熊本城にて

ダイエットと健康


 なんせ積年のメタボ状態、太り気味のほうが若く見える! (クサい)言い訳しても、健康数値はあちこち微妙に問題有、ここ10年ほどやや体調不良に苦しんでおりました。唯一、生来無煙なのが自慢でもなんでもない今時当たり前、学生時代の3歳上親しい先輩が軽い脳梗塞に倒れたのもショックでした。(彼は愛煙家+酒も好きだからなぁ)4年半ほど前、ご当地名古屋近郊に転居して当初、職場文化の違いに苦しんで体調いや増す絶不調、夏の猛暑冬の思わぬ冷え込みにも苦しんだものです。

 毎朝のウォーキングもやがてサボりがち、一念発起して週二回のエアロビクスに通いだしたのが二年ほど前、お仕事状況職場以内外人間関係もやがて改善、昨年2016年秋くらいからスポーツクラブの契約変更に伴って平日夜週三回、マシンジム(エアロバイク+ステアマスター)計45分を熱心に取り組んでおります。合計消費カロリー250-300kcal。水分補給は「青汁」。このステアマスター(踏み台運動15分)がなかなか凄い!膝や腰に負担少なく下半身+腹筋+背筋に効いている実感たっぷり。

 バイブルは木下 雅雄「酒をやめずにやせる技術」(扶桑社新書)。これは酒を止めたくない医者が炭水化物を控えて痩せた実践例でした。もうひとつは(かなり以前に読んだ)岡田 斗司夫「いつまでもデブと思うなよ」 (新潮新書)こちらはレコーディング・ダイエット、ま、魂のみ学ばせたいただいて実際はマメに体重を量るのみ。

 毎週夜三回のスポーツクラブ(祝日、出張、呑み会、所用があればお休み)も暴飲暴食を続ければ効果は薄くて、仮にムリムリ喰いもんを控えても、筋肉が落ちるだけでは意味なし。炭水化物を心持ち控えて+運動を加えて初めて減量効果は出るものです。未だ出腹状態、見た目変わらぬ(職場の口の悪い連中は「スポーツクラブに効果なし」と)しかし、足腰腹筋明らかに鍛えられて実はここ数ヶ月で▲3.5kg、実際は+ー500gは日々前後して、徐々に下がっていく感じ。原因不明の通年アレルギーで盛大な洟水継続して睡眠にもちょっと影響あっても、体調は改善しております。在庫スラックス全部ゆるゆる状態に。

 ま、60歳過ぎたからね。意識して身体鍛えないと日々、衰えていくばかり。幸いお仕事は楽勝(別に継続雇用になってお仕事変わったわけでもないけど)さっさと帰宅してカンタンな夕食を作ってからスポーツクラブへ〜そんな生活リズムも可能です。朝は出勤がゆっくりとなって、爽やかな気分で音楽を愉しんでおります。今月末の健康診断結果に効果が出ますように。

 いつもの前月ヴェリ・ベスト。旧聞な音源継続でも充実した音楽生活でした。熊本は愉しかった

LP時代のデザインMozart レクイエムニ短調K.626〜カール・リヒター/ミュンヘン・バッハ管弦楽団/合唱団/マリア・シュターダー(s)/ヘルタ・テッパー(a)/ヨーン・ヴァン・ケステレン(t)/カール・クリスティアン・コーン(b)(1960年)・・・これも”ワルターのロマンティック”同様、中学生以来の再会か(キング世界の名曲1000シリーズ)。ここ最近、過去志向極まって開き直りでっせ。これがぼろぼろ泣けるほど!情熱的な演奏、なんせこども時代の刷り込みですから。音質極上。ミュンヘン・バッハ合唱団の正確なピッチ、カール・クリスティアン・コーン(1928-2006)はヴォータン登場!と見紛うばかりの貫禄朗唱、ヨーン・ヴァン・ケステレンの輝かしい劇性に聴き惚れ、宗教的作品に定評ある女声ソロ二人にも大仰なる時代を感じさせぬ・・・カール・リヒターはBachの声楽作品同様の入魂の表現であります。(世評高いBachの器楽アンサンブルは嗜好から外れますが)これもヴェリ・ベストやなぁ。オモロいのは弟子ジュスマイヤーが一生懸命加筆完成させた部分が明確に”アカン”と理解できるほど、作品の出来不出来が際立つところ。

Igor Alexeyevich Komarov (1927-1981)メロディアのLPCouperin アッレマンド ロ短調/サラバンド ロ短調/ティク−トク−ショック、またはオリーヴしぼり機/Rameau アッレマンド イ短調/D.Scarlatti ソナタ 変ホ長調L.142(K.193)/ニ短調L.366(K.1)/ロ短調L.449(K.27)/Chopin 幻想ポロネーズ 変イ長調作品61/夜想曲 嬰ト短調作品27-1/舟歌 嬰ヘ長調作品60〜イーゴル・コマロフ(p)・・・Igor Alexeyevich Komarov (1927-1981)は初耳、旧ソヴィエット往年のピアニストらしい。ネット入手したおそらくLP音源はかなり音質良好、豪快硬質な露西亜風!を想像したら大間違い。バロック〜Chopin迄肩の力が抜けて、リリカルな瑞々しい音色、神経質に過ぎず、意外と淡々と流れの良い適度な雰囲気、ニュアンスある演奏でした。

