微妙に健康不安
2月に罹患したインフルエンザ〜3月はその後遺症(体調不良)に苦しんで、体質が少々変わったように思えたもの。(≒華麗なる加齢症状か)既に十数年ほど前より咽の違和感、痰の絡みは気になって、大阪時代は耳鼻咽喉科(名医)に掛かっておりました。4月末に風邪症状を自覚して+痛風発作10年ぶり(情けないそれは快復済)そのままひどい洟水+咳症状に眠れぬ日々、地元耳鼻咽喉科に咳止め等処方を頼んで結果、状況は改善しておりません。体調はさほどに悪くなくて、まずまず通常お仕事こなして、平日夜のスポーツクラブも継続したけれど、なんせ睡眠不足に連日ぼんやりして不快続き。
血圧は正常、月一回の大学病院(肘の検査)はまずまず、でもあちこち微妙に違和感ある日々であります。見た目、元気溌剌テンション高いけどね、日々スポーツクラブで鍛えているし。医療費はけっこう掛かって、健康だったらその分を遊びに費やしたいもの。お仕事はありがたい継続雇用、現役時代となにもは変わりませんよ、お給料さておき。職場には一年先輩の継続雇用がもうひとり、この人はまわりから”いないことになっている”状態、休みも多い。自分は若い人たちといっしょにお仕事できるのが愉しいし、職場の戦力として当てにされていることを光栄に感じております。そういえば、サラリーマン人生でお給料の多寡を気にしたことはなかった・・・かも。それなりに貰っていたんだろうし、夫婦とも節約家、家計財務管理はすべて女房殿(FP)に任せきりでした。
毎年恒例となった新人教育役、今年は十数年前新人時代に面倒を見た(カワイガリした)のが、立派に職場マネージャーになって再会、これは人生至福の経験であります。彼とは人間関係そのまま、いろいろ細かいことの相談もあります。三つ子の魂百迄、でっせ。新人は各々個性もあって、対応の苦慮やツボも違うもの、その苦労は=自分への試練、成長、ボケ防止となっております。月並みな云い方だと”生き甲斐”かも。(話逸れて「生き様」という言葉、あれは汚いですね。もともと「死に様」から派生したんだと思うけれど、本人はカッコ付けたつもりなんでしょう。「生き方」で充分通じる)
ぼちぼち梅雨時を迎えて、湿り具合は例年より早めか。お米に大量の小さい芋虫発生!これは自然の摂理なのでしょう。メインマシン、こたつで使うノートパソコン、相次いで光学ドライブが逝ってしまって(なんせ酷使したから)外付けUSB接続のを注文したら初期不良、代わりのを送ると連絡があったきり一ヶ月放置、苦情をメールしてようやく届きました。ヤフオクCD処分は一ヶ月で13枚ほど、ま、今時こんなもんですよ。
息子夫婦がケジメを付けて結婚式を挙げるとのこと。9月に金沢にて、それ迄北海道の爺さん(93歳)は保つのか、婆さんは来る気満々だけれど。昨日電話してみたら、爺さん本人が出てきて全然ボケていない・・・嬉しいね。足腰は弱っているけど。
● 先月のヴェリ・ベスト。”R.Strauss月間”は中途半端になってしまいました。
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Mozart セレナード第13番ト長調 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」K.525/ディヴェルティメント ニ長調 K.136/セレナード第6番 ニ長調 「セレナータ・ノットゥルナ」K.239〜シャンドール・ヴェーグ/カメラータ・ザルツブツグ(1986年)・・・CapriccioもたしかHNH(NAXOS)に身売りしたらしいし、この立派なセレナーデ・ディヴェルティメント10枚組も話題にならなくなったなぁ。Sa'ndor Ve'gh (1912-1997) が芸術監督を務めた1978-1997年、このオーケストラは教授とそれを慕う生徒によるアンサンブル、黄金時代だった由。モダーン楽器だけど、分厚い響きに非ず、古楽器の素朴粗野なサウンドでもない、馴染みの旋律はさっそうと洗練され、門下生がクール颯爽に歌って躍動、これは最高です。文句なし。
