「CDの呪い」(涙)
2006年新年早々「CDの寿命」について涙したことも記憶に新た状態・・・本日、更に驚くべき事象を発見いたしました。1989年に購入した「史上初の古楽器によるBeethoven 交響曲全集!」との帯も仰々しい、ハジェット/グッドマン/ハーノーヴァー・バンドの5枚組(NI 5144〜8 1982-8年録音)愛蔵家ナンバー954、定価9,000円だけれど、消費税導入によって物品税が廃止され、7,000円台だったはず・・・お釈迦になってました。残念。無念の涙累々状態。
以前から、樹脂の隙間に水分が染みこみ、それが云々・・・という噂は聴いておったのですが、んなもんウッソだい!ワタシの膨大なる初期CDの中古収集でも「本体データ部分がダメになった」経験は一度もありませんもん。正月の件は、間に挟んでいたスポンジの劣化が問題でありました。
Beethoven 交響曲第7番イ長調〜コレギウム・アウレウム/フランツ・ヨゼフ・マイヤー(v)(1981年)が、とても(予想外に)エエ感じで、手持ち在庫古楽器演奏を棚から探って、久々取り出して驚愕!CD一面に黒い粒々が散乱!カビか?と一瞬思ったが、蛍光灯にかざしてみると光が透過している・・・つまり、データを焼き付けている部分(何という成分かは知らない)の脱落ですね。全5枚分、各々状態はバラ付きあって、第3/4番はCDR焼き付け可能、今回聴こうと思った第7/8番はパソコンではデータ読みとり不可能(プレーヤーではなんとか再生できる・・・場合も有)、第9番はデータ認識できたが、CDR焼き付け途中でエラー・・・
・・・いやもうダメ、というということです。ワタシは「コピーしたCD」は基本ダメなんです。(貴重なるLPのみ音源は別格)精神的に。少なくとも半年前には、ケースを開けて何曲か聴いているから、今冬の厳しい寒さ+結露が原因でしょうか。もしかして、しばらく聴いていないCDも数枚イカれているかも知れない。
なんか、粗雑にCDを聴いてきたり、安易にダブり買いをしちゃって、それを処分したり、という”音楽愛好家”にあるまじき日常態度に「CDの呪い」がやってきたのか・・・そんな感慨あります。LPは扱いにくく、時に手が滑ってキズを付けるのがいやで処分したが、結論的に寿命は永かったのか。それとも英国製の(当時の)CD製造技術が拙劣だったのか?それとも、ワタシの狭い北向きの「オーディオ部屋」の環境が悪すぎたのか。
さようなら!ワタシが贅沢だった頃の全集CDよ。現在なら同じデザインのものが3,000円です。でも、もう買わないかも知れない。偶然、再生できた交響曲第7/8番はややノイジーではあったが、残響豊かで躍動感とクールさが同居したような、素晴らしい味わいでした。
(2006年4月8日)
(BBSでmozart1889さまより書き込みいただきました)
ハジェット/グッドマン/ハーノーヴァー・バンドのベートーヴェン全集(愛蔵家ナンバー私のは1452であります)、やはり黒い粒々が浮いていて1枚目(1・2番)を除いて4枚がお釈迦になっていました。 ただ、5枚目第九はすでに10年前から再生状況がおかしく、雑音混じりで音飛びしてました。多分、製造段階に問題があったんじゃないかと思います。 しかし、CDも経年劣化するんですかね。CDが出始めたときは半永久的だと大宣伝してたのに・・・・。 他の古い愛蔵CDにも黒い粒々が浮いてきていないか調べなくちゃイカンですかね。(2006年5月7日)● メールにて「CD劣化」の金田さんより詳細情報いただきました。
http://www.classical.net/music/guide/bronzedcds.html
これにはNIMBUSの当該盤は含まれません。