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音楽日誌◆日々の反省◆日々の反省 2008年3月ご近所?
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◆2010年3月某日の反省

毎日、楽しく充実したお仕事を(ちょいと苦しみつつ)させていただいているんだけれど、突然の人事発令で見知らぬ職場に飛ばされ、思いっきり冷たい視線を受けて干される〜といった悪夢で目覚めました。こりゃいったいなんなのか?もっと謙虚に、日々反省してお仕事し切り直せ、というノーミソ警告か、自戒か。本日夜から出張なんだけど、サイト定例更新の準備はぜんぜんできておりません。今朝の朝日新聞にビジネスの特集があって、残業は会社に余力があったときの贅沢であったこと、すべてのお仕事にデッド・ラインを定めよ、とか、まるで自分が実践しているようなコラム・オン・パレードでした。お仕事の優先順位、そもそも論として切り捨てるべきこと、どうしてもやるべきことの作業手順合理化、”作業”と”お仕事”の区別。若い者にはその辺りを徹底的にたたき込まないと、と痛感いたします。我がヴェテラン・チーム・メンバーは、日々お仕事作業の変革、手順変更に付いていけない、最初のウチは反発と文句ばかりだったが、やがて職場の風向きが変わったら、パニックに陥って、挙げ句異動に・・・形から覚える、というのはお仕事の基本だけれど、形から本質を見出す、自分のやり方を確立する、というのが大切なのでしょう。

昨夜、クラウス・テンシュテットのMahler 全集到着(再購入)。いつもながらの”ちょろ聴き”反省しつつ、Mahler 交響曲第3番ニ短調〜クラウス・テンシュテット/ロンドン・フィル(1979年)・・・第1楽章のみ拝聴。(かつて気になった)音質問題やらオーケストラの薄さは感じさせません。この大曲、どちらかというと牧歌的で楽しい作品だと思うんだけれど、彼の手に掛かると悲痛な叫びが切迫感へと至ります。神経質にアンサンブルを整える方向じゃなくて、ざっくりと勢いノリ重視!恐るべき集中力、これが数年前のワタシには耐えられなかったんでしょう。オーディオ環境の変化も手伝ったのか、イメージの変化は相当の衝撃。全部聴かなくっちゃ。

(在金沢ホテル)経費節減により、油断するとあっという間に赤字出張となるので、金沢駅のスーパーにてサラダ(安物赤)ワインなど買いこんでホテルへ。お仕事資料は当然間に合わせたが、トラブル発生しつつあり、少々心配です。なんせまる二日職場を空けるので、出先では身動き取れんのです。本日付で派遣さん一人退職〜という建前だけれど、ようはするに契約更新せず(嗚呼、イヤらしい/派遣切り?雇い止め?)一人分経費節減で、当のワタシが半年掛けて作業手順合理化した結末です。少々ドン臭いけど、性格エエ人やったんだけどなぁ。じつは出産で辞めた人が昨年末におりまして、計二人分の合理化したんです。ほか、いろいろと・・・暗闇で後ろから刺されるかも。

せめてもの職場全員のカンパで花束+記念品贈呈しました。挨拶はワタシ。

これよりホテルにこもって、サイト更新を狙いましょう。もう春だ。エエ一ヶ月でした。


◆2010年3月某日の反省

ちょっと寒いですね。朝刊を見ると昨日大阪方面で雪がみられたとのこと。明日、夕方金沢前泊出張迄に資料を仕上げれば良いのだけれど、本日中に目処を立てて、明日は予備日にしたいところ。出張本番は本番でたいへん(商談+会議2本+打ち合わせ一本+行事に参加)なんだけど、準備で八割ですから。事実上本日クリアで一週間は終わりみたいなもの。そういえばもう月替わりでサイト更新の準備をしなくっちゃ。

DG 471415-2/15枚組 総経費込8,400円〜高い!昨夜、Mahler 交響曲第5番 嬰ハ短調〜ジュゼッペ・シノーポリ/フィルハーモニア管弦楽団(1985年)・・・第1〜第3楽章迄(罰当たり)拝聴。2001年54歳で急逝してぼちぼち10年なんだな。彼の個性を考えるとフィルハーモニア管弦楽団というのは少々違和感あるんだけれど、録音で聴く限り、後のドレスデンよりこちらのほうが興味深い個性が出ていると思います。この録音時点39歳、若手ですよ。やや遅めのテンポ、うねうねとていねいに旋律を歌わせて、細部迄明晰で軽快な響きのオーケストラとは似合っていないようでもあり、結果、妙にイヤらしい、怪しい演奏に完成しております。異形なるテンポ設定や突然の変化はないんだけれど、全編サウンドが個性的であって、好悪を分ける演奏でしょう。

ワタシは大好き!基本、クーベリック、ノイマン、ハイティンク(とくに若い頃)の穏健派自然体が好みなんだけど、このエグさは得難いものであって、時に聴きたくなります。

では行ってきます。できれば定時でお仕事仕上げて(先週サボった)病院へ行きたいんだけれど。

朝からテンション上げて、粛々と宿題を消化していくが、昼前一時間ほど必要に迫られてノーミソ酷使して内部資料作成、昼一番でレクチャーをしたら(精神的に)疲れ果てました!夕方ちょっとしたトラブルもあり、当初狙いの50%ほどの消化?明日、出発までに余裕で完成させます!・・・って、もう本番なんだから当たり前じゃ。今週、通院の目処が立たないので定時で職場を出て病院へ、ワリと空いてましたよ。この曜日が狙いだな。

通勤音楽は、Mozart セレナード第11番 変ホ長調K.375(1953年)/第12番ハ短調K.388(1951年)〜レジナルド・ケル・チェンバー・アンサンブル・・・往年の名クラリネット奏者・レジナルド・ケルの米DECCA録音はDG傘下に入ってCD復活しております。”ほのかにヴィヴラートの掛かった夢見るような音色が魅力”とはこのサイトにかつて書いたこと。ネットから落とした.mp3データでもけっこう良質な音であります。愉悦に充ちて、楽しげで美しいアンサンブル。あまり知られていない団体(演奏家)だけれど、至福のひとときを保障して下さいました。

自主CDのフィル・アップには、Wagner ジークフリート牧歌〜ウィレム・ヴァン・オッテルロー/ベルリン・フィル(1951年)・・・ややぼんやりとした音質だけれど、分厚く重いサウンド、朗々としたホルンや木管の艶はたっぷり感じ取れます。まだ収録に余裕があるので、もうひとつ。Bach 「シャコンヌ」(弦楽合奏版)〜東京アカデミーオーケストラ(2009年)・・・アマオケとしては、とても立派なアンサンブルで技術的な不安もない。鬼神の如くものすごい演奏というわけにはいかぬが、あちこちの声部を加えて多重的に聴かせるオモロい編曲でした。


◆2010年3月某日の反省

さて、週回りから考えると本日より実質4月、少々肌寒いが、左膝の調子をみると春めいた快復であります。やや花粉症状態続いているが、そうひどいものでもありません。お仕事段取り(通常でも締め切り連続の月末+異動に伴う空白埋め作業)を考えると少々ウンザリ・・・今週も頑張っていきまっしょい。週末は金沢〜に向けて提案資料(の基礎になるもの)を本日明日で一気に仕上げましょう。

Elgar チェロ協奏曲ホ短調〜ジャクリーヌ・デュ・プレ/ジョン・バルビローリ/ロンドン交響楽団(1965年)・・・あまりに著名で、しかも評価が定まった音源は聴きたくない、カザルスやらロストロポーヴィチは濃厚かつ重すぎで聴いていてツラい、もっと軽快な演奏を、と願ってきた名曲也。←昨年2009年のコメントによると”ジャクリーヌ・デュ・プレ入魂の演奏(1965年)の価値に些かの疑念もないけれど、あまりに痛切胸に刺さるようであって日常、安易に聴けません”となっていて、そうか、なるほど。深く誠実、痛切に聴き手の肺腑をえぐるような演奏であって、これをヴェリ・ベストと呼ぶのになんの躊躇もありません。二十歳でっせ、録音当時。やがて犯される病魔と引き替えの輝かしい才能はあまりに哀しい記録です。

デュ・プレ17枚ボックスの各紙パック表示はあまりに素っ気なくて、作品名がトラック表示されているだけ。ま、白い袋に入っているだけものよりマシだけれど、収納袋にもCD本体にも詳細表示を望みたいところ。これが経費節減なんだろうか?音質は良好です。

Mahler 交響曲第3番ニ短調〜村井ハジメ/ピーボディ交響楽団(2003-4年ライヴ)・・・PSOといえば、一昨日から私的にはピーボディ交響楽団でありまして、こんな大曲にも取り組んでおりました。棚中にはぴかぴかのディジタル録音+ネットから落とした歴史的録音(ヴァン・ベイヌムとか)揃っているが、CDR2枚分ムダにする覚悟でデータダウンロード、自主CD化いたしました。これがややオフ・マイク+オーケストラの響きそのものが少々薄いんだけれど、遅めのテンポにて堂々スケールを誇って意外や善戦!オーケストラの卓越した技量とか集中力やら高いテンションの維持は期待できないが、作品を味わうにはさほど不足はない。

凄い、というか便利な時代になりました。

お仕事はそれなり順調なんだけど、あと10日ほどで消える例の中年の”引き継ぎ”でモメております。彼のお仕事流儀を拝聴する気はないので、最低限の実務2点、某仕掛かり作業(一個のみ)+メーカー担当の連絡先一覧のみ提出せよと指示(全体持ち分の3%ほど?)。これができない。前者は送られてきたメールを見ても理解不能、5W1Hを明確にと再指示しても、やはりわからない。自分の中で完結してしまって人に説明できない。ようやく訊き出していくつか登録マスター点検をしてみたら、基本コードが誤っている・・・彼が去った後、そのまま進めていたら本番で大混乱間違いなし=これが”地雷”です。後者は自分が知っている分、ふだん連絡しているところのみ(だって引き継ぎだから)と思っていたのに、登録のある担当メーカー(会ったこともない人)全部と思ったらしい。「そんなことムリだ」と。

ウンザリ。早よ、消え去れっ!もう一回お別れ会しなくっちゃいけないが。おおそうだ、歓迎会も。

通勤音楽はしつこくPSO(ピーボディ交響楽団)、再々度Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」〜村井ハジメ/ピーボディ交響楽団(2000-1年のシーズン・ライヴ)・・・自分の耳のエエ加減さを深く反省。会場音響はデッド〜なことはない、イヤホンで確認すると、けっこうリアルな優秀録音でした。但し、アンサンブルはやや粗雑、リズムもダルい感じ〜正解。とくに第1部はかなり厳しい。ミスタッチ云々するつもりはないけれど(ライヴだし)アンサンブルが時々行方不明になるのは困ったものです。後半は粗野な熱気が勢いを増して熱演!終演後の聴衆の拍手は熱狂的です。この演奏でこの作品に出会っても、作品の本質を誤ることはないでしょう。

引き続き、Scho"nberg 五つの小品 作品16(2004-5年のシーズン・ライヴ)・・・この演奏は悪くないんだけれど、小さな音量の部分で著しくテンションが下がるというか、音楽そのものが弱くなってしまう印象がありました。いずれ初耳団体を堪能しております。


◆2010年3月某日の反省

休日。明日からはまたキツいお仕事(物量ではなく精神的に)待っておるし、ノンビリしております。あいかわらず睡眠不如意で早朝覚醒状態。昨夜は女房殿と武庫之荘界隈ちょっぴり高級和食店へ。友人の義理で半年間神戸まで通ったお仕事も3月で終わり、ということで、次のお仕事探しているんだけれど、経理財務のお仕事実力+資格+経験を持っていてもなかなか景気/年齢(とし)恰好的に就職は難しいみたいですね。ワタシみたいに口先三寸で家族を養い、息子を大学まで出し、時に親孝行してきたエエ加減サラリーマンとは大違いなのに。

この間、著作隣接権切れ音源を使った自主CD化してきたが、いろいろ検索してみると「Classic Cat」というサイトを見つけちゃいました。無料音源のリンク集みたいです。知名度にこだわらなければ、かなり新しいライヴ録音が.mp3でダウンロード可能(あちこち試してみたけれど、リンク切れもかなりあります/聴けるがダウンロード不可のものも)。さっそくいくつか聴いてみました。

Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」〜村井ハジメ(?)/ピーボディ交響楽団(2000-1年のシーズン・ライヴ)・・・初耳団体だけれど、超エリート難関であるジョン・ホプキンス大学(メリーランド州)関係らしい。もしかして学生オーケストラ?ちゃうよなぁ、シーズンごとにけっこう演奏会あるようだし。会場音響はデッド、アンサンブルはやや粗雑、リズムもダルい感じ。2004-5年のシーズンよりScho"nberg 五つの小品 作品16も収録したが、まだCD収納時間が余裕有。Elgar 序奏とアレグロ〜ニューヨーク・シティ・ストリング・オーケストラ(これも初耳)を加え、これは一流のアンサンブルでした。

Bach ブランデンブルク協奏曲全曲〜ムジカ・フロレア・・・これはCDもたくさん出ているけっこう著名な団体(チェコ共和国か)。速いテンポによる古楽器演奏。几帳面なリズム感は、自在なる愉悦を感じさせる伊太利亜系ではないにせよ、これも超絶技巧の魅力であります。ワタシ、子供の頃クリスマス・プレゼントでもらったカール・リヒター2枚組(西独逸直輸入盤豪華布張4,600円/現在の貨幣価値なら×4倍ほど?)の刷り込み(演奏内容ではなく、”贅沢品”のイメージ)により、こんなぴかぴかの新録音(らしい)が無料で入手できる感激に浸っておりました。

