左足痛風発作継続中、いやはやもう痛いのなんのって
7月に入ってけっこうな雨が続いております。空梅雨も困るけど、ものごとには限度がありまっせ、ここ数年全国豪雨被害連続。元は自分の納付した税金+国借金である特別定額給付金とやら、いつのまにか入ってきたらしい。なんせFP女房殿に任せっきり、自分の生活には変化がないのも趣旨から考えてよろしくないかも。レジ袋は有料化になったとか、EcoBag常に持参、要らんものはもらわぬ習慣は以前から身についております。ましてやキャッシュレス云々などまったく無縁の生活。
先月末に”痛風発作”二年ぶりに発症!苦しんでおります。先週金曜朝に発症して、その夜はスポーツクラブに未だ筋トレ強行、土日は死んでおりました。ここ数年日々鍛えて減量、もう出腹とは呼ばれない体型とはいえ、未だ内臓脂肪多めと自覚、体質的に尿酸値が高いのはその辺りが基本要因+筋トレは尿酸値を更に上げるらしいし、マスクしたままの運動は喉が渇きにくく、水分不足になっていたかもしれません。ヨーグルトやバナナ、乳製品、海藻、珈琲が良いらしいとか、そんな食生活はとっくに日々実践して、酒の量節制しても、なんらかの要因(ストレス?)から一気に悪化したのでしょう。早食いはよろしくなかったか、それとも一週間前、禁断のラーメンが最終宣告だったのか。激痛に身動きできなくて、数日難儀してますよ。とうとうお仕事一日休んで、通院を決意したけど歩くことままならず、往復タクシー利用。鎮痛剤は最低6時間の間を開けて服用せよとの指示有、尿酸値対策(服薬)は腫れと痛みが収まってから。
その日ムリムリ夜スポーツクラブ強行狙って・・・ちゃんと歩けなくて断念。一日完全Off Line、昨日おっとり刀で(痛む足泣きながら引きずりつつ)出勤したら”いったん体調崩したら一週間自宅待機して様子見、商談はすべてキャンセル”との職場トップよりの強制指示(職場全体のコロナ・マニュアル/尿酸値は感染りませんよ)でした。ここへ来て、思わぬ連続在宅勤務となりましたよ。相棒を遠隔操作しつつ、取引先へのサンプル持参や伝言をお願いしました。スポーツクラブは一日休んでムリムリ昨日再開、いつもの半分以下の内容に体調様子見。
体調やら心身ともの安定あってこその音楽。断続的に十数年処分を続けてきたCDはついに最終段階を迎えました。どーしょーもない駅売海賊盤数枚は別格として、最低限名残惜しいもの除いてダンボール三箱分送付、見積もり結果を待っているところだけど、本音ではいくらでも構わんのです。清々しい身辺整理が目的ですから。前回も感じたけれど、手持ち在庫を厳選するほど聴くべき音楽は明確になるもの・・・というか、正直なところデータ・ファイルはたくさんありますから。オーディオ環境はもとより安物、このウェブサイト【♪ KechiKechi Classics ♪】は題名通りのMuiscLifeだけど、もうちょっとカッコつけて【♪ 清貧のクラシック音楽♪】というのも悪くないかも、昭和な年寄り臭くて。
強制在宅勤務に非ず、ちゃんと休みを取って温泉でも行きたいなぁ、ぼちぼち夏休みだし。
● 前月のヴェリ・ベスト。最近ずっと集中力が落ちております。
■Mozart ピアノ・ソナタ第7番ハ長調K.309/幻想曲ハ短調K.475/ピアノ・ソナタ第14番ハ短調K.457/第17番 変ロ長調K.570〜カルメン・ピアッツィーニ(p)・・・CD処分後最終的に残したMozart40枚組より。詳細録音情報不明。Carmen Piazzini(1939-亜爾然丁)は知名度薄きヴェテランだけど、Mozartはピアノ・ソナタも協奏曲も全曲録音、Haydnのソナタ全集も残している実力派です。この人はMozartに必須な明朗闊達、歯切れのよいシンプルなリズム感が身上、音質も直接音中心にしっかり芯を感じさせます。現在では別々に演奏される機会も多い幻想曲ハ短調K.475〜ピアノ・ソナタ第14番ハ短調K.457の連続した流れ、ためにためてアタッカで劇的ソナタに突入して欲しい!ここは連続して収録されるけれど、アタッカじゃないんやな、残念。持病に苦しんで身動きできぬ体調、せめて音楽は爽やかに聴きたいもの。
■Mussorgsky/Ravel編 組曲「展覧会の絵」/交響詩「禿山の一夜」/Ravel 高雅にして感傷的なワルツ〜ジュゼッペ・シノーポリ/ニューヨーク・フィル(1989年)・・・これが凄い。リアルな音質、オーケストラの野太く明るい響きを活かして、ゆったり目のテンポ設定は圧巻の説得力。各パート出番を思う存分活躍させて、オーケストラとの相性は良かったと思いますよ。世評も高いけれど、いくつかラストのクライマックス「キーウの大門」に迫力が足らん!との手厳しい指摘有。そこを抑制するのがシノーポリの美学ですよ。誰でも知っている通俗名曲(=死語)「禿山」はRimsky-Korsakov版、これはかつて聴いたことがないほどの陰影があって驚き、ラストの「ワルツ」は細部入念な描き込みに雰囲気で聴かせることを許さぬ演奏でした。
