侵略と値上げ、暗殺と感染爆発、引き続く猛暑の日々
世間では烏克蘭蹂躙の件にそろそろ興味を失いつつあり、その結果としての値上げラッシュが続きます。参院選挙は事前マスコミ予測どおりの結果、手製の銃はあっけなく警護の手を掻い潜って前首相の生命を奪い、話題は思わぬ怪しい新興宗教団体の政治への影響に遷っております。そしてコロナは過去最高に感染が広がり、為す術もなく猛暑が続いて、大雨は悪しき恒例行事として全国あちこち、スマホ依存症な世の中にAU回線不調で大混乱・・・こんな大所高所な話題は誰でも知っていること、場末の【♪ KechiKechi Classics ♪】が云々することに非ず。
亡くなった人を貶めぬのが日本人の美徳、それと国葬は別の話題と思います。自分の生活は相変わらずのなんの動きもない引退生活、河内晩柑を箱買いし(見栄えは悪いけど徳用激安)盛んに詐欺メールが届き、戻り梅雨と猛暑に苦しみ、悪いオトモダチと2回含めて、居酒屋にちょっぴり贅沢回数増は暑さ故、調理意欲も失いがちになるため(酒量は抑制出来)男女日本バレーを応援し、久々に読書はちょっぴり進んで、祇園祭はテレビで拝見、五山の送り火に向けてのホテルはキャンセルしたものです。こちら初老夫婦+92歳の婆さんは無事4度目のワクチン接種済(自分はファイザー→モデルナで効果狙い)ちょっぴり発熱がありました。一台残った安物旧式ノートパソコンも処分して、昨日埼玉に到着済。
お笑い芸人の投資トラブル後目に、こちら一攫千金など思いも寄りません。毎日の猛暑続きに青息吐息、なんとか市立体育館での鍛錬は隔日+αに継続して夫婦とも身体は鍛えて、それなり元気に過ごしております。炎天下往復4kgほどが日課だから手足首顔真っ黒、こちら美白に興味はありません。熊本の幼い孫二人のようすは毎日のように届いて、8-9月も暑いやろなぁ、台風大雨の被害だけはカンベンして。
● いつもの前月ヴェリ・ベスト振り返りの前に・・・DVD-Rによる音源データ保存を諦めることにいたしました。もう十数年ネットより音源を日々入手して、音楽は基本データで聴く時代へ。CDは最終ほぼ処分済。音源ファイルはDVD-Rに焼いて保存してきました。これはパソコン本体のHDDがある日突然逝ってしまうことへの恐怖、数年毎定期的に買い替えるコンピューター問題もありました。こどもの頃から”とことん貯め込む”性格、最近溜め過ぎて、逆に音楽を心安らかに愉しみにくくなりつつありました。
DVD-R100枚セットはいったい幾度購入したことでしょう。10年ほど?20回2,000枚以上?焼き込み失敗は30%くらいと類推、更に再整理廃棄含めれば生き残ったのは50%ほどかと。コンピューターの光学ドライブ使い過ぎて破損済。外付けは現在6代目と記憶します。アホでっせ。DVD-Rは一度焼き込めば修正やら削除追加は効かないし、経年劣化に読み込めないファイルも最近出現しておりました。検索性がよろしくなくて不便。聴きたい時に音楽が探せないんじゃ本末転倒でっせ。
この度外付け光学ドライブ(安物)入手わずか3-4ヶ月?これも使い過ぎか、お釈迦になりました。冷静に考えれば今まで出費した分で2-4TBの外付けHDDとかSSDはいくつか買える金額に至っております。メインマシンであるHP Omni 220-1140jp(メモリ8gb/Windows10)はHDD2TB、残り容量残は1TB弱の余裕もあります。Windows11にはスペック的に対応していないから、あと数年の生命、残り目一杯使ってから大型外付け記憶媒体の導入を検討しましょう。
貯まった(溜まった?)DVD-R音源は一生掛かっても聴けぬ物量、ちょっとずつ確認しながら整理、廃棄を進めつつあります。これ以上のDVD-R、外付け光学ドライブへの出費は止めにしました。後悔はありませんよ、愚かな凡人(=ワシ)は色々経験や失敗を重ねて学ぶもの。