他、ダグラス・ボイド/ガードナー室内管弦楽団(これはけっこう著名実力団体)とか、グリーズボロ・フィル(初耳/ノースキャロライナ州か)、ハーモニー・ショスタコヴィッチ(吹奏楽)とか、いくつか拾ってみました。飽きまへんで。

ちょっと修正。Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」〜村井ハジメ/ピーボディ交響楽団をもうちょっとボリュームを上げて再確認。”会場音響はデッド、アンサンブルはやや粗雑、リズムもダルい感じ”→そう悪い音質でも演奏でもないか。学生オーケストラの水準ではないでしょう。洗練された響き、といったものでもないが、意外とちゃんとしたアンサンブルでした。音質オフ・マイクで少々響きが薄いのみ。

昼にラーメンを喰いに出たが、桜花が開き始めておりました。春はもう少し。じつは堰を切ったようにCDを注文してしまって、ちょっと後ろめたい気持ち(棚中未聴CDに)もあって、オークションに追加出品いたしました。ほんまは4月まで待とうと思ったんだけれど・・・購入した枚数分はとにかく減らす、というのは最低限自分に課した宿題なので。

「Classic Cat」様子がじょじょにわかってきて、いろいろ聴いております。RVWのイギリス民謡組曲はワタシのお気に入り作品だけれど、吹奏楽版がある(というか、そちらがメインかも)ことは知っていても、音として聴いたことはなかったんです。これがハーモニー・ショスタコヴィッチという団体で聴けます(2009年ライヴ?)。音質含めて素朴な味わいが微笑ましい。ダグラス・ボイド/ガードナー室内管弦楽団のライヴ音源はCD2-3枚分揃っていて、Bach /Vivaldi/Mozart どれもヴィヴィッドな推進力を誇って最高です。ポーラ・ロンビソン(fl)が競演しております。

Khachaturian ピアノ協奏曲〜デニス・プルタロフ(p)/ロバート・グター/グリーズボロ・フィル(2006年ライヴ)・・・プルタロフ(?)という呼び名が合っているかどうか不明だけれど、粗野で不器用なピアノ・ソロ(かなりの技巧派)ともかく、オーケストラがもの凄くヘタでリズム感悪い!ピッチが悪い!ソロと合っていない!音楽の流れが行方不明に!でも、タダですから。第2楽章のエキゾチックな哀愁の旋律繰り返しが素敵で、雰囲気はたっぷり。特殊楽器フレクサトーンは使っていないようだけれど、その代わりホルンの調子外れが特殊な効果を生んでおりました。.mp3ファイルをダウンロードして.wavにデコードしてCDR(20円)に焼けば自主CD化完了です。

アマオケでCD売っているがことあるじゃないですか。サイトで無料ダウンロードできるようにすれば良いのにね。東京アカデミーオーケストラは、ちゃんと実践しております。


◆2010年3月某日の反省

お休み。いつもの睡眠不如意、早朝覚醒してしばらくボンヤリして更に少々二度寝堪能。寒いですね。日本には”花冷え”という美しい言葉が存在するが、素直に春になっていただきたいもの。相変わらずどこにも出掛ける予定はありません。4月に北海道の母親が出てくることになり、航空券を手配して(窓口手続きの仕方案内)をクロネコ・メール便にて送付、これが土曜に発送、月曜着という特急ぶりでした。今週、オークションにて土佐文旦を(高知・須崎より)同じにところに手配したが、佐川急便にて本日発送しました、との連絡を受けて既に4日、未着です。四国の奥からという条件はあるでしょうが、いろいろだなぁ。オークションではクロネコ・メール(厚さ2cm以内)、ゆうめーる(それ以上の厚さは重量制)を日常よく(お仕事でも)活用するが、けっこう素早く到着いたします。南は沖縄、北は北海道北見迄送付無事到着経験済。

ALFVEN 交響曲第4番ハ短調「海辺の岩礁から」作品39/祝典序曲 作品52〜ニクラス・ヴィレン/アイスランド交響楽団/ハラ(s)/ヴァルディマルスーン(t)/タルコフスキ(vc)/スティーヴンスン(コールアングレ)(2003年)・・・「真夏の徹夜祭」以外ほとんど聴く機会のないALFVENだけれど、もちろん作品は数多くあってお勉強中です。これは男女声のヴォカリーズ(男女の厚情を表現しているそう)も登場して、ほの暗くも魅力的甘美な旋律が次々と登場する4楽章(切れ目なし)計50分弱、けっこう壮麗なる大曲であります。アイスランド響はすっきりとしたサウンド、良く整ったアンサンブルで演奏、音質とも不満はない。フィル・アップは題名通りのめでたい躍動でした。

Bruckner 交響曲第0番ニ短調〜ロベルト・パーテルノストロ/ヴュルテンベルク・フィル(ロイトリンゲン/2006年録音)・・・激安全集で名を上げたが、ワタシはNMLにて摘み聴きをしているだけ。たったいま現在ノーミソはMahler モードでして、Brucknerを聴く頻度激減、全集をいくつか処分しようと決意しているところ。以前だったら即購入!だったんだけどね。HMVレビューではご同輩50歳代の方々は激賞、残り一名の方は厳しいご意見だけれど、どちらにも一理ある主張でしょう。豊かな残響、素直で恣意的な表現皆無、こういったスタイルがココロ安らかにBrucknerを愉しめるのはたしか。いっぽうで壮絶な集中力とか、オーケストラの実力が素のままモロに出てしまう恐ろしい音楽でもあります。

初期作品には、喧しいことをいわなくても、瑞々しいヴァインガルテン修道院教会の響きを堪能できました。


◆2010年3月某日の反省

天候は回復したが、気温はそう上がらない。体調も出張(+酒)疲れでよろしくないままこれより出勤、経験的にこのくらいのほうがお仕事はかどる〜ことを期待いたしましょう。これよりお仕事地雷探しの旅が続きます。今朝、定例サイト更新済み。

出張移動中音楽続編。L.Mozart 2本のホルンのための協奏曲 変ホ長調*/Rosetti ホルン協奏曲ヘ長調/WITT 2本のホルンのための協奏曲へ長調*/Pokorny 2本のホルンと2本のフルートのための協奏曲へ長調〜ヘルマン・バウマン/カカール/コーレル(hr)/ヤープ・シュレーダー/コンチェルト・アムステルダム(1972/73年?)・・・例の激安協奏曲100枚組よりの一枚だけれど、なんかおかしい・・・原盤はこれだと思うんだけれど、そこでは1981年録音となっております。しかも、*印の2曲はモノラル収録!ライセンス関係が怪しいのかも。音質は悪くなくて、しかもバウマンのテクニックはほとんど超絶の世界であって、牧歌的な曲想もほんま楽しい演奏です。ちなみにRO"SSLER=Rosettiであります。今をときめくベルリン・フィルの主席バボラークのCDをかつてちょろ聴きしておりました。比較しなくては。

数日前に聴いた音楽の落ち穂拾い。ABC ABC4766220Mahler 交響曲第6番イ短調〜マーク・ウィッグルスワース/メルボルン交響楽団(2006年ライヴ)・・・(時間切れ/本日は珍しくお仕事締め切りキツいので)

ほら、ちゃんとそれなりに終わったじゃないの、お仕事。本日は左膝の調子も良いし、耳鼻科の通院もサボりました。明日お休み。これで夜9時安直なる二時間ドラマ殺人事件でもあれば万全なんだけど、番組改編期はいっそうオモロくない・・・ま、ゆっくりいたしましょう。しばらくお仕事キツそうだし。オークションは当初の目標を達成して全部売り切れ、来週末4月に入るまでお休み、本日全部送付いたしました。

今朝途中になったMahler 交響曲第6番イ短調の件、これはいろいろと考えさせられる演奏でして、じつは数ヶ月掛けてのべ5〜6回は聴いております。穏健派の美しい表現であり、オーケストラは洗練され優秀なアンサンブルとバランスを誇ります。やや遅めのテンポで慌てず、スケールも充分。しかし、このオーケストラにはどーも”壮絶さ”みたいなものが欠けているんだな。それを弱点と捉えるかは聴き手次第。ワタシは過不足なき力感に溢れ、聴き疲れしない素直な演奏と感じ取りました。焦点は終楽章にあって、その透明なる情熱、集中力を賞賛したいと思います。かなりの盛り上がり。

本日の通勤音楽は、Mahler 交響曲第8番 変ホ長調〜小澤征爾/ボストン交響楽団/ジュディス・ブレゲン(s)/デボラ・サッソン(s)/フェイ・ロビンソン(s)/フローレンス・クイヴァー(a)/ローナ・マイヤース(a)/ケネス・リーゲル(t)/ベンジャミン・ラクソン(br)/グウィン・ハウエル(b)/ボストン少年合唱団/タングルウッド音楽祭合唱団(1980年)・・・HMVのレビューは賛否両論。語学や声楽に堪能な方は亜米利加式発声が気になるらしい。こちら今月、ストコフスキーを聴いたばかりのせいか、全然気になりません。誠実で真摯、細部迄クリア明るい響きに充たされた幸福なMahler !かつてバーンスタイン(旧録音)やショルティに感じた”威圧感”、”暑苦しさ”みたいなものは皆無です。オーケストラと声楽のバランスが悪い?そうかなぁ、こんな繊細で美しい演奏はかつてなかったと思うんだけれど。第2部「けれど、たれが一人の力で情欲の鎖を〜」からラスト迄の感動も比類がない。


◆2010年3月某日の反省

(在金沢ホテル)昨夜はご当地の旨いもん堪能、二日続けて酒だけれど、水準がちゃいまっせ、新大阪辺り激安団体向け激マズ呑み放題店とは。出費は同じだけれど。ま、一年の反省とこれからの決意のキック・オフ(のつもり)なので些少の出費は仕方がない・・・ことし(以降)は持ち出しばかりだろうな。私的バブルはハジけました。頑張ってCD売って小遣い稼ぎせなあかん〜というのはジョーダンです。

ジョーダンどころか、昨夜酔ってホテルに戻ってオークションぼんやり覗いたら、締め切り寸前入札なしのCDボックスが目に・・・じつはSyuzo師匠ご推薦クラウス・テンシュテットのMahler の記事を拝見していて、う〜む、と唸っていたところ。3年ほど前に旧仕様プラケース全集を処分していたんですよ。それはテンシュテットの悲痛な、厳しい表現が聴いていてツラかったこと、オーケストラの響きの薄さ、音質問題が気になったことが理由と記憶します。(「大地の歌」へのコメントはビミョー

3,000円+送料。酔った勢いでぽちっと〜(また浪費だ)記録によると4年前、3,700円で処分したんだな、これは3年経過の相場変動でしょう。(新品通販は5,000円ほど/「大地の歌」が収録されない)小澤全集も未だ全部聴き終えていないが、3年経過した自らノーミソ(音楽の受け取り方)変化が楽しみです。また、その枚数以上の棚中在庫処分しなくっちゃ。

アンドレ・クリュイタンス(1905年〜1967年)Beethoven 交響曲第9番ニ短調「合唱付き」〜アンドレ・クリュイタンス/ベルリン・フィル/グレ・ブロウェンスティーン(s)/ケルスティン・マイヤー(a)/ニコライ・ゲッダ(t)/フレデリック・ガスリー(b)/ベルリン聖ヘドヴィヒ大聖堂合唱団(1957年)・・・これもネットで拾える音源になりました。LP時代、そして1990年代初頭からCDにてお付き合いしてきた音源(処分済)だけれど、いったい何を聴いてきたの?といった反省しきり。音質はそれなり、というかかなり立派なステレオでしょう。第7番では透明でバランスの良いサウンドが魅力だったが、この”第九”記憶では穏健派でクールな佇まいだったのに、けっこう剛直。

ベルリン・フィルがカラヤン時代に未だ染まっていない感じ。けっこう独逸ドイツしていて、ごりごり渋くて、あまり流麗ではない(ティンパニのリズム感がよろしくないような気がする/録音の関係であまり目立たない)、けっこうアツいアッチェランドも登場しております。時にアンサンブルの破綻(縦線のズレ)もあって、神経質に整えたものでもありません。スケールは大きいが、茫洋と曖昧な表現ではない。クールじゃないですね。聖ヘドヴィヒの合唱は入魂!(アマチュアでしたっけ)この時代、けっこう過剰なヴィヴラートがツラいのがありましたからね。

順調に商談(引き継ぎなんてしなくてもOK)を終え、早々に大阪に帰りました。明日はお仕事作業締め切りがたっくさんあって、少々緊張しております。なんせ大ヴェテランなんで大丈夫と思うが、お仕事目処が立たなかったら、土曜休日出勤となります。ここから先、少なくとも一ヶ月間は鬼神の如き集中力で乗り切らないと〜いつも飄々淡々とお仕事消化している自分のパターンとはちょっとイメージ変えなくっちゃ。ま、たいしたことはない。まずは問題中年が本日挨拶(のみ)で2週間で去って下さる(本日正式発表ありました/可哀想に単身赴任)し、但し、陰でこそこそやっているみたいで地雷はあるだろうな、いろいろと。覚悟しましょ。

