●2009年7月某日
昨夜遅く帰宅。朝移動時は頭痛あったんだけれど、いろいろ孤軍奮闘で報告しているうちに体調徐々に快復傾向。いくつか資料の不備など発見されて冷や汗気味だったが、自己評価68点。人生こんなものです。精神的にハードな日々が続いていたので、本日午前中は毎週の耳鼻科へ(実際上サボり)。昨夜は涼しかったですね。オークションに参加していたDVDプレーヤー(人民中国製)は、思わぬ価格釣り上がりで完全敗退(だって最低金額しか入れていなかったから)、落札された金額を見たら、ご近所にてフツウに探せるところまで行っておりました。
で、締め切り直前我が日本製東芝の中古DVDプレーヤーを落札。今朝、もう連絡が来ていたので数日で到着するでしょう。さて、「一度聴き始めたら最後まで!」愛機ORIONはどうするか。動くものを捨てるのは心苦しい、ダメなのはリモコン(または受光器)のみなんだけど・・・だれか要る人はおらぬか、タダでよいから。オークションに出す意欲もない。
サイト定例更新日だけれど、珍しく2本更新済み。誰に頼まれているわけでもなし、読者の反応もほとんど皆無だけれど、自分のケジメで継続しているのだな。ほとんど意地。毎日のお仕事でもなんでもそうだけれど、止めてしまえばお仕舞いでしょ。精神的に途切れてしまう。歩みのろくても、足取り重くても続けることが大切なんでしょう。以下は出張移動中の音楽。
Tchaikovsky 交響曲第5番ホ短調(1958年)/Haydn 交響曲第94番ト長調「驚愕」(1957年)〜ヨーゼフ・クリップス/ウィーン・フィルハーモニー・・・かつて図書館で借りて深い感銘有、その後入手したCD。久々の印象は音質滅茶苦茶!往年の英DECCAマルチマイク録音だけれど、劣化が甚だしいことを前提に、各パート定位が不自然でバラバラ、奥行きないデッドさが気になってしょうがない。あの感銘はなんだったの?まるで往年の美人女優が崩れきって厚化粧、ディジタルハイビジョンに登場したような感じです。ちゃんとした復刻はないのか。演奏云々の前の問題。
Elgar 演奏会用序曲「南国にて」(1979年)/交響曲第2番 変ホ長調(1975年)〜ジョージ・ショルティ/ロンドン・フィル・・・前回は第1番を聴いただけ(2枚組中)だっけ?筋肉質マッチョな表現はElgarと相容れないと想像していたけれど、「アラッシオ」から溌剌躍動してロンドン・フィルは絶好調。ややつかみどころのない名曲・交響曲第2番のわかりやすさ、リズムの良さ、メリハリ抜群!テンシュテット時代のロンドン・フィルって、時に響きの薄さが気になった(サヴァリッシュのBrahms でもそんな印象有)ものだけれど、あれはEMIの録音個性だったのか。どちらが真実に接近しているのかはわからないが、こちらアナログ最末期の英DECCA録音では瑞々しい厚みたっぷり感じさせました。
Mahler 交響曲第2番ハ短調「復活」〜ヴァーツラフ・ノイマン/チェコ・フィル/合唱団/ガブリエラ・ベニャチャコヴァー(s)/エヴァ・ランドヴァー(a)(1980年)・・・一年ぶりの再聴。前2枚分で英DECCAの録音に言及したが、こちらの鮮明さ、奥行きやら会場の空気を感じさせる自然な音質の比ではない。収録音量が低めなのでボリュームを上げて聴くといっそう効果的です。抑制を前提とした速めのテンポ、穏健派の表現であり、弦、管、どれをとってもマイルドで、しみじみとエエ感じに鳴っております。けっこうな迫力(焦点は終楽章に有)だけれど、押しつけがましい威圧感皆無。いくらでも雄弁、豪快なる切迫感演奏は存在するけれど、これはジミで優しい自然体の「復活」です。
女声ソロは少々硬質過ぎ印象か。声楽の扱いは相変わらず上手いですね。チェコ・フィルって作品を得ると、ほんま痺れるような魅力全開となります。
●2009年7月某日
梅雨明けはまだのようだけれど、けっこう朝は涼しいですね。エアコン商戦は苦しいらしい。これより定例金沢取引先へ、今回上司不在なので孤軍奮闘の会議2本、お盆挟みのスケジュールで別途の打ち合わせ(いつもなら別日程)をどこかで(おそらく会議終了後)入れることになったので、モウレツにタイトな日帰り出張になってしまいました。本番力発揮してなんとかなるか?それともボロボロの結末か。前回の早朝出立は、ギリギリで大阪駅ホーム激走!〜ちょっと余裕を持って出掛けましょう。
頭痛があると音楽はちょっとキツくて、しかもプレーヤー・リモコン不如意のイライラ有。音楽はほんのちょっぴり。Saint-Sae"ns 交響曲第3番ハ短調(1953年)/Franck 交響曲ニ短調(1956年)〜ユージン・オーマンディ.フィラデルフィア管弦楽団/ビッグス(or)・・・後のステレオ録音(「オルガン」に至っては3回も!)があるので、おそらくCD復刻されない音源也。音質も予想以上の水準(オルガンの存在感にも文句なし)だし、所謂亜米利加物量系演奏(お仏蘭西の非ず)なんだけど、そこはオーマンディ、オーソドックスで引き締まった表現、オーケストラも抜群に上手い。ここ数日”ちょろ聴き”していて、昨日ようやくFranck へ。
ちょっと苦手としている作品でして、この間CDはかなりの枚数処分したと思います。ところが!オーマンディは思わぬ鮮度で(ちょっと鬱陶しいというか辛気くさい)旋律を溌剌と演奏していて、明快なメリハリとなっております。作品構成がわかりやすい。作品自体を見直しましたよ。
今朝、Dvora'k 交響曲第7番ニ短調〜ヴァーツラフ・ノイマン/チェコ・フィル(1981年)・・・わずか37分の収録、定価3,300円超・贅沢CD也。実際は中古激安購入だけど。後期作品の中では地味な存在だけど、ノイマンは盤石な自信と表現を以て、優しい郷愁に胸を打つ演奏に仕上げております。自然な奥行きと広がりを感じさせる優秀録音、しっとりとした瑞々しくも牧歌的なオーケストラのサウンドを聴いているだけで、癒されます。
さて、出掛けましょう。夜遅く帰宅したらDVDプレーヤー(人民中国製)無事落札できているでしょうか。
●2009年7月某日
本日中に完成すべき資料だけれど、昨日ほぼ完成させ、本日なにか漏れがないか、あちこち点検を受けるだけとなりました。チームメンバーも変わることだし、作業の流れの整理でもしておくか、一度。明日早朝出発、遅くに帰宅で数時間しゃべり放しの会議(2本)主催だけれど、先週完成して送付済みの資料の読み込みをしなくっちゃ。すっかり忘れているので。昨日は早々に帰宅したが、体調は思わしくなくて、音楽に集中するどころか、聴きながら居眠りしてしまうような状態です。本日は夜酒席なのだな。抑制して早々に切り上げなくちゃ。
昨夜、オークション6巡目、とうとう入札なく終了。体調イマイチだと通勤カバンがメンドーなので、音楽は持参しないんです。でも、今日は明日の出張持参の資料収納(=カバン)が必要か。
(昨日コメント途中だった)Mahler 交響曲第1番ニ長調〜ヴァーツラフ・ノイマン/チェコ・フィル(1979年)・・・今朝、再々度聴いていて、それは昨夜居眠りしてしまったから。ラファエル・クーベリック/バイエルン放送交響楽団(1967年)に似ている、と既にコメント済みだけれど、こちらのほうがずっとヤワい、というか、穏健派も極まった感有。いろいろと聴いてきて、行き着く先、よけいなもの(虚飾)を削ぎ落とした極上のフツウっぽい演奏でしょう。チェコ・フィルのマイルド(管楽器がほんまに柔らかい)なサウンドが、極上の音質で再現されます。終楽章だってヒステリックにならない。こんなのを好むようになるのは、聴き手が枯れてきたからか。
その関連だけれど、NMLでMahler 交響詩「巨人」 (交響曲第1番 - 1893年ワイマール稿)〜ゾルト・ハマル/パノン・フィルが聴けます。(今年2009年5月に一度拝聴済)前回はオーケストラの弱さばかり気になったんだけれど、音質が良好なのと、聴き知っている各パート・バランス(もしかして旋律担当楽器も違うのか)との違いをたっぷり愉しみました。「花の章」はも大好き。
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昼過ぎに酒席が中止となり、会議の資料関係はとっくに出来上がって印刷送付済み、明日報告の資料を読み込むが夏バテで集中力がない。定例作業いくつかこなして、懸案のお仕事マニュアルとか(小さい作業の)引継詳細手順とか作っても全然ヒマ。上司は妙にご機嫌で、最近の数値の悪さを率直に報告しても笑っているだけ・・・さっさと東京へ出掛けてしまいました。
いつもの頭痛有。足取り重く帰宅したが、食欲だけは落ちておりません。CDを聴こうとしたが、いよいよプレーヤーのリモコン末期症状で滅多に反応しない(電池を替えてもダメ)。受光器のほうがアカンのかも。リモコンなんてなくても、本体で操作したらエエじゃないの、と思うでしょ。ところが、本体では再生とストップだけなんです。3楽章のみ聴きたい!的作業不能。潔く全曲聴け!との神の啓示(Kechiの神)でしょう。正直なところ、どーしょーもなく不便。でも、ちゃんとエエ音で鳴っているんですよ。使えるものでなんとかする、あるものでガマンする、というのが「mottainai」精神でしょ。ほんまのECOでしょ。
でも。
さきほど、清水の舞台から飛び降りる決意でオークション(業者)に入札しました。明日締め切り。本体(ほとんどタダ)より代引き手数料(それ以外対応していない)、更に送料の方がずっと高いDVD再生専用機。当然、偉大なる人民中国製。さてどんな音質なのか?少々不安です。でも、トータルで1,500円しませんから。【♪ KechiKechi Classics ♪】を嗤って下され、こんなエエ加減音楽聴取環境でエラそうなコメントしやがって・・・と。
●2009年7月某日
さて、本日明日で資料作りデッドライン、これは日常作業とは別(でも定例作業ではあるんだけれど)、上司検閲の都合で午前中勝負、昼から自分が招集した打ち合わせも有。体調はどんよりしているんだけれど、そうも言っていられません。ムシムシして大量に汗もかいているんだけれど、体感”暑い”とは感じない。明後日早朝出張の前夜、じつは酒席も入っていてちょっと悩んでおります。
日曜夕方4時にご近所酒屋に持ち込んだ「クロネコメール便」、翌日朝9時半に京都市内に投函完了とのこと。ご近所とはいえ、凄いですね。グズグズしているが、オークションCD今月売れ残りは3枚となりました。ぴくりとも動かない。ムズかしいもんですな。CDプレーヤー代替DVDプレーヤーのリモコン、相変わらずです。絶好調だったり、全然ダメだったり。原因がわからない。今朝は未だ反応なし。
Mozart ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491〜マルコム・ビルソン(fp)/ジョン・エリオット・ガーディナー/イングリッシュ・バロック・ソロイスツ(1998年)・・・聴けば聴くほど、ガーディナーの熟達の古楽器アンサンブルの迫力に魅せられるばかり。浪漫表現のムダをいったん削ぎ落として、均整の取れた筋肉質の演奏に仕上げており、薄っぺらいフォルテピアノの響きとも絶妙のバランスとなっております。なんせ、作品が劇的だからね。
それに音質がよろしい。パソコンはコンポに対して横向きになっていて、”ながら聴き”すると音質細部のニュアンスを聴き逃すことがあるんです。ちゃんと真正面に座って集中すると、音源の実力がちゃんとわかる・・・
Mahler 交響曲第1番ニ長調〜ヴァーツラフ・ノイマン/チェコ・フィル(1979年)・・・アナログ再末期の練り上げられた録音、チェコ・フィルの繊細で素朴な味わいがちゃんと理解できる・・・(時間切れ)
●2009年7月某日
今月はスケジュールが微妙にズレて、週半ばに金沢で取引先幹部と定例会議、上司の会議準備資料作成と重なってしまってここ3日間が山場なんだけど、体調いまいち。でも、よく眠れました。本日、昼からまるまるで研修で時間が取れません。朝一番で作業量図って+午前中ミーティングの空気を読んでから「昼から帰る」といった選択肢有。なんせ明日明後日がメ一杯なんで。更に8月は盆休みを抱えているので、作業スケジュールがタイトなんです。
音楽いろいろ、ぼちぼち聴いております。Sibelius 交響曲第1番ホ短調/第2番ニ長調〜パーヴォ・ベルグルンド/ヘルシンキ・フィル(1986/87年)・・・十数年前に2枚組で全集揃えたが、昨年2008年にそれをオークション処分してボックスを入手して以来の拝聴也。粗野で豪快なボーンマス交響楽団との録音(1976年)と雰囲気が変わって、ちょっと大人しいというか、抑制が利いているというか、馬力爆発が足りないような、そんな感じ。オーケストラの個性に合わせたのでしょうか。時代はディジタルになっていたはずだけれど、音質もそうクリアなものでもありません。別に違和感がある、ということでもないし、体調も体調なので再度確認いたしましょう。
NMLにて、ちょっと興味があるものは確認できる、というのが安易なのか。数日前、スウィトナーのMozart に共感できなかったので、元気の良い古楽器を聴きたくなりました。Mozart オラトリオ「救われたベトゥーリア」 K.118 (74c)序曲/交響曲第29番イ長調K.201/ファゴット協奏曲 変ロ長調K.191(アルパート(fg))/アンダンテ ハ長調K.315(ブルーワー(fl))/交響曲第35番ニ長調K.385「ハフナー」〜コンチェルト・ケルン・・・録音情報がわからないんだけれど、新しいものでしょう、きっと。古楽器の演奏技術が熟達しているのは、協奏曲ソロを聴けば一目瞭然。セレナードが原曲である「ハフナー」は、それに相応しい明るい躍動、歓喜が弾けるような元気いっぱいの爆発が待っていて、これぞワタシが求めていたものなんです。
さて、ここで時間切れ。本日どうなるか。
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予定通り昼からの研修をご遠慮して、帰宅。短い通勤時間だけれど、なんと足取りの重いこと。ミーティングの合間に使える時間はほんの少々だけれど、いくつか宿題をこなしました。(資料やり直し再提出含め)どーせ資料作りの時間は取れないんだし、明日明後日は待ったなしのデッドライン連続、その次は早朝決起で本番会議2本、今回上司は不在だから自分一人で孤軍奮闘しなくちゃいけない(いつも実質そうだけれど)。昼から、ゆっくり居眠りしつつ休養いたしました。夏バテか?
