健康維持のたいせつさ
大雪が降って北陸福井方面に大きな影響が出た2月。世間の流行り廃れには鈍感なほうと自覚しているけど、2月9日(金)より体調悪化、翌日昼から寝込んで大流行中インフルエンザを自覚いたしました。2月7日(水)に通った大学病院でウィルスもらったのか。ほぼ一週間寝たきり、ほとんどなにも咽を通らない状態に▲5kg(その後2kg戻りました)2月16日(金)よりお仕事再開して既に2週ほど、ウィルスは消えても体調が戻らず、半日ずつ休んだりしておりました。有給休暇が残っているとか、そんなことが問題じゃなく、日々ささやかなお仕事の積み重ねのリズムが崩れるのが苦しい。周りにも内外ご迷惑を掛けました。自分は”まとめて一気に!”お仕事タイプに非ず、計画的に日々粛々淡々と消化していくスタイル、ド残業は嫌いです。さっさと帰宅して音楽聴いたり、本を読んだり、海外ドラマを見なくっちゃいけないので。
2月9日(金)は精神力で体調不良を克服!(その時インフルエンザの自覚なし/周りもご迷惑)スポーツクラブにて短時間汗を流しておりました。翌日より寝込んで身動きできず、おそるおそる再開は2月21日(水)、スポーツクラブ営業日換算5日間断念、2月は結果9回通って、月会費が4,500円(税抜)だから@500でした。もったいないなぁ。減量なったけれど、これは寝たきりに筋肉が落ちただけだから意味がありません。遅れて発症した女房殿が寝込んだのは実質一日のみ、こちら快復迄ずいぶんと時間が掛かって、現在に至るまで本調子に非ず、基礎体力やら免疫力が弱っているのかも。華麗なる加齢のせいか、インフルエンザは数回経験して、これほど症状が重いのは初体験でした。
4歳上、敬愛する職場先輩が継続雇用を終え、とうとう引退されます。年格好的に自分に説教できるのは彼だけなんです。自分はサイドに回って、後方支援に配慮あるお仕事ぶり、2017年度は席も真前になって、自分が若い相棒に言い過ぎなときにはやんわり助言をいただいたり、逆に上手いこと褒めたり、愉しくトラブルを乗り越えたりするのを感心して訊いてくださったり・・・人生カネじゃないよ、なんて、それは生活に余裕があるから、自分の半引退生活のお手本を失うのは痛恨です。
● いつもの先月ヴェリ・ベスト。一週間ほど音楽を聴けない日もありました。
■プレイ、スコモロシェク/河/トランペット/Stravinsky カンタータ「結婚」(1923年版)/コスマスとデミアン/ドリンカー/グリーン・フォレスト/ゴッド・ブレス、イエス/マイ・ホワイト・ピーズ/ストリームバス/ベリー/ブラック・ビーバー/イン・ザ・ハウス/バニー・ウィズ・ショート・レッグス/ベッド/白樺〜ドミートリー・ポクロフスキー/ポクロフスキー・アンサンブル/Mikhail Korzin(v)/Ramiz Akhundov(p)/Tatyana Kazanskaya(v)/Victor Shubinsky(Percussion)(1994年)・・・Dmitry Pokrovsky (1944-1996)は露西亜の声楽指導者らしい。Stravinsky以外はすべて民族音楽、「結婚」のルーツみたいな土俗的、西欧風発声とは異なる原始の叫び(地声)強烈なリズム。Stravinskyはオリジナル楽器編成(ピアノ4台+多種多様な打楽器)に非ず、コンピューターの打ち込みも利用しているとか?イメージとしてはCarl Orffのカルミナ・ブラーナ風エネルギーに+思いっきり泥臭い興奮絶叫を加えたような風情、聴き手は手に汗握って大音量拝聴、繰り返して痺れましたよ。露西亜語?など理解できなくても、問題なし。
