吉野ヶ里遺跡

よう遊んだ一ヶ月でした


 一気に秋となって台風もやってきた10月。そういえば、なんやようワカラン総選挙もありましたね。

 博多に高級魚クエの旅(純粋に先輩等と遊び)〜北陸3連続酒+旨いもん喰って(半分お仕事+息子夫婦と談笑)〜悪いお友達といつもの酒(ヘロヘロ)〜職場予算達成自主的お祝いの会(再びヘロヘロ)・・・これだけ続けば体重減りまへんで、いくらスポーツクラブに通っても+1kg。収入激減の半引退身分に相応しくなく散財もかなり(女房殿より補填有)。毎週末お休み返上な連続お仕事もあって(今週末迄継続)それなり真面目な日々、職場の人間関係も雰囲気もよろしくて愉しい。

 体重減課題さておき、体調はさほど悪くありません。充実していたのかな?もうお休みするはずだったヤフオク出品もCDぼちぼち売れて合計39枚だっけ、eMachines E732Zジャンク品にて処分キーが一部剥げた女房殿旧マシン(eMachines E732Z)も無事処分できました。(中古だけど)新マシン(LenovoG575)のセットアップ、カスタマイズもオモロいノーミソの鍛錬。佳き一ヶ月はあっという間に過ぎ去って2017年もあと少しとなりました。速いなぁ、華麗なる加齢の日々。

 足腰すっかり弱まってノーミソは健在な北海道の親父から、今年も年賀状印刷(宛先)の依頼が来るのでしょうか。1ー2ヶ月先のスケジュールを組むでしょ?もしかしてキャンセルすることになるかも、いつもそんな不安を感じております。必ず来るからね、切ないその日は。浅い眠りに、時々親父の夢を見ますよ。

 本日よりネクタイ着用再開(たまたま休みだけど)。来春完全引退となる先輩より手厳しい助言と「5年間はあっという間だった」との話を伺いました。心身ともにこのテンションを維持して残り4年を無事乗りきれるでしょうか。

 いつもの定例前月ヴェリ・ベスト。

Melodiya SUCD10-00129Mussorgsky/Ravel 編 組曲「展覧会の絵」(1974年)/Shostakovich編 死の歌と踊り(イリーナ・アルヒーポヴァ(ms))/追放されるゴリツィン公の出発 /荘厳な行進曲(公と僧侶たちの行進)(1989年ライヴ)〜エフゲニー・スヴェトラーノフ/ソヴエット国立交響楽団・・・日本でも人気高かった往年露西亜の指揮者(1928ー2002)はほとんど聴いていない?せいぜい(遅い重い)Mahlerくらいか、Rachmaninovの記憶も?状態。1974年アナログ時代の「展覧会の絵」は意外と鮮明な音質に粘着質な表現+強烈に色濃い露西亜の金管炸裂が最高!期待以上の鮮烈な印象を残してくださいました。強靭な声質を誇るアルヒーポヴァさん(1929-2010)の説得力は恐ろしいほど、ライヴっでも素晴らしい(アクの強い)完成度であります。

Warner ClassicsRachmaninov パガニーニの主題による狂詩曲/コレルリの主題による変奏曲/ショパンの主題による変奏曲〜ニコライ・ルガンスキー(p)/サカリ・オラモ/バーミンガム市交響楽団(2004年)・・・Nikolai Lugansky(1972ー)は噂ばかり、初耳の露西亜出身ピアニスト。今が旬の世代でしょう。Rachamninovに技術的な冴えは必須条件、例えばホロヴィッツには一種妖気のようなセクシー、リヒテルには壮絶濃厚深遠な浪漫、アシュケナージには浮き立つような歌を感じたものです。こちら堅牢なテクニックに不足はない、若いピアニストに時に見られる”上手いだけで空虚”に非ず、堅牢、甘さ控えめ硬派な完成度であります。雰囲気に頼らぬ、これはこれで従来イメージの露西亜臭一掃、新しい!演奏かと。オラモのオーケストラも上手いですね。