昨夜辺りの音楽の落ち穂拾い。ロベルト・パーテルノストロの激安Bruckner全集が話題だけれど、以前のワタシなら即!購入だったんだけれど・・・最近、秘技NMLで試聴という手がある・・・Bruckner 交響曲第7番ホ長調〜パーテルノストロ/ヴュルテンベルク・フィル(2000年)・・・これは知名度の想像を超え、残響も雰囲気もたっぷり、悠揚迫らざる味わい深い演奏であります。ライヴだし、細かいアンサンブルがどうの、とか、ミスタッチ云々するつもりはありません。作品のノーブルな美しさ、Brucknerには必須の敬虔なる素朴さにも溢れて、立派なもの。表現上のムリムリな強引さはありません。
しかしBrucknerって、演奏者の技量をモロに表出させてしまうんじゃないか。弱音でのテンションのダウン、神々しい旋律(第2楽章「アダージョ」)に於ける艶、色気の不足、渾身の大爆発時にはオーケストラの”鳴らないこと”が気になります。あまりに素朴に過ぎて、コンセルトヘボウとかドレスデンの豊かな響きを懐かしく連想したものです。全集全曲聴こう!といった意欲が盛り上がらない。
堕落だな、CDを買わずしてこんなコメントするようになっちゃ。
●2009年7月某日
長梅雨で西日本は甚大なる被害が出ているようです。こちらも断続的な雨が〜気温もそうだけれど、湿度が酷くて、エアコン掛けて寝ました。微熱状態なので、あまり暑さは感じないんだけれど・・・朝までしっかり眠れました。本日は残念ながらスポーツクラブは休止だな(結局強行)。オークションCDは売れ残りまったく動かない。プレーヤーのリモコン、昨夜寝る前は快調だったが、今朝はもう反応がない。困ったものです。
古楽器が聴きたいな、ということでMozart ピアノ協奏曲第11番ヘ長調K.413(387a)/第12番イ長調K.414(385a)/第13番ハ長調K.415(387b)〜マルコム・ビルソン(fp)/ジョン・エリオット・ガーディナー/イングリッシュ・バロック・ソロイスツ(1983/84年)・・・昨年2008年、数種のピアノ協奏曲全集を処分して購入した全集(6,884円贅沢!)だけれど、半分ほど聴いて期待ほどの感銘(一枚のみ以前より所有して、筆舌に尽くしがたい感動が/これが全集購入のキッカケ)を得られない。聴き流してしまう聴き手に責任があるのと、古楽器だったらリンダ・ニコルソンとかクリスティーネ・ショルンスハイムによる(かなり劇的でわかりやすい/ソロ、オーケストラとも)メリハリ演奏に慣れていたから(購入15年以上)、かも知れません。
まず、比較的ボリュームをしっかり上げて聴くこと。するとガーディナーの練り上げられたアンサンブル、微細ニュアンスが理解できるように。ハ長調K.415協奏曲を、ここまでしっかり手応えたっぷりに聴かせて下さるのも初体験。するとビルソンのジミで薄っぺらいソロの滋味もちゃんと味わえるようになるんです。一時、古楽器に名を借りた”激烈演奏”があったじゃないですか(あれも嫌いじゃない)、それとは違って粛々と細部の味わいを大切にして颯爽軽妙なるニュアンス演奏なんですね。
Bartok 組曲「かかし王子」作品13/二つの肖像 作品5〜アダム・フィッシャー/ハンガリー国立交響楽団(1992年)・・・これはNIMBUSの6枚組(Kodaly含)だけれど、BRILLIANTでも入手可能だし、NMLでも聴取可能。いつ購入したのか記憶もないほどの棚中存在だけれど、収録音量が小さめ、じつは優秀録音であることに気付いたのは意外と最近。豪快強力なる演奏ばかり聴いてきた(例えばライナー、ショルティ)せいか、線が細く感じたものだけれど、現在の耳で聴けば繊細で切れ味鋭いアンサンブルを実現して、洗練されております。
●2009年7月某日
本日、取引先への不義理をして行事参加出張中止、ゆっくりお休み、来週がお仕事山場なので。微熱があります。我が愛機ORIONのDVDプレーヤー(CDプレーヤー代替)のリモコン、動いたり、無反応だったり、繰り返しております。もしかしたら本体、受ける側の問題かも。なんせ再生は問題ないからなぁ、修理に出すんだったら、安物DVD再生専用機器を購入したほうがずっと安く付く・・・というのも悩ましい。
Mozart 交響曲第35/36/38番〜オトマール・スウィトナー/シュターツカペレ・ドレスデン(1968年)・・・かつてはLP時代よりEMIで出ていた馴染みの音源だけれど、現在ではedel/Berlin Classicsにて入手可能。この演奏に対しての賛辞はネットで簡単に拾えます。今朝以来2度聴いているんだけれど、どーも四角四面でオモロい演奏に聞こえない、真面目で誠実だけれど、いきいきとした躍動が足りない?ドレスデンのオーケストラって、もっと涼やかでエエ音だったでしょうが・・・と文句も言いたくなって、これは聴き手の集中力が足りない、体調不足故の印象なのでしょう。
それとも、ここ数年、やたらとまったり系古楽器ばかりを聴いてきた耳慣れか?最近、すっかり”そちら方面”よりの嗜好なので。
Shostakovich 交響曲第5番ニ短調〜エフゲニ・ムラヴィンスキー/レニングラード・フィル(1982年ライヴ)・・・非常に立派な、引き締まったアンサンブルとキレ〜に間違いないんだけれど、とにかく作品が苦手なんです。小学生以来の馴染み故、細部まで旋律暗記しているんだけれど、どーも好きになれん!罰当たり者。音質かなり良好。フィル・アップはZHIVOTOV(ジヴォトフ)「英雄詩曲」(1946年)・・・勇壮でわかりやすい保守的作風、音質は危惧したほどでもなくて聴きやすいもの。それにしてもムラヴィンスキーって、長かったですね。このオーケストラへの君臨は。
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2ヶ月ほど前、お礼で送った駅売海賊盤が行方不明(クロネコメール便の到着確認が出来ない)になった件だけれど、じつは届いていた、とのメール有。さすがだね。ここ数年、ずっとクロネコメール便を愛用しているが、結果的に(この件をクリアしたので)一度も行方不明がない(割れたことは数件あったが)立派です。
●2009年7月某日
オーディオには知識も興味ないワタシだけれど、2台続けてCDプレーヤーを壊してしまい、使っていなかったDVDプレーヤー(+VHS+BSチューナー/10年選手)で代用して何年経ったか?2007年ご当地転居してからだった記憶があるから、2年以上は経過していると思います。メーカーはORION〜知名度低きメーカー製品を愛するのはワタシの基本哲学也。機能に少々不備があっても音質的には不満はない。例えばトラックの一発選曲ができず、リモコンで「スキップ」を押し続けなければならぬ、現在流れている音楽のトラック表示は「時計カウンター」ボタンで確認必要・・・など。
ところがここ数日、肝心のリモコンが調子悪い。てっきり電池切れ?と思っていたけれど、交換してもダメ。今朝、とうとうまったく機能を果たさなくなりました。つまり、プレーヤーにCDを載せ、スタートしたら最初っから最後まで大人しく聴くか、途中で取り出すか、どちらかしか選択はない。”摘み聴き”、”ちょろ聴き”ばかりのエエ加減リスナーへの天罰でしょうか。本体側での操作不能。こういうのが一番苦しい!ちゃんと鳴っているのに!使えんことはないのに・・・でも、日常不便をガマンする限界をちょっとだけ超えちゃう。う〜む。ORIONでは汎用リモコンも使えません・・・と、ここまで書いて何故か快復!捨てられる危機意識からの自主的努力か。
今朝、定例サイト更新は一本のみ実施。あきまへんな。毎週、安定して音楽に接していく精神的余裕を失いつつあります。明日は福井方面の行事対応だけれど、体調不良で休ませていただこうか?と考えております。
Bartok 弦、打楽器、チェレスタのための音楽〜エフゲニ・ムラヴィンスキー/レニングラード・フィル(1965年ライヴ)・・・先月聴いていて、じつは掲載写真手抜きでBRILLIANTボックスにしてあるが、実際に聴いたのはBVCX4010の国内盤でした。おそらくは同じ音源と類推して「音質が非常にリアル。残響少な目、乾いた音質だけれど、ティンパニの(非情なる)存在感」とコメント済、あらためてBRILLIANT盤で再確認すると、リアルでもなんでもない。ステレオ感広がりもほとんどなし。こちら米PIPELINE原盤で別物音源か?それとも状態のよろしくないものなのか?いずれ峻厳なる集中力に間違いないが、帰宅したら再度比較しましょう。
体調はよろしくありません。
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思う存分、職場で好きなことをやり、なんせ体調不充分(頭痛咽痛)なので早々に職場を出ていつもの耳鼻科へ。女房殿に予約を入れてもらっても待ち時間壱時間半以上、馴染みの点滴となりました。昨夜作成した「作業ファイル」は妙齢派遣さんに大好評でして、なんせソフトを立ち上げるとイケ面俳優が登場する(ほんのイタズラ)んです。(もちろんお仕事合理化成)昼過ぎ取引先より戻ってきた上司が相談があると・・・同じフロアお隣の(エース)チームの一人が「自分はたいへん、仕事量が多い。持ち分を減らすか替えて欲しい、ムリだったら優秀な派遣さん(ご指名有)を専任で付けてくれ」との申し出。誰が考えても彼のお仕事物量が特別多いとは思えぬし、彼に専任の補助を付けたところでマネージメントできんでしょ。
既に昨日、上司は彼を「甘えるな」とツメ倒して泣かせた(30歳代中盤でっせ)らしいが、落としどころはどこか、とのご相談。我らがB級チームも旧態としたお仕事を引きずっておったが、壱年半掛け全部の作業を合理化変更いたしました。先日の事件に見られるように、派遣さんとの距離やマネージメント(合理的お仕事配分)が難しいところだけれど、自分でお仕事の工夫や成熟の努力せず、文句言うのが多すぎる。(我がチームにも似たのがおる/朝出てくるのが遅い/長電話だし)自分の技量のなさ、いやな仕事を避けるべく言い訳するヒマがあったら、まず謙虚に反省しろ。サラリーマンは仕事を選べないんだぞ!
お隣のエースチームのチーフ(お友達)と一緒に、一回ゆっくり呑んで、自分の置かれている立ち位置やら様子を教えてやってくれ、とのことでした。既に死にかかった言葉だけれど「KY」なんだな。時には「AKY」(あえて空気を読まないこと)も必要なんだけど。ま、分担なので一人がツメ倒したら、一人はなだめ役っつうことでしょ。今回はワシかぁ?
今朝のBartok 弦、打楽器、チェレスタのための音楽〜エフゲニ・ムラヴィンスキー/レニングラード・フィル(1965年ライヴ)の件・・・結論的に、BMGビクターBVCX4010とBRILLIANTボックスとは別録音(音源)だろうということです。旧メロディア録音はかなりの高品質録音、ライヴだけれど数回の演奏会の編集かも。BRILLIANTは米PIPELINE原盤、ゴステレラジオの音源ということで、放送用の別録音か、拍手が全然違うんです。音がダンゴになって切れ味薄れ、重苦しい切迫感ばかり目立っちゃう。
でも、凡百の演奏ではないのは事実。
明日、ゆっくり休ませていただきましょう。
●2009年7月某日
昨夜は涼しかったし、わりと良く眠れました。でも、体調どんよりなのはいつものこと。昨夜、テレビ番組にて「アスペルガー症候群」の話題があって、所謂性格性癖では済まされぬ脳機能問題について、深く考えさせられました。知識としては知っていたけれど、その当事者の実際の生活再現は生々しいもの。もしかして、ここまで症状が典型的じゃなくても、そんな状況の方はいらっしゃるんじゃないか。人間の大脳前頭連合野は訓練によって増殖するのは事実だろうが、いっぽうでたしかにそんな事実は存在する、との社会的認知はもっと上げていくべきでしょう。
一昨日の出張音楽へのコメント(まだ)継続。なんせ一気書きする集中力失っているので。Haydn チェロ協奏曲第1番ハ長調〜ジャクリーヌ・デュ・プレ(vc)/バレンボイム/イギリス室内管弦楽団(1967年)・・・驚くべき超絶技巧、細部まで瑞々しく躍動して描き込まれる旋律、熱気、ほんまに希有な才能を失った・・・と痛恨の思いが沸々と胸に。若きバレンボイムのサポートぶりも仕上げ丁寧で、巨匠となった現在とは段違いの誠実さです。この駅売海賊盤のコンピレーションはエラいことになっておりまして、Brahms ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調〜フランチェスカッティ(v)/フルニエ(vc)/ブルーノ・ワルター/コロムビア交響楽団(1959年)。
優雅で華やか、余裕のソロが絡み合って、時に薄いと評されるワルターのオーケストラも盤石のサポートぶりであります。コンピレーションとしては少々ヘンだけれど、いずれ音質良好、両者とも立派な演奏に満足いたしました。
ラスト、Stravinsky バレエ音楽「火の鳥」(1910年版)/「ペトルーシュカ」(1947年版)〜ロバート・クラフト/フィルハーモニア管弦楽団(1996年)・・・数年前より収集している彼のシリーズだけれど、上手すぎ、とか、味がない、とか勝手な評論コメントをしていた記憶が・・・ま、アンセルメに続けて聴けば、精密なリズム、細部まで旋律をていねいに描き込んで、これぞ現在のStravinsky!との手応えたっぷりであります。フィルハーモニア管弦楽団の技量に何らの疑念もなく、残響豊かで奥行きある録音も作品に相応しいもの。まず正確に演奏すること、そのことが作品の全貌(メルヘンか)を伝える第一歩なのでしょう。
数日前コメントしたが、1947年改訂版「ペトルーシュカ」は全曲省略なく演奏されます。これが当たり前なんです。
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昨日ちょっと呑んだから自業自得なんだけど、体調がよろしくない〜お仕事はちょうど谷間なので、昼から上司留守をエエことにサボったろう・・・と画策していたけれど、どうも職場夏バテ蔓延らしくて、他のメンバーが休み、早退・・・と結局自分が職場を抜けられない。せめてさっさと帰ったろうと決意するが、こんな余録の時間じゃないとできない、システム系のお仕事(といっても簡単なファイル作成)に着手したら、途中で落ちてしまってやり直し〜共用サーバー(データ置き場)が横浜に移ってからやたらとアクセスがよろしくないんです。
ま、やり掛かったものは仕上げないと、ということで少々残業。ところが帰りの電車中で、いくつか作業の不備や疑問がふつふつと・・・明日、朝一番で確認だな。
そんなこんなでとうとう【♪ KechiKechi Classics ♪】 定例更新の目処が立たない。文書執筆がツラい心身共の状態です。
先ほどからBruckner 交響曲第9番ニ短調〜ギュンター・ヴァント/北ドイツ放送交響楽団(2000年東京ライヴ)聴いております。第1楽章のフクザツに絡み合う各声部から金管が浮き出す辺りに感銘を深く受けたが、第2楽章以降は聴き手が完全に精神的にバテバテ〜あきまへん。土曜出張まで保つか?
