熊本の花

山口へ、熊本へ


 コロナもやや治まってきたかに見えるGW真っ最中。引退身分な自分は常に年中GW絶賛連休中です。お仕事引退して4ヶ月、転居して3ヶ月ほど、退屈な日々なを過ごしました。規則正しい生活を心掛けて、市立体育体育館トレーニングルームには隔日筋トレ+有酸素運動を継続中。な〜んもしない生活だから「音楽日誌」に話題は乏しいけれど、毎朝ワン・パターンに粛々と継続しているのはボケ防止のつもり。朝はオーツ麦(青汁+きなこ)+ヨーグルト+濃厚野菜ジュース中心の健康的なもの、昼夜は自分でそれなり料理を仕立てて、メンドーになったら居酒屋に通いました。贅沢なもんですよ。呑む量や時間はちょっぴり、ほんの気分転換程度。

 年中なにか?のアレルギー症状に悩まされて、春は本格的な花粉症、ことしはいっそうキツいなと思ったら、5−6年ぶりの本格的風邪でした。時節柄念の為PCR検査は陰性、幸い数日で快復いたしました。油断大敵。瑠璃光寺五重塔4月中旬には大学の諸先輩と山口・湯田温泉の旅、激安こだま往復。月末には二番目の孫のお宮参りに福岡経由〜熊本の旅、贅沢なもんでっせ。GW前のLCCは激安でした。既に湯田温泉も福岡のホテルも満員、コロナ隠棲生活から人の動きは本格的な回復を見せているようです。

 梅田や京橋の安い居酒屋料理も充分おいしいけれど、クエの刺し身とゴマサバ福岡での馴染みの店の料理は絶品!熊本では時間の関係でご当地の料理は堪能できなかったのは残念でした。上の孫は2歳半、下の孫は未だ4ヶ月だけど元気いっぱい、コロナ前初孫のお宮参り以来、息子一家との時間を過ごして、シアワセを噛み締めたものです。女房殿は母親のもとに一日おきに通って、自転車で十数分の距離は安心できるみたいです。健康保険やら年金の手続き、銀行口座の開設管理、ハローワークへ指定の日時に通ったり(転居時に寿命を指摘されて廃棄した)新たなエアコンを設置したり・・・

 残る宿題は地域のつながり、社会的貢献ですよ、収入の有無に関わらず。地元の歴史や、史跡もお勉強、確認したいもの。世間一般にありがちな、欲しいものはな〜んもなくて、それなりに生活できて、元気に過ごせたら、それだけでOKなんやけど。分相応な日常の生活こそシアワセ。

 いつもの恒例の前月ヴェリ・ベスト振り返り。

DG LPデザインBach 4台のピアノのための協奏曲イ短調 BWV1065/2台のピアノのための協奏曲 ハ長調 BWV1061/2台のピアノのための協奏曲 ハ短調 BWV1060/3台のピアノのための協奏曲 ニ短調 BWV1063〜クリストフ・エッシェンバッハ/ユストゥス・フランツ/ゲルハルト・オピッツ / ヘルムート・シュミット(p)/ハンブルク州立フィル(1985年)・・・ヘルムート・シュミットさんは当時の西独逸の首相だったはず。エッシェンバッハ45歳、まだ駆け出しの頃。バロックの演奏スタイルとして時代錯誤的かも知れないけれど、Bachの魅力、作品の価値は揺るぎないものでしょう。レオンハルト以降の古楽器による引き締まって厳しい演奏とは別の、ちょっとユルくて愉悦に充ちた楽しさを感じました。