帰宅したら、先週売れ残ったオークションCD2枚無事売れて下さいました。そして亜米利加よりジャクリーヌ・デュ・プレ17枚ボックス到着、3,157円也。入手の経緯は先日言及済。早速拝聴、Bach 無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV1007/第2番ニ短調BWV1008(1962年BBC放送録音)・・・17歳の演奏とは俄に信じがたい、落ち着いてスケールのある演奏です。”女性らしく柔和な〜”的安易な論評も許されぬ厳しい表情、しっかりとした技巧にて細部生真面目に弾き込んで曖昧さ皆無。名曲だと思うんだけれど、ワタシにはこの作品は少々”重い”んです。いや、そんな感じ、まんまの立派な、一生懸命演奏です。音質はやや草臥れ気味だけれど、気になるほどでもない。


◆2010年3月某日の反省

昨日はいろいろと進展が・・・異動内示され、単身赴任のアパート探しまで指示されているのに、正式発表がない例のチームメンバー(完全にお仕事宙ぶらりんやる気もなし)は、上司と相談の結果、純実務的に引き継ぎを開始することに。なんせワタシは本日より金沢、明日は彼の保ち分担の商談ですもん。「提案資料はできている。ご挨拶のみでOK」という指示には少々驚いたようでもあり、彼もようやくケジメが付いてほっとしたみたいです。事実上あと2週間、定例作業は誠実にこなしていただき、事実上先週からワタシのW作業は開始しております。これを倍の集中力で乗り切る!決意。さて、何ヶ月で平穏なる体制に落ち着くか?半年くらいかな。

それと、夕方お隣のチーム出先よりケータイで120万円ほどのデータを”消す”作業緊急依頼有。これは凄い内容で、まず消すデータの特定(曖昧な話から類推)、その消し方(当初想定しているやり方は締め切り過ぎて、結果的に不可であった)、実際に夜6時迄の締め切りに間に合わせる実務指示〜なんとか完了したが、じつは半分日付ミスで入れ直し、派遣さんには残業して頑張ってもらいました!そのまま20代若い二人の歓迎会へ突入、その後、データミスをした当のお隣のチーフ(お友達)とたこ焼き屋で2次会、彼はその経緯を忸怩たる思いで悔やんでおりました。前上司の曖昧エエ加減なる指示結果なんだけど・・・

これより二日酔い頭痛抱えつつ金沢へ。薄ら寒くて雨模様、左膝は気圧が下がると痛むんです、ちょっぴり。しかも、大幅出張経費圧縮、間違いなく今回は大赤字となるでしょう。ま、喰っていけるんだからいいや。ほんまはいったん出勤して、いくつか処理事項こなしてからサンダーバードに乗るべきなんだけど、サボって直接、ゆっくり出掛けましょう。お仕事お願いメール2本ほど職場に飛ばしました。

Sibelius 交響曲第2番ニ長調/第6番ニ短調〜レイフ・セーゲルスタム/ヘルシンキ・フィル(2002年)・・・う〜む、コメントに困る演奏でんな。悪くない、清涼荒涼たる雰囲気もある、音質も良好・・・でも、なにかが足りない。要因のひとつは最近一連のオーマンディの歴史的録音を拝聴していて、豪快爽快に鳴り渡る魅力に感心したことか。オーケストラが弱いとかそんなことじゃなくて、例えば1980年代ベルグルント/ヘルシンキ・フィルの録音には特異な個性の発揮がありました。セーゲルスタムは妙にするすると素直な流れで、”音楽が弱い”印象がある・・・

では行ってきます。出張準備しなくては。

(在金沢ホテル/雨模様でサブい)経費節減やら決済の仕組みが変わって、出張で泡銭を稼ぐことはできなくなりました。ま、エエホテルには泊まれるんだけれど。そんなことより、本職のお仕事がやっつけになっていて、なんか小さいミスいっぱい〜仕方がない。徐々に修正していきましょう。これからチームメンバーの到着を待って、旨いもんでも喰いましょう。

CRCB-6031移動中音楽は、Elgar 序曲「南国にて」(1974年)/交響曲第1番 変イ長調(1983年)〜ジョン・プリッチャード/BBC交響楽団・・・2006年7月/2007年12月「音楽日誌」2回コメントあることをネット検索で発見。BBCのライヴなんだけど、音質は良い(序曲は若干広がりが狭い)し、アンサンブルも極上、オーソドックスだけれどアツく、ヴィヴィッドな演奏です。最高。”JP”(1921-1989年)なんてもう誰も知らないかもね。たしか1970年、急逝したバルビローリの代理で来日したはずなんだけど・・・

じつは昨日通勤でElgar 交響曲第1番 変イ長調〜ジェームス・ロッホラン/ハレ管弦楽団(1983年)を聴いていて、以前のコメントはビミョーな感じです。曰く、”アンサンブルの集中力に於いて少々弱さを感じます”と。そうだろうか?穏健派の表現あること、音質がいまいち鮮明さを欠くような点で損をしているのだろうが、久々の再聴は意外と好感を持てました。ちゃんと再コメントが必要です。


◆2010年3月某日の反省

先日の歓送会に続き、本日歓迎会(自費)、なのは良いが、お隣のチーム若者二人であって、我がチームはどんより滞留しております。4月末での異動となるが、赴任者は決まっても、出て行く者の正式発表がない・・・から、引き継ぎ体制がとれない・・・けど、実際上お仕事手抜きは目に余るものがある。試練やなぁ。今週は金沢出張があります。あれ?明日からだっけ。

昨夜、Beethoven 交響曲第9番ニ短調「合唱付き」〜オットー・クレンペラー/フィルハーモニア管弦楽団/合唱団(1957年)・・・第1楽章〜第3楽章迄。終楽章はどーにも苦手です。往年の名録音もネットで拾えるようになりました。あくまで.mp3圧縮の結果としての印象だけれど、自然ではあるは低音弱く、全体に奥行き広がり感を欠く馴染みのEMI録音であります。正規盤や、ちゃんとした高価オーディオだったらその真価が理解できるのか。演奏は茫洋とスケール大きく、テンポは遅めだけれど明快モダーンなサウンドは聴き応え充分!第2楽章繰り返しも久々、オーケストラの技量は見事であって、この作品録音の最高峰のひとつと認識出来ました。但し、終楽章(フィルハーモニア合唱団デビュー/ウィルヘルム・ピッツ指揮)は聴いておりません。

先人の偉業(作品)に敬意を表して、嗜好別として座右に置いて一通り聴く、といった原則曲げちゃいました。Dvora'k交響曲第1〜5番は全集を購入しないと聴く機会は少ないものだけれど、このたび(2種処分後)3種目イヴァン・アンゲロフ全集を処分・・・どーにも演奏が気に喰わない。HMV激安セール時に入手したもので、オークションでもよく見掛け、たいてい売れ残っていた・・・Dvora'k交響曲全集そのものが人気ないし、ましてや廉価発売無名アンゲロフ全集でしょ、だから5枚組680円(送料別)出品すると〜けっこう入札競合して結果、購入価格より上で売れました。

どーして?と、思って検索を掛けてみたら同じものが複数4,900円で出ていたんですね。そうか・・・こちら中古だけど680円ですもんね。虚心なものが勝利する。これでアンゲロフ全集での出費はなかった計算になるので、新たに仕切り直しましょう。(ちなみにオークションではワタシの落札価格を見たのか、値下げもありました/問題は相場の読みでありまして、ワタシは680円と見たんです)

では、行ってきます。実質上本日より新年度、サラリーマンにとっての正月開始。


◆2010年3月某日の反省

連休最終日。しかし、自分はお留守番で出勤となります。お仕事段取りとしては週次のリズムが崩れずにけっこう助かるが、世間がお休みの時は休みたいもの。いずれ、お仕事不如意な方、厳しい労働条件に耐えている方には笑止千万なる言い種なんでしょう。昨日、休日マチネご近所興味深い演目三拍子揃って、演奏会に出掛けました。吹田市メイシアター中ホールのデッドな響きに少々閉口気味だったが・・・ご近所演奏会は続いていて、Mahler 「大地の歌」をナマで聴けるらしい・・・その前GW中には恒例のBach カンタータも聴けちゃう。最近、何故かお気に入りのTchaikovskyにも行ってみるか・・・(新しいオーケストラみたい)

PHILIPS 470 871-2 14枚組 総経費込6,600円程にてオークション入手/いまや貴重なるPHILIPS盤/現役は英DECCAとなっております。しかも高い!ここしばらく歴史的音源ばかり聴いていて、新鮮なる音質が聴きたくなりました。Mahler 交響曲第7番ホ短調〜小澤征爾/ボストン交響楽団(1989年)・・・作品的にお気に入りで、それはロスバウト1952年録音との出会いの成果。でもね、もうその演奏との出会いから20年経ちました。不遜なるワタシは音質とかオーケストラの技量を気にするようになって、この(怪しくも魅力的な)作品を聴く機会さえ減っておりました。小澤征爾全集は順繰り聴き進んでいるが、どれも誠実細部描き込み丁寧明快、ボストン交響楽団は美しく、もの凄く実力あるオーケストラ、PHILIPSの録音も中低音が充実して、不自然に艶々しない。

”怪しさ”よりも”美しさ”が目立って、ほとんど健全なるメルヘン(両「夜の歌」=第2/4楽章)であります。両端楽章は空虚になりやすいところだけれど、小澤の手に掛かると立派な構築物に完成されるんです。お見事。まったく新鮮なる切り口による”第7番のヴェリ・ベスト”也。

Schubert ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ イ短調D.385/ト短調D.408/華麗なるロンド ロ短調D.895〜ジョルジ・パウク(v)/ペーター・フランクル(p)(1964年)・・・交響曲だったらちょっと苦手意識はあるんだけれど、こんな室内楽とかピアノ・ソロだったら全然OKな浪漫派の作品であります。話題にもならぬ3枚組だけれど、名手の演奏が揃っていて音質もそう悪くはない。NMLでも聴けます。パウクの生年はわからぬが、1957年にはコンクール優勝の経歴があるから、仮に当時20歳だとしても70歳代、現役です。しっかりと強靱な技巧を誇って、甘美はないが、芯のある腰の据わった演奏。これはNAXOSで聴いたBartok(30年後/1993年録音)でも同様の印象であって、Schubert の可憐な歌謡的旋律を、やや辛口に堪能させて下さいました。ペーター・フランクル(p)は日本でも知名度の低さにあきれるが、名手であります。入念万全のサポートぶり。

フィル・アップにはアルペジョーネ・ソナタ イ短調〜パウル・オレフスキ(vc)/ワルター・ハイツィヒ(p)(1964年)・・・ハウツイヒは著名だけれど、パウル・オレフスキは初耳、ジュリアン・オレフスキ(v)の親戚筋?Schubert 入魂、傑作中の傑作旋律をずいぶんとジミに、控え目なテイストで演奏して下さいました。これはこれで味わい深いものでした。

朝一番でメールでの宿題消化、更に小さめのトラブルを回避して、職場模様替え。頼みのお隣チームの若い者は明日の大切な会議に切羽詰まって当てにありません。仕方がないのでひたすら肉体労働、机を動かし、パソコンを設置し直し〜って、どーして皆キーボードやマウスが汚いの?信じられん、毎日使うものなのに。ワタシなんか毎日、アルコール除菌ティシュでマウスキーボード受話器、ついでにディスプレイ、そして+机の上迄ぴかぴかにしてまっせ。ほとんどのマシンを移動ついでに磨き上げました(但しぞうきんにて/明日朝には乾いておるでしょ)。夕方に作業終了、メールを更に点検〜メーカーに資料情報要請丸投げ(2件)して、さっさと帰宅しました。なんか、久々の肉体労働は気分爽快です。

通勤音楽は、Mahler 交響曲第8番 変ホ長調〜レオポルド・ストコフスキー/フィルハーモニー交響楽団/ウェストミンスター合唱団/スコラカントルム/第12公立小学校合唱団/イーンド(s)/グラーフ(s)/ウィリアムス(s)/コーンリー(a)/リプトン(a)/アレクサンダー(br)(1950年)・・・これは著名なライヴ(だっけ?)でして、実態はニューヨーク・フィル。ぽってりと骨太の明るい響き、想像以上に良好な音質、祝祭的雰囲気に溢れた立派な、スケールの大きな演奏です。声楽も充実。本日は第2部を拝聴、かつてはCDを所有していたが、現在ではネットで音源が拾えるようになりました。

音質の件にちょっとだけ言及させていただきましょう。昨日、Sibelius 交響詩「タピオラ」/「エン・サガ」〜エドゥアルド・ファン・ベイヌム/コンセルトヘボウ管弦楽団(1952年)拝聴。じつはLP時代聴いていて、それは疑似ステレオでかなりどんよりとした音質であった?記憶有。久々の拝聴は、さすが英DECCAの切れ味ある鮮明な音質に驚いたけれど、.mp3化→そして.wavデコードCD化してイヤホンで集中したら、音がずいぶんと痩せているんです。”鮮明な音質であった”ことは想像できるんだけれど、肉付きが減ってすかすかになっている感じ。続く、ヴァイオリン協奏曲ニ短調〜ヤン・ダーメン(v)/ベイヌム/ロンドン・フィル(1952年)は、ヴァイオリンが驚異的な熱演で燃えるような感銘があるけれど、こちらはそんなことはない。再生方法とか、もともとその音源が持っている個性をどう生かすか、ということなんでしょう。