●2009年7月某日
夏は好きだけれど、年々暑さに耐えられなくなる〜冬の寒さにも弱い。ほんま休みたいくらい〜今週土曜はお客の行事で敦賀に行かなくっちゃ。ついに衆議院解散、評論家的に予測すると、投票率は意外と上がらない、自民党大幅減ながら予想外に善戦、公明党維持、共産党、社民党は議席減、民主党が辛勝といったところ。政権交代はなるだろうが、政界再編必至、行政上の混乱は継続されて混迷が続く〜なにごとも一朝一夕に改善しないだろうが、まず現状を変革することは大賛成です。自分にとって大切なのは、まず今日のお仕事クリア、そして来週の取引先定例会議の準備であります。
昨日の音楽続編、Delius 交響詩「おとぎ話」 (むかしある時/1951年)/小管弦楽のための2つの小品〜第2番「川辺の夏の夜」/「夜明け前の歌」(1949年)/ヴァイオリン協奏曲(ジャン・プーニエ(v)/ピアノ協奏曲 ハ短調(ベティ・ビーチャム(p)/1946年)〜トーマス・ビーチャム/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団・・・期待の一枚だったんだけれど、音質がちょっと厳しい〜と感じるのは聴き手の集中力問題なのでしょう。馴染みの管弦楽作品にもぴん!と来なくて、意外にも初耳だった協奏曲2曲だって全貌がつかめず、さらさらと耳を通り過ぎるばかり。再チャレンジしなくては。
・・・おお、早くも出勤時間が近づきました。オークションCDはぴくりとも動かない。
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こんな平穏な日々ばかりだとツマらんのだろうな。それなりの物量を予定通り消化・・・名古屋から会議に来ていた知り合いと、さっさと職場を出て焼鳥屋へ。安い店なのに、けっこう支払っちゃったな。彼は40歳代中盤なんだけど、独身なんだな、ワりと最近知ったが。見た目、全然まともで結婚出来ぬダメ男風情ではない。経済観念も、お仕事もまったくまとも。けっこう見た目も悪くないんだけれど。不思議です。職場の状況交換したり、体調のこと〜当たり前のフツウのサラリーマンの愚痴が貴重であります。
で、2年前名古屋から東京本丸に転勤となった、彼と同世代の独身女性(アメリカの短期研修でいっしょだったので知り合い)が、ガンで闘病中とのこと。そうかぁ、最近見なかったもんね。治療で髪が抜けてカツラを付けているらしい。お仕事続けているようなのは僥倖です。人生にはいろいろある。北海道の親父は本日入院して、いよいよ本格検査とのこと。とうとう兄にも報告したらしい。
昨日出張音楽の続き。Stravinsky バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1911年版)/「春の祭典」〜エルネスト・アンセルメ/スイス・ロマンド管弦楽団(1957年)・・・ことし2009年1月待望の入手であった8枚組より。既に何度も聴いているが、噂通り、予想通りのへろへろアンサンブル、リズムのキレもたいしたこともない。細部、各パートは全然弾けていない。かつての高い評価ってなんなのか。1980年代の「名盤本」でちゃんと絶賛されてますよ。ワタシはアンセルメのモノラル録音をけっこう愛聴していて、精緻精密な演奏ばかりを賞賛するつもりもないが、味わい系にもほどがある、といったところか。
こんなのもあって良いんです。
●2009年7月某日
さて、お仕事復帰。まずは本日午前中の定例ミーティングを抜けて、金沢に行かなくっちゃ。準備不足が気になって、あとは本番力を発揮できるか?少々不安です。あとは来週の会議に向けての準備だけだったか?お仕事の大きな流れがつかめていないのは、”休み惚け”の典型的症状でしょう。昨夜は急に眠くなり、早々に床に付いたけれど途中覚醒、2度寝はよくあるパターン。”休み疲れ”っぽい体調でもあります。本日、朝刊がないのが寂しい。
Ravel ピアノ協奏曲ト長調/左手のためのピアノ協奏曲ニ長調〜サンソン・フランソワ(p)/アンドレ・クリュイタンス/パリ音楽院管弦楽団(1959年)・・・この時期にしては思わぬ良好な音質であり、明るさと快活ユーモア、そして優れた技巧を誇っておりました。(初演者マルグリット・ロンの直系弟子筋ですし)クリュイタンスのオーケストラの軽快なる響きも快調です。
NMLにて、Rachmaninov ピアノ協奏曲第3番ニ短調〜エミール・ギレリス(p)/アンドレ・クリュイタンス/パリ音楽院管弦楽団(1955年)・・・これはかなり以前より存在は知っていて、ぜひ一度聴いてみたかった音源。やや線の細い、頼りない音質だけれど、噂ほど悪いものでもない。音質印象もあるんだろうが、濃厚なる陰影を誇る演奏ではなく、繊細かつ超絶技巧にて正確精密、細部までしっかり描き込んで完成度高い演奏です。クリュイタンスのバックは、少々オフマイクでわかりにくいが、緻密な全体印象は彼の力量かも知れません。いずれ、バリバリ弾いて脂っこい!方向ではない。
さて、出張時に聴く音源選定しなくっちゃ。
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朝一番にメール+ノーツをチェック。メールはケータイに転送されるんだけれど、カバンに仕舞い放しだったので重要案件に気付かず。その件をあちこち情報収集しつつ、月次締め関係のリベート処理漏れ、実績数値の分析、そして商談の資料チェック+印刷+メール事前送付。定例ミーティングが始まって、自分の報告はラスト辺りなんだけど、途中で先に発言報告を求めて、11時25分に職場を退出、途中で弁当購入。数件の問題はケータイに転送されてくるメールにて確認、さらに電車待ちのホームでケータイ掛けまくり。まるでほんまもんのサラリーマンみたいだ!(ほんまやけど)
金沢商談では”本番力”抜群に発揮して、相手の言い分や要望を充分伺って、ノーミソ中の引き出しからあちこち在庫ネタを探ります。相手を飽きさせない話術、けっして押しつけにならぬこちらの都合。売っているのは商品ではない、じつは”情報”です。途中商品(品質?)トラブル有、ほか宿題タップリもらって退出、近所のバス停では待ち時間20分、スーパーで(再び!往復とも)弁当を仕込んで金沢駅に到着すれば、大阪行きのサンダーバードの出発は即!の巡り合わせ。往復車中弁当+歯磨き+読書+そして音楽。帰宅すれば夜の10時也。
ハロルド・L・クローアンズ「なぜ記憶が消えるのか」(鴻巣友希子訳/新潮OH!文庫)・・・これは抜群におもしろい!シカゴの医者である筆者は小説も書くんですね。熱狂的なシカゴ・ホワイトソックスのファンであったり、トスカニーニ引退の直接の要因となった突然の記憶喪失事件は、じつは「鎖骨下動脈盗血症候群」であったとの分析から、音楽への造詣が深いことが理解できます。「血に潜む悪魔」〜ハンチントン病は遺伝であることは既に証明されているんだけれど、ミセス・モートン・クーパーにとってはそれは絶対にあってはならぬことであった・・・ほとんど2時間ドラマのネタに使えそうな劇的な結末(真相)であります。医者の対応が、また粋なんだな。
ヘタな小説より、もっと深い驚愕のノンフィックション・ドラマが連続します。
音楽もたっぷり聴きました。Rachmaninov ピアノ協奏曲第3番ニ短調/Tchaikovsky ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調〜エミール・ギレリス(p)/キリル・コンドラシン/ソヴィエット国立交響楽団(1949年ライヴ)・・・今朝言及した1955年録音より更に音質は厳しいが、こちらのほうが濃厚というか、劇的でアツいというか、たっぷり豊満でド迫力あります。いかにも露西亜クサい両曲に相応しい風情がタップリであります。
でも、そろそろちゃんとした音質で音楽を聴きたくなりました。残りは、明日。
●2009年7月某日
昨夜はひどい雨であり、落雷もありました。停電があったらしくて、エアコンが止まって早朝目覚めました。今朝はもう上がっております。もう一日分、お休みを堪能いたしましょう。オークションの送付関係で連絡の行き違いというか、少々不快なことがあったが、たいしたことはない。北海道大雪山系で大量の死者が出たことが話題となっているが、ことの神髄というか、経緯や原因がようわからない。ツアー会社の100%責任とも、参加者の自己責任ともなんとも言えないような気がします。ガイドの状況判断ミスはあっただろうが、最近、こういった大事故の根本原因について、報道を眺めただけでは理解できないことが多いんです。
ご近所で2005年発生したJR西日本の大事故でも、ことの本質は未だ五里霧中(京阪神の私鉄との競合重視の安全無視+時代遅れの体罰主義的職場運営ですか?その問題はクリアされているんだろうか)。今回の犠牲者に哀悼の意を捧げるのは当たり前、おそらく遺族は会社を訴えるだろうが、真の原因はなにか、できるだけ多面的に分析されることを望みます。犠牲者が出ちゃうと、論議停止に至ることが多いので。事故を繰り返さないためにも。
音楽に対する集中力を失っております。音が部屋に流れていても、ぼんやりと雰囲気を愉しんでいるだけ。オークションは昨夜一件のみ落札され、売れ残りばかりとなります。2006年よりCD処分を開始して、在庫の精査前提に、単発ものをいくつか処分して激安新品セットものの再購入、それで黒字が出る!というのはバブルだったのか、ほんの一時期の希有な事象だったのか、と思います。棚中在庫は当時の2/3ほどになったが、まだまだ整理が必要〜でも、そろそろこの形態での処分は限界なのかな、と感じます。
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休みなので、懸案の確認事項を。Stravinsky バレエ音楽「ペトルーシュカ」収録の件。先日、オーマンディの1954年録音(抜粋)にエエ加減なるコメントを・・・ちゃんと自分で調べれば良いんです。いつもながら「アマオケホルン吹きの音盤中毒日記」にて関連情報を頂いておりました。(しかもオリジナルLPにて)
第1部:謝肉祭の市 Fete populaire de semaine grasse
○導入 - 群集 Debut - Les foules
○人形使いの見世物小屋 La baraque du charlatan
○□ロシアの踊り Danse russe
第2部:ペトルーシュカの部屋
○□ペトルーシュカの部屋 Chez Petrouchka
第3部:ムーア人の部屋 Chez le Maure
ムーア人の部屋 Chez le Maure
バレリーナの踊り Danse de la Ballerine
ワルツ(バレリーナとムーア人の踊り) Valse: La Ballerine et le Maure
第4部:謝肉祭の市(夕景) Fete populaire de semaine grasse (vers le soir)
○□乳母の踊り Danse de nournous
△□熊を連れた農夫の踊り Danse du paysan et de l'ours
○□行商人と二人のジプシー娘 Un marchand fetard avec deux tziganes
○□馭者と馬丁たちの踊り Danse des cochers et des palefreniers
△□仮装した人々 Les deguises
△格闘(ペトルーシュカとムーア人の喧嘩) La rixe: Le Maure et Petrouchka
△終景:ペトルーシュカの死 ― Fin : La mort de Petrouchka -
警官と人形使い ― La police et le chartatan
ペトルーシュカの亡霊 Apparition du double de Petrouchka
○がオーマンディ1954年録音に含まれるもの。なるほど抜粋ですね。これがロバート・クラフト/フィルハーモニア管弦楽団(1947年版/1997年録音)だとすべて収録される・・・のが当たり前だと思ったら大間違い!作曲者自身による1960年録音1947年版だって第4部△が加わるだけで(第3部省略など)あまり様子は変わらない。1911年版オリジナル全曲版とは楽器編成も異なるが、そもそも論として選曲もかなり自由自在みたい。ちなみに□はストコフスキー/ベルリン・フィル(1957年)の収録でして、もっと甚だしい抜粋となります。
LP収録の時間の関係でしょうか?不思議なものです。
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朝、コナミスポーツの梅田茶屋町へ。あちこちご近所(自宅からドア・ツー・ドアで30分程か)を訪問するのは、初心者用メニューがあること、そして午前中であることが必須だから。初訪問だけれど、入浴施設が充実しております。シンプリー・エアロはボディー・ヒーリングとは違って、心肺を無理なく鍛えるメニューとなります。3連休で2回スポーツクラブ通い+映画一本とは!充実しております。(明日よりのお仕事苦戦予想ともかく)
夜、ネットで検索してご近所・武庫之荘界隈の「えびす」へ。どうしても鮮度良い海鮮を狙うと高くなるし、大阪付近だし、こんな安直な料理が旨くて安いんです。いや、滅茶苦茶安かった。
音楽の件は、また明日へ。
●2009年7月某日
日曜休日。昨夜、なんとか遅れて一本サイト更新追加しておきました。苦しいなぁ、毎日。ようはするに、音楽への態度が安易になっているだけなんだけど。もっと素直に、精神の夾雑物を除去して旋律、サウンドを愉しまなくっちゃ。暑いですね、きょうも。