Yegdang Classics YCC-021Tchaikovsky ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調(ヴァレリー・ゲルギエフ/サンクトペテルブルク・アカデミック交響楽団1987年ライヴ)/Shostakovich ピアノ協奏曲第1番ハ短調作品35(ウラディミール・スピヴァコフ/サンクトペテルブルク室内管弦楽団/ベルナール・スーストロ(tp)(1988年ライヴ)〜エフゲニ・キーシン(p)・・・2013年に拝聴の記録が残って、久々の拝聴。臨場感溢れる鮮明な音質、Evgeny Kissin(1971ー露西亜?)16ー17歳天才の記録。現在欧州での活動を停止しているゲルギエフも出世前34歳、サンクトペテルブルグの二番手オケはたっぷりパワフル、ソロは輝かしく、すぱっと切れ味バツグンな技巧の冴え、爽快なる演奏を繰り広げております。20:12-6:30-7:09(熱狂的な拍手込み)Shostakovichの方は名人Bernard Soustrot(1954ー仏蘭西)による軽快華やか、表情豊かなトランペットがもう一人の主役だったのですね。室内オケの鋭角な響き、アンサンブルのみごとさも特筆すべきでしょう。6:04-8:23-1:30-6:38。

NAXOS 8.573218Shostakovich 交響曲第13番 変ロ長調「バビ・ヤール」〜ヴァシリー・ペトレンコ/ロイヤル・リヴァプール・フィル/男声合唱団/ハッダーズフィールド・コーラル・ソサエティ/アレクサンダー・ヴィノグラードフ(b)(2013年)・・・Vasily Petrenko(1976-露西亜)はプーチンの侵攻に与しない立場を鮮明にしてロシア国立交響楽団の芸術監督を辞したそう。バビ・ヤールとはキーウにある峡谷とか、悲惨な1941年9月29日のユダヤ人虐殺の事件に題材を取った作品でした。バス(指揮者と同年)+男声合唱は重苦しい、重心の低い旋律リズムが続く作品。リヴァプール・フィルは軽い響きのイメージだけど、ペトレンコの統率は抜群の明晰さ、切れ味とメリハリ、音質も明快そのもの。英国勢の合唱も充実しております。

「バビ・ヤール(Adagio)は苦渋に充ちた風情に+変拍子が際立って、合唱もクリアに解像度が高い。(15:39)「ユーモア(Allegretto)は快活に躍動してシニカルに賑々しいユーモアであります。Bartokの引用とか?ド・シロウトにはなかなかわかりにくい、ここはスケルツォなんですね。(7:29)「商店で(Adagio)は暗く静かな低弦+バスのモノローグが暗鬱な開始。詩人は、寒さとぼったくりを耐え忍んで買い物に並ぶ女性たちを静かに讃えます。ラストは劇的に悲痛な叫び。(12:36)「恐怖(Largo)はゆったりと破壊的、伝統的な行進曲リズムも出現する偽善や虚偽による恐怖。(11:07)「出世(Allegretto)ここは木管が夢見るように美しいラスト。信念を曲げず、後世の人々に認められたガリレオ・ガリレイを称賛して、男声ソロと男声合唱の掛け合いの緊張感が続きました。(12:39)

Shostakovichはほんま、悲惨かつ不条理な烏克蘭情勢にぴたりとした音楽と感じます。

Mozart 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲*/第1幕 シャンパンの歌「酒がまわったら」/Gounod 歌劇「ファウスト」第3幕「眠ったふりをせずに」/Copland アメリカの古い歌第1集(4曲)/Prokofiev バレエ組曲「シンデレラ」第1番 作品107より「シンデレラのワルツ」「真夜中」*/伝承曲「行け、モーゼよ」/「深い河」/「主はダニエルを救ったではないか」/Gershwin ハリウッドのガーシュウィン*/Rodgers ミュージカル「南太平洋」より「魅惑の宵」/Gershwin 歌劇「ポーギーとベス」 より第3幕「ああ、俺にはないものばかり」/Kern ミュージカル「ショー・ボート」より第1幕 「オールマン・リヴァー」/蛍の光〜ウィラード・ホワイト(bbr)/カール・デイヴィス/ロイヤル・リヴァプール・フィル(1998年ライヴ)・・・Willard White(1946-牙買加)のイメージはポーギーやな、堂々朗々たる美声を堪能できるガラ・コンサート。ほとんど同じ内容のCDは別途入手可能のようです。*はオーケストラのみの演奏。Carl Davis(1936ー亜米利加)はポップ音楽を得意とする作曲家指揮者、ここでのオケの扱いは一流、編曲も担当しております。日本でもおなじみの「蛍の光」は原曲でも同じお別れの歌なのでしょうか。聴衆全員による歌は感動的でした。

