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Mozart Pemium Edition 40枚組


(追加)2007年7月、このボックスは散々楽しんできたけど、ある日衝撃が・・・HMV通販で1,980円投げ売り!う〜む、参りました。よほど売れ残った!原価はそれ以下かよ!的驚愕があります。このレーベルでBeethoven 78枚組(秘曲含む)全集の発売を待っているところだけれど、これじゃ”様子見”だなぁ。ほんま、”廉価盤フリーク”としては生きにくい時代となって参りました。

・・・2006年エラい廉価盤ボックスが出現しました。「音楽日誌」になんども引用しているけれど、通販販売先情報は売り切れれば消えてしまうだろうから、ここに一応全貌を載せておきましょう。ワタシは北陸・金沢の雄「YAMACHIKU」(残念ながら2009年3月倒産廃業)通販セール2,982円にて購入しました。以下、曲目詳細〜

CASCADE am@do clasiccs 01001〜01040

●CD1
ホルン協奏曲第1番 K.412 ニ長調(ヨジェ・ファロウト(hr)/カメラータ・ラバチェンシス/クルト・レーデル)
ホルン協奏曲第2番 K.417 変ホ長調(ヨゼフ・ドクピル(hr)/モーツァルト・フェスティヴァル管弦楽団/アルベルト・リッツィオ)
ホルン協奏曲第3番 K.447 変ホ長調(ヨジェ・ファロウト(hr)/カメラータ・ラバチェンシス/クルト・レーデル)
オーボエ協奏曲ハ長調 K.285d(314)(ボゾ・ロジェリァ(ob)/カメラータ・ラバチェンシス/クルト・レーデル)

●CD2
セレナード第13番 K.525「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」(カメラータ・アカデミカ/フランチェスコ・マッチ)
弦楽四重奏曲第14番 K.387/第15番 K.421(ザルツブルク・モーツァルテウム・カルテット)

●CD3
弦楽四重奏曲第16番 K.428/第17番 K.458「狩」(ザルツブルク・モーツァルテウム・カルテット)

* 以上、3枚はあきらかに(かつての)PILZ音源(ウィーン・マスター)でして、「モーツァルト・フェスティヴァル管弦楽団/アルベルト・リッツィオ」は匿名演奏家の可能性大でであります。演奏はなかなか堂に入ったもの。

●CD4
交響曲第13番 K.112 
協奏交響曲 K.364 
セレナード第6番 K.239「セレナータ・ノットゥルナ」
チューリッヒ・ストリングス/ハワード・グリフィス

* この音源の出典は知らんなぁ。ちょっと元気なくて、穏健すぎる演奏です。「セレナータ・ノットゥルナ」はCD15にも収録されます。(別演奏)

●CD5
交響曲第19番 K.132/交響曲第24番 K.182(カペラ・イストポリターナ/パウル・カントシーダー)
ディヴェルティメント K.136/K.137(ザルツブルク・カメラータ・アカデミカ/ヘルマン・アーベル)

●CD6
交響曲第54番 K.216/音楽の冗談 K.522(カペラ・イストポリターナ/パウル・カントシーダー) 
交響曲第30番 K.202(モーツァルト・フェスティヴァル管弦楽団/アルベルト・リッツィオ)

●CD7
ディヴェルティメント第1番 K.439b/第2番 K.439b/第3番 K.439b/第4番 K.439b/第5番 K.439b
ザールラント放送ホルツブレーザー・トリオ(ユルゲン・シュミット(ob)/ディートリヒ・フリッチェ(cl)/ウルリッヒ・リンダーレ(fg))

* これは渋い収録ですねぇ。ノンビリしてエエ作品だ。

●CD8
歌劇「魔笛」抜粋(12曲)
ペーター・エーデルマン(br)/スザンヌ・レイツ(s)/マリア・ヴェヌティ(s)/ヨハネス・シュミット(b)/ロベルト・サッカ(t)/マッツェラ・ホルツァプフル(s)/南西ドイツ放送交響楽団/クラウス・アープ

歌劇「後宮からの誘拐」抜粋(2曲)
マリア・ヴェヌティ(s)/南西ドイツ放送交響楽団/クラウス・アープ

* クラウス・アープって、ネット検索掛けるとマンハイム音楽大学のオーケストラを振ってますね。実在です。

●CD9
クラリネット協奏曲 K.622(エリーザベト・ガンター(cl))
交響曲第16番 K.128/第18番 K.130/第22番 K.162(以上 ピルゼン放送交響楽団/ナイトハルト・ベトケ)

