
一番寒い時期に総選挙真っ最中
年末年始に風邪をひいて、熱はあまりなかったけれど洟水痰の絡み咳き込みは盛大、ちょっぴり寝込んだのはちょうど市立体育館年末年始休みの最中でした。年末女房殿介護休暇に予約した名古屋の大浴場付きのホテル、馴染みの居酒屋に最高の刺し身は無事堪能できました。トレーニングルーム再開と同時に体調と相談しつつ、マスク必須でゆる筋トレはいつもどおり実施、愛知県岐阜県より大阪にやってきた大学の先輩と新年会も無事対応できました。でも、体調はずっと微妙な感じ。気分もやや落ち込んでおりました。ストレッチや短いYouTubeエアロビクスは幾度かさぼったけれど、ゆる筋トレは14回実施。体重は意外と低め安定できました。
自分には特別な事件は発生しなくて、エアコンのリモコンが故障して再注文。歯の定期清掃もしてもらいました。年末に発生した第2回HDDお釈迦事件にできるだけレスキュー対応を続けていちおう終了。半分も救えなくて貴重な音源ファイルを多く失ったけれど、それも運命でしょう。どうせ残された人生の時間に全部聴けるはずもない〜そんな感慨に至って、他の音源在庫の整理廃棄もついでに進めたものです。
巷では降って湧いた総選挙の真っ最中。あともう少しで自分の当てにならぬ下馬評や、大手マスコミの予想がどうなるのか、もう少しで結果は明らかになって、ま、この寒い中関係者も有権者もタイヘンだけど、けっこう盛り上がってきましたね。日本人は祭り(選挙)好きだけど、投票率せめて60%超えてくださるのか。大切なのは祭りの後、その結果がそんな政策の動きを見せるのか注目、こんどこそ生活苦への対策、感情的表面的ではないリアルな外国人対策、適切な隣国との関係など、進展はあるのでしょうか。
お仕事完全引退して有給消化に入ったのが2022年1月7日、ちょうど4年経ちました。数日前に爺友と呑んで馬鹿話したけれど、彼は3歳下、もちろんお仕事引退済、転職組なので前職の旧友数人と呑んだそう。自分の名古屋の先輩(ことし70歳)もそうなんだけど、けっこう働く意欲満々なんですね。経済的にどうしてもという方も多いと思うけれど、話しを伺った方はいずれ生活に余裕はあって、純粋に元気なうちは働きたい!そんな思いでした。
女房殿は介護生活の日々、申し訳ないけれど自分は規則正しい節約生活に身体を鍛えて、自分で料理をして、時々美味いもんを喰って、音楽を聴いて・・・そんなお気楽かつ退屈な生活をけっこう堪能しております。ネット上での長い付き合いの方の奥様が逝去され、気分は落ち込みます。仮にどんな品行方正な暮らしをしても、自分にも定命(じょうみょう)はある・・・そんなことをシミジミ考えました。
● 以下、恒例前月振り返り。寒さに長時間の音楽には集中できません。
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Sibelius ヴァイオリン協奏曲ニ短調/ロマンス ニ短調/ロマンス ニ長調〜ダヴィッド・オイストラフ(v)/ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー/モスクワ放送交響楽団(1965年ライヴ?)・・・NMLではモスクワ・フィルとなっていて、他、1968年録音など情報は錯綜しております。おそらくTchaikovskyと情報が入れ替わっていると類推。今回HDDトラブルに長年集めたDavid Oistrakh(1908-1974烏克蘭)の全音源を失って、これは露西亜の怪しいサイトより再入手した音源(ソヴィエット大放送交響楽団/1965)信じられぬほど鮮明な音質に低音高音の伸び、臨場感もしっかり、ライヴ?会場ノイズも拍手もありません。オイストラフは常よりいっそうアツいテンションと緊張感、切れ味鋭い艷やかな音色、それはGennady Rozhdestvensky(1931-2018露西亜)30歳代才気煥発、若くパワフルな勢いに影響されたのかも知れません。オーマンディとの録音(1959年)よりこちらのほうが上出来。
1904年初演(1905年改定)二管編成、たっぷり浪漫情緒溢れて美しい旋律が続く傑作。これほど変幻自在、表情は陰影豊かにこの作品を表現した演奏は滅多に経験できません。凄い説得力。この作品はもともと大好き、伴奏も含めてヴェリ・ベストかも。