.mp3化すればオリジナルより劣化するのは当たり前なんだけど、そう単純に思わせないのがオーディオのワザなのか?ド・シロウトなのでエエ加減な論評だけれど。


◆2010年3月某日の反省

なにも欲しいものはないし、心身ともに枯れて、どこにも出掛けない最近の休日であります。こりゃ惚けまっせ。昨夜は女房殿も実家に出掛けたから、音楽聴き放題(いつもだけれど)、夕方ちょっと食材+ワインを仕入れに出掛けただけ。幸い左膝の調子はよろしいので、そろそろスポーツクラブの復活を検討いたしましょう。きょうはアマオケの演奏会にでも出掛けるか?4日前に大量落札されたオークション出品CDだけれど、一件のみ連絡なくて不安です。いったいどういうこと?たまたま出掛けていて、メールを点検する余裕がないのでしょうか。

RCAのCDは処分済著作隣接権切=パブリック・ドメインの歴史的音源からの自主CD化増殖しております。Ravel バレエ音楽「ダフニスとクロエ」(全曲)〜シャルル・ミュンシュ/ボストン交響楽団(1955年)は初期ステレオ録音の名盤だけれど、先日オークションにて300円処分済、なんせお気に入り作品なんで(思いつくだけで)残り4種棚中に存在するん(3種処分済でも)です。ところが、これがネットで拾えるんですねぇ・・・やや埃っぽい音質だけれど(しかも.mp3圧縮→.wavデコードだし)日常聴きになんの不満もありません。ヴィヴィッドでアツい、色彩感豊かな演奏だ。

類似の事象だけれど、ここ数年掛けてどんどん処分したBeethoven の交響曲全集(けっこう人気があって売れるんです)からアンドレ・クリュイタンスの交響曲第7番イ長調(ベルリン・フィル1957年)がネットで拾えます。けっこう愛聴していたんですよ、かつては。子供の頃からのお付き合いだし。久々拝聴の印象は、洗練され、繊細優雅で美しい、ゆったりとした穏健派演奏でした。オーケストラが極上に上手く、冒頭のオーボエ(ローター・コッホですか?)から夢見るように美しい音色。激しい部分でも響きは濁らない、ホルンの深み、深遠なる艶を誇る弦・・・どれもほとんど理想、というか、これが原点ですから。名録音。

自主CDの楽しみは自分勝手にフィル・アップを決められることで、交響曲第2番ニ長調にラファエル・クーベリック/コンセルトヘボウ管弦楽団の音源を見つけました。これが「?」〜録音年表記されず。こんな歴史的録音あったっけ?と訝(いぶか)りながら自主CDに収録。これがちゃんとしたステレオ録音で、あきらかに太古歴史的録音ではない・・・演奏はオーケストラの柔らかい響きを生かして、オーソドックスに充実しております。ネットで検索してみると、例の全部オーケストラ違い全集での担当もコンセルトヘボウ(1974年)、ほか1969年の映像もありますね。でも、1957年以前のパブリック・ドメイン音源は発見できず。出典はどこでしょうか。もしかして掟破り法律違反音源か。

情報乞う。そもそも論としてクーベリック音源じゃないかも、コンセルトヘボウじゃないかも。


◆2010年3月某日の反省

お休み。昨夜のウチに通院は済ませてあるし、体調まぁまぁ、お仕事で大トラブルやら宿題遅延はないからキモチ的にも問題なし。ゆったり、じっくり音楽でも聴きましょう。一昨日夜終了したオークションだけれど、3件連絡がありません。平日はお忙しいのかな?それと先日送付した高価「モーツァルト5枚組」の到着連絡がないのも不安、オークションを業者通販と同じに捉えている方もいて、評価も到着連絡もなし、ということもあるんです。お気に召さなかったかな?と思っていていたら、次の出品サイクルにちゃんと入札あったり〜いままで安価保証なし送付で行方不明は一度もないんだけれど、何せ今回は金額でかいですから。

Bach 無伴奏ソナタ/パルティータ全曲〜ヤッシャ・ハイフェッツ(v)(1952年)・・・これは待望の音源であって、10年ほど前auraの2枚組を購入(1,000円くらい?)したら、粗悪なLP復刻(トラック分けがおかしい、途中で針飛びがする!)で即刻BOOK・OFFに叩き売った記憶有。いつものさらさら快速テンポの疾走を想像すると大間違い、かなりじっくりと腰を据えた演奏です。いつもの快刀乱麻的テクニックのキレそのままに、もっと根性とことん、細部迄入念に歌い込んで、そのアツさに目眩がするほどの感銘が・・・全曲CD2枚分、息もつかせぬほどの緊張感継続するが、全曲中白眉である「シャコンヌ」(パルティータ第2番終曲)がヴェリ・ベストか?と問われるとそうとも言えない。もっと緩急というか、抜いたところ優しさと、緊張との対比鮮明な演奏(誰だっけ?)を望みます。

Bach ブランデンブルク協奏曲第1/2/3番〜パブル・カザルス/プラド音楽祭管弦楽団(1950年)・・・昨日のフリッツ・ライナーと比較したもの。1960年代のステレオ録音と基本的にスタイルは変わらないが、さすがに音質は少々落ちます。やたらと巨魁で重量級、加えてヴィヴィッドな躍動推進力が加わるから凄い迫力!・・・は、さすがに現在の耳では違和感バリバリ。この人は浪漫の世代なんだな、ライナーのセンスの良さを改めて再確認いたしました。マールボロのCDはちゃんと棚中に保存してあって、その価値に疑念はないが、わざわざ別途旧録音を聴く必要を感じません。

でも、こうして気軽に、即、思い立ったら聴ける、という状況を喜ばしく感謝いたしましょう。


◆2010年3月某日の反省

公然の秘密というか、人事発表されていないが、職場内誰でも(詳細ともかく)異動を知っていて、本人の投げやりな仕事ぶりも目に余る”不良中年”に手を焼いております。小さなトラブル続いているし、来週に迫った取引先との商談提案資料を点検(というか、一から陰で作り直し)したら、んもうボロボロ。損失拡大は間違いない。”彼なりに”資料を作っているんだけれど、それを使わせずに自分がすべて仕切れば、彼は日常実務作業放棄に入るでしょう。既に取引先担当からは彼にではなく、ワタシに(トラブル相談)連絡が届いております。だいたい毎日、重役出勤だし。ここ一ヶ月はほんまに苦しいな、精神的に。お仕事愚痴ばかりだけれど、彼との出会いは人生勉強なんでしょう。仕事ができないだけではなく、虚言癖(エエ恰好しい)がある・・・艱難汝を玉にす。視点としては”彼対策”シフトではなく、本業を粛々とこなして王道を歩むということです。

昨夜締め切りの大量オークションはかなり値が釣り上がっちゃって、売れ残り2件のみ。昨夜は連絡と荷造りに追われました。何度も書くが、金額の多寡ではない、最低価格でも落札されることが大切なんです。聴かなくなって死蔵されたCDを全国の音楽を愛する人々に譲るという行為。(著作隣接権切歴史的音源)自主CDともかく、購入も続けて(なんせボックスものが安いですから)油断すると棚中総量削減も、維持もできぬ・・・

昨日の(時間切れ)続編。Dvora'k 交響曲第9番ホ短調「新世界より」〜レナード・バーンスタイン/ニューヨーク・フィルハーモニック(1953年)・・・彼のステレオLP(1962年)はほんの子供の頃からの愛聴盤であって、CD再入手済。今回比較対照したわけじゃないが、溌剌躍動するスタイルは変わらないんじゃないか。ものものしい深刻さと炸裂する新鮮なオーケストラの爆発。ちょっと荒々しくもストレート系だけれど、それは若さと言うべきでしょう。(繰り返しなし)これも「英雄」同様かなり音質良好。

だらだらとした一週間が終わり、通院のため早々に職場を後にしました。ちゃんとお仕事はしておりますよ。世間では連休だけれど、ワタシは祝日出勤当番、職場模様替えと、トラブル対策に備えましょう。とうとう今週も公式人事発表はなし、もうエエ加減にしてくれ!来週取引先出張までには(遅くとも)なんとかならぬか。あと一ヶ月も苦しんで、彼の異動後には”地雷”が待ち受けていることでしょう。既にいくつか爆発しておるが。

Pentatone Classics PTC-5186310音楽の落ち穂拾い。R.Strauss 交響詩「ドン・ファン」/「死と変容」/「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」/歌劇「インテルメッツォ」〜「炉端の夢」〜マルク・アルブレヒト/ストラスブール・フィル(2007年)・・・なかなかイケメンの若手ではないか。オーケストラの響きは洗練され、アンサンブルも整って立派、溌剌とした推進力もある・・・が、残念ながらワタシはR.Straussの佳き聴き手とは言い難い。まだまだお勉強中なんです。脳裏にはライナー辺りがあるのか?いまひとつオーケストラにキレというか、厳しさや、サウンドに芯が足りないような気がする。いずれ、現役若手世代はもっと、ちゃんと聴いてあげなくては。

Bach ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調〜フリッツ・ライナー/コロムビア交響楽団(1949年)・・・かつてCDにて入手、昨年一気大量処分した歴史的ボックスものにて聴いていた音源也。こうしてわずか一年ほどでネットで拾える音源になるとは・・・これも記憶以上に音質状態よろしく、時代を考えると、驚くほどモダーンなセンスと引き締まったアンサンブルを誇ります。ピッツバーグ響のメンバーらしい小編成、手練れのメンバーが揃っておりますね。1960年代辺りまで、けっこうメジャーなオーケストラのレパートリーになっていたのも今は昔。アバド、マゼールくらいでラストかな?

ああ、そういえば今朝、定例サイト更新、ちゃんと実施しております。


◆2010年3月某日の反省

一週間経つのがもの凄く遅い感じ、我がチームは異動内示され(公式発表は未)元よりやる気のないメンバー抱えて(ワタシもイラついて)、雰囲気よろしくありません。年度末の締めが迫って、お隣のチームはてんやわんや、こちら静かなもの。いずれ一歩一歩春めいてく今日この頃であります。昨日、正式に新年度からの出張規程が変更となり、大幅経費削減、油断するとあっという間に出先で赤字になっちまう状況になりました。出掛けるとなにか要らぬ出費はあるものです。じつは、不正を働いたヤツがいまして(処分済)徹底した管理強化とセットとなっております。風としては”反対”言いにくい雰囲気だったんですね。出張の多い自分みたいなお仕事にはほんま、痛手。ジョーダン抜きでおにぎり持って出掛けなくっちゃ。ま、たしかに今回更迭となる我がチームの不良中年も、「いそがしい、たいへんだ」とか言いつつ、昨年夏くらいまでしっかり毎月二泊三日(用もないのに)出張していましたもの、しかもメーカーさんに酒集(たか)って。(その後、厳しい指導で日帰り徹底させている/しかもタクシー使用禁止)

Spohr 交響曲第1番 変ホ長調/第5番ハ短調〜アルフレッド・ワルター/スロヴァキア国立フィル(コシツェ)・・・CDは現役ではないらしい。そうだろうなぁ、誰も知らぬ作品だろうし。1784年-1859年だからBeeやんの後輩、Schubert のちょっと先輩世代か。第1番変ホ長調は古典的端正なスタイルに、Weberの素朴で躍動する旋律テイストが加わったような作品。第5番ハ短調は浪漫的幻想的序奏〜哀愁の旋律がテンポを上げていって、初期Schubert 交響曲に似ております。演奏が思わぬしっとりと味わいあるサウンドで充実、録音も上々でした。

他、ここ最近すっかりハマっている歴史的音源自主CDの件・・・(時間切れ)


◆2010年3月某日の反省

本日は気温は上がらないとの天気予報、こんな時期は行ったり来たりの天候が続いて体調を崩しやすいものです。気を付けましょう。出張がないと、ほんま気分転換ができにくいな、来週再来週と続くけれど、もう経費節減で油断すると大幅赤字になっちまうのも世情でしょう。ま、ケチ臭いこと言わず、お仕事不如意な方々のことを思い起こしてキモチ前向きでいきまっしょい。転勤者は既に引っ越し体制に入って休んでおり、来週祝日開けには転入者二人到着、今週中に職場模様替えとなります。我がチームは更に一ヶ月後にひとり赴任予定。また、サラリーマンにとっての新年正月がやってくる・・・

夜に相応しい音楽は〜Chopin 夜想曲集〜アルトゥール・ルービンシュタイン(p)(1965/67年)・・・先月駅売海賊盤を処分して正規盤ボックス入手したもの、まったく同じ内容です。全部続けて聴いたワケじゃないが、どれも馴染みの旋律、香気と脂粉が漂うような雰囲気溢れて瑞々しい。甘美な旋律は感傷にベタ付かない。芯のある音色が一本筋が通っていてほとんど陶然と聴き惚れてしまいます。この2枚組唯一の弱点は(録音時期の関係で)19曲しか収録されない、つまり第20番嬰ハ短調/第21番ハ短調の遺作がないということのみ。前者は(このサイトで何度も言及しているが)平原綾香ちゃんの「カンパニュラの恋」なんです。

どーも職場にこもっていると精神的に息が詰まっちゃう。狙いの提案資料は半分くらいの進捗か?本番までに充分時間はあるんだけれど、建前上の担当が(まだ)いるもんだから、隠れて全部作り直しというのはいろいろとムツかしい・・・経緯もわからぬし。半分進んだところで、やはり重大なる抜け、漏れ、ヘンな対応が次々発覚してコトの修復は重大です。あと一週間ほどで堂々と引き継ぎ体制となるが、このW仕事が数ヶ月続くのか〜

