心臓の病は無罪放免とリバウンド
すっかり秋の風情となりました。本日より緊急事態宣言は解除され、年末に向けて感染者の推移に注目したいところ。週末のお馴染み居酒屋訪問再開を狙っております。2021年も残り3ヶ月、完全引退へ残された日々はさらさらと過ぎ去ります。女房殿は転居予定先の下見をして、こちら平均年齢38.8歳?全国一若い市(老人比率は全国平均の半分16%程度)住みやすい街No.1(ほんまですか?)に比べて、いざ住むことを前提に考えるとあまりの環境格差に愕然としたようです。毎月訪問している自分の故郷なのにね。こちらは閑静な高級住宅街に外車高級車多く=オカネモチも多いみたい。
前月早々の大学病院再診にて不整脈は消え、心電図正常化確認、ご近所医院へ差し戻し、一応一ヶ月間服薬は継続して終了いたしました。上室性期外収縮という名前だけは恐ろし気な心臓病はほんの一時期、年末に念のための再々診検査を一回残すのみ。閑話休題(それはさておき)毎日せっせとスポーツクラブやら市立体育館に通って鍛えているつもりだけど、2021年元旦65kgちょうどから+3kgついに先月末68kgに到達!しっかりリバウンドしてしまいました。日々の鍛錬はムダだったのか(涙)先月後半、季節の変わり目に日々の気温乱高下、どーも体調よろしくない感じ。足腰腕節々の微妙な痛み、倦怠感有。喰い過ぎも一因か。
見た目体型はかなり筋肉がついて、あとハラ周りいっそうの改善を狙っているところ。尿酸値の上昇要因はいろいろだけど、内臓脂肪影響も大きいらしい、減量は必須、喫緊の優先事項でしょう。朝はグラノーラ(牛乳青汁と一緒に)+濃厚野菜ジュース+ヨーグルト+サラダとかウィンナーなど理想的な健康食(食物繊維豊富)さておき、昼夜と喰い過ぎは自覚しました。とくに職場出勤時には食品サンプル多種多様喰い放題飲み放題(アルコールはない)緊急事態宣言にお気に入り居酒屋にも通えず、その分ストレスが溜まって庶民の高級中華・王将のテイク・アウトなど覚えてハイ・カロリー食(+ビール風飲料)も続いた結末は自業自得でしょう。
台風シーズンに入って、近年は大きな被害が頻発することも多いけれど、気温もコロナも少々落ち着いてゆったりと音楽を堪能できる佳き季節となりました。新首相は同い歳。数日前女房殿の弟嫁の母親(同居93歳)が亡くなり、我ら世代は”送ること”が多くなりました。日々あくせくしないで、ゆったり心安らかに過ごしたいものです。
● いつもの前月ヴェリ・ベスト。
■Bach チェンバロ協奏曲集イ長調BWV1055/ヘ短調BWV1056/ヘ長調BWV1057/ト短調BWV1058/ハ短調BWV1959〜トレヴァー・ピノック(cem)/イングリッシュ・コンサート/フィリップ・ピケット/レイチェル・ベケット(reco)/ケネス・ギルバート(cem)(1981年)・・・オーボエ協奏曲として馴染みなイ長調、仄暗い風情漂うヘ短調、ブランデンブルク協奏曲第4番として有名なヘ長調、ヴァイオリン協奏曲として著名なト短調、ハ短調、いずれ若い頃からお気に入りの作品ばかり、もう40年前の録音だけど、磨き上げられた古楽器技量の冴え、軽快なリズム感、最高。じつは別な演奏家のものとばかり信じて”驚き!これは尋常ならざるノリ”に感激、改めてクレジットを確認するとTrevor Pinnock (1946-英国)の演奏でした。
■Schubert 交響曲第8番ロ短調「未完成」/Weber 歌劇「オベロン」序曲/Wagner 歌劇「ローエングリン」第1幕への前奏曲/歌劇「タンホイザー」序曲〜エフゲニ・ムラヴィンスキー/レニングラード・フィル(1977年東京文化会館ライヴ)・・・Evgeny Mravinsky(1903ー1988旧ソヴィエット)は数多くの録音を残したけれど、音質に恵まれたものは少ないでしょう。これは来日公演のライヴ、時代を勘案するとちょいといただけぬ音質、それでも臨場感はあって例の厳しい集中力をたっぷり堪能できる水準でしょう。底知れぬ深淵と闇を感じさせる「未完成」の厳しさ、ノリノリの躍動溢れる「オベロン」、天国のように浄化された「ローエングリン」そしてパワフルに爆発する「タンホイザー」はあくまで禁欲的にスリム・・・生体験された世代がうらやましいですよ。