第1楽章「Allegro moderato」凛と張り詰めたようなクールな旋律は痺れるほどの魅力。いつもの豊満な風情よりクールに華やかなソロは爽快でした。(15:08)
第2楽章「Adagio di molto」途方に暮れたような木管から、たっぷり濃厚なヴァイオリンは懐かしい旋律を纏綿、スケール大きく、雄弁に歌います。オーケストラの追い込みは入魂の切迫感と詠嘆。(8:44)
第3楽章「Allegro ma non tanto」激しいリズムから始まって、ロジェストヴェンスキーのゴリゴリするような伴奏に乗って完璧な技巧、美しい音色がぴん!と張り詰めて躍動いたします。(7:33/拍手なし)
ロマンスは同じ日の録音となっているけれど、そんな演目の組み合わせはあるのでしょうか(アンコール?)。音質はこれもクリアそのもの。泣けるように劇的なニ短調(3:33)快速に爽快なニ長調(2:14)唖然とするほど余裕の技巧でした。■
Stravinsky ロシア風スケルツォ/花火/タンゴ/管弦楽のための4つの練習曲/歌劇「ナイチンゲールの歌」(管弦楽抜粋4曲?)〜アンタル・ドラティ/ロンドン交響楽団(1964年)・・・期待通りの極上Mercury録音。ロンドン交響楽団も上手いものです。Dorati Antal(1906ー1988洪牙利→亜米利加)の統率に間違いはありません。
ウキウキとノリノリに愉しい「Scherzo a la russe」は元気いっぱいにヴィヴィッド(3:51)綺羅びやかに可憐、儚い輝きを放つ「Feu d'artifice」はリアルな描写と迫力(3:57)怪しく気怠いリズムを刻む「Tango」は一般に連想するタンゴ風に非ず、ポップな風情のギター入り室内管弦楽作品。(3:35)
自在に無骨な「Etudes」初演は1930年エルネスト・アンセルメ。もともとピアノ・ソロや弦楽四重奏のための作品だったそう。かなり前衛的な作品。楽器編成の情報は探せませんでした。
不気味に無骨、シンプルなリズムを繰り返す「Danse: Con moto」(0:53)途切れ取り切れの断片エピソードが無機的に呟く「Excentrique: Moderato」(2:05)「Cantique: Largo」は怠く重苦しい静謐(3:47)から、一転闊達な叫びとリズムがユーモラスにリズムを刻む「Madrid: Allegro con moto」へ(2:44)
「Chant du rossignol」は交響詩初演は1919年エルネスト・アンセルメ。それとは違うものですか?オリジナルより小さい二管編成だけど、9種の打楽器+ピアノとチェレスタ、ハープも入ります。オリエンタルは旋律に速めのテンポ、ヒステリックな爆発する「Introduction」(2:21)いかにも中華風旋律っぽい「Marche chinoise」は重量感あるリズムを刻んで、管楽器の存在感はリアル(3:30)「Le Chant du rossignol」は静かに神妙なナイチンゲールの歌、後半は賑やかに啼き交わします。ラストのトランペットは機械仕掛けの鳥(日本製)登場(3:44)「Le Jeu du Rossignol mecanique」なんとなく盛り上がらぬ変化のない最終盤。オリジナルとか交響詩を再確認しなければ。(12:03)■
Bach マニフィカト 二長調 BWV243/カンタータ第51番「もろびとよ歓呼して神を迎えよ」〜ジョン・エリオット・ガーディナー/イングリッシュ・バロック・ソロイスツ /モンテヴェルディ合唱団/ナンシー・アルジェンタ(s)/パトリシア・クウェッラ(s)/チャールズ・ブレット(c-t)/アンソニー・ロルフ・ジョンソン(t)/デイヴィッド・トーマス(b)/エンマ・カークビー(s)/クリスピアン・スティール=パーキンス(tp)(1983年)・・・「Magnificat(わが魂は主をあがめ)」はとっても明るく、華やかにめでたい作品。編成はv-2/va/ 通奏低音(vc/cb/or/fg)/tp-2/fl-2/ob-2/tim。声楽はs-2/t-1/b-1。LP時代以来馴染んだ作品なので、細部迄旋律に馴染んでおりました。
John Eliot Gardiner(1943ー英国)が一連のBach声楽作品を録音始める前、一番最初のPHILIPSの記録。これは幾度も聴いていて、テンション高く、ノリノリ、ヴィヴィッドな最高に喜ばしい演奏と受け止めました。
