Grieg ピアノ協奏曲イ短調(ドゥブラフカ・トムシック(p)/
アントン・ナヌート/リュブリャナ放送交響楽団)


同朋社出版 9  AUROPHON原盤  中古166円で購入Grieg

ピアノ協奏曲イ短調 作品16

ドゥブラフカ・トムシック(p)/アントン・ナヌート/リュブリャナ放送交響楽団

「ペール・ギュント」第1組曲 作品46
「ペール・ギュント」第2組曲 作品55

リボル・ペシェク/スロヴァキア・フィルハーモニー

同朋社出版 9  AUROPHON原盤  中古166円で購入

 CDはずいぶんと安くなったし、ワタシも中学生の時夢見たように「好きなだけCDを買える」(金額的に自制しているが)ような年齢となりました。でも、少年時代、冒頭のティンパニから、ドキドキしながらレコード屋さんで試聴させていただいたGriegの協奏曲の感動。あれはどこに行ったのでしょうか。たしか、ソンドラ・ビアンカというピアニスト〜コロムビア・ダイアモンド1000シリーズ。

 「この演奏の細部がどうの」とか「録音が好みではない」なんてケチばかり付けていると、罰が当たります。(自戒を込めて)大切なのは聴き手の感性のみ。名曲として生き残ってきた旋律に、敬意を表して虚心にならなければ。同朋社出版は現在デアゴスティーニと社名が変わっているが、終わりを迎える「Classic Collection」は多くの音楽ファンを生んだのでしょうか。まさに「CD時代のファブリ名曲シリーズ」(こんなことを言って理解できる人が何人いるのか?)。

 このピアノ協奏曲にはリヒテルの思い出がありました。FMで聴いたスイスでのライヴで、全身でピアノを叩きつけるような、ピアノは指や腕で弾くのではなくて、カラダで弾く、といったド迫力。(残念ながらカセットに保存していない。記憶のみ)トムシックはちゃんと実在の女性ピアニストらしいが、叙情的でやさしい味わいがある。リヒテルのような「叩きつけるような」といった風情ではないんです。

 第2楽章「アダージョ」、第3楽章中間部の静かで切々とした歌が美しい。技術的にはまったく不足はないが、切れ味鋭かったり、怒濤のガブリ寄りには縁が薄いんです。それでも最終版の盛り上がりと、軽やかなピアノの音色は魅力充分。ナヌートのオケには、鄙びた暖かさがありました。響きの薄さを指摘することは簡単だけれど、つまらない、やる気のないバックではない。(トムシックはSchumannの協奏曲もなかなかなんです)


 「ペール・ギュント」は中学校で習いました。親にせがんで買ってもらった17cmLPはフィードラー/ボストン・ポップス管弦楽団。いまとなっては、こんな曲のどこが良いのかもサッパリわかりませんが、当時は喜んで聴いていたもんです。少年時代の懐かしい思い出が蘇るばかり。

 ペシェクのアンサンブルの整え方は立派だし、スロヴァキア・フィルも(リュブリャナ放響に比べれば)録音の加減もあるのでしょうか、意外と洗練され、深みのある響き。有名な第1組曲はツマらなくて、第2組曲のほうがずっと聴き応えのある、多彩な音楽と思います。(こちらは学校では習わなかった)有名な「ソルヴェイグの歌」に歌が入っていないのは残念。でも、しっとりと静謐で良い演奏に間違いなし。


 ここ最近、旧PILZ系の音源を聴いていなかったので、あっさりと一本書いてみました。PILZのセット(80枚組?)ものはまだ在庫があるらしく、ときどき朝日新聞などで通販を目撃します。「Classic Collection」の付録CD(これのこと)は、BOOK OFFでたくさん見かけますので、安いときに気に入ったものを選ぶのもよろしいと思います。(2001年7月27日)


【♪ KechiKechi Classics ♪】

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