■Tchaikovsky 交響曲第6番ロ短調「悲愴」〜テオドール・クルレンツィス/ムジカ・エテルナ(2015年)・・・噂を信じちゃいけないよ・・・昔の歌じゃないけれど、これは噂通り、まったく凄い(凄みのある)演奏でした。あくまで我が貧者のオーディオを前提に厚みと奥行き、各パートの存在感、細部隠れていた情報がたっぷり聴き取れる音質。19:42ー7:43ー8:36ー10:21はかなり遅いんじゃないか、細部テンポニュアンス強弱緩急をたっぷり付けて、それが我流独りよがりにならぬ説得力を持つのは才能でしょう。古楽器云々別次元に分厚い響き、迫力、こどもの頃から馴染んだ著名作品が驚くべき鮮度に蘇って、憂愁甘美な旋律の説得力の凄いこと!(嗤われるかもしれんが)チェリビダッケを連想いたしました。ネット情報によると、収録に一週間を掛けたとこのと、これがライヴとか、2-3回のリハーサルで本番に臨む一流オーケストラとの共演だったらどうなるのか・・・これからが1972年生まれの指揮者の正念場。
■Schumann ウィーンの謝肉祭の道化 作品26/森の情景 作品82/ピアノ・ソナタ 第3番 へ短調 作品14〜アルド・チッコリーニ(p)(2002年)・・・Aldo Ciccolini(1925ー2015)といえば晩年の使用楽器はFAZOLI、1981年創業の新しいピアノメーカー。やわらかい透明、ニュアンス豊かな音色はデーハー巨大な協奏曲より室内楽、ソロに向いております。チッコリーニ77歳の録音は技術的な衰えも感じさせず、繊細そのもの、Schumannの自在に気紛れな旋律は管弦楽よりこの辺りに魅力の真髄があるのでしょう。胸にぐっとくる豊かな歌に、浪漫派のキモはこの辺り、交響曲に非ず、そんな確信を得たものです。
■Mahler 大地の歌〜クルト・ザンデルリンク/ベルリン交響楽団/ペーター・シュライアー(t)/ビルギット・フィニラ(a)(1983年)・・・今となっては貴重な16枚ボックスは10年以上前に入手し、けっこう愛聴しているもの。久々の拝聴です。わざわざネットから日々新しい音源を探さくても、棚中在庫でも充分MusicLifeは充足できる・・・Kurt Sanderling(1912ー2011)戦争乗り越え、旧ソヴエット体制を生き抜いて独逸に戻って、この人は栄光の人生やったなぁ、こども達も音楽家になりました。これは驚くべき重心の低さ、しかし鈍重に非ず明晰かつコクあるに響きにオーケストラの素晴らしい技量を感じさせるもの。この作品にシュライヤー?一瞬訝ったけれど、例の如し高揚した歌になにより言語明快、「春に酔える者」の煽り方声のツブしも決まっております。(但し、脳裏にはヘフリガーの端正な歌唱が響きます)Wagner歌いとして記憶しているBirgit Finnila(1931ーさすが女性は長生き)は暗い声質が堂々として、前半はちょいと音程に不安があるけれど、長大なるラスト第6楽章「告別」はしっとりスケールも大きく説得力も抜群。音質も素晴らしい。中国風オリエンタルな旋律に痺れましたよ。
■Shostakovich 映画音楽「呼応計画」作品33 抜粋/「女ひとり」作品26 抜粋/「愚かな子ネズミの物語」作品56/「ハムレット」抜粋/「偉大なる市民」〜葬送行進曲/「ソフィア・ペローフスカヤ」〜ワルツ/「先駆者の道」〜スケルツォ/「馬あぶ」〜ロマンス/「先駆者の道」〜終曲〜リッカルド・シャイー/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(1998年)・・・苦手系とは云え、今月は数回Shostakovichを拝聴しております。大仰に構えた交響曲より、こんな実用音楽、短いのを寄せ集めたものがシニカルなユーモラスを感じさせてわかりやすいもの。リッカルド・シャイー時代(1988ー2004)にはマニアックな録音もあるのですね。どれも思いっきり明るく、明晰な音楽がすこぶる愉しいもの。
(2018年3月1日)
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