通勤音楽はBeethoven 交響曲第3番変ホ長調「英雄」〜レナード・バーンスタイン/ニューヨーク・フィルハーモニック(1953年)・・・じつは著名なるバーンスタインの新旧全集はほとんど聴いていなくて、せいぜい交響曲第5番ハ短調(1961年)くらいしか所有しておりません。当時35歳若手バリバリ意欲的な演奏ですよ。(オーディオの専門家に嗤われること覚悟で)音質かなり上質。やや前のめりの勢いも若々しいが、意外と腰を割った遅めのテンポ、晩年ほどではないが粘着質なタメもあって、スケール充分に大きく、アツい。オーケストラは明るくも分厚い響き、1960年代ステレオ時代よりずっと上手いんじゃないか。

ライナー(1954年)ミュンシュ(1957年)もヴィヴィッドな集中力だったが、この時代のアメリカって、ほんまに希望が溢れて輝かしかった・・・三種の「英雄」はどれも魅力的だけれど、若きバーンスタインにココロ奪われました。

オークションの締め切りは明日、けっこう入札増えてきたが、できうれば全部売れますことを。


◆2010年3月某日の反省

昨日は日常諸作業こなしつつ会議3本、いよいよ尻に火が付いてきた、というか、異動内示されている(公式発表未)不良中年分の資料事前報告受けるが、まったく様子変わらず、全部自分が作り直し〜そのまま引き継ぐことを自覚いたしました。ここから数ヶ月、現状持ち分と倍の作業量となります(ウンザリ)。ワタシは趣味で(一生懸命/いや飄々と)お仕事しているが、彼は趣味的に(つまり、自分の好きなことだけセレクトして/大切なことを抜いて)着手するクセが抜けない。久々、(お互い)続投決まったお隣のチームの責任者(長いお友達)同士二人で酒、職場の若い者の育成のこと、東京本丸に上がっていた同世代が今年いっせいに現場配置されたことなど、いろいろ感慨を話し合ったりしました。子会社異動が即ダメということではないが、今年は世間一般的色合い(やっかい払い?)が濃くて、”現場配置”は=”生き残った”ということなんでしょう。ワタシはずっと現場一筋だけれど。

通勤音楽は、Beethoven 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」〜シャルル・ミュンシュ/ボストン交響楽団(1957年)・・・もともとはかなりの優秀録音らしい。LP以来の再会で当然自主CDであります(中古人民中国製ポータブルCDプレーヤー〜300円也、で聴ける)。広がりはちゃんとあるが、細部あまり鮮明ではない記憶通りの音源ながら、その熱気溢れる明るい響きと推進力に酔いしれましょう。1950〜60年前後、亜米利加のオーケストラによるBeeやんをこのところ続けて愉しんでいて、なんといいますか、当時の社会に勢いと希望、時代の熱気を感じ取ることが可能です。こういったBeeやんなら大好き。

自主CDは収録80分未満であればデータを焼けるので、贅沢なるフィル・アップBeethoven 交響曲第7番イ長調〜フリッツ・ライナー/シカゴ交響楽団(1955年)・・・これもRCAステレオ録音。しかも優秀録音らしい。これは以前CDにて所有していたもの(ご希望に応じて譲ってしまった)で、その頃の印象と変わりません(自主CDだからたいした音質に非ず)。緻密なアンサンブル+剛直硬派、かなり重量級だけれど響きは明晰そのもの。一般にBeeやん交響曲を聴く機会は減っているが、そのなかでも第7番は最近ずっと避けておりました。テンション高過ぎというか、元気良すぎ、喧しい!的音楽の先入観染みついちゃって〜なんか久々に前向きな気持ちで作品を堪能いたしました。

いろいろお仕事ブツクサ愚痴っているが、けっこうキモチ前向きなのかも。

出張がないとほんまにお仕事はラクチン。しかし、終日職場にこもって提案資料作るには、性格的に辛抱が足らぬのだな。昼から眠くて眠くて、狙いのものは完成しませんでした。まだ別途大物が残っているんだけれど・・・このパターンがあと何ヶ月続くんだろう?朝方雨模様だったが、日々暖かくなって左膝も快調です。この調子だと、スポーツクラブ再開できるかも知れない。オークション締め切りはあと2日、ワリとエエ感じに入札あるんだけれど、相変わらずけっこう著名なる歴史的音源に動きがありません。

世の中に(ワタシのような)”自主CD派”が増えているのか?本日の通勤音楽は、Scarlatti ソナタ集〜マルセル・メイエ(p)(1954年)・・・2度目の拝聴。もともとはEMIの録音でしょう。音質良好、気品としっとりと瑞々しい情感に充ちて、しかも清潔。ピアノはプレイエルですか?暖かく丸い響きはしっかりと曖昧さのない技巧に支えられております。17枚組欲しい!と思いがふつふつと・・・2枚分CD持っているんだけどね。

Mozart 交響曲第40番ト短調/第41番ハ長調〜ジョージ・セル/クリーヴランド管弦楽団(1955年)・・・悪い音ではないんだけれど、ややオン・マイクで硬質、潤いに欠ける録音也。あとはステレオの再録音と同じじゃないか。どんな細部も忽(ゆるが)せにしない、きっちりと楷書の表現、硬派で端正だからこそ、時にテンポの揺れが浪漫の深さを増幅させる”正しいMozart ”也。最高です!でも、精神的なテンションが高くないと、聴き手のココロが保ちまへんで。


◆2010年3月某日の反省

月曜日。自分の会議関係資料はできあがっていて、あとは細部点検修正仕上げのみ(問題は自分に非ず)。左膝の調子がよろしくて、ここしばらくの心痛が軽減しております。速歩ウォーキングの成果か、春の到来か。そんなに酷くはないんだけれど、花粉症も出ております。昨年くらいからかなぁ、流行に乗ったのは。ネット音源(著作隣接権切)から自主CDを作るのはけっこう楽しい趣味なんだけど、失敗が多いのがちょいと気になる・・・マシンやソフトの性能は上がっていて”焼き失敗”はないんだけれど、データ・ダウンロードするときに一部尻切れトンボになっていて、焼き上がり試聴して初めてわかる、というのがあるんです。ネット環境問題もあるし、最初っから途切れている場合だってあります。金額的にはCDR50枚1,000円程度(通販で探せば800円程)だから知れているんだけれど、気持ちよく音楽を聴いている最中に”事故”発見のショックたるや・・・(ここ数ヶ月累計数十枚の損失、それでも1,000円程か)

金額の多寡ではなくて、”嗚呼、もったいないな”と。オークションは昨日から動きなし、歴史的音源にさっぱり反応がありません。自分はネットからタダで聴いていて、CDを売ろうといった心根がよろしくないのか。

Tchaikovsky 交響曲第4番ヘ短調〜シャルル・ミュンシュ/ボストン交響楽団(1955年)・・・同時期にピエール・モントゥーの同オーケストラによる録音ありませんでしたっけ?当時の会社は剛毅でしたね。昨日のパウル・ファン・ケンペンのかなりがっちり、濃厚な表現とは違って、もっとストレート、朗々とオーケストラを鳴らして明るく元気な演奏であります。こちらもオーケストラは上手いっすよ。なんかやたらと健全で、社会全体に活気があった頃の雰囲気に溢れます。ステレオ録音らしい。音質問題はキリがないので、ワタシは自主CDで満足しております。

Mahler 交響曲第4番ト長調〜小澤征爾/ボストン交響楽団/キリ・テ・カナワ(s)(1987年)・・・全集半分以上聴き進んでいるが、どれも印象は同じで、先ほどのミュンシュ先生とは打って変わって、細部繊細に神経が行き届いて、床しさも極限!といった仕上げの丁寧さに打たれます。表現は爆演とは対極にある穏健なものだし、録音が音量レベルをあまり上げず、極めて自然に会場の空気感を捉えて秀逸。いままで各種聴いてきたMahler 演奏中に確固たる個性を発揮して、存在感ありますよ。美しいオーケストラだなぁ。但し、キリ・テ・カナワは声がセクシー過ぎて作品の趣旨に似合わない感じ。白眉は第3楽章「アダージョ」です。

では、行ってきます。佳き一週間になりますことを。


◆2010年3月某日の反省

暖かくなってきて左膝の調子も改善、ようやく休日引き隠り状態から出掛けられるようになりそうです。昨夜、オークション締め切り一件、仏ADES フランス中心の歴史的録音のモーツァルト5枚組(Ad'es 14.185-2)、なんと!13,600 円落札でっせ。もともと1,000円(送料別/自分では相場そんなところと判断)で出品していたもの。1991年に8,000円で入手した、とメモが残っておりました。そんなに太古音源聴きたいんだろうか?売れ筋というのは理解でけまへん。落札者よりの連絡を待っているところ。トラブルなきことを祈りましょう。

NAXOS 8.557505昨日含め、ここ数日の音楽の落ち穂拾い。Stravinsky パストラール(田園曲)/組曲「兵士の物語」/クラリネットのための3つの小品/ピカソのために/おどけた歌(プリバウトキ)/猫の子守歌/ブルレスケ「きつね」/バリモントによる2つの詩/日本の3つの抒情詩/ロシア風スケルツォ(オリジナル・ジャズ・バンド版)/ヴォルガの舟歌(管楽器用編曲)〜ロバート・クラフト/インストゥルメンタル・アンサンブル/聖ルカ管弦楽団/フィルハーモニア管弦楽団/20世紀古典アンサンブル/キャサリン・チーシンスキ(ms)/スーザン・ナルッキ(s)他(1992-2005年)・・・ この辺りはずっとお気に入りで、このサイトにもいくつ更新もあります。すこぶる溌剌(「兵士の物語」)、しかも音質もよろしい演奏に出会うと、歴史的録音である自演の価値に疑念(あくまで資料的価値か)も生まれちゃう(既に処分済)。ちなみに「プリバオウトキ(PRIBAOUTKI/прибаутка)」の訳語題名を初めて知りました。露西亜風粗野で破壊的旋律が魅力たっぷり。「猫の子守歌」も充分怪しい。

チャールズ・ナイディック(cl)は完璧スムースなソロ。「リナルド」って”きつね”という意味だったんですね。以前、デュトワの演奏で聴いたときに”狂言のような・・・”といった印象を持ちましたっけ。男声数人によるユーモラスな掛け合いです。ロシア風スケルツォ(オリジナル・ジャズ・バンド版)は快速テンポで、「ペトルーシュカ」クリソツ。「ヴォルガの舟歌」は、「エイコーラ」の「ラ」がオクターブ上がってジョーダンのような大仰なる管楽合奏でした。

昨夜は女房と焼き鳥屋へ行ったこともあって、終日どこにも出掛けず。膝の痛みも運動不足が原因かも。サイト更新用の執筆しておりました。どーしてこんなに苦しいのかな?もっと気楽に書けば良いと自覚しているんだけれど・・・あと4日で締め切りとなるオークションは予想通りブルーノ・マデルナ関係に入札が集まっております。歴史的録音、とくにダブりで悩んでいるクララ・ハスキルに入札がないのは困りもので、けっこう皆好きな人は持っているのか?試しに「ハスキル」でオークション検索を掛けてみたけれど、たくさん出品されていて、しかもほとんど入札なし。ワタシの出品分が一番安いんだけどなぁ。

パウル・ファン・ケンペン(1893〜1955)ネットで拾える音源より、Tchaikovsky 交響曲第5番ホ短調〜パウル・ファン・ケンペン/コンセルトヘボウ管弦楽団(1951年)・・・第6番「悲愴」もそうなんだけど、ルドルフ・ケンペとなっているのは誤り。別なサイトでも類似の誤りがあるので、ネタ元は同じなんでしょう、きっと。

これがアツくて、オーケストラが豪放に鳴っていて凄い演奏なんです。既にベイヌム時代になっていたはずだけれど、戦前の個性的なサウンドはタップリ濃厚に残っていて、特に金管の厚み迫力は筆舌に尽くしがたいほど。こんな演奏はもう最近は聴けないなぁ。独墺系の構成ながら、Tchaikovskyの甘美でクサい旋律は、とことん徹底してその方向で行きまっしょい、といった感じ。バーンスタイン晩年の録音でも、これほどの説得力はなかった気がする・・・確認しなくては。

例の如し.mp3→.wavファイルにデコードした”自主CD”だけれど、音質に不満もありません。PHILIPS録音。


◆2010年3月某日の反省

早朝(ほとんどアリバイ)サイト更新追加。ゆっくり朝食を摂ってそのまま通院ハシゴ、昼迄掛かりました。左膝、最悪な状況からはやや快復。お休みです。BBSが昨日からダウンしていたけれど、無事快復したようです。

引き続き珍しいSibelius の作品を聴いております。音詩「森の精」 作品15/メロドラマ「孤独なシュプール」/「白鳥」 - ストリンベリの劇のための音楽 作品54/メロドラマ「森の精」 作品15〜オスモ・ヴァンスカ/ラハティ交響楽団/ポイスティ(朗読)/カリ(p)・・・「孤独なシュプール」は以前聴いておりました。うら寂しい旋律に、ぼそぼそと低い男の呟きが絡んで鬱陶しいこと限りなし。でも、寒々としてエエ旋律です。NMLでも聴けますよ。ラハティ交響楽団は実演ではややアンサンブルが怪しいそうだけれど、ここでは精緻な演奏に間違いない。おそらくは鳴らないオーケストラを録音のマジックで聴かせているんでしょう。でも、雰囲気たっぷり。