Bach リュート組曲第1番ホ短調BWV.996〜ジュリアン・ブリーム(g)(1965年)・・・1991年に購入したCDは作品演目表記がエエ加減で、これも「リュート組曲第1番」としか書いていない。やがてネット時代がやってきて、作品詳細はいくらでも検索できるようになりました。ギターは聴く機会の少ない楽器だけれど、おそらくは時代の変遷を経、やや流麗と細部熟達の色付けは、古楽器隆盛(リュートで弾けるの?これ)の現代には珍しいスタイルになったかも。上手すぎ。
凄い名曲だな。小さな音量の楽器だけれど、宇宙的広がりを感じさせる静謐な悲劇。旋律テイストはいつもの大Bach そのものであって、著名な鍵盤作品に一歩も引かぬ魅力横溢。ブリーム32歳、既に引退して久しいが、若き才気を感じさせる立派な録音でした。音質極上。
Saint-Sae"ns 序奏とロンド・カプリチオーソ/ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調/アンダルシア奇想曲/ヴァイオリン協奏曲第2番ハ短調/ハヴァネラ(以上ピエール・カオ/ルクセンブルク放送管弦楽団)/コンサート用小品 作品62(ラインハルト・ペータース/フィルハーモニア・フンガリカ)〜ルジェーロ・リッチ(v)・・・速く忙しないテンポ、神経質なるちりめんヴィヴラート、腕は立つが細部弾き流したような素っ気ない表現・・・ワタシは名手リッチの良き聴き手ではありません。それでもポピュラーでわかりやすい旋律を、たっぷりと堪能いたしました。2枚組1,850円との値札が残っている(高い!当時は激安)から、これも1990年代前半の購入なのでしょう。
当時は、音楽聴取の幅を日々広げようと意欲的でした。1918年生まれだから、とっくに引退されているんでしょう。メジャーレーベルに録音が少なかった”隠れ巨匠”であります。NMLでも聴けます。
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せっかくの休みなので、映画「剣岳 点の記」拝見。あまり興味はなかったんだけれど、大ヒットしている、との噂もあったので。たしかに西宮のシネコンは混んでおりましたね。題材はとても地味でして派手なアクションも、どこどろした人間模様も、複雑な筋書きも、セクシーもない。あるのはひたすら厳しくも、美しい大自然のみ。浅野忠信の演技はいつも?状態と感じるんだけれど、香川照之の存在感は抜群!松田龍平は傲慢な若者役にハマっております。作り物ではない手応えは、しっかりありました。
こんな映画が売れるなんて!日本人も捨てたもんじゃない。
●2009年7月某日
昨夜は岡山時代のチームだった若い者が行事で大阪にやってきたので、+αで呑みにいきました。連続打ち合わせと行事無事終え、日常業務も慌ただしくクリアし、定時より前に(残業時間調整のため)職場を出発。当時のワタシの行状をオモシロおかしく披瀝してくれたが、既に記憶がほとんどありません。でも、”いかにも”風エピソードできっと事実なんだろうな。楽しかった。少々先行き不安だけれど、とにかく本日より三連休。
NMLにて、Mahler こどもの魔法の角笛〜フェリックス・プロハスカ/ウィーン国立歌劇場管弦楽団/ロルナ・シドニー(s)/アルフレッド・ポエル(br)・・・これは同じVANGUARDレーベルながら旧モノラル録音でして、初耳。オーケストラの実体はウィーン・フィル?自分の多くの日本人の例に漏れず、こどもの頃から独墺系交響曲中心に音楽に馴染んできたため、声楽オペラを聴く頻度は低いんです。でもね、結局は慣れなんでしょう。Bach とかMahler とか、言葉の意味がわからなくても、旋律、響きをたっぷり愉しめます。それに、人の声こそもっとも多彩なる個性を発揮して、違いが明瞭に認識できるもの。1963年録音より、歌い手にはやや古色蒼然とした貫禄が色濃くていかにもオペラ風、オーケストラの技量、艶はこちらに軍配が上がるでしょう。音質も良好。
Mahler 「亡き子をしのぶ歌」(ピアノ伴奏版)/「さすらう若人の歌」(Scho"nberg室内アンサンブル編)〜クリスティアン・ ゲルハーエル(br)/ゲロルト・フーバー(p)/Scho"nberg 室内交響曲 作品9(Webernによるピアノ4重奏室内楽版)〜ハイペリオン・アンサンブル(2002年)・・・若々しく端正、かなり生真面目(過ぎ)な歌唱であり、前回聴取時は少々堅苦しさを感じたもの。今回は見通しの良いバックと相まって、爽やかな好感を得たものです。「室内交響曲」はもとよりお気に入り作品で、色彩感は薄れたが作品の構造がとてもわかりやすい。
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朝一番でいつもの(大繁盛)耳鼻科へ。そのまま西宮北口のコナミ・スポーツクラブへ。先週に続きボディ・ヒーリングは筆舌に尽くしがたい難行苦行全身汗みずく!その後のフロの爽快なこと!お向かいのパスタ屋もおいしかった。充実した休日です。オークションのほうは、ほんまボチボチといったところ、大苦戦継続。
●2009年7月某日
残業制限が厳しく掛かっており、それは経費節減(ワタシに手当は付かないが)と健康問題のこと。昨日一昨日と不本意なる残業をしてしまったので、本日、自主的に遅れて(時間調整)打ち合わせ会議(2本+お客を迎えての行事)に間に合うよう、ギリギリに出勤しましょう。(通院する時間はない)ほんまは朝早く出ると、お仕事効率が全然ちゃうんだけれど。サイト定例更新日だけれど全然原稿に手付かず、今朝早朝決起して一本のみ(アリバイ)更新しておきました。さて、きょうはどんな一日なんだろうか。ここ最近「Yahoo!星占い」では絶好調であったが、実際のお仕事は苦戦続き。信じても救われぬ者有、もとより信心が足らん粗忽者だけれど。
昨日通勤音楽、R.Strauss 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」/「英雄の生涯」〜フリッツ・ライナー/シカゴ交響楽団(1954年)・・・55年前、ステレオ黎明期の録音だけれど、かなりの高品質な音、やや広がりを強調しすぎ、定位が少々おかしい(とくに管楽器群)が充分現役でございます。いや、んもう、オーケストラが滅茶苦茶上手い!弦の痺れるようなテンション、切れ味たっぷりのホルン、トランペット辺りは、ほとんど協奏曲ソロ風に存在を主張して突出します。ストレート系の表現、引き締まった緊張感、遠慮会釈ない大爆発!当時の亜米利加の国力、未来に対して微塵の不安もない希望が体現されたような、”アツい熱気”びんびん伝わりました。
ライナー(シカゴ交響楽団も)は大好きで、ショルティ時代との違いはなんのか?(バレンボイムは論外)いつも考えちゃいます。ショルティの旋律は鋭角で、アクが強すぎる(こともある)。ライナーは表現に装飾が控え目なんじゃないか。リズムとノリの良さをいつも感じさせ、サウンドに確固たる”芯”(コア)がある・・・苦渋とか陰影も。
その筋の専門の方に伺いたいが、対向配置ですか?バスが左から聞こえるような・・・イヤホン逆だったか。
今朝、R.Strauss 交響詩「マクベス」/「英雄の生涯」〜ゲルハルト・マルクソン/アイルランド・ナショナル交響楽団(1998年)・・・ライナー辺りとは真逆の悠々とした、かなりゆったりとした(時間的には1分半ほどの違いだけだけれど)印象の演奏となります。シカゴ交響楽団とか、ベルリン・フィルとは比べられないだろうが、落ち着いた味わい、艶のある響きはあながち話題の優秀録音のせいばかりではない。響きは精錬で濁らない、けっこうなる迫力も存在するが、弱音部分でテンションが下がるかも・・・といった感想はちょっぴりあります。でもね、とても美しい、味わい系演奏也。
●2009年7月某日
再び職場の派遣さんがブチ切れ(最後は泣く)、とんだとばっちりで大ド残業。ま、自分の担当お仕事に責任感があるとも言えるんだけれど、取引先に変更お願い交渉して数ヶ月、最後のツメで微妙にデータ型が異なる(そうなれば作業手順が変わる)、日程の一週間の前倒しがあった、100%思うようにならなければもうそんなお仕事やりたくない、それを通せないダメなのは作業改革起案して、取引先交渉したハヤシである、との密書を上司に送付する(知っております/こちらにメール転送されているから)〜ウチの職場は社会的常識とコンプライアンスさえ守れば比較的自由に、自主的にお仕事させて下さいます。強圧的に、バカになってこれをせよ!というよりずっと良いんだけれど、反面(任せているから)時にこんな事象(大カンチガイ)が発生する。
相手(取引先=お客様でっせ)に膨大なエネルギー消費をお願いして作業手順(部署ごと!全部)を変えていただいているし、データ型は90%以上こちらのお願い通りなっていて、そんなのはこちらで都度訂正しても知れている作業=ほぼ狙い通り。開始時期のムリはあらかじめ周知していた(あとでラクになる)し、派遣さんの作業負荷の偏りの是正も約束しました。さて、これはこれで商売の基本作業なので内部的に軟着陸させないといけない。おそらく彼女は辞めていただくか、自分で辞めることになるんだろうな。ワタシは少々周囲との軋轢があってもお仕事のできる人が好きなので、ずいぶんと陰でフォローやら、養護をしてきたつもり。ヴェテランのパートさんは、そのことをよく知っております。
思わぬことが発生するのがお仕事であり、人生だ。一年間掛けて順繰り(基本)作業手順を変更してきたが、これはお相手のあること。じつは5〜6年ほど(実質上10年ほど)手付かずの旧態作業だったんです。非・合理的、ムダでミスの発生しやすい属人的な手順には耐えられん!、とうとう諸問題解決ラストまで進めたが、戦うべきは職場の「歴史」「空気」「文化」「風土」だったんですね(個人ではない。数年でほとんど人は入れ替わる)。”変えること=Change!”への反発、恐るべき保守主義。改変時期に伴う初期混乱トラブルへの針小棒大なる批判。現状のままでもブツクサ文句は絶えず、改革に着手すれば、それはそれとして”反動”が発生する。
幸いいつもはいろいろとあるチームメンバーが、ことの経緯を知っているので助かっております。ことは既に90%完遂。残り油断できん。日常業務+αのお仕事増えるんだけれど、旧態の矛盾に慣れることは絶対に拒否したい。取引先や職場の人間関係を基礎に、日々トラブル処理を愉しまないと。気障だけれど、ワタシはカネのため(だけ)にお仕事をしているんじゃないんです。
「音楽日誌」も【♪ KechiKechi Classics ♪】更新も思うに任せぬ。時間の余裕問題じゃないですよ、ほんまの趣味は寝食忘れて没頭するじゃないですか。ちょっと精神的に余裕がないだけ、気分転換力が弱まるんだな。せめて、サイトでストレス発散です。
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波乱含みの出勤だけれど、定例作業は否応なく始まります。とにかく作業手順に修正をして内部打ち合わせ、件(くだん)の課題はさておき、他の宿題に次々着手するが、思わぬ苦戦!いつの間にやら机上阿鼻叫喚、なんとか昼過ぎに本日予定分を終えて資料印刷、データをCDROMに焼き込んで無事送付。更に上司への経費稟議書も完了、明日はホームで行事有、その前後にうち合わせ連続するし、週末は休みだし、月曜は祝日だし、火曜は金沢〜ということで出張用資料を仕上げなくっちゃいけない。が、なんとも興が乗らない。
で、ここ数日もめている例の大改善作業に着手〜ほら、全然ラクじゃん、お仕事大合理化、時間短縮に成功!・・・ここ一年の苦しみがウソのようじゃないか。さて、さっさと帰るか・・・と思ったら、金沢の取引先のご担当より急遽の宿題が!これに大苦戦、二度三度メールと電話で遣り取りしてド残業。ようやく職場を後にしたら、メールの添付ファイルのメンテ漏れだったらしい。残念。
更に、大阪駅では電車が遅れて、ホームはごった返しておりました。いつまでも「音楽日誌」に戻れまへん。
●2009年7月某日
昨日、お仕事で不快なこと有。現在進行中の業務改革の実務担当の派遣さんが、思うようにことが進まないことにブチ切れ〜彼女の悪いところは、相手のあることなのに、それが上手く伝わらないとすべてこちらの担当窓口の責任だと思いこむことにある〜。ワタシから見れば7割くらい進捗すれば、あとは騙し騙し軟着陸させればよい、多少のトラブルはお詫びして済ます、謝って済むことはミスのうちに入らない。ところが、とにかく現状作業手順を激変させようとすると、必ず文句言う人が出るののには閉口します。驚くべき保守種主義〜”変えるからこんなトラブル(?)になるんだ”と(ほとんど陰口)。
うるさい!っと、口には出さないが、ワタシの不快な表情(本音)は伝わったことでしょう。ちょっと反省。その他の業務打ち合わせはかなりの成果だったが、個人の実務作業進捗はかなり遅れております。実際上2ヶ月後に稼働する新体制(無事当初案通り分担決まる)迄はいろいろあるだろうが、誰もワタシの持ち分の減少案に文句言う人はおりませんでした。本音では他のチームメンバーの4倍のお仕事をこなしている(つもり)〜周りもそのことは気付いている(はず)。トラブル処理なんて率先して対応買って出ているでしょうが。
息子(どーもお仕事3年目スランプ中らしい/予想通り)のところに掃除に行った女房から、夜外食の連絡有、JR尼崎辺りで合流して和食〜ここ最近日本酒は残るので、ビールとウィスキーを少々。音楽は全然聴いておりません。
ジョーダン抜きで【♪ KechiKechi Classics ♪】 定例更新は難しくなってきました。音楽を聴くこと、文書執筆、いずれも集中力が続かない。というより、気分転換ができない〜精神的夏ばてかな?