DG 4713602 Stravinsky 「ペトルーシュカ」からの3章(1971年)/Bartok ピアノ協奏曲第1番/第2番(1977年)〜マウリツィオ・ポリーニ/クラウディ・アバド/シカゴ交響楽団・・・30歳前後、腕が鳴るような切れ味テクニックのポリーニであります。「ペトルーシュカ」は腕自慢のピアニストなら、必ず手掛けてみたい難曲中の難曲とか。最近では(IMALUちゃんを連想させる)ユジャ・ワンが爽快でした。こちら若きポリーニは有無を云わせぬ怜悧な推進力に言葉を失うほど。Bartokも凄いけど、民族的粗野な音楽ではなく、都会的洗練に溢れた完成度、これはアバドの優れたバック、シカゴ交響楽団の硬質洗練されたサウンドイメージも大きいでしょう。第3番の録音はその後もなかったでしたっけ?Bartokは結局ゲーザ・アンダ/フリッチャイのが音質とも完成度抜群!と云っても、もうぼちぼち60年前、こちらも40年前か・・・

NAXOS 8.550539Respighi 交響詩「ローマの祭り」/「ローマの噴水」/「ローマの松」〜エンリケ・バティス/ロイヤル・フィル(1991年)・・・これは十数年ぶりの拝聴。以前のコメントはノーテンキなもの(廉価盤としての役割!なんて)だけど、曰く

細部が粗い。これは複雑で魅惑的な旋律が絡み合うでしょ。ところどころ、キメが入って一区切りなんですが、その旋律のリズム感、止め、というか「間」が甘い感じ。それと(これは誰かの演奏の記憶があるのか?)爆発するところと、甘美な静謐さの対比が弱い。ま、全部爆発しちゃって、それがバティスの良いところなのでしょうが、全曲通して聴くのは少々ツラい
・・・なるほど。ブライアン・カルヴァーハウスの名録音は臨場感たっぷり、拝聴途中女房殿より「ご近所迷惑!」と声が掛かるほどの金管大爆発大音響ド迫力!世評が割れるのは常のこと、どこかのコメントにて(記憶失念)ティンパニの入りの遅れ、一部管楽器ソロの音程ミスの件指摘有、ライヴさておき、セッションだったらその辺りしっかり修正を望みたいところ。(最近のライヴ収録は複数回の演奏より編集している)印象は上記昔のコメントとあまり変わらぬことを前提に、少々粗い、シンプルな推進力をしっかり堪能いたしました。これはヴェリベストではないにせよ、価値ある一枚也。昔懐かしい”爆演”系の代表例でしょう。

葉室麟「蜩の記」(祥伝社文庫)購入数ヶ月、とうとう読了しました。藤沢周平の九州版、んなこと云うと硬派なファンに叱られるけれど、地方藩のお家騒動、権力抗争に毅然と矜持を以て耐え忍ぶ戸田秋谷、切腹までの時限を区切られ藩史を編纂しつつ幽閉される彼を監視する役を仰せつかった若き檀野庄三郎・・・彼(か)の人柄に魅了され成長していく筋書きは、まさに藤沢周平そのもの。緩みきったノーミソに久々刺激有、再読いたしましょう。

(2017年6月1日)

●歴代「近況」保存分●最新の「近況」
2017年5月2017年4月2017年3月2017年2月2017年1月2016年12月2016年11月2016年10月2016年9月2016年8月2016年7月2016年6月2016年5月2016年4月2016年3月2016年2月2016年1月2015年12月2015年11月2015年10月2015年9月2015年8月2015年7月2015年6月2015年5月2015年4月2015年3月2015年2月2015年1月2014年12月2014年11月2014年10月2014年9月2014年8月2014年7月2014年6月2014年5月2014年4月2014年3月2014年2月2014年1月2013年12月2013年11月2013年10月2013年9月2013年8月2013年7月2013年6月2013年5月2013年4月2013年3月2013年2月2013年1月2012年12月2012年11月2012年10月2012年9月2012年8月2012年7月2012年6月2012年5月2012年4月2012年3月2012年2月2012年1月2011年12月2011年11月2011年10月2011年9月2011年8月2011年7月2011年6月2011年5月2011年4月2011年3月2011年2月2011年1月2010年12月2010年11月2010年10月2010年9月2010年8月2010年7月2010年6月2010年5月2010年4月2010年3月2010年2月2010年1月2009年12月2009年11月2009年10月2009年9月2009年8月2009年7月2009年6月2009年5月2009年4月2009年3月2009年2月2009年1月2008年12月2008年11月2008年10月2008年9月2008年8月2008年7月2008年6月2008年5月2008年4月2008年3月2008年2月2008年1月2007年12月2007年11月2007年10月2007年9月2007年8月2007年7月2007年6月2007年5月2007年4月2007年3月2007年2月2007年1月2006年12月2006年11月2006年10月2006年9月2006年8月2006年7月2006年6月2006年5月2006年4月2006年3月2006年2月2006年1月2005年12月2005年11月2005年10月2005年9月2005年8月2005年7月2005年6月2005年5月2005年4月2005年3月2005年2月2005年1月

【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
▲To Top Page.▲
written by wabisuke hayashi