 いつもの先月ヴェリベスト。

Decca 4663892Mozart 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」〜ヨーゼフ・クリップス/ウィーン・フィル/国立歌劇場合唱団/ドン・ジョヴァンニ:チェーザレ・シエピ(b)/騎士長:クルト・ベーメ(b)/ドンナ・アンナ:シュザンヌ・ダンコ(s)/ドンナ・エルヴィーラ:リーザ・デラ・カーザ(s)/ドン・オッターヴィオ:アントン・デルモータ(t)/レポレッロ:フェルナンド・コレナ(br)/ツェルリーナ:ヒルデ・ギューデン(s)/マゼット:ヴァルター・ベリー(bbr)(1955年)・・・昨夜第1幕(CD1.5枚分)拝聴。今朝残り拝聴中。記憶よりけっこう臨場感ある良好なステレオ録音でした。Josef Krips(1902ー1974墺太利)、Cesare Siepi(1923ー2010伊太利亜)、Suzanne Danco(1911-2000白耳義)他のメンバーも、オペラ・ド・シロウトな自分でも名前くらいは知っている、往年のオール・スター揃えたMozart生誕200年記念録音。もう70年ほど前の記録は現役でしょう。(写真は英DECCA正規盤だけど、自分のは激安Documents10枚組)

劇的な序曲を先頭に、美しく耳馴染んだ名曲名旋律ばかり。演奏云々コメントできるほどの経験も知識もないけれど、歌い手には色濃い個性・色気、存在感しっかり、ウィーン・フィルは優雅に美しいサウンド、たっぷり堪能いたしました。色男が女性遍歴を繰り返して、とうとう地獄に落ちるといった筋書きでしたっけ。ラスト辺り」「フィガロ」の「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」旋律が登場して、ちゃんと全部聴いたは久々であったことを自覚して、記憶が蘇りました。ラスト圧巻の盛り上がりに胸を熱くしておりました。

Tafelmusik Media TMK1034Beethoven 交響曲第4番 変ロ長調(2012年)/交響曲第5番ハ短調(2004年)〜ブルーノ・ヴァイル/ターフェル・ムジーク・・・加奈陀の古楽器アンサンブルは優秀、一世代前の粗野で薄っぺらい響き、技術的にイマイチないかにも奏法に不慣れな〜みたいな風情に非ず、厚みと味わいあるアンサンブル、Bruno Weil(1949ー独逸。名伯楽スワロフスキー門下)の表現はオードックスに奇異なところもない。馴染みの名曲は新鮮に響いて、もちろん繰り返し有、なにより新鮮な音質に満足しました。いつも揺れ動くけれど、わざわざ太古音源を聴く必要はないんじゃないか・・・かつてCDを熱心に集めていた頃、そんな想いに駆られて幾度処分したことでしょう。

●BS-NHKにて「竹内まりや Music&Life 〜40年をめぐる旅〜 完全版」しっかり、感動と涙を以て拝見。ほとんど知らぬ歌はないんです。1955年生まれだから自分よりちょっぴりお姉さん、ほぼ同時期に大学生活を過ごして、可愛らしいアイドル時代からずっとお気に入りでした。今でもオシャレでステキな所謂”美魔女”なのはもちろん(おそらく美容化粧品関係から激しい誘いがあるのでしょう)声が現役なのは鍛錬の賜物か、滅多に実演ステージをせずに喉を酷使しなかったせいでしょうか。もともと(売れなかった頃からの)山下達郎のファン、その流れで聴いていたのかもしれません。往年のアイドル岡田有希子に楽曲を提供していたことは朝日新聞の「語る 人生の贈り物」(15回掲載)で知りました。アン・ルイスの「リンダ」のバックコーラスに夫婦で参加していたのは発売当時から知っていて、それがキッカケで結婚した経緯も初めて知りました。「涙のワンサイデッド・ラブ」に似ていたのは、アン・ルイスの希望だったそう。中森明菜の「駅」のつぶやくような囁きには当時、ほとんど涙モンに感動しましたよ。

彼女の作品は40年ほとんどワン・パターン!(に素晴らしい)どの年代の作品も21世紀に旧さを感じさせません。容姿、声同様、現役そのもの。ワリと最近の作品である「人生の扉」(2007年)は亜米利加西海岸のカントリーとか、往年のフォークソングっぽいですもんね。流行りを追いかけるんじゃなくて、要らぬ寄り道せず気付けば一周りして、やっぱりそれが新しいということかな。