◆2010年3月某日の反省

なんとなく時に咳き込むのは、じつは花粉症?本日は「お別れ会」(もう経費は出ない)でして、それまでに今週締め切りのお仕事目処を付けててしまいましょう、この体調だったら大丈夫。明日、出勤日なんだけど、通院のこともあるし休ませていただこうかな?「お別れ会」が悩ましいのは、件の我がチーム放出決定(内示済)メンバーの人事発表が公に出ていないことであって、ビミョーですなぁ。本日出勤したら出ていることを祈るばかり。

サイト定例更新日だけれど、2本更新ならず、一本のみ〜といっても、先日、「音楽日誌」以外読んだことはない、といったBBS書き込みがあって少々ショックでした。(覚悟していたけれど/なんせ「音楽日誌」にのみリンク張っているのを見たことありますもの)

昨夜の続き、RCA GD60822 11枚組 送料込2,470円程で亜米利加より取り寄せルービンシュタインのChopin 中、例のお気に入りの一枚〜アンダンテ・スピアナートと華麗なるポロネーズ(1964年)・・・先日、チェルカスキーの枯れきった演奏に驚いたものだけれど、こちらスムースな技巧を前提とした陶酔感は圧巻!その感銘覚めやらず、夜更かししてワルツ集(1963年)も拝聴。これも同様、絶品。

今朝、前奏曲集 作品28(1946年)を拝聴しているんだけれど、59歳壮年の演奏はやや”ばりばり”弾いていて味わいがちょっぴり足りない。ステレオ時代の柔らかで粋な表情とはちょっと異なります。年齢に負けず、メカニック的なことも含め、精進を重ねたと言うことでしょう。

きょうもなんだかぼんやりしているウチにお仕事終わって、お別れ会へ。東京本丸方面へ二人、違うフロアに一人、我がチームの異動予定者は受け入れ先子会社の部署が決まらず(場所は決まって単身赴任の準備をしているが)正式発表できないそうです。取引先も含め、引き継ぎ身動きが取れない中での営業上のトラブルが続発して、上司と相談して、文書やメールはマズいが口頭で異動のことは個別連絡して、大切なこと、もめ事の相談はワタシにいただけるようコッソリ処理することに。バックを支えて下さるパートさん派遣さんのチームにも、同様の処置をとりました。怪しいとか危ういと思ったら遠慮なくワタシに言ってね、と。そんなこんなで最近出張を減らしております(ラクで助かる)。新年度からは出張手当も激減!小遣い(=ほとんどCDと酒)が実質激減するということです。世知辛い世情だね。

お別れ会はごっそり多めに会費を取られ、しかもマズい料理+酒は気が抜けたような味。終了即そのまま帰宅いたしました。明日、お休み。本日締め切り分オークション2件3枚はいずれもジャクリーヌ・デュ・プレ(vc)であり、2枚は駅売海賊盤だしうんと安くしておきました。ちゃんと落札ありましたよ。デュ・プレのファンだそう。こういったパターンが一番嬉しい。

処分理由は(前回ルービンシュタインと同様)集成ボックスもの(17枚)がアマゾンで安く出ていた(リンク先HMVより更に安い)から。先ほど酔った勢いでぽちっ!と注文しちゃいました・・・ゆっくり届け。


◆2010年3月某日の反省

昨夜、締め切りだったオークションは売れ残り予想を覆して、完売!どころか激しく競合して値が釣り上がりました。不況なのにねぇ・・・商売じゃないから不本意、なんかこれでエエんか?購入価格の数倍とか値が付いちゃって・・・妙な感慨有。稀少盤なのはたしかなんだけど・・・自分にはそんな価値観ないんです。前回のサイクルでも思わぬ売れ行きだったので、ルービンシュタインのChopin ボックスを(中古だけれど/再)注文したのが、10日ほど前。到着予定日を過ぎても亜米利加より届かない〜のは気にしないが、待っている間に相場変動で新品国内調達と同じ価格に至ったのはフクザツなる心境です。ま、ちゃんと到着して音楽聴ければ文句ないけれど。

CD在庫総量自主規制を意識して、棚中在庫処分を続けましょう。ここ最近”自主CD”も増えているし。

Bartok 弦楽器、打楽器とチェレスタのための協奏曲〜ラファエル・クーベリック/シカゴ交響楽団(1951年)/管弦楽のための協奏曲〜フリッツ・ライナー/シカゴ交響楽団(1955年)・・・「協奏曲100枚組」に収録されるもの。後者は正規盤とダブったのでオークション出品、昨夜高値で落札されました。クーベリックの音源は初耳、引き締まって筋肉質のサウンドであり、表現でもあります。指揮者の(個性の)違いは続けて聴いてほとんど違和感なし、とにかくシカゴ交響楽団の硬質+緻密なる切れ味に唖然とするばかり。こんなの聴いちゃうとピッツバーグ響の立場はますます苦しくなる・・・音質も良好。このセットは一般に良心的な音質ばかりなんです。

Bartok ピアノ協奏曲第3番〜ジュリアス・カッチェン(p)/エルネスト・アンセルメ/スイス・ロマンド管弦楽団(1953年)/子供のために(第1巻/40の練習曲)〜ゲーザ・アンダ(p)(1954年)・・・Bartokは大好きだけれど、このラスト協奏曲はいまいち彼らしいハード(破壊的快感)さに欠ける?的感想を抱いておりました。カッチェンのピアノはなんとリリカルでわかりやすい。明晰であり平易、作曲者晩年の作風を魅力的に表現して下さって、アンセルメのバック共々たっぷり愉しめました。英DECCAの瑞々しい録音も良好。アンダの音源は初耳、というか、Bartokのピアノ・ソロ作品は現在ジェルジ・シャンドールで聴き進めてお勉強の最中です。これはどこの音源なんだろう?シンプルでわかりやすく、37:55トラック分けなし、一気に聴いて飽きさせない作品でした。

営業実績ともかくお仕事進捗は順調です。トラブルらしいトラブルは最近ほとんどない〜こんな時ほど油断せぬよう気を付けなければ。自分が差配した職場作業分担引き継ぎはぼちぼち始まっているんだけれど、肝心の我がチームの人事が正式に発表されない(正確には出て行くべき人間の正式発表がない/原因不明)ため、身動きが取れません。いずれ時間の問題なんだけど。帰宅して、本日はオークション無料出品キャンペーンであることを思い出して、けっこう大量に出品しました。さて、どーなるか?

今朝〜通勤音楽。ARIAGA(1806-1826)弦楽四重奏曲ニ短調/第2番イ長調/第3番変ホ長調〜カメラータ・ボッケリーニ・・・スペインのMozart とは誰が言ったか?誕生日が同じなのだね。19歳で亡くなっているとは、ずいぶんと早熟であり、浪漫的Mozart のテイスト、たしかにあります。ちょっぴり甘美なる名曲。古楽器だったのか、なるほど。

Mozart セレナータ・ノットゥルナ K.239/嬉遊曲 変ロ長調K.137/ヘ長調K.138/交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」〜ルートヴィヒ・ギュトラー/ヴィルトゥオージ・サクソニエ・・・トランペットの名手・ギュトラーも最近指揮者になっていたのだね。彼のBach も含め、最近のお気に入りでして、現代楽器なんだろうが、やや速めのテンポ、端正に躍動するリズム感が生真面目かつ爽快であります。律儀に繰り返しを実行して下さるところもありがたい。最近、若手の演奏に”味がない”とぼやいていたけれど、モダーンなスタイルでもちゃんとヴィヴィッドな味わいは生まれる典型であります。

ルービンシュタインのChopin ボックス、注文して10日で亜米利加より到着。中古ではなく新品でした。てっきり紙パックかと思っていたら旧態プラケースだったのにはちょっとガッカリ、なんせ場所を取るでしょ?例のお気に入りの一枚分、ちゃんと正規盤で聴いております。音質も良好。しっとり、ふんわりとした暖かい味わい+しっかりとした技巧の裏付けがありました。


◆2010年3月某日の反省

今朝もサブいのぉ・・・昨日急遽サボったので、本日一気二日分のお仕事消化しましょう。そういうのは得意なんです、とにかく溜まったものを按配(優先順位取捨選択判断)するのは。耐え難き左膝痛みはやや癒えました。昨夜、健康番組を見ていてウォーキングの大切さ、極意を拝見。鞄を持っていてややバランス悪いが、通勤でそれを生かしましょう。足の筋肉、骨が弱れば20年後は寝たきりの可能性有。本日、オークションの締め切り日で数点売れ残り予想、自動再出品となるでしょう。

人様のサイトは熱心に見ないほうなので、著作隣接権切れ(パブリック・ドメイン)歴史的音源をデータで提供して下さるサイトを(以前から気付いていたけれど区別が付かなかった)再確認いたしました。ブルースカイレーベルはこのスタイルになる前からの馴染みでして、昨年登録させていただいたけれど、データダウンロードがどーもうまくいかない(ワタシが無知なだけ?)・・・こともないワザはあるんだけれど、メンドーだからほとんど使っておりません。申し訳なし。この間使用頻度が高く、「音楽日誌」でも多く引用をしているのが「クラシックmp3無料ダウンロード著作権切れ歴史的音源フリー素材の視聴、試聴」でして重宝しております。ダウンロード画面で広告が無遠慮に立ち上がるのと、ファイル名が文字化けすること、圧縮ファイルでまとめて、という状態は是々非々といった感じ。トップページが重いと申し入れたら即改善いただけたが、こんどは「ワンクリック募金」を大量に貼り付けたので、また重くなりました。

ワタシ、人様のブログでもそうだけれど、重くて表示が遅いもの、無遠慮に音が鳴るものはすぐ消します。このブロードバンド時代に表示が遅いとは笑止千万!(ブログは供給会社の責任だけれど)で、以前から知っていて先のサイトと混同していたのが「Public Domain classic (パブリックドメイン・クラシック)」でして、各楽章ごとのダウンロードがメンドーと言えばそう(でも正確)なんだけど、素直な操作性で好感が持てます。音源は各々ほぼダブっており、また、微妙に違っているといったところ。

・・・そのダウンロードした音源コメントの件、時間切れとなりました。行って参ります。

本日一日で昨日サボりのリカバリー完了、ま、こんなもんですよ。全国詳細人事が出て、九州より45歳の独身男性(!)が赴任することとなりました。あと一ヶ月ほど後、我がチームに配属される可能性75%ほど。それにしてもあちこち激しい異動だな、同世代も最前線で頑張っているようです。例の、子会社出向が決まっている我らが不良中年のみ発表されていない?そんなミスしちゃあきまへんで。失礼な。

昨夜ダウンロードした音源の年、Bartok 管弦楽のための協奏曲/ハンガリー舞曲8曲分〜フリッツ・ライナー/ピッツバーグ交響楽団(1946年)・・・既に1955年の驚異的ステレオ録音であるシカゴ交響楽団との音源も著作隣接権フリーとなっております。こちらなんと言っても少々音質が落ちるのが弱点、しかもピッツバーグ響がいくら頑張ってもシカゴ響の比ではない・・・ことは数日前にも言及済。管楽器の音色が少々生温く、切れ味に欠けます。全体サウンドとのバランスもよろしくないのは録音故か?「オーケストラコン」終楽章の弦のアンサンブルは素晴らしいものだし、猪突猛進型のハンガリー舞曲も同様のド迫力に間違いはないけれど。

これから歴史的音源はいくらでもネットで入手できる、と判断したこと+劣悪音質に少々苦しんで、手持ちかなりの量(数百枚/歴史的録音の80%ほど)を処分したのは昨年2009年の今頃だったか、でも12月には凝りもせず「協奏曲100枚組」(音質かなり良好/購入時より1,000円ほど値下がりしている)を入手しちゃいました。でもね、ここ最近、あまりよろしくない録音でもけっこう愉しめるんですよ。ディジタル・アンプとの相性もあるのか。それとも聴き手の変貌か、おそらく後者でしょう。


◆2010年3月某日の反省

急に冬に戻ってしまったような薄ら寒い雨模様。左膝いっそう痛んで、それを言い訳に数日後に消える40数日の有給休暇消化を思い立ちました。お仕事は溜まっているんだけれど、それはあくまで自分の努力でどーとでもなる内容、職場やら取引先に迷惑を掛けるような宿題はちゃんと消化済み。今朝、メールを入れ”なんかあったら遠慮なくメール入れてね”とお願いしておきました。休んでいても、人並み以上に(遠隔操作にて)お仕事は進行する仕掛けは作ってあるんです。ちゃんと整形外科でリハビリ・マッサージしてきました。珍しく空いていて、すぐ終わりました。ゆっくり音楽でも聴いておきましょう。

BIS  BIS1525 Sibelius の珍しい声楽付き管弦楽作品を聴いております。火の起源 作品32 (原典版/改訂版)/ 即興曲「サンデルス」 作品28 (初稿版/改訂版)/おまえに勇気があるか 作品31 No. 2 (第2稿/第4稿)/カンタータ「放たれた女王」 作品48/ フィンランド狙撃兵行進曲 作品91a/急流下り名人の花嫁たち 作品33/恋する人(1894年テノール、男声合唱と弦楽版) 〜オスモ・ヴァンスカ/トムミ・ハカラ(br)/トム・ナイマン(t)/イール男声合唱団/ラハティ交響楽団・・・初耳どころか作品の存在さえ知らなかった、間違いなく名曲。言葉の意味はもとより理解不能(フィンランド語ですか?)ながら、題名だけ見ていてもちょっと悲劇的な内容っぽくて、もの哀しくも勇壮な旋律、男声の朗々とした迫力が言葉を超えた説得力で迫ります。ちょっぴり露西亜風テイストであり、管弦楽は冷涼な響きで支えておりました。音質極上。馴染みの管弦楽作品を愛する人は、そのまま予習も必要なく作品に入り込めるでしょう。