■Debussy 交響的素描「海」/牧神の午後への前奏曲(1956年)/夜想曲より「雲」「祭り」/交響組曲「春」(Busser編)(1962年)〜シャルル・ミュンシュ/ボストン交響楽団・・・誰でも知っている名曲に評価の高い往年の録音。アンニュイな風情とは無縁、ちょいと粗いほど明晰な熱血演奏、オーケストラの響きは明るく金管はパワフル、抜群の技量を誇って文句なしの自信に溢れます。「海」は有名なワリに難解な旋律展開と思うけれど、金管炸裂!スカッと晴れやかにわかりやすい。(8:43-6:15-7:55)亜米利加風ヴィヴラートの強いフルートはドワイヤーですか?官能的な「牧神」も、浮き立つような勢いと凛とした芯を感じさせます。(9:00)1956年の録音とは信じられぬ鮮度でしょう。夜想曲は「シレーヌ」がないのが残念、どんよりとした「雲」はリアルな弦のニュアンス、「祭り」の自在な旋律とフクザツなリズム感も快いもの。(7:20-6:39)「春」は一連の作品中、やや知名度は落ちるけれど、夢見るようにデリケート、安寧に晴れやかに平易な作品でした。ピアノが印象的、ヴァイオリン・ソロがセクシー(シルヴァーステインでしょうか)。(9:32-6:15)
■Tchaikovsky ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調(1994年ライヴ)/バレエ組曲「くるみ割り人形」(1983年)〜マルタ・アルゲリッチ(p)/クラウディオ・アバド/ベルリン・フィル/ニコラス・エコノム(p)・・・正規録音としては3度目。前2回の記録がけっこう衝撃的、一番新しい(といってもぼちぼち30年前の)録音はなんとなく拝聴機会を得ずに今回初耳。これは音質極上、ピアノの粋と迫力、リズムのキレ、オーケストラの分厚い響きが完璧のバランス、冒頭のホルンから馴染みの豪快圧巻にデーハーな協奏曲を堪能いたしました。音質も極上。19:12-6:30-6:28。「くるみ割り人形」はおそらくNicolas Economou(1953-1993キプロス)追悼の意味もあったんでしょう。チック・コリア辺りとも共演して、ジャズにも活躍したそう。事故で亡くなっていたんですね。そのデリケートなタッチを残念に拝聴いたしました。
■Stravinsky バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)/バレエ音楽「春の祭典」/4つのエチュード〜アンタル・ドラティ/ミネアポリス交響楽団(1959年)・・・「ペトルーシュカ」のほうは2019年に安物?っぽいLP復刻を聴いていて、曰く
驚異のMercury録音はやや奥行きが足りないけれど、極めて鮮明、細部馴染みだったハズの作品、内声部旋律など初めて確認できたものもありました。演奏はいつも通り想像通り。これ以上ない!ほど乾いて、表現に飾りや余情を廃して、この時期ミネアポリス交響楽団の音色はオモロないのはさておき、アンサンブルは正確そのもの。オーケストラ・ビルダーの面目躍如、技術的には上手いオーケストラだと思いますよ。それでこそ作品の真の価値が浮き立つ!ちゃんとした音源からの拝聴は久々、乃至初耳。驚異的に鮮明な解像度を誇って奥行きもちゃんとありました。演奏内容は以前感じた通り。「春の祭典」はLP時代からの馴染み、幾度も聴いているはず・・・ところがサイト内検索を掛けても1951年旧モノラル録音しか出現しません。やや速めのテンポ設定、正確無比に素っ気なくも飾りのない表現は充分アツい説得力。こんな録音に出会うと60年、テクノロジーの進歩を疑いたくなるもの。「4つのエチュード」はその前衛性にしびれる名曲。現ミネソタ管弦楽団の力量も驚くべき水準。”音色はオモロない”とは失礼な。■Mozart 交響曲第39番 変ホ長調K.543/第40番ト短調K.550/第41番ハ長調K.551〜ジャン・ヴィレム・デ・フリーント/ハーグ・フィル(レジデンティ管弦楽団)(2020年ライヴ)・・・Jan Willem de Vriend(1962ー阿蘭陀)は現役旬の指揮者。オッテルロー時代が懐かしい(1949ー1973年在任)オーケストラを久々に拝聴いたしました。