* ピルゼン放響はちゃんと実在でして、チェコ共和国東部のビールで有名な街でしょ。ガンターは安定した技巧で、この粛々と落ち着いた作品をしっとりと表現して下さいます。オーケストラは素朴というか、少々痩せ気味で洗練されない響きなのも味わいでしょう。

●CD10
フルート協奏曲第1番 K.313/第2番 K.314/フルートと管弦楽のためのアンダンテ K.315
ザルツブルク・ソロイスツ/アリーフェ・ギュルゼン・タトゥ(fl)

* これもPILZ音源。佳き選曲ですね。

●CD11
フルート四重奏曲第1番 K.285/第2番 K.285a/ディヴェルティメント第15番 変ロ長調K.287
ザルツブルク・ソロイスツ

* 立派で溌剌とした演奏だけれど、「ザルツブルク・ソロイスツ」という表記は少々エエ加減ですな。ヴァイオリン・ソロは若いのかな?溌剌としたテンション高いのは良いが、少々デリカシー不足気味。第2楽章の素敵な変奏曲は素っ気ない表現だけれど、全体としてはけっして”ヘロ”演奏ではありませんでした。充分この名曲を楽しめます。裏面のトラック表示が誤っているのと、長大なるK.287にトラック分けがないとは・・・それに第3楽章でデータ・エラーが存在します。(聴取継続は可能)現在、購入元に交換可能か問い合わせ中/2007年7月末交換品が届きました。

●CD12
レクイエム(死者のためのミサ曲) K.626
ヘンドリック・ツィマーマン/オランダ・アルクマール・聖ラウレンス教会合唱学校/北部オランダ少年合唱団/ロブ・ペトリ(s)/ジャン・ブリンク(ct)/ロバート・オーヴァーペルト(t)/ジェラルド・ルーカー(b)

* これは不思議な演奏です。ぱっと聴きスカみたいな感じ。もの凄くオフ・マイクで、弦楽器がほとんど聞こえなくて、頼りない。低音が弱い。しかし、ティンパニ(一人目立っちゃう/でも乱暴ではない)、管楽器とも定位が鮮明で奥行きがちゃんと(うんと)あります。会場のひんやりとした空気を感じるから、もしかして極上の音質かも。声楽ソロにカウンター・テナー(アルト・パート)が入っているのは珍しいかな?合唱団はプロじゃないかもしれなくて、少年合唱団は音程も少々不安定だし、ソロ陣も器用でも(もちろん)雄弁でもない。まさに技量的には”スカ”っぽいが、敬虔かつ頼りなくも澄んだ情感が支配しました。ぼんやり聴くのには良いんじゃないか。

●CD13
歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」抜粋(12曲)
Eva Seniglova(Fiordiligi) Ida Kirilova(Dorabella) Martin Babiak(Guglielmo) Peter Oswald(Ferrando) Iveta Tannenbergerova(Despina) Josef Spacek(Don Alfonso)

歌劇「ドン・ジョヴァンニ」抜粋(7曲)
Richard Haan(Don Giovanni) Peter Oswald(Don Ottavio) Helena Kaupova(Donna Elvira) Josef Spacek(Leporello Bozena) Berkyova(Zerlina)
ブラティスラヴァ歌劇場管弦楽団/オリヴィエル・ドホナーニ

●CD14
ヴァイオリン・ソナタ K.304/K.378/K.454
ブルーノ・ツヴィッカー(v)/ローゼル・モルツァー(p)

* PILZ系音源に盛んに登場するブルーノ・ツヴィッカーは幽霊というか、匿名演奏家だそうです。つまり誰がほんまに演奏しているのかわからない。ま、もとより演奏に知名度など求めたことはないし、顔見知りのヴァイオリニストなど数人しか存在しませんから。ここでの演奏は、驚くべきしっとりとした味わいで瑞々しい。音質だって悪くないですよ。

●CD15
歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」序曲/「後宮からの誘拐」序曲/「フィガロの結婚」序曲(ロンドン・フェスティヴァル管弦楽団/アルフレッド・ショルツ)
歌劇「皇帝ティトの慈悲」序曲(リュブリャナ放送交響楽団/アントン・ナヌート)
歌劇「劇場支配人」序曲/「ドン・ジョヴァンニ」序曲(ブラティスラヴァ歌劇場管弦楽団/オリヴィエル・ドホナーニ)
歌劇「魔笛」序曲(ロンドン・フェスティヴァル管弦楽団/アルフレッド・ショルツ)
セレナード K.239「セレナータ・ノットゥルナ」(カメラータ・アカデミカ/アルベルト・リッツィオ)