◆2010年3月某日の反省

誕生日とかお正月元旦とか、あれは人間の智慧であって、べつに一日でガラリと何もかも変わるでもなし。先人が「徒然草」にて縷々申し述べている通り、油断すると背後にヤバいものが知らず忍び寄っておるのでしょう。親とはありがたいもので、老母からお誕生日お祝いの電話がありました。いくらなんでも本日辺り、(もめにもめている)次の体制が決まってくれんか。それと新しいメール・システムの説明があるとのこと。詳しくは書けないが現在のシステムは複線化して不便故、サンダーバードにて一本化するらしい。アウトルックは好きで使っていたワケじゃないが、アドレスと本文(送受信とも)もっとも大切なお仕事情報ソースのひとつだから、全部完全移管成功させないと困るんです。今週は根性入れて(かなりの量の)提案書を一気に仕上げなくては。

昨日は小雨模様で肌寒かったが、さっさと春になっていただきたい。昨夜、オークションは一件のみ締め切り、無事入札があって返事を待っているところ。締め切り設定はずっと週末にしていたんだけれど、返事が遅れて結局処理は平日になっちゃうので、思いついたらそのまま出品するようになりました。現状入札状況はほぼ予想通り、相対的知名度低いMahler が全然人気なし。ミュンシュの名盤「ダフニス」(1955年驚異的ステレオ録音)に反応がないのはちょっと意外か。

昨夜、Mahler 交響曲第4番ト長調〜ジョージ・セル/クリーヴランド管弦楽団/ラスキン(s)(1965年)・・・少し前にテンシュテット1976年ライヴの陰影の深さに驚いたばかりだけれど、こちら細部詳細明快なる描き込みは、驚くべき完成度!雰囲気で聴かせること、曖昧なる表現への決別、その結果は浪漫じゃないのか。弱く、おとなしく、優雅な作品ではなく、作品本来が持っている濃厚な味わいを結果として明快に表出して、抜群にわかりやすい。ジュディス・ラスキンの歌にも好感が・・・このソプラノ・ソロって滅多に満足できるものはないんですよね。

では、行ってきます。佳き一週間になりますように。

またまた人事異動どんでん返し。例の手を焼いた不良中年は関東方面の子会社に異動となりました。可哀想に単身赴任・・・ウチのチームに内定していた女性は以前の職場に逆戻り異動、そして九州方面より新人(?旧人)が異動してくるらしい。人事がモメたので一ヶ月時期がずれて、引き継ぎや次の体制軌道に乗せるのがかなり重労働となります。お仕事だから仕方がない。終日断続的に会議、打ち合わせ、新しい(大改悪)メールシステムの説明など、まとまったお仕事ほとんどできず。

今朝、焼きたてほやほやの歴史的音源自主CDを持参して電車に乗ったら〜各トラック34秒しか鳴らない。おお!300円人民中国製中古CDプレーヤーあっという間に(3ヶ月強で)お釈迦か?念のため、職場のパソコンで確認すると・・・同じやないの。つまりデータ・ダウンロードするときに不完全なまま変換作業を行った、ということだね。最低限CDR20円分の損失にて済みました。帰宅して再度同じ手順で自主CD焼き直し。

Beethoven 交響曲第2番ニ長調(1945年)/第3番 変ホ長調「英雄」(1954年)〜フリッツ・ライナー/ピッツバーグ交響楽団/シカゴ交響楽団・・・前者がCBS、後者がRCA録音。第2番は学生時代LPで見掛けて咽から手が出るほど欲しかった記憶有(貧しくて酒に消えた)。ピッツバーグ交響楽団も華やかで勢いのある演奏だけれど、アンサンブルの緻密さではシカゴ交響楽団にかなわない。「英雄」のオリジナルでは優秀(モノラル)録音とのコメントもあるが、この.mp3→.wavにデコードした自主CDでは、さしたる音質には聞こえません。いずれ歴史的録音は”別耳”で聴いておりますから。引き締まって筋肉質サウンド、その風貌的に冷酷な印象があるけれど、ライナーは意外とアツい指揮者だと思います。たんなるイン・テンポ快速ではない、けっこう重厚な表現なんだけど、オーケストラの個性故?鈍重には響かない。スタイルはモダーンで躍動感たっぷり。別途出費してオリジナルCDを入手しようとは思わぬが、どんなものでしょうか、ほんまの音質は。


◆2010年3月某日の反省

お誕生日。30年前生意気盛りの紅顔の新人も、厚顔の草臥れ中年(最近いや増す左膝痛み)に至る〜昨夜はご近所「あきたこまち」にておいしい料理をいただきつつ、女房殿と前夜祭、たっぷり。別嬪母娘がやっているお店にて野菜中心のお料理+酒が過ぎました。更にサイゼリアにハシゴして赤ワイン追加。あきまへんな、暴飲暴食は。今朝、酒がちょっぴり残っている感じ。本日昼から演奏会に行く予定。ご近所、休日のマチネ、興味ある演目、三拍子条件は揃っております。

腰を据えてしっかり音楽を聴けていないので、サイト用原稿未着手。いくつか記憶にあるものを・・・Stravinsky バレエ音楽「アポロ」/「アゴン」(聖ルカ管弦楽団)/「オルフェウス」〜ロバート・クラフト/ロンドン交響楽団(1992/95年)・・・アルカイックで静謐な響きの作品、かなり以前初耳以来のお気に入り作品であります。クラフトの指揮ぶりは余計なる情感を込めず、クール冷静淡々としております。「アポロ」はカラヤン辺りとは対極にあるような”乾いた”表現、「アゴン」に於ける聖ルカ管弦楽団はほとんど超絶技巧であります。聴いていて、その腕の冴えにゾクゾクしちゃう・・・

西井匡さん画/勝手に載せてマズかったか?Sibelius ヴァイオリン協奏曲ニ短調〜ダヴィッド・オイストラフ/シクステン・エールリンク/ストックホルム音楽祭管弦楽団(1954年)・・・著作隣接権切れ.mp3音源より自主CD化。これはもともとEMIのモノラル録音だったと記憶します。音質概ね良好。もともとかなり浪漫の色濃い、多彩なる旋律を誇る名曲だけれど、オイストラフの変幻自在なる表現にてその印象をいっそう強化しております。徒に昔の録音ばかり称揚するつもりはないんだけれど、最近聴いた現役世代の演奏は上手いけどどーも”味”が足りない。ルッジェーロ・リッチのクサい演奏も素敵だったが、こちら豊満なる美音+練り上げられた上品な表現で満足感というか、満腹感というか、安心して(安易に?)作品に入り込めるんです。熱演。これ、いくつか聴いてきたなかでも最高かも。


◆2010年3月某日の反省

早朝決起して週報実績報告上司に送付済。土曜午前中迄に送らないと、上司の週報が書けないといった仕組みとなります。メールは(東京本丸優秀なる官僚作成の仕組みにて)職場自分のパソコンでしか使えない(セキュリティの問題だそうだ/でも、ケータイには自動転送される)ので、業務用のWEBメールを勝手に作って週末出張の時はスタッフの派遣さんに実績ファイルを送ってもらうんです。ケータイ・メールでは週報は作れないので、”勝手WEBメール”にて上司に送付〜なんだかなぁ、といった感じ。前任地である岡山だったらクルマで職場迄10分ほど、フロアキーも持っていたし、勝手に早朝に出掛けて週報作ったり(メール開いて残務こなしたり)、遅くに出張より戻ったら(駅前だったし)事務所を開けて深夜に作業したこともありました。今は昔。

NAXOS 8.557504なんかボンヤリしていて、音楽は何を聴いたっけ?土曜の朝、現在聴いているのはStravinsky 詩篇交響曲/ミサ曲/カンタータ〜ロバート・クラフト/グレッグ・スミス・シンガーズ/サイモン・ジョリー合唱団/聖ルカ管弦楽団/フィルハーモニア管弦楽団(1992-2002年)・・・現代音楽にありがちな晦渋な不協和音とは無縁、神秘で静謐な世界が広がります。器楽アンサンブルは超絶技巧であって、声楽ソロは端正で誠実、合唱の集中力も恐るべき水準。詩篇交響曲はお気に入り作品であって、まるで日本の声明(しょうみょう)を聴いているようなテイスト。つまり独墺系起承転結のはっきりとした音楽より、快くだらだら横流れ音楽が好きだ、ということですね。

Prokofiev 歌劇「三つのオレンジへの恋」〜ボーゴ(ボゴミル)・レスコヴィチ/スロヴェニア・ナショナル・オペラ(1956年)・・・昨年2009年11月以来の再聴。管弦楽部分は例のハードな諧謔が馴染みだけれど、ちゃんとした歌劇は聴く機会が少ないと思います。筋書きは(ありがちの)荒唐無稽なもの。これが、馴染みの旋律が一杯出てくること、管弦楽も声楽もテンション高くてモウレツに楽しい!2時間弱、文句なく堪能して、音質もけっこうよろしい感じでした。


◆2010年3月某日の反省

(在金沢ホテル)昨日のうちにファイルをアップしていたので、定例サイト更新済。これより会議一件対応、午前で終了しそのまま帰宅予定。自宅での週報、実績評価の作成送付作業はあるけれど、そのまま週末休みに入ります。昨夜は雨模様だったのに、部屋は乾燥気味で咽によろしくありません。

昨日朝新しくオークションCD出品(んなことしているから、電車に遅れそうになるんだ)、予想通りフェルナン・ウーブラドゥ他の「パリのMozart 」4枚組は早速入札ありました。よくできた企画だと思うが、購入金額で売れれば、と思います。最近、ほとんど聴いていない。

4月は通勤定期の更新だけれど、東京本丸の総務に「経路変更可能?」との問い合わせしたら「不可」との明快なる答弁。現在、最寄の駅まで徒歩11分〜JR〜大阪地下鉄なんだけど、(自宅すぐ側)尼崎市営バス〜阪急・・・これだと歩く時間も通勤時間もが減るんです。曰く、そこは最寄の駅に当てはまらない、距離的に言うとこっちの駅になる(バスがない、ことはないが、停留所が遠い)とのこと。あきらめましたが・・・一昨日、(例の如し)JR大幅遅れ、ホームに人が溢れ入場制限、ようやく列車到着したら乗車不可なほどの混雑ぶり、急遽バスに乗り換え阪急経由で出勤。3ヶ月に一回はこんな感じ。なんせ、大事故発生のご近所ですから。

以前、「これは交通費出してくれんのか」と問い合わせたら「不可」〜堂々と遅刻したらよろしい、との弁。素晴らしい官僚的対応です。お仕事スケジュールがあるでしょうが。これをキッカケについに”掟破り”検討開始、つまり届け出と実際の経路を変えるということだね。大事故でもあれば労災問題が発生するけれど。それと現在の交通費より高くつくんですよね、とくにバス代が。で、考えました。最寄の阪急の駅まで徒歩16分、激しい雨とか激暑時期別として、基本歩く〜そして阪急電鉄で職場迄。バス定期の割引率は少ないので、回数券にする。阪急は指定割引登録(現在地下鉄で使っているPITAPAにて)で定期と同様の金額となる、けっこう出張もあるしね。辻褄合うか。

問題は左膝不調です。ちゃんと歩けるか、いえいえ、むしろしっかり歩いて鍛えたほうが良いのか。別途定期券を買うわけじゃなし、JRの定期券は継続止めるけど、大阪地下鉄はいまでも定期ではなくて「マイスタ」登録だし、一ヶ月くらい試して、アウトだったら戻しても良いんだけどね。

人気の耳鼻科はいよいよ花粉症時期に突入、夕方診療終わったのは10時でっせ、もうこれは異様な人気過ぎで、ちょいとマスコミ騒ぎ過ぎじゃないか。いっぽうでたしかにヤブ医者っているんですよね、十数年にわたる「咽の違和感」〜じつは副鼻腔炎=蓄膿症であったことを見抜いたのはこの先生でしたもの。ま、とにかく一週間なんとか乗り切りました。左足のリハビリに整形外科にも行ったが、状況よろしくありません。次回は診察し直しだな。

移動中音楽。Elgar 序奏とアレグロ(1984年)/Britten 狩りをする我らの祖先(1979年)/Elgar 「エニグマ」変奏曲(1986年)〜ベルナルト・ハイティンク/ロンドン・フィル/ヘザー・ハーパー(s)・・・1967年〜1979年の主席だったのに、ほとんどその音源は忘れ去られたハイティンクの貴重なる音源。幅広く恰幅の良い「序奏とアレグロ」は、バルビローリのグラマラスな詠嘆とも、ボウルトの剛直な雄弁とも違う魅力を持っておりました。「エニグマ」もそうだけれど、ハイティンクが振るとこのオーケストラには厚みが増すような気がする・・・「狩りをする〜」は初耳作品だけれど、ハーパーの強烈な熱唱に目も眩むほど!凄い迫力、一期一会的壮絶な歌声、それに負けじ、とばかりオーケストラがアツく爆発しておりました。

