●2009年10月某日
昨夜「音楽日誌」更新後、上司よりケータイにメール有。”クライシス”警報にて急遽出勤へ。とんだ10月ラストの週末也。オークション出品はあまりの売れ行き不調にて休止していた(Yahoo!のプレミアム会員契約解除)が、今月行けなくなった演奏会チケット処分のために復活、ついでにCDをちょっぴり出品したら、みごとに完売いたしました。ブツが良かっただけなのか。更に今月購入したAspireRevo付属品である無線キーボード・マウスは使用しない(キータッチや感触が安物っぽく感じる)ので、出品してみたら望外の入札競合となりました。もともと送料込み1,000円最低価格でも入札あれば嬉しい、と考えていたんだけれど。本日送付。
来月継続するか?本日中に決断しなくては。ああ、そういえばAcerはんから「7」届きませんな、事前に決済は終わっているのに。
せっかくのお休みをツブされた腹いせに・・・(でもないが)Mozart ピアノ協奏曲第25番ハ長調K.503〜カルメン・ピアッツィーニ(p)/ガントヴァルク/レニングラード・ソロイスツ(1990年頃?)・・・無条件幸福中の幸福、我らがヴォルグガングのピアノ協奏曲中、この大柄なハ長調K.503のみ”やや苦手”系だったんだけれど、気分が昂揚しているせいか?数日前からノーミソ中に鳴り響いて、さて棚中何種あるかわからぬ在庫中どれを取り出そうか、しばらく悩んでカルメン姉さんをチョイス。どちらかといと、緻密な集中力よりさっくりとした表現、勢い重視の元気演奏なんです。陰影とかニュアンス系じゃない。ガントヴァルクのバックは少々かっちりしすぎで愉悦に欠けるかも。
Mozart ピアノ協奏曲第22番 変ホ長調K.482〜マティアス・キルシュネライト(p)/フランク・ベールマン/バンベルク交響楽団(2001年)・・・独逸系現役の中では出色の技量と完成度。知情意バランス良く、叙情に流されないが、しっとりとした表現は瑞々しく、鮮度たっぷりであります。この作品、第2楽章「アンダンテ」に於ける管楽器のみの間奏が絶品だし、終楽章のノンビリとした”休日の朝”みたいな雰囲気大好きです。
では、行ってきます。
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しっかり終日トラブル対応、取引先も休日出勤でたいへんです。本来、こんな臨時出勤時に先のお仕事消化すると良いのだろうが、そんな精神的余裕ありまへん。それに、昨日の問題ヴェテランの(かなりひどい)行状次々と情報が増えていって、唖然。おそらくは庇いきれない。彼はこの先、どうするのだろう?どこも行く部署ないっすよ。自分もけっして熱心な労働者ではないが、ヴェテランとしてのツボは(それなり)押さえているつもり。虚勢で自分を大きく見せるなんて、論外でっせ。なんか切ない秋だなぁ。
●2009年10月某日
相当ハードで重苦しい金沢会議を乗り切って、遅く帰阪。引き続き咽が不調で眠れない日々も続きます。それでも未だ体調大丈夫、気分が張っておるのか。本日はお仕事残務整理+先行きスケジュール調整のみで早帰り予定〜恒例の病院へ。朝一番にてサイト定例更新済み。ちょっとリズムが出てきました〜内容さておき。
昨日は気温が異様に高く、行きのサンダーバード中日差しがきつくて不快でした。暖冬。こりゃいかん。移動中音楽はSONYに吸収rdi 聖母マリア夕べの祈り〜スコラーズ・バロック・アンサンブル(1993年)・・・今月初頭に購入し、既にオークションにて処分済み(なんという罰当たり!)ハンス・グリシュカート盤と比べ、声楽各パート一人というクリアなサウンド、古楽器アンサンブルの技量リズムとも洗練され、正直言うと”天と地ほど”の違いであります。このCDはおそらく10年以上前、いちおう著名なる作品は全部聴いておきましょう、的 NAXOS入手だったと記憶します。評価の定まったジョン・エリオット・ガーディーの新旧盤など聴いたこともないけれど、世評はあずかり知らぬところながら、これは驚くべき感銘の深い、作品、演奏、録音であると確信できました。
グリシュカートはんには申し訳なかったが、彼(か)の演奏を数回繰り返したことによって、作品旋律にすっかり馴染みました。スコラーズ・バロック・アンサンブル盤の価値がよく見えました。
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いつもはさっさと帰宅して病院行きなんだけど、午前中順調なお仕事進捗状況は、昼から風向き暗転。どーも実績数値がおかしくてデータ分析していたら、非常に問題ある営業行為を発見してしまって、上司とともに当事者を呼び出して真剣に問い詰めることに。彼はお仕事に独特のクセがあって、以前の職場より異動して(というか出されて)丸2年、メーカーに酒を集(たか)るのが巧かったり、ワタシの悪口をあちこち陰で触れ回ったり(意味不明/そのことで自分の評価が高まるという思想か?)、会議を自分が仕切ろうとしたり、と、いろいろあったヴェテランであります。
やたらと、過度に、自分を大きく見せようとするんだよね。オトコは40過ぎたら”虚心坦懐力”を持たないと、誰からも可愛がられない。始末に負えない。使えない。(ワタシのようにボケも、死んだふりも必要でっせ)とにかく業務指示を守らんのです。お仕事異様に遅く、更に超・長電話。重役出勤、訳もない二泊三日の出張はさすがに上司に禁止されました。ここ2ヶ月ほど連続損失を出していて、調査をしたらエラいことが発覚・・・でも彼も人の親、ワタシは見捨てませんよ。
更に、自らのド・チョンボを発見しちゃって、ぎりぎりのタイミングにて商品企画差し換えををお願い・・・これは自業自得だね。むしろラッキーとすべきか、実害なしで。こちらのチェック漏れなので、差し換えの結果を職場にてずっと待っておりました。最低です。耳鼻科はラスト患者になっちまいました。
通勤音楽は、Beethoven 交響曲第5番ハ短調/交響曲第6番ヘ長調「田園」〜モニカ・ハジェット/ロイ・グッドマン/ハノーヴァー・バンド(1982-8年録音)・・・古楽器演奏の嚆矢となった全集(正式出版前のジョナサン・デル・マー版らしい)であり、現在でもその鮮度を失っておりません。(再購入)第5番は第1楽章/第4楽章を繰り返し(重要)、弦が薄く(時にハジェットのソロのように聞こえる)、そのため木管の内声部旋律が浮き上がり、更に粗野な金管(とくにホルン)が野太く魅力的です。リズムには軽快なノリがあって、こんな素敵な演奏だったら苦手Beeやんだって大丈夫!「田園」も牧歌的で清涼な雰囲気たっぷり広がりました。
●2009年10月某日
これより朝一番のサンダーバードにて金沢へ。昨夜は咽に調子が悪くほとんど眠られず、とにかく道中しっかり休んでいきましょう。音楽も書籍も持参して、日帰り、遅く帰宅予定。なんとか本日乗り切れば、今週は何とかなって10月も終了〜暖かいですね。毎日通勤電車で凄い汗をかいております。時間がないので、ここまで。
●2009年10月某日
よく眠れました。体調万全に本日をなんとか乗り切りましょう。
今月、行けなくなったコンサート・チケット処分のために復活させたオークションだけれど、ついでにぼちぼち9件のCD出品、2週目で完売状態となりました。ま、@300以下だからね、良心的価格だし、ほとんど最低価格入札競合なし、というのも潔いかんじ。数ヶ月前の絶不調はいったいなんだったんだろう?音楽を幅広く聴くことと、無定見無制限にCD購入所有することとは別物でして、ワタシの棚中在庫は音楽関係のブログやサイトを開いている人に比べ、ずいぶんと少ないんじゃないか。ここ3年以上処分し続け、一方で購入もしてきたが、ここ数ヶ月”一ヶ月一件購入”みたいな状況続いております。今週、入札しようと思っていた某ボックスセットだけれど、締め切り直前で誰も入札がなかったら、という条件を自らに課していて、昨日どなたか入札あったので「ウォッチリスト」より外しました。
ALVE'N 祝典序曲/バレエ組曲「山の王」より/スウェーデン狂詩曲第2番/交響曲第1番ヘ短調〜ニクラス・ヴィレン/ロイヤル・スコットランド管弦楽団(1996年)・・・平明で軽快、爽やかな旋律が続くんだけれど、購入時の記憶なし。NAXOSの(比較的)珍しい作品音源は、BOOK・OFF@250で見かけたら購入するようにしているが、これには(今は亡き)ワルツ堂@762の値札が残っているから、新品を購入したんでしょう。10年以上前の購入ということになるが、Sibelius ばかりじゃないよ!的、北欧の新しい魅力を追い求めてのことだったのか?
存在さえ忘れている、ましてや購入当時の新鮮な思いは何処?
”人はなにかを得ると、なにかを失う。それは誰にもわからない”
誰の言葉だっけ?開高健だったか、ゲーテだったか。
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朝からJRの駅は事故とやらで改札内〜ホームまで満杯、すかさずバスで阪急迄移動、ほぼ通常の出勤時間にて到着いたしました。あとで念のため、東京本丸総務に「こんな余計な交通費は支払ってくれんのか」と訊いてみたら、予想通り「ダメ」とのこと。そうだよな。フツウ、公共交通機関に不備があれば堂々と遅刻すればよいのだよ。でも、お仕事に遅れれば自分で自分の首を絞めちゃうからね。たかが数百円のこと、屁でもないっすよ。夕方、狙い通りの資料完成、印刷送付済。でも、締め切り迫る上司用資料にはほとんど手が着いていない。とにかく、明日本番です。ここまでくればなんとかしましょう。
職場では「家族が新型インフルエンザだ」というのがぼちぼち出てきていて、もしかしたら自分も既に潜伏状態なのかも。
今朝のALV'EVの件、「平明で軽快、爽やかな旋律が続く」とはずいぶんと素っ気ないコメントですな。残響豊かで雰囲気たっぷりなサウンド、祝典序曲は賑々しくも楽しく、「山の王」はメルヘンな味わいが懐かしい。スウェーデン狂詩曲第2番(ウプサラ狂詩曲)はホルンの荘厳な合奏で開始され、静かな木管、弦が絡んでじわじわと夜明けのように静謐だけれど、やがて牧歌的なリズムが刻まれ盛り上がってまいりました。「平明で軽快、爽やかな旋律」とは、まさにこのことであります。
交響曲第1番ヘ短調は4楽章35分に及ぶ立派なものであって、チェロの暗鬱なるソロで開始、悲劇的かつ浪漫の味わいの旋律が続きます。第2楽章「アンダンテ」も悲劇的で甘美、第3楽章「アレグロ」は一転軽快で明るいスケルツォであり、終楽章はシンプルで親しげなる旋律が堂々たるフィナーレとなります。オーケストラは悪くないが、全体にリズム感はややダルな演奏かな?NMLにて確認してみてくださいよ。
通勤音楽はVaughan Williams 海の交響曲(交響曲第1番)〜ベルナルト・ハイティンク/ロンドン・フィル/合唱団/カンティレーナ/フェリシティ・ロット(s)/ジャナサン・サマーズ(br)(1989年)・・・最高。何度聴いてもこの作品大好き。祝祭的な雰囲気に溢れ、声楽の充実は(おそらく)Mahler の交響曲第8番 変ホ長調より健康的であり、構成がわかりやすく、旋律が親しげ。壮大なる海洋の風景が広がって爽快。ハイティンクのオーケストラは充実しきって、声楽も絶好調。表現にムリムリがないのだな。音質も自然な音場、打楽器の迫力も極上です。全71分なんてあっという間でっせ。リンク引用した解説にもあるが、交響曲というより、ほとんど物語風。
●2009年10月某日
昨日は週初めのミーティングに+恒例の社外での研修というか見学というか、それをすっかり忘れていて、そのまま酒席へ。遅く帰宅したので、音楽もクソもない、といった状態です。お仕事は三日後に金沢での会議を控え、本日明日が資料作成のピーク、というかデッド・ライン、締め切り。そういえばAcerよりWindows7がいつまでも届かんな。アップグレードした人のブログをいくつか拝見したが、”あまり変わらん”という声もあるが。予約だけでVISTA発売時の3倍、とのことだけれど、そろそろ替え時の雰囲気なんでしょうね、ワタシもそうだったから。
ネタがないので、珍しくいただいたメールでの話題。アンドルー・デイヴィスをアンドリューではないよ、と書いたことに対するコメントです。ネット上では英語に堪能な方はいくらでもいらっしゃるので。(一部個人情報削除抜粋)
Sir Andrew Davis
ご無沙汰しております。
音楽日誌に書かれていたAndrewの発音ですが、仰るとおりアンドルーが'正しい'発音です。基本的に、-rewは全てルーと発音します。threw、brew、drew、crewなどなど。というか、rの後にjを発音することは殆どありません。思いつく例外はeruditeくらいでしょうか。
さて以下は私の'珍説'です。英語学者ではないので間違っている可能性大ですが・・・
上で'正しい'と、引用符をつけたのは、確かに辞書ではどれを見ても発音記号がru:なので、お墨付きを得ている発音はルーだということなのです。それではアンドリューという発音を聞いた事がないか、というとあるんですよ。確かに、イギリス人がAndrewをアンドリューと発音したのは記憶にないのですが、アメリカ人の場合はありました(というか多数派)。おそらく、学校ではルーと発音するように言われていると思いますが、リューと訛る人がいる、ということじゃないかと思うんですがね。
さらに言うと、訛ったのはルーのほうなのか、リューなのかという疑問も私にはあります。
-ewの言葉を見てみると、ューとウーとオーの三通りあることに気付きます。-rewはルー(ru:)で-sewはソウ(sou)、ウーやオーと発音するのはこの二つで、これ以外の場合は-ewはュー(ju:)であるようです。
chew、dew、few、hew、jew、kew、mew、new、pewはチュー、デュー、フュー、ヒュー、ジュー、キュー、ニュー、ピューです。
ュー(ju:)とウー(u:)の両方あるのがlew、ロス・マクドナルドの小説の主人公、私立探偵はLew Archer、リュー・アーチャー
アメリカでは英語を使いますが、アメリカ人の多くは英語を母国語としない人たちによって形成されています。彼らからすると。Andrewをアンドリューと発音するのは合理的だったのではないか。では、それははたして訛ったと言うべきなのか?