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R.Strauss 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」/歌劇「サロメ」〜「7つのヴェールの踊り」〜フリッツ・ライナー/シカゴ交響楽団(1954年)・・・ステレオLPの出現が1958年とか、一般家庭へのステレオ・コンポ普及はもう少し後でしょう。そんなオーディオ黎明期、半世紀以上前の音源が現役の鮮度である驚き、オーディオの専門家だったら”定位がどーの”、”経年劣化云々”とコメント可能なのでしょう。こちら名古屋郊外のオールド・ファン(=ド・シロウト)にはシカゴ交響楽団、アドルフ・ハーセス(Adolph Herseth, 1921ー2013)先頭に生々しい金管の迫力、飾りの少ないストレート系表現、切れ味あるリズム感に仰け反るばかり・・・上手いオーケストラやなぁ、痺れました。「7つのヴェールの踊り」のギラギラするような賑々しさにも脱帽。
もう一発 R.Strauss 組曲「町人貴族」(1956年)/歌劇「サロメ」〜フィナーレ(1955年/インゲ・ボルク(s))〜フリッツ・ライナー/シカゴ交響楽団・・・優雅小粋な”劇中劇音楽”(?)は大好き。今月はジョアン・ファレッタの新しい録音を聴いておりました。なぜか以前旧録音へのコメントもしておりました。ライナー得意の作品だったのですね。これが従来イメージ(優雅小粋)を覆す濃厚色彩豊かな力感に、再び仰け反りましたよ。各パートの主張がはっきりして雄弁、エグいくらいの大迫力!こうしてみるとジョアン・ファレッタって少々おとなし過ぎ(そう感じる)に思えるほど。独逸のソプラノInge Borkh(1917ー)は存命みたいですね。ジークリンデとか、トゥーランドット、そしてサロメが似合う劇的な声質、17:05たっぷり堪能させていただきました。ちゃんとした音質で彼のオペラ全曲を残していただきかったもの。
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R.Strauss 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」/「ドン・ファン」(1970年)/「英雄の生涯」(1972年)〜ルドルフ・ケンペ/シュターツカペレ・ドレスデン・・・一応”R.Strauss月間”もようやく一番人気作品登場、しかも鉄板評価のRudolf Kempe(1910ー1976)でっせ。5年前の印象は
オーケストラのブルー系涼やか、深みのあるサウンドに驚き、ホルンの分厚い迫力にたじろぐばかり。ムリやケレンのない表現、とくに「英雄の生涯」に於ける、静謐な部分の落ち着いた味わいは出色。作品的にギラギラ前のめりになりがちな世界に、オトナな一石を投じて聴き応え充分なるほど。R.Straussはヘルベルト・カラヤンのデーハーな新旧種々録音に目覚めた経緯もあって、旬のオーケストラの圧巻な迫力を求めがち。ジンマンの飾りの少ないストレート演奏も好きだけど、こちらオーケストラの味わい厚みもたっぷりな響きを活かして、芳醇な迫力に驚きました。(野太いホルンはペーター・ダム?)デーハーじゃないけどね。煽ったり走ったりしない、必要充分な貫禄演奏、音質も記憶以上によろしい。■
R.Strauss 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」/交響詩「ドン・ファン」/交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」〜チャールズ・マッケラス/ロイヤル・フィル(1995年)・・・これは駅売り辺りの廉価盤音源にも流用され軽視されがちの音源、これは音質演奏とも隠れ名演奏の評価高いもの。SACD化されオーディオ標準に使用されている方もいらっしゃるとか(こちら残念、高級オーディオとは完全無縁)。これはテミルカーノフ時代(1992-1996)かな?例の切れ味鋭い金管のサウンドがたっぷり愉しめます。Charles Mackerras(1925ー2010)はそれなりの数録音を聴いたと思うけど、一度としてハズれがない。R.Strauss鉄板人気の三曲(”ツァラ”ってけっこう難解な作品と思います)、各パートの分離(オルガンも)明晰クリア、テンション高く、英国伝統のホルンも朗々と鳴り渡って、最初っから最後までデーハーなサウンドをたっぷり堪能させていただきました。文句なし。