■Schubert 交響曲第9番ハ長調〜ジェフリー・テイト/シュターツカペレ・ドレスデン(1986年)・・・Jeffery Tate(1943-2017英国)の忘れられた名演奏。対向配置、テンポは中庸に慌てずほとんどイン・テンポ、要らぬタメなど微塵も存在しない淡々とした表現、聖ルカ教会の理想的な残響に支えられ、涼し気な弦、ホルンのペーター・ダム先頭に管楽器の柔らかい絡み合い絶品。第1楽章、第3,第4楽章を繰り返して”天国的に長い”、いつまでも終わらぬ夢見るように美しい連続であります。繰り返し好きの自分でも、第3-4楽章辺りのしつこさには少々驚く長さ!音量控えめに全曲通したけれど、解像度の良さ、わかりやすさ抜群でした。17:07-15:13-15:14-16:06。
■Haydn エステルハージ公とナポリ王のための音楽集よりスケルツァンド第2番 ハ長調 Hob.II:34/第1番 ヘ長調 Hob.II:33/第3番ニ長調 Hob.II:35/第4番 ト長調 Hob.II:36/第5番 ホ長調 Hob.II:37/スケルツァンド第6番 イ長調 Hob.II:38〜マンフレート・フス/ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーン(1993年)・・・リラとかバリトンといった、今日一般的に用いられなくなった楽器を主役にしたものが多いとの作品コメントは詳細情報不明。全CD6枚分の一枚目はScherzando、これは、弦楽+管楽器編成ほんの短い4楽章小交響曲風作品連続(Allegro-Menuet-Adagio-Prest)ディヴェルティメント風に愉悦に満ちてヴィヴィッド。時にしっとり陰影に充ちて飽きさせぬ旋律リズムが続きます。ハツラツとした古楽器の技巧は洗練されて音質ほとんど理想的に極上。Haydn作品は膨大、Mozartだったら手探り状態にかなり聴いていると思うけれど、Haydnは著名な交響曲やら弦楽四重奏でも半分聴いているかどうか、協奏曲だって似たようなもの、こうして知名度低い隠れた名曲(スケルツァンド、ノットゥルノ、メヌエットとか)はたくさんあるのでしょう。
さらにノットゥルノ(夜曲)第5番 ハ長調 Hob.II:29/第6番 ト長調 Hob.II:30/第7番 ヘ長調 Hob.II:28/第8番 ト長調 Hob.II:27(1996年)も拝聴。管楽器+弦楽ソロのアンサンブル?ちょっと調べても作品詳細楽器編成もわからないのがド・シロウトのツラさ。正真正銘のセレナーデなんでしょう。■Wagner ヴェーゼンドンク歌曲集(レオポルド・ストコフスキー/彼の管弦楽団1947年)/楽劇「ジークフリート」より第3幕第3場(エーリヒ・ラインスドルフ/ロチェスター・フィル/セット・スヴァンホルム(t)1949年)〜アイリーン・ファーレル(s)・・・Eileen Farrell(1920ー2002亜米利加)はポピュラーから始まって本格的なオペラ歌手へ成長したのですね。活躍の場は亜米利加中心、これもTestamentらしい良好な音質でした。朗々として明るく刺激的な絶叫に非ず、ここ最近お気に入りの歌曲集はストコフスキーとの息もぴたり合っておりました。「ジークフリート」は往年のヘルデン・テノール(←合ってますか?)さすがラインスドルフはオペラの人、ロチェスター・フィルは驚くほど立派なサウンドに劇的臨場感たっぷりでした。
(2021年10月1日)
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