上であげたューと発音する事例では、ウーと発音する場合は'oo'とするのが一般的です。語尾がooで終わる例はあまりないのですが、たとえば、koodoo。語尾ではない例はいろいろあります。doomsday、fool、hoop、Jは例外かな。kooky、mood、noon、pool....
そこでRの場合は仔細に見てみますと、ルー(ru:)と発音する表記ですが、rewとrueとrooとruとruiの五種類があるようです。たとえば、rueですとconstrue、rooですとkangaroo。ru、ruiですと語尾ではないですが、perusal、frugal、fruit、
アルファベットは表音文字であると習いました。ということはrewとrueとrooとruとruiはもともとは異なる発音をしていたのではないかと思えるのです。ついでに言うと、rueは英語本来の表記ではなく、フランス語由来ではないかと思います。それらは全て(ru:)と発音されるようになった。rewは昔は(rju:)と発音していたんじゃないか?全然自信はないですが、休みで暇してますので愚考をまとめてみました。
アメリカの英語の大元はイギリスからの入植者達ですので、17世紀初頭に遡ります。その後本国の英語が変化を遂げてゆく中、植民地アメリカでは古風な英語が残ったということもあるようです。そこで、私の疑問、訛ったのはどちらなのか、という楽しい疑問もうまれてくるのです。
さて、どなたか私の疑問に答えてくれる人はいないでしょうか?
K
P.S.
サー・アンドルーは一度だけ生を聴いたことがbあります。プロコフィエフの交響曲5番他、ロンドン響。上手いオーケストラですなあ。
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さて、明日がお仕事デッド・ラインなんだけど、なんせ作業量が膨大+ノーミソ使うべき提案資料+通常業務(愚痴だけれど、チームメンバーはそれだけなんだな、お仕事は)+突然の飛び込みイレギュラー処理+作業手順のご相談有+昨夜の大酒二日酔い(自業自得)で苦しんだ挙句、消化は50%か。明日ぜ〜んぶ、なんとかするぞ。明後日、早朝出立で会議本番へ。
いつもより元気なく、ムツかしい顔をしてお仕事していたら、派遣さんが「膝が痛いんですか?」と心配してくださったが、「いえ、昨夜呑み過ぎで」と言ったら、思いっきりバカにされちゃいました。
通勤音楽は、Dvora'k スラヴ狂詩曲 変イ短調 作品45-3(デトロイト交響楽団1978年)/円舞曲「美しき青きドナウ」/円舞曲「酒・女・歌」(ロンドン交響楽団1966年)/Wagner 楽劇「ヴァルキューレ」より「ウォータンの別れと魔法の火の音楽」(ワシントン・ナショナル交響楽団1975年)/Tchaikovsky 「イタリア奇想曲」(デトロイト交響楽団1978年)/R.Strauss 交響詩「ドン・ファン」(デトロイト交響楽団1980年)〜アンタル・ドラティ・・・う〜む、結論的にラストの「ドン・ファン」が凄い。1977年〜1981年のシェフ時代の成果なんでしょうね、素晴らしいスケールと爽快なサウンド、オーケストラは絶好調ですね。Wagnerの立派な演奏は以前に聴いておりました。
でもね、ウィンナ・ワルツはどーもおかしい。別に本場嗜好はないんだけれど、妙にきっちりとしているというか、生真面目なくせにちょっぴり安っぽいというか・・・スラヴ狂詩曲は音の広がりが不自然でした。演奏はちゃんとしております。
●2009年10月某日
さて、小雨模様どんよりした月曜。重苦しい気分を引きずりつつ、今週も乗り切りましょう。昨日はご近所紳士服量販店にて礼服購入(多大なる出費であった/着る機会は少ないのに)、転居以来ずっと気になっていたお洒落な蕎麦屋にて昼食、その時、よさげなお魚料理店がオープンしていることを発見、そこには夜に出掛けました。贅沢三昧であります。
昨日も断続的に音楽を聴いていたけれど、半分以上居眠り状態。Stravinsky 幻想的スケルツォ(1984年)/アポロを率いるミューズ(1947年版/1974年)/春の祭典(1982年)〜アンタル・ドラティ/デトロイト交響楽団・・・「春の祭典」は一枚物を処分して、6枚組ボックスを再購入したもの。6月入手以来、全部は聴けていないといった例のパターンであります。これは熟練熟達の演奏であって、デトロイト響はポール・パレー以来のアンサンブルの充実を取り戻し、過度に激しくもなく、怜悧を強調することもない、馴染みの作品をしっかり、美しくバランスよく仕上げて〜まことにコメントしにくい立派な演奏です。(ここで時間切れ)
●2009年10月某日
無為無策な休日はいつものこと。昨日はオープンしたばかりの尼崎COCOEに女房殿と訪問してみたけれど、予想通りの人だかりで早々に退散いたしました。甥の結婚式の正装を買わなくっちゃいけないんだけれど。なんかこう、生活の楽しみというか、期待感がない毎日だな。感動と喜びが薄い毎日のような気がします。ずるずると達成感のない日々。ノーミソ前頭連合野の活動低下していて、読書意欲も起こらない。
Handel ヴァイオリン・ソナタ イ長調 HWV361(作品1-3)/ト短調 HWV368(作品1-6)/ニ短調 HWV359a(作品1-13)/(アンダンテ楽章)イ短調 HMV412/(アレグロ楽章)ハ短調 HMV408/ソナタ ニ長調 HMV371(ジョン・ホロウェイ(v))/オーボエ・ソナタ 変ロ長調HWV357/ハ短調 HWV366(作品1-8)/ヘ長調HWV363a(デイヴィッド・ライヒェンバーグ(ob))〜スーザン・シェファード(vc)/ルシー・キャロラン(cem)(エコール・ドルフェ/1991年)・・・馴染みの作品だけれど、たったこの2行ほどの作品表記を確定するまで30分以上ネット確認必要・・・なほどCD表記が不親切でして、もともとはCRD原盤のBRILLIANT盤。Handel は、Bach ほど作品研究が進んでいないようで、出版楽譜や使用楽器、真偽の程もわかりにくいけれど、嫋(たお)やかで楽天的な旋律はまた別な魅力があります。演奏はすっきり素直なもので、やや個性不足を感じるほどスムースで耳あたりの良い古楽器演奏となります。それでも、別な演奏を求めるほどの不満なし。
Mahler 交響曲第9番ニ長調〜グスタフ・クーン/マルキジャーナ・フィル(2004年イタリア・アンコーナ/デッレ・ムゼ劇場ライヴ)・・・HMVのユーザーレビュー(尼崎在住の方/ご近所かな?)では「オーケストラが下手過ぎ」との辛口評価也。これは驚くべき手応えのある演奏でして、ライヴとは俄に信じがたいほど整ったアンサンブル、難物であるホルンなど易々ノーミスでクリアして朗々と歌っております。(数回の演奏録音を編集しているのかも)遅めのテンポでじっくり(84:37)、洗練され平明で素直な表現、優しさと迫力が同居して明るく、どう聴いても「下手過ぎ」とは聞こえないどころか、昨日来幾度も聴いて感心しきり、状態。
音楽を知名度で聴いたらあきまへんで。おそらくはおそらくはイタリア・マルケ州のオペラ・ハウス・オーケストラのコンサート用別名だと類推するが、これはグスタフ・クーンの薫陶なんでしょうね。実演が評判となってCD化が実現したものか。鬼神のような壮絶さではないが、諦念に充ちた美しい旋律を過不足なく、立派に表現して下さって不満などありません。
●2009年10月某日
久々の超・不眠状態、夜なかなか眠られずネットなどぼんやり眺めてから床についたけれど、うつらうつら程度でいつもの起床時間に覚醒。ま、そう体調悪くないし、これでよし、としましょう。本日か明日には「7」が届くので、愛機Aspire Revoのバックアップを取っております。先日逝去された旧メインマシンのHDDを外付けにして作業中。これからはできれば一ヶ月に一回は作業したほうが良いのだろうなぁ。写真とサイト更新関係情報は、別途別格で保存しましょう。しっかり朝刊を熟読したが、鳩山総理の”カネ”は脇が甘いですね。そのことが政治生命に影響する可能性もある。民主党のマニフェスト至上主義は良いと思いますよ。現状からの変革には必ず抵抗があるものです。論議や主張対立の経過が表に出ることも、とても良いことでしょう。
それにしても旧・自民党政権というのは(ほとんど良くない意味で)日本的体質だったのだな、と思います。「ダムは半分できあがっているんだから、とにかく全部作れ」「泣く泣く父祖の土地を立ち退いた人の心情を思い遣れ」というのは、けっこう説得力ありますよね。もともとムダなものを無理矢理着工して、見込みより大幅に経費が膨れちゃった、ということを忘れちゃいけない。自然破壊もある。景気対策で土建屋+接待の水商売が(ちょっぴり)潤うということはあるんだろうが、本末転倒です。もちろん事態の本質ではない。必要のないものを作った挙げ句、その維持費だってずっと掛かるでしょうに。
Mahler 交響曲第8番変ホ長調〜ラファエル・クーベリック/バイエルン放送交響楽団/合唱団他/アーロヨ、スプーレンバーグ、マティス(s)/ハラミ、プロクター(a)/グローベ(t)/フィッシャー・ディースカウ(br)(1970年)・・・この巨大なる「千人の交響曲」初耳(もちろん録音で)はバーンスタイン/ロンドン交響楽団(1966年)であり、阿鼻叫喚混沌怒濤の響き混濁状態、若かったワタシには理解不能であった記憶があります。CD時代になって、ジョージ・ショルティの1971年を拝聴して作品全貌は見えた(ような気がした)が、”阿鼻叫喚混沌怒濤の響き混濁状態”印象に変わりなし。それをクリアしたのが、このクーベリック全集だったんです。1990年代前半の購入だったっけ?もちろん西ドイツ製。棚中最古参在庫愛聴盤のひとつ。
けっして悪い録音ではないが、英DECCAショルティ盤に比べれば、声楽前面でオーケストラが少々引っ込んでいたり、広がりを強調しないから、印象はずいぶんとジミ。演奏そのものがストレート系で飾りの少ないものだし、そもそも亜米利加最強軍団のキレと、南独逸のオーケストラとでは全然サウンドが異なります。金管の厚ぼったい、暖かい深み、奥行きがとくに素晴らしい。声楽陣の充実は特筆すべきでしょう。祝祭的雰囲気に溢れた合唱、ソロはフィッシャー・ディースカウの説得力が桁違いに凄い、上手い。第2部冒頭、声楽抜きの静謐場面でのオーケストラの美しさ、絶品。74分24秒というのはかなり短いほうなんじゃないか。ミヒャエル・ギーレンの旧録音(1981年)が72分くらいだけれど。
今朝、早朝よりBeethoven 歌劇「フィデリオ」〜ミヒャエル・ハラース/ニコラウス・エステルハージ・シンフォニア/ニールセン(s)/リエンバッヒャー(s)/ヘルヴィッヒ(t)/グラスホフ(b)/タイタス(t)他・・・NAXOS原盤なんだけど、録音年が調べられない。いずれ1990年代のディジタル録音なんだけど、例の87枚組に収録されたもの。このボックスには初稿「レオノーレ」も収録されていて、そちらブロムシュテット/シュターツカペレ・ドレスデンがエエ音で鳴っているんです。前回聴取時には、(それに引き替え)録音用オーケストラのサウンドがツマラんな、そんな不遜な印象ばかりでした。もとよりワタシにオペラ云々などできないが、本日の印象はけっしてツマらない演奏とは感じません。ド・シロウトには鮮明な録音もありがたいですしね。
●2009年10月某日
幸い老眼症状がほとんどなくて、小さい字を読むのに苦労はありません。それでも、ぴたりと視力に合わせた眼鏡を付けるとパソコン・ディスプレイ長時間お仕事はツラい・・・ことに気付いたのは2年ほど前、頭痛が続いたんです。現在、お仕事パソコン用には”やや度の緩い”4,000円ほどの眼鏡愛用、ところが昨日それを持参し忘れて懸命にお仕事(かなり膨大)宿題消化していたら、昼過ぎ頭痛はピークに!総務にてバファリンをいただき、なんとか狙いの作業は終了させました。夕方、疲れ果てお隣のチームの責任者(長いお友達)と呑みにいこうと思ったら、上司が引っ付いてきました。結果、けっこう痛飲。客観的には眠りの質はよろしくない(ヘンな夢も見た)んだろうが、睡眠不如意ということはない。ワタシ、毎日呑みませんし。今朝、無事定例サイト更新済み。
通勤音楽は、Mahler 交響曲第5番 嬰ハ短調〜ジョージ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1970年)・・・先月全集全部聴いていて、いちおうコメントをしたつもりが、先ほど確認すると第5番に言及なし。駅売海賊盤にて20年ほど前に入手なんども拝聴、コメントもしていた有名な録音となります。不自然な各パートの分離、定位もおかしいが、艶やかなる優秀録音(?)に間違いはない。この売れ筋(往年の)黄金コンビの最初期の録音であり、シカゴ交響楽団の底力を見せつけた演奏であります。かつての言及にあるように、ワタシはこの”体育会系”演奏を(基本的には)好みません。
でも、駅売海賊盤(ほぼ)全集をオークション処分して、正規全集を再購入したのは・・・(ここで時間切れ)
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いやぁ、今週もキツい(おそらくは日本中、世間のご同輩に比べれば格段にラクチンであろう)お仕事(ほぼ)狙い通り終了して、定例の耳鼻咽咽科+(診察券出して途中抜け)整形外科で左膝リハビリしっかり。先週今週とかなり熟練の整体師に当たってヒジョーに効きました!ババ混みの大人気耳鼻咽咽科診察を待っている間に紳士靴購入。帰宅してメールを確認すると、ウィンドウズ7発送したとのこと。オークションは2件、計6枚分入札有。