いわゆる古楽器風奏法、弦はノン・ヴィヴラート基本、リズムはメリハリはっきりと躍動する速めのイン・テンポ、豊満に優雅なブルーノ・ワルター辺りを刷り込みとする世代には聴き捨てならぬスリムな演奏でしょう。技量に優れたオーケストラ、明朗明晰な響き、とくに巨大に勇壮な「ジュピター」に於ける、叩きつけるようなティンパニの大活躍は特筆すべきアクセントでしょう。あまりに著名、名曲過ぎてここ最近拝聴機会の少ない作品を久々、たっぷり堪能いたしました。10:08-7:34-3:17-8:07。7:06-13:02-3:38-9:55。11:48-9:51-4:33-11:38。
■Faure レクイエム/ラシーヌ讃歌/バラード(1977年)/Saint-Sae"ns 動物の謝肉祭(1971年)〜ルイ・フレモー/バーミンガム・シティ交響楽団/合唱団/ノルマ・バロウズ(s)/ブライアン・ライナー・クック(br)/デイヴィッド・ベル(or)/ジョン・オグドン(p)/ブレンダ・ルーカス(p)・・・Louis Fremaux(1921ー2017仏蘭西)はサイモン・ラトルの前任1969-1978年首席としてこのオーケストラに在任しておりました。人生中途半端にごまかしてばかりだった胸に染みて、心洗われ夢見るように美しいレクイエムは聖なる名曲、出会いはLP時代モンテカルロとの旧録音(1962年)だったはず、記憶に自信はありません(ルイ・マルティーニ/コンセール・コロンヌだったかも)。オーケストラ声楽とも極限のデリカシーに充ちて、「ラシーヌ」「バラード」は神聖な風情をそのまま受け継いで、英国中部の工業都市とは思えぬ繊細な仕上げに驚きました。天才John Ogdon(1937ー1989英国)のデリケートなタッチに負けぬ色気を木管に感じました。
「動物の謝肉祭」は小学生以来のお気に入り、出会いはエフレム・クルツ/岡崎友紀による17cmLPでした。室内楽に非ず室内オーケストラサイズの管弦楽、やや遅めのテンポにていねいな演奏ぶり。最高傑作は第4曲「亀」が「天国と地獄」の換骨奪胎、続く「象」の優雅なダンスも秀逸。一番のお気に入りは「化石」かな?どれもシニカルなユーモアを感じさせる珠玉の小品が続きました。
■バロック・トランペットの技巧(5) Vivaldi 2本のトランペットのための協奏曲ハ長調 RV 537/歌劇「ティート・マンリオ」 RV 738 - 第2幕 アリア 「気高い心を闘わせて」/Corelli 4声のソナタ ニ長調 WoO 4/Marc' Antonio Ziani (1653-1715)ラ・フローラ - アウソニアのラッパ/Torelli トランペット協奏曲第2番 ニ長調/Albinoni 歌劇「ラ・スタティーラ」 - 新たなる恐ろしい戦いとともに/Torelli トランペット・ソナタ ニ長調/Galuppi 名声のラッパに/Stradella セレナータ「舟遊び」 - シンフォニア/Vivaldi 歌劇「グリゼルダ」 RV 718 - 第2幕 アリア 「2つの風にかき乱されて」/ Petronio Franceschini (1650-1680)2つのトランペットのためのソナタ ニ長調〜ニクラス・エクルンド(tp)/エドワード・H・タール /ウェイサ・バロック・アンサンブル/ジェフリー・シーガル(tp)/マリア・ケオハネ(s)(1998年)・・・Niklas Eklund(1969-瑞典)+師匠のバック+ソプラノも伴ったステキなバロック・トランペット作品集。Marc' Antonio Ziani、Petronio Franceschiniは名前さえ初耳、晴れやかに屈託のない明るい旋律続いて、音源在庫膨大に至っても、こうだからバロック音楽はやめられない。Vivaldi、Torelliの協奏曲は有名でしょう。スムースに余裕マイルドな音色、しっとり可憐なソプラノも魅惑の声。弦楽アンサンブルも控えめに古楽器の潤いが光りました。音質も秀逸。
(2022年8月1日)
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