Mahler 交響曲第1番ニ長調〜小澤征爾/ボストン交響楽団(1987年)・・・10年前のDG盤も緻密で神経質、蒸留水のような純な味わいにも好感を持ちました。こちらいっそう成熟して、流れ表現が自然。ボストン交響楽団を隅々まで磨き上げて極上、ほとんど夢見るような魅力に溢れた演奏でした。なるほど、トランペットには少々クセがありますね。ここ最近、第1番にぴん!と来るような演奏に出会っていなかったが、旋律の素直な歌、オーケストラの美しさを生かした録音に、久々満足。最高です。


◆2010年3月某日の反省

左膝が痛い、風邪がぐずぐずいつまでも症状継続+花粉症?更に二日酔いっぽいまま、これより金沢行き(苦痛/会議2本)。先週より連続だけれど、あと2週間出張はないので内務に専念いたしましょう。内部体制は来週早々に発表か?早よ交代してくれんと、現担当不良中年の素行フォローがどーしょーもなくたいへんで、苦痛です。担当更迭は雰囲気的に本人も気付いているみたいで、いっそう投げやりな行動が目立ちます。実績数値も彼の分のみずっと悪化の一途。お仕事の愚痴ばかりだ。

Glinka 歌劇「ルスランとリュドミュラ」〜キリル・コンドラシン/ボリショイ歌劇場管弦楽団/合唱団/ガヴリュショフ(b)/フィルソヴァ(s)/ペトロフ(b)/フェルビトスカヤ(con)他(1952年)・・・CD3枚分の分量だから未だ聴取途中。モノラルながら音質かなり良好。粗筋はこちらを参照のこと。幸せな、楽しいお伽噺的筋書きなんですね。ヴィヴィッドに躍動する序曲ばかり有名だけれど、一般に露西亜系の作品旋律は日本人好みでわかりやすい。舞台の華は女声。露西亜系はバスが中心だったりして地味な印象が強いんだけれど、ここでは伊太利亜歌劇にありがちのきんきんとした高音ばかりではない、しっとりとしたコントラルトの声も印象的です。(上記カタカナ表記はエエ加減)コンドラシンの歌劇録音は珍しいが、サウンド明快でメリハリのあるいつもスタイル。途中にあちこち挟まる管弦楽作品も美しく繊細なるものばかり。第3幕のワルツなんて貴重なる発見です。

ちゃんと全部聴きましょう。

(在金沢ホテル)金沢は遠くて、大阪より東京へ向かうのと時間は同じ。昼からの会議のため、昼飯をちゃんと喰おうとしたら、けっこう早めに自宅を出る必要があるんです。朝、ちょっとのんびりしていたら予定の時間が迫って最寄の駅まで急ぎました。道中居眠りしつつ、音楽たっぷり聴きました。取引先との会議は有意義なものでしたよ。ちゃんと準備していってよかった。

ほぼ一年ぶりにご当地BOOK・OFFに寄ったら出物有。Bruckner 交響曲第9番ニ短調〜ロヴロ・フォン・マタチッチ/ウィーン交響楽団(1983年ライヴ)・・・一連のチェコ・フィルとの録音(第9番は1967年)は粗野で、素朴なスケールが気に入っていたけれど、この晩年の録音は初耳。このオーケストラはやや響きがヤワくてジミなんですよね。硬質な芯を感じさせない。作品によってはサウンドに弱さを感じちゃう。ここでは壮絶!とか激演!ということではないが、素直な響き、茫洋としたスケールが感じられます。まだ、第1楽章辺りなので、帰宅後しっかり全曲再聴いたしましょう。

これは単品発売時の写真Mahler 交響曲第6番イ短調〜小澤征爾/ボストン交響楽団(1992年ライヴ/但し数日分の編集らしい)・・・第5番→第2番と聴いてきたが、事前に想像したとおり、期待通りの演奏が続きます。細部迄緻密に美しく描きこまれ、やや前のめりの切迫感有。優秀なオーケストラのアンサンブル、洗練された響きはライヴとは俄かに信じがたい。スケール大きな衝撃的演奏!方面ではなく、もっとデリケートで誠実真面目なもの。ワタシのお気に入りはジュゼッペ・シノーポリの怪しくも遅い、重い演奏だけれど、小澤征爾の誠心誠意な世界も好ましく感じたものです。


◆2010年3月某日の反省

聴いた音源への言及もない「音楽日誌」では話にならぬな。職場では次の体制が決まらぬまま、月次サイクル作業が開始されていて、問題の不良中年のお仕事手抜きというか開き直りには目に余るものがある・・・あとほんの2週間ほどの辛抱なんだけど、辛抱足らぬ短気いらち性格がワタシの身上、毎日イライラとしております。指示に従わ(え)ない、仕事が回らないと言い、数百万単位の損失指摘のフォローを実行しない(できない)、発生したトラブルに対して見え透いたウソを平気で言う(前上司には報告していた?ウソ言え、現在の上司よりもっとうるさかったぞ)・・・お仕事愚痴でした。明日より定例の金沢出張一泊二日、資料はほぼ目処が立って、本日残務整理いたします。

毎日がすべて思うようにいかないのは当たり前、帰宅したら落札諦めていた歴史的録音が締め切りギリギリで落札されました。感謝。しょうもない、些細なことだけれど精神的に救われた感じ。次の出品を検討しなくっちゃ。

Mahler 交響曲第4番ト長調〜クラウス・テンシュテット/南西ドイツ放送交響楽団/チャポ(s)(1976年ライヴ)・・・テンシュテットの全集を処分したのは、あまりに切迫感強い悲痛表現(安易に日常聴けないよ!)+音質問題、オーケストラの軽量な響きが要因だったと思います(ちょっと後悔)。全集中、個人的にはこの作品が一番ピン!とこないが、このライヴの集中力、切れ味には脱帽です。穏健田園牧歌的で起伏の少ない旋律連続だけれど、どこをとっても先鋭で厳しい姿勢に貫かれて、名曲の神髄をエグりだすような、胸を突き刺す感銘がありました。エヴァ・チャポのソプラノも、この作品に相応しい清楚+豊かな表情有。音質も極上。かつて聴いてきた中で、おそらくはヴェリ・ベスト。

「魔法の角笛」は3曲しか収録されないが、全部聴きたいものだね。

入念に業務作業指示締め切りを指示していたのに、締め切り過ぎてまともなものが出てこない。叱責は隠れてするようにしていたけれど、これではどーしょーもない!明日に出張は迫っているし・・・なんとか辛くも資料仕上げて、説教はしないといった自分の決まりを破った自責の念で、ちょっと呑みに行きました。

帰宅してメールを確認したら、送付したCDに不満があるとのこと。そうでっか、わかりました。全部返金いたしましょう。些少なるカネの問題ではない、信頼信義自分の誇りの問題です。こんな経験は4年で2度目、これも人生経験です。ただでもエエから聴いてくだされ、我がCDを。


◆2010年3月某日の反省

昨夜オークションの締め切りで、ブルーノ・マデルナのMahler が異様に価格が釣り上がったのには驚き。2種とも連絡即返答が届いたので、ほんまに熱望されていたのでしょう。先月末、小澤全集を贅沢落札したのは、金額的に辻褄が合っちゃいました。本日送付。ありがたいが、趣旨目的は”最低価格でもよいから全部、キレイに売れて下さる”ことですから。先月だったか?ウィンナ・ワルツ駅売海賊盤2枚100円で入札入ったら即(感謝を込めて)早期終了させましたもの。送料80円。ものには相場っちゅうものがあります。ルービンシュタインのChopin (駅売海賊盤難有表示)6枚分処分して(到着後クレーム有、う〜む・・・)、集成ボックス11枚再購入を逡巡していたけれど、財源はできたので(たんなる言い訳)アマゾンの中古米より輸入で注文しました。送料込で2,474円也。

オークション本日締め切り分は売れ残るでしょう。値付け相場を誤りました。しっかり心を入れ替えて聴きましょう。先月来、NMLにてCheskyレーベルを愉しんでいるが、じつは2年ほど前にいくつか音源を入手していたことを、昨夜棚中発見いたしました。しかも、レイボヴィッツのBeethoven 以外はNMLにて聴けないもの。日々、精力的に棚中在庫を処分しているつもりだけれど、存在さえ失念する状況ではちゃんと、ていねいに音楽を慈しんでいるとは言い難いこと明白!反省します。

本日午前中がお仕事の山。昼からその打ち合わせ。今週末も金沢宿泊、おお、そういえば出張申請もホテルの予約もしていなかった。


◆2010年3月某日の反省

3月に入りました。春間近。お仕事の様子は「近況」に愚痴りました。昨日、演奏会を堪能、苦手系の作品だったが、ナマ体験はなにより貴重ということです。CD処分のほうはぼちぼちといったところで、昨夜一件のみ落札有。エエ感じに在庫総量抑制〜削減傾向であり、もとより儲け商売など意識したことはなくて、諸経費差し引いて黒字になれば(但し、もともとの仕入れ値無視)、といったところ。さて、追加出品しておかなくっちゃ。いろいろ自らの失敗や、トラブルもないではないが、オークションを通じて全国の音楽愛好家と遣り取りを愉しんでいるということです。

昨日の演奏会にてチラシをいただき、今週末ご近所マチネ、しかも意欲的演目演奏会の存在を知りました。5年前岡山在住時代にわざわざ聴きに行ったオーケストラ。しかも(嬉しくもない)誕生日当日ではないか・・・ご近所のスポーツクラブ経由で行ってみようかな。記憶では上手いオーケストラだったはず。そうか、まだご存命だったゆらさん絡みで知った演奏会だったのか・・・

昨夜聴いた音楽。Rachmaninov ピアノ協奏曲第2番ハ短調〜フェリシア・ブルーメンタール(p)/ミヒャエル・ギーレン/ウィーン音楽協会管弦楽団・・・ずいぶんとお付き合いの長い録音(1960年前後か?)であって、久々の拝聴は意外と音質まともであることに驚き。この露西亜濃厚の甘美作品は、リヒテルの強靱スケールの大きな演奏の刷り込みが前提になっていて、こちらずいぶんと優しいというか、技術的にはやや緩くて、抑制され、揺れて親密な情感を込めたもの。ギーレンのオーケストラ(?ウィーン交響楽団か)は盤石のサポート。ワルシャワ生まれ戦争でブラジルに移住後、1954年に欧州復帰を果たしたピアニスト、とのこと(1908-1991年)。「花咲く谷」とは美しい名前、ピアノのタッチも清楚で美しい。NMLでいろいろ拝聴可能、この録音も聴けますよ。

Mahler 交響曲第2番ハ短調「復活」〜小澤征爾/ボストン交響楽団/タングルウッド音楽祭合唱団/キリ・テ・カナワ(s)/マリリン・ホーン(ms)(1986年)・・・緻密で誠実、茫洋たるスケールではなく、やや前のめりの切迫感を以て、集中力と切れ味に充ちた美しい演奏です。そういえばボストン交響楽団をあまり聴いていなかった?これほどクリア精密なアンサンブルを実現していたとは・・・弱音時の洗練も特筆すべきでしょう。PHILIPSの録音技術者も賞賛されるべき自然体の音質。詳細丁寧なトラック分けも所有CD中随一のもの。

剛胆より静謐繊細を旨とした表現、ラスト、ニュアンス溢れた声楽が登場すると万感胸に迫る安寧が広がりました。ソロも合唱も絶好調。かつて味わったことのない繊細な「復活」でした。ラスト圧巻のアッチェランドは、やはり前のめりの勢いでした。(新録音に興味はない)

体調は悪くないんだけれど、会議で報告していると咳き込むんです。鼻水、痰がまだ抜けない。半年に及ぶ人員削減を伴う職場内部合理化作業、本日最終報告に至りました。あとは肝心の自分のチームメンバーの確定なんだけど、子会社出向予定だった不良問題中年は一転残留に・・・但し、閑職にまわるのに間違いはない。人件費予算は厳密なので、誰かが出て行くということですよ。自分かもしれない。ご近所他の部署にはヴェテランが不足しているんです。どんなお仕事でも文句言うつもりはありまへんで。

LPO0041 いつもの音楽の落穂拾い。Ireland ロンドン序曲/ピアノ協奏曲 変ホ長調(アイリーン・ジョイス (p))/前奏曲「忘れられた儀式」/「これらのことはきっと」〜エイドリアン・ボウルト/ロンドン・フィル/レドバース・ルウェリン(br)/ルートン・コラール・ソサエティ(1949年ライヴ)・・・英国音楽一般に人気はなくて、Ireland(アイアランド)も例外に非ず。これは作曲者70歳記念コンサート・ライヴとのこと。音質は年代相応。「ロンドン序曲」(先日聴いたばかり)以外は初耳作品。どれも端正に背筋が伸びて美しくも穏健なる旋律+巧まざるユーモアも漂います。稀代の別嬪ピアニスト・アイリーン・ジョイス(1908年-1991年)を迎えたピアノ協奏曲も雰囲気豊か、低脂肪Rachmaninov みたいな薄味甘美なテイストであります。

「忘れられた儀式」は神秘的な静謐、「これらのことはきっと」は大いにラスト盛り上げる声楽作品!ボウルトは当時60歳、剛直な指揮ぶりは晩年まで変わらない魅力であります。

【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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written by wabisuke hayashi