【♪ KechiKechi Classics ♪】のトップページにあるカウンターによると、それなりの読者は存在するらしいが、誤字脱字のご指摘がない。ほんまはニヤニヤして「この、ばーか」みたいに思われているのではないか。今朝更新した分では「対極にある」(正)が「大曲にある」(誤)、この「音楽日誌2009年10月」中でも「散財」(正)を「散在」(誤)になっているのを本日発見〜既に修正済。あちこち、連日の発見修正で冷や汗の毎日。それというのもワタシの執筆スタイルが”一気書き”、勢いに任せて推進力重視!推敲が足らんのです。時にクドい繰り返しが(自分でも)気になっちゃいます。ご指摘請う。
・・・で、今朝のショルティの件、続き。けっして好みとはいえぬ全集録音をなぜ再購入したのか・・・まず、安かったから(14枚組3,150円)。それとシカゴ交響楽団の強靭な、金属的な輝きを誇って(それはそれとして)聴くべき価値があるんではないか。耳も爽快というか。この交響曲第5番 嬰ハ短調は
彼独特のアク+メリハリに溢れたフレージング、陰影に乏しいサウンドが個性だけれど、やはりシカゴ響が滅茶苦茶上手い!とくに金管楽器はほんま、ぴかぴかの金属ばりばりに眼前に出現して、すごい迫力。
それとほとんど別世界に位置するのがラファエル・クーベリックのスタジオ録音全集。通勤でMahler 第8番変ホ長調を聴いたんだけれど、その件は(疲れたので)明日へ。
●2009年10月某日
珍しくよく眠れ、覚醒のリズムが乱れたのか、今朝床から起き上がりにくい・・・ほんまはこのままMORE一眠りしてサボりたいところだけれど、小心なるサラリーマンはそうもいかない・・・定例の作業は絶対に溜めないことを原則としていて、本日一気に消化する予定なんです。幸い風邪症状は治まったみたい。
(なんどもコメントしているはずだけれど)Chopin ノクターン第1〜21番〜ニキタ・マガロフ(p)(1974年)・・・例の第20番嬰ハ短調(遺作)の甘美な旋律は、平原綾香ちゃんの「カンパニュラの恋」になっていて、ドラマ「風のガーデン」(近年まれに見る細部凝った出来)の印象と相まって、胸を打つ深遠なる感銘を呼び覚まします。6枚ほど駅売海賊盤で揃えたルービンシュタインのChopin ボックス(激安)を入手できないでいるのは、ダブりが存在する事実+なによりマガロフの13枚全集ボックス(PHILIPS 456 376-2)が掛け替えのない存在として棚中に・・・レシートによると2005年3月17日に五反田BOOK・OFFにて入手(2,550円也)。怜悧でもない、技術的不足もない、透徹した洗練+暖かく深遠に響くサウンドに ほとんど陶然として聴き惚れるばかり。
では、行ってきましょう。
●2009年10月某日
昨夜は持病である副鼻腔炎の症状〜咽に鼻汁が落ち込んでしまう症状にて眠られず。毎週通院しているが、なかなか快復しません。なんせ十年余の症状だし、それが原因と診立てがあったのは今年ですから。すっかり慢性化して難治性なんだろうな。困ったものです。今朝も午前中企画提案書の打ち合わせ、それを乗り切れば今週は”先行き”のお仕事をゆっくり考えることが・・・ムリか。けっこう作業山積か。上司会議用資料執筆があったっけ。
Vaughan Williams 南極交響曲(交響曲第7番)〜ジョン・バルビローリ/ハレ管弦楽団/合唱団/マーガレット・リッチー(s)/ローレンス・コリングウッド(or)(1953年)・・・オーボエ協奏曲イ短調(イヴリン・ロスウェル(ob)1955年)/チューバ協奏曲ヘ短調(カテリネット(tub)1954年)とのフィル・アップもよく考慮され、モノラルながら音質も優秀、聴き応えたっぷりの一枚(2枚組だけれど)となります。オリジナルは「南極のスコット」の映画音楽であり、おそらくこれは初演と同時期、同じメンバーによる録音と類推。ナレーションはなし(各楽章に挟むのは作曲者の意図に反するそうだけれど、格調高い雰囲気は出ます)。淡彩で情感の起伏の少ない、しかもメリハリある構成が曖昧なる作品であって、独墺系交響曲に慣れている日本人には人気出ないでしょうね。さらさらと無定見な幻想曲であり、散文的であり、つかみ所がない・・・が、こどもの頃から聴き慣れているワタシには、まさにツボ。ウィンド・マシーン、オルガン、女声の効果も決まっております。バルビローリはまったりと自信に溢れたアンサンブルであって、作品に対する誇りというか確信に充ちて、充実したサウンドに至っております。協奏曲も同様。
ハレ管って、御大バルビローリの指揮、作品を得ると凄い演奏に至るマジックが発生するんです。
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結局、朝9時半〜夕方迄ずっと打ち合わせ。自分が主な報告者なので、居眠りする暇もありません。終わったあとぐったり・・・まとまった作業する精神的余力は残っていなくて、メールの返事とか、単純な作業のみいくつかこなしてさっさと帰宅へ。明日で溜まった純実務作業は一気に終了させましょう。今月末から来月に掛けて通常業務+来年に向けての種々様々なるお仕事が、怒濤の如く押し寄せてちょっと憂鬱です。なんとか乗り切らなくっちゃ。
通勤音楽はElgar 交響曲第1番 変イ長調/交響的秀作「ファルスタッフ」〜作曲者/ロンドン交響楽団(1930〜1932年)・・・ちょっと驚くくらいに音質は良好で、作品を堪能するに不足はありません。まったりノスタルジックな味わいがあって、ポルタメントも床しいが、思いの外モダーンなセンスで”歴史的価値”だけとは言い切れない。しっかりとしたアンサンブル、迫力と細部のニュアンスにも不足せず、これはたいへん立派な手応えある演奏でした。
英国音楽ってちょっと年寄(としょ)りクサいですか?こうして連続して聴いていると、ワタシの嗜好はこの辺りがツボと確信いたしました。
●2009年10月某日
今朝、いつもより一時間半ほど余裕で金沢に直行、昼からの商談だとラクですねぇ。いつもは11時開始の会議対応で早朝出立ですもの。ノンビリしております。ここ数年の高血圧の件、いろいろ考えてみたけれど、毎朝の”腹筋”が一因なんじゃないか、4年ほど毎日続けているんだけれど。ちょうど血圧が上がってきた時期と一致します。基本、肥満気味と華麗なる加齢が主因なのかもしれないが、喫煙経験なし、コレステロール正常、でも食事はやや塩分が多いかも知れないな。先日テレビの健康番組で拝見したが、朝方というのは血圧が上がるらしい。そこに”熱心な腹筋+α”でしょ、いろいろカラダに負担を掛けているのか。寝る前に変更しようかな?
ここ数日ノーミソ中に鳴り響いている音楽があって、はて、どの曲だったか?と思い出せず悩んでおりました。まるで白馬に乗って、荒野を疾走するようなカッコ良さ。今朝とうとう思い出しました。Rachmaninov 交響曲第2番ホ短調の第2楽章「アレグロ・モルト」〜今朝はウラディミール・アシュケナージ/コンセルトヘボウ管弦楽団(1981年)・・・世評高い録音であり、想像よりやや早めのテンポは颯爽と若々しい。作為とか作り込みではないさらりとした率直さがあるし、なによりオーケストラが瑞々しく、コクがあってエエ演奏ですね。続く、とろりと甘い第3楽章「アダージョ」は大好きですよ。かつてオーマンディ盤で作品に対する愛情を吐露したものです(恥ずかしい/もう処分しちゃいました・・・)。
昨夜〜今朝、Vaughan Williams ロンドン交響曲(オリジナル1913年版)〜リチャード・ヒコックス/ロンドン交響楽団(2000年)・・・通常演奏されるのは1930年再改訂版なんだそうで、第2〜4楽章で20分ほどのカットが復活しております。おそらく作曲者は冗漫さを避け、全体凝縮集中を狙ったと思われるけれど、ワタシには静謐で美しい旋律がいつまでも、じっくり駄目押しのように広がって満足であります。英国式話法に慣れぬとつかみ所のない作品に聞こえるが、ヒコックスの表現はスケールとメリハリがはっきりしていて、茫洋とした奥行きと併せて極上の表現であります。いろいろ聴いてきたが、おそらくはヴェリ・ベスト。
録音もエエじゃないか。昨年2008年ヒコックス60歳での早すぎる逝去を悼みます。心臓疾患だったとのこと。ストレスと太り過ぎだぞ!
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しっかり充実した金沢商談3発〜でも往復のサンダーバード中では、どーも夢見がよろしくない。昼食では(いつもの)旨い刺身定食喰ったり、帰りは高級惣菜+弁当購入したり、更にパソコン週刊誌など購入してそれなり散財〜Windows7関連マシンの特集だったため。ONKYO(SOTEC)のP305A3/21W1って、Atom230(1.6gh)/2gbメモリ/NVIDIA IONって、我がAspire Revoといっしょじゃん。光学ドライブがないだけで、形も大きさもよう似ております。作っている工場が一緒なんじゃないか。「7」到着が楽しみ。
移動中の音楽。Mahler 交響曲第7番ホ短調〜キリル・コンドラシン/レニングラード・フィル(1975年ライヴ)・・・なんどか聴いているが、これは細部まで明快でヴィヴィッド、熱気に溢れた凄い演奏です。この作品には濃密な雰囲気を期待したこともあったんだけれど、レニングラード・フィルのサウンドは強靭であって、滅茶苦茶上手い!明るい。曖昧模糊とした、雰囲気で聴かせる、的曖昧さ皆無、両端楽章はノリノリの推進力たっぷりだし、第2楽章「夜の歌(1)」のリズム感だって尋常ではない。音質も良好ですよ。
Bartok 歌劇「青ひげ公の城」〜ヤーノシュ・フェレンチーク/ブダペスト・フィル/ハンガリー放送合唱団/ゲオルギィ・メリス(br)/カタリン・ラサ(s)(1971年?ではないかと類推)・・・1980年録音は怜悧な集中力があって最高なんだけど、なんせトラック別がない初期盤で不便だったんです。昨日、オークションにて処分済。こちら、残響豊か(過ぎ)な会場の雰囲気たっぷり。アンサンブルは自信に充ちて、歌い手の迫力も集中力もたっぷり。しかし、なんて暗い音楽なんだ。
●2009年10月某日
本日秋の健康診断でバリウムもあるから、昨日夜9時より飲食禁止、朝食をしっかり摂る、というのが基本だから、生活リズムが狂います。風邪気味だし、30分ほど朝寝坊というのも気持ちよいが。いつにも増して早めに出勤してお仕事周辺整理〜一番乗りにて健康診断を終えましょう。昨夜、残り一件オークション落札者より連絡有、ほっとしたが、仕事の合間にクロネコメール便を出すのが苦しい・・・週末休み中に全部連絡いただきたいものです。今週は本日明日を乗り切れば、おおよそお仕事消化の流れは見えております。難題は続くんだけれど。
昨夜、Brahms ヴァイオリン協奏曲ニ長調〜レオニード・コーガン(v)/パーヴェル・コーガン/ソヴィエット国立アカデミック交響楽団(1976年ライヴ)拝聴〜たしか同時期のスタジオ録音があったはず?コーガンの硬質で熱血、驚異的なテクニックが入魂の凄い演奏で、馴染みすぎて聴く機会の少ない名曲をたっぷり堪能いたしました。音質も良好。息子のサポートもスケールがあって極上のバックであります。フィル・アップがBruch ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調〜ヴィクトール・トレチャコフ(v)/アレクサンドル・ラザレフ/ソヴィエット国立アカデミック交響楽団(1981年ライヴ)・・・こちら、少々神経質なヴィヴラートがあって、コーガンほどの完全燃焼系ではないが、達者な技巧で悪くない。但し、YedangClassicsらしい無定見なるコンピレーションだから、続けて聴くと少々違和感がありました。
Mozart ピアノ協奏曲第20/22番〜デレク・ハン(p)/ポール・フリーマン/フィルハーモニア管弦楽団(1993年)・・・このサイト中にて第21/1/25番、第18/26番への言及もある全集より。端正で瑞々しくオーソドックス、立派な演奏なんだけど、古今東西名手の演奏やら、ここ最近古楽器の溌剌リズムに慣れていたせいか、ものすごく感銘があったわけではない。ちょっと当たり前すぎ、というか・・・思い出したが、1999年11月16日に購入した40枚組だったんだな、もう10年経ったのか。光陰矢の如し。知名度的には弱いから、きっとオークションでも売れんやろな。
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健康診断も終わり(血圧が高い/老医師は太り過ぎと言う/ワタシはストレスと睡眠不足と思う・・・両方かな?)、明日出張の準備はもちろん、会議打ち合わせも、チーム内の宿題整理も一段落、白いウンコも無事に出ました。風邪は幸い快方に向かっていて、このまま収まって下さると幸いです。オークション落札された分、昼休みにコンビニにて送付いたしました。金沢まで(クロネコメール便にて)送ったチケットは無事到着した模様。土曜出して月曜着だから上々の成績です。
昨日のことだけれど、2ヶ月ほど前に拝聴したBach ブランデンブルク協奏曲全曲〜鈴木雅明/バッハ・コレギウム・ジャパン(2000年)再聴。2008年の再録音が話題なんですね、巷では。先日の感想は”たしかに上手い!んだけれど、いかにも日本人的生真面目、細部まで忽せにせず、正確にリズム、アンサンブルは一生懸命の集中力を刻んで・・・挙げ句、伸び伸びとした愉悦感、余裕の歌に欠けるような・・・”などと失礼なことを書いたけれど、聴けば聴くほど驚異的なテクニックの冴えと、細部忽せにしない精密さに魅せられます。それに、一生懸命弾いているなぁ!といった真剣さが眼前に浮かぶ(第3番の第2楽章官能的な半音階的チェンバロソロ〜快速終楽章のノリ!)んで、ほとんど涙が出るほど感動いたしました。
島田俊雄さん手作り曲管トランペットは粗野で不器用、こんな音色がきっとオリジナルのバランスなのでしょう。先ほどから、第5番第1楽章(長大なるチェンバロ・ソロ部分が楽しみで)を初稿+完成稿と何度も繰り返して堪能しておりました。バロック演奏というのはほんまにここ数十年の変遷は凄くて、これほど洗練された演奏が日本で日常になった、という事実も感慨深いもの。
●2009年10月某日
オークションは昨日一昨日とCD計5組7枚入札有。激安だし、こんなもんかな?うち2件が連絡未だなし。ひとり評価の厳しい人がいたのでちょっと心配です。もともと甥の結婚式でダメになった演奏会チケット処分で復活させたものだから、状況を見て今月で店仕舞いの可能性が高い。先日購入したばかりのMonteverdi 聖母マリア夕べの祈り〜ハンス・グリシュカート/スヴァビアン・コラール・シンガーズ/シュトゥットガルト・バッハ管弦楽団他+Handel オラトリオ「復活」〜ルドルフ・エヴァーハルト/サンティーニ室内管弦楽団/合唱団/エディト・ガブリー、アンネマリー・テプラー=マリジー(s)/エミー・リスケン(ca)/アルフレート・ファッケルト(t)/エーリヒ・ヴェンク(b)(1962年)も出品してしまいました。後者はそれなりのステレオで音質もまぁまぁだけれど、演奏スタイルがどうも強面でいけない。前者は聴き進めるほどに、現在の演奏技量水準から考えると少々聴くのがツラい・・・罰当たりでございます。でも、きっと買い手は付かないと思う(後述;無事入札ありました)。
デンマーク王立歌劇場管弦楽団名演集(10CD)というボックスが出ていて、知名度的にまず売れんでしょう、という予測そのままHMVだと898円で入手可能。貴重な音源なんだけど、誰も興味がないだろうなぁ、ワタシは発売と同時に入手、2枚ほどコメントしております。その中から1枚目「初期録音」
Lumbye(ロンビ)幻想曲「夢の光景」〜サミュエル・レヴィソーン(1947年) /Nielsen バレエ組曲「アラディン」〜エミル・リーセン(1935年)/DELIBESバレエ音楽「コッペリア」より(1925年)/GADE「伝説」(1939年)/LANGE-MU"LLER 「ルネッサンス」(1936年)/Nielsen 劇音楽「母」序曲(1936年)/EMIL ENNA 「マッチ売りの少女」序曲(1936年)/DE PUY 「若さと愚かさ」序曲(1940年)/Svendsen 「祝祭ポロネーズ」(1940年)/RIISAGER 「乳と蜜の流れる土地(愚か者の楽園)」(1940年)〜ヨハン・ヒュエ=クヌートセン/デンマーク王立歌劇場管弦楽団・・・ DELIBES、Nielsenともかく、あとはSvendsen、ぎりぎりGADEを名前で知っているくらいで、あとはほとんど初耳!というか、通常の音楽生活では出会えない稀覯作品+指揮者だって噂も伺い知れぬ歴史的録音ばかり。
思いの外、(時代を考慮すれば)聴きやすい音質だし、いずれほぼデンマークの作曲家ばかり(Svendsenはノルウェイだけれど)、誇りを以て演奏されます。どれも親しみのある旋律ばかり、こうして音楽の見聞を広げていくことがマンネリ防止というか、音楽に対する真摯な姿勢を維持することにつながるんです。
Elgar 序曲「南国より」/交響曲第2番 変ホ長調〜アンドルー・デイヴィス/BBC交響楽団(1991年)・・・(余談だけれど〜ANDREWはアンドルーであって、アンドリューではない、と思うんだけどなぁ)昨夜、作曲者自演の交響曲第2番をオークション処分いたしました。入札ないだろうな、との予測外れ。それくらい人気がない作品だけれど名曲なんです。録音の加減か?もともとのサウンドなのか、とても地味などんよりグレイなサウンド。かなり以前LP時代からお気に入りでした。こんなんだったと記憶します。エッヂが利いていなくて、角が取れ過ぎといった感じ。
マイルドと言えばそうなんだけど、英国音楽好きのワタシでもこの世界に入り込むのに、少々集中力が必要です。抑制も過ぎた、といった趣の演奏だけれど、第2楽章「ラルゲット」辺りから絶妙の静謐さが染み渡って、刺激やら爆発、声高な絶叫とは無縁の練り上げられた響きにココロ奪われること保証。これぞ”英国の黄昏サウンド”也。技術的にどうの、といったオーケストラではなく、ひたすら響きが地味なだけなんです。せっかくの5枚組ボックス入手(数年前)なのでしっかり聴きましょう。
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ほんまは昼から神戸方面で演奏会があって、招待券があったんだけれど、結局、体調不良にて自宅療養。健康元気にてサボる、というのがモットーなのに、これではいけない。明日は健康診断+連続会議で抜けられない(自分の報告が多い)し、明後日は早朝より金沢出張だから、這ってでも出て行かないと・・・必然的に、貴重なる休日は部屋でおとなしく、ということになります。落札されたCDは未連絡残り一件となりました。これがかなり評価マイナスの人なんだな、ちょっと心配です。他はすべて送付済み。
女房殿は大阪府下息子のゴミ部屋定例清掃に出掛け、昼はご近所ラーメン屋に行ったついでに電気屋にて「グリルパン」(電気鍋みたいなもの)購入。激安でしたよ。Windows7発売目前にして、パソコン売り場は整理中でした。そういえばウチにも数日後、届くな。ちょっと楽しみだけれど、本音ではOSなど、どーでも良いんだけれど、変化をちょっと感じたい、ということです。いくつかソフトやドライバを(適合誤魔化して)ムリヤリ導入しているのがダメになるのかも・・・
愛機Aspire Revoにはすっかり馴染んだけれど、エクスプローラーと検索がいまいち気に喰わない(フリーの検索ソフトをいろいろ試したが、どれも一長一短)、ATOM1.6ghは非力(先日ぶっ壊れたのがP-4/2.4ghでしたっけ?)だし、VISTAは少々重いんだけれど、NVIDIA IONとかいうグラフィック関係の設定が優れているそう。(正直なところ全然ワカラん!)動画に強いそうだけれど、当方その方面は全然使わない・・・が、たしかにディスプレイの表示は格段によろしくなって、アイドルの写真など鮮明に楽しめます。もとより、あまり処理速度は求めていなかったし、マウス・キーボードは以前のままなので、ま、あまり変わっていないと言えば変わっていない。
お恥ずかしいが、付属の無線マウス・キーボードは全然使っていなくて、じつは設定の仕方もわからない。でも、感触がぺこぺこの安物でお話になりまへん。
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●2009年10月某日
いつもより30分寝坊して、これより出勤。当初自分で決めたお仕事宿題はほぼ形になっているんだけれど、締め切りぎりぎり迄完成していない、というのは珍しいこと。余裕か、手抜きか、やる気のなさか。風邪気味でノーミソどんよりしております。昨夜、一ヶ月ぶりに再開して処分した演奏会チケット(OE金沢)は1,000円送料込で売れました。少々の損失は巡り合わせだから仕方がない、音楽を愉しんで下さればそれでよろしいことにしましょう。落札者より連絡があり、【♪ KechiKechi Classics ♪】 8年来の読者とのこと。ありがたいことです。
昨夜聴いたのは、Shostakovich E.ドレッセルの歌劇「コロンブス」のための2つの小品から序曲作品23(1979年レニングラード・フィルハーモニー)/終曲(1984年ソビエト国立文化省交響楽団&合唱団)/映画音楽「女ひとり」作品26(1982年ソビエト国立交響楽団)/映画音楽「黄金の丘」組曲作品30a(1985年ソビエト国立文化省交響楽団)/劇音楽「ハムレット」組曲(全13曲)作品32a(1962年モスクワ・フィルハーモニー)〜ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー・・・Shostakovichは交響曲でなければ楽しく聴ける不思議、英国音楽も人気ないが、露西亜音楽だって、一部の交響曲以外は売れ筋ではなくて、この5枚組も競合なし1,500円ほどで入手可能でした。先日レオナルド・グリン/ベルリン放送交響楽団による映画音楽「ハムレット」を聴く機会(NML)があり、たしかCD持っていたっけ、と、取り出したら別物でした。(あちら作品116a)どれも短くて、ある時は素っ頓狂、ある時は妙に神妙(でもシニカル)、怪しげなる安っぽい響きの楽器編成を意識的に使っていて、人なつこく、晦渋難解の欠片もない。寄せ集め音源なんだけど、みごとな統一感のある編集になっております。粗野な雰囲気だって、いかにも”それ”らしい。
では、行ってきます。
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たまの土曜出勤もエエもんで、懸案の作業がけっこう進捗成。いつもより30分遅く出発したのに、いつもより20分弱遅いだけで、やはり定時前、誰もいない職場に到着。その後、若い者数人が出勤してきて、和気藹々とほとんどトラブルらしいトラブルもなく、夕方早々に帰宅いたしました。やや風邪気味だけれど、明日は演奏会に行こうかな?招待券があるので。久々のオークションはぼちぼちといった感じの入札で、行けなくなった演奏会のチケットだけでは寂しいので数枚CD出品したもの。本格的に再開するかどうかは未定です。Syuzo師匠のブログにて「ネット環境が変わったというのか、ネットがあまり面白くなくなってきた。意見の交換がなくなり、さまざまなブログの日常的な更新も魅力がなくなり、今はTwitterによる今何してる「つぶやき」が流行なのだそうである。段々、個人の表現の場としてのネット環境が情報の海の中に溶解しつつあると感じてしまう。というか、誰も表現の場としてのネットなど求めなくなったのかも知れない」とあって、なるほど・・・と。
誰でも広範囲に、公に自分を表現出来る媒体としてのインターネットは、民主主義の新しい可能性と信じたんだけれど、こんなに早く飽きられるものなのか。まじめにサイトを更新している【♪ KechiKechi Classics ♪】も希有な存在となったのか、アクセス・カウントはまぁまぁなんだけど、さっぱり具体的なアクションはなくなりました。
今朝〜夜に掛けて聴いた音楽(再聴です)。Mahler 交響曲第3番ニ短調〜カール・シューリヒト/シュトゥットガルト放送交響楽団/ルート・ジーヴェルト(Ms) シュトゥットガルト放送声楽アンサンブル女声合唱/シュトゥットガルト・エバーハルト=ルートヴィヒ・ギムナジウム児童合唱団(1960年)・・・音質的には少々不利な録音だけれど、清涼で明快、クリアなスケールを誇って全曲飽きさせない。どこかのブログだったか?どこがエエのかとんとわからぬ、とのコメントを拝見した記憶有。濃厚なる”爆演”を求めれば、まことにすっきりと爽やか、さらさらと儚げに流れゆく表現に感じられることでしょう。流れの自然さ、細部の仕上げの丁寧なこと、颯爽と気品ある演奏であります。NMLでも聴けます。
引き続き、Wagner 「パルシファル」〜第1幕への前奏曲(1966年)/「トリスタンとイゾルデ」〜第1幕への前奏曲(1950年)/「神々の黄昏」〜「夜明けとジークフリートのラインへの旅」(1955年)/「神々の黄昏」〜「ジークフリートの葬送行進曲」(1955年)/ジークフリート牧歌(1955年)/「パルシファル」〜「聖金曜日の音楽」(1954年)/「パルシファル」〜「第3幕フィナーレ」(1966年)〜カール・シューリヒト/シュトゥットガルト放送交響楽団・・・これもまったく同様の印象であって、この人はオペラ・ハウスの経歴はないはずなんだけど、飄々と軽快、すっきりとしたWagnerは朗々と躍動的であります。久々のシューリヒトは、やはりワタシのお気に入りでした。
●2009年10月某日
今朝、定例更新に手間取って「音楽日誌」執筆余裕なし。夜、遅くなります。
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毎週の耳鼻科はまた点滴復活、左膝は季節要因だそうで、やはり冷えてくると痛みが出てくるとのこと。そうとう、強烈なリハビリが待っておりました。明日出勤だし、一通りの日常お仕事の見極めを付けたらさっさと帰宅いたしました。当初宿題は残ったまま。カラダのほうが大切に決まっておりますので。
通勤音楽は、Bach ミサ曲 ロ短調BWV 232〜ヘルベルト・カラヤン/ウィーン楽友協会合唱団/ウィーン楽友協会管弦楽団/フィルハーモニア管弦楽団/ シュヴァルツコップ(s)/ヘフゲン(con)/ゲッダ(t)/レーフス(b)(1952年)・・・ようワカラン録音だけれど、マノウグ・バリアンキ(vn)/デニス・ブレイン(hr)/ガレス・モリス(fl)/シドニー・サットクリフ(ob)/ペーター・ニューベリー(ob)など管楽器ソロはフィルハーモニア管弦楽団の担当ということです。ムジーク・フェラインとで声楽+弦楽器、そのあとロンドンで木管だけ重ねたのか?DOCUMENTSの怪しげ復刻だから音質云々出来ないが、年代相応+広がりが付加されてワリと聴きやすいものです。時代を考慮に入れれば、すっきりモダーン方面、流麗でスケール大きく、声楽ソロに人を得、もちろん管楽器ソロも抜群にうまい。特にフルートには痺れました。
但し、現代の耳で聴けばあまりに浪漫方面であって、違和感有。リズムももっさりと重い感じ。なんせワタシのリファレンスはジョシュア・リフキンの「各パートひとり」の超・すっきり演奏(1981/82年)ですもん。それでも美しい!ことに変わりはない。お気に入り作品だけれど、しばらく聴いていなかったし、涙ぐむほど感動いたしました。
もめにもめたオークション落札、動かない”スキャナCanoScan FB636U”は、「返品不可」とふざけたことを言ってきたので、思いっきりクソミソに書いて「Yahoo!オークションの事務局に提訴するぞ!」と恫喝助言したら、返金してきました。ま、これで一段落、愛用のMUSTEK600CU/WMはほんまにダメになるまで使い倒します!
明日も出勤だ。やり残した宿題一掃しましょう。
●2009年10月某日
本日は本来出張だったので、余禄の日。夕方にはもともと打ち合わせが入っていたんだけれど。ワタシはテレビ大好き人間だけれど、年々番組はツマらなくなり、安く仕上げるためのお笑い番組(若手中心だったらいっそう経費は掛からない)、クイズ番組、トーク番組ばかりになってしまいました。ドラマはアニメ原作ばかりになって、当たり外れが激しい、というか、ほとんど失敗しているらしい。昨夜、ドラマ「相棒」シーズン8(初回スペシャル2時間版)拝見。派手なアクションやら、豪華絢爛たる美男美女が登場するワケでもないのに、とにかく筋立てが凝っていてオモロい。演技にイモやら大根がないのも立派なものです。
新聞やらニュースはここ連日”政治”がオモロい。とくに前原さんと長妻さんが悪戦苦闘ですね。以前にも書いたけれど、マスコミの評論(とくにテレビ)はエエ加減で、もっと旗幟を鮮明にしないといけない。選挙のマニュフェスト(公約とどう違うのか)なんだから、その通り進めるのが当たり前、但し、万人を、すべての人を納得させることは不可能でしょう。実行に伴う実践的な苦悩停滞はあるのも当たり前、その問題を指摘しつつ、枝葉末節な問題やら、反対意見を採り上げるのもけっこう、でも抜本的に”進めるべきか/止めるべきか”明確に主張していただかないと。ワタシは論議やらプロセス、政治家の主張がとてもわかりやすくなった、と感じております。
数週間前の朝日新聞の記事だったか?自民党の逢沢議員(岡山一区選出)が、選挙前に民主党の議員はよく勉強していた、各種委員会でよく発言質問し、それに対して自民党の大臣は官僚的な答弁に終始していた、とのコメントが載っておりました。つまり、選挙前に負けていたと。世の中は大不況だから、環境より土建工事、となるんだろうか。八ツ場ダム問題に絡んで週刊誌が”接待問題”を取り上げているのは切り口としてオモロいが、水商売、飲食費が使われてるのも含めて、それが消費=景気対策だったんだろうな、きっと。でも、時代は変わりました。ムダなものを作る時代ではない。そして、鳩山さんも小沢さんも政治資金の曖昧さを許される時代でもない。
大手流通業はほとんど赤字であって、それは2006年をピークに日本の人口が減り続けること、なのに明治初年より一億人増え続けた右上がりの意識構造から抜けられないからだ、という講演を伺いました。右上がりを前提とした投資、開発をするから当然赤字になっちゃう。ワタシ個人はあと7年半逃げ切りたいのと(難しいな)、次のやるべきことを探さなくっちゃ。まず健康+住む家の問題があるけれど。
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(また、再び、いつもの)風邪か?インフルエンザではないことを祈りましょう。困ったね。こんなに抵抗力が弱っては。
Schubert 交響曲第3番二長調(1955年)/交響曲第6番ハ長調/交響曲第8番 変ロ長調「未完成」(以上1957年)〜エドゥアルド・ファン・ベイヌム/コンセルトヘボウ管弦楽団・・・少々苦手系の作品だし、聴くんだったら古楽器系となります。こちら厚ぼったい響き、骨太、やや速めのテンポで躍動しております。ただ、前任のメンゲルベルクと比べればずいぶんとストレートでモダーンだけれど、やはり時代を感じますね。でも、旋律にはじょじょに馴染んで、親しんで参りました。
明日中に所定の作業を終えて、土曜はゆっくり先のお仕事作業整理をしたいものです。
●2009年10月某日
さて、宿題を消化して一気に区切りを付けないと。金沢前泊はどーも気が進まない。気が進まない、で出張回避できるのならこんなエエ商売はないんだけれど・・・そうもいかん。悩ましい。
昨夜はずっと(故障確認で)スキャナをいじっておったので、音楽聴いておりません。今朝、Brahms 弦楽四重奏曲第3番 変ロ長調〜アルバン・ベルク弦楽四重奏団(1975〜77年)・・・購入15年ほど経過、じつは聴いたことはない(聴いた記憶が消えているだけの可能性大)、浪漫派の作品も室内楽やらピアノ・ソロだと威圧感を受けることはない。濃厚な旋律を素直に、たっぷり愉しめるということです。この作品は(いつものBrahms 意識すると)を意外なほど明るく快活であり、ま、馴染みの交響曲風でもある、という個性。往年の名団体はかなり隈取りのはっきりとした、それこそ濃厚なる演奏であります。旧録音でしたっけ?
引き続き、Dvora'k 弦楽四重奏曲第2番 変ロ長調 作品4 B17〜シュターミツ弦楽四重奏団(1993年)・・・この演奏はほんまに素晴らしい・・・先に聴いたアルバン・ベルク弦楽四重奏団より、世代の違いか?ぐっと流麗ですっきりとした世界となっていて、旋律はいつも変わらぬ懐かしさ一杯。48分に及ぶ大曲だけど特に第2楽章「ラルゴ」(15:23!)の延々と安らぎの深い呼吸を聴いているとほんま幸せや・・・
では、行ってきます。
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こんなエエ商売はないんだけれど・・・結局諸事情で金沢出張中止。風雲急を告げる東京本丸の指示があり、危機感の徹底を内部に具体的作業としての落とし込み。緊急ミーティングなど(相手を替えて)連続、合間を縫ってこの間懸案だった某定例資料作業手順を完成、ヴェテラン・パートさんに監修を請う。月次の自らの宿題作業は75%程まで到達し、残り数日で25%の精査に入りましょう。体温調整が上手くいかないみたいで、やたらと暑くて汗ばんだり、その汗が冷えたり、で体調の維持が心配です。
通勤音楽はBrahms 交響曲第1番ハ短調/悲劇的序曲〜ジョン・バルビローリ/ウィーン・フィル(1967年)・・・ちょっと音質は草臥れ気味だけれど、全然気にならない。アタックに力みがなく、リズムの区切りも曖昧なる横流れ重視の(いつもの)”バルビローリ節”をたっぷり堪能いたしました。旋律の歌が独特なのだね。んもうとことん”泣き”の世界であって、揺れ動き、甘美に詠嘆し、挙げ句テンポはどんどん遅くなって〜それが奇跡的に決まっている!ウィーン・フィルは特に木管とホルンの音色に色気がありますね。以前は響きが薄いとか、リズムの厳しさが足らん!と思っていたんだけれど、これほど馴染みの”ぶら1”を堪能したのも久々。ずいぶんと以前のコメント更新も検討しなくては。
Beethoven 弦楽四重奏曲第1番ヘ長調 作品18-1〜コダーイ弦楽四重奏団・・・ズスケ・カルテット・ベルリンの全集を処分したのは、件の87枚ボックス入手を視野に入れていたから。届いてみたら、全部が全部コダーイQの演奏ではなかったのだね。溌剌として明るく、緊張感もあって楽しさ抜群。初期作品(22歳頃)とは思えぬ(?らしい、というべきか)練り上げられた完成度の高い作品だと思います。じつは52枚目にはこの作品の初稿(パオロ・ボルチアーニ弦楽四重奏団)も収められているが、演奏はコダーイQのほうに一日の長有。どこがどう違うんだか?ド・シロウトにはようワカラんが。
●2009年10月某日
昨日昼くらいから、東京本丸某部署より”クライシス”警告メール到着。職場より、部下(出勤当番)よりのフォローが入っておりました。直接の自分への実務作業負荷が増えることはないと思うが、コトは重大です。マスコミ、ネットにももう出ている。こうなると粛々と自分の役割を果たせば良い、努力次第、という日常がありがたかった、と思い至ります。ここ2年で何度も経験している事象だけれど。本日、終日会議対応。月次定例の作業は2.2本程残っていて、途中金沢出張(サボるか?資料だけ送ってもらうか)を挟んで、記憶ではたしか土曜も出勤だったはず。
昨夜は寝入り端に咽に痰がが絡んで眠れず、更に衝動買いの愛機Aspire Revo(最新Atokセット/これはこれでちょうど良かった)が、ネット通販で3万円を切っていることを発見!少々ショックを受けておりました。ちゃんと使いこなせば数千円の差など、さしたる問題じゃないんだけどね。
Monteverdi 聖母マリア夕べの祈り〜ハンス・グリシュカート/スヴァビアン・コラール・シンガーズ/シュトゥットガルト・バッハ管弦楽団他・・・2枚目(後半)を再聴。作品的にはかなり馴染んできたし、音質の不備云々も(けっこう奥行きあるし)そう気にならぬが、音楽が進むにつれ、アンサンブル(とくに器楽)の草臥れ、乱れが気になります。棚中には2種類ほどの古楽系演奏(音質も良好)が存在し、更に別な音源を入手するのは、その作品を別な切り口で再発見するためのもの。独逸往年宗教音楽大家(活躍は1960年代迄?)の貴重音源に敬意を表するに吝かではないが、ちょっと好事家の世界だったか。
NMLにてRoussel 「蜘蛛の饗宴」/小管弦楽のためのコンセール/弦楽のためのシンフォニエッタ/交響曲第4番イ長調〜パスカル・ヴェロー/ケベック交響楽団・・・最近の録音だと思うが、NMLなので録音情報不明、「蜘蛛の饗宴」はLP時代レボヴィッツで出会って以来の馴染みだけれど、CDでは所有していないんじゃないか。他の作品もいくつか知っております。ヴェローは日本でも知られているが、ケベック響というもの初耳初体験で、薄手だけれど清涼で整ったアンサンブルを聴かせてくださいました。後半など結構ハードな音楽なんです。
今朝、Wagner 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲/楽劇「ラインの黄金」前奏曲/楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲〜ハインツ・レーグナー/ベルリン放送交響楽団(旧東/1977年)・・・クールで冷静、ゆったりとしたテンポ、なかなかのスケールで聴かせてくださるが、収録が一筋縄ではいかない。「マイスタージンガー」ともかく、「ラインの黄金」前奏曲が単独の作品として取り上げられることは稀だし、「トリスタン」に至っては、前奏曲に「愛の死」テイストの終結部を加えた独自の判であります。オーケストラはあまり豊かに響かず、上手いオーケストラではない感じ。大物評論家U氏の「解説」が収録されており、その独断と思い込みは高度成長期〜バブル迄の”いけいけどんどん”風、はっきり言って音楽鑑賞の邪魔になるもの。
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日常作業+会議にて一日つぶれてしまって、思った宿題は消化できず・・・ま、土曜までにできれば良いんだけど、締め切りギリギリというのはイヤなので。明日勝負、夜金沢前泊なんだけど、サボろうかな?どーも出張が苦痛です。夕方、早々に職場を出たんだけれど、ケータイに取引先より連絡が〜自分のちょんぼなんだけど、明日まで処理を持ち越すというのが気分悪い・・・が、職場に戻る気も今更起こらない。
帰宅したら、いろいろもめたスキャナCanoScan FB636U到着。XP対応というが、VISTAでもちゃんと動くやないの!ネットで検索してするするとXP用ドライバ入りました。ところがっ!「ロックを外して使ってください」とのメモが入っており、その通り使用すると「ロックスイッチを解除してつなぎ直してください」警告が出ちゃう。なんどやってもダメ。絶望的。おそらくロックを外しても内部では外れていないのではないか。どーも故障しているみたい。残念。
良い評価をしてから、送付者にこの件連絡しました。さて、どんな結末に?最初っから最後までケチの付き通しのオクーションだ。1,108円だけど。
なんかもやもやして気分がよろしくない。
●2009年10月某日
祝日。昨日も無為無策、一昨日晩ご近所ラーメン屋にいったきり、どこにも出掛けず。昨日は外出もしていない・・・と思ったら昼過ぎ女房殿ご帰還、コナミスポーツの三宮で「ライトなんとか」という契約で、一日一回90分以内利用なら月5,600円ほど(現在入会金なし)があることを発見、場所(及び施設)確認に行きました。女房殿は勤め先の関係で(通勤定期だから)交通費が掛からない。申込用紙をもらって、そのままご当地の和食屋さんで食事(やはり神戸は喰いもんが抜群に旨い)いたしました。
しつこくもスキャナMUSTEK600CU/WMの件、画像表示の標準ソフトを(扱い慣れている)Vixに設定している関係で、日になんども使います。試しに、件のスキャナを使ってみたら以前の通り使える、5〜6枚連続して使ってみたけど全然OK。慣れぬJTrimである必要はない。数日前の不具合はいったいなんだったでしょうか。昨夜、とうとう(誤って入札してしまった)CanoScan FB636U落札(誰も競合者なし/VISTA正規対応しない)、さっそく連絡案内が来たので(ロクに内容も読まず)即代金決済、だってそれが礼儀だから。ところが、連絡案内をよく読むと「着払いで送る」とのこと?だって、「送料なし」で検索して入札したんですよ。
なんどか遣り取りして、出品者の設定ミスとのこと。だったら、入金前にお断りすれば解決だったのに・・・数日後、届いちゃいます。MUSTEK600CU/WMは立派に稼働しているのに。CanoScan FB636UのVISTA適用にも手間暇掛かるでしょうし。人生いろいろ、些細なトラブル、失敗ばかりだ。
Mendelssohn 交響曲第3番イ短調 作品56「スコットランド」(終楽章クレンペラー編)/序曲「フィンガルの洞窟」作品26〜オットー・クレンペラー指揮バイエルン放送交響楽団(1969年ライヴ)・・・浪漫派の交響曲は総じて苦手であって(後期除く)、SchumannもこのMendelssohnも(Brahms だって!)例外じゃありません。ところが!この演奏は凄い。自らのサイト検索すると購入2002年12月、一発で痺れ”深遠なる陰影に驚いた”とのコメント有。しっとりほの暗い雰囲気に支配され、リズムと呼吸のしっかりとした重量感+躍動に溢れるが、馴染みの作品が別の作品に聞こえる・・・のは実際に終楽章をかなり書き換えているから(相当劇的)・・・だけではありません。こうしてみると、クレンペラーは旧世代だけれど、サウンドが明晰なのはフィルハーモニア管弦楽団の個性ばかりじゃないんですね。ずず暗く、厚い明晰だけれど。でも、過度に”重く、粘着質”ではない。こどもの頃から馴染みの「フィンガルの洞窟」だって、ツマラん作品かな?と不遜な感想を抱いていたけれど、この演奏だと練り上げられた深い響き+巨大なるスケールに感慨深いもの。
音質もわりと良好。
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終日どこにも出掛けず。ぼんやり過ごしました。結局連休3日無為無策にて終わってしまった。ちょっと以前なんだけど、この間読んだ書籍のまとめ。竹内薫他「あやしい健康法」(宝島新書)・・・これはきわめて実用的なQ&Aであって、医師の徳永さん、ヨガの藤井さん、物理学者の竹内さん、各々得意分野の知識を駆使して”あやしい”を分析します。「薄着はカラダによい」(ウソ)「ブルーベリーは眼によい」(ウソ)、「カフェインは眠気覚まし」(グレー度は低い)、「腰痛は腹筋鍛えて」(正解だけれど、正しいやり方が必要)、「血液型で性格?」・・・ま、なじみの御説を多面的に、楽しく話題が続きます。初心者向け、というか、基本編です。ユーザー・レビューの評価は厳しいが。
藤本修「こころの病気の誤解をとく」(平凡社新書)・・・「うつ病」「統合出張症」「パーソナリティ障害」を代表に、精神病の現在をわかりやすく、正確に真摯に分析して深く勉強になります。それにしても「診立て」は精神病の場合、医者によってさまざまなんですね。それにしても”生きづらい”時代だ。
茂木健一郎「欲望する脳」(集英社新書)/「「脳」整理法」(ちくま新書)・・・愉しく読んだけれど、正直歯が立たない。ものすごく多様で多彩、アップ・トゥ・デイトであり、先鋭先端である・・・らしい。じつは、しばらく書籍コメントができなかったのは、これをなんども繰り返し読んでいたからなんです。
●2009年10月某日
12時を過ぎちょっと眠いんだけれど、散々遊んでいるAspire Revo/VISTA関連の件。まず、写真データが入っている60gbHD(カッコーンと連続異音)メールで修復メーカーに訊いたら「5万円くらい、もっと掛かるかも」との返答有。あきらめました。捨てましょう(涙)。スキャナMUSTEK600CU/WM(対応2000迄)ムリヤリVISTA適合(荒技)再々挑戦!(のべ8回目くらい)成功。レジストリの”ProductName”をムリヤリ”Windows Vista (TM) Home Premium”→”Microsoft Windows 2000”に書き換えてドライバを入れる(ここまでは成功している)、ところが取り込みソフトの相性問題で愛用のVixも、ネットで紹介を受けた他のソフトも試したけどダメでした・・・
で、いろいろ調査を継続すると、JTrimがエエらしい〜おおっ!無事回復したではないかっ!やった。ところで、明日締め切りのオークション入札スキャナ(しかもVISTAには正式対応していない/誤って入札)はどーなるのか。こういうのに限って落札出来たりするんです。愛機MUSTEK600CU/WMも年季が入って、いつ故障してもおかしくないからバックアップとして保存しておくか。そう高くないし(送料込1,000円也)。
あと10日くらいで「7」が到着します。それで愛用ソフトやら無理矢理ドライバは無事動くのでしょうか。不安です。でも、これも趣味のウチだ。いろいろ失敗があるから人生はおもしろい。
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さて、すっかり秋空風情の爽やかな休日の朝。パソコンを立ち上げたら「いじくるつーる」の変更箇所(6ヶ所ほど)の警告が出て鬱陶しい。VISTAはセキュリティの強化とともに、使い勝手を犠牲にした感じのOSなんですね。出ないようにするには、どーすりゃエエのか。いずれ「画像入りHD」断念、スキャナは復活で当面の問題はクリアいたし(諦め?)ました。エエ勉強と気分転換になりました。いろいろ込みで四万円ほどの出費?これで精神衛生の確保ができれば安い・・・・のかな?他、種々様々なる自家用愛用フリーソフトは完全復活していなくて、VSTAとの相性問題いろいろあるみたい。
今朝、Beethoven 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」〜ズデニェク・コシュラー/スロヴァキア・フィル(1985年?)/交響曲第8番ヘ長調〜ギュンター・ニードリンガー/南ドイツ・フィル・・・拝聴。例のBeethoven 87枚組ボックス(未だ現役!)に含まれる音源であり、収録が盛りだくさんセット中、馴染みの作品はどーしても後回しになってしまう音源也。コシュラーの音源はNAXOSでも聴けます。期待以上の充実した演奏であり、スロヴァキア・フィルの洗練されない、地味なサウンドは思わぬ効果を上げていてスケールも大きい。”ニードリンガー/南ドイツ・フィル”というのはいかにも幽霊クサい(別音源に適当な名前を付ける行為)が、音質の違和感(両者ともそう悪くはないが)ともかく、これも立派なちゃんとした演奏でした。
Beeやん苦手!と言いつつ、こども時分よりの顔馴染み故、しっかり楽しみましたよ。でも、全然別の感慨がありました。嗚呼、廉価盤は終わった、と。これ、1990年前後のPILZ音源であり、2000年頃の同朋社出版/デ・アゴスティーニの出版物付録音源(BOOK・OFFで@250以下が相場でしょう)なんです。1990年頃のCD相場は3,000円ほどでしたっけ?駅売海賊盤と並んで、”1,000円”というのは衝撃的な値段だったんです。若くて貧しかったから、それしか買えなかった。正確に言うと、限られた予算の中で、たくさん音楽を聴きたかった。
1990年頃といえば未だ巨匠時代であって、カラヤンもバーンスタインもちょうど亡くなった辺り。バブル時代ですよ。著名なる現役音源も、歴史的録音も高かったんです。買えなかったし、無名演奏家(または日本では人気の出なかった実力派)による廉価盤でも音楽は充分堪能可能でした。これが【♪ KechiKechi Classics ♪】の原点。その頃はネット時代じゃないから、音楽関係の情報は「レコード芸術」しかなかったんです。そういえば一生懸命FM放送でエア・チェック(カセットで)していたな。バイロイト音楽祭なんて半徹夜状態だった・・・
じつはPILZ音源(単品)CDはほとんど処分済、ただし、売れないから、岡山→尼崎転居時にお世話になった市立図書館にたっぷり寄贈してきました。「Mozart Pemium Edition 40枚組」そして「Beethoven 87枚組ボックス」(大多数ではないが、それなりに旧PILZ音源が含まれる)で、充分義理は果たしたつもり。アントン・ナヌートやらリュブリャナ放送交響楽団(現スロヴェニア放送交響楽団)の音源を掲載した関係で、現場の方よりメールをいただける、といった光栄にも恵まれました。
もう、「究極の一枚!」なんて力まんでも、いろいろ(時間と意欲さえあれば)聴ける時代になったんです。カラヤンDG交響曲38枚組(1970年代中心)を、英国アマゾンから輸入したら5,182円でした。@136でっせ。こうなると、逆にムリして無名音源を求める必要性はない・・・でもそれが幸せか、どうかは別でしょ。物欲は、更なる物欲を生むだけであって、そのことは人を幸せにしない。ま、最低限の生活の支えは前提でしょうが。不便を、不如意を愉しむこと、限定があるからこそ逆に無限の広がりの可能性があるのでしょう(短歌、俳句、漢詩を見よ)。
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更に・・・復元ソフトを使って、デジカメ・データを検索(前回試してダメだったのに)、今年2009年夏休みの金沢〜粟津温泉の画像データを修復。ダメだったのは5月に来阪した母親と息子の写真、素晴らしき京都の桜のみ(残念)。どーなの?これでほとんど一週間前の状態に戻ったはず。読み取れなくなった元のHDは、コンクリートに叩き付け、ピンを折ってゴミに出しましょう。ちなみに上のCD写真はスキャナMUSTEK600CU/WM+JTrimで撮り込んだもの。
●2009年10月某日
昨日は大きな宿題2本(意識的に)やり残して、(推奨されている)早帰り実施。それでも、そこそこに大きな(懸案の)課題いくつか消化済。昨夜は例の如しの耳鼻科が大流行(+診察台1/2台故障中?)で9時頃帰宅(とうとう点滴から解放)、待ち時間には左膝リハビリ受けました。これより3連休。昨夜体調は悪くなかったが、Aspire Revoの個人データの収録場所整理、ショートカットの作成〜つまりノーミソ使わない作業ばかりで音楽ほとんど聴かず。【♪ KechiKechi Classics ♪】 の定例更新追加は今朝早朝決起して執筆更新、これから3連休也。
じつは今朝、スキャナMUSTEK600CU/WM(対応2000迄)ムリヤリVISTA適合(荒技)再挑戦!〜あえなく敗退、どころかOSそのものが不安定になりそうであきらめました。前世代機器の継承ができない、というのは進化ではなくて、退歩だと思います。経済原理ではそうなんだろうな。保証はできないが、裏技は教える、みたいなメーカーは出ないか。PL法で問題となるのかも。個人責任なのに(後で)文句付けるモンスター・コンシューマーが出現するのかも。
Bruckner 交響曲第8番ハ短調〜ベルナルト・ハイティンク/シュターツカペレ・ドレスデン(2002年ライヴ)・・・通勤で最終楽章、帰宅して第1〜3楽章(再)拝聴。ライヴ故の音質不如意少々有。大好きな作品だけれど、おそらくはヴェリ・ベストの演奏。まず、ドレスデンの音がよろしい。クールでひんやりブルー系サウンド(特に弦)を基調として、管楽器には木の質感がありました。ハイティンクの表現は、ほとんど恣意的な作為を感じさせなくて、テンポも強弱のメリハリも、間の取り方だってオーソドックスそのもの。なのに、印象はモダーンであり、沸き上がる感慨やら馥郁たる香り、脳髄に響く深い説得力っていったいなんなのか。洗練されているが、先鋭ではない。穏健ではあるが、旧守的頑迷保守ではない。
フィル・アップはMozart 交響曲第38番ニ長調K.504「プラハ」(同じく2002年ライヴ)だけれど、これも凄い。ハイティンクのMozart はオペラ以外聴いたことはないが、速めのテンポ(とくに第2楽章)で颯爽としたリズム感、明らかに古楽器方面の影響を感じさせます。
11/28のオーケストラ・アンサンブル金沢演奏会のチケットを売るため、一時的にオークションを再開いたしました。CDを売る方はスキャナがないから手が付けられません。どーせ売れんだろうし。
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女房殿は実家の老母が風邪で寝込んだ、とのことでお出掛け。連休はスポーツクラブ、というのが習慣なんだけど、本日は体調も悪くなく終日部屋でぼんやり〜これがほんまの正しい休養です。気分悪く、否応なく出掛けられない、というのは休養じゃないんです。そういえば、体調悪いときには読書を集中的にしていたけれど、ここ最近全然だな。何冊かは読んでいるんだけれど。
Mendelssohn 交響曲第2番 変ロ長調「賛歌」〜ヘルベルト・カラヤン/ベルリン・フィル/ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団/マティス(s)/レーブマン(s)/ホルヴェーグ(t)(1972年)・・・苦手系浪漫派交響曲故、カラヤン38枚組ボックス以外、処分しちゃったんです。デ・ワールトとかデニス・ラッセル・デイヴィス(合唱部分なし)で馴染んでいて、作品はよ〜く知っております。結論的に、カラヤンの語り口上手、スケールの大きな世界にすっかり感心いたしました。ちょうど「エリア」なんかの世界に良く似た宗教的敬虔なる雰囲気、骨太な力強い、良い合唱だな、これウィーン楽友協会合唱団?と確認したら、ベルリン・ドイツ・オペラ(ワルター・ハーゲングロル指揮)でした。70分長丁場あっと言う間。耳あたり抜群によろしい。
●2009年10月某日
夜いったん眠くなり、しかし夜半に覚醒、一時間ほどぼんやりして、ふたたびうつらうつら・・・でも、どんなに寝不足でも生活のリズムを崩さず6時に起きます。今朝、定例サイト更新一本のみ(やっと)、しかしスキャナが不如意なので写真未入稿、ほんまは女房ノートパソコン(XP)につなげば動くのを知っているんだけれど、そこまでやる精神(ココロ)の余裕がありまへん。あかんな、気持ちが後ろ向きだ。お仕事も趣味も毎週きちんとケリ付けたいものだね。
Schumann ヴァイオリン・ソナタ第1/2/3番〜アラ・マリキアン(v)/セロウジ・クラジアン(p)(1988年)・・・浪漫的な旋律が素敵な作品だけれど、ヴァイオリンの表情が少々硬く、デリカシーに欠けるようであり期待外れ〜とは2年半ほど前の感想です。マリキアンは1968年レバノンでアルメニア系の家庭に生まれ、現在スペインにて活躍しているヴァイオリニストのこと。作品的には陰影豊かかで大好き、珍しく数年前の印象に記憶があるんだけれど、現在聴くと印象一変!繊細でやや線が細い印象あるけれど、”表情が少々硬く、デリカシーに欠ける”なんてことはない。目眩く浪漫の旋律をたっぷり堪能いたしました。音質もよろしい。
今朝、Dvora'k ピアノ五重奏曲イ長調 作品81〜ハイフェッツ(v)/ベイカー(v)/パスクアーレ(va)/ピアティゴルスキー(vc)(1956年)・・・手持ちのリヒテル盤(1982年)が約40分、こちら快速28:47だから(繰り返し問題が関わっているのか?)印象全然異なります。上長とか粘着質な詠嘆とは無縁な、爽快な推進力でさらさらと音楽は流れます。ま、いつものハイフェッツ節ということですよ。時代はバラードだから(流行歌を見よ)こんなイケイケ表現は人気ないかも。名人芸であり、こんな世界もワタシの嗜好であります。
●2009年10月某日
台風通過。昨日は「早よ帰れ」業務指示が出、明日は電車きっと止まってまっせ、予測にて同僚と酒呑んで安閑としていたけれど、今朝ご当地の電車は動いているみたい。残念。人生、なかなか思惑通りに動いてくださらないもの。台風は本州縦断して、予想通りの被害を発生させながら進行中・・・だけれど、こちらは天候回復傾向みたいです。フツウにお仕事行かなくっちゃ。
そんなこんなで音楽も全然聴いていません。ノーミソの動きが鈍いようで、昨日も狙ったお仕事消化遅々として進まず。ここ数日、聴いたものの落ち穂拾い・・・Smetana 連作交響詩集「我が祖国」〜ヴァーツラフ・ノイマン/ゲヴァントハウス管弦楽団(1965年)・・・(最近にしては法外なる1,100円にて/2枚組だけれど)入手したのはTELDECの国内盤(2002年)で、BerlinClassicsでも入手可能な音源となります。「モルダウ」が極上の演奏であることは以前より知っていたが、全曲聴いてみたかった。チェコ・フィルとの1975年録音こそワタシの愛聴盤だけれど、それよりサウンドがやや濃厚で、音質は落ちる感じ。96KHz/24bitリマスター(意味不明)というのが怪しい。
Mozart セレナータ・ノットゥルナ ニ長調K.239〜アイザック・スターン(v)/ヤーノシュ・ローラ/フランツ・リスト室内管弦楽団(1996年)・・・CD一枚分ほんの冒頭のみ聴いたんだけれど、我らがヴォルフガングにしては、ちょっとツマらん作品、と、ずっと(密かに)思ってきたが、細部描き込みの入念なこと、アンサンブルがヴィヴィッドなこと、スターンのソロの明るい表情・・・作品そのものをすっかり見直しました。虚心に聴けば、特異で珍しい編成、ティンパニ大活躍!の楽しい作品じゃないの・・・
では、行っていきます。
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やや頭痛を感じながらも、いくつか懸案の宿題をこなし・・・たが、朝一番から台風の影響で最寄りの駅のホームは人で溢れかえり、乗車断念。バスに乗り換えて阪急を目指したが、バス代がない・・・(小銭も千円札も)仕方がないので万札でバスカード5,000円購入して、結局、いつもと同時刻に職場到着いたしました。商品トラブルが待っていて、一昨日来製造ミス発生していて我が担当エリアはセーフだったはず、が、とうとうアウトになっちまいました。苦いお詫びと辛いフォロー作業こなしつつ、日常業務を粛々と進捗、やや滞っていた職場業務改善(お隣のチームの最大病症部分)ついに怒濤の突入です。一気にいけそうな感じ。
明日で所定の作業の目処を付けましょう。元気だったらなんでもできる!
●2009年10月某日
台風接近。これでほんま秋らしい秋になるというか、この異様な汗っかきともおさらばか。別な健康要因なのでしょうか。今週はあと3日間、どこにも出掛ける(出張)予定もなく、月次の内部作業を一気に仕上げなくっちゃ。いくつか別途、大きな(ムツかしい)宿題もある。体調さえ順調ならなんということもないでしょ、きっと。今更、という情けない話なんだけど、IDE→USB変換器(激安!IDE-35US)改めてネットで検索すると、さすが安物、接続に手順(コツ)があるようで、ちゃんと使えるようになりました。あらかじめ電源を入れてHDの回転を上げておいて、その上でパソコン本体にUSU接続をすればOK。しかし、時すでに遅い。画像を保存していたHITACHIのDeskstar60gbは寿命が近かったのか、それともいろいろ試行錯誤しているウチに荒っぽい扱いをしたせいか、異音がして読み取り不能です。数万円掛けて復刻させるか、そこが悩ましいところ。
甥の結婚祝いやら旅費など惜しいともなんとも思わぬ(むしろ楽しみ!だ)が、11/28の演奏会チケットをムダにしたし、パソコン・クラッシュでここ一年の増設(メモリ、グラフィックボード増設、無線LAN子機も)分が空しくなりました。人生って、こんなもんだな。手元に歴代在庫ハードディスク(生きているだけで3個/ノート用2.5除く)はSATAじゃなくて、昔のIDEです。壊れちゃったら部品流用マシン復元は難しいのだな。おそらくは自家用車でもあれば、HARD・OFFで中古激安ものPCを購入して(自分で塩梅して)いたでしょう。でも、そろそろ「7」の時代になって、送料950円也で日本エイサーにアップグレードを注文しちゃいましたし。オークションで(使えなくなったから)スキャナ入札している(落札出来るか不明)が、型番を見間違ってしまって、これも(建前上)VISTAに対応してない。一説によると”VISTAでも使える”とのネット情報もあって、更に「7」でどうなるか?
こんな”ムダ”ばかり。抜本的な経済的な打撃ではないんだけれど(バブル時期以来行っていない夜のお店1〜2回分?)、自分へのお勉強投資やら気分転換の代償としてとらえるべきか、ワタシはケチなので、ココロは千々に乱れます。戻せないのは、2009年半年分の画像(思い出)+厳選”お宝”画像のみか。
Schumann 交響曲第3番 変ホ長調「ライン」/第4番ニ短調〜エイドリアン・ボウルト/ロンドン・フィル(1956年)・・・稀少音源だけれど、いただきもの。滅多に聴かぬ苦手作品だけれど、超快速テンポ、粗削りの驚くべき推進力と燃えるような情熱演奏であります。ステレオ初期のぼんやりとした音質だけれど、骨太な剛直さが感銘を誘いました。
今週こそちゃんと【♪ KechiKechi Classics ♪】 定例更新を目指さないと。
●2009年10月某日
(在東京ホテル)さてこれから終日会議対応。昨日さっさと抜けたことを叱られるかな?上司も東京前泊(単身赴任だから自宅だけれど)だったんだね。今週はこれで出掛けるスケジュールは終わりなので、なんとか資料やら提案書作りを一気に仕上げる予定。ま、体調まぁまぁなので大丈夫でしょう。
昨夜BOOK・OFFにて久々にCD購入(4枚組250円だったので)。昨夜ちょっとだけ拝聴。Monteverdi 聖母マリア夕べの祈り〜ハンス・グリシュカート/スヴァビアン・コラール・シンガーズ/シュトゥットガルト・バッハ管弦楽団他・・・1977年に亡くなった往年の名指揮者だけれど、知名度は低い(自分もほとんど知らんかった)。録音歴を見るとステレオ時代に掛かってはいるが、その後の古楽器隆盛の時代に忘れ去られていると思われます。これはぼんやりとした広がりを感じるステレオ初期か、モノラル末期の音源に広がりを加えたものでしょう。さほどにぱっとした音質じゃありません。
合唱は思わぬすっきり整ったアンサンブルを誇って、時代錯誤的雄弁なヴィヴラートやらオーヴァーな表情とは異なる世界になっておりました。帰りにしっかりCD2枚分聴きましょう。
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夕方常識的な時間に会議は終了して、9時までに帰宅出来。大都会の正しいサラリーマン並みの時間ですな。(こちら怪しいサラリーマン故)甥の結婚式日程で、OE金沢+新日フィルのMahler 交響曲第3番11/28(土)断念に至る・・・金沢付近在住の方、安いチケットだけれど譲りますよ、連絡請う。人生巡り合わせが上手くいかないこともあります。昨夜の”死にかけ事件”以来、どうも深呼吸が出来ないような?気のせいか、体調は悪くないんだけれど。帰りの新幹線は空調が悪くて、ずっとへんな汗かいておりました。
Monteverdi 聖母マリア夕べの祈り〜ハンス・グリシュカート/スヴァビアン・コラール・シンガーズ/シュトゥットガルト・バッハ管弦楽団/マルゴー・ギョーム、フレデリケ・ザイラー(s)/ロッテ・ヴォルフ=マティアス(a)/ハインツ・マルテン(t)/フランツ・ケルヒ(b)・・・ラストまで。そして現在自宅コンポで更に確認中。音質少々厳しい(奥行きはちゃんとある)んだけれど、部屋にコンポで鳴らしたほうが比較的聴きやすい印象か。あまり作品に馴染んでいない、というのが前提だけれど、わりと清涼な声楽アンサンブルに違和感はなし。歌唱スタイルは器楽以上にスタイル変遷が激しいし、もちろん現代楽器使用のオーケストラも同様、でもこれは静謐で敬虔な雰囲気に溢れてココロ洗われます。
先日更新したばかりのSibelius 交響曲第5番 変ホ長調(1965年)/交響曲第7番ハ長調(1967年)をヘルベルト・カラヤン/ベルリン・フィルにて。1990年頃1,000円で購入した駅売海賊盤也。ずいぶんと久々の聴取だけれど、かつての印象一変!バルビローリの演奏価値に何らの疑念もないんだけれど、ベルリン・フィルはめちゃくちゃ上手い。あらゆるパートの表情付け、情感の込め方、色艶、アンサンブルの集中力が驚異的であって、余裕の爆発も並じゃない。かつてはカラヤンの流線型表現が鼻に付いたものだけれど、現在の耳で聴けば彼にしてはずいぶんと抑制が利いていると感じます。雄弁に間違いはないが。ちょっと柄の大きなSibelius になってはいるが。
●2009年10月某日
ここ二日、パソコン環境の復旧に専念していて、ほかはなにもできておりません。お仕事のことを忘れていたのは精神衛生上よろしいかも。でも、本日東京前泊明日会議というのをすっかり忘れておりました。本日昼から巨大取引先幹部の講演会があるし、日常お仕事がままなりませんな。もう出張は飽きた。
Aspire Revoの件、いろいろ。まず”噂のVISTA”が噂通り気に喰わない。ソフトがやたらと落ちる、なにか操作するたびに(形だけの)警告が出て鬱陶しい、エクスプローラが使いにくい、検索も以前の方がシンプルで良かった。終了がスリープ推奨はおかしい。クラシック表示(2000迄のスタートメニュー)にしてあるが、並べ替えのコツがわからない・・・OSのせいじゃないが、昨夜ネット検索したら、5,000円も安いのがありましたね。ま、現物見ての衝動買いだから仕方がない。
良いところは、アナログ接続ながら横長っぽいモニターが(購入数年初めて)まともに表示され、画面も明るいこと。無線LANの認識が簡単で、しかも起動後接続が素早いこと。あとはスキャナだけれど、昨夜オークションで一件敗退、次の結果を待っているが、次の「7」に対応しているだろうかちょっと不安。「7」はVISTAの不具合や重さは改善されているでしょうか?
Sibelius 4つの伝説曲 作品22〜チャールズ・グローブズ/ロイヤル・リヴァプール・フィル(1974年)・・・「トゥオネラの白鳥」ばかり有名だけれど、他3曲も充分名曲であります。このオーケストラは清涼で重苦しくない、繊細なサウンドがウリであって、Sibelius との相性ぴたり。グローヴズの表現は、壮絶な迫力よりニュアンス豊かな抑制を基本としていて、アンサンブルはかなり精密です。静かな躍動有。かつて、EMIの録音をクソミソに言い募っていたものだけれど、ここ最近出会う音源はいずれ自然な雰囲気があって、かつての中低音やら奥行きに不足する印象はいったいなんだったんでしょう?オーディオとの相性か、それとも偶然か。
では行ってきます。パソコン持参するか。
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(在東京五反田ホテル)朝小一時間ほど日常作業をこなして、(文明の利器)ウェブ朝礼で東京よりエラいさんのお話(危機的な経営状況をわかりやすく、興味深く解題)、いつもの職場定例ミーティングを経、昼から巨大取引先幹部の講演会・・・は半分でそっと抜け出して、机上の定例宿題一気迅速消化して新幹線の人へ。移動中は眠くて眠くてほとんど寝ておったな。先ほど、本格中華料理屋にて命を落としそうに・・・刀削麺が異様に辛く(あれは絶対に山椒の量を間違えたと思う)、それに気付かず一気に口にほうりこんだら、誤って気管の方に。辛すぎて咽咽の辺りがマヒして呼吸ができん・・・なんとか快復したが、散々な経験いたしました。
ホテルに入って愛用のAspireOneを取り出したら、小さい光学マウスが壊れていたのだね。4年物か?先日、5年物のマウスが壊れたばかりで、一個買っておかなくっちゃ。一昨日購入したAspireRevoはヨドバシに電話して伺ったら、無線キーボード+マウスには設定だけが必要だそうで、特別な機器は必要ないそう。ネットで検索したら少々相場より高かったことを後悔したが、Atokの最新版が付いていたから良しとしましょう。「7」へは3,000円ほどで優待アップグレードとのこと。ええでないの。
先ほど女房殿よりメール有、甥の結婚式は11月29日(日)10時より越谷とのこと。11月26/27日金沢出張が決まっていて、じつは11月28日(土)にはOE金沢+新日フィルで、Mahler 交響曲第3番のチケット買っちゃったんです。そのまま東京埼玉へ移動のパターンか。ハードだな、演奏会をあきらめるか・・・
Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」〜ロバート・クラフト/ロンドン交響楽団(1995年)・・・旧録音のほう。この人のクールでヴィヴィッドな演奏は大好きなんだけど、この演奏は技術的アンサンブルに完璧なんだけれど、どーもいまひとつ余所余所しい感じないでもない。これが2007年再録音の理由か。けっしてヘロ演奏じゃないけれど、期待値ではないような・・・引き続き、歌劇「ナイチンゲール(夜鶯)」(1907年〜1914年)〜ロバート・クラフト/フィルハーモニア管弦楽団/トリフォノヴァ(s)ほか(1997年)・・・すっかり馴染みの作品となって、交響詩よりオペラのほうがずっと楽しい。少々、作風が混迷混合しているが破壊的な第2部辺りは素敵です。こちらの演奏は歌い手ともども絶好調!
Bach ブランデンブルク協奏曲第4/5/6番〜コレギウム・アウレウム・・・グスタフ・レオンハルト(cemb)/ハンス=マルティン・リンデ(fl-tr)/インゴ・ゴリツキ(バロックob)/エドァルト・タール(クラリーノtp)/ヨハネス・コッホ(gamb)/ゲルト・ザイフェルト(ナチュラルhr)/フランツヨーゼフ・マイアー(コンサートマスター)(1966/67年 フッガー城「糸杉の間」、キルヒハイム)・・・最高。折衷的な古楽器がどうのとかいう論議は別として、演奏は生き生きとして躍動して+残響豊かな録音が旧さを全然感じさせない。リンデの表情付けは素晴らしい、リコーダーもフルートも痺れるほど上手い。レオンハルトだって若々しい40歳前。
●2009年10月某日
このサイトの本旨とは外れるが、新しいマシンの設定ばかりで全然音楽が聴けない状態です。Aspire Revoに対する不満(機能説明があまりにシンプルで、無線LAN標準装備であることさえ知らなかった/VISTAの成果か?即自宅の無線LANを認識出来)、無線マウス、キーボードが付属するんだけれどその設定方法がどこにも説明がない(自動認識もしない/説明もなし/ま、既存のものをUSB接続するから不便はないが)。遅いのはATOMの1.6gh(メモリは2gb)だから覚悟の上、ましてやVISTAだから、というのは昨夜書いたけれど、たしか「7へ無料アップグレード」と売り場宣伝文句にあったはずなのに、説明書きなど一切存在しない。他(要らぬ)備品(WEBカメラなど)あったはずだけれど、付属しない・・・もしかしたら、売り場のお兄さんがいくつか渡し忘れじゃないのか?
それと旧マシンのHDD(IDE)をUSBに変換する件だけれど、こりゃなんか”コツ”が要るんでしょうか、3つある分、なんとか2つ迄データ移行できて、【♪ KechiKechi Classics ♪】 のデータ関連も全部大丈夫なんだけど、あと一つ認識できず、肝心のここ十数年撮り貯めた写真が移行できない(最大課題/これが精神的に引っかかっている)・・・VISTA自体の鬱陶しさは噂で聞いていたので想定の範囲内であり、ネット関係やサイト更新ツールはほぼ以前通りの環境を復元できました。こうして執筆するのにも不便はないし、ATOK最新版サービスだった(*後述;サービスではなかった)のもありがたい(ずっと愛好者故)。
とにかくマシンが小さい!静か!あとOfficeを入れなくっちゃ。OpenOfficeでも全然かまわないんだけれど(MSの正規ユーザーでっせ)、MS-ACCESSだけはどーしょーもない。昨日、夕方散歩がてら隣町のHARD・OFFへ、メモリ、グラフィックボード、CPU+クーラーを売りに行きました。計800円也、おそらく購入時の1/15くらいか(CPUはタダでもらったマシンに付いていたものだけれど)カネ云々じゃなくて、付属品付けたままケースを捨てるのは忍びない、といった趣旨であります。あと、問題はスキャナだな。いちおうノートパソコンで駆動するので残してあるが、不便でっせ。複合機はキライなので、購入視野に入れなくっちゃ。中古でも良いんだけれど、OS適合がポイントです。
結果的にモニターも、マウスキーボードも、現在執筆しているHTMLエディターも、日本語変換の雰囲気も、以前とほぼ同じだけれど、マシン破壊はとんでもない精神的ダメージでした。
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まだ音楽の世界に復帰できません。画像を保存したハードディスクは異音がして、どうも昨日来いじりすぎて衝撃を与えてしまったらしい・・・じつは歴代の(散々遊んで捨てた)ノート用のハードディスクをUDB外付けに(2個)改造していて、USBメモリが安価に出回るまで愛用していたんです。これに昨年末までの画像が保存されていることを発見!つまり、2009年正月〜先日までのもののみ消滅(件のハードディスクが復元できればOKなんだけど)最小限の被害に。
更に、スキャナMustek600CU(2000迄しか対応しない/2000年頃7,000円ほどで購入、やがてHARD・OFFに500円で売り払い、2年後まったく同じもの、同じ売り場にて525円にて買い戻し)は、”レジストリを無理矢理2000に書き換える!”という荒技にて、2000用のドライバを投入成功。しかしTwainの方法がVISTA以降変更になっているとかで、愛用のVixがスキャナ・ソフトとして使えない。ネットで検索していると、Pixiaだったらその辺りをクリアしているとの情報有。
おおっ!使い勝手は慣れたVixのほうがよろしいに決まっておるが、これでもちゃんと使えるでないの!やりましたな、これにてほぼ一日半前の状態に戻りました。総出費38,000円ほどか。(追加、ソフトの問題ではなく、Windows内のTwainの書き込み設定とのことで、無事クリア。Vixで使えるようになりました→後述;一回のみ使えるが、即ダメになることが判明/あきらめるしかないか!)
●2009年10月某日
あれだけ寝不足で激ツカれなのに、眠りが浅く、挙げ句早朝覚醒状態。心身のバランスが崩れておるのか?ま、体調悪くないし、スポーツクラブもちゃんと行こうかな?同行者(女房殿)の健保組合所属が替わったので、法人契約切れて同行できないのが意欲を削ぐが・・・ほんまは本日出勤日なんだけど、出るつもりありまへん!なんか用事があればケータイに連絡あるでしょ。
昨日出張帰り便音楽の続き。Bartok 弦楽のためのディヴェルティメント/管弦楽のための協奏曲〜スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ/ザールブリュッケン放送交響楽団(2002年)・・・これはミネソタ響との旧録音含め、自らの評価揺れているところ。つまり従来の”ヴィルトゥオーゾ”的な演奏とは対極にある地味で怜悧、かつ正確な演奏だ、ということです。「ディヴェルティメント」は精緻であり、細部の描き込み、各楽章の性格分けが見事に彫りが深い。おそらくはこの作品の真価を明確に示して、かつて聴いた中では最高の演奏でしょう。
稀代の名曲であり、競合盤犇(ひし)めく「協奏曲」だって”地味で怜悧、かつ正確”演奏なんだけど、こちらは名だたる強力オーケストラ演奏の歴史と伝統+聴き手の刷り込みがあります。技術的な不足などあり得ないが、”ヴィルトゥオーゾ”ではない。知らず、そのような指向であれば、求めるものが違う、ということなのでしょう。正直、真価を探り当てるには聴き手の集中力が(まだまだ)不足いたしました。
Debussy 夜想曲/交響的組曲「春」/Chausson 交響曲 変ロ長調 作品20/詩曲〜シャルル・ミュンシュ/ボストン交響楽団/オイストラフ(v)(1962年)・・・夜想曲の「シレーヌ」は録音なし。女声合唱をケチったのか。「春」も含め演奏はヴィヴィッドな躍動に溢れ、ウキウキするような燃える演奏であります。音質もよろしい。ところが・・・Chaussonのほうが妙な録音でして、広がりはあるが奥行きはない。せっかくの素敵な旋律を堪能できません。かなり以前から聴き込んだ作品なんですが・・・音質云々言うようになったら堕落か?腐敗か。
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ここまで執筆して更新後、朝食済。メインのデスク・トップ・マシンを(いつものように)立ち上げようと・・・ん?全然起動しない。正確にはHDDのランプが点滅し、そのまま消えてしまう。基盤は大丈夫と予想したので、起動ディスクの不具合かな、ということで、分解、ノートに外付けしてみるが正常です。HDD内部増設2台+先日強力なるグラフィック・ボードを増設したので、もしかして電源不足か?一時的な。それでも数ヶ月不具合なく稼動していたんだけれど・・・
こうなるとPC関係増設というのは高くつくものですな。どこかで見切って新品買うほうがほんまに安い。さて、なんとか組み立てなおして再稼動できるか?
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結論的に長年愛用したマシンはアウトでした・・・あのメモリ、高かったグラフィックボード・・・すべてムダに。IDEの1番が反応しなくなっていて、それ以外はすべてOKだったんだけれど。朝から大騒ぎして、女房殿と梅田のヨドバシカメラへ。速さは必要なし、安くて、この際「7」にアップグレードできる「VISTA」で、ということでAspire Revo ASR3600-A34〜もともとCPUがやや非力で、しかもVISTAだから、あきらかに前より遅い。が、それは覚悟の上、とても小さいし。でも、セッティングは(慣れていいないし、クラシック表示に変えても)とても苦戦しました。光学ドライブなし、でもUSBの外付けCDRを持っているし、IDE→USBの変換セットを持っているから、HDDもDVD-ROMも接続自由自在!・・・にならないんだな、これが。作業途中で壊れたみたい。
とにかくHDDさえ保存しておけば、大切な写真は取り出せます。こうして、いちおうサイト更新環境(愛用のHTMLエディターも設定できました!)復元へ。ただし、わかっていたことだけれど、とうとうスキャナがアウトです。なんせ「2000迄」の対応を誤魔化して使っていたので。そんなこんなで全然音楽聴いておりまへん。まだ部屋中阿鼻叫喚状態。
●2009年10月某日
(在金沢ホテル朝)スマトラ沖の地震は酷いもんですね。日本の支援の具体化はどーなるのか?天変地異には無条件で力をあわせて対処しないと。
これより取引先へ。昨夜は夕方上司と合流、取引先幹部の到着が少々遅れたので、職場状況やら年度末迄の経費節減を打ち合わせ。ウチも少々トラブル続きなんだけど、お隣の若者中心の(メジャー)チーム状況最悪、中堅30歳台ひとりとうとうケツまくってし(鬱病方面かも)、取引先との関係やら純実務的な問題も含めメンバーチェンジが必要みたい。ところが弱小マイナー我がチームは、ほんまヴェテランをだましだまし回しているんです。異動させれば(次の)取引先にご迷惑を掛けちゃうであろう、とか、真面目一方で(おそらくは)ツブれてしまう・・・と、状況悩ましい。
昨夜は打ち合わせ終了後、弁当購入でホテルの小部屋で食事〜いつも通り眠りが浅い。昼からの行事は、なんとか途中退出(サボり)できんか。帰りはちゃんと音楽聴きましょう。
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朝一番に職場の辣腕パートさんにメールで作業依頼。かなり重い課題を取引先と打ち合わせ、その間メールに飛んできたいくつかの宿題を職場事務所に控えている派遣さんに作業依頼、昼からの行事は早めに会場に到着して受付、知り合いと談笑し・・・そしてコッソリ(さっさと)抜け出しました。左膝が痛くって・・・世間ではこれをサボりという。
夕方、尼崎に戻って左膝リハビリ、本日は(雨のせい?)空いていて、しっかりマッサージしていただきました。むしろ、右足がぱんぱんに張っているとのこと、つまり左足をかばって右足に負担が掛かるのだね。全身バランスが重要なんだ。大繁盛耳鼻科も本日ワリと空いていて(それでも一般の医院の比ではないが)先生に「かなり調子エエ感じです」と報告したら「ワリとね」と返事ありつつ、しっかり点滴されました・・・
意外と早めに帰宅できたので、仕掛かり原稿にちょっぴり加筆して【♪ KechiKechi Classics ♪】 一本のみ定例更新済。仮にアップしておいた写真も差し替え。音楽の件は後ほど。
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Holst 組曲「惑星」〜エイドリアン・ボウルト/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1966年)・・・別に収集が趣味ではないんだけれど、BBC響との1945年録音、ウィーン国立歌劇場管弦楽団(1959年)、そして最晩年の横綱相撲的決定盤!ロンドン・フィルとの1978年が棚中に存在。(他、英NIXAにモノラル録音があるらしい)ま、駅売海賊盤で云々しても仕方がないが、堂々たる歩みの「火星」で少々響きに濁りがあります。全体にけっして悪い録音ではないが、オリジナルはどーなのかな?
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団の明るく、歯切れの良いサウンドであって、あちこちの旋律に魂がこもってヴィヴィッドであります。おそらくはウィーン国立歌劇場管弦楽団(フォルクス・オーパかも?)には技量的不満があったでんしょう。じっくり腰を落ち着けながら、しかも推進力には欠けない。輝かしく重量級ではあるが、けっして派手ではない。
フィル・アップにElgar 威風堂々第1番ニ長調/第4番ト長調〜ジョン・バルビローリ/フィルハーモニア管弦楽団(1962年)・・・これは涙が出るほど感動的な、充実した演奏であります。この一枚には痺れました。
●2009年10月某日
(在小松ホテル)ここ数日【♪ KechiKechi Classics ♪】で借りているサーバー不調(メンテ中)。更新不能〜ついに閲覧も不可。じつは定例のサイト更新用原稿もできていないから、「近況」をなんとか出先で執筆したのみ。昨夜は夜8時頃に小松に到着、チームメンバーとしっかり旨いもん喰いました。酒も久々にしっかり呑んだ、といった感じ。ここ数日、体調は快復傾向の手応え有。本日、ご当地で取引先行事に参加(終日)、夕方金沢に移動して上司と合流、別の取引先と少々ムズかしいお話をします。
明日、午前中取引先打ち合わせ+昼から行事出席・・・職場にて定例作業ができないので、データ転送をお願いしていて、出先でやることになります。音楽の話題が全然ないな。
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(在金沢ホテル/サーバーは快復)小松で行事対応無事終了、思わぬ早い時間に終わって金沢ホテルで休んでいるところ。これよりもう一本打ち合わせだけれど、昨日呑み過ぎ+左膝痛で苦しんでおります。同行者もあったので、音楽全然聴いておりません。