BBCL4017Bruckner 交響曲第9番ニ短調〜ヤッシャ・ホーレンシュタイン/BBC交響楽団(1970年ライヴ)・・・Jascha Horenstein(1898-1973烏克蘭→亜米利加)は特定のポストに就かなかった往年の巨匠。こんなタイプの指揮者はもう21世紀には出現しないでしょう。このライヴ音源は奥行き臨場感のあるまずまずの音質、MahlerとBruckner(+20世紀音楽)に定評のあった彼らしい、立派な感銘深い演奏。オーケストラを選ばなかった彼は英国のオーケストラから深淵茫洋たるサウンドを引き出しております。但し、自分の好みとして第1楽章「Feierlich, misterioso(荘重に、神秘的に)」ラスト、テンポを上げて熱く疾走する場面は気に喰わない。イン・テンポを維持してじっくり攻めていただきたかったところ。

BBCL4001Mahler 交響曲第8番 変ホ長調〜ヤッシャ・ホーレンシュタイン/ロンドン交響楽団/BBC合唱団/BBC合唱協会/ゴールドスミス合唱連盟/ハンプステッド合唱協会/エマニュエル校少年合唱団/オーピントン児童合唱隊/ジョイス・ベイカー(s)/ベリル・ハット(s)/アグネス・ギーベル(s)/ケルスティン・マイア(ms)/ヘレン・ワッツ(a)/ケネス・ニート(t)/アルフレット・オルダ(br)/アルノルト・ヴァン・ミル(b)(1959年ロイヤル・アルバート・ホール・ライヴ)・・・前日の感銘を受けてホーレンシュタイン連続。BBCの予算消化に急遽、まともな練習もできずに・・・みたいな逸話は不要。最近見なくなったけれど、Mahler 交響曲第9番ニ長調、ベルリン・フィル団員の熱心な希望でバルビローリ1964年録音に至った、みたいな逸話を載せたブログが一時ようあったけれど、それが?といったところ。「月光物語」みたいなものでっせ)この巨大なる交響曲?カンタータは初演時より人気高かったらしく、上演機会も多かったみたいですね。

この時期、未だMahlerはブームに至らず、それでもけっこうあちこち録音は残ってますよね。これは”ちゃんと聴ける”水準のステレオ録音、バーンスタインやショルティ、クーベリックの録音はもうちょっと後だから、ライヴとは云え”史上最初のステレオ録音”かも。しっかり練習してもあまりに巨大な編成に全体バランスは難しく、油断すると流れは行方不明になる可能性多大なる難曲、演奏者も慣れていなかったと類推。ゆったり目のテンポ、出足やや手探りっぽく、管弦楽と声楽にズレも散見されて危ういけれど、美しい旋律の絡み合いは混沌とせず、響きの明晰さは特筆すべきでしょう。第1部中盤よりしっかりと興が乗ってきて、第2部の各声楽登場人物の描き分け、流れも自然に感動的なスケールに至ります。練習不足云々さておいても、ホーレンシュタインの統率力、おそらくは明快な指示の成果はバランスのよろしい響き+ライヴのアツいノリが記録されました。驚くべき完成度。

NAXOS 8.550765Faure レクイエム/Vierne 幻想的小品集 作品51-組曲第1番*/Severac 大いなる秘跡(タントゥム・エルゴ)/Faure 小ミサ曲/ラシーヌ賛歌〜ジェレミー・サマリー/オックスフォード・カメラータ/スコラ・カントルム・オブ・オックスフォード/リサ・ベックリー(s)/ニコラス・ゲッジ(bb)/カーム・キャリー(or)*(1993年)・・・ Jeremy Summerly (1961-英国)率いる英国勢による著名な仏蘭西声楽作品録音。1990年代熱心にCDを集めていた頃、著名作品は全部聴く!決意で購入したと類推。美しいレクイエムには種々の版があるそう。これは「小オーケストラ版」とか、リーフレット情報によると器楽アンサンブルは弦楽8名+オルガンのみ、実際に聴いても管楽器は入っていないからオリジナル?風独自のものか(オリジナルは5曲のみ。ハープ、ティンパニが入るはず)デリケート控えめ地味な伴奏に乗って、スコラ・カントルム・オブ・オックスフォードの合唱(30名)は敬虔清潔精緻を極めて浮き立ちます。(ソロも)甘美な旋律に心洗われる思い。Vierneはオルガン・ソロ作品。フィル・アップ馴染み薄い作品が多いけれど、いずれめったに経験できぬ至福の時間が過ぎました。

(2019年10月1日)

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written by wabisuke hayashi