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Mozart 歌劇「ツァイーデ」(+交響曲第32番ト長調K.318/K.479 四重唱「せめて言っておくれ、どんな過ちをしたのか」)〜マルティン・ハーゼルベック/ウィーン・アカデミー管弦楽団/ウィーン・アカデミー合唱団/イザベル・モナール(s)/マルクス・シェーファー(t)/マルクス・ブルッチャー(t)/クリスチャン・ヒルツ(b)(2006年)・・・ 作品詳細はこちら、和訳はこちらを参照お願い。Mozart死後発見された未完のオペラ、筋書きは「後宮からの誘拐」K.384とクリソツ、そちら当時流行りのトルコ音楽賑々しい躍動リズムいっぱいに対して、こちらはそんな異国情緒にやや足りません(たっぷり美しく躍動しているけど)。序曲も結末もないから、 Martin Haselbock (1954-)は序曲としてシンフォニア(K.318)、ラス前に別な四重唱を配置してまとまりを付けたということらしい。
古楽器アンサンブル、声楽も充実していて(来日したばかりらしい)Martin Haselbock (1954-)は充実した統率ぶり、というか、他を聴いたこともないし、馴染みのシンフォニアからたっぷり満足いたしました。オリエンタル風情に不足してもそこはMozart、珠玉のような美しい旋律の宝庫、太守ソリマンの侍女ツァイーデのアリア「おやすみ、いとしい人よ、安らかに」辺り、しっとりと聴かせてくださいます。トルコの太守ソリマン(t)、奴隷となった捕虜ゴーマッツ(t)(ツァイーデが思いを寄せる)も各々声質が異なって、言語意味不明でもなんとなく情感は伝わるもの。とてもわかりやすい作品、CD2枚分はあっという間でした。
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R.Strauss チェロ・ソナタ ヘ長調 作品6*/ロマンス ヘ長調/交響詩「ドン・キホーテ」(騎士的な性格の一つの主題による幻想的変奏曲) 作品35/あした〜4つの小品 作品27より(作曲者によるチェロ、ピアノとソプラノのための編曲版)*〜オフェリー・ガイヤール(vc)/アレクサンドラ・コヌノヴァ(v)/ドヴ・シェインドリン(va)/ヴァシリス・ヴァルヴァレソス(p)*/ベアトリス・ウリア・モンゾン(ms)/チェコ・ナショナル交響楽団/ジュリアン・マスモンデ(2017-18年)・・・Ophelie Gaillard(1974-)は仏蘭西出身、今が旬の別嬪チェリスト、これってピカピカの新録音だったのですね。チェロ・ソナタは学生時代の作品とか、オーソドックスな浪漫風作品はBrahms辺りを連想させる26分ほど。ガイヤールのチェロはデリケートな品を感じさせる歌、例えばロストロポーヴィチ、マイスキー(この人には同作品の録音があったはず)の官能的な音色、節回しより抑制を感じさせるもの。「ロマンス」は以前から知っていて曰く「切ない、儚い風情の美しい旋律」、たっぷり浪漫な8:36。
Julien Masmondetは詳細ワカらんけど、若手みたいですね。ここ最近噂を聞かなかったオーケストラ(Wiki情報も旧い)は思いの外、滋味深いエエ音で鳴って、チェコ・フィル顔負けでっせ。録音会場情報によると自前のスタジオを持っているのか、「ドン・キホーテ」は極上の音質であります。上品なソロと親和性を保って、意外と難解、次々と情景描写が遷り変わる作品をわかりやすく、親密に表現してくださって、意外なほどの成果であります。主役はやはりガイヤールかな?ネーム・バリュー的に歴代巨匠達から比べると地味だけど、親密な風情、心象変化の魅力は負けませんよ。ごりごりとスケール大きくないけどね。
R.Straussの管弦楽伴奏付きの歌曲はたいていお気に入り、「あした」は親密な室内楽風伴奏に心癒されました。
(2018年6月1日)
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