BR 900202Shostakovich ピアノ協奏曲第1番ハ短調(イェフィム・ブロンフマン(p)2012年ライヴ)/交響曲第9番 変ホ長調(2011年ライヴ)〜マリス・ヤンソンス/バイエルン放送交響楽団・・・痺れるようなリアルに奥行きある音質、そして厚みのある深いオケのサウンドに惚れ惚れ。たっぷりしっとり余裕のソロは微妙なタメも決まってほとんど別作品に響いて美しい。この2曲はShostakovichにしては明るい、闊達な風情に溢れているもの。バイエルンのオケは極上のアンサンブル、ヤンソンスにはもう少し長生きしてほしかった。5:54-7:19-1:42-7:00。5:18-6:27-2:51-3:06-6:38。

L'Oiseau-LyreMozart ピアノ協奏曲第15番 変ロ長調K.450(+第2楽章「Andante」初稿)/第26番ニ長調K.537/〜ロバート・レヴィン(fp)/クリストファー・ホグウッド/アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック(1997年)・・Robert Levin(1947ー亜米利加)による録音は全集完成せず、第21番第24番第25番第27番を欠いております。ホグウッドはHaydn交響曲全集も途中となって、きっとCDは売れなかったんでしょうね。デリケートかつ軽妙なる古楽器ピアノは闊達な魅力爆発。粗野なティンパニが大活躍するオケも素晴らしい。K.450第2楽章「Andante」は美しい変奏曲。その初稿も収録して、天才はなにが気に入らなくて書き換えたのか、ド・シロウトにはまったく理解できぬ美しい、瞑想的な魅力たっぷり。一般には”最晩年の傑作中一段落ちる”と評されるらしい「戴冠式」、第1楽章「Allegro」から快いリズムをシンプルに刻んで、こんな風情も大好きな作品でした。古楽器フォルテピアノは各々個性が強くて、ここではかなり芯のあるしっかりとした音+ホグウッドの闊達な伴奏が素晴らしい成果でしょう。11:24-5:27-7:54-13:51。6:37-11:22-5:32。

CHAN8630Shostakovich 交響曲第10番ホ短調〜ネーメ・ヤルヴィ/スコティッシュ・ナショナル管弦楽団(1988年)・・・サイトへの言及は抑制しつつ、じつは露西亜の烏克蘭侵攻直後よりずっとMy Shostakovichブーム継続中。Chandos(スコティッシュ・ナショナル管弦楽団)DG(エーテボリ交響楽団)併せると全曲録音が揃う父ヤルヴィ。とうとうラスト交響曲10番ホ短調を拝聴できました。カラヤンが好んだ作品はキレ味抜群、オケの調子も絶好調にメリハリがあってカッコ良い爽快な演奏、そして作品。前半の鬱々とした雰囲気をひっくり返す第4楽章「Andante - Allegro」の明るい疾走に溜飲を下げたものです。23:12-4:15-13:30-12:40。音質も良好。

Marco Polo 8.223250J.StraussU ワルツ「美しく青きドナウ」/ポルカ・シュネル「帝都はひとつ、ウィーンはひとつ」*/ワルツ 「酒、女、歌」/行進曲 「オーストリア万歳!」 /ワルツ「新しいウィーン」/ポルカ・フランセーズ「歌い手の喜び」/ワルツ「我が家で」*/行進曲「狙いをつけろ!」*/ワルツ「ミルテの花」*/ポルカ・フランセーズ「学生のハイキング」*/ワルツ「大ウィーン」〜ヨハネス・ヴィルトナー/ゲルハルト・トラック*/ウィーン男声合唱団/スロヴァキア放送交響楽団(1990年)・・・2018年12月に拝聴済。これがMarcoPoloの偉大なるJ.StraussU全集ラスト52集目。かつてFMにて拝聴して痺れた男声合唱団によるもの。誰でも知っているワルツ「美しく青きドナウ」「酒、女、歌」男声による力強く優雅な歌声によって新鮮に響きました。なんかすごくカッコよい!あまり巧すぎないローカルなオケの味わいもよろしい感じ。

(2022年5月1日)

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written by wabisuke hayashi