パガニーニ狂詩曲は映画音楽にぴったりな甘美な旋律、中途半端に雰囲気風情に頼らぬ表現は新鮮そのもの。著名な旋律による変奏曲は文句なしの完成度でしょう。

ARCH MEDIA AM1005Bruckner 交響曲第7番ホ長調(ノヴァーク版)〜ハンス・フォンク/セントルイス交響楽団(1997年ライヴ)・・・Hans Vonk(1942ー2004)は難病に倒れ、本来であれば現在現役でもおかしくない世代の指揮者(阿蘭陀の人)。ドレスデンでも活躍して、CD初期よりいくつか拝聴機会がありました。ここしばらくBrucknerは敬遠気味、先日亡くなった某大物評論家がカール・シューリヒトを絶賛して、その音質に閉口しつつよう馴染んだ作品でもあります。これは自然体、静謐な佇まい、心洗われるような演奏でした。ちょっぴり響きが濁るライヴ、それでも広がり奥行き充分な鮮度でしょう。レナード・スラットキンが育てたオーケストラ(1979ー1996在任)は洗練され落ち着いた響き、技術的に優れライヴとは信じがたいアンサンブルであります。

あまり話題にならぬ音源、ネットにて検索すると第1楽章「Allegro moderato」コーダにて走るのはアウト、とのコメント発見。ノヴァーク版には指示はあるそうで、もっと唐突に走る演奏はあちこちあるし、自分にはさほどの違和感もなし。第2楽章「Adagio. Sehr feierlich und sehr langsam(非常に荘厳に、そして非常にゆっくりと)」ここの美しさ絶品!クライマックスでの打楽器連打に感極まります(本来はハース版打楽器なしが好きだけど)第3楽章「Scherzo: Sehr schnell」に於ける力みのないリズム感、終楽章「Finale: Bewegt, doch nicht schnell」へのバランス感覚も優れて、久々Brucknerに心からの感銘を受け取りました。そんな季節になったのか。

EMI/cfpStravinsky バレエ音楽「春の祭典」〜チャールズ・マッケラス/ロンドン・フィル(1987年)・・・幾度聴いて(音質含め)自分なり評価がころころ変わるもの。Charles Mackerras(1925ー2010)のレパートリーは広くて、Stravinskyだったら「ペトルーシュカ」の録音(1976年)がありました。1911年原典版の採用が彼らしいもの。前回拝聴して「どこか焦点が甘い」と感じた音質は、重低音鳴り響いて迫力、EMIらしからぬ優秀なもの、そう聴き取りました。テンシュテットが降りた頃のロンドン・フィルは例の如し金管を豪快に鳴らせて粗野な作品風情に似合っております。アンサンブルの精緻さ云々される声をネット上にて伺ったけれど、マッケラスはもともと”精緻”な人に非ず、ツボを押さえて金管前面なのは彼のバランス表現意欲なのでしょう。親しみやすい、わかりやすい「ハルサイ」也。

Mahler 交響曲第2番ニ短調「復活」〜ヤープ・ファン・ズヴェーデン/チェコ・フィル/合唱団/アカデミー・コーア/カミラ・ティリング(s)/ブライト・レンメルト(a)(2010年ブリュッセル・ライヴ)・・・Jaap van Zweden(1960ー)は今が旬の人(元コンセルトヘボウのコンマス)来年2018年よりニューヨーク・フィルの音楽監督に就任いたします。これはネットから入手したライヴ(放送?)音源、2-3年前に彼の音源をまとめて入手、音質水準が怖くて聴いていなかったもの。粒が粗かったり、定位がはっきりしない(響きが散漫に広がる)音質だけど、まずまず会場の雰囲気を捉えて、まともでした。音質印象か、チェコ・フィルはザラリとして洗練されぬ響き+ズヴェーデンの燃えるような前のめりの表現はアツく、どの楽章も入魂!中庸からやや速めのテンポ、タメとか「間」とか意識せず、一気呵成な勢いが魅力であります。声楽は女性ソロ、合唱とも極上の仕上げ、終楽章は万感胸に迫る完成度であります。最高。きっとニューヨーク・フィルと録音することでしょう。

(2017年11月1日)

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written by wabisuke hayashi