Magnificat anima mea (Chorus)(2:48)Et exultavit (s)(2:16)Quia respexit (s)(2:13)Omnes generationes (Chorus)(1:11)Quia fecit mihi magna (b)(2:00)Et misericordia (a/t)(3:26)Fecit potentiam (Chorus)(1:44)Deposuit potentes (t)(1:46)Esurientes (a)(2:48)Suscepit Israel (s/s/a)(2:02)Sicut locutus est (Chorus)(1:23)Gloria Patri (Chorus)(2:12)
カンタータ第51番「もろびとよ歓呼して神を迎えよ」これはトランペットが大活躍して(珍しく)かなり馴染みの作品。演奏会でも聴いた記憶もあって、朗々としたトランペットが印象的でした。
「Aria: Jauchzet Gott in allen Landen! (Soprano)」喜びに充ちたソプラノが自在にスムースなトランペットに躍動します。(4:04)「Recitative: Wir beten zu dem Temel an (Soprano)」切々として清楚なソプラノ(1:51)「Aria: Hochster, mach deine Gute (Soprano)」引き続き通奏低音のみ(オルガンとチェロ)の伴奏にソプラノの嘆きが続きました。旋律の美しさ格別。(4:14)「Chorale: Sei Lob und Preis mit Ehren (Soprano)」軽快な弦に乗ってソプラノが晴れやかに歌う(3:29)そのままテンポ・アップして「Aria: Alleluja! (Soprano)」へ。満を持してトランペット再登場して、華やかに幸いなる神への賛美のうちに終了。(2:01)■
Bartok パントマイム「不思議なマンダリン」(BBC交響楽団/合唱団/1964年)/弦楽のためのディヴェルティメント(ロンドン交響楽団)/2台ピアノと打楽器のためのソナタ(ゲザ・フリード(p)/ルクトル・パンセ(p)/1960年)〜アンタル・ドラティ・・・Antal Dorati(1906-1988洪牙利→亜米利加)のMercury時代の音源は2025年12月のHDD事故に全部失ったけれど、幸いBartokは別途まとめて保存しておりました。どの時期にして驚くほど鮮明にリアルな音質、そして低音の広がり。
「不思議なマンダリン」の筋書きはmandarin(辮髪の宦官という説もある≒中国の役人?)が美人局(つつもたせ)の部屋に呼び込まれ、悪党に散々刺されても死なない〜最後は少女に抱かれて息絶える・・・そんな陰惨極まる筋書きなんだそう。三管編成に打楽器奏者は6人(9種)チェレスタ、ピアノ、オルガン、合唱迄入る大掛かりなもの。初演は1926年。これはオリジナル版、陰惨な筋書きに相応しいハードなリズムと不協和音連続、クリアな音質必須、Stravinskyの影響を受けているとのこと。
この時期ドラティはBBC交響楽団の首席指揮者(在任1963ー1966年)ちょっぴりジミなヤワなサウンドの先入観があるけれど、アンサンブルの集中力とキレ味、そしてバランス、スムースに余裕の技巧、わかりやすい解像度は指揮者の統率の成果でしょう。
導入部「都会の喧騒」(1:34)「幕が開き、スラムのみすぼらしい部屋、ならず者達が美人局を画策」(1:50)「第1の誘惑のたくらみ」(1:11)「みすぼらしい年老いた放蕩者が登場」(2:03)「第2の誘惑のたくらみ」(1:13)「内気そうな青年が現れる」(1:32)「第3の誘惑のたくらみ」(1:02)「通りに不気味な怪しい影を見つける」(0:29)「マンダリン登場」(0:42)「娘は憎悪しつつ誘惑開始」(1:33)「彼女はためらいがちに、次第に挑発的で激しく踊る」(3:42)「娘は彼の胸に体をうずめ、彼は熱狂的な興奮にふるえる」(0:26)「娘は逃げ、追いかけられる」(1:41)「マンダリンは娘を捕まえる」(0:14)「ならず者達が飛び出す」(0:15)「奴を殺せ」(1:27)「殺したはずのマンダリンの頭が現れる」(1:03)「マンダリンを錆びた剣で3回突き刺す」(1:19)「突然マンダリンは起き上がる」(0:43)「マンダリンを取り押さえ宙吊りにする」(1:03)「ランプが床に落ちる」(1:44)「マンダリンを床に落ち、少女に抱きつく」(1:05)「マンダリンは血を流し、息絶える」(0:59)