■Mozart ピアノ協奏曲第26番ニ長調 「戴冠式」 K.537(ペーター・マーク/ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団1967年)/ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595(スクロヴァチェフスキー/ミネソタ管弦楽団1978年)・・・ワルター・クリーン(p)・・・これはLP時代以来のお気にリ、VOX3枚組CDは中ケースが壊れて処分もできません。NHKの教育番組でもお馴染みWalter Klien(1928ー1991墺太利)も早く亡くなったんやな、メジャーレーベルへの登場が少なかったけれど、MozartやSchubert、Brahmsなどステキな録音を数多く残してくださいました。知的に落ち着いた風情のピアノ、ユーザーレビューにはスクロヴァチェフスキーへの称賛が目に付くけれど、ペーター・マークとの「戴冠式」のほうがずっとMozartの愉悦に溢れていると聴きました。ニ長調協奏曲K.537は後期作品中いまいちな人気なんだけど、自分は大好き。冒頭のずんずんとしたリズムに乗って、屈託なく躍動する明るさ、ウィーンのオーケストラも優雅。静謐な諦観に充ちた変ロ長調協奏曲K.595も大好きな作品だけど、音質のせいか?ミネソタ管弦楽団のサウンドが痩せて聴こえました。
■偶然ケーブルテレビにて”Puffy 熊本ライヴ”(2018年)フルで放送、これが最高。30年経っても彼女らの可愛らしさ、パワフルな歌は変わらない。ラフな服装(でもオシャレ)要らぬMCやらダンスなどほぼ皆無、タイトなドラムを中心に据えて、ゴキゲンなバンドはめちゃくちゃ上手い!特別なファンでもなかったけれど、過半は知っている曲ばかり。「アジアの純真」やらんのかな、と思ったらラスト益城中学校吹奏楽部とアンコール登場して、純朴な中学生女子と楽しそうに共演しておりました。たしか、地震でタイヘンだったところ。
■R.Strauss 交響詩「英雄の生涯」〜エド・デ・ワールト/シドニー交響楽団(1996年ライヴ)・・・Edo de Waart(1941ー阿蘭陀)もぼちぼち80歳か。このオーケストラ在任は1995−2004年、現在はニュージーランド交響楽団の音楽監督とか。歴代どのオーケストラともしっかり腰を据えて、オペラにも成果を上げてきたけれど、なんとなくジミな印象ないでもない感じ。このR.Straussは音質、オーケストラの技量とも文句なし!の充実ぶり、煽ったり走ったり表現とは無縁、質実でありながら充分力強く、厚みのある清廉な響きに満足できるもの。
■Schubert 幻想曲ハ長調(グラーツ幻想曲)/メヌエットとトリオ イ長調/アレグレット ハ短調/2つのスケルツォ D593/3つの小品(即興曲)D946/アダージョ ホ長調〜ペーター・レーゼル(p)(1974/75年)・・・これはCD棚生き残り。じつは某昔馴染みのCDを聴いて、驚くほど腰のない音質!もしかしてオーディオ不良かも、その確認に取り出したもの。 Peter Rosel(1945ー独逸)は中低音しっかりとして質実、重心の低い曖昧さのないタッチ。彼(か)のCDは(Myオーディオ責任に非ず)ほんまに情けない音質であったことは確定しました。比較的珍しい作品を前半に据え、3つの小品(即興曲)D946はお気に入り、第2曲「Allegretto」変ホ長調にはいつも、胸を締め付けられるような名残惜しさを感じます。たしか出会いはルービンシュタイン、クラウディオ・アラウの古いEMI録音がとても良かった記憶があるけれど、その音源は行方不明。
■Brahms ピアノ協奏曲第1番ニ短調 作品15/ワルツ集 作品39〜カリーン・レヒナー(p)/エドゥアルド・マルトゥレット/ベルリン交響楽団(1991年)・・・現在はBrilliantのBrahms全集に含まれ、棚中在庫に生き残っておりました。Karin Lechner(1965-亜爾然丁)はレクナーという呼び方も有、指揮者もマルツゥーレとか、ようわかりません。日本での呼称が安定しないというのは、それだけ話題になっていないということでしょう。これもかなり以前より聴いていて、記憶の彼方。音質とBerliner Symphoniker(旧西)のサウンドを確認したかったもの。
結論的に20年前の自分はいったい何を聴いていたのか?状態。この作品はクリフォード・カーゾンの厳しい集中力が刷り込み、こちらなんと優しい、誠実に”可愛らしい”演奏なのか!音質極上、オーケストラの響きあくまで素朴に親しみ深いサウンド、威圧感皆無。第2楽章「Adagio」の清潔な陶酔は絶品。第3楽章「Rondo: Allegro non troppo 」の軽快に可憐に晴れやかな表情、技巧に不足がないのは当たり前。もう30年前の録音だけど、きっと彼女はコンサートに全世界活躍していることでしょう。
(2020年7月1日)
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