●2009年7月某日
蒸し暑く寝苦しい。夜半に一度起きてしまいました。本日は一気にお仕事を集中して進捗させたいんだけれど・・・精神の緊張感が保つだろうか。そういえば(現在フレックスタイムながら)長いサラリーマン生活に於いて、おそらく”遅刻”を経験した記憶がない。ここ10年ほど、このサイトを開始してからは朝一番の「音楽日誌」執筆という生活リズムを少しずつ確立させてきました。チームメンバーの変更が発表されたり(この時点で交代時期を待たず、現体制は死に体となる)、一年間に渡る某作業変革のラスト実施(これにて一年間掛けて全部変更となる)が迫ったり、身辺にはいろいろ変化が〜変化大歓迎!初めのうち、職場あちこち猛反発(やら陰での中傷)を受けたものが、ここ最近は誰も(改善提案に)文句など言わなくなりました。
Copland 市民のためのファンファーレ/「ロデオ」/エル・サロン・メヒコ/舞踏交響曲/アパラチアの春(1945年組曲版)〜アンタル・ドラティ/デトロイト交響楽団(1982/86年)・・・ここ最近やや遠ざかっていたけれど、Gershwinとかこの辺り、Bernsteinなど賑々しい亜米利加の音楽は大好きなんです。仏蘭西の色彩と粋、英国の静謐と安寧と並んで、この溌剌とした躍動、そして市民の安らかな生活を感じさせる世界を愛します。この時期、デトロイト響はポール・パレーの黄金時代(1952〜1963)を再現しておりました。
まさに”賑々しい溌剌と躍動”に溢れ、充実してノリノリのアンサンブル、リズム、ユーモア、そして英DECCAの鮮明なる音質。昨日のWagnerと比べても、オーケストラの水準の高さはしっかり感じ取ること可能。オークションでは無競争で落札できたが、ちょっと忘れられつつあるのか、人気ないのか。最近、幻のBeethoven 交響曲全集復刻されたらしい。
●2009年7月某日
都議選結果は予想通り、公明党の議席維持、共産党の大幅減、社民が議席を取れなかったのはちょっとオモロくない。”なんとかネット”というのも減らしておりました。奈良市長選は完全に”風”ですね。若いのはエエことだけれど、ちゃんとブレーンが付かないと苦労するでしょう。さて今週乗り切るべきは本日の会議(資料作成はラスト、ギリギリで作成必要/実績見通しなので)、内部派遣さんの実務作業分担問題調整。諸実務作業は明日でも大丈夫、今週金曜の行事(ホーム開催で)迄に出張はないし、なんとかなるでしょう。
先週もそうだったが、ボディ・ヒーリングの翌日はカラダあちこち痛いんです。今週末の連休は連続で行こうかね。
Wagner 楽劇「ニーベルングの指環」管弦楽作品集〜アンタル・ドラティ/ワシントン・ナショナル交響楽団(1976年)・・・かなり以前に入手したCDだと思うが、一度聴いてオーケストラの響きの違和感に耐えられずに放置プレイ数年経過。久々の聴取印象は、たしかに少々明るい響きが過ぎる感じはあるけれど、別に違和感などはない。(バイロイト・ボックスそれなりに聴いたあとでも)ドラティは熟達の表現というか、スケールやテンポ、貫禄に不足はないんです。英DECCA艶々のアナログ録音もお見事。但し、「神々の黄昏」よりの3曲の抜き出し方がちょっと足りない感じ?で不満でした。
ほか、Debussy(ヤン・パスカル・トルトゥリエ/アルスター管弦楽団)とか、「英雄」(ハノーヴァー・バンド)とか・・・時間切れです。
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無事、滞りなく一日の業務は終了〜って、会議を3本遣り過ごしただけだけど。次期体制正式発表され、お隣のチームとトレード成立。しばらく純実務的には混乱がありそうだけれど仕方がない。明日で諸作業、一気に進捗予定。煩い上司も不在だし、大丈夫でしょう。そろそろ梅雨は明けたのか?今朝、通勤には音楽を持参せず。
帰宅して、Brahms 交響曲第4番ホ短調〜エイドリアン・ボウルト/ロンドン・フィル(1954年)拝聴。ステレオ録音の音質が気になって全集処分したクセに、旧モノラル録音ならまったく気にならない。臨場感があって聴きやすい。演奏は晩年の録音に比べ、いっそう虚飾少なく、ストレート系で推進力を感じさせるものです。嫋々と歌うスタイルではなく、骨太で”男らしい”。先月辺りからカラヤン(1970年代)、ベルグルンドと聴いてきて、おそらくはBrahmsに対する苦手意識はほとんどなくなりました。
昨日来、NMLばかり聴いているみたいだけれど、Debussy ピアノと管弦楽のための幻想曲(アンヌ・ケフェレク(p))/クラリネットと管弦楽のための狂詩曲(クリストファー・キング(cl))/神聖な舞曲と世俗な舞曲(レイチェル・マスターズ(hp))/サキソフォーンと管弦楽のための狂詩曲(ジェラード・マクリスタル(sax))/サラバンド/「喜びの島」/レントより遅く(デレク・ベル(ツィンバロン))/「月の光」(Caplet編)〜ヤン・パスカル・トルトゥリエ/アルスター管弦楽団(1992年頃)・・・まず収録作品がGood!全体として清涼でクール過ぎるほどのサウンドだけれど、気品があって洗練されております。豊かな残響に恵まれ、アンサンブルはけっして四角四面なものではない、繊細な”粋”はちゃんとあります。ちょっと生真面目だけれど。こんな蒸し暑い夏の夜にピタリ!たよりなく呟くクラリネット最高。
●2009年7月某日
昨日は午前の通院が大幅に時間超過、なんとか通常業務をこなして、定時に職場を出ました。まだ正式発表はないんだけれど、我がチームからお隣に遷ることになった新人若者を連れて、受け手のチーフ(お友達)とともに酒。ワタシは説教はしないように心掛けている(お仕事は実務しか引き継げない、哲学はムリ、といった考えなので)が、彼は言葉遣い、酒のお酌順、箸の持ち方含めてガンガンやるんです。熱血系ですな。でも、商売のスタイルとしては(結果的に)凄く似ております。半分以上自分が支払うことになって、それは覚悟しておりました(なんせメンバー中では可処分所得が高い)。すっかり酒に弱くなりました。
オークションはちょっぴり動きがあったが、以前の売れ行きにはほど遠い。2件くらい入札を検討していたけれど、ちょっと値が釣り上がった様子をみて諦めました。
今朝聴いたのは、Mozart ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491/Scho"nberg ピアノ協奏曲〜グレン・グルード(p)/ワルター・ススキンド/ロバート・クラフト/CBC交響楽団(1961年)・・・両曲とも怪しげコピー盤とか、音質の悪い放送録音でかなり以前から聴いていたものだけれど、ちゃんとした正規盤を聴いたのは初めて。Mozart は、噛み締めるような味わい、リズム感にゆったりノリのある演奏です(テンポがうんと遅いわけではない)。けっしてエキセントリックではない。劇的な作品をリリカルに、味わい深く表現しております。オリジナルの組み合わせがScho"nbergであって、ロバート・クラフトの熟達の指揮ぶりにグールドの明快なる主張がわかりやすい。難解であり、全貌を見失いがちの作品だろうが、美しくクリアな見通しに仕上がっておりました。
CBC交響楽団の技量に不足なし。音質も悪くない。
この間、リリー・クラウスのかなり厳しい音質状態のMozart ばかりだったので、ちゃんとした録音を聴きたくなりました。Mozart ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調K.271「ジュノーム」/ピアノ協奏曲第11番ヘ長調K.413〜マティアス・キルシュネライト(p)/フランク・ベールマン/バンベルク交響楽団(2004/2002年)・・・クリアで繊細、粒の揃ったピアノはころころと珠を転がすように美しい。そして安定した技巧。ベールマン率いるオーケストラが細部ニュアンスを込めて、優しく包み込みます。これはそうとうの優秀録音であって、爽やかな空気が部屋に充ちてきました。数多い全集中に、存在を主張できる完成度。
Chopin ピアノ協奏曲第2番ヘ短調〜イディル・ビレット(p)/ロベルト・スタンコフスキー/スロヴァキア国立フィル(コシツェ)(1990/91年)・・・Chopin の協奏曲はやや苦手系の作品でそ熱心には聴いておりません。トルコ出身のビレットは1990年代、NAXOSの録音でずいぶんとたくさんCDを集めたが、結果的に2枚分を除いて全部処分したんじゃないか。彼女のピアノは硬質、キレがあってやや叩き過ぎか?と思います。表現的にも流麗ではない。いずれ彼女のCD2枚分でChopin の協奏的作品全部聴ける、ということが大切なんです。(それにしてもデザインにセンスがない)
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藤田紘一郎「清潔はビョーキだ」(朝日文庫)・・・題名から想像される通りの内容であり、回虫博士として有名になった著者の主張もよくわかります。なにごとも日本では徹底しちゃって、(社会的にも)異物完全排除やっちゃうんだよね。毎日のフロは当然だろうが、あまり徹底的に洗浄するのは危ないらしい・・・という知識を得てから、ちょっとワタシも控え目な入浴時洗浄となっております(昔からフロは短かったが)。学校プールの高濃度塩素の腰くぐり?(こどもの頃やったなぁ)あれも危ないらしい。殺菌と塩素被害、どっちが危ないんだ?超・清潔好きな日本人は、ペットには無防備でけっこう伝染されているんですね、いろいろ。
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女房殿は同行しなかったが、午前中スポーツクラブ(骨の髄から汗をかくボディ・ヒーリング)〜伊丹で演奏会。充実した休日でした。油断すると昼寝しながら弐時間ドラマのハシゴで終わっちゃいますから。心身とも健全で、昨夜の深酒が抜けました。
(オオカミ少年状態だけれど)サイト更新用原稿まったく未着手。今週は出張がないし、なんとかなるかな?
●2009年7月某日
昨夜、北海道の婆さんより電話有、爺さんが(まずは検査)入院するらしい。来年年男でエエ加減年齢(とし)だし、前立腺肥大はポピュラーな病でもあるが、ふだん元気な人だったし、遠く離れた不肖の次男坊にも少々心痛があります。不便なところ(かつてバブル時期は別荘地だったが)に住んでいて、婆さんが病院に通うのにも不如意なんです。検査入院は短いから当面タクシーを使うにしても、本格入院となったら札幌だな。なんとなく、もう十年、声も聞いていない兄に連絡しないと(婆さんは黙っていてくれ)と言っていたけれど。口うるさく神経質な秀才型長男(しかも高級官僚)より、エエ加減でノーテンキな次男坊のほうが相談しやすいらしい。遠くに住んでいるしね。
一昨日五反田BOOK・OFFにて入手のCD拝聴。Tchaikovsky バレエ組曲「くるみ割り人形」〜ロストロポーヴィチ/ベルリン・フィル(1978年)/Tchaikovsky 交響曲第5番ホ短調〜レナード・バーンスタイン/ニューヨーク・フィルハーモニック(1988年)・・・前者は以前より興味を持っていた未聴録音であり、期待通りの濃厚で豊かな表情がたっぷり!楽しいもの。ここしばらく御大カラヤンの”余裕の”ベルリン・フィルばかり聴いていたので、ヴィヴィッドな味わい変化を堪能いたしました。手慣れたお仕事、とはちょっと風情が違って新鮮。
Tchaikovskyはけっして得意な作曲家じゃないが、噂の晩年バーンスタインのクドい!との演奏をぜひ聴いてみたかった。オーディオは埒外なんだけど、(1970年代以降)DG録音は自然だけれど、鮮明さを欠くのではないか?と感じます。ここでも同様、しかもニューヨーク・フィルの響きはそう美しいものでもない(ズービン・メータ時代でしたっけ/例えば第2楽章のホルン・ソロはそう魅力的とは思えない)。暑(重)苦しいくらいのしつこい細部描き込み、旋律の詠嘆、引きずり、に指揮者の個性が前面に露出して得難い成果、と感じるかどうかは嗜好が分かれることろでしょう。聴き手の精神的テンションさえ高ければ、これは凄い演奏と感じるんじゃないか、と思います。52分40秒、バーンスタインはたしか露西亜系の人だったと思うが、所謂”露西亜風”ではない、粘着質な表現をたっぷり、満腹させていただきました。
音楽は個性だ。
●2009年7月某日
(在東京ホテル)さて、これよりロング・ラン会議、先月は途中で抜けたが夜8時過ぎまで続いたとのこと。非常識。運営滅茶苦茶。いずれ帰宅は遅くなるな。今朝、わずか3ヶ月ほど前に購入した出張用ひげ剃りが故障して(とうとう)動かない。無精ひげのまま出掛けましょう。出張前にデータ・アップしておいたので、なんとか定例サイト更新いたしました。オークションは2件入札有、とくにドラティの「春の祭典」は(おそらくは帰宅したら到着している)ボックスもの入手でダブっていたので、ほっとしたところ。数日前一件のみ落札があって、「もう一件入札するから待ってね」との連絡があったので、期待しましょう。
定例更新で気付いたこと。昨日、Bruckner 交響曲第1番ハ短調〜ヘルベルト・カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー(1975年録音)を聴いていたんだけれど、成熟していない、旋律エピソードがやや唐突なる作品印象だったのが、カラヤンの手に掛かると名曲に変貌します。実演経験があったのか?あっても少なかったはずなのに、あっと驚くほどの完成した表現に至っております。ちょっと痺れました。ゴージャスな厚み、抜群に上手い迫力オーケストラ、そしてやや混沌としてクリアではない響き。
で、本日定例更新して【オーマンディ/カラヤン】のところを見ると、先日ちゃんと更新しておりました。
明日も出勤です。体重増傾向だけれど、体調は良好。
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予想外に会議は早く終了し、急ぎ新幹線の人に。まだ明るいうちに大阪到着。エエ感じですね。夜、ゆっくり入浴して音楽も聴ける。
筒井末春「うつと自殺」(集英社新書)・・・2004年第1刷/2007年第6刷となっているから売れたんでしょうね。鬱病は周辺にも多いし、自分だって無縁ではないはず。ま、ワタシはテキトーに手抜きが上手いから大丈夫だと思う(それに食欲はなくならない)が・・・今まで読んだこの類の書籍では、もっとも具体的な実例と示唆に富んで”役に立つ、使える”ものだと思います。現代医療の弱点なんだけど、症状別に専門医(?)が決まっていて、対処療法しかできない、鬱が原因で腰痛だって起こるし、重篤な病気に併発した場合も見逃されることが多いとのこと。真摯な著作です。日本人一般の性格にいかにも!的病なのだね。
