To CLASSIC ちょろ聴き
CLASSIC ちょろ聴き(22)
Mozart 交響曲第40(1965年トリノ)/41番(1965年ミラノ)/Boccherini シンフォニア ハ短調(1961年トリノ)〜ジュリーニ/イタリア放響
「音質はともかく、これは細部までていねいに歌いきった演奏で、集中さえできればドキドキするような昂揚がある。誠実で、テンポが微妙に揺れ動くことが、まるで心象風景そのままに反映しているかのようなデリカシー。でもNPOの正規録音で充分だけど。」(音楽日誌より)ま、典型的なマニア向け録音か。ムリして探すことはありません。(2003年10月23日)
SCHOSTAKOVICH 交響曲第5(1959年)/9番(1965年)〜バーンスタイン/ニューヨーク・フィルハーモニック
「残念ながらワタシの苦手方面な作品で、しかも若きバーンスタインはイマイチ中途半端か。オーケストラが粗い、スケールに不足する、録音が平板で奥行きが足りない、なにより表現的にまだまだ練り込みが欲しいところ。第9番は、まるでディヴェルティメントでこちらのほうが作品としてはずっとオモロいね。」(音楽日誌より)虚飾のない若き勢いみたいなものはあって、ファンは多いと思います。後年の有名な東京ライヴのほうが個性はいっそう明快。(2003年10月23日)
Schubert 交響曲第9番ハ長調〜マデルナ/南ドイツ放響(1971年ライヴ)第3番ニ長調〜ハーグ・レジデンティ管弦楽団(1967年)非常に速いテンポだけれど、落ち着かない印象なし、スタイリッシュでアンサンブルも緻密でカッコ良い演奏。ライヴゆえのアツさも存分にあって、やっぱりこの人は長生きして欲しかったな。音質良好。第3番は音質こそ少々落ちるが、これも躍動する楽しさいっぱい。ハーグのオーケストラを聴けるのも珍しくて嬉しいね。(2003年10月23日)
Beethoven 交響曲第9番〜ジュリーニ/ロンドン交響楽団(1972年録音)「はかつてSQ4チャンネル(懐かしい)で発売されたもの。FMで聴いたことがあって、とことんクールで盛り上がらない、といった印象の記憶有。10数年ぶりの感想は、細部の明快さ、決して煽らない、そしてやはりクール〜これはこれで多くの魅力を再確認しましたね。(溶け合わない、という録音にも問題有)アダージョの美しさはピカイチ。」(音楽日誌より)こういう派手さのない、冷静沈着系味わい演奏が琴線に触れるようになるのには、馬齢を重ねないとダメですよ。(2003年10月23日)
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