弦楽のためのディヴェルティメントは1940年パウル・ザッハー初演。ごりごりと硬派にものすごくカッコよい、強烈に不気味に強烈なリズムを刻む作品、そして文句なしのロンドン交響楽団の弦の厚み。
第1楽章「Allegro」(8:51)第2楽章「Adagio」(8:26)「Allegro molto」(7:19)
2台ピアノと打楽器のためのソナタは1938年瑞西にて作曲者夫婦により初演。編成はピアノ1/ピアノ2/打楽器1(ティンパニ3/シロフォン/スネアドラム2種)/打楽器2(シンバル2種/バスドラム/トライアングル/銅鑼)これは中学生時代初めて聴いて、その巨大さ恐ろしさに一発で痺れて爾来お気に入り。自分勝手な思い込み=Bartokには旋律はなく、リズムと色彩のみ、といった誤解はここから来ております。たった4人の奏者が巨大な世界を形作った完成形、後年の管弦楽伴奏版は蛇足に聞こえるほど。これは編成的にドラティは関わっているのか?不明。
第1楽章「Assai lento - Allegro molto」(12:17)第2楽章「Lento, ma non troppo」(5:30)第3楽章「Allegro non troppo」(6:26)■
Bach 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調 BWV 1001/Vitali シャコンヌ ト短調/Mozart ロンド ニ長調K.250(1954年)/Bach 2つのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ長調 BWV1037(1957年)〜イーゴリ・オイストラフ(v)/アブラム・マカロフ(p)/ダヴィッド・オイストラフ(v)/ハンス・ピシュナー(cem)・・・ Igor Oistrakh(1931ー2021烏克蘭)は偉大なる父の陰に隠れて地味な存在だったけれど、じつは実力派。たっぷりと瑞々しい音色にはやや渋みがあって余裕の技巧、表情は変幻自在に気品が漂いました。モノラル時期だけど、音質は上々。
Bach「Violin Sonata No.1 in G Minor BWV1001」はヴァイオリン一挺に各舞曲多彩に、巨大な宇宙と人類の悩みと詠嘆を描き出す感動的傑作。モダーン楽器駆使して、深みのある美音は細部入念、ふっくら、ていねいに歌って、大仰な表情に非ず抑制とバランスを感じさせるもの。Adagio/Fugue: Allegro/Siciliana/Presto(各楽章トラック分けなし/16:27)
Tomaso Antonio Vitali(1663-1745伊太利亜)の「Chaconne in G Minor」は腕に覚えのあるヴァイオリストだったら挑戦したい情熱と詠嘆の名曲。だけど、Bachに比べるといかにも!風、ちょいと鼻につく旋律かも。 緩急自在、灼熱の表現は一貫してテンション高く、ウェットに豊かな音色に超絶技巧を駆使して雄弁!そして上品。いままでいろいろ聴いてきたけれど、おそらく最高の演奏。(10:01)
Mozart「Rondo(arr. Kreisler)」これは「ハフナー・セレナーデ」よりフリッツ・クライスラーがコンサート・ピースに編曲して、いっそう有名になった軽妙に疾走する華やかな作品。鮮やかな技巧と表情の多彩な変化に聴き惚れました。Abram Makarov(1897-1984烏克蘭)とは初耳、しっとりとしたヴァイオリンに寄り添って、文句なしのピアノでした。(6:30)
Trio Sonata in C Major, BWV 1037はピシュナーのチェンバロがちょっと時代を感じさせるメタリックだけど、さほど気にならない。おそらくはしっとり深い音色がダヴィッド、ちょっぴり細い高音ががイーゴリかと?(自信はありません)緩急緩急、古楽器スタイルに遠く、ウェットな浪漫にたっぷり、しっとり優雅に歌ってもBachはBach、その愉悦に変わりはない。Adagio(4:25)Alla breve(2:53)Largo(2:35)Gigue(5:04)(2026年2月1日)
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