Bruckner 交響曲第5番変ロ長調(原典版)〜ヘルベルト・カラヤン/ベルリン・フィル(1976年)・・・千度同じ感想の繰り返しだけれど、ゴージャスな厚み、抜群に上手い迫力オーケストラ、そしてやや混沌としてクリアではない響き・・・作品に似合った壮大なるスケール、例えば木管の痺れるような美しさ、余裕のバランス感覚溢れる旋律の歌。壮麗だけれど壮絶ではない、常に余裕が感じられてちょっと安易な雰囲気有・・・と文句も言いたいところが、まず、文句なく感銘を受けました。最終楽章、それも後半に全編のクライマックスを配置するのはいつもの手順でしょう。拝聴すべき個性ある名演奏だけれど、残念ながらワタシにとってのヴェリベストではない。
Schumann 森の情景 作品82/ピアノ・ソナタ第3番 作品14〜イエルク・デムス(p)(1960年代後半録音)・・・浪漫派の交響曲は一般に苦手だけれど、室内楽、ピアノ曲だったらほとんど嗜好に合うんです。懐かしい、親しげなる歌謡的旋律の連続。13枚組1,962円にて入手した得難い全集だけれど、久々の聴取は音質がちょっと草臥れたな、といういこと。でも、けっして鑑賞に支障の出る水準ではない。ユーザー・レビューにもあるけれど、所謂”ヘタウマ”な味わいがあって、静謐でゆっくりしたところのまったりとした味わいは絶品。速いパッセージでは少々細部が曖昧、強烈なタッチで響きが濁るのは録音の責任か?そこは音楽の本筋に関係なし、穏健安寧な味わいたっぷり堪能いたしました。
嗚呼、明日もしっかりお仕事だ。留守番じゃないっすよ。
●2009年7月某日
相変わらず睡眠不如意はいつものこと(とくに出張ホテルでは)。本日はご当地金沢での会議出席〜富山へ移動、最終東京を目指すんだけれど、大雨警報が発令されております。経費節減でできるだけバスを使って会場まで行くように気を付けているんだけれど、ちょっと難しいかも。北陸方面のJRがちゃんと運行してくださるかも心配です。「金沢で立ち往生!東京へ行けまへん!」というのも悪くないが。
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まださほどに雨はひどくない、ということで取引先へはバスにて到着。現在、会議が始まるまでの待ち時間。じつは自宅より持ち込んだ延長線を隠してあって、コンセント電源が使えるようにしてある。バス中では昨日の楽劇「ヴァルキューレ」〜一番エエところの「ヴァルキューレの騎行」辺りを拝聴しておりました。”粒の粗い音質”というのは金管の迫力イメージであって、けっして”音質全体が粗い”ということではありません。これを聴いちゃうと、管弦楽作品版を聴いたときに「なぜ掛け声!が入らないの?」と不思議な気分になる壮絶なスケール、強靱なる迫力。(このあと無事ラストまで拝聴済)
朝刊を見ると、Googleがパソコン用のOS開発(オープンソース/無料)とのこと。ケータイ用だけじゃありませんよ。これは楽しみですね。XPが未だ現役でVISTAが不人気である理由は、重すぎること、ハードの性能を要求すること、機能の最低限必要性と拡張性がごっちゃになっていること、そもそも利用者のニーズの変化でしょう。たった今現在、この文書はACERのネットブックで執筆しているし、日常使う機能的になんら不満はない(カメラは不要/故障しているし)。ワタシ手が小さいですし。
HARD・OFF辺りで1,000円くらいで売っている時代遅れマシンで動いてくださらないものか。次々、新しいものに買い換える時代でもないと思うんですが・・・その関連で(以前一度使ってみたことのある)「Google Chrome」再トライしてみました。現状愛用の「Grani」になんら不満はないんだけれど、「My Yahoo!」新バージョンの表示が重いんです。(機能デザインはかなり満足)「Chrome」は表示カルいですね。使い勝手も慣れの問題ででしょう。
唯一の問題は「ソース表示」が専門の内部ソフトになっていて、愛用のHTMLエディターを表示出来ない。ここの関連付けができるんだったら、即乗り換えるんだけれど。
さて、そろそろ時間です。
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金沢での会議を無事遣り過ごして、折悪しくも激しい雨、仕方がなくタクシーを呼びました。で、駅に着いたら、ちょうど列車があって予定より30分以上早く富山に到着。ここは公共交通機関での行き方を知らないのでタクシーにて訪問。ほぼ一年ぶりかな?いや昨年末に行ったっけ?懸案事項はほぼクリアできて、あとは作業手順と職場派遣さんの分担問題だ(これが難題)。夕方、越後湯沢経由上越新幹線で、あまり遅くならぬうちに東京着。久々、五反田BOOK・OFFに行けました。禁を破ってCD購入(ちょっとエエのん入手出来)、もちろん帰り用の書籍も一冊購入。
「豚と小麦」ラーメンは太麺でハード、ヘヴィ過ぎでした。若向けだね。
小松秀樹「医療の限界」(新潮社新書)・・・親しい医者の友人も数人いるし、けっこう内情を伺い、医療関係の書籍は意欲的に読んできたつもりだけれど、これは衝撃的な一冊。医者の狭い縄張り意識(医局制度は崩壊しているらしいが)、恐るべき低い技量(標準水準を知らない)、医療ミス、隠蔽体質(「白い巨塔」やね)はご存じの通りだし、そのリアルな実体、改善策を示していることは前提←これを前提!と強調して以下へ。
でもね、そこから先が切り口が全然違う。時あたかもJR西日本の2005年悲劇的な事故(ご近所です)で、現社長ひとりが起訴されました。これは世論とか懲罰的な意味合いがあるんでしょう。飛行機事故でもそうなんだけど、日本では当事者の責任にして抜本的な対策を曖昧にする傾向がある。医療事故の隠蔽は言語道断だけれど、激しい劣悪労働条件の中で看護師がミスをして、患者の家族から訴えられ、当事者はお仕事を辞め、事態の抜本的改善には手付かず。被害に遭われた家族は悲劇だけれど、その感情的な問題だけに焦点を当てて”報復的”判決が出ていないか。
小学校が襲われて、こどもがたくさん亡くなった事件があったでしょ。あれは学校の安全管理問題を訴えられたらしいが、教師が刃物を持った通り魔に身を挺して戦え、というのは不可能なんです。できもしないことを責められると、現場はモラル・ハザードを起こす〜そうだよね。医療には(多少なりとも)リスクが付きもので、100%大丈夫!ということはあり得ない。でも、そんなこと正直に、素直に裁判で言ったら必ず敗訴でしょ。法曹界と医療では世界が違うんです。医療ミスの被害者(家族)の救済と、当事者の懲罰は別でなくてはいけない。深い一冊です。日本の医療は崩壊しつつある。
Beethoven 交響曲第5番ハ短調/Tchaikovsky 交響曲第5番ホ短調〜小澤征爾/シカゴ交響楽団(1968年)・・・33歳若き日の記録。天下のシカゴ交響楽団でっせ。整ったアンサンブル、飾りのないストレート系であり、メリハリもちゃんとある、どこにも瑕疵のない演奏。でもね、もの凄くフツウ。好き嫌い別にして、強靱強引なるシカゴ交響楽団サウンドを聴きたかったな。Tchaikovsky最終楽章に、その実力を垣間見ることは可能だけれど・・・でもやっぱり、もの凄くフツウ。味がない?足りない?
Shostakovich 組曲「ボルト」/ジャズ組曲第2/1番/タヒチ・トロット(二人でお茶を)〜ドミトリー・ヤブロンスキー/ロシア国立交響楽団(2001年録音)・・・最高。これでっせ、暑苦しくも野太いサウンド、ジョーダンのように安っぽいありきたりな旋律、古臭いリズム、鮮明でクリアな音質。痺れました。ラスト、「二人でお茶を」の粋な世界にノックダウン。
●2009年7月某日
よく眠れました。本日(昨日半日休んだし)残務少々(だと思う)処理、昨日(サボった)会議の膨大資料読み込み(宿題探し)、今週デッドラインの資料作りできるだけ進捗させつつ金沢前泊。4時くらいに出発できんか。ここ最近、出張移動中弁当ばかりなんです(厭きた)。明日、午前中現地での取引先定例会議に出席、そのまま懸案事項の解決のため富山に移動〜東京の五反田前泊、そして翌日本丸会議へ。蒸し暑い梅雨の時期、JR中で冷房が効きすぎたり、ホテルでの空調に失敗すると体調崩しちゃうので要注意。帰宅は週末の夜遅く。たっぷり音楽を聴けるスケジュール組也。
昨夜は、引き続きリリー・クラウス1950年頃VOX録音確認。Mozart ピアノ協奏曲第22番 変ホ長調 K.482/ピアノ・ソナタ第8番イ短調 K.310/ピアノ協奏曲第26番 ニ長調 K.537「戴冠式」/アダージョ ロ短調 K.540/ピアノ・ソナタ第18(17)番 ニ長調 K.576〜リリー・クラウス (p)/ルドルフ・モラルト/ウィーン交響楽団 ・・・歴史的録音には思わぬ鮮明な音質を誇るものもあるけれど、この(一連のVOX)録音には少々苦しめられました(とくに「戴冠式」)。もうしばらく、太古録音は聴きたくない・・・演奏は思わぬ陰影と味わいの濃さがあって、イ短調 K.310ソナタの哀しげな旋律の合間に響く(小さな音の)和音が、とても複雑な効果を上げていることに初めて気付かされました。ブレンデルの几帳面端正な表現に不満はないけれど、彼女の表現には”マジック”がある。協奏曲では変ホ長調 K.482(この作品の白眉は第2楽章「アンダンテ」の管楽アンサンブル)のゆったりとした愉悦を愉しみました。
「ワタシの好きな曲」の続編を準備していたことがあって、キリがないので諦めました。例えばBach 「シャコンヌ」〜ヴァイオリン・ソロ、たった一人で宇宙的広がりを表現できる驚異。昨夜はルシー・ファン・ダール(v)のバロック・ヴァイオリンで堪能いたしました。(1996年/A=415)やや速めのテンポ、さっぱりとした表現+古楽器の練り上げられた技術が、いくらでも煽って浪漫に仕上げられる旋律に抑制と深みを与えます。一般にBach は古楽器の熟達した表現を聴いちゃうと、現代楽器に戻るに少々苦労するものです。
昨夜、オークションは4本締め切りを迎え全滅!かと思ったら、デヴィッド・シフリンのWeberが締め切り直前で売れて下さいました。知っている人は知っている名手ですから。(ワタシはオーケストラが気に喰わないのと、同一作品をいくつも所有する必要はない、と判断)300円以下なんだから、もっと買って下さい!
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(在金沢ホテル)3時半に職場脱出に成功。朝一番より種々残務精力的にこなし、資料をミーティング用のテーブルに大きく広げて熟読、次々と付箋を付け、要らぬものはばっさり捨て、対応できるものは即処理、分担すべき宿題整理してメールにて発信。週次定例の作業も驚異的スピードにて終了〜地下鉄経由新大阪へ。職場内はともかく、外に出ると熱気と湿度で一気に汗クサ親父へ変身!
あまりの暑さと精神的開放感に「ダイエット・ビール」+読書、野末珍平「定年後の自分革命」(講談社+α新書)・・・仕事一筋、会社に依存し、家庭も顧みず、定年後一気に濡れ落ち葉化して、奥様に愛想を尽かされちゃう・・・およそ会社以外の人脈、価値観がなく、家事など一切できず、すべてを失って鬱状態に陥っちゃうダメ親父。なかなかリアルで興味深い内容だけれど2000年の発行、団塊の世代が一斉に引退を始めた2007年問題の少し前であり、ちょっと昔の古典的サラリーマン風情だな。いまは価値観はもっと多様化しているし、もっと経済的に破綻して切実な問題に移行していると思われます。文章は平易で熟達。
移動中音楽は(先日BBSにて教育的指導があった)Wagner 楽劇「ヴァルキューレ」〜カール・ベーム/バイロイト音楽祭/ジークムント(ジェームズ・キング)/ジークリンデ(レオニー・リザネク)/フンディング(ゲルト・ニーンシュテット)/ブリュンヒルデ(ビルギット・ニルソン)/ヴォータン(テオ・アダム)/フリッカ(アンネリース・ブルマイスター)(1967年ライヴ)・・・暑苦しい夏に相応しい熱気溢れる音楽、演奏、そして強靱な歌い手(とくにニルソンとアダムが圧巻!)ベームの(とくに最晩年)CDはほとんど”ユルさ”が気になって処分済み。でも、これは凄いですねぇ、ちょっと粒の粗い音質もリアルで、金管の深みはいつも通りだけれど、弦のテンションの高さが尋常じゃない・・・でも、4枚組だから全部終わっておりません。あと一枚は明日。
車中でビール+サンプルの菓子を喰ったので、改めて呑み屋に行く意欲起きず、駅スーパーの弁当+α買って部屋食。なんやねん、せっかく早く現地到着しても、いつもと一緒やん。さっさと涼しい部屋に入ってフロに入りたかったのだね。
●2009年7月某日
じつは副鼻腔炎(所謂蓄膿)であった、と診たてが付いて数ヶ月。昔のこどもは青鼻だったんだろうが、中年おじさんは咽に落ちててしまうというやっかいな症状でして、ここ十年ほどの咽の違和感の要因もこれであったとのこと。今朝も咳込んで早朝覚醒、蒸し暑いのとあいまってちゃんと眠れないのがツラいですね。でも、大丈夫。ちょっと頭痛はあるが、体調維持しております。毎朝、体操(半ブリッジ、腰、腹筋)は欠かさない。
昨夜、ベルグルントのSibelius に感激して、更にSibelius ヴァイオリン協奏曲ニ短調〜シルヴィア・マルコヴィッチ(v)/ネーメ・ヤルヴィ/エーテボリ交響楽団(1987年)拝聴・・・伸びやかで情熱的なヴァイオリン、スケールも大きく、技術のみが表層を走ることもない。ヤルヴィ(一連の)旧録音は、優秀な音質、アンサンブル+彫りの深い表現を以て、希有な成果を上げております。エーテボリ響は(Sibelius 以外の)録音をあまり見掛けないし、凄いヴィルティオーゾ・オーケストラなはずはないんだけれど、なんという説得力、迫力、(独墺系とはテイストの異なる)厚み有。
大好きな作品なんだけど、いろいろ聴いても不満は多かったんです。(演奏家を選ぶのか。名手アッカルドだって、この作品だったら違和感バリバリだった)おそらくはヴェリ・ベスト。昨日もちょろりと言及したが、イダ・ヘンデルの録音を聴いてみたいな。一昨年だったか?300円ほどで入手可能だったのに、たしか、フィル・アップがダブりで購入見送った記憶がある・・・
【♪ KechiKechi Classics ♪】 初期に「ワタシの好きな曲」という素朴な一文があって、懐かしく回顧いたしました。9年経ってもあまり変わらんな。Mozart ロンド イ短調K.511〜この透明な悲しみは底知れない。激高して泣き叫ぶのが本当の悲しみではなくて、微笑みの中に噛みしめている悲劇。聴いていて切なくなる。LP時代からお気に入りでした。 99353 1968年録音〜ヴァンガード原盤)で聴いていて、ふっくらとした暖かい音色がたまらない・・・先日オークションにて足かけ2ヶ月間売れ残って、結局手許に残した6枚組(当初、処分後、日本が一番安い35枚組を再購入予定であった〜が、聴く意欲が萎えました)より、それも含めピアノ・ソナタ第8番イ短調K.310拝聴。
無条件幸福という嗜好のワタシ故、どれを聴いてもOK、結果コメントを付けにくいが、知的で集中力のあるMozart 。既に引退したが、当時ブレンデル37歳、劇性を強調せず、淡々とした表現とタッチの中に静謐深遠なる悲劇が宿る、といった風情でしょうか。この一連のVANGUARD録音は音質の良さもウリであります。
・・・ついでに、と言っちゃなんだけど、ロンド イ短調K.511〜アルトゥール・シュナーベル(p)(1946年)拝聴。歴史的録音のオリジナル音源を求めて、といった嗜好はないので、あるものを聴く、ということです。おそらくは人工的な広がり、奥行きを付加していて、音色はやや違和感ある金属臭有。但し、やたらと広い会場をイメージさせるような空間があって、ほんの10分ほどの小品が深遠なるスケールを与えておりました。これも感銘深いもの。
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以前に現地の興味深い情報を寄せてくださった、スロヴェニア放送交響楽団のヴィオリストさんより久々メール有。アントン・ナヌート初来日とのこと。東京は遠くて行けないが、多くの日本の音楽ファンに彼のナマを体験していただきたいものです。
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少々頭痛があったこと(いつものことだけれど)、思わぬ午前中の(狙い通り)作業進捗があったこと、昼からの長〜い会議を避けたかったこと、そして2時間分の休日出勤を消化せよ、との指示が出ていたこと・・・いちおう「体調が悪い!」と強弁して昼からお休み。上司は「じゃ、昼飯喰いながら」と職場体制配置替えの相談有。我がチームの若き新人を(ハードな)お隣に移す、現状そこに配置されているヴェテラン女性は実力充分だけれど、通勤が遠いんです。家庭の事情でちょっとキツいとのこと。なるほど、エエじゃないか。我がチームはいくらでもお仕事合理化できまっせ、ワタシ以外は。
基本夏バテでしょう。明日から北陸〜東京長躯転戦出張なのに困ったものです。自宅近所商店街中の床屋に行ってスッキリ。帰宅して、音楽聴きながらウツラウツラしておりました。
通勤音楽は、Sibelius レンミンカイネン組曲(4つの伝説曲)作品22(「レンミンカイネンと島の娘たち」「トゥオネラの白鳥」「トゥオネラのレンミンカイネン」「レンミンカイネンの帰郷」)〜ネーメ・ヤルヴィ/エーテボリ交響楽団(1985年)・・・検索を掛けるとわずか2ヶ月前に聴いていて、アンサンブルの精緻なこと、迫力いずれも文句なく、時に粗野な爆発さえ見せる・・・骨太で力感に溢れましたとのこと。なるほど。録音の加減(音質良好)かも知れないが、昨日聴いたベルグルント/ボーンマス響より、より低音が充実してサウンドに艶が感じられます。オーケストラはどのパートも驚くほど優秀。全47分ほど、これはおそらくヴェリ・ベスト。
●2009年7月某日
政治にはほぼ興味はないんだけれど、民主党党首の相次ぐ金銭トラブルにも関わらず”流れ”は来ているな、といった感じ。麻生が出た段階で、自民党は人材払底感が強かったし、あの品のない声、しゃべり方はどーしても好きになれない。そういった感覚はけっこう重要じゃないか、いかにも政治屋といった脂ぎった雰囲気、悪人面、特異な口調、わかりにくい本音・・・オバマで凄いもの見ちゃったしね、皆。静岡県知事選でも分裂・民主相手に自民党は勝てない。一本化できれば大差ですよ。地元・兵庫県知事選は投票率36%だけれど、民主党は候補擁立していない。けっこう対抗馬に票が入っておりました。
なんせ年金、医療、介護、そして就職難・・・どー考えても滅茶苦茶ですもん、現状。けれども問題は今日の雨、”傘がない”。午前中いつもの会議、昼からは別途行事(我ら参加せず)で、明日午前(昼から会議)で、この時間で溜まった宿題を一気に消化できるか?明後日、夜、金沢前泊までに8割〜9割の成果が出せるか?あとは北陸経由東京会議、金曜深夜帰宅で、土曜日出勤必須。できれば残務整理のみで、あくせく土壇場で藻掻きたくないな。
音楽は散発的にいろいろ聴いているんだけれど・・・BBSにて「WagnerBoxはどないなった?」との厳しい点検も入って、じつはベームの「リング」残り3夜分に未着手。集中力完全に失っております。MOERAN 交響曲ト短調〜デヴィッド・ロイド・ジョーンズ/ボーンマス交響楽団にトライしたり・・・でも、未だぴん!と来ておりません。期待はあります。
安易だけれど、Mozart ピアノ・ソナタ第11番イ長調 K. 331〜リリー・クラウス(p)(1950年)・・・既に3度目ほど。馴染みの変奏曲、そして「トルコ行進曲」を感銘深く味わっておりました。これほどの有名作品になると、演奏家の個性、味付けの加減が難しくて、余り神経質に細部描き込んじゃうと鬱陶しいもの。リリー・クラウスの匙加減というか、ちょっと素っ気ないようで、淡々と進めているようで、けっこう強靱。じつは何とも言えぬ説得力有。こればかり一日中聴いても良いくらい。彼女は当時47歳、ディスコフィル・フランセ(1956年)全集前の録音となります。
梅雨は明けず、雨模様の中出勤いたしましょう。オークションは売れ行き不如意、ヤフオク・クラシックCDの出品残全体を見ても、わずか半年前の1.5倍に至っております。売れないし、相変わらず業者は粗悪品の強気価格を崩しません。逆に落札はラクになったかな?ワタシのように良心価格出品でも苦戦しているのに、あの内容値段では売れんでしょう。
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先週来お仕事では商品トラブル続発、幸いそう大事にはなっていないが、昨日、更に一件(これは在庫の管理ミスで商品をダメにしてしまった)、今朝出勤したら倒産が一件・・・う〜む、お付き合いの長いメーカーだったんだけどね。担当エリアでは大きな取引はなくて、影響些少であります。ワタシは危機やトラブルに強い性格でして、日常業務を粛々とこなしながら、いっぽうでそんな事後処理やらお詫びをしておりました。職場には、なにか一件発生したらすべておじゃん!それだけ、というヤツはおるからね。
狙った宿題は37%ほど消化か、明日午前中で60%越えを狙いましょう。そして昼から(長〜い)会議対応、明後日、残った時間で80%迄持っていけば目処が立つ。蒸し暑いが、幸い体調はそう悪くないし。
雨が降りそうだったので(結局降らなかったが)音楽は通勤に持参せず。昨日、老後はどーするんだ!との女房殿の責めで、JR伊丹駅側のマンション見学・・・しかし、周りの環境を眺めているうちに気が萎えて、バスにてハウジング・プラザを目指しました。ぴっかぴかの内装や家具、水回りに感激するが、どれも夫婦二人で住まうには広すぎ、立派すぎ。ま、目の保養ということです。まず、どこに済むか、エリアを決めなくては。
帰宅して、蒸し暑い夏には定番の、よ〜く冷やしたSibelius 交響詩「大洋の女神」作品73/「カレリア」組曲作品11〜間奏曲/行進曲風に/組曲「歴史的情景」第1番作品25/交響詩「タピオラ」作品112/交響詩「フィンランディア」作品26/セレナード第1番ニ長調作品69a/第2番ト短調作品69b〜パーヴォ・ベルグルンド/ボーンマス交響楽団/イダ・ヘンデル(v)(1972/75年)・・・Sibelius には独墺系ではない独特の”言語”があって、馴染みが必要です。英国音楽に似て、濃い表情やら大袈裟な身振り、輝かしい大爆発が少ないから(嗜好によっては)全然ツマらないかも。
それに独墺系かっちりとした骨太濃厚なオーケストラでは、少々違和感有。この8枚組セット(2,700円ほどにて入手/単品ダブり分処分済)中、個性的で魅力ある収録の6枚目であって、なぜか?「カレリア」に「バラード」が含まれないのは謎。知名度的に低い作品もあるけれど、「歴史的情景」第1番のリズム感(カスタネットも入る)も素敵だし、ボーンマス響のサウンドはザラリとして要らぬ艶や色気はなく、清涼な空気に溢れます。ベルグルンドの軸のしっかりとした表現は前提。
「タピオラ」には荒涼とした勢い(金管の粗野な迫力も充分)があり、一見ざっくりとして、じつは練達のツボ押さえも、繊細も有。茫洋として静謐、難解、幻想、氷の荒野を彷徨うようですね。これがこの作品の正しい神髄だ。「フィランディア」は呻くような暗さと詠嘆で始まり、やがて歓喜に疾走し、輝かしい「賛歌」へ。けっして洗練されてはいないし、響きも薄いが、魂の籠もった演奏であります。セレナードは可憐で繊細な旋律が歌います。このボックスにヴァイオリン協奏曲ニ短調が含まれぬのを残念に思うばかり。
●2009年7月某日
昨夜はご近所お気に入りの寿司屋へ。ほんまに毎週毎週贅沢三昧の生活だ。帰宅後、なぜかこれといった番組はなくて、気は進まなかったが映画「富士山頂」を見ちゃいました。1970年、既に故人となった人々含め豪華配役人ばかりで、渡哲也なんて若手ですよ。画像の美しさ、筋立て構成の完成度、社会的背景の描写細かく(例えば運搬は馬→ブルドーザーへと時代変遷とか)意外なる感銘有。音楽は黛敏郎(後で知った)で、エラく壮大でエエ音楽やなぁ、と思っておりました。再構成して交響曲に仕上げられると思います。
でもね、時代は変わっちゃったな。未だ日本が前向きに成長著しい頃、意欲的な官僚が存在して、土建屋国家として公共事業が善であった時代。画像を眺めていても、環境への配慮など考えられませんもの。黒部ダムとか霞ヶ関ビルとか、時代は大型プロジェクトが目白押しでした。富士山頂レーダーの意味合いはちょっと違うが、時代の(妙な)熱気を感じました。余談だけれど、星由里子が若く、輝くように美しかった・・・(女性に年齢は失礼ながら)当時26歳!
Mozart ミサ曲ハ長調K.317「戴冠式ミサ」/ヴェスペレ ハ長調K.339「証聖者の盛儀晩課」(以上1973年)/聖母マリアのリタニア変ロ長調K.109(74e)(1963年)〜ゲルハルト・シュミット・ガーデン/テルツ少年合唱団/コレギウム・アウレウム/フランツ・ヨゼフ・マイヤー(コンマス)/ロルフ・ラインハルト(K.109)・・・CDの整理はかなり進んで、愛するヴォルフガングの声楽作品も厳選したつもりだけれど、こんな音源棚中より出てきました。ウリは無垢なる少年合唱団を起用していることで、それがとても感銘深い。(音程の不安定さからそれを嫌う人はいるようだけれど)どれも馴染みの作品、旋律を楽しんだけれど、声楽器楽ともアンサンブルの精密さという点で、少々時代を感じさせました。古楽器復興の初期であって、演奏技量やらリズムのキレという点で、現役とは”姿”がずいぶんと異なります。
ロルフ・ラインハルトとはずいぶんと懐かしいが、往年のピアニストであり、指揮者であり、コレギウム・アウレウム初期に関わっていた、という噂だけは聞いておりました。
昨日のリリー・クラウス続編。Mozart ピアノ協奏曲第19番ヘ長調 K. 459/ピアノ・ソナタ第11番イ長調 K. 331〜リリー・クラウス(p)/ルドルフ・モラルト/ウィーン交響楽団(1950年)・・・音質相変わらず。少々粗い?と時に感じるほど、クラウスのピアノにはノリがあって輝かしい。モラルトのバックはホルダより上質であって(オーケストラの違いか?)明るく、楽しげな作品をウキウキと引き立たせております。「トルコ行進曲」は絶品!Mozart はこどもでも弾けるが、演奏者の技量がモロに出てしまう、と伺ったことがあります。一連のVOX録音は復刻再発売されているんですね。「VOXのマスターからの新リマスタリングで音質も向上」との謳い文句だけれど、ほんまか。
サイト用原稿まったく手つかず状態で、来週(以降)の更新は難しいかも。オークション出品も閑古鳥状態継続中。
●2009年7月某日
昨日は病院2件(耳鼻科+常用のヤクをいただきに/事前にネットで調べて初めてジェネリックを請求)、職場で残務整理。ほんまは今月タイトな資料作りを進捗させるつもりが、日常定例業務(これだけでも一人前の作業なんですよ)が一段落付いたら緊張感ぷっつり切れました。チームメンバーを誘ってさっさと冷たいビールでも、と思ったら、ある者は東京で会議、あるものはこれから研修で東京前泊、ヴェテランは通院〜で誰でも相手にして下さらない。お隣のチームの仲良し(中年)が、夕方出掛けるが尼崎まで戻るから、そこで合流しましょう、と(有り難くも)ケータイに連絡下さるが、なんやら疲労がピークで身動きが取れない。
挙げ句、雨も降ってきて、さっさと帰宅いたしました。なぜか(大好きな)殺人事件がらみの弐時間ドラマがないのだね。ぼんやり、音楽聴いておりました。集中力全然ない。ま、タマにはええやろ、とオークションに(最低限)入札掛けていて、今朝無事落札、との連絡ありました。全然売れんのだね。ワタシのオークション出品も閑古鳥状態。送付に追われた半年前は夢幻の如し。全国サラリーマンのみなさまは夏のボーナス不如意の影響か。
Mahler 交響曲第3番ニ短調〜キリル・コンドラシン/モスクワ・フィル/ヴァレンティーナ・レヴコ(ms)/ヴラディスラフ・ソコロフ/モスクワ国立合唱団/児童合唱団(1961年)・・・露西亜語歌唱。かなり良好な音質であり、モダーンでキビキビとした演奏であります。ソヴィエット国立響(第5番)、レニングラード・フィル(第6/7番)と聴いてきて、いずれ優れたオーケストラであり、その個性の違いを堪能したが、モスクワ・フィルが(迫力骨太を前提に)一番センスとして西側に近いか。レニングラード・フィルは”露西亜風に洗練を徹底”といった感じ。なにより、指揮者との息がぴたり!あっている感触有。弦、金管(味が濃い!とくにホルン、そして輝かしい。でも、他露西亜オーケストラとは少々サウンドが違う)の入念な味付け、打楽器のヤケクソ的劇打!呼吸を深く取ったスケールが爽快。このアツいノリ、テンポの動きはヴェリ・ベストかも。コンドラシンのMahler って意外と健康的です。
彼は旧ソヴィエット時代の代表的なMahler 指揮者だと思うが、巨大なる第3番から録音を開始するのが凄い、というか自信の表れなんでしょう。このCDにはイルガ・ティヌクーセ(ms)/ラトヴィア国立フィル女声/少年合唱団による通常言語版第4/5楽章(1975年録音)も含まれる(現役盤ではどうなのか)が、ラスト第5楽章に酷い傷が・・・入手の経緯完全に失念しているが、中古ジャンク放出を格安入手したのかも。
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上記、朝に執筆直後、ケータイにメールが。この間発生している商品トラブルの対応が変わったとのこと。単純に文書を流せばよい、というものでもないので急遽出勤、小一時間ほど作業して、そのまま西宮のコナミスポーツにて女房殿と合流〜数ヶ月ぶりのボディ・ヒーリング45分間の難行苦行。ま、ソフト・ヨガみたいなものか。いつも思うんだけれど、日常使っていない体内細部の筋肉とか、関節とか、そういったところをしっかり使う、カラダの奥底から汗をかくといった印象です。左膝もむしろ事後はエエ感じ。
コナミスポーツの西宮はご近所中では、際だって施設水準が高いですね。とくにフロが豪華。
VOXにはLP時代からお気に入りでした。CDでもけっこう集めたが、とくに音質問題でここ数年処分いたしました。(まだたくさん棚中にありますけどね)VOXレーベル・オールスター音源集めたMozart ピアノ協奏曲5枚組があって、愛聴盤。ところが往年の名匠リリー・クラウスの音源が何故か含まれない。偶然だけれどいままで聴く機会を得ず、ありがたくもNMLにて拝聴可能です。
Mozart ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466/ロンド ニ長調 K. 485/メヌエット ニ長調 K. 355/ピアノ・ソナタ第12番 ヘ長調 K. 332・・・う〜む、なるほど。(VOXではお通例の)音質問題なのだね、上記セットに収録されなかった理由は。エンリケ・ホルダ(アンリーク・ヨルダ)率いるプロ・ムジカ管弦楽団(怪しい!)も、やや粗っぽいバックでした。リリー・クラウスのソロは思わぬ強靱さと勢いがあって、”楚々とした女流”をイメージすると大違い!音質さえガマンすれば、ヴィヴィッドでうきうきするような演奏です。
1950年代の録音でしたっけ?(調査の結果1950年録音とのこと)ディスコフィル・フランセの録音は有名だけど、VOX録音は話題になったことがない。正直なところ、ここ最近歴史的録音は聴いていてツラいんです。精神的後退か。
●2009年7月某日
勢古 浩爾「おやじ論」 (PHP新書) は抱腹絶倒間違いなしの辛辣強烈な一冊〜だけれど、未だ読了途中なので全貌には触れられない。まさに自分がその対象真っ最中(この著作中は団塊の世代が対象で、なんせ人数が多かったし、社会も活気がいまほど落ちていない)、強烈最悪な実体の描写に一切の容赦、弁護もない。「カッコよいオジサマ」などというのは幻想(もしくはそれをウリに生業とする芸能人)でしかなくて、そう自らを信じ込んでいるカンチガイ”おやじ”はいっそう醜い・・・全編、加齢臭が漂うような凄い一冊だけれど、途中感心したことがひとつありました。
以前拝読した中島 義道「人生を“半分”降りる―哲学的生き方のすすめ」(新潮OH!文庫)に言及があって、そりゃムリでっせ“半分”降りるなんて、じゃ「おやじ」は自己崩壊からどうやって身を守るんだ?というと、「本質的でないところ、枝葉末節なところで小さく人生破綻させる」ことだそう。そうか、これってワシじゃん。別にせこせこ小遣い稼がなくてもCDくらい即買えるのに、いろいろ工夫して出張経費を浮かしてみたり(厳密に言えば不正行為)、今日だって(宿題一杯溜まっているのに)午前中サボって(ちゃんと申告してあるが)病院に行きますもの(夜でも行ける)。朝、平日にゆっくりしたい時もありますよ。
東京本丸への偽装報告(作文)なんて日常茶飯事〜周りには堂々と「これは東京官僚のアリバイ資料用だから」と公言しておりますが。成果を生まないものに、職場メンバーの労力は動員できませんよ。
昨日出張音楽の続き。Mahler 交響曲第7番ホ短調〜キリル・コンドラシン/レニングラード・フィル(1975年)・・・コンドラシンの一連のMahler 録音はどれも良好な音質ばかりですね。先月、バーンスタインとかタバコフにて聴いていた作品だけれど、ロスバウトの怪しさが懐かしい、などと戯れ言をコメントしておりました。コンドラシン盤は第6番同様レニングラード・フィルの登場だけれど、こちらのほうが録音は先。オーケストラがモウレツに上手い!(特に金管の)迫力メリハリたっぷり。
まず、しっかり明快にMahler の楽譜を音にしてみました、的、強靱な演奏です。ストレート系表現で、妙な飾りとか思わせぶりな表現皆無、オーケストラは骨太なまま洗練され、曖昧なる雰囲気ではない入魂の熱気溢れました。
先の「おやじ論」にも関連するが、45歳過ぎたら「虚心坦懐力」が必要だ、という含蓄深い話題が「アマオケホルン吹きの音盤中毒日記」に掲載されておりました。すると!(ついでに)【♪ KechiKechi Classics ♪】にも言及が・・・先日のバレエ音楽「春の祭典」〜ウィリアム・スタインバーグ(1954年)の件ですな。
これも凄かったが、NMLにてStravinsky バレエ音楽「ペトルーシュカ」/「春の祭典」〜ユージン・オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団(1954/55年)・・・重量感とか歯応えではピッツバーグ響の成果が上回るのかも知れないが、オーケストラの上手さではフィラデルフィア管弦楽の比ではない。とにかく滅茶苦茶上手く、スムースで華やか。やや明るすぎて、彼(か)の音楽が持っている土俗性みたないものはすっかり消えてしまって、穏健ノーテンキっぽい演奏に仕上がっているが、そこは嗜好問題。録音だって、モノラル時代と信じられぬ鮮明を誇ります。(NMLの例に漏れず・・・だけれど、「ペトルーシュカ」(抜粋)という表記が怪しい/専門の方ご教授下さい)
サイトは(なんとか、辛くも)定例更新済み。これから通院です。
●2009年7月某日
夏バテか、気温の乱高下、鬱陶しい湿度故か?カラダが妙に重い(体重増も一因)。朝、床から離れるのに(=通例体操実施するのに)こんなに困難することは珍しい。それでもサラリーマンは出掛けなくては。昨夜、オークションは一件のみ入札有/落札へ。送付情報連絡は未だありません。
Bruckner 交響曲第9番ニ短調〜ベルナルト・ハイティンク/コンセルトヘボウ管弦楽団(1981年)・・・カラヤンの演奏を聴いたのは先月だったか?もっと無垢でストレートな演奏を!という願いの回答はここにありました。第1楽章途中でのアッチェランド以外、ほとんど虚飾もムリもない、ストレートな表現。ベルリン・フィルより渋く、柔らかく、深く暖かいサウンドはBrucknerに似合っている、ということです。1960〜70年代の全集も良かったが、1980年以降ハイティンク円熟した一連の録音は、どれも胸にストンと落ちるんです。ウィーン・フィル然り、シュターツカペレ・ドレスデン然り。指揮者の要求を前面に出さず、オーケストラの個性を素直に引き出す〜と思っていたけれど、オーケストラが変わっても彼の個性印象はほとんど変わらない、つまり!これはハイティンクの世界だ、ということですな。
神々しさ、ちゃんとありましたよ。胸が打ち震えるほどの誠実がありました。PHILIPSの中低音豊かな録音にも満足。
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記憶では朝8:18大阪発の雷鳥、余裕だなと、と家を出たらビミョーに電車が遅れております。念のため手帳を見ると、じつは8:08発の間違いであった!大阪一駅前辺りで乗るべき雷鳥が併走してホームに入車いたします。さて大阪到着、隣のホーム迄モウレツに走りましたよ。大阪駅、北陸方面のホームは奥まって100m先、辛くも間に合って息も絶え絶え〜煙草を嗜まないので心臓疾患はないと思うが、左膝不如意だし、運動不足だし・・・で、気分わるい。そして、ウ○コがしたくなる・・・
武生は(なんども通り過ぎているが)初訪問。落ち着いた街ですね。空襲に遭っていないらしい。駅前商店街が寂れきっているのは、地方都市でまず例外はない。駅から会場まで送り迎え付きですよ、お客様のクルマで。無事、会議こなして金沢へ移動(金沢到着時に熟睡していて、他の親切なお客に起こしていただきました)。特急もバスも、到着、即!という感じで上手く進んで、金沢での打ち合わせもちゃんと成果有。雨も治まって、涼しい天候の出張だったが、大阪に到着すると疲れ果てておりました。
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移動中聴いた音楽。Mendelssohn 交響曲第1番ハ短調/第5番ニ長調「宗教改革」〜ヘルベルト・カラヤン/ベルリン・フィル(1971/72年)・・・前者は初耳演奏、後者は駅売海賊盤で所有していたけれど、知人のお礼に送付したらメール便にて行方不明になってしまったもの。いずれ浪漫派の交響曲は苦手、というノーミソ固き思い込みにて「Mendelssohnの全集は一種だけあればいいや」と、BRILLIANTの全集は既に処分済みです。
なんせ馴染んでないでしょ、だから自分なりの”作品のあり方”先入観がない。カラヤンの余裕でゴージャスなサウンドが、耳あたり良く、豊かに、甘美に鳴り響いて抜群にわかりやすい世界。おお、けっこう楽しいではないか!Beethoven (1970年台)に感じた、ユルさ、録音の芯の甘さもありません。おそらくは実演経験がないと想像されるけど、カラヤンってほんま、上手いもんですね。ちょっと作品自体に目覚めちゃいました。
Shostakovich 交響曲第3番 変ホ長調「メーデー」(1972年)/第15番 変ホ短調(1974年)〜キリル・コンドラシン/モスクワ・フィル/アカデミー・ロシア共和国合唱団・・・ワタシの苦手系連続(なんとか克服したいと願っております)、スロヴァーク全集を処分し、バルシャイ全集はいったん処分して「作品全集」入手予定がオークションで(油断していたら)さらわれてしまって「売っただけ」状態に。けっこう(こどもの頃〜若い頃)聴いてきたので、作品旋律は馴染みで「メーデー」もよ〜く知っております。
う〜む、かっちり構成された交響曲、と思うから苦手になるのであって、映画音楽とか単発の管弦楽作品だったら苦手意識はない。前者はワン・パターンの旋律の盛り上げ方をけっこう楽しんだし、後者の剽軽のような、無表情のようなパロディの不思議な心象風景(嬉しいんだか?苦しいんだか)も興味深いもの。コンドラシンのハードな演奏には微塵の疑念もありません。
●2009年7月某日
さて7月と言えばほんまの夏だけれど、ここへ来て西日本豪雨だそうです。ここではしとしと湿度が高い不快な気候。昨夜、エアコンを入れたが途中で止めました。外の方が(湿度ともかく)涼しい〜ワタシは相変わらず睡眠不如意、そして珍しく肩こり続いております。風邪ではないと思うんだけれど。昨夜、某CDボックスのオークション入札を検討していたんだけれど、質問を送ったら「そんなことは書いてある(たしかにありました)ちゃんとよく見よ」みたいな返答が不快で止めました。冷静に考えればその中でほんまに聴きたいもの2枚は既に所有しておりましたし。あわててダブり買いの必要はない。売るほうはここ数週間サッパリで、追加出品しておきましょう。
これからほんまに暑くなると音楽を聴くのはツラいのだな。オーディオ/パソコン部屋の冷房は十数年もの台湾製窓クールで、よう冷えるが喧しい。グラフィックボード増設のパソコンも発熱+騒音増加しているみたい。
Mahler 交響曲第6番イ短調〜キリル・コンドラシン/レニングラード・フィル(1978年)・・・こんなハードな作品に集中できる状態でもなく、第1/2楽章のみ”ちょろ聴き”しただけでございます。かなり速いテンポ、レニングラード・フィルは”怜悧な粗さ”を感じさせる迫力があって、第5番に於けるソヴィエット国立響とサウンドの違いを愉しめます・・・が、どーも落ち着かない。急き立てられるような切迫感!ではない。この作品のイメージはジュゼッペ・シノーポリ(フィルハーモニア管弦楽団とのスタジオ録音ではなく、FMで聴いたシュトゥットガルト放響とのライヴが出会い)で刷り込みがあるんだけれど、あの怪しい世界が実現されない。ま、ちゃんと全部聴かないとあかんけどね。
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Villa-Lobos ショーロ第8/9番〜ケネス・スカーマーホーン/香港フィル(1985年)・・・もともとMARCOPOLOレーベルで出ていたCD(8.220322)でして、現在はNAXOSで出ているらしい。(NMLでも聴取可能)今でこそいろいろと録音が聴けるようになったが、当時は数少ない、珍しい録音でした。アマゾンの密林の響き、野生動物の啼き声とか、土俗的な激しいリズムが混沌として、極色彩の熱帯音楽!を、(ふだんは)誠実なる香港フィルがノリノリで演ってます。故・スカーマーホーンはVilla-Lobosに早くから意欲的だったんですね。元気だったら全曲新録音したのだろうな。
Villa-Lobosは大好きなんだけど、これを聴いちゃうと、他の精密に整った音楽はしばらく聴けなくなるんです。困った。
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お仕事はほぼ狙い通りの進捗、明日は北陸(武生〜金沢)ツアーの日帰り(遅く帰宅予定)、金曜日は午前中病院へ行かせていただいて、昼からそれなりの作業進捗を狙いたいもの。雨模様は鬱陶しいが、そう体調は悪くない。
通勤音楽は、Mahler 交響曲第6番イ短調〜コンドラシン/レニングラード・フィル・・・再トライ。う〜む、なるほどぉ。”怜悧な粗さ”〜これはとくに第1楽章の印象であって、速いテンポでオーケストラの技量もテンションも高く推進していくが、指揮者とオーケストラの関係か?それともレニングラード・フィルがMahler に慣れていないのか、コンドラシンの熱気がやや空回りしている印象を受けました。でもね第2楽章(かなり強烈)、そして第3楽章「アンダンテ・モデラート」に至って、艶のあるオーケストラの響き、集中力に興が乗ってきました。最終楽章もかなり快速であり、金管の炸裂もお見事、全体としてストレート系のすっきりと明快、しかも健康的で迫力たっぷり、集中力ある演奏と評価できるでしょう。全65:45。音質かなり良好。
8枚組は現役だけれど、ロジェストヴェンスキーのヒジョーに怪しいBach 「組曲」(Mahler 編)が含まれないのは残念。