* ショルツ、リッツィオは匿名演奏家でしょう・・・が、音質も悪くないし、いきいきとした表情豊かな躍動はちゃんとあります。「セレナータ」のほうは少々音質粒粗くエエ加減だけれど、それでも名曲に間違いなし。なつかしのPILZ音源です。

ARTESMONN盤、録音は1996年9月9-11日(チェコ、ズブラスラフ城礼拝堂)●CD16
教会ソナタ第1番 K.67 教会ソナタ第2番 K.68 /第3番 K.69/第4番 K.144 /第5番 K.145 /第6番 K.212/第9番 K.241 /第7番 K.224 /第8番 K.225 /第10番 K.244 /第11番 K.245 /第13番 K.274/第15番 K.328 /第17番 K.336 /第12番 K.263/第14番 K.278 /第16番 K.329
ボフスラフ・マトウシェク(v)/ヤロスラフ・トゥマ(or)コレギウム

* BRILLIANT全集にも含まれる音源だけれど、じつはARTESMONN盤、録音は1996年9月9-11日(チェコ、ズブラスラフ城礼拝堂)との情報発見。これも少々マニアックな作品収録となります。

●CD17
 ピアノ協奏曲第23番 K.488/第5番 K.175/ ピアノと管弦楽のためのロンド第1番 K.382

●CD18
ピアノ協奏曲第13番 K.415/第12番 K.414/ピアノと管弦楽のためのロンド第2番 K.386

CASCADE am@do clasiccs 01001〜01040 通販セール2,982円にて購入●CD19
ピアノ協奏曲第8番 K.246「リュッツォウ」/第9番 K.271「ジュノーム」

●CD20
ピアノ協奏曲第27番 K.595/第1番 K.37/第2番 K.39

●CD21
ピアノ協奏曲第6番 K.238/第14番 K.449/第11番 K.413

●CD22
ピアノ協奏曲第15番 K.450/第20番 K.466

●CD23
ピアノ協奏曲第番16 K.451/第番17 K.453

●CD24
ピアノ協奏曲第18番 K.456/第21番 K.467

●CD25
ピアノ協奏曲第25番 K.50/第3番 K.40/第4番 K.41

●CD26
ピアノ協奏曲第19番 K.459/第26番 K.537

●CD27
ピアノ協奏曲第22番 K.482/第24番 K.491

●CD28
ピアノ協奏曲第7番(2台のピアノのための協奏曲) K.242/第10番(2台のピアノのための協奏曲) K.365*アルフレッド・パール(p)
カルメン・ピアッツィーニ(p)/レニングラード・ソロイスツ/ミハイル・ガントヴァルク

* いやぁ、壮観なるピアノ協奏曲全集ですなぁ。これが欲しくて既存所有分(「QUADROMANIA」ダブり分4枚)オークションで処分したみたいなものです。たしか1990年録音。

●CD29
ヴァイオリン協奏曲第5番 K.219/第4番 K.218

●CD30
ヴァイオリン協奏曲第1番 K.207/第2番 K.211/第3番 K.216

レニングラード・ソロイスツ/ミハイル・ガントヴァルク(v)

* 「ロンド」の録音はないのか。いちおう全集ではありますが。立派な演奏です。

●CD31
ピアノ・ソナタ第10番 K.330/第11番 K.331/第18番 K.576

●CD32
ピアノ・ソナタ第9番 K.311/第12番 K.332/第13番 K.333/第16番 K.545

●CD33
ピアノ・ソナタ第7番 K.309/幻想曲第3番 K.475/ピアノ・ソナタ第14番 K.457/第17番 K.570

●CD34
ピアノ・ソナタ第2番 K.280/第4番 K.282/第8番 K.310/第15番 K.533

●CD35
ピアノ・ソナタ第1番 K.279/第5番 K.283/第6番 K.284

以上  カルメン・ピアッツィーニ(p)

* いやぁ、壮観なるピアノ・ソナタ全集ですなぁ。

●CD36
交響曲第21番 K.134/第25番 K.183/第28番 K.200

●CD37
交響曲第31番 K.297「パリ」/第33番 K.319/第35番 K.385「ハフナー」

●CD38
交響曲第36番 K.425「リンツ」/第38番 K.504「プラハ」

●CD39
交響曲第39番 K.543/第40番 K.550

●CD40
交響曲第41番 K.551「ジュピター」/第29番 K.201

以上  南西ドイツ放送交響楽団/エルネスト・ブール

* これも欲しくて既存所有分(「QUADROMANIA」ダブり分4枚)オークションで処分しました。かなりクールな集中力ある演奏です。でも、色気はないな。交響曲全曲は揃わないが、かなり主要なものは入ってますね。

(2007年2月17